JP2009285342A - 止着式使い捨ておむつ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】腹側部分F外面のウエスト側端部における幅方向中央部から幅方向両側に突出し、先端部が背側部分Bに係止されるように構成されたウエストバンド80を設ける。身体に装着する際は、ウエストバンド80における第1及び第2の本体部82,82を、幅方向各側において、腹側部分F外面のウエスト側端部を通して背側部分B外面のウエスト側端部までそれぞれ引き伸ばし、各先端部83を係止手段84により背側部分B外面のウエスト側端部に係止することで装着を行う。
【選択図】図13
Description
そこで、本発明の主たる課題は、止着式使い捨ておむつにおけるウエスト側端部の外折れを防止することにある。
<請求項1記載の発明>
股間部から腹側に延在する腹側部分と、股間部から背側に延在する背側部分とを有し、腹側部分と背側部分とを連結することにより装着する止着式使い捨ておむつにおいて、
腹側部分外面のウエスト側端部における幅方向中央部に固定された基端部と、この基端部からおむつの幅方向一方側に突出し且つ突出方向に弾性伸縮するように構成された第1の本体部と、前記基端部からおむつの幅方向他方側に突出し且つ突出方向に弾性伸縮するように構成された第2の本体部と、これら第1の本体部の先端部内面及び第2の本体部の先端部内面にそれぞれ設けられたおむつ外面に対する係止手段とを有するウエストバンドを備えており、
身体に装着する際、前記ウエストバンドにおける第1の本体部が前記幅方向一方側に向って腹側部分外面のウエスト側端部を通り、背側部分外面のウエスト側端部まで引き伸ばされるとともに、前記ウエストバンドにおける第2の本体部が前記幅方向他方側に向って腹側部分外面のウエスト側端部を通り、背側部分外面のウエスト側端部まで引き伸ばされた状態で、第1の本体部及び第2の本体部における各先端部が前記係止手段により背側部分外面のウエスト側端部に係止されるように構成されている、
ことを特徴とする止着式使い捨ておむつ。
本発明では、上記の特徴的なウエストバンドを有することにより、腹側部分及び背側部分のウエスト側端部が全周にわたり弾性的に締め付けられるため、図13に二点鎖線で示すように、腹側部分及び背側部分がずり落ちたとしても、身体に対するウエスト側端部の締め付けは維持されるため、従来のようなウエスト側端部の外折れは防止される。よって、ウエスト側端部の外折れに起因する漏れや装着感の悪化を防止することができる。特に、ウエストバンドの基端部が、着用時に最も折れ返りやすい腹側部分外面のウエスト側端部における幅方向中央部に位置して、この部分を押さえつつ背側に引っ張るため、ウエスト側端部の外折れが特に効果的に防止できる。
前記背側部分外面におけるウエスト側端部より股間側の幅方向両端部からそれぞれ突出するとともに、突出部分の内面に腹側部分外面に対する係止手段を有する、左右一対の補助連結部材を備えている、
請求項1記載の止着式使い捨ておむつ。
このような補助連結部材を備えることにより、腹側部分及び背側部分がずり落ちたとしても、脚周りに対する締め付け及び臀部の被覆を効果的に維持し、脚周りからの漏れを防止することができる。
前記装着の際、各前記補助連結部材が前記腹側部分のウエスト側端部に向って引き上げられた状態で、各補助連結部材がその係止手段により前記腹側部分外面に係止されるように構成されている、
請求項2記載の止着式使い捨ておむつ。
補助連結部材がこのように構成されていると、脚周りに対する締め付け及び臀部の被覆がより効果的なものとなる。
前記ウエストバンドの第1の本体部及び第2の本体部における、前記先端部と前記基端部との間の中間部分に、おむつ外面に対するズレ止め手段が設けられており、
前記装着の際、前記ウエストバンドにおける前記中間部分が前記おむつ外面におけるウエスト端部に対してズレ難くなるように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
ウエストバンドの本体部は、先端部が係止されるだけであっても十分な効果が発揮されるが、中間部分におむつ外面に対するズレ止め手段が設けられていると、ウエストバンドの本体部が腹側部分及び背側部分のウエスト側端部に対してズレ難くなるため、上記本発明の効果がより一層のものとなる。
前記背側部分のウエスト端部における少なくとも幅方向中間部が、幅方向に弾性伸縮する弾性伸縮部分として構成されており、
前記ウエストバンドは、一対のシート基材を張り合わせるとともに、これらシート基材間に、弾性部材をウエストバンドの長手方向に沿って伸張した状態で挟持してなるものであり、
前記ウエストバンドの自然長は、おむつ幅方向長さの50〜90%であり、且つ
前記ウエストバンドの最大長は、おむつ幅方向長さの110〜150%である、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
背側部分が本項記載のように構成されていると、おむつのずり落ちにより背側部分のウエスト側端部に外折れするような力が加わったとしても、背側部分のウエスト側端部が弾性的に締め付けられるため、外折れが発生し難い。また、ウエストバンドの寸法等は適宜定めることができるが、通常の場合、本項記載の範囲内にあるのが好ましい。
股間部から腹側に延在する腹側部分と、股間部から背側に延在する背側部分とを有し、腹側部分と背側部分とを連結することにより装着する止着式使い捨ておむつにおいて、
腹側部分外面のウエスト側端部における幅方向中央部に固定された基端部と、この基端部から突出しておむつの前後方向に沿って背側部分のウエスト側端部まで延在し且つ突出方向に弾性伸縮するように構成された本体部と、この本体部の先端部内面に設けられたおむつ外面に対する係止手段とを有するウエストバンドを備えており、
身体に装着する際、前記ウエストバンドの本体部が左右いずれか一方側から腹側部分及び背側部分におけるウエスト側端部に巻き付けられるようにして引き伸ばされた状態で、本体部の先端部が前記係止手段により前記腹側部分又は背側部分の外面のウエスト側端部に係止されるように構成されている、
ことを特徴とする止着式使い捨ておむつ。
使い捨ておむつを製造ラインで連続的に製造する場合、ライン流れ方向に沿って連続状の部材を順次供給し、個々のおむつとなる部分を順次組み立てた後、ライン流れ方向に所定の間隔を開けて切断することにより、個々のおむつに切り離すといった製造形態が一般的となっている。特に、止着式使い捨ておむつの場合、おむつの前後方向がライン流れ方向となる製造形態が一般的となっているため、取り付けられる部材は、腹側部分のウエスト側端部からおむつの前後方向に沿って背側部分のウエスト側端部まで延在していると、製造が容易となるため好ましい。本項記載の止着式使い捨ておむつは、このような製造容易性をも考慮したものである。すなわち、本項記載の止着式使い捨ておむつでは、ウエストバンドが腹側部分外面のウエスト側端部からおむつの前後方向に沿って背側部分のウエスト側端部まで延在しているため、製造が容易である。また、一本のウエストバンドを装着者の胴回りに巻きつける構造を採用しているため、止着作業がワンステップで済む。また、もちろん請求項1記載の発明と同様の作用効果も奏せられる。
股間部から腹側に延在する腹側部分と、股間部から背側に延在する背側部分とを有し、腹側部分と背側部分とを連結することにより装着する止着式使い捨ておむつにおいて、
腹側部分外面のウエスト側端部における幅方向中央部に固定された基端部と、この基端部から突出しておむつの前後方向に沿って背側部分のウエスト側端部まで延在し且つ突出方向に弾性伸縮するように構成された本体部と、この本体部の先端部内面にそれぞれ設けられたおむつ外面に対する係止手段と、幅方向中央に沿って前記本体部の先端から前記基端部側の所定位置まで形成されたミシン目とを有するウエストバンドを備えており、
身体に装着する際、前記ウエストバンドを前記ミシン目によって切り裂いて形成される一対の本体部のうち、一方の本体部が前記幅方向一方側に向って腹側部分外面のウエスト側端部を通り、背側部分外面のウエスト側端部まで引き伸ばされるとともに、他方の本体部が前記幅方向他方側に向って腹側部分外面のウエスト側端部を通り、背側部分外面のウエスト側端部まで引き伸ばされた状態で、両本体部の各先端部が前記係止手段により背側部分外面のウエスト側端部に係止されるように構成されている、
ことを特徴とする止着式使い捨ておむつ。
本項記載の止着式使い捨ておむつも、前項記載の発明と同様、製造容易性を考慮したものである。すなわち、本項記載の止着式使い捨ておむつでは、ウエストバンドが腹側部分外面のウエスト側端部からおむつの前後方向に沿って背側部分のウエスト側端部まで延在しているため、製造が容易である。また、そのような構造でありながら、一本のウエストバンドをミシン目により2本に分割してそれぞれ背側に回り込ませて背側部分に係止する構造であるため、ウエストバンド長を長く確保することができ、ウエスト端部の締め付け範囲を広く確保することができる。また、もちろん請求項1記載の発明と同様の作用効果も奏せられる。
股間部から腹側に延在する腹側部分と、股間部から背側に延在する背側部分とを有し、腹側部分と背側部分とを連結することにより装着する止着式使い捨ておむつにおいて、
腹側部分外面のウエスト側端部における幅方向一方側に固定された基端部と、この基端部からおむつの幅方向一方側に突出し且つ突出方向に弾性伸縮するように構成された本体部と、この本体部の先端部内面に設けられたおむつ外面に対する係止手段とを有する第1のウエストバンドと、
腹側部分外面のウエスト側端部における幅方向他方側に固定された基端部と、この基端部からおむつの幅方向他方側に突出し且つ突出方向に弾性伸縮するように構成された本体部と、この本体部の先端部内面に設けられたおむつ外面に対する係止手段とを有する第2のウエストバンドとを備えるとともに、
前記腹側部分における、前記第1のウエストバンドの基端部と前記第2のウエストバンドの基端部との間の幅方向中間部分のうち、前記第1のウエストバンドの基端部又はその近傍から前記第2のウエストバンドの基端部又はその近傍までの部分が幅方向に弾性伸縮する弾性伸縮部分として構成されており、
身体に装着する際、前記第1のウエストバンドの本体部が前記幅方向一方側に向って腹側部分外面のウエスト側端部を通り、背側部分外面のウエスト側端部まで引き伸ばされるとともに、前記第2のウエストバンドの本体部が前記幅方向他方側に向って腹側部分外面のウエスト側端部を通り、背側部分外面のウエスト側端部まで引き伸ばされ、且つ前記弾性伸縮部分も引き伸ばされた状態で、第1のウエストバンド及び第2のウエストバンドにおける各先端部が前記係止手段により背側部分外面のウエスト側端部に係止されるように構成されている、
ことを特徴とする止着式使い捨ておむつ。
このように、腹側部分外面のウエスト側端部における幅方向両側からそれぞれウエストバンドを突出させる形態とし、その基端部間の部分を弾性伸縮部分とし、これらウエストバンド及び弾性伸縮部分が胴回り方向に実質的に連続する弾性伸縮部分を形成するように構成されていても、請求項1記載の発明と同様の作用効果が奏せられる。
図1〜図7は本発明に係る止着式使い捨ておむつの一例を示している。図3〜図6は、それぞれ図1の3−3線断面、4−4線断面、5−5線断面、6−6線断面を示した図である。この止着式使い捨ておむつは、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部までを覆うように延在する部分であって、且つ身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収体56が介在する部分である吸収性本体部10と、この吸収性本体部10の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ吸収体56を有しない部分である腹側エンドフラップ部FE及び背側エンドフラップ部BEとを有するものである。
(外装シート)
外装シート12は吸収要素50を支持し、着用者に装着するための部分である。外装シート12は、両側部の前後方向中央部が括れた砂時計形状とされており、ここが着用者の脚を入れる部位となる。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シートが構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この不透液性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。さらに、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
トップシート30は液透過性を有するものであれば足り、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30を透過した排泄物を吸収体へ移動させ、逆戻りを防ぐために、トップシート30と吸収要素50との間に中間シート(セカンドシートもいわれる)40を設けることができる。この中間シート40は、排泄物を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した排泄物の吸収体からの逆戻りを防止し、トップシート30表面を肌触りを良くするものである。中間シート40は省略することもできる。
トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために、製品の両側に、使用面側に突出(起立)する側部バリヤーカフス60,60を設けるのは好ましい。
吸収要素50は、尿や軟便などの液を吸収保持する部分である。吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包被シート58とを有している。包被シート58は省略することもできる。吸収要素50は、その裏面においてホットメルト接着剤等の接着剤を介して液不透過性シート11の内面に接着することができる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。
吸収体56は、図2に示すように高吸収性ポリマー粒子を含むのが好ましく、特に、少なくとも液受け入れ領域において、繊維集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。
包被シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
エンドフラップ部は、吸収性本体部10の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ吸収体56を有しない部分であり、前側の延出部分が腹側エンドフラップ部FEであり、後側の延出部分が背側エンドフラップ部BEである。
図示形態では、背側部分Bのウエスト側端部における幅方向全体にわたり、幅方向に弾性伸縮する帯状の背側伸縮シート70が設けられ、背側部分Bのウエスト側端部が弾性伸縮部部分として構成されている。背側伸縮シート70の両端部は幅方向両端部又はその近傍まで延在されているのが好ましいが、一方の側部バリヤーカフス60の固着始端近傍からの他方の側部バリヤーカフス60の固着始端近傍まで等、幅方向中間部のみに設けることもできる。背側伸縮シート70の幅(前後方向)は、後述するウエストバンドの幅(前後方向)よりも1.1〜2.0倍程度広くするのが好ましい。背側伸縮シート70は、ゴム系の樹脂フィルムや発泡シート等のシート状弾性部材を用いても良いが、通気性の観点から、図3に示すように、二枚のシート基材(不織布等)71をホットメルト接着剤等の接着剤により張り合わせるとともに、両不織布71間に有孔のシート状、網状、細長状(糸状又は紐状等)等の弾性伸縮部材72を幅方向に沿って伸張した状態で固定したものが好適に用いられる。この場合における不織布71としては、外装シート12と同様のものを用いることができる。弾性伸縮部材72の伸張率は150〜250%程度であるのが好ましい。また、弾性伸縮部材72として細長状(糸状又は紐状等)のものを用いる場合、太さ420〜1120dtexのものを3〜10mmの間隔72dで5〜15本程度設けるのが好ましい。
特徴的には、腹側部分Fと背側部分Bとを連結する手段として、所定の幅で帯状に連続するウエストバンド80が設けられている。ウエストバンド80は、図6及び図7にも示すように、腹側部分F外面のウエスト側端部における幅方向中央部に固定された基端部81と、この基端部81からおむつの幅方向一方側に突出し且つ突出方向に弾性伸縮するように構成された第1の本体部82と、基端部81からおむつの幅方向他方側に突出し且つ突出方向に弾性伸縮するように構成された第2の本体部82と、これら第1及び第2の本体部82,82の先端部83内面にそれぞれ設けられたおむつ外面に対する係止手段84とを有している。ウエストバンド80は一つの部材の中央を腹側部分Fに固定してもよいが、左右のウエストバンド80を別々に設け、それぞれの端部を腹側部分Fに固定してもよい。また、基端部81の幅は10〜30mm程度が適当である。
第2の止着形態は、図9及び図10に示すように、腹側部分F外面のウエスト側端部における幅方向両側からそれぞれ第1及び第2のウエストバンド100,100を突出させる形態とし、第1及び第2のウエストバンド部100,100の基端部101,101間の部分を弾性伸縮部分として構成し、これら第1及び第2のウエストバンド100及び弾性伸縮部分が胴回り方向に実質的に連続する弾性伸縮部分を形成するものである。換言すれば、第2の止着形態における第1及び第2のウエストバンド部100,100は、第1の止着形態におけるウエストバンド80を幅方向中央で2分割し、幅方向に離間して独立的に設けたものであるため、その点を除けば、構造等は第1の止着形態におけるウエストバンド80と基本的に同様である。図9及び図10中の符号102は本体部、符号103は先端部、符号104は先端部係止手段、符号105は中間部係止手段、符号107はシート基材、符号106は弾性伸縮部材をそれぞれ示している。
使い捨ておむつを製造ラインで連続的に製造する場合、ライン流れ方向に沿って連続状の部材を順次供給し、個々のおむつとなる部分を順次組み立てた後、ライン流れ方向に所定の間隔を開けて切断することにより、個々のおむつに切り離すといった製造形態が一般的となっている。特に、止着式使い捨ておむつの場合、おむつの前後方向がライン流れ方向となる製造形態が一般的となっているため、取り付けられる部材は、腹側部分のウエスト側端部からおむつの前後方向に沿って背側部分のウエスト側端部まで延在していると、製造が容易となるため好ましい。
第4の止着形態は、第3の止着形態と同様の構造のウエストバンド200を設けるとともに、ウエストバンド200の幅方向中央に沿って本体部202の先端から基端部201側の所定位置までミシン目208を形成したものである。ウエストバンド200の幅は第3の止着形態の1.5〜2.5倍程度とするのが望ましい。ミシン目208は、図示例では本体部202と基端部201との境界まで達しているが、途中まででも良い。
図2に代表的に示すように、ウエストバンド部80,100,200に動物等のキャラクターデザインを印刷等により付与し、ウエストバンド80,100,200の伸縮に伴ってキャラクターの体の一部、例えば手や鼻が伸縮するよう構成するのも好ましい。
Claims (8)
- 股間部から腹側に延在する腹側部分と、股間部から背側に延在する背側部分とを有し、腹側部分と背側部分とを連結することにより装着する止着式使い捨ておむつにおいて、
腹側部分外面のウエスト側端部における幅方向中央部に固定された基端部と、この基端部からおむつの幅方向一方側に突出し且つ突出方向に弾性伸縮するように構成された第1の本体部と、前記基端部からおむつの幅方向他方側に突出し且つ突出方向に弾性伸縮するように構成された第2の本体部と、これら第1の本体部の先端部内面及び第2の本体部の先端部内面にそれぞれ設けられたおむつ外面に対する係止手段とを有するウエストバンドを備えており、
身体に装着する際、前記ウエストバンドにおける第1の本体部が前記幅方向一方側に向って腹側部分外面のウエスト側端部を通り、背側部分外面のウエスト側端部まで引き伸ばされるとともに、前記ウエストバンドにおける第2の本体部が前記幅方向他方側に向って腹側部分外面のウエスト側端部を通り、背側部分外面のウエスト側端部まで引き伸ばされた状態で、第1の本体部及び第2の本体部における各先端部が前記係止手段により背側部分外面のウエスト側端部に係止されるように構成されている、
ことを特徴とする止着式使い捨ておむつ。 - 前記背側部分外面におけるウエスト側端部より股間側の幅方向両端部からそれぞれ突出するとともに、突出部分の内面に腹側部分外面に対する係止手段を有する、左右一対の補助連結部材を備えている、
請求項1記載の止着式使い捨ておむつ。 - 前記装着の際、各前記補助連結部材が前記腹側部分のウエスト側端部に向って引き上げられた状態で、各補助連結部材がその係止手段により前記腹側部分外面に係止されるように構成されている、
請求項2記載の止着式使い捨ておむつ。 - 前記ウエストバンドの第1の本体部及び第2の本体部における、前記先端部と前記基端部との間の中間部分に、おむつ外面に対するズレ止め手段が設けられており、
前記装着の際、前記ウエストバンドにおける前記中間部分が前記おむつ外面におけるウエスト端部に対してズレ難くなるように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。 - 前記背側部分のウエスト端部における少なくとも幅方向中間部が、幅方向に弾性伸縮する弾性伸縮部分として構成されており、
前記ウエストバンドは、一対のシート基材を張り合わせるとともに、これらシート基材間に、弾性部材をウエストバンドの長手方向に沿って伸張した状態で挟持してなるものであり、
前記ウエストバンドの自然長は、おむつ幅方向長さの50〜90%であり、且つ
前記ウエストバンドの最大長は、おむつ幅方向長さの110〜150%である、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。 - 股間部から腹側に延在する腹側部分と、股間部から背側に延在する背側部分とを有し、腹側部分と背側部分とを連結することにより装着する止着式使い捨ておむつにおいて、
腹側部分外面のウエスト側端部における幅方向中央部に固定された基端部と、この基端部から突出しておむつの前後方向に沿って背側部分のウエスト側端部まで延在し且つ突出方向に弾性伸縮するように構成された本体部と、この本体部の先端部内面に設けられたおむつ外面に対する係止手段とを有するウエストバンドを備えており、
身体に装着する際、前記ウエストバンドの本体部が左右いずれか一方側から腹側部分及び背側部分におけるウエスト側端部に巻き付けられるようにして引き伸ばされた状態で、本体部の先端部が前記係止手段により前記腹側部分又は背側部分の外面のウエスト側端部に係止されるように構成されている、
ことを特徴とする止着式使い捨ておむつ。 - 股間部から腹側に延在する腹側部分と、股間部から背側に延在する背側部分とを有し、腹側部分と背側部分とを連結することにより装着する止着式使い捨ておむつにおいて、
腹側部分外面のウエスト側端部における幅方向中央部に固定された基端部と、この基端部から突出しておむつの前後方向に沿って背側部分のウエスト側端部まで延在し且つ突出方向に弾性伸縮するように構成された本体部と、この本体部の先端部内面にそれぞれ設けられたおむつ外面に対する係止手段と、幅方向中央に沿って前記本体部の先端から前記基端部側の所定位置まで形成されたミシン目とを有するウエストバンドを備えており、
身体に装着する際、前記ウエストバンドを前記ミシン目によって切り裂いて形成される一対の本体部のうち、一方の本体部が前記幅方向一方側に向って腹側部分外面のウエスト側端部を通り、背側部分外面のウエスト側端部まで引き伸ばされるとともに、他方の本体部が前記幅方向他方側に向って腹側部分外面のウエスト側端部を通り、背側部分外面のウエスト側端部まで引き伸ばされた状態で、両本体部の各先端部が前記係止手段により背側部分外面のウエスト側端部に係止されるように構成されている、
ことを特徴とする止着式使い捨ておむつ。 - 股間部から腹側に延在する腹側部分と、股間部から背側に延在する背側部分とを有し、腹側部分と背側部分とを連結することにより装着する止着式使い捨ておむつにおいて、
腹側部分外面のウエスト側端部における幅方向一方側に固定された基端部と、この基端部からおむつの幅方向一方側に突出し且つ突出方向に弾性伸縮するように構成された本体部と、この本体部の先端部内面に設けられたおむつ外面に対する係止手段とを有する第1のウエストバンドと、
腹側部分外面のウエスト側端部における幅方向他方側に固定された基端部と、この基端部からおむつの幅方向他方側に突出し且つ突出方向に弾性伸縮するように構成された本体部と、この本体部の先端部内面に設けられたおむつ外面に対する係止手段とを有する第2のウエストバンドとを備えるとともに、
前記腹側部分における、前記第1のウエストバンドの基端部と前記第2のウエストバンドの基端部との間の幅方向中間部分のうち、前記第1のウエストバンドの基端部又はその近傍から前記第2のウエストバンドの基端部又はその近傍までの部分が幅方向に弾性伸縮する弾性伸縮部分として構成されており、
身体に装着する際、前記第1のウエストバンドの本体部が前記幅方向一方側に向って腹側部分外面のウエスト側端部を通り、背側部分外面のウエスト側端部まで引き伸ばされるとともに、前記第2のウエストバンドの本体部が前記幅方向他方側に向って腹側部分外面のウエスト側端部を通り、背側部分外面のウエスト側端部まで引き伸ばされ、且つ前記弾性伸縮部分も引き伸ばされた状態で、第1のウエストバンド及び第2のウエストバンドにおける各先端部が前記係止手段により背側部分外面のウエスト側端部に係止されるように構成されている、
ことを特徴とする止着式使い捨ておむつ。
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