JP2009078578A - 自動車の回転開閉ドアの構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドア部材の一端縁が入り込む自動車の室内側の下方位置に水が滴下して着氷することがある自動車の回転開閉ドアの構造において、より簡単な構造で着氷しても回転開閉ドアを容易に開閉可能とするともに全開状態まで回動可能とする。
【解決手段】ドア部材14の一端縁14aの室内側面に円弧形状の外周面を有するドア開閉確保部材20を室内側へ突起形成する。ドア開閉確保部材20は、外周面がドア部材14の一端縁14aが回転開閉ドア12の開閉時に描く円弧形状より大きな円弧形状に形成され、回転開閉ドア12の開閉時にドア開閉確保部材20がドア部材14と一体で回動するようになっている。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車の回転開閉ドアの構造に関する。より具体的には、自動車の車体の開口部に一端部を回動端とした開閉ドアとして設けられ、該開閉ドアの回動中心は開閉ドアを形成するドア部材の一端縁より内側の位置とされており、該開閉ドアが閉じた状態から開いた状態となるとき、ドア部材の一端縁が自動車の室内側の下方位置に入り込んだ状態となる自動車の回転開閉ドアの構造に関する。
このような自動車の回転開閉ドアの構造として、従来、例えば、図6に示すようなワンボックスタイプの車両であるライトバン90のフロントドア92がある。このフロントドア92は車両前方側を回動端として開閉される回転開閉ドアであり、下方には、乗降時の踏み台となる水平面100aを有するステップ100が配設されている。フロントドア92の前部下方位置の室内側には、図7に示すように空間Sが設けられている。この空間Sは、フロントドア92とステップ100の車室内側の縦壁100bとバンパー98の後端部を塞ぐバンパーサポート98aとで仕切られている。フロントドア92は、回動中心Cがフロントドア92の前端縁92aよりも内側に位置しており、開閉時にはその前端縁92aが図7に二点鎖線で示すように空間S内に入り込んで回動する構成となっている。このような構成のフロントドア92においては、図6に二点鎖線矢印で示すように雨水や雪解け水等の水分がルーフ94からフロントピラー96を経由してフロントドア92の室内側を伝って空間Sに滴下することがある。空間Sに滴下した水分は、通常はステップ100の水平面100aとフロントドア92の下端との間隙から空間Sの外へ流出するが、低温時にはその水分がステップ100の水平面100a上で凍り、空間S内で成長して氷の塊(以下、氷塊と記載する。)Iが生じることがある。その場合、図7によく示されるようにフロントドア92を開けようとすると、空間S内に入り込んで回動するフロントドア92の前端縁92aの円弧軌道が氷塊Iにより妨げられ、フロントドア92を開けられなかったり、或いは無理に開けようとするとフロントドア92の変形を引き起こすという不都合があった。
このような不都合の回避を目的とした技術が特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の技術では、車体とフロントドアとを回動可能に連結しているヒンジに関連して車体にプロテクタが設けられている。このプロテクタは、ヒンジの上方に前下がりの水受け部を有しており、滴下してくる水分を水受け部で受けてフロントドアの前方側から地面へ誘導する構成となっている。水受け部の端面にはフロントドアの閉止時にフロントドアの周縁との間に配置されるシーラを備えている。それにより、フロントドアの閉止時にはシーラがフロントドアの周縁に密着して水受け部の上下が遮断され、氷塊が生じるとフロントドアの開閉の妨げになるような室内側の下方位置に水が滴下するのを防ぐことができる。つまり、水を滴下させないことで着氷するのを防ぐものである。
また、特許文献2には、ドアの回動中心側の端部と車体の開口端との間の空間に水が滴下して凍結した場合でもドアを開閉可能とすることを目的とした技術が開示されている。特許文献2に記載の技術では、ドアの回動中心側の端部の描く円弧軌道よりも一回り大きい円弧形状の板金製のカバー体が車体の開口端に設けられている。このカバー体により、ドアの回動中心側の端部と車体の開口端との間の空間を区切り、ドアの回動中心側の端部の描く円弧軌道の外側の区域に滴下する水を案内することで該円弧軌道を含む区域には水が入り込みにくい構成となっている。それにより円弧軌道内で氷が成長するのを防いでドアの回動軌道を確保し、ドアの開閉を可能とすることができる。
また、特許文献3には、ドアの回動中心側の端部と車体の開口端との間に水が滴下して凍結した場合でもドアの開閉を可能とすることを目的とした別の技術が開示されている。特許文献3に記載の技術では、ドアの回動中心側の端部の室内面側にスポンジゴム等のクッション材を設けることにより、クッション材の外側で滴下した水が凍る構成となっており、ドアを開ける際には、クッション材をその周囲で成長した氷とドアとの間で圧縮しながらドアを回動させて開閉することができる。
特開2000−142464号公報 特開平9−2076号公報 実開昭62−178217号公報
上記特許文献1のプロテクタでは、着氷によりフロントドアが開けられなかったり或いは変形するという不都合を完全に防ぐためには、滴下する水の流路全てにシーラを配置して滴下する水の流路を厳密に遮断しなければならず、プロテクタの構成に精密さが要求される。そのため製造や設置に手間がかかるという問題点があり、その結果コスト高になりやすかった。また、上記特許文献2に記載の技術においてはドアの回動中心側の端部と車体の開口端との間の空間を円弧形状のカバー体で区切る構成となっており、ドアの回動中心側の端部の描く円弧軌道内への水の流入を確実に防ぐには、その円弧軌道の外側の区域に水が誘導されるように水の流路を厳密に制御しなければない。その点では上記特許文献1のプロテクタと同様の問題点があった。一方、上記特許文献3に記載の技術では、スポンジ材をドアの内面に設ければ、水の流路を厳密に遮断あるいは制御しなくてもドアの開閉を可能とすることができるため、その構造自体は比較的簡単である。しかしながら、着氷時はクッション材の弾発力に抗してクッション材を圧縮しながらドアを開ける構成とされているため、着氷の無いときよりもドアを開けにくく、開く方向への作用力を外してしまうと開放状態を維持することができないという問題点があった。また、クッション材を圧縮可能な長さだけしかドアの回動軌道を確保することができないためドアを全開状態まで回動させることができないという問題点もあった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ドア部材の一端縁が入り込む自動車の室内側の下方位置に水が滴下して着氷することがある自動車の回転開閉ドアの構造において、より簡単な構造で着氷しても回転開閉ドアを容易に開閉可能とするともに全開状態まで回動可能とすることを課題とした。
上記課題を達成するために、本発明に係る自動車の回転開閉ドアの構造は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、自動車の車体の開口部に一端部を回動端とした開閉ドアとして設けられ、該開閉ドアの回動中心は開閉ドアを形成するドア部材の一端縁より内側の位置とされており、該開閉ドアが閉じた状態から開いた状態となるとき、前記ドア部材の一端縁が自動車の室内側の下方位置に入り込んだ状態となる自動車の回転開閉ドアの構造であって、前記ドア部材の一端縁の室内側面には円弧形状の外周面を有するドア開閉確保部材が室内側へ突起形成されており、前記ドア開閉確保部材は、外周面が前記ドア部材の一端縁が回転開閉ドアの開閉時に描く円弧形状より大きな円弧形状に形成され、回転開閉ドアの開閉時に前記ドア開閉確保部材が前記ドア部材と一体で回動することを特徴とする。
第1の発明に係る自動車の回転開閉ドアの構造では、ドア部材の一端縁の室内側面に、外周面が円弧形状のドア開閉確保部材が室内側へ突起して設けられているため、ドア部材の一端縁が入り込む自動車の室内側の下方位置に水が滴下して着氷する場合には滴下した水がそのドア開閉確保部材の外周面の外側で凍る。ドア開閉確保部材は、外周面がドア部材の一端縁が回転開閉ドアの開閉時に描く円弧形状より大きな円弧形状に形成されているため、回転開閉ドアの回動軌道内に氷を入り込ませず、着氷時でも回転開閉ドアの回動軌道を確保することができる。そして、回転開閉ドアの開閉時にドア開閉確保部材がドア部材と一体で回動するため、当該ドア回転確保部材により回転開閉ドアの回動が制限されることもなく、着氷時でも回転開閉ドアを容易に開閉することができるとともに全開状態まで回動することができる。しかも、ドア部材にドア開閉確保部材を室内側へ突起して設けることにより、滴下した水がそのドア開閉確保部材の外周面の外側で凍るようにするため、水の流路を厳密に遮断あるいは制御する必要は無く、より簡単な構造で着氷時でも回転開閉ドアを容易に開閉可能とするともに全開状態まで回動可能とすることができる。
次に、第2の発明は、上記第1の発明に記載の自動車の回転開閉ドアの構造であって、前記ドア開閉確保部材の室内側へ突起形成される外周面円弧形状は、回転開閉ドアの回動中心からの半径距離が前記ドア部材の一端縁位置側から漸次大きくなる形状として形成されていることを特徴とする。
この第2の発明によれば、ドア開閉確保部材が、回転開閉ドアの回動中心からの半径距離がドア部材の一端縁位置側から漸次大きくなる外周面円弧形状として形成されている。つまり、ドア開閉確保部材の外周面円弧形状は、ドア部材の一端縁位置側から離れるほど開閉ドアを開ける際にそのドア開閉確保部材自体が回動する範囲よりも大きくなるように形成されている。そのため開閉ドアを閉じた状態でドア開閉確保部材の周囲に氷が形成されたとしても、開閉ドアを開ける際にはドア開閉確保部材は氷から離れながら回動するため、より円滑に開閉ドアを開閉することができる。
次に、第3の発明は、上記第1又は第2の発明に記載の自動車の回転開閉ドアの構造であって、前記ドア開閉確保部材の下端部は前記ドア部材の下端から下方に突出していることを特徴とする。
この第3の発明によれば、滴下した水がドア開閉確保部材の下に入り込んで成長した場合であっても、開閉確保部材の下端部は前記ドア部材の下端から下方に突出しているため、成長した氷がドア部材の下端が回動する範囲にまで入り込むのを防ぐことができる。したがって、滴下した水がドア開閉確保部材の下に入り込んで成長した場合であっても、回転開閉ドアを容易に開閉することができる。
次に、第4の発明は、上記第1から第3の発明のいずれかに記載の自動車の回転開閉ドアの構造であって、前記ドア開閉確保部材は、前記ドア部材とは別体として構成されて前記ドア部材に装着固定されていることを特徴とする。
この第4の発明によれば、従来のドア部材に対して別体として構成されたドア開閉確保部材を装着固定すればよく、ドア部材の形状を変更することなく着氷により回転開閉ドアの開閉が妨げられるのを防ぐことができる。
本発明によれば、次の効果を得ることができる。
先ず、第1の発明によれば、より簡単な構造で、着氷しても回転開閉ドアを容易に開閉可能とするともに全開状態まで回動可能とすることができる。
次に、第2の発明によれば、より円滑に開閉ドアを開閉することができる。
次に、第3の発明によれば、滴下した水がドア開閉確保部材の下に入り込んで成長した場合であっても、回転開閉ドアを容易に開閉することができる。
次に、第4の発明によれば、ドア部材の形状を変更することなく別体として構成されたドア開閉確保部材を装着固定して着氷により回転開閉ドアの開閉が妨げられるのを防ぐことができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。なお、各図において理解を容易にするため矢印で前、内、外と示しているが、前は車両の前後方向の前方、内は室内側、外は室外側を意味している。
本実施形態は、図1に示すワンボックスタイプのライトバン10において運転席へ乗降するための開口部に設けられたフロントドア12に本発明の自動車の回転開閉ドアの構造を適用した実施の形態である。このフロントドア12は、車両前後方向でみて前側の端部(前端部)を回動端として開閉する回転開閉式のドアである。このフロントドア12は、開口部を覆うことのできるドア部材14の前端部の室内側面の下部にドア開閉確保部材20が装着固定されて構成されている(図2,3参照)。
フロントドア12を形成するドア部材14の構造および開閉態様は従前どおりである。すなわち、図4に示すように、ドア部材14は、室外側に位置するアウタパネル16と室内側に位置するインナパネル18とで構成されている。ドア部材14は、概ね平坦なアウタパネル16に対してインナパネル18の端部が階段状に折り曲げられており、ヘミングによりアウタパネル16の端部に沿って接合され袋状に閉じられている。このドア部材14は、前端部がヒンジ(図示省略)を介して車両に回動自在に支持されている。その回動中心Cは、フロントドア12を閉じた状態でこのドア部材14の前端部の縁(前端縁)14aよりも内側に位置している。そのため、フロントドア12を閉じた状態から開いた状態とすると、ドア部材14の前端縁14aは室内側に入り込んで円弧形状を描きながら回動することとなる。このライトバン10では、フロントドア12の前端部の室内側の下方位置に空間Sが設けられており、ドア部材14の前端縁14aはこの空間S内で円弧形状を描きながら回動する。フロントドア12の前端部の下方には乗降時の踏み台となる水平面30aを有するステップ30が配設されている。空間Sはステップ30の室内側の縦壁30bとフロントドア12のインナパネル18との間に形成されており、前方はバンパー32の後端を塞ぐバンパーサポート32aで仕切られている。本実施形態に係るライトバン10は、図1に二点鎖線矢印で示すように雨水や雪解け水等の水分がルーフ34からフロントピラー36を経由してフロントドア12の室内側を伝ってフロントドア12の前端部の室内側の下方位置に設けられた空間Sに滴下し、低温時にはステップ30の水平面30a上で凍り、空間S内で成長して氷塊Iを生じ得る構成となっている。
ドア開閉確保部材20は、図2,3に示すように、樹脂製の支持プレート部22の表面に、樹脂製のドア開閉確保部24が接着されて形成されている。ドア開閉確保部24は、大小の円柱を重ねて縦断したような外形形状であり有底有蓋の中空となっている。ドア開閉確保部材20は、ドア部材14の室内側面を構成するインナパネル18の前端部の下側の角付近にネジ留めされている。
図4に示すように、ドア開閉確保部24の外周面形状はドア部材14の前端縁14aが開閉時に描く円弧形状より大きな円弧形状に形成されており、且つ、その外周面円弧形状はフロントドア12の回動中心Cからの半径距離が、ドア部材14の前端縁14a側から漸次大きく形成されている。また、図5に示すように、ドア開閉確保部24の底面24aは、ドア部材14の下端縁14bよりもやや下方に突出した状態で且つステップ30の水平面30aに接しないように配置されている。
このドア開閉確保部材20によれば、以下のように、フロントドア12の前端部の室内側の下方位置に設けられた空間Sに水が滴下して着氷した場合でも生じた氷塊Iによりフロントドア12の開閉が妨げられるのを防ぎ、フロントドア12の全閉状態から全開状態への回動動作が許容される。
すなわち、空間S内に滴下した水が着氷する際、図4及び図5に示すようにドア開閉確保部材20を避けて氷塊Iが形成される。つまり、空間S内においてドア開閉確保部材20の外側に排除された状態で氷塊Iが形成される。なお、図5にはドア開閉確保部材20が設けられていない場合の氷塊Iを二点鎖線で併記した。上述のとおりドア開閉確保部24の外周面形状はドア部材14の前端縁14aが開閉時に描く円弧形状の回動軌道より大きな円弧形状に形成されている。そのため、氷塊Iがドア開閉確保部材20を避けて形成されることにより、氷塊Iはドア部材14の前端縁14aの回動軌道内からも排除されることとなる(図4参照)。それにより氷塊Iが生じてもドア部材14の前端縁14aの回動軌道が確保される。また、ドア開閉確保部24の外周面形状はフロントドア12の回動中心Cからの半径距離がドア部材14の前端縁14a側から漸次大きくなるように形成されており、図4によく示されるように、ドア開閉確保部材20がドア部材14と一体で回動する範囲に氷が入り込まないようになっている。したがって、ドア開閉確保部材20自体の回動が氷塊Iにより妨げられることもない。つまり、着氷した場合でも着氷していない場合と同様に、ドア開閉確保部材20はその形状が維持されたままドア部材14と一体で回動することができる。このように、ドア部材14の前端縁14aの回動軌道と、ドア開閉確保部材20の回動軌道とが確保され、着氷時でもフロントドア12を全開まで開けることができ、開ける作用力を外しても開放状態を維持することが可能となっている。なお、図4によく示されるように、本実施形態ではドア開閉確保部材24の外周面形状がフロントドア12の回動中心Cからの半径距離がドア部材14の前端縁14a側から漸次大きく形成されているためフロントドア12を開ける際にはドア開閉確保部材20は氷塊Iから離れながら回動することとなる。
以上の構成のフロントドア12によれば以下の作用効果を奏する。
まず、水の滴下を許容したうえで、着氷してもフロントドア12の閉じた状態から開いた状態への動作を許容することのできるドア開閉確保部材20を、ドア部材14の回動端である前端部の端縁(前端縁)14aが入り込む室内側の下方位置に突設するため、より簡単な構造でフロントドア12の着氷時の開閉性を確保することができる。
また、従前のドア部材14に、別体として形成されたドア開閉確保部材20が装着固定されているため、ドア部材14には特別の変更を加えることなくフロントドア12の着氷時の開閉性を確保することができる。
また、ドア開閉確保部24の外周面形状はドア開閉確保部材20がドア部材14と一体で回動する範囲に氷が入り込まないような円弧形状とされているため、着氷時も氷によりドア開閉確保部材20自体の回動が妨げられることがなく、フロントドア12を全開まで開けることができる。
しかも、ドア開閉確保部24の外周面形状はフロントドア12の回動中心Cからの半径距離が、ドア部材14の回動中心C側の端部である前端縁14a側から漸次大きく形成されているため、フロントドア12を開ける際にはドア開閉確保部材20が氷から離れて回動する。そのため外周面と氷との間に摩擦が生じることなくよりスムーズに開けることができる。
また、ドア開閉確保部24の底面24aがドア部材14の下端縁14bよりも下に突出して設けられているので、ドア部材14の下端縁14bの軌道内にも着氷することがなく、フロントドア12の開閉時にドア部材14の下端縁14bを氷塊Iに擦ることもない。なお、ドア開閉確保部24の底面24aに接して氷塊Iが形成されたとしても、ドア開閉確保部24は氷とは固着しない樹脂製であるので、フロントドア12を開ける際には底面24aは氷塊I上を滑りながら回動することとなる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内でその他種々の実施形態が考えられるものである。
上記実施形態においては、ドア開閉確保部材20は、ドア開閉確保部24と樹脂製の支持プレート部22とが接着により一体化されて形成されているが、ドア開閉確保部24と樹脂製の支持プレート部22とが一体成形により形成されていてもよい。また、支持プレート部22を設けなくてもドア開閉確保部24のみをドア開閉確保部材として別体で形成しておき、直接ドア部材14に装着固定する構成としてもよい。あるいは、ドア開閉確保部材20がドア部材14に一体的に形成されていても良い。
なお、ドア開閉確保部材20は、氷と固着しないものであり、かつ周囲に着氷時の水の膨張により変形しない程度の剛性を有するものであれば材質は限定されない。
また、上記実施形態においては、ドア開閉確保部24の外周面形状はフロントドア12の回動中心Cからの半径距離が、ドア部材14の前端縁14a側から漸次大きく形成されているが、ドア開閉確保部24のドア部材14の前端縁14aが開閉時に描く円弧形状より大きな外周面円弧形状は、少なくともフロントドア12の開閉時にドア回転確保部材20がドア部材14と一体で回動する範囲に氷が入り込まない円弧形状とされていれば着氷時にフロントドア12の開閉を許容することができる。つまり、ドア開閉確保部24の外周面円弧形状は上記実施形態の他、フロントドア12の回動中心Cからの半径距離が一定のものであってもよい。その場合、氷塊Iがドア回転確保部材20の外周面に沿って成長した場合でも、ドア回転確保部材20の外周面が氷塊Iの表面を滑りながら回動することにより、フロントドア12の全開状態への回動動作が許容される。なお、ドア開閉確保部24は、その外周面がドア部材14の前端縁14aが開閉時に描く円弧形状の回動軌道より大きく、且つフロントドア12の回動を許容できる円弧形状であれば、中空であっても中実であってもよい。
本発明の実施形態に係るフロントドアの取り付け位置を示す自動車前部の斜視図である。 本発明の実施形態に係るドア開閉確保部材の室内側から見た斜視図である。 図2に示すドア開閉確保部材の室内側から見た正面図である。 図3の(4)−(4)線断面図である。 図3の(5)−(5)線断面図である。 従来構造の自動車の回転開閉ドアの取り付け位置を示す自動車前部の斜視図である。 図6の(7)−(7)線断面図である。
符号の説明
10 ライトバン
12 フロントドア
14 ドア部材
14a 前端縁
14b 下端縁
20 ドア開閉確保部材
24 ドア開閉確保部
I 氷塊
C 回動中心

Claims (4)

  1. 自動車の車体の開口部に一端部を回動端とした開閉ドアとして設けられ、該開閉ドアの回動中心は開閉ドアを形成するドア部材の一端縁より内側の位置とされており、該開閉ドアが閉じた状態から開いた状態となるとき、前記ドア部材の一端縁が自動車の室内側の下方位置に入り込んだ状態となる自動車の回転開閉ドアの構造であって、
    前記ドア部材の一端縁の室内側面には円弧形状の外周面を有するドア開閉確保部材が室内側へ突起形成されており、
    前記ドア開閉確保部材は、外周面が前記ドア部材の一端縁が回転開閉ドアの開閉時に描く円弧形状より大きな円弧形状に形成され、回転開閉ドアの開閉時に前記ドア開閉確保部材が前記ドア部材と一体で回動することを特徴とする自動車の回転開閉ドアの構造。
  2. 請求項1に記載の自動車の回転開閉ドアの構造であって、
    前記ドア開閉確保部材の室内側へ突起形成される外周面円弧形状は、回転開閉ドアの回動中心からの半径距離が前記ドア部材の一端縁位置側から漸次大きくなる形状として形成されていることを特徴とする自動車の回転開閉ドアの構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の自動車の回転開閉ドアの構造であって、
    前記ドア開閉確保部材の下端部は前記ドア部材の下端から下方に突出していることを特徴とする自動車の回転開閉ドアの構造。
  4. 請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の自動車の回転開閉ドアの構造であって、
    前記ドア開閉確保部材は、前記ドア部材とは別体として構成されて前記ドア部材に装着固定されていることを特徴とする自動車の回転開閉ドアの構造。
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