JP2009069487A - 液晶光学素子およびセル構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】非点収差を極力抑えることができる液晶光学素子およびセル構造を提供する。
【解決手段】液晶光学素子1Aは、対向する2枚の透明基板11、12を、シール材2と補強部材21とを介して間隙を形成して重ね合わせた構成を有する。シール材2の内側領域には液晶層103が配されている。外部の環境が変化した際のシール材2の変形による非点収差の発生を抑えるために、シール材2は略円形に形成されている。また、液晶光学素子1Aは、シール材2の一部を開口して設けられた注入口3を有する。シール材2は注入口3に突起部2aを有する。注入口3のシール材2の中心部からの方向と、補強部材21のシール材2の中心部からの方向とが、略直角をなすように、補強部材21はシール材2の外側に配されている。また、補強部材21は、透明基板どうしの間隙を規定するためのスペーサが混入された、シール材2と同じ材料を有して形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、シール材を介して透明基板が重ね合わされた、液晶光学素子およびセル構造に関する。
従来から、2枚の透明基板を枠状のシール材を介して重ね合わせ、その枠状シール材の内側領域に液晶層を配した液晶光学素子が、液晶可変焦点レンズ、液晶収差補正素子などとして用いられている。このような液晶光学素子において、シール材の内側領域への液晶の注入効率を高める等の目的で、シール材の液晶注入口が突起状に形成されたものがある。また、注入口が突起状に形成されるとともに、外部の温度が変化した際の非点収差の発生を抑えるために、シール材が略円形に形成された液晶光学素子が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載される液晶光学素子は、突起状の注入口を有して略円形に形成されたシール材とともに、各液晶光学素子を構成する基板の4隅に配された補強部材を介して、2枚の透明基板が重ね合わされたものである。この補強部材は、後述する切断工程における、基板の撓みが原因で発生する基板の割れ等を防止するために設けられる。
次に、液晶光学素子を多数個同時に得るための製造方法について、特許文献1に記載の液晶光学素子を例に、図10を用いて説明する。図10(a)は透明基板上にシール材および補強部材が配された状態を示す平面図である。図10(b)は、図10(a)のI−I断面図であり、シール材を介して2枚の透明基板が重ね合わされた状態を模式的に示す。
液晶光学素子は、電極などが形成された複数の透明基板を用いて製造される。まず、図10(a)に示すように、透明基板101(102)に対して、所定の間隔a5およびb5を有するマトリクス状に、略円形のシール材2を塗布する。このシール材2の塗布は、スクリーン印刷などにより行われる。また、このシール材2には、透明基板どうしの間隙を規定するためのスペーサが混入されている。特許文献1に記載の液晶光学素子では、シール材2とともに補強部材20を透明基板の所定の位置に塗布する。
シール材2および補強部材20を塗布した後、図10(b)に示すように、シール材2および補強部材20を介して2枚の透明基板101、102を所定の圧力を掛けて貼り合わせる。これにより、透明基板が所定の間隙を有して貼り合わされた、複数のセル構造が一体に形成される。
シール材2および補強部材20を介して透明基板101、102を貼り合わせた後、スクライブブレイク法・ダイシング法による切断工程と、各セル構造に対する液晶の注入および注入口の封止の工程とを行うことで、複数個の液晶光学素子が製造される。
特開2006−58713号公報(第6−7頁、第1図)
しかし、従来の液晶光学素子では、図10に示す方法により製造する際に、次のような問題がある。特許文献1に記載の液晶光学素子のように、シール材2の注入口3に突起部2aが形成される場合、注入口3の近傍がシール材2の他の箇所と比較して、シールの量が多い。突起部2aの大きさは変えずに、シール材2の円形を小型化した際には、注入口3の近傍の相対的なシール量は、更に多くなる。
ここで、図10(a)に示すように、シール材2の中心部Oと注入口3とを通る軸をY軸とし、シール材2の中心部Oを通りY軸と直交する軸をX軸とする。また、注入口3の近傍をK5領域とし、注入口3の向かい側でY軸とシール材2とが交わる箇所の近傍をL5領域とする。さらに、X軸とシール材2とが交わる箇所の近傍を、それぞれM5領域、N5領域とする。
上述したとおり、注入口3の近傍であるK5領域は、L5領域、M5領域およびN5領域と比較して、シールの量が多い。シールには透明基板どうしの間隙を規定するスペーサが混入されているため、K5領域は、L5領域、M5領域およびN5領域と比較して、スペーサの量も多い。
よって、図10(b)に示すように、シール材2および補強部材20を介して2枚の透明基板101、102が所定の圧力を掛けて貼り合わされる際には、スペーサの量が相対的に少ないM5領域およびN5領域は、K5領域と比較してシールがより大きく潰れた状態となる。すなわち、M5領域およびN5領域の近傍では、K5領域の近傍と比較して、透明基板どうしの間隙が狭くなる。
ここで、L5領域は、M5領域およびN5領域と同様に、K5領域と比較してスペーサの量が少ない。しかし、図10に示すように、隣に位置するシール材2の注入口3近傍のK5’領域がL5領域に影響するため、透明基板101、102が所定の圧力を掛けて貼り合わされる際に、M5領域およびN5領域の方が、L5領域と比較してシールがより大きく潰れた状態となる。すなわち、M5領域およびN5領域の近傍は、L5領域の近傍と比較しても、透明基板どうしの間隙が狭くなる。
このように、シール材2の異なる箇所の近傍で透明基板どうしの間隙が違うことにより、シール材2の内側領域(セル内)に生じる非点収差について、図11を用いて説明する。図11は、図10のX軸とY軸における、セル内の透明基板どうしの間隙であるセルギャップの分布の説明図である。
X軸が位置するM領域およびN5領域では、Y軸が位置するK5領域およびL5領域と比較して、セルギャップが狭い。このため、図11に示すように、X軸方向とY軸方向とで中心部Oからのセルギャップ分布の曲率半径が異なり、この結果、液晶光学素子のセル内に非点収差が生じてしまう問題がある。
そこで、本発明は、上記問題点を解消することを可能とし、非点収差を極力抑えることができる液晶光学素子およびセル構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる液晶光学素子およびセル構造は、下記記載の構成を採用するものである。
本発明にかかる液晶光学素子は、突起状の注入口を有して略円形に形成されたシール材と、シール材の外側領域で、且つ該シール材の近傍に配された補強部材とを介して、複数の透明基板が重ね合わされ、シール材の内側領域に液晶が配された液晶光学素子において、注入口のシール材の中心部からの方向と、補強部材のシール材の中心部からの方向とは、略直角をなし、補強部材はシール材の両側に配されたことを特徴とするものである。
また、本発明にかかる液晶光学素子は、各補強部材は、シール材の中心部からの距離が略等しい位置に配されたこと
を特徴とするものである。
また、本発明にかかる液晶光学素子は、シール材と各補強部材とは、透明基板どうしの間隙を規定するためのスペーサが混入された同じ材料を有して形成されたことを特徴とするものである。
本発明にかかるセル構造は、突起状の注入口を有して略円形に形成されたシール材と、シール材の外側領域で、且つ該シール材の近傍に配された補強部材とを介して、複数の透明基板が重ね合わされたセル構造において、注入口のシール材の中心部からの方向と、補強部材のシール材の中心部からの方向とは、略直角をなし、補強部材はシール材の両側に配されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、突起状の注入口を有して略円形に形成されたシール材とともに、補強部材を介して複数の透明基板が重ね合わされる。また、注入口のシール材の中心部からの方向と、補強部材のシール材の中心部からの方向とは、略直角をなす。このため、シール材の中心部から注入口への方向と、この方向に略直交する方向とで、透明基板どうしの間隙の分布の違いが小さくなる。これにより、シール材の内側領域の非点収差を極力抑えることが可能となる。
以下図面を参照して、本発明にかかる液晶光学素子およびセル構造の好適な実施の形態を詳細に説明する。
[構造体の説明]
まず、本発明にかかる実施例1の液晶光学素子およびセル構造の構成について、図面を参照して説明する。図1は、実施例1の液晶光学素子1Aの構成を示す図である。図1(a)は液晶光学素子1の構成例を示す平面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A断面図である。
図1に示すように、液晶光学素子1Aは、対向する2枚の透明基板11、12を、シール材2と補強部材21とを介して間隙を形成して重ね合わせた構成を有する。シール材2の内側領域には液晶層103が配されている。外部の環境(温度、湿度)が変化した際のシール材2の変形による非点収差の発生を抑えるために、シール材2は略円形に形成されている。このシール材2には、透明基板どうしの間隙を規定するためのスペーサが混入されている。
また、液晶光学素子1Aは、シール材2の一部を開口して設けられた注入口3を有する。液晶の注入効率を高めるため、シール材2は、注入口3に突起部2aを有する。注入口3は封止材104により封止されている。
透明基板11、12には、液晶層103に電圧を印加するための透明電極、液晶層103の液晶を所定の方向に配向させるための配向膜が形成されている(図示せず)。
注入口3のシール材2の中心部からの方向と、補強部材21のシール材2の中心部からの方向とは、略直角をなす。また、補強部材21はシール材2の両側で、シール材2の中心部からの距離が略等しい位置に配されている。さらに、補強部材21は、透明基板どうしの間隙を規定するためのスペーサが混入された、シール材2と同じ材料を有して形成される。
以上のような構成を備える液晶光学素子1Aにおいて、透明電極による液晶層103への電圧の印加を切り替えることにより、シール材2の内側領域に配された液晶層103で、所望の光学特性を得ることができる。
ここで、実施例1のセル構造は、図1に示す液晶光学素子1Aにおいて、シール材2の内側領域へ配された液晶、および注入口3に充填された封止材104を除く構成を有するものである。実施例1のセル構造に対して、シール材2の内側領域への液晶の注入、および注入口3への封止材104の充填を行うことで、実施例1の液晶光学素子1Aが製造される。
[製造方法の説明]
次に、実施例1の液晶光学素子およびセル構造の製造方法について説明する。図2(a)は、透明基板上にシール材および補強部材が配された状態を示す平面図である。図2(b)は、図2(a)のB−B断面図であり、シール材および補強部材を介して2枚の透明基板が重ね合わされた状態を模式的に示す。
まず、図2(a)に示すように、透明基板101(102)に対して、所定の間隔a1およびb1を有するマトリクス状に、図1で説明した構成を有するシール材2および補強部材21を塗布する。シール材2は、一部が注入口として開口されるとともに、注入口に突起部2aを有する略円形状に塗布される。注入口3のシール材2の中心部からの方向と、補強部材21のシール材2の中心部からの方向とは、略直角をなすように、補強部材21は、シール材2の外側に塗布される。また、補強部材21はシール材2の両側で、シール材2の中心部からの距離が略等しい位置に塗布される。
シール材2と補強部材21とは、透明基板どうしの間隙を規定するためのスペーサが混入された同じ材料を有しており、このシール材2および補強部材21の塗布は、スクリーン印刷などにより行なわれる。
シール材2および補強部材21を塗布した後、図2(b)に示すように、シール材2および補強部材21を介して2枚の透明基板101、102を所定の圧力を掛けて貼り合わせる。これにより、透明基板101、102が所定の間隙を有して貼り合わされた、複数のセル構造が一体に形成される。
その後の製造工程は、従前と同じであり、スクライブブレイク法などにより、一列に並んだセル構造毎に切断して、短冊状の複数個のセル構造を形成した後に、この複数個のセル構造に同時に液晶を注入し、注入口3を封止材で封止して、複数個の液晶光学素子1Aを製造する。
[作用の説明]
次に、実施例1の液晶光学素子およびセル構造の製造方法において、補強部材21を配したことによる本発明の作用を説明する。図2(a)に示すように、シール材2の中心部Oと注入口3とを通る軸をY軸とし、シール材2の中心部Oを通りY軸と直行する軸をX軸とする。X軸上には前述した補強部材21がシール材2の両側に配設されている。また、注入口3の近傍をK1領域とし、注入口3の向かい側でY軸とシール材2とが交わる箇所の近傍をL1領域とする。さらに、X軸とシール材2とが交わる箇所の近傍を、それぞれM1領域、N1領域とする。ここで、X軸とシール材2とが交わる箇所の近傍には補強部材21が配されているので、M1領域、N1領域にはそれぞれ補強部材21が含まれている。
シール材2のみに注目すると注入口3の近傍であるK1領域は、L1領域、M1領域、およびN1領域と比較して、シールの量が多い。シール材2には透明基板どうしの間隙(セルギャップ)を規定するスペーサが混入されているため、K1領域は、L1領域、M1領域およびN1領域と比較して、スペーサの量も多い。
しかし、本発明の液晶光学素子およびセル構造の製造方法においては、前述のように、
M1領域、N1領域にはそれぞれ補強部材21が含まれているので、補強部材21が配されない構成と比較して、M1領域、N1領域におけるシールの量が多くなる。このため、M1領域、N1領域のシールの量とK1領域のシールの量との違いを小さくすることができる。補強部材21にはシール材2と同様にスペーサが混入されているので、M1領域、N1領域と、K1領域とのスペーサの量の違いも小さくなる。
なお、L1領域は、補強部材が配されていないため、K1領域、M1領域、N1領域と比較してスペーサの量が少ない。しかし、隣に位置するシール材2の注入口3近傍のK1’領域がL1領域に影響するため、L1領域ではK1領域、M1領域、N1領域とスペーサの量の違いは小さいと見なすことができる。
よって図2(b)に示すように、シール材2および補強部材21を介して2枚の透明基板101、102が所定の圧力を掛けて貼り合わされる際には、K1領域、L1領域、M1領域、N1領域でスペーサの量の違いは小さいので、シールの潰れる度合に大きな違いは発生しない。すなわち、K1領域、L1領域、M1領域、N1領域における透明基板どうしの間隙の違いが小さいものとなる。
シール材2の内側領域(セル内)の非点収差について、図3を用いて説明する。図3は、図2のX軸とY軸における、セル内の透明基板どうしの間隙であるセルギャップの分布の説明図である。前述したように、本発明の液晶光学素子およびセル構造の製造方法においては、X軸が位置するM1領域およびN1領域と、Y軸が位置するK1領域、L1領域とではセルギャップの違いが小さい。このため、図3に示すように、X軸方向とY軸方向とで中心部Oからのセルギャップ分布の曲率半径がほぼ等しくなる。この結果、液晶光学素子1Aのセル内に生じる非点収差は小さくなる。
なお、図2の最も下の一列に位置するシール材2については、L1領域側の隣にシール材2が形成されないことから、透明基板101、102が貼り合わされる際に、L1領域がK1領域、M1領域、N1領域と比べて大きく潰れた状態となり、セル内に非点収差が発生してしまう。このため、図2の最も下の一列に位置するシール材2については、L1領域の近傍にさらに補強部材を配することで、セル内の非点収差の発生を抑えることができる。
上述した、本発明の液晶光学素子およびセル構造の製造方法においては、シール材2と補強部材21とが、透明基板どうしの間隙を規定するためのスペーサが混入された同じ材料で形成される。これにより、シール材2と補強部材21とを同時に同じ材料で形成することが可能となる。
以下において、本発明の他の実施形態である実施例2から実施例4の液晶光学素子およびセル構造について、図面を用いて説明する。以下の説明において、すでに説明した同一の構成には同一の符号を付与しており、その説明は省略する。実施例2から実施例4の液晶光学素子およびセル構造は、実施例1の液晶光学素子およびセル構造と同様に、対向する2枚の透明基板11、12を、シール材2と補強部材とを介して間隙を形成して重ね合わせた構成を有する。実施例2から実施例4の液晶光学素子およびセル構造は、補強部材の構成が、それぞれ異なることを特徴とするものである。
また、実施例2から実施例4のセル構造は、それぞれの実施例の液晶光学素子において、シール材の内側領域へ配された液晶、および注入口に充填された封止材を除く構成を有するものである。以下の説明では、それぞれの実施例の液晶光学素子の構成、製造方法、及びこれらの有する効果について説明する。
本発明の実施例2における液晶光学素子について説明をする。図4(a)は実施例2の液晶光学素子1Bの構成例を示す平面図であり、図4(b)は図4(a)のC−C断面図である。図4に示すように、実施例2の液晶光学素子1Bは、実施例1の液晶光学素子のシール材2、補強部材21に加えて、透明基板の4隅に補強部材22を配した構成を備える。
図5は、実施例2の液晶光学素子の製造方法の説明図である。実施例2の液晶光学素子の製造方法では、まず図5(a)に示すように、透明基板101(102)に対して、所定の間隔a2およびb2を有するマトリクス状に、シール材2、補強部材21および補強部材22を塗布する。シール材2および補強部材21、22を塗布した後、図5(a)のD−D断面図である図5(b)に示すように、シール材2および補強部材21、22を介して2枚の透明基板101、102を所定の圧力を掛けて貼り合わせ、複数のセル構造を一体に形成する。複数のセル構造を形成後、セル構造の切断、液晶の注入、注入口の封止の各工程を行い、複数個の液晶光学素子1Bを製造する。
実施例2の液晶光学素子は、シール材2または補強部材21から透明基板11、12の端部までの距離が広い領域に、補強部材22が配され、透明基板11、12が補強部材22で支持されている。これにより、スクライブブレイク法・ダイシング法によるセル構造の切断工程において、透明基板が大きく撓むことを防止して、透明基板の割れ、マイクロクラックの発生を防止することができる。また、透明基板の撓みを抑えることで、透明基板を精度よく切断することを可能とする。
次に、本発明の実施例3における液晶光学素子について説明をする。図6(a)は実施例3の液晶光学素子1Cの構成例を示す平面図であり、図6(b)は図6(a)のE−E断面図である。図6に示すように、実施例3の液晶光学素子1Cは、シール材2に加えて、実施例2の補強部材21、22の位置で透明基板11、12の端部まで形成された補強部材24、25を配した構成を備える。
図7は、実施例3の液晶光学素子の製造方法の説明図である。実施例3の液晶光学素子の製造方法では、まず図7(a)に示すように、透明基板101(102)に対して、所定の間隔a3およびb3を有するマトリクス状に、シール材2、補強部材24’および補強部材25’を塗布する。ここで補強部材24’および補強部材25’は、図5に示す実施例2の補強部材21、22を、それぞれ隣どうし直線で結んだ形状を有する。このように、補強部材24’、25’が、実施例2の補強部材21、22より広い面積を有するため、実施例2と比較して、透明基板101(102)上にスクリーン印刷した際に、補強部材の中に確実にスペーサを混入させることができる。
シール材2および補強部材24’、25’を塗布した後、図7(a)のF−F断面図である図7(b)に示すように、シール材2および補強部材24’、25’を介して2枚の透明基板101、102を所定の圧力を掛けて貼り合わせ、複数のセル構造を一体に形成する。複数のセル構造を形成後、セル構造の切断、液晶の注入、注入口の封止の各工程を行い、複数個の液晶光学素子1Cを製造する。
次に、本発明の実施例4における液晶光学素子について説明をする。図8(a)は実施例4の液晶光学素子1Dの構成例を示す平面図であり、図8(b)は図8(a)のG−G断面図である。図8に示すように、実施例4の液晶光学素子1Dは、シール材2に加えて、図4に示す実施例2の補強部材21、22を、互いに直線で結んだ形状の補強部材23を有する。
図9は、実施例4の液晶光学素子の製造方法の説明図である。実施例4の液晶光学素子の製造方法では、まず図9(a)に示すように、透明基板101(102)に対して、所定の間隔a4およびb4を有するマトリクス状に、シール材2および補強部材23を塗布する。ここで補強部材23が、実施例2の補強部材21、22より広い面積を有するため、実施例2と比較して、透明基板101(102)上にスクリーン印刷した際に、補強部材の中に確実にスペーサを混入させることができる。
シール材2および補強部材23を塗布した後、図9(a)のH−H断面図である図9(b)に示すように、シール材2および補強部材23を介して2枚の透明基板101、102を所定の圧力を掛けて貼り合わせ、複数のセル構造を一体に形成する。複数のセル構造を形成後、セル構造の切断、液晶の注入、注入口の封止の各工程を行い、複数個の液晶光学素子1Dを製造する。
実施例4の液晶光学素子は、図8に示すように、透明基板11、12の端面に沿って直線形状の補強部材23が配される。このため、ダイシング法によるセル構造の切断工程などにおいて透明基板の端面で発生した割れの、シール材2に近い内側の領域への進行を、補強部材23により防ぐことができる。
実施例3および実施例4の液晶光学素子は、シール材2から透明基板11、12の端部までの距離が広い領域に、補強部材が配され(実施例3:補強部材25、実施例4:補強部材23)、透明基板11、12がこの補強部材で支持されている。これにより、実施例2と同様に、スクライブブレイク法・ダイシング法によるセル構造の切断工程において、透明基板が大きく撓むことを防止して、透明基板の割れ、マイクロクラックの発生を防止することができる。また、透明基板の撓みを抑えることで、透明基板を精度よく切断することを可能とする。
また、実施例2から実施例4の各液晶光学素子およびセル構造はそれぞれ、実施例1と同様に、シール材2の中心部からの方向が、注入口3の該中心部からの方向に対して略直角をなす位置で、シール材2の外側に補強部材が配されている(実施例2:補強部材21、実施例3:補強部材24、実施例4:補強部材23)。このため、実施例1と同様に、図5、図7、図9に示すそれぞれのM領域、N領域のシールの量およびスペーサの量と、K領域のシールの量およびスペーサの量の違いを小さくすることができる。さらに、実施例1と同様に、隣に位置するシール材の注入口近傍のK’領域がL領域に影響するため、L領域では、K領域、M領域、N領域とシールの量およびスペーサの量の違いが小さいと見なすことができる。
これにより、実施例2から実施例4の各液晶光学素子およびセル構造においても、実施例1と同様に、X軸が位置するM領域およびN領域と、Y軸が位置するK領域、L領域とではセルギャップの違いが小さく、X軸方向とY軸方向とで中心部Oからのセルギャップ分布の曲率半径がほぼ等しくなる。この結果、実施例2から実施例4の各液晶光学素子およびセル構造のセル内に生じる非点収差を抑えることが可能となる。
なお、図5、図7、図9の各図面で、最も下の一列に位置するシール材2については、L領域側の隣にシール材2が形成されないことから、透明基板101、102が貼り合わされる際に、L領域がK領域、M領域、N領域と比べて大きく潰れた状態となり、セル内に非点収差が発生してしまう。このため、図5、図7、図9の各図面で最も下の一列に位置するシール材2については、L領域の近傍にさらに補強部材を配することで、セル内の非点収差の発生を抑えることができる。
実施例1の液晶光学素子の構成を示す説明図である。 実施例1の液晶光学素子の製造方法を示す説明図である。 実施例1の液晶光学素子のセルギャップの分布の説明図である。 実施例2の液晶光学素子の構成を示す説明図である。 実施例2の液晶光学素子の製造方法を示す説明図である。 実施例3の液晶光学素子の構成を示す説明図である。 実施例3の液晶光学素子の製造方法を示す説明図である。 実施例4の液晶光学素子の構成を示す説明図である。 実施例4の液晶光学素子の製造方法を示す説明図である。 従来の液晶光学素子の製造方法を示す説明図である。 従来の液晶光学素子のセルギャップの分布の説明図である。
符号の説明
1A、1B、1C、1D 液晶光学素子
2 シール材
2a 突起部
3 注入口
20〜25、24’、25’ 補強部材
11、12 透明基板
101、102 透明基板
103 液晶層
104 封止材

Claims (4)

  1. 突起状の注入口を有して略円形に形成されたシール材と、前記シール材の外側領域で、且つ該シール材の近傍に配された補強部材とを介して、複数の透明基板が重ね合わされ、前記シール材の内側領域に液晶が配された液晶光学素子において、
    前記注入口の前記シール材の中心部からの方向と、前記補強部材の前記シール材の中心部からの方向とは、略直角をなし、
    前記補強部材は前記シール材の両側に配された
    ことを特徴とする液晶光学素子。
  2. 前記各補強部材は、前記シール材の中心部からの距離が略等しい位置に配された
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶光学素子。
  3. 前記シール材と前記各補強部材とは、前記透明基板どうしの間隙を規定するためのスペーサが混入された同じ材料を有して形成された
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶光学素子。
  4. 突起状の注入口を有して略円形に形成されたシール材と、前記シール材の外側領域で、且つ該シール材の近傍に配された補強部材とを介して、複数の透明基板が重ね合わされたセル構造において、
    前記注入口の前記シール材の中心部からの方向と、前記補強部材の前記シール材の中心部からの方向とは、略直角をなし、
    前記補強部材は前記シール材の両側に配された
    ことを特徴とするセル構造。
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