JP2009075440A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の感光ドラムを備え、全ての感光ドラムに中間転写体もしくは記録材搬送体が接触して画像形成するカラーモードと、一部の感光ドラムから離間して画像形成する単色モードを有する画像形成装置で、転写電圧設定の時間が長くなる。
ATVC方式で転写設定を行うと、両モードで電流−電圧の関係を測定するためには、中間転写体もしくは記録材搬送体の接離が必要であるため、転写電圧設定の時間が長くなる。
【解決手段】 カラーモード、単色モードの両モードでATVCを行ってから所定間間隔を経て、転写電圧を再設定するタイミングでは、その時に実行されるモードでのみATVCを行う。
ATVCを行わなかったモードの転写電圧は、両モードでATVCを行った時の結果及び、このタイミングでATVCを行った他のモードのATVCの結果から設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の像担持体を中間転写体もしくは記録材搬送体に沿って配置し、中間転写体及び記録材搬送体が一部の像担持体から離間している状態で画像形成を行う画像形成装置に関する。特に、像担持体上のトナー像を転写する転写電圧の制御に関する。
特許文献1には、中間転写体に沿って複数の感光ドラムを設け、中間転写体が全ての感光ドラムに接触する状態で画像形成を行うカラーモードと、中間転写体が一部の感光ドラムから離間している状態で画像形成を行う黒単色モードを行う画像形成装置が開示される。
特許文献2には、記録材搬送体に沿って複数の感光ドラムを配置し、記録材搬送体が全ての感光ドラムに接触して画像形成を行うカラーモードと、記録材担持体が一部の感光ドラムから離間して画像形成を行う黒単色モードを行う画像形成装置が開示される。上記特許文献1及び2の画像形成装置では、中間転写体もしくは記録材搬送体が、ブラック画像の形成に使用されないマゼンタ、シアン、イエローの感光ドラムから離間することで、これらの色の感光ドラムを長寿命化することができる。
特許文献3には、転写部材にテスト電圧を印加し、その時の電圧−電流の関係から所望の電流が流れる転写電圧を設定する所謂ATVC方式の転写電圧制御方法が開示される。
特開2005−62642 特開2004−117426 特開平05−006112
特許文献1の画像形成装置では、カラーモードが実行されると、黒単色モードが実行される場合では、中間転写体と転写部材の接触状態が異なる。接触状態の違いから、ブラックトナー像が中間転写体へ転写される転写部のインピーダンスは変化し、各モードの接触状態に応じた転写電圧を設定する必要がある。したがって、特許文献3のATVC方式を用いて転写電圧を設定する場合、両モードで電流測定を行わなければならい。
しかしながら、両モードでの電流測定には、途中で中間転写体の接触または離間を行わなければならず、転写電圧設定の時間が長くなってしまう。
この問題は、特許文献2の画像形成装置の転写電圧測定に、特許文献3のATVC方法を用いる場合にも生ずる。
本発明は上記問題点を鑑みたものであり、その目的は、中間転写体または記録材搬送体が一部の像担持体から離間している状態で画像形成を行い、ATVC方式で転写電圧を設定する画像形成装置にて、転写電圧設定の時間を短縮することである。
本発明の画像形成装置は、第1像担持体と、前記第1像担持体から中間転写体にトナー像を転写する第1転写部材と、第2像担持体と、前記第1像担持体から中間転写体にトナー像を転写する第2転写部材とを有し、第2転写部材へテスト用の電圧もしくは電流を印加する検知を行い、この検知の結果に基づき転写時に第2転写部材へ印加する転写電圧を設定する転写条件設定手段と、前記中間転写体が前記第1及び第2像担持体に接触して画像形成が行われる第1画像形成モードと、前記中間転写体が前記第1像担持体から離間し、前記中間転写体が前記第2像担持体に接触して転写が行われる第2画像形成モードとを実行する画像形成モード実行手段とを有し、前記第1画像形成モードで行った前記検知の結果に基づいて、前記第1画像形成モードの転写電圧を設定するとともに、第2画像形成モードで行った前記検知の結果に基づいて、前記第2画像形成モードの転写電圧を設定する初期設定を行い、この初期設定から所定間隔を経て、転写電圧の再設定を行い、
再設定を行うタイミングに達すると、このタイミングで実行中の画像形成モードで前記検知を行い、このタイミングで前記検知を行った画像形成モードの転写電圧は、このタイミングで行った前記検知の結果に基づいて再設定され、
このタイミングで前記検知を行わなかった画像形成モードの転写電圧は、このタイミングで行われた他の画像形成モードの前記検知の結果と、初期設定のタイミングで行われた前記検知の結果に基づいて再設定されることを特徴とする。
複数の像担持体の一部を中間転写または記録材搬送体から離間している状態でトナー像の形成を行い、ATVC方式で転写方式を決定する画像形成装置にて、転写電圧設定の時間を短縮することができる。
〔実施形態1〕
<画像形成装置構成>
本発明の実施形態の画像形成装置について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、特許文献1、特許文献2、特許文献3に示される画像形成装置の構成、制御に関する一般的な事項については、重複する説明を省略する。
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例として、実施の形態1に係る画像形成装置を示す。同図に示す画像形成装置は、電子写真方式のフルカラーの画像形成装置であり、同図はその概略構成を示す縦断面図である。同図を参照して、画像形成全体の構成及び動作を説明する。
同図に示す画像形成装置は、イエロー,マゼンダ,シアン,ブラックのトナー像を形成する画像形成部PY,PM,PC,PKを備えている。各画像形成部の構成は後で詳しく説明するが、現像装置4Y,4M,4C,4Kに収められるトナーの色が異なることを除き、同一の構成である。
そして、これら画像形成部PY,PM,PC,PKで形成された各色のトナー像を、順次、中間転写ベルト5上に一次転写して重ねあわせる。その後、一括で紙等の記録材(他部材)Sに二次転写し、二次転写された4色のトナー像を定着することで4色フルカラー画像を得る。
各画像形成部PY,PM,PC,PKは、それぞれ感光ドラム(像担持体)1Y,1M,1C,1Kを備えている。各感光ドラム1Y,1M,1C(第1像担持体),1K(第2像担持体)は、外径30mmのアルミニウム製シリンダの外周面に、感光層としてOPC(有機光半導体)を塗布して構成したものである。各感光ドラム1Y,1M,1C,1Kは、その表面が帯電ローラ(帯電手段)3Y,3M,3C,3Kによって一様に帯電された後、露光装置2Y,2M,2C,2Kからレーザ光の照射を受け、それぞれの色に対応する静電像が形成される。
帯電ローラ3Y、3M、3C、3Kに帯電バイアス印加電源から、電気接触子、これを接触させた芯金を介して負極性の帯電電圧が印加されると、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの表面が−600vに一様帯電される。本実施例では、帯電電圧として、交流と負極性の直流の重畳電圧が印加を使用した。
各感光ドラム1Y,1M,1C,1K上に形成された静電像は、それぞれイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのトナーを収容した現像装置4Y,4M,4C,4Kによってそれぞれの色のトナーが付着され、負極性に帯電するトナー像として現像される。
トナー補給容器8Y,8M,8C,8Kには、各色の現像装置4Y,4M,4C,4Kに補給されるトナーが収められ、不図示のトナー補給手段によってトナー補給が行われる。
本実施形態で使用した感光ドラム1Y、1M、1C、1Kは有機感光体であり、
その表面に抵抗値が109〜1014Ωcmの表面層を設けることもできる。また、アモルファスシリコン感光体などを用いることも可能である。アモルファスシリコン感光体を用いると、電荷注入帯電が可能になり、オゾン発生の防止、および消費電力の低減に効果があるとともに、帯電性についても向上させることが可能となる。
各画像形成部PY,PM,PC,PKの下方には、中間転写ベルト5が配設されている。中間転写ベルト5は、駆動ローラ21と、テンションローラ22と、二次転写内ローラ23とに掛け渡されており、駆動ローラ21によって時計周り(矢印R5方向)に回転駆動(移動)される。
駆動ローラ21は金属製のシャフトの外周に導電ゴム層を有し、抵抗値は1×10〜1×10Ωに調整され、画像形成装置内ではシャフトは電気的に接地されている。
中間転写体5の内側には、各感光ドラム1Y,1M,1C,1Kに対向して、一次転写ローラ6Y,6M,6C,6Kが配設されている。
一次転写ローラ6Y,6M,6C(第1転写部材),6K(第2転写部材)は、中間転写ベルト5をその裏面側から押圧して表面側を感光ドラム1表面に当接させている。これにより、感光ドラム1表面と中間転写ベルト5との間には、一次転写部(転写部)T1Y、T1M、T1C、T1Kが形成される。一次転写部(転写部)T1Y、T1M、T1C、T1Kには、帯電ローラ3Y、3M、3C、3Kから240度の回転で到達する(図1中の角度β)。
また、中間転写体5の外側には、二次転写内ローラ23に対向して、二次転写外ローラ24が配設されている。中間転写体5は、二次転写内ローラ23によって二次転写外ローラ24に押圧されることにより、二次転写外ローラ24との間に二次転写部T2を形成している。
上述の各感光ドラム1Y,1M,1C,1K上に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラ6Y,6M,6C,6Kに正極性の一次転写電圧が印加されることで、中間転写体5上に各一次転写部T1において順次に一次転写されていく。一次転写電圧は、一次転写電圧電源61Y,61M,61C,61Kから、対応する一次転写ローラ6Y,6M,6C,6Kに印加される。これにより、中間転写体5上で4色のトナー像が重ね合わされる。トナー像転写後の各感光ドラム1Y,1M,1C,1Kに残ったトナー(転写残トナー)は、クリーニング装置7Y,7M,7C,7Kによって除去され、次のトナー像の形成に供される。
転写ローラ6Y、6M、6C、6Kは導電性金属からなる直径8mmのシャフトを、抵抗値〜5.0×10^6[Ω/cm]で1.0mmの厚さを有した導電性発泡体で覆ったものである。
各一次転写ローラ6Y,6M,6C,6Kの重量は300gである。これら一次転写ローラ6を中間転写ベルト5の裏面を押し圧し、中間転写ベルト6の表面を各感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kへ接触させるために、各転写ローラ6Y,6M,6C,6Kは両端に設けられたバネで鉛直上向きに総圧5Kgfで付勢される。
上述の中間転写ベルト5上で重ねられた4色のトナー像は、中間転写ベルト5の矢印R5方向の回転に伴って二次転写部部T2に搬送される。
一方、給紙カセット12又は給紙カセット16に収納されていた記録材S(例えば、紙、透明フィルム)は、給紙ローラ13又は給紙ローラ14によって給紙されると、レジストローラ15に搬送される。
レジストローラ15は、中間転写ベルト5に担持される4色のトナー像にタイミングを合わせるようにして、記録材Sを二次転写部T2に供給する。二次転写外ローラ24には、この記録材Sが二次転写部T2を通過する際に、二次転写バイアス印加電源241から正極性の二次転写バイアスが印加される。これにより、中間転写ベルト5上の4色のトナー像は、一括して、記録材Sに二次転写される。
中間転写体5は、厚さ85μmのポリイミド樹脂フィルムを基材としており、カーボンブラックを分散させて、表面抵抗率で1×1012Ω/□、体積抵抗率で1×10Ω・cmとなるように抵抗調整した。中間転写体5の移動速度を200mm/sec、感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kの表面の移動速度を200mm/secとした。
また、画像形成された記録材の枚数は、カウンタ32によってカウントされる。
本実施形態の画像形成装置は、中間転写ベルト5が接触する感光ドラム1の数が異なるカラーモードと黒単色モードを有する。
カラーモード(第1画像形成モード)は、中間転写ベルト5が感光ドラム1Y,1M,1C,1Kの全てに接触してカラー画像を形成するモードである。
黒単色モード(第2画像形成モード)は、感光ドラム1Y,1M,1Cが離間し、感光ドラム1Kのみが接触してブラック画像を形成するモードである。
画像形成装置の電源投入後の待機中、中間転写ベルト5は、図1の点線で示される位置にあり、感光ドラム1Y,1M,1C,1Kの全てに接触している。カラーモードが選択されると、上述の様に、各感光ドラム1Y,1M,1C,1Kに形成されたトナー像は中間転写体へ一次転写され、更に、記録材へ二次転写されてカラー画像が形成される。
一方、黒単色モードが選択されると、モード切り替え器31(画像形成モード実行手段)はカム221を回転し、テンションローラ22の端部に連結される揺動アーム222が図1中で下方向に移動する。テンションローラ22の移動に伴って、中間転写ベルト5は一次転写ローラ6Kを支点として点線の位置へ移動し、感光ドラム1Y,1M,1Cから離間する。本実施形態では、テンションローラ22の移動によって、中間転写ベルト5の感光ドラム1Y,1M、1C、1Kに接触する面が10度傾く(図1中の角度α)。また、一次転写ローラ6Kを支点にしてベルトを移動する本実施形態では、図2に示す様に、黒単色モード時における中間転写ベルト6の一次転写ローラ5Kの巻き付き量は、カラーモード時に比べて多くなる。
中間転写ベルト5の離間動作が完了すると、上述の画像形成工程に従って、感光ドラム1Kにトナー像が形成される。一方、黒単色モード中、感光ドラム1Y、1M、1Cの感光ドラムは停止し、トナー像は形成されない。感光ドラム1K上のトナー像が一次転写部T1に達すると、一次転写電圧が印加される一次転写ローラ6Kによって、中間転写ベルト5へ一次転写される。更に、中間転写ベルト5に一次転写されたトナー像が二次転写部T1に達すると、二次転写電圧の印加される二次転写外ローラ24によって、記録材Sへ二次転写される。画像形成が終了するとカム221が回転し、中間転写ベルト5は感光ドラム1Y,1M、1C、1Kの全てに接触する位置へ戻される。
カラーモード、黒単色モードの何れモードで画像形成が行われた場合であっても、画像形成終了、中間転写ベルト5が全ての感光ドラム1Y、1M、1C,1Kに接触しながら待機状態に入り、次の画像形成を待つ。
<一次転写電圧設定>
次に、本実施例の一次転写電圧の設定方法について説明する。
一次転写ローラ5は、製造時の抵抗の振れを抑えることが難しいうえ、耐久劣化によっても抵抗は変化する。また、カラーモードから黒単色モードへの切り替えに際して、中間転写ベルト6の一次転写ローラ5Kの巻きつき量が増加すると、一次転写部T1Kのインピーダンスは小さくなる。
そこで、本実施形態では、ATVC(Active Transfer Voltage Control)と呼ばれる方法を用いて、抵抗変化やモード切り替えに対応して、一次転写電圧を調整する。
1.ATVC
まず、ATVCの手順について説明する。ATVCはモード毎に各画像形成部で行われるが、モードや画像形成部Pに関わらず同じ手順で行われるため、以下の説明では形成されるトナー像の色を示す添え字Y,M,C,Kを省略し、総括的に説明する。
ATVCでは、まず、通常の画像形成動作が行われる以外のタイミングにて、回転する感光ドラム1を通常の画像形成時と同じ電位に帯電し、一次転写ローラ6に電圧の異なる3種類のテスト電圧(Vt1、Vt2、Vt3)を一次転写電源61で順次印加する。
そして、その際に一次転写ローラ6に流れる電流(It1、It2、It3)を電流検知器62で検知する。そして、電圧−電流の関係を導き、所定の電流(目標電流値)が流れる電圧を算出し、一次転写電圧とする。画像形成時には、この一次転写電圧を定電圧制御で一次転写ローラ5に印加する。本実施形態では、Vt1=+200V、Vt2=+500V、Vt3=+800Vとした。
図3に、本実施形態のATVCの結果の一例として、画像形成部PKにて、カラーモード及び黒単色モードでATVCを行った結果を示す。プロットされた各点は、テスト電圧の値と、対応する電流の値を示す。ある電圧(この電圧を「転写開始電圧」と称す。)以上のテスト電圧を印加した場合、電圧−電流の関係は直線で近似できることが実験で明らかになっているため、図3中、測定点の間隔は直線で近似している。黒単色モードへの切り替えに際して、ブラックの一次転写部N1Kのインピーダンスは低下するため、図3中の電圧−電流の関係がカラーモード時と黒単色モード時で異なっている。
図4は本実施形態のATVCのタイミングチャートである。ATVCでは、まず、帯電ローラ3に帯電電圧が印加され、感光ドラム1が通常の画像形成時と同じ−600Vに帯電される。帯電電圧を印加後、時間t11、t12、t13が経過してから、1番目のテスト電圧(Vt1)が転写ローラ6に印加される。ここで、t11は電源の出力が帯電電圧に達するまでの時間、t12は感光ドラム1を所望の電位(本実施形態では−600v)に安定して帯電させるために、帯電電圧を帯電ローラ3に印加した状態で感光ドラム1を1回転させるための時間である。t13は、帯電ローラ3で帯電された感光ドラム1の領域が、一次転写部T1に移動するための時間である。
一次転写電源61の出力が1番目のテスト電圧に達するための時間t21が経過してから、転写ローラ6に流れる電流が検知される。電流の検知値は、転写ローラ6が1回転する時間t22、行われる。1番目のテスト電圧の電流検知が終了すると、得られたデータが処理される(t23)。
続いて、同様にし、2番目のテスト電圧(Vt2)の電流検知及びデータの処理がおこなわれ(t31、t32、t33)、最後に、3番目の電圧(Vt3)の電流検知及びデータの処理がおこなわれる(t41、t42、t43)。
2.初期設定制御
カラーモードと黒単色モードでATVCを行う場合には途中に中間転写ベルト5の接触または離間を行う必要があるため、一次転写電圧設定の時間の時間が長くなってしまう。
そこで、本体電源投入時に両モードでATVCを行ってから所定間隔(本実施形態では、200枚のプリント)をもって実行される一次転写電圧の再設定のタイミングでは、このタイミングで実行されているモードでのみATVCを実行する。このタイミングでATVCを実行しないモードの一次転写電圧の再設定は、このタイミングでATVCを実行した他モードのATVCの結果に基づいて、過去に行われた両モードのATVCの結果を参照して設定する。
はじめに、電源投入直後に行われる、両モードでのATVCについて説明する。
以降、両モードで行われるATVCを「初期設定制御」と称す。以下に図5を参照しながら説明する。図5中、S101から103の工程が初期設定制御である。
まず、本体電源投入後、カラーモード(全感光ドラム1に中間転写ベルト5が接触する)で、画像形成部PY,PM,PC、PKにおいてATVCが行われる。
各色の電圧−電流の関係及び各画像形成部Pの目標電流値から、各画像形成部PY,PM,PC,PKの一次転写電圧が、それぞれ、V_pre_y、V_pre_m、V_pre_c、V_pre_Full_kに決定される(S101)。
ここで、各画像形成部のカラーモードにおける目標電流値を以下の様に定める。
PY:I_trg_y、
PM:I_trg_y、
PC:I_trg_c、
PK:I_trg_Full_k
この過程で得られた、各色の電圧−電流の関係、及び、一次転写電圧V_pre_y、V_pre_m、V_pre_c、Vk_pre_Fullは、制御装置30(転写条件設定手段)に設けられたメモリに記憶される。
続いて、中間転写ベルト5の離間動作が行われて(S102)、黒単色モード(中間転写ベルト5が感光ドラム1Y,1M.1Cから離間し、感光ドラム1Kに接触する)に移行し、画像形成部PKでATVCが行われる。電圧−電流の関係と、目標電流値(I_trg_mono_k)から、画像形成部PKの一次転写電圧が、V_pre Mono_kに設定される(S103)。同様に、電圧−電流の関係、一次転写電圧V_pre _Mono_kが制御装置30のメモリに記憶される。
3.再設定制御
初期設定制御後、カラーモードと黒単色モードのプリント枚数の合計が200枚に達すると、一次転写電圧の再設定を行う再設定制御が行われる。図5中、S106からS114の工程が再設定制御である。
初期設定制御後、カラーモードと黒単色モードのプリント枚数が200枚に達すると(S104)、連続画像形成ジョブを中断し(S105)、一次転写電圧は再設定される。初期設定制御後の一次転写電圧設定のタイミングで、黒単色モードが実行されていると、黒単色モードでATVCが行われ(S105、S106)、黒単色モード用のブラックの一次転写電圧がV_mono_kに再設定される。そして、電圧−電流の関係、一次転写電圧V_mono_kが制御装置30のメモリに記憶される。一次転写電圧の再設定後、画像形成が再開される(S108)。そして、残りの画像がプリントされて画像形成が終了すると(S109)、カラー用の転写電圧が再設定される(S110)。カラー用の一次転写電圧の再設定は、初期設定制御及び、(S107)の結果に基づいて行う。以下にその方法を具体的に説明する。
電圧−電流の関係は、図3を用いて説明したように、一次式で表されることがわかっている。ここで、初期設定制御で得られた、各モードの各画像形成部Pの一次転写電圧と目標電流値の関係が下記の様に表されるとする。
[黒単色モード、ブラック] V_pre_mono_k=a×I_trg_mono_k+b ***式A
[カラーモード、ブラック] V_pre_Full_k=c_k×I_trg_Full_k+d_k ***式B
[カラーモード、イエロー] V_pre_y=c_y×I_trg_y+d_y ***式C
[カラーモード、マゼンタ] V_pre_m=c_m×I_trg_m +d_m ***式D
[カラーモード、シアン] V_pre_c=c_c×I_trg_c+d_c ***式E
ここで、式A,B、C,D,Eにおいて、b、d_k、d_y、d_m、d_cは、各モードにおける各画像形成部Pの転写開始電圧を示す。転写開始電圧は一次転写ローラ6と中間転写ベルト5の接触状態で変動し、一次転写ローラ6の抵抗変化の影響は小さいことがわかっている。
次に、(S107)のATVCで得られた、
[黒単色モード、ブラック]の一次転写電圧と目標電流値の関係が以下の様に表されるとする。
V_mono_k=a’×I_trg_mono_k+b ***式F
図6は式Aと式Fを示し、この2つの式の比較によって、200枚のプリントによって、黒単色モードの画像形成部PKの電圧−電流の関係を示す直線の傾きがaからa’へ変化していることがわかる。傾きのaからa’へ変化は一次転写ローラ6Kの抵抗変化を表し、
フルカラーモードの画像部PKの電圧−電流の関係を示す直線(式B)の傾きc_kも、200枚のプリントによって、同程度、変化する。
そこで、カラーモードの画像形成部PKの一次転写電圧の再設定値V_Full_kを、以下に示す式Gに基づいて決定した。式Gは、式A及び式Fから求めた。図7は、式Bと式Gの関係を示す。
V_Full_k={c_k+(a‘−a)}×I_trg_Full_k+d_k ***式G
続いて、画像形成部PY,PM、PCの一次転写電圧を再設定する方法を説明する。
黒単色モード実行中は、一次転写ローラ6Y,6M、6Cに一次転写電圧は印加されないため、抵抗は変化しない。また、図8は、一次転写電圧の印加時間の増加に伴う、一次転写ローラ6の抵抗変化の変化を示すものであるが、印加時間及び抵抗に関わらず、一定の比例関係を保っていることがわかる。
そこで、200枚のプリント中のカラーモードでプリントされた割合を考慮し、式Aと式Fの比較から得られる一次転写ローラ6Kの抵抗変化の程度(傾きの変化、a→a’)から、この期間に一次転写6Y,6M、6Kの抵抗変化を算出した。一次転写6Y,6M、6Kの抵抗変化と、初期設定制御で得られた電圧−電流の関係(式C,式D,式E)から再設定値を決定した。具体的には、カラーモードの画像形成部PY、PM、PCの一次転写電圧の再設定値V_y、V_m、V_cを、それぞれ、以下に示す式H、式I、式Jに基づいて決定した。
V_y={c_y+(a‘−a)×(h/g)}×I_trg_y+d_y ******式H
V_m={c_m+(a‘−a)×(h/g)}×I_trg_m+d_m ******式I
V_c={c_y+(a‘−a)×(h/g)}×I_trg_c+d_c ******式J
次に、初期設定制御後の一次転写電圧設定のタイミングで、カラーモードが実行されている場合について説明する。この場合、カラーモードでATVCが行われ(S106、S111)、画像形成部PY、PM、PC、PKのカラーモードの一次転写電圧が、それぞれ、V_y、V_m、V_c、V_mono_kに再設定される。そして、電圧−電流の関係、一次転写電圧V_y、V_m、V_cが制御装置30のメモリに記憶される。一次転写電圧の再設定後、画像形成が再開される(S112)。そして、残りの画像がプリントされて画像形成が終了すると(S113)、黒単色モード用の一次転写電圧が再設定される(S114)。黒単色モード用の一次転写電圧の再設定は、既述の再設定時のタイミングで黒単色モードが実施されていた場合と同様に、初期設定制御及び、(S111)の結果に基づいて行う。
(S111)のATVCで得られた、画像形成部PKのカラーモードの一次転写電圧V_Full_kと目標電流値I_trg_Full_kの関係が以下の様に表されるとする。
V_Full_k=c_k’×I_trg_Full_k+d_k ***式K
そして、(S110)行われた方法と同様にして、黒単色モードの画像形成部PKの一次転写電圧の再設定値V_mono_kを、下記の式Lに基づいて決定した。
V_mono_k={a+(c_k’−c_k)}×I_trg_mono_k+b
以上の様にして、画像形成部PY,PM、PCの感光ドラム1Y,1M.1Cを中間転写ベルト5から離間して画像を形成する黒単色モードを持つ画像形成装置で、一次転写電圧の設定時間を短縮することができた。
また、再設定制御から更に200枚のプリントが行われると、2回目の再設定制御が行われる。2回目の再設定制御でも、このタイミングで実行しているモードのみATVCを行い、この結果と、初期設定制御の結果に基づいて、転写電圧の再設定が行われる。
<一次転写制御の具体例>
ここで、本実施形態の一次転写制御の結果得られた具体的な設定値を示す。
本実施例にて電源投入時、初期設定制御を行った際に、本体は温度23℃湿度50%の環境下に設置されており、一次転写電圧は表1のようになった。
Figure 2009075440
このとき、各モードにおける画像形成部PKの電圧―電流の関係式は以下のとおりになった。今回、c_k、c_y、c_m、c_cは、同じ値で有った。
V_pre_mono_k=32.53×I_trg_mono_k+120.2
V_pre_Full_k=26.33×I_trg_Full_k+105.2
V_pre_y=26.33×I_trg_y+104.1
V_pre_m=26.33×I_trg_m+111.0
V_pre_c=26.33×I_trg_c+106.2
その後、初期設定制御から再設定制御までにプリントされた200枚が、フルカラー:モノカラー=7:3の比率であったとすると、再設定時に黒単色モードでATVCを行って得られた電圧−電流の関係は
V_mono_k=30.18×I_trg_mono_k+ 118.4 ****式L
となった。
式Lと初期設定の結果から
V_Full_k=23.98×I_trg_Full_k+105.2 ****式Q
が得られた。そして、式Qを用いカラーモードの一次転写電圧を再設定すると、
V_Full_k=320.9Vとなった。カラーモードで一次転写ローラ6Kに320.9Vを印加すると、目標電流値I_trg_Full_kとほぼ等しい9.2μAが流れることが確認され、本実施例の制御が有効であることが確認された。
また、式Lと初期設定の結果から得られた、画像形成部PY,PM、PCの電圧−電流の関係を以下に示す。
V_y=24.68×I_trg_y+104.1 ****式R
V_m=24.68×I_trg_m+111.0 ****式U
V_c=24.68×I_trg_c+106.2 ****式W
そして、式R、式U、式Wを用い画像形成部PY,PM、PCの一次転写電圧を再設定すると
V_y=375.6V
V_m=357.8V
V_c=353.0V
となった。
カラーモードで各一次転写ローラ6Y,6M、6Cに、得られた一次転写電圧を印加すると、これらの値を、カラーモードで各一次転写ローラ6Y,6M.6Cへ印加した時の電流値Iy,Im,Icは以下の様になった。
Iy=11.5μA
Im=10.4μA
Ic=9.9μA
これらの値は、各目標電流値とほぼ等しく、本発明の制御が正しいことが確認された。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2の画像形成装置は、図1に示す実施形態1の画像形成装置に温度湿度を検知する環境センサ33を設けたものである。一次転写電圧の再設定制御を行うタイミングに達した場合に、この時の温度湿度が初期設定時と異なっていると、再設定制御に代わり、初期設定制御が再び行われる。環境変動による一次転写ローラ6の抵抗変化の予測は困難だからである。図9は本実施形態の制御のシーケンスを示す図である。以下に、詳細を説明する。
本体電源投入後、環境センサは温度湿度を測定する。
環境センサ33の測定結果から制御装置30は、高温高湿環境(湿度70%以上、温度28度以上)、常温常湿環境(湿度5%以上、温度18度以上)、低湿環境(湿度5%未満)の何れの環境であるかを判断する。そして、その結果(検知結果)は制御部30のメモリへ保存される(S201)。
つづいて、実施形態1と同様に、初期設定制御(S101〜S103)が行われる。その後のプリント枚数が200枚に達すると、画像形成が中断されて(S105)、再び、環境センサ33は温度湿度を測定し、何れの環境であるかが判断される。初期設定制御時と環境が異なると判断される(S202、YES)と、初期設定制御が改めて行われる。実行中のモードが黒単色モードである場合、まず、黒単色モードでATVCが行われ(S204)、黒単色モード用の一次転写電圧が設定される。設定後、中間転写ベルト5が感光ドラム1Y,1M、1Cに接触されると(S205)、カラーモードでATVCが行われる(S206)、カラーモード用の一次転写電圧が設定される。両モードの一次転写電圧が完了すると、中間転写ベルト5は離間し(S210)、画像形成を再開する(S211)。そして、画像形成が終了する(S213)と、待機状態へ移行する。一方、初期設定を改めて行う際に、実行中のモードがカラーモードである場合、まず、カラーモードでATVCが行われ(S207)、中間転写ベルトが離間されると(S208)、黒単色モードでATVCが行われる(S209)。両モードの一次転写電圧の設定が完了すると、中間転写ベルト5は接触し(S210)、画像形成を再開する(S211)。そして、画像形成が終了する(S213)と、待機状態へ移行する。
この後、更に200枚のプリントが行われると、再び、再設定制御を行うタイミングを迎えるが、この時の温度湿度が、直前の初期設定制御が行われた時の環境と異なる場合には、改めて初期設定制御が行われる。反対に、直前の初期設定制御が行われたから環境に変動がない場合には、直前の初期設定制御の結果を参照し、実施形態1で説明した再設定制御を行う。
なお、(S202)にて、初期設定制御時から環境の変動がないとされると(NO)、実施形態1の再設定制御が行われる。
以上の様に、一部の感光ドラム1が離間して画像を形成し、一次転写電圧の設定時間を短くする制御を行う画像形成装置で、環境変化に関わらず高精度の検知を行うことができた。
〔実施形態3〕
図10は、実施形態3の画像形成装置の構成の説明図である。
実施形態3の画像形成装置200は、各画像形成PY,PM、PC、PKにて、感光ドラム1から記録材へ直接トナー像を転写する以外は、第1及び第2実施形態と同様に構成される。従って、図10中、図1と共通する構成には共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図10に示すように、画像形成部200では、実施形態1及び2の画像形成装置で使用された画像形成部PY,PM、PC、PKが、矢印R34方向に回転する記録材担持ベルト34に沿って設けられる。
画像形成装置200の各画像形成部PY、PM、PC、PKでは、各感光ドラム1に負極性に帯電するトナー像が形成され、各転写部TY,TM,TC,TKにて、記録材担持ベルト34に担持される記録材Sに直接転写される。
転写部部TY,TM,TC,TKでトナー像が転写された記録材Sは定着装置9へ搬送され、トナー像が定着される。転写ロー11Y,11M、11C、11Kは、記録材担持ベルト7をその裏面側から押圧して表面側を感光ドラム1表面に当接させている。これにより、感光ドラム1表面と記録材担持ベルト34との間には、転写部TY,TM,TC,TKが形成される。転写ローラ11Y,11M、11C、11Kに転写電源111Y,111M、111C、111Kから正極性転写電圧が印加されると感光ドラム1Y,1M,1C、1K上のトナー像が記録材Sへ転写される。
画像形成装置200は、画像形成装置100と同じく、カラーモードと黒単色モードを有する。カラーモードは、記録材担持ベルト34が感光ドラム1Y,1M,1C,1Kの全てに接触してカラー画像を形成するモードである。黒単色モードは、感光ドラム1Y,1M,1Cが離間し、感光ドラム1Kのみが接触してブラック画像を形成するモードである。
画像形成装置の電源投入後の待機中、記録材担持ベルト34は、図10の実線で示される位置にあり、感光ドラム1Y,1M,1C,1Kの全てに接触している。カラーモードが選択されると、各感光ドラム1Y,1M,1C,1Kに形成されたトナー像は記録材担持ベルトPに担持される記録材Sに転写される。一方、黒単色モードが選択されると、テンションローラ22は下方に移動する。テンションローラ22の移動に伴って、記録材担持ベルト34は転写ローラ11Kを支点として点線の位置へ移動し、感光ドラム1Y,1M,1Cから離間する。この時、黒単色モード時における記録材担持ベルト34の一次転写ローラ5Kの巻きつき量は、カラーモード時に比べて多くなる。
カラーモード、黒単色モードの何れモードで画像形成が行われた場合であっても、画像形成終了、中間転写ベルト5が全ての感光ドラム1Y、1M、1C,1Kに接触しながら待機状態に入り、次の画像形成を待つ。
画像形成装置200においても、実施形態1及び2で示したように、ATVC方式で転写電圧が制御される。転写電源111Y,111M、111C、111Kからテスト用の電圧が印加されると、電流検知112Y,112M、112C、112Kによって電流検知される。
本実施形態の制御は、図及び5図9にて、中間転写体と記載されている部分を記録材担持体、一次転写電圧と記載されている部分を転写電圧と読み替え説明される制御である。
このようにして、記録材搬送体を一部の感光ドラム1から離間し、転写電圧をATVC方式で制御する画像形成装置においても、転写電圧の設定時間を短縮することができた。また、環境変化に関わらず高精度の制御を行うことができた。
なお、実施形態1から3の画像形成装置では、テスト用の電圧を印加した時の電流値から一次転写電圧及び転写電圧を設定した。しかし、テスト用の電流を一次転写ローラ6又は転写ローラ11に印加した際に生ずる電圧から一次転写電圧及び転写電圧を設定することもできる。
実施形態1の画像形成装置の構成説明図。 中間転写ベルト5の一次転写ローラ6Kへの巻きつきを説明する図。 電圧−電流の関係の一例を示す図。 ATVC制御のシーケンスを示す図。 実施形態1の一次転写電圧設定のフローチャート。 実施形態1の制御を詳細に説明する図。 実施形態1の制御を詳細に説明する図。 一次転写ローラに電圧を印加した際の抵抗変化を示す図。 実施形態2の一次転写電圧設定のフローチャート。 実施形態3の画像形成装置の構成説明図。
符号の説明
1Y,1M、1C、1K 感光ドラム
6Y,6M、6K、6C 一次転写ローラ、
5 中間転写ベルト
22 テンションローラ
221 カム
222 揺動アーム
30 制御器
31 モード切り替え器
32 カウンタ
33 環境センサ
34 記録材搬送ベルト
11Y,11M、11C、11K 転写ローラ

Claims (4)

  1. 第1像担持体と、前記第1像担持体から中間転写体にトナー像を転写する第1転写部材と、
    第2像担持体と、前記第1像担持体から中間転写体にトナー像を転写する第2転写部材とを有し、
    第2転写部材へテスト用の電圧もしくは電流を印加する検知を行い、この検知の結果に基づき転写時に第2転写部材へ印加する転写電圧を設定する転写条件設定手段と、
    前記中間転写体が前記第1及び第2像担持体に接触して画像形成が行われる第1画像形成モードと、
    前記中間転写体が前記第1像担持体から離間し、前記中間転写体が前記第2像担持体に接触して転写が行われる第2画像形成モードとを実行する画像形成モード実行手段とを有し、
    前記第1画像形成モードで行った前記検知の結果に基づいて、前記第1画像形成モードの転写電圧を設定するとともに、第2画像形成モードで行った前記検知の結果に基づいて、前記第2画像形成モードの転写電圧を設定する初期設定を行い、この初期設定から所定間隔を経て、転写電圧の再設定を行う画像形成装置において、
    再設定を行うタイミングに達すると、このタイミングで実行中の画像形成モードで前記検知を行い、このタイミングで前記検知を行った画像形成モードの転写電圧は、このタイミングで行った前記検知の結果に基づいて再設定され、
    このタイミングで前記検知を行わなかった画像形成モードの転写電圧は、このタイミングで行われた他の画像形成モードの前記検知の結果と、初期設定のタイミングで行われた前記検知の結果に基づいて再設定されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 第1像担持体と、前記第1像担持体から記録材担持体に担持される記録材にトナー像を転写する第1転写部材と、
    第2像担持体と、前記第1像担持体から記録材に担持される記録材にトナー像を転写する第2転写部材とを有し、
    第2転写部材へテスト用の電圧もしくは電流を印加する検知を行い、この検知の結果に基づき転写時に第2転写部材へ印加する転写電圧を設定する転写条件設定手段と、
    前記記録材担持体が前記第1及び第2像担持体に接触して画像形成が行われる第1画像形成モードと、
    前記記録材担持体が前記第1像担持体から離間し、前記記録材担持体が前記第2像担持体に接触して画像形成が行われる第2画像形成モードとを実行する画像形成モード実行手段とを有し、
    前記第1画像形成モードで行った前記検知の結果に基づいて、前記第1画像形成モードの転写電圧を設定するとともに、第2画像形成モードで行った前記検知の結果に基づいて、前記第2画像形成モードの転写電圧を設定する初期設定を行い、この初期設定から所定間隔を経て、転写電圧の再設定を行う画像形成装置において、
    再設定を行うタイミングに達すると、このタイミングで実行中の画像形成モードで前記検知を行い、このタイミングで前記検知を行った画像形成モードの転写電圧は、このタイミングで行った前記検知の結果に基づいて再設定され、このタイミングで前記検知を行わなかった画像形成モードの転写電圧は、このタイミングで行われた他の画像形成モードの前記検知の結果と、前記初期設定のタイミングで行われた前記検知の結果に基づいて再設定されることを特徴とする画像形成装置。
  3. 温度湿度を測定する環境センサを有し、再設定を行うタイミングで実行されていないモードの転写電圧を設定するために、このタイミングで実行されていないモードで前記検知を行うか否かを、前記環境センサの検知結果に基づいて決定することを特徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
  4. 画像形成装置の電源が投入されてから、前記第2転写部材が転写を行うまでの期間に、
    前記第1及び第2画像形成モードで前記検知が行われることを特徴とする請求項1から3の何れかの画像形成装置。
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