JP2009078496A - 合成樹脂成形品の加飾方法 - Google Patents
合成樹脂成形品の加飾方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009078496A JP2009078496A JP2007250927A JP2007250927A JP2009078496A JP 2009078496 A JP2009078496 A JP 2009078496A JP 2007250927 A JP2007250927 A JP 2007250927A JP 2007250927 A JP2007250927 A JP 2007250927A JP 2009078496 A JP2009078496 A JP 2009078496A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- transparent body
- molded product
- resin molded
- decorating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】 合成樹脂成形品に光を反射する反射面を配設し、この反射面上に内部歪みを有する合成樹脂製の透明体を配設し、この透明体に偏光フィルムを積層する。
【選択図】 図1
Description
具体的には、パールインクで表面を塗装するように(特許文献1)、パール、偏光パール、またはそれ自体が虹模様を呈する微粉末等を塗料の中に分散させて塗装による膜を形成する方法、転写フィルムやホットスタンプ膜を使用して虹彩色を有する層を成形品の表面に転写する方法、多層膜蒸着に代表される多層膜干渉効果を利用する方法等が採用されている。
合成樹脂成形品に光を反射する反射面を配設し、この反射面上に内部歪みを有する合成樹脂製の透明体を配設し、この透明体に偏光フィルムを積層する、と云うものである。
ここで、偏光フィルムを通過した光は偏光状態となるが、透明体の内部歪みに起因する光学異方性により透明体を通過する際にその偏光状態を変化させ、反射面で反射し反射光となるが、この反射光は再び偏光状態を変化させながら透明体を通過して、最後に偏光フィルムを通過して外部に達する。
そして、偏光フィルムの偏光方向(光軸)と、透明体を通過中および反射面における偏光状態の変化の組み合わせにより、この偏光状態の変化の度合いは光の波長(色)により異なるので、入射した白色光によりさまざまな態様の虹彩色、所謂、歪模様が現出され、今までにない視覚効果が発揮される。
また、この虹彩色は透明体の肉厚や、透明体と反射面との配設距離によって、立体感や深さ感付与された視覚効果が現出される。
このため、本願発明の方法で使用する内部歪みを有する合成樹脂製の透明体として、透明な合成樹脂を一般的な成形方法で成形することにより得ることができる。
また、成形条件により、例えば通常の条件よりも大きな圧力を付加したり、冷却工程で急冷却する等して内部歪を大きくすることもでき、透明体の肉厚分布や形状によって透明体の場所により内部歪の大きさを変化させることも可能であり、偏光フィルムの光軸の向きや、反射面の形状との組み合わせによって、さまざまな態様で虹彩色を現出させることができる。
なお、凹凸形状は特に限定されるものではなく、現出される視覚効果を考慮して、緩やかな波状の凹凸、鋭い凹凸、規則的な凹凸、あるいは不規則的な凹凸等を選択して採用することができる。
ここで、メタライズ加工とは表面を金属状に光の反射ができるようにする加工方法を総称するものであり、具体的には真空蒸着、スパッタリング、光輝製塗料による塗装、ホットスタンプや転写フィルム等による金属薄膜の形成等の方法がある。
さまざま態様に制御することが可能であり、加飾目的に応じた態様で虹彩色を現出させることができる。
また、反射面が凹凸を有するようにした場合であっても、コーティング法によればこの反射面の凹凸をきれいに埋めることができ、クリアな模様を現出させることが可能となる。
なお、コーティング膜の膜厚分布や、紫外線や熱による硬化条件により内部歪の態様を変化させることができる。
ここで、成形品には、前述したように成形条件によりさまざまな態様に内部歪が分布しており、この分布により歪模様を現出させることが可能となる。
本発明の基本となる加飾方法にあっては、偏光フィルムの光軸と、透明体を通過中および反射面における偏光状態の変化の組み合わせにより、この偏光状態の変化の度合いは光の波長(色)により異なるので、入射した白色光によりさまざまな態様の虹彩色、所謂、歪模様が現出され、今までにない視覚効果が発揮される。
図1は本発明の合成樹脂成形品の加飾方法の第1実施例を説明するものであり、加飾された成形品の縦断面図を示す。
なお、以下の説明では便宜上、図面中での上下関係により各部分の積層状態を説明する。
ここで、透明体2は2軸延伸したポリエチレンテレフタレート樹脂製の2軸延伸フィルムであり延伸条件に対応した分子配向に伴なう内部歪を有し、この内部歪みに応じた光学異方性を有する。
また、成形品1の表面は蒸着層6aにより入射光を反射する反射面4としての機能を発揮する。
ここで、偏光フィルム3を通過した入射光Linは偏光フィルム3の光軸方向に振動面を有するように偏光し、さらに上記のように光学異方性を有する透明体2と反射面4により偏光状態がその光の波長(色)によりさまざまに変化する。
また、透明体2の肉厚によりこの歪模様に立体感や深さ感が付与された視覚効果が現出される。
この方法は第1実施例と類似的なもので、成形品1の表面に凹凸を形成し、この凹凸表面に真空蒸着により蒸着層6aを形成した例であり、第1実施例と同様な構成を有する加飾フィルム11を積層したもので、成形品1の表面に入射光を反射する機能を有する凹凸状の反射面4が形成されている。
ここで、本実施例では反射面4と透明体2の間は、透明性の接着層8で充填するような構成としたが、反射面4に透明体2を部分的に接着固定し、大部分を空間として残す構成とすることもでき、接着層8で充填した場合とは異なる立体感や深さ感を現出させることができる。
この、加飾フィルム12は透明体2の上面に透明な接着層9を介して偏光フィルム3を積層し、下面に蒸着層6aを形成し、さらに透明な接着層8を積層したものであり、このような構成の加飾フィルム12を成形品1の表面に積層することにより、第1実施例の加飾方法と同様に、偏光フィルム3の光軸の方向と、透明体2の内部歪み、すなわち光学異方性の大きさ及びその分布と、反射面4の組み合わせによりさまざまな態様の虹彩色、所謂、歪模様が現出される。
また、透明体2の一方の面を凹凸状とすることにより、第2実施例のように反射面4を凹凸状にすることができ、この場合にも透明体2の表面に沿って一体的に反射面4を容易に形成することができる。
この、実施例は透明な合成樹脂製の成形品1を透明体2として利用したもので、成形品1の上側に透明な接着層9を介して偏光フィルム3を積層し、下側には透明な接着層8を介してアルミ薄層6bが積層され、反射面4としての機能を発揮する。
たとえば、上記実施例では透明体を延伸フィルム、若しくは成形品自体としたが、塗装により形成することもできるし、シート成形品、プレス成形品等を使用することもできる。また、真空蒸着で反射面を形成する他にもスパッタリング、光輝性塗料による塗装の方法も採用することができる。
また本発明の加飾方法は各種成形方法、あるいは形状の合成樹脂成形品に適用可能であり、成形品の略全領域を加飾することもできるし、部分的に加飾することもできる。
2 ;透明体
3 ;偏光フィルム
4 ;反射面
6a;蒸着層
6b;アルミ薄層
8、9;接着層
11、12;加飾フィルム
Claims (7)
- 合成樹脂成形品(1)に光を反射する反射面(4)を配設し、該反射面(4)上に内部歪みを有する合成樹脂製の透明体(2)を配設し、該透明体(2)に偏光フィルム(3)を積層することを特徴とする合成樹脂成形品の加飾方法。
- 反射面(4)が凹凸を有するようにした請求項1記載の合成樹脂成形品の加飾方法。
- 成形品(1)の表面をメタライズ加工して反射面(4)とした請求項1または2記載の合成樹脂成形品の加飾方法。
- 透明体(2)の偏光フィルム(3)を積層する側とは反対側の面をメタライズ加工して反射面(4)とした請求項1、2または3記載の合成樹脂成形品の加飾方法。
- 透明体(2)を透明フィルムとした請求項1、2、3または4記載の合成樹脂成形品の加飾方法。
- 透明体(2)をコーティング法により形成した請求項1、2、3または4記載の合成樹脂成形品の加飾方法。
- 成形品(1)自体の所定部分を透明体(2)とした請求項1、2、3、4、5または6記載の合成樹脂成形品の加飾方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007250927A JP5637423B2 (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | 合成樹脂成形品の加飾方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007250927A JP5637423B2 (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | 合成樹脂成形品の加飾方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009078496A true JP2009078496A (ja) | 2009-04-16 |
JP5637423B2 JP5637423B2 (ja) | 2014-12-10 |
Family
ID=40653619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007250927A Active JP5637423B2 (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | 合成樹脂成形品の加飾方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5637423B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011005685A (ja) * | 2009-06-24 | 2011-01-13 | Toppan Printing Co Ltd | 装飾体 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0241927U (ja) * | 1988-09-16 | 1990-03-22 | ||
JPH0299168A (ja) * | 1988-10-07 | 1990-04-11 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 装飾被膜の成形方法と刻印装置 |
JPH1142900A (ja) * | 1997-07-24 | 1999-02-16 | Hideyuki Miyamoto | 偏光と複屈折を利用した装飾用品 |
JP2002184032A (ja) * | 2000-10-03 | 2002-06-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光ディスクおよびその製造方法 |
JP2006032365A (ja) * | 1992-12-24 | 2006-02-02 | Ifire Technology Corp | エレクトロルミネセンスディスプレイパネルの形成方法 |
-
2007
- 2007-09-27 JP JP2007250927A patent/JP5637423B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0241927U (ja) * | 1988-09-16 | 1990-03-22 | ||
JPH0299168A (ja) * | 1988-10-07 | 1990-04-11 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 装飾被膜の成形方法と刻印装置 |
JP2006032365A (ja) * | 1992-12-24 | 2006-02-02 | Ifire Technology Corp | エレクトロルミネセンスディスプレイパネルの形成方法 |
JPH1142900A (ja) * | 1997-07-24 | 1999-02-16 | Hideyuki Miyamoto | 偏光と複屈折を利用した装飾用品 |
JP2002184032A (ja) * | 2000-10-03 | 2002-06-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光ディスクおよびその製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011005685A (ja) * | 2009-06-24 | 2011-01-13 | Toppan Printing Co Ltd | 装飾体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5637423B2 (ja) | 2014-12-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4319882B2 (ja) | 加飾シート、加飾成形品、及び射出成形同時加飾方法 | |
TWI556990B (zh) | 一種具立體效果的印刷裝飾膜及其裝飾產品 | |
JP4951895B2 (ja) | 加飾成形品及びその製造方法 | |
JP2011131597A (ja) | 立体感形成外装材 | |
WO2014117299A1 (zh) | 一种具有立体效果的印刷装饰膜及其装饰塑胶产品 | |
JP6894115B2 (ja) | 加飾樹脂シートを備えた成形品とその製造方法 | |
JP5327509B2 (ja) | 加飾合成樹脂成形品 | |
JP5828386B2 (ja) | 加飾合成樹脂成形品の製造方法 | |
JP5396966B2 (ja) | 加飾シート及び加飾樹脂成形品 | |
JP5637423B2 (ja) | 合成樹脂成形品の加飾方法 | |
JP6122563B1 (ja) | 加飾樹脂シートを備えた成形品とその製造方法 | |
JP5510765B2 (ja) | 加飾合成樹脂成形品 | |
JP2007216088A (ja) | 装飾材の製造方法 | |
JP5569801B2 (ja) | 加飾合成樹脂成形品 | |
JP6409153B1 (ja) | 加飾シート、加飾シートを備えた加飾品、加飾シートの製造方法及び加飾シートを備えた加飾品の製造方法 | |
JP2006255915A (ja) | エンボス加飾紙及びその製造方法並びにそれを用いた紙製容器 | |
JP5152384B2 (ja) | 射出成形用加飾シート、加飾成形品、及び射出成形同時加飾方法 | |
JP5152070B2 (ja) | 加飾シート、加飾成形品、及び射出成形同時加飾方法 | |
JP2012153111A (ja) | ホログラムパターン付きフィルム及びホログラムパターン付きフィルムの製造方法 | |
CN108602235B (zh) | 具备装潢树脂片材的成形品及其制造方法 | |
JP3244597U (ja) | 貼り合わせ加飾シート体 | |
WO2019044048A1 (ja) | 加飾シート、加飾シートを備えた加飾品、加飾シートの製造方法及び加飾シートを備えた加飾品の製造方法 | |
JP4811617B2 (ja) | 射出成形同時加飾方法 | |
JP7345160B2 (ja) | 加飾シート及び加飾品 | |
CN201174027Y (zh) | 改进的立体图像塑料胶片 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100430 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121012 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130416 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130614 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20131015 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140115 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20140205 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20140404 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141009 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5637423 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |