JP2009061157A - 止着式使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】寸法・形状の調整範囲が広く、より多種多様な表面凹凸に対してフィットさせることができる、止着式使い捨ておむつを提供する。
【解決手段】背側サイドフラップ部BFの延出長さ(幅方向長さ)L1を、吸収体56の腹側端部の幅の1〜1.5倍とし、各背側サイドフラップ部BFに、上下方向中間に沿って先端からフックテープ20を横断して基端側に延在するミシン目21を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に未熟児や超未熟児に適した止着式使い捨ておむつに関するものである。
止着式使い捨ておむつは、特に乳児や介護用として汎用されている。止着式使い捨ておむつは、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部までを覆うように延在する部分であって、且つ身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収体が介在する部分である吸収性本体部と、背側における吸収性本体部の左側及び右側にそれぞれ延出する部分であって、且つ吸収体を有しない部分である、左側及び右側サイドフラップ部と、左側及び右側サイドフラップ部の各先端部にそれぞれ設けられた係止部とを有しており、左右両サイドフラップ部をそれぞれ腹側外面に回すとともに、その先端部の係止部を腹側外面に係止することにより装着するものである(例えば特許文献1〜4参照)。
このような止着式使い捨ておむつは、両サイドフラップ部の係止部位を調整することで、身体に対するフィット性を調整できるものであり、従来、未熟児や超未熟児に対しても用いられている。
特開2001‐245922号公報 特開平9‐215709号公報 特許3602134号公報 特許3605426号公報
未熟児や超未熟児、或いは病人等の一定の用途においては、おむつを装着する部分に点滴や排泄用のチューブ、あるいは臍等を覆うガーゼ等が存在する等、多種多様な表面凹凸に対するフィット性が要求される。
しかし、従来の止着式使い捨ておむつは、このような用途における寸法・形状の調整を想定していないため、一定の用途においては、フィットし難いという問題点があった。
そこで、本発明の主たる課題は、寸法・形状の調整範囲が広く、より多種多様な表面凹凸に対してフィットさせることができる、止着式使い捨ておむつを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部までを覆うように延在する部分であって、且つ身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収体が介在する部分である吸収性本体部と、
背側及び腹側のいずれか一方において前記吸収性本体部の左側及び右側にそれぞれ延出するとともに、先端部の内面に係止部を有する、一対の係止サイドフラップ部と、を有し、
各係止サイドフラップ部をそれぞれ腹側外面に回すとともに、その先端部の係止部を腹側外面に係止することにより装着するように構成された、止着式使い捨ておむつにおいて、
各係止サイドフラップ部の延出長さが、背側及び腹側のうち前記係止サイドフラップ部を備えない側に位置する吸収体の前後方向端部の幅の1〜1.5倍であり、
各係止サイドフラップ部に、上下方向中間に沿って先端から前記係止部を横断して基端側に延在するミシン目が形成されている、
ことを特徴とする、止着式使い捨ておむつ。
<請求項2記載の発明>
幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部までを覆うように延在する部分であって、且つ身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収体が介在する部分である吸収性本体部と、
背側及び腹側のいずれか一方において前記吸収性本体部の左側及び右側にそれぞれ延出するとともに、先端部の内面に係止部を有する、一対の係止サイドフラップ部と、を有し、
各係止サイドフラップ部をそれぞれ腹側外面に回すとともに、その先端部の係止部を腹側外面に係止することにより装着するように構成された、止着式使い捨ておむつにおいて、
各係止サイドフラップ部の延出長さが、背側及び腹側のうち前記係止サイドフラップ部を備えない側に位置する吸収体の前後方向端部の幅の1〜1.5倍であり、
前記係止部は、各係止サイドフラップ部の先端部及び延出方向中間部の内面にそれぞれ設けられている、
ことを特徴とする、止着式使い捨ておむつ。
<請求項3記載の発明>
幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部までを覆うように延在する部分であって、且つ身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収体が介在する部分である吸収性本体部と、
背側及び腹側のいずれか一方において前記吸収性本体部の左側及び右側にそれぞれ延出するとともに、先端部の内面に係止部を有する、一対の係止サイドフラップ部と、を有し、
各係止サイドフラップ部をそれぞれ腹側外面に回すとともに、その先端部の係止部を腹側外面に係止することにより装着するように構成された、止着式使い捨ておむつにおいて、
各係止サイドフラップ部の延出長さが、背側及び腹側のうち前記係止サイドフラップ部を備えない側に位置する吸収体の前後方向端部の幅の1〜1.5倍であり、
各係止サイドフラップ部に、上下方向中間に沿って先端から前記係止部を横断して基端側に延在するミシン目が形成されており、
前記係止部は、各係止サイドフラップ部の先端部及び延出方向中間部の内面にそれぞれ設けられている、
ことを特徴とする、止着式使い捨ておむつ。
(作用効果)
本発明の使い捨ておむつでは、係止サイドフラップ部が従来よりも長く延出するため、係止サイドフラップ部の係止部を腹側外面の様々な部位に係止することができる。さらに、係止サイドフラップ部を係止部を含めて上下二段に分割できるミシン目、係止サイドフラップ部の内面に一対の係止部、の少なくとも一方が設けられている。よって、寸法・形状の調整範囲が顕著に拡大し、おむつを装着する部分に点滴や排泄用のチューブ、あるいは臍等を覆うガーゼ等が存在する場合であっても、より適切にフィットさせることができる。なお、上下方向とは、股間を下とする装着状態における方向を意味する。
<請求項4記載の発明>
前記係止部はフックテープにより形成されており、各係止サイドフラップ部は、先端部のフックテープと延出方向中間部のフックテープとが接合されるように折り畳まれている、請求項2または3記載の止着式使い捨ておむつ。
(作用効果)
本発明の係止部としてはフックテープが好ましい。この場合、未使用状態において、一般的な止着式使い捨ておむつに倣って、係止サイドフラップ部をその基端で折り返しておむつ内面に仮止めしようとすると、次のような問題がある。すなわち、本発明では係止サイドフラップ部が従来よりも長いため、係止サイドフラップ部をその基端で折り返した場合、先端部のフックテープがトップシートに係止するようになる。しかし、トップシートはフックテープが強固に係止してしまうものであり、剥離が困難となる又は剥離によりトップシートの繊維が毛羽立つおそれがある。トップシートの素材を、フックテープの仮止めに適した素材に変えることも不可能ではないが、トップシート本来の機能を損ねるため好ましくない。
そこで、本項記載の発明では、フックテープ同士の接合力が弱く、剥離が容易な点を利用して、係止サイドフラップ部の各先端部に対し、延出方向に間隔を空けて一対のフックテープを設け、これらフックテープが接合されるように各係止サイドフラップ部を折り畳むこととしたものである。これにより、係止サイドフラップ部が従来より長くても適切に仮止めすることができる。
<請求項5記載の発明>
前記吸収性本体部の前側及び後側にそれぞれ延出する、腹側エンドフラップ部及び背側エンドフラップ部を有し、
これら腹側エンドフラップ部及び背側エンドフラップ部のうちの少なくとも一方に、幅方向中央に沿って又は幅方向中央部の両側に沿って上端から下側に延在するミシン目が形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の止着式使い捨ておむつ。
(作用効果)
このようなミシン目が形成されていると、必要に応じてミシン目を切り離すことにより、エンドフラップ部を開いて、点滴や排泄用のチューブ、臍等を覆うガーゼ等を肌側に押し付けないようにしたり、開いた部分を外側又は内側に折り返して、点滴や排泄用のチューブ、臍等を覆うガーゼ、あるいは肌の一部(超未熟児における光線治療のため等)を露出させたりすることができる。後者の場合、本発明では、係止サイドフラップ部を腹側外面の様々な部位に係止できるため、エンドフラップ部の折り返し部分を係止サイドフラップ部で押さえつけることができる。なお、「上端」及び「下側」とは、股間を下とする装着状態における上下方向の部位を意味する。
<請求項6記載の発明>
前記吸収性本体部の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ前記吸収体を有しない部分である腹側エンドフラップ部及び背側エンドフラップ部を有し、
これら腹側エンドフラップ部及び背側エンドフラップ部のうちの少なくとも一方に、幅方向中央部を含む上端側部分を取り囲むようにミシン目が形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の止着式使い捨ておむつ。
(作用効果)
このようなミシン目が形成されていると、必要に応じてミシン目を切り離すことにより、エンドフラップ部の上端側部分を切り取り、点滴や排泄用のチューブ、臍等を覆うガーゼ、あるいは肌(超未熟児における光線治療のため等)を露出させることができる。なお、「上端側部分」とは、股間を下とする装着状態における上下方向の部位を意味する。
<請求項7記載の発明>
前記吸収体の、前記係止サイドフラップ部を備えない側の上端部に、切欠部が形成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の止着式使い捨ておむつ。
(作用効果)
このような切欠部が形成されていると、係止サイドフラップ部を有さない側のエンドフラップおよび吸収体切欠部を折り曲げてタックを形成し、タックの下端を頂部として外側に膨らむ形状を取ることが容易であり、本発明の寸法・形状範囲が広い係止サイドフラップ部を用いて確実に形状を保持しつつ固定することが可能となる。さらに、上記ミシン目を大きく取ることも可能となる。なお、「上端部」とは、股間を下とする装着状態における上下方向の端部を意味する。
以上のとおり、本発明によれば、寸法・形状の調整範囲が広く、より多種多様な表面凹凸に対してフィットさせることができる、等の利点がもたらされる。
以下、本発明の一実施形態について説明する。各図において、「前後方向」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味する。また、以下の説明において、上下の方向に関する用語は、おむつの装着状態における方向、すなわちおむつの前身頃両側部と後身頃両側部を重ね合わせるようにおむつを股間部で2つに折った際に胴回り方向と直交する方向、換言すればウエスト開口部WO側と股間部側とを結ぶ方向を意味する。
<止着式使い捨ておむつの基本構造の一例>
図1〜図5は本発明に係る止着式使い捨ておむつの一例を示している。図2、図3及び図4は、図1における2−2線断面、3−3線断面、及び4−4線断面をそれぞれ示した図である。
この止着式使い捨ておむつは、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部までを覆うように延在する部分であって、且つ身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収体56が介在する部分である吸収性本体部10と、背側Bの上縁側部分(後端側部分)において吸収性本体部10の左側及び右側にそれぞれ延出する一対の背側サイドフラップ部BF,BFと、腹側Fの上縁側部分(前端側部分)において吸収性本体部10の左側及び右側にそれぞれ延出する一対の腹側サイドフラップ部FF,FFとを有している。
また、この止着式使い捨ておむつは、吸収性本体部10の前側及び後側にそれぞれ延出する(つまり、吸収体56を有しない)腹側エンドフラップ部FE及び背側エンドフラップ部BEを有するものである。
より詳細には、吸収性本体部10ならびに背側および腹側の各サイドフラップ部BF,FFの外面全体が外装シート12により形成されている。特に、吸収性本体部10においては、外装シート12の内面側に液不透過性シート11がホットメルト接着剤等の接着剤により固定され、さらにこの液不透過性シート11の内面側に吸収要素50、中間シート40、およびトップシート30がこの順に積層されている。トップシート30および液不透過性シート11は図示例では長方形であり、吸収要素50よりも前後方向および幅方向において若干大きい寸法を有しており、トップシート30における吸収要素50の側縁より食み出る周縁部と、液不透過性シート11における吸収要素50の側縁より食み出る周縁部とがホットメルト接着剤などにより固着されている。また液不透過性シート11は透湿性のポリエチレンフィルム等からなり、トップシート30よりも若干幅広に形成されている。
さらに、この吸収性本体部10の両側には、装着者の肌側に突出(起立)する側部バリヤーカフス60,60が設けられており、この側部バリヤーカフス60,60を形成するバリヤーシート62,62が、背側および腹側の各サイドフラップ部BF,FFの内面を含め、吸収性本体部10の幅方向外側の全体にわたり延在されている。
以下、各部の素材および特徴部分について順に説明する。
(外装シート)
外装シート12は着用者の身体に対して吸収要素50を支持する部分である。外装シート12は、両側部の前後方向中央部が括れた砂時計形状とされており、ここが着用者の脚を入れる部位となる。
外装シート12としては不織布が好適であるが、これに限定されない。不織布の種類は特に限定されず、素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布12相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10〜50g/m2、特に15〜30g/m2のものが望ましい。
(トップシート)
トップシート30は液透過性を有するものであれば足り、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、トップシート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、トップシート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
(中間シート)
トップシート30を透過した排泄物を吸収体へ移動させ、逆戻りを防ぐために、トップシート30と吸収要素50との間に中間シート(セカンドシートともいわれる)40を設けることができる。この中間シート40は、排泄物を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した排泄物の吸収体からの逆戻りを防止し、トップシート30表面を肌触りを良くするものである。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、トップシート30と同様の素材を用いることができる。中間シート40はトップシート30に接合するのが好ましく、その接合にヒートエンボスや超音波溶着を用いる場合は、中間シート40の素材はトップシート30と同程度の融点をもつものが好ましい。また、便中の固形分を透過させることを考慮するならば中間シート40に用いる繊維の繊度は5.0〜7.0dtexであるのが好ましいが、トップシート30における液残りが多くなる。これに対して、中間シート40に用いる繊維の繊度が1.0〜2.0dtexであると、トップシート30の液残りは発生し難いが、便の固形分が透過し難くなる。よって、中間シート40に用いる不織布の繊維は繊度が2.0〜5.0dtex程度とするのが好ましい。
図示の形態の中間シート40は、吸収要素50の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。中間シート40の長手方向長さは、おむつの全長と同一でもよいし、吸収要素50の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。
(側部バリヤーカフス)
トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために、製品の両側に、使用面側に突出(起立)する側部バリヤーカフス60、60を設けるのは好ましい。
この側部バリヤーカフス60は、実質的に幅方向に連続するバリヤーシート62と、このバリヤーシート62に前後方向に沿って伸張状態で固定された細長状弾性伸縮部材63とにより構成されている。このバリヤーシート62としては撥水性不織布を用いることができ、また弾性伸縮部材63としては糸ゴム等を用いることができる。弾性伸縮部材は、図1及び図2に示すように各複数本設ける他、各1本設けることができる。
バリヤーシート62の内面は、トップシート30の側部上に幅方向の固着始端65を有し、この固着始端65から幅方向外側の部分は、液不透過性シート11の側部およびその幅方向外側に位置する外装シート12の側部にホットメルト接着剤などにより固着されている。この固着部分のうち固着始端65近傍の幅方向外側において、バリヤーシート62と外装シート12とが対向する部分のシート間に、前後方向に沿って糸ゴム等からなる脚周り弾性伸縮部材64がそれぞれ設けられている。
脚周りにおいては、側部バリヤーカフス60の固着始端65より幅方向内側は、製品前後方向両端部ではトップシート30上に固定されているものの、その間の部分は非固定の自由部分であり、この自由部分が糸ゴム63の収縮力により起立するようになる。おむつの、装着時には、おむつが舟形に体に装着されるので、そして糸ゴム63の収縮力が作用するので、糸ゴム63の収縮力により側部バリヤーカフス60が起立して脚周りに密着する。その結果、脚周りからのいわゆる横漏れが防止される。
図示形態と異なり、バリヤーシート62の幅方向内側の部分における前後方向両端部を、幅方向外側の部分から幅方向内側に延在する基端側部分とこの基端側部分の幅方向中央側の端縁から身体側に折り返され幅方向外側に延在する先端側部分とを有する二つ折り状態で固定し、その間の部分を非固定の自由部分とすることもできる。
(吸収要素)
吸収要素50は、尿や軟便などの液を吸収保持する部分である。吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包被シート58とを有している。包被シート58は省略することもできる。吸収要素50は、その裏面においてホットメルト接着剤等の接着剤を介して液不透過性シート11の内面に接着することができる。
(吸収体)
吸収体56は、繊維52,52の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。吸収体56の形状は長方形でもよいが、前後方向中間の両側が括れた砂時計形状がより好ましく、その場合、括れ部分の最小幅(股間部の幅)は吸収体56の最大幅の70〜90%が好ましい。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56は、図2に示すように高吸収性ポリマー粒子54,54…を含むのが好ましく、特に、少なくとも液受け入れ領域において、繊維52,52…の集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。
吸収体56の上部、下部、及び中間部にSAP粒子が無い、あるいはあってもごく僅かである場合には、「厚み方向全体に分散されている」とは言えない。したがって、「厚み方向全体に分散されている」とは、繊維の集合体に対し、厚み方向全体に「均一に」分散されている形態のほか、上部、下部及び又は中間部に「偏在している」が、依然として上部、下部及び中間部の各部分に分散している形態も含まれる。また、一部のSAP粒子が繊維52,52…の集合体中に侵入しないでその表面に残存している形態や、一部のSAP粒子が繊維52,52…の集合体を通り抜けて包被シート58上にある形態も排除されるものではない。
高吸収性ポリマー粒子54とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子54の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子54の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子54としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子54の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子54としては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
高吸収性ポリマー粒子54の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマー粒子54の過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
(包被シート)
包被シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパー、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
この包被シート58は、図2のように、連続繊維52,52…の集合体及び高吸収性ポリマー粒子54,54…の層全体を包む形態のほか、その層の裏面及び側面のみを包被するものでもよい。また図示しないが、吸収体56の上面及び側面のみをクレープ紙や不織布で覆い、下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態、吸収体56の上面をクレープ紙や不織布で覆い、側面及び下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態などでもよい(これらの各素材が包被シートの構成要素となる)。必要ならば、連続繊維52,52…の集合体及び高吸収性ポリマー粒子54,54…の層を、上下2層のシートで挟む形態や下面のみに配置する形態でもよいが、高吸収性ポリマー粒子の移動を防止でき難いので望ましい形態ではない。
(サイドフラップ部)
一対の腹側サイドフラップ部FF及び背側サイドフラップ部BFは、腹側F及び背側Bの上端部(前端部及び後端部)において吸収性本体部10の左側及び右側にそれぞれ延出する部分であり、吸収体56を有しない部分である。腹側サイドフラップ部FFは従来と同様であるのに対して、背側サイドフラップ部BFは本発明の係止サイドフラップとして構成されている。すなわち、背側サイドフラップBFは、先端部の内面に係止部20を有しており、延出長さ(幅方向長さ)L1が吸収体56前端部(腹側端部)の幅の1〜1.5倍(より好ましくは1.1〜1.4倍)とされるとともに、各背側サイドフラップ部BFには、上下方向中間において幅方向に沿って先端から係止部20を横断して基端側に延在するミシン目21が形成されているものである。
もちろん、腹側サイドフラップ部FFのみ、あるいは腹側サイドフラップ部FF及び背側サイドフラップ部BFを本発明の係止サイドフラップとして構成することもできる。
ミシン目21は、短過ぎると係止位置の調整範囲が狭くなるため、できる限り長い方が好ましく、図示形態のように側部バリヤーカフス60を有する場合、バリヤーシート62の固着始端65近傍まで延在させるのが好ましい。通常の場合、ミシン目21の長さ(幅方向)は、背側サイドフラップ部BFの延出長さL1の50〜70%程度とすることができる。
係止部20としては、メカニカルファスナーのフックテープを貼り付けるのが好ましい。フックテープは、表面に多数の係合突起を有するものであり、係合突起の形状としては、(A)レ字状、(B)J字状、(C)マッシュルーム状、(D)T字状、(E)ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等が存在するが、いずれの形状であっても良い。フックテープに代えて、又はフックテープとともに粘着材層を設けることもできる。係止部20の幅方向長さは適宜定めることができるが、通常の場合、背側サイドフラップ部BFの延出長さL1の5〜10%程度とすることができる。
図示形態の背側サイドフラップ部BFは、コスト及び製造容易性の観点から、外装シート12及びバリヤーシート62を腹側サイドフラップ部FFと同じ幅方向長さだけ延出させた本体部と、この本体部の先端から突出する先端部23とにより形成され、先端部23はシート基材22の所定部位に係止部20が接着剤等により接合されてなり、その付根部が本体部のシート12,62間に挟持固定されているものである。先端部23のシート基材22としては、不織布、プラスチックフィルム、ポリラミ不織布、紙やこれらの複合素材を用いることができる。また、糸状、フィルム状、ネット状、リボン状等の弾性素材を組合せ、伸縮性を付与してもよい。先端部23の形状は、矩形形状などの左右対称形状でもよいが、図示形態のように、付根に向かうにつれて上下方向幅が狭くなる形状であると、先端側部分の摘み部が摘みやすく、かつ左右の基部間の張力が広範囲に作用するため、好ましい。
これに代えて、図10に示すように、外装シート12及びバリヤーシート62を腹側サイドフラップ部FFよりも長く延出させて、この延出部分のみで背側サイドフラップ部BFの全体を形成し、その内面に係止部20を設けるのも好ましい形態である。
おむつの装着に際しては、背側サイドフラップ部BFを腹側外面に重ねた状態で、係止部20が腹側F外面の適所に係止される。この際、ミシン目21を切り離すことにより、図5に示すように、背側サイドフラップ部BFを係止部20を含めて上下二段に分割でき、上側の分割部分UBFを腹側の上寄りに係止し、下側の分割部分LBFを下寄りに係止する等、様々な部位に係止することができる。
腹側Fにおける係止部位には、一般的な止着式使い捨ておむつに倣って、係止を容易にするためにターゲットテープを設けることもできるが、ターゲットテープは通気性を損ねるため、本発明のように様々な部位に係止する場合には不向きである。よって、本発明では、外装シート12として不織布を用い、係止部をフック要素130Aとし、フック要素130Aを外装シート12の不織布に絡ませて係止する形態が望ましい。この場合における不織布としては、繊度1〜2dtex、坪量15〜25g/m2程度のものが好ましく、また、エアスルー不織布やエンボス面積が少ないハードプレスのスパンボンド不織布が好ましい。また、先端部23のシート基材も、外装シート12と同様のフック要素130Aが係止可能な不織布であると、一方の背側サイドフラップ部BFを腹側F外面に重ねて係止部20にて係止した上から、他方の背側サイドフラップ部BFを重ねて、係止部を一方の背側サイドフラップ部BFの上で係止することが可能になるため、装着の自由度はさらに向上する。
また、係止部20は、各背側サイドフラップ部BFの先端部及び延出方向中間部の各内面にそれぞれ設けてもよい。これら先端部の係止部と中間部の係止部との幅方向間隔D1は、通常の場合、背側サイドフラップ部BFの延出長さL1の10〜50%程度とすることができる。また、各係止部20の幅方向長さは、通常の場合、それぞれ背側サイドフラップ部BFの延出長さL1の5〜10%程度とすることができる。このように、背側サイドフラップ部BFが先端部及び延出方向中間部の各内面にそれぞれ係止部を有していると、寸法・形状の調整範囲が広くなるため好ましい。さらに、先端部23が伸縮性を有するようになっていると、より多種多様な表面凹凸に対してフィットさせることができるようになる。
なお、両方の係止部20にフックテープを用い、背側サイドフラップ部BFを未使用時に仮止めする場合、図示形態のように、先端部のフックテープ20と中間部のフックテープ20とを近接して設け、図6に示すように、各背側サイドフラップ部BFを、先端部の一対のフックテープ20が互いに接合されるように断面Z字状等に折り畳むと好ましい。フックテープ同士の接合力は弱いため、使用時に容易に剥離できる。この場合、先端部のフックテープ20と中間部のフックテープ20との幅方向間隔D1は、背側サイドフラップ部BFの延出長さL1の10〜35%程度とするのが適当である。また、一対のフックテープ20のうち、フラップ部の先端側に位置するフックテープ20の幅方向長さ及びフラップ部の基端側に位置するフックテープ20の幅方向長さは、背側サイドフラップ部BFの延出長さL1の5〜10%程度とすることができ、前者の長さと後者の長さは同じとすることもできるが、後者の長さがより長い方が好ましい。
(エンドフラップ部)
エンドフラップ部は、吸収性本体部10の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、吸収体56を有しない部分であり、前側の延出部分が腹側エンドフラップ部FEであり、後側の延出部分が背側エンドフラップ部BEである。
背側エンドフラップBEの前後方向長さは、背側サイドフラップ部BFの上下方向長さと同じか短い寸法とすることが好ましく、また、おむつ背側端部と吸収体56とが近接しすぎると、吸収体56の厚みとコシによりおむつ背側端部と身体表面との間に隙間が生じやすいため、10mm以上とすることが好ましい。
腹側エンドフラップ部FE及び背側エンドフラップ部BEの前後方向長さは、おむつ全体の前後方向長さLの5〜20%程度とするのが好ましく、水様便、軟便を頻繁に排泄する新生児〜12ヶ月程度までの乳幼児用おむつにおいては、10〜60mm、特に20〜50mmとするのが適当である。
図1〜図6に示す形態では、腹側エンドフラップ部FE及び背側エンドフラップ部BEの両方に(いずれか一方であっても良い)、幅方向中央に沿って上端から下側に延在するミシン目25が形成されている。ミシン目25の長さは適宜定めることができるが、ミシン目25の下端は吸収体56の上端からある程度(例えば5mm程度)離間しているのが好ましい。必要に応じて、このミシン目25を切り離すことにより、エンドフラップ部FE,BEを開いて、点滴や排泄用のチューブ、臍等を覆うガーゼ等を肌側に押し付けないようにしたり、図5に示すように、開いた部分を外側(内側でも良い)に折り返して腹側Fの上縁UEをV字状にし、点滴や排泄用のチューブ、臍等を覆うガーゼ、あるいは肌の一部を露出させたりすることができる。特に超未熟児の場合はうつ伏せに寝かせて光線治療を行うことが多いため、そのような場合に、腹側F及び背側Bを反対に使用し、ミシン目25を切り離して背中の露出を多くすることも可能である。後者の場合、図示するように、折り返し部分をその外側から背側サイドフラップ部BF(図中では上側の分割部分UBF)で押さえつけるのが好ましい。また、図13に示すように、ミシン目25により切り離した一方側の部分F1と他方側の部分F2とを引き寄せ、上側ほど重なり幅が広くなるように一方側の部分F1を他方側の部分F2の上に重ね合わせ、一方側部分F1の外面及びこれよりも他方側のおむつ外面F3に、他方側に位置するサイドフラップBFの先端側のフックテープ20及び基端側のフックテープ20をそれぞれ係止させることにより、おむつの形状を、切り離し部分の下端を頂部として外側に膨らむ形状にすることができる。この場合は、先端部のフックテープ20と中間部のフックテープ20とは近接しすぎず、ある程度(具体的にはサイドフラップ部BFの延出長さL1の25〜50%程度)離間していると好ましい。また、ミシン目21により背側サイドフラップ部BFを上下に分割することにより、上側部分でおむつの形状を外側に膨らむ形状に保持し、下側部分で膨らみの下側を支えるように係止することができる。なお、このような装着方法は、必ずしもミシン目25が無くても、腹側エンドフラップFEを折り曲げてタックを形成し、F1とF2を重ねて、重なり部の下端を頂部として外側に膨らむ図13と同様の形状にすることは可能であるが、ミシン目25にて切り離したほうが装着が容易である。
図7に示すように、幅方向中央部の両側に沿って上端から下側に延在する一対のミシン目26を設けても同様の機能を発揮させることができる。
さらに、図8及び図9に示すように、腹側エンドフラップ部FE(背側エンドフラップ部BEのみ、又は両方であっても良い)に、幅方向中央部を含む上端側部分を取り囲むようにミシン目27を形成するのも好ましい形態である。この場合、必要に応じてミシン目27を切り離すことにより、腹側エンドフラップ部FEの上端側部分28を切り取り、点滴や排泄用のチューブ、臍等を覆うガーゼ、あるいは肌(超未熟児における光線治療のため等)を露出させることができる。
切り取り部分28の形状は適宜定めることができ、例えば図8に示すような逆三角形状や、図9に示すように逆かまぼこ状とすることができる。切取り部分の寸法は適宜定めることができるが、切取り部分28の下端は吸収体56の上端からある程度(例えば5mm程度)離間しているのが好ましく、切取り部分28の幅方向両端は、図示形態のように側部バリヤーカフス60を有する場合、バリヤーシート62の固着始端65までの範囲に位置しているのが好ましい。
図11及び図12に示すように、吸収体56の上端部に切欠部56c(又は薄肉部でも良い)を形成し、この切欠部56c内までミシン目25の端部又はミシン目27による切り取り部分28を延在させることもできる。これにより、ミシン目による切り離し部分の長さや、切り取り部分28の面積を大きくとることができる。また、図13のような外側に膨らむ形状が形成し易い(大きく形成できる)ため好ましい。さらに、腹側の中央部の吸収体が二枚重ねになるため腹からの尿漏れが効果的に防止できるようにもなる。切欠部56cの幅は吸収体56の股間部の幅以下であるのが好ましく、ミシン目25から5mm以上離間しており、図11に示すようにミシン目の端部を延在させる場合には10mm以上の幅であるのが好ましく、切欠部56cの上下方向長さは、吸収体56の上端から10〜30mm、又は吸収体56の前後方向長さの4分の1若しくは50mm以下とするのが好ましい。切り取り部分28の形状は切欠部56cの形状と同じか相似しているのが好ましい。
他方、腹側エンドフラップ部FEにミシン目25〜27を設ける場合のように、背側サイドフラップ部BFの係止部位が通常の場合よりも股間側に位置するようになるときには、図10に示すように、背側サイドフラップ部BFの先端側(特に股間部側縁の前後方向延長線から先端側)の上縁を幅方向に対して股間側に傾斜させると、係止が容易になるため好ましい。この傾斜角度θは適宜定めることができるが、15〜25度とするのが好ましい。またこの場合、図示するように、背側サイドフラップ部BFの上縁を股間側に窪むような曲線とし、腹の丸みに沿う形状とするのが好ましい。
(背側伸縮シート)
図示形態では、左側の背側サイドフラップ部BFから右側の背側サイドフラップ部BFまで、幅方向に弾性伸縮する帯状の背側伸縮シート70が設けられ、おむつ背側部におけるフィット性を向上させている。背側伸縮シート70の両端部は先端部23と重なる部位まで延在されているのが好ましいが、幅方向中央側に離間していても良い。背側伸縮シート70の上下方向長さは、背側サイドフラップ部BFの上下方向長さ未満とするのが好ましく、先端部23の取り付け部分の上下方向長さと概ね同じにするのが適当であるが、±20%程度の寸法差はあってもよい。背側伸縮シート70は、ゴムシート等のシート状弾性部材を用いても良いが、通気性の観点から、図3に示すように、二枚の不織布71をホットメルト接着剤等の接着剤により張り合わせるとともに、両不織布71間に有孔のシート状、網状、細長状(糸状又は紐状等)等の弾性伸縮部材72を幅方向に沿って伸張した状態で固定したものが好適に用いられる。この場合における不織布71としては、外装シート12と同様のものを用いることができる。弾性伸縮部材72の伸張率は150〜250%程度であるのが好ましい。また、弾性伸縮部材72として細長状(糸状又は紐状等)のものを用いる場合、太さ470〜1240dtexのものを3〜10mmの間隔72dで5〜15本程度設けるのが好ましい。
また、図示のように弾性伸縮部材72の一部が吸収体56を横断するように配置すると、吸収体56のフィット性が向上するため好ましいが、この場合は、弾性伸縮部材72が吸収体56と重なる部分の一部又は全部を、切断等の手段により収縮力が働かないようにすると、吸収体56の背側端部が幅方向に縮まないため、フィット性がさらに向上する。
なお、弾性伸縮部材72は、シートの長手方向(おむつの幅方向)に不織布71の全長にわたって固定されていてもよいが、おむつ本体への取り付け時の縮みやめくれ防止のため、シートの前後方向(おむつの幅方向)端部の5〜20mm程度の範囲においては、収縮力が働かないように、または弾性伸縮部材72が存在しないようにするとよい。
背側伸縮シート70は、図示形態では、液不透過性シート11の幅方向両側ではバリヤーシート62と外装シート12との間に挟まれ、且つ液不透過性シート11と重なる部位では、液不透過性シート11と吸収体56との間に挟まれるように設けられているが、トップシート30と吸収体56との間や液不透過性シート11と外装シート12との間に設けても良い。また、外装シート12を複数枚の不織布を重ねて形成する場合には、背側伸縮シート70全体を、外装シート12の不織布間に設けても良い。
本発明は、止着式使い捨ておむつとして利用可能なものである。
止着式使い捨ておむつの展開状態平面図である。 図1の2−2線断面図である。 図1の3−3線断面図である。 図1の4−4線断面図である。 装着状態の例を示す正面図である。 他の止着式使い捨ておむつの展開状態の要部拡大平面図である。 他の止着式使い捨ておむつの展開状態の要部拡大平面図である。 他の止着式使い捨ておむつの展開状態の要部拡大平面図である。 他の止着式使い捨ておむつの展開状態の要部拡大平面図である。 他の止着式使い捨ておむつの展開状態の要部拡大平面図である。 他の止着式使い捨ておむつの展開状態の要部拡大平面図である。 他の止着式使い捨ておむつの展開状態の要部拡大平面図である。 装着場他の例を示す要部斜視図である。
符号の説明
10…吸収性本体部、11…液不透過性シート、12…外装シート、20…係止部、21〜27…ミシン目、30…トップシート、40…中間シート、50…吸収要素、52…繊維、54…高吸収性ポリマー粒子、56…吸収体、58…包被シート、60…側部バリヤーカフス、62…バリヤーシート、70…背側伸縮シート。

Claims (7)

  1. 幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部までを覆うように延在する部分であって、且つ身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収体が介在する部分である吸収性本体部と、
    背側及び腹側のいずれか一方において前記吸収性本体部の左側及び右側にそれぞれ延出するとともに、先端部の内面に係止部を有する、一対の係止サイドフラップ部と、を有し、
    各係止サイドフラップ部をそれぞれ腹側外面に回すとともに、その先端部の係止部を腹側外面に係止することにより装着するように構成された、止着式使い捨ておむつにおいて、
    各係止サイドフラップ部の延出長さが、背側及び腹側のうち前記係止サイドフラップ部を備えない側に位置する吸収体の前後方向端部の幅の1〜1.5倍であり、
    各係止サイドフラップ部に、上下方向中間に沿って先端から前記係止部を横断して基端側に延在するミシン目が形成されている、
    ことを特徴とする、止着式使い捨ておむつ。
  2. 幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部までを覆うように延在する部分であって、且つ身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収体が介在する部分である吸収性本体部と、
    背側及び腹側のいずれか一方において前記吸収性本体部の左側及び右側にそれぞれ延出するとともに、先端部の内面に係止部を有する、一対の係止サイドフラップ部と、を有し、
    各係止サイドフラップ部をそれぞれ腹側外面に回すとともに、その先端部の係止部を腹側外面に係止することにより装着するように構成された、止着式使い捨ておむつにおいて、
    各係止サイドフラップ部の延出長さが、背側及び腹側のうち前記係止サイドフラップ部を備えない側に位置する吸収体の前後方向端部の幅の1〜1.5倍であり、
    前記係止部は、各係止サイドフラップ部の先端部及び延出方向中間部の内面にそれぞれ設けられている、
    ことを特徴とする、止着式使い捨ておむつ。
  3. 幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部までを覆うように延在する部分であって、且つ身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収体が介在する部分である吸収性本体部と、
    背側及び腹側のいずれか一方において前記吸収性本体部の左側及び右側にそれぞれ延出するとともに、先端部の内面に係止部を有する、一対の係止サイドフラップ部と、を有し、
    各係止サイドフラップ部をそれぞれ腹側外面に回すとともに、その先端部の係止部を腹側外面に係止することにより装着するように構成された、止着式使い捨ておむつにおいて、
    各係止サイドフラップ部の延出長さが、背側及び腹側のうち前記係止サイドフラップ部を備えない側に位置する吸収体の前後方向端部の幅の1〜1.5倍であり、
    各係止サイドフラップ部に、上下方向中間に沿って先端から前記係止部を横断して基端側に延在するミシン目が形成されており、
    前記係止部は、各係止サイドフラップ部の先端部及び延出方向中間部の内面にそれぞれ設けられている、
    ことを特徴とする、止着式使い捨ておむつ。
  4. 前記係止部はフックテープにより形成されており、各係止サイドフラップ部は、先端部のフックテープと延出方向中間部のフックテープとが接合されるように折り畳まれている、請求項2または3記載の止着式使い捨ておむつ。
  5. 前記吸収性本体部の前側及び後側にそれぞれ延出する、腹側エンドフラップ部及び背側エンドフラップ部を有し、
    これら腹側エンドフラップ部及び背側エンドフラップ部のうちの少なくとも一方に、幅方向中央に沿って又は幅方向中央部の両側に沿って上端から下側に延在するミシン目が形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の止着式使い捨ておむつ。
  6. 前記吸収性本体部の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ前記吸収体を有しない部分である腹側エンドフラップ部及び背側エンドフラップ部を有し、
    これら腹側エンドフラップ部及び背側エンドフラップ部のうちの少なくとも一方に、幅方向中央部を含む上端側部分を取り囲むようにミシン目が形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の止着式使い捨ておむつ。
  7. 前記吸収体の、前記係止サイドフラップ部を備えない側の上端部に、切欠部が形成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の止着式使い捨ておむつ。
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