JP2009068730A - 乾燥方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材を溶解する溶剤を含む塗液が塗布されて塗布膜が形成された連続的に搬送される帯状の前記基材を乾燥炉に通過させながら前記塗布膜を乾燥させる工程を含み、
前記乾燥炉内で乾燥進行中の前記塗布膜中央部位における前記溶剤の初期含有量に対する含有量をy(質量%)、そのyに達するまでに要した時間をx(s)としたとき、yが10以上となる範囲において、yをxで積分した値をS(質量%・s)とすると、Sと塗布幅d(m)との積Sd(質量%・s・m)が、170以下であることを特徴とする乾燥方法。
【選択図】図1
Description
ことも提案されている。しかし例えば特許文献6に記載の方法では、特に乾燥初期の塗液粘度が1.5倍に上昇するまでは風を当てないことを前提としており、乾燥速度を飛躍的に向上させることまでは出来ていない。
基材を溶解する溶剤を含む塗液が塗布されて塗布膜が形成された連続的に搬送される帯状の前記基材を乾燥炉に通過させながら前記塗布膜を乾燥させる工程を含み、
前記乾燥炉内で乾燥進行中の前記塗布膜中央部位における前記溶剤の初期含有量に対する含有量をy(質量%)、そのyに達するまでに要した時間をx(s)としたとき、yが10以上となる範囲において、yをxで積分した値をS(質量%・s)とすると、Sと塗布幅d(m)との積Sd(質量%・s・m)が、170以下であることを特徴とする乾燥方法としたものである。
前記乾燥炉からの排気中の溶剤濃度を測定する工程と、
測定した溶剤濃度から前記yを求める工程とを含むことを特徴とする請求項1記載の乾燥方法としたものである。
前記乾燥炉内の前記基材の温度を測定する基材温度測定工程と、
測定した温度の低下が停止して上昇し始めた時間をx0とした場合、前記Sを近似式S=55x0で求める工程とを含むことを特徴とする請求項1記載の乾燥方法としたものである。
前記乾燥炉の前記基材を搬入する搬入口は、前記塗液を前記基材に塗布する位置から前記基材に沿った長さで0.5m以内に設置され、
前記搬入口付近で前記乾燥炉内外の差圧を測定する工程と、
測定される差圧を0±2Paの範囲内に制御する工程とを含むことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の乾燥方法としたものである。
前記乾燥炉は、前記基材の塗布膜を形成した側に天板と、前記基材を挟んで前記天板と対向する底板とを有し、
前記天板と前記底板との距離は、10mm以上100mm以下であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の乾燥方法としたものである。
前記天板と前記塗布膜との間隙をL1とし、前記基材と底板との間隙をL2とするとき、L1≦L2の関係を満たすことを特徴とする請求項5に記載の乾燥方法としたものである。
前記乾燥炉は、右側板と、左側板と、前記右側板又は左側板のいずれかに給気口と、前記給気口と対向する前記右側板又は左側板のいずれかに排気口とを有し、
前記給気口を介して前記乾燥炉内へ空気を給気する工程と、
前記排気口を介して前記乾燥炉内から空気を排気する工程とを含むことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の乾燥方法としたものである。
前記基材温度測定工程は、前記基材に形成された塗布膜の最も排気口側の温度を測定することを特徴とする請求項3を引用する請求項7に記載の乾燥方法としたものである。
前記給気口と前記排気口の開口部の高さが前記天板と底板との距離にほぼ一致していることを特徴とする請求項7又は8に記載の乾燥方法としたものである。
前記乾燥炉は前記基材の搬送方向に複数の乾燥ゾーンに分割されてなり、
各乾燥ゾーンは、前記右側板又は左側板のいずれかに給気口と、前記給気口と対向する前記右側板又は左側板のいずれかに排気口とを1つずつ有し、
各乾燥ゾーンの給気口を介して各乾燥ゾーン内へ空気を給気する工程と、
各乾燥ゾーンの排気口を介して各乾燥ゾーン内から空気を排気する工程と、
隣接する乾燥ゾーン内の差圧を測定する工程と、
測定される差圧を0±2Paの範囲内になるように給気又は排気を制御する工程とを含むことを特徴とする請求項7〜9の何れか1項に記載の乾燥方法としたものである。
前記乾燥炉は、前記右側板又は前記左板の搬入口を含む部分的な場所にのみに前記給気口又は前記排気口を有することを特徴とする請求項7〜10の何れか1項に記載の乾燥方法としたものである。
基材を溶解する溶剤を含む塗液が塗布されて塗布膜が形成された連続的に搬送される帯状の前記基材を通過させながら前記塗布膜を乾燥させる乾燥炉を備え、
前記乾燥炉内で乾燥進行中の前記塗布膜中央部位における前記溶剤の初期含有量に対する含有量をy(質量%)、そのyに達するまでに要した時間をx(s)としたとき、yが
10以上となる範囲において、yをxで積分した値をS(質量%・s)とすると、Sと塗布幅d(m)との積Sd(質量%・s・m)が、170以下であることを特徴とする乾燥装置としたものである。
前記乾燥炉からの排気中の溶剤濃度を測定する手段と、
測定した溶剤濃度から前記yを求める手段とを備えることを特徴とする請求項12記載の乾燥装置としたものである。
前記乾燥炉内の前記基材の温度を測定する基材温度測定手段と、
測定した温度の低下が停止して上昇し始めた時間をx0とした場合、前記Sを近似式S=55x0で求める手段とを備えることを特徴とする請求項12記載の乾燥装置としたものである。
前記乾燥炉の前記基材を搬入する搬入口は、前記塗液を前記基材に塗布する位置から前記基材に沿った長さで0.5m以内に設置され、
前記搬入口付近で前記乾燥炉内外の差圧を測定する手段と、
測定される差圧を0±2Paの範囲内に制御する手段とを備えることを特徴とする請求項12〜14の何れか1項に記載の乾燥装置としたものである。
前記乾燥炉は、前記基材の塗布膜を形成した側に天板と、前記基材を挟んで前記天板と対向する底板とを有し、
前記天板と前記底板との距離は、10mm以上100mm以下であることを特徴とする請求項12〜15の何れか1項に記載の乾燥装置としたものである。
前記天板と前記塗布膜との間隙をL1とし、前記基材と底板との間隙をL2とするとき、L1≦L2の関係を満たすことを特徴とする請求項16に記載の乾燥装置としたものである。
前記乾燥炉は、右側板と、左側板と、前記右側板又は左側板のいずれかに給気口と、前記給気口と対向する前記右側板又は左側板のいずれかに排気口とを有し、
前記給気口を介して前記乾燥炉内へ空気を給気する給気手段と、
前記排気口を介して前記乾燥炉内から空気を排気する排気手段とを備えることを特徴とする請求項12〜17の何れか1項に記載の乾燥装置としたものである。
前記基材温度測定手段は、前記基材に形成された塗布膜の最も排気口側の温度を測定することを特徴とする請求項14を引用する請求項18に記載の乾燥装置としたものである。
前記給気口と前記排気口の開口部の高さが前記天板と底板との距離にほぼ一致していることを特徴とする請求項18又は19に記載の乾燥装置としたものである。
前記乾燥炉は前記基材の搬送方向に複数の乾燥ゾーンに分割されてなり、
各乾燥ゾーンは、前記右側板又は左側板のいずれかに給気口と、前記給気口と対向する前記右側板又は左側板のいずれかに排気口とを1つずつ有し、
各乾燥ゾーンの給気口を介して各乾燥ゾーン内へ空気を給気する給気手段と、
各乾燥ゾーンの排気口を介して各乾燥ゾーン内から空気を排気する排気手段と、
隣接する乾燥ゾーン内の差圧を測定する手段と、
測定される差圧を0±2Paの範囲内になるように給気手段又は排気手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする請求項18〜20の何れか1項に記載の乾燥装置としたものである。
前記乾燥炉は、前記右側板又は前記左板の搬入口を含む部分的な場所にのみに前記給気口又は前記排気口を有することを特徴とする請求項18〜21の何れか1項に記載の乾燥装置としたものである。
しているが、これは本発明の一実施形態を表したものであり、基材9aの搬送方向に向って左側から右側に空気の流れが発生していてもよい。つまり、乾燥炉5の左側板に給気口が設置されており、乾燥炉5の右側板の給気口と対向する位置に排気口が設置されていてもよい。
増設やエネルギーコストの増加などコスト面の問題があり好ましくない。
流の風速を適切な範囲に低減することができるため、ムラを抑制することができる。
1b…塗布部
2…乾燥装置
3…搬入口
4…搬出口
5…乾燥炉
6a…給気口
6b…排気口
7a…内圧力測定手段
7b…外圧力測定手段
8…塗布膜搬送距離
9a…基材
9b…塗布膜
10…第二乾燥装置
11…天板と底板との距離
12…天板
13…底板
14…給気口の開口部
15…排気口の開口部
16…給気口と排気口の開口部の高さ
17…空気の流れ
18…乾燥ゾーン
Claims (22)
- 基材を溶解する溶剤を含む塗液が塗布されて塗布膜が形成された連続的に搬送される帯状の前記基材を乾燥炉に通過させながら前記塗布膜を乾燥させる工程を含み、
前記乾燥炉内で乾燥進行中の前記塗布膜中央部位における前記溶剤の初期含有量に対する含有量をy(質量%)、そのyに達するまでに要した時間をx(s)としたとき、yが10以上となる範囲において、yをxで積分した値をS(質量%・s)とすると、Sと塗布幅d(m)との積Sd(質量%・s・m)が、170以下であることを特徴とする乾燥方法。 - 前記乾燥炉からの排気中の溶剤濃度を測定する工程と、
測定した溶剤濃度から前記yを求める工程とを含むことを特徴とする請求項1記載の乾燥方法。 - 前記乾燥炉内の前記基材の温度を測定する基材温度測定工程と、
測定した温度の低下が停止して上昇し始めた時間をx0とした場合、前記Sを近似式S=55x0で求める工程とを含むことを特徴とする請求項1記載の乾燥方法。 - 前記乾燥炉の前記基材を搬入する搬入口は、前記塗液を前記基材に塗布する位置から前記基材に沿った長さで0.5m以内に設置され、
前記搬入口付近で前記乾燥炉内外の差圧を測定する工程と、
測定される差圧を0±2Paの範囲内に制御する工程とを含むことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の乾燥方法。 - 前記乾燥炉は、前記基材の塗布膜を形成した側に天板と、前記基材を挟んで前記天板と対向する底板とを有し、
前記天板と前記底板との距離は、10mm以上100mm以下であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の乾燥方法。 - 前記天板と前記塗布膜との間隙をL1とし、前記基材と底板との間隙をL2とするとき、L1≦L2の関係を満たすことを特徴とする請求項5に記載の乾燥方法。
- 前記乾燥炉は、右側板と、左側板と、前記右側板又は左側板のいずれかに給気口と、前記給気口と対向する前記右側板又は左側板のいずれかに排気口とを有し、
前記給気口を介して前記乾燥炉内へ空気を給気する工程と、
前記排気口を介して前記乾燥炉内から空気を排気する工程とを含むことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の乾燥方法。 - 前記基材温度測定工程は、前記基材に形成された塗布膜の最も排気口側の温度を測定することを特徴とする請求項3を引用する請求項7に記載の乾燥方法。
- 前記給気口と前記排気口の開口部の高さが前記天板と底板との距離にほぼ一致していることを特徴とする請求項7又は8に記載の乾燥方法。
- 前記乾燥炉は前記基材の搬送方向に複数の乾燥ゾーンに分割されてなり、
各乾燥ゾーンは、前記右側板又は左側板のいずれかに給気口と、前記給気口と対向する前記右側板又は左側板のいずれかに排気口とを1つずつ有し、
各乾燥ゾーンの給気口を介して各乾燥ゾーン内へ空気を給気する工程と、
各乾燥ゾーンの排気口を介して各乾燥ゾーン内から空気を排気する工程と、
隣接する乾燥ゾーン内の差圧を測定する工程と、
測定される差圧を0±2Paの範囲内になるように給気又は排気を制御する工程とを含むことを特徴とする請求項7〜9の何れか1項に記載の乾燥方法。 - 前記乾燥炉は、前記右側板又は前記左板の搬入口を含む部分的な場所にのみに前記給気口又は前記排気口を有することを特徴とする請求項7〜10の何れか1項に記載の乾燥方法。
- 基材を溶解する溶剤を含む塗液が塗布されて塗布膜が形成された連続的に搬送される帯状の前記基材を通過させながら前記塗布膜を乾燥させる乾燥炉を備え、
前記乾燥炉内で乾燥進行中の前記塗布膜中央部位における前記溶剤の初期含有量に対する含有量をy(質量%)、そのyに達するまでに要した時間をx(s)としたとき、yが10以上となる範囲において、yをxで積分した値をS(質量%・s)とすると、Sと塗布幅d(m)との積Sd(質量%・s・m)が、170以下であることを特徴とする乾燥装置。 - 前記乾燥炉からの排気中の溶剤濃度を測定する手段と、
測定した溶剤濃度から前記yを求める手段とを備えることを特徴とする請求項12記載の乾燥装置。 - 前記乾燥炉内の前記基材の温度を測定する基材温度測定手段と、
測定した温度の低下が停止して上昇し始めた時間をx0とした場合、前記Sを近似式S=55x0で求める手段とを備えることを特徴とする請求項12記載の乾燥装置。 - 前記乾燥炉の前記基材を搬入する搬入口は、前記塗液を前記基材に塗布する位置から前記基材に沿った長さで0.5m以内に設置され、
前記搬入口付近で前記乾燥炉内外の差圧を測定する手段と、
測定される差圧を0±2Paの範囲内に制御する手段とを備えることを特徴とする請求項12〜14の何れか1項に記載の乾燥装置。 - 前記乾燥炉は、前記基材の塗布膜を形成した側に天板と、前記基材を挟んで前記天板と対向する底板とを有し、
前記天板と前記底板との距離は、10mm以上100mm以下であることを特徴とする請求項12〜15の何れか1項に記載の乾燥装置。 - 前記天板と前記塗布膜との間隙をL1とし、前記基材と底板との間隙をL2とするとき、L1≦L2の関係を満たすことを特徴とする請求項16に記載の乾燥装置。
- 前記乾燥炉は、右側板と、左側板と、前記右側板又は左側板のいずれかに給気口と、前記給気口と対向する前記右側板又は左側板のいずれかに排気口とを有し、
前記給気口を介して前記乾燥炉内へ空気を給気する給気手段と、
前記排気口を介して前記乾燥炉内から空気を排気する排気手段とを備えることを特徴とする請求項12〜17の何れか1項に記載の乾燥装置。 - 前記基材温度測定手段は、前記基材に形成された塗布膜の最も排気口側の温度を測定することを特徴とする請求項14を引用する請求項18に記載の乾燥装置。
- 前記給気口と前記排気口の開口部の高さが前記天板と底板との距離にほぼ一致していることを特徴とする請求項18又は19に記載の乾燥装置。
- 前記乾燥炉は前記基材の搬送方向に複数の乾燥ゾーンに分割されてなり、
各乾燥ゾーンは、前記右側板又は左側板のいずれかに給気口と、前記給気口と対向する前記右側板又は左側板のいずれかに排気口とを1つずつ有し、
各乾燥ゾーンの給気口を介して各乾燥ゾーン内へ空気を給気する給気手段と、
各乾燥ゾーンの排気口を介して各乾燥ゾーン内から空気を排気する排気手段と、
隣接する乾燥ゾーン内の差圧を測定する手段と、
測定される差圧を0±2Paの範囲内になるように給気手段又は排気手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする請求項18〜20の何れか1項に記載の乾燥装置。 - 前記乾燥炉は、前記右側板又は前記左板の搬入口を含む部分的な場所にのみに前記給気口又は前記排気口を有することを特徴とする請求項18〜21の何れか1項に記載の乾燥装置。
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JP2004243172A (ja) * | 2003-02-12 | 2004-09-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | 液状塗着組成物の乾燥方法 |
JP2005081256A (ja) * | 2003-09-09 | 2005-03-31 | Fuji Photo Film Co Ltd | 塗布膜の乾燥方法及び装置 |
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KR102391214B1 (ko) | 2016-12-12 | 2022-04-26 | 쥬가이로 고교 가부시키가이샤 | 도장 건조 장치 및 도장 건조 방법 |
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