JP2016106642A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】ファスニングテープによるユーザに対する視覚的及び/又は触覚的な不快感を軽減することができる使い捨ておむつを提供する。【解決手段】使い捨ておむつは、前胴周り域と、後胴周り域と、前胴周り域と後胴周り域とを止着するファスニングテープと、を有する。ファスニングテープは、前胴周り域及び後胴周り域の少なくとも一方と係合可能な係合シート92を含む。ファスニングテープは展開可能に折り畳まれている。ファスニングテープが折り畳まれた状態で、係合シート92の一部が、折り畳まれて互いに重なった面内で、係合シート92の別の部分と向かい合っている。【選択図】図5

Description

本発明は、前胴周り域と後胴周り域とを止着するファスニングテープを備えた使い捨ておむつに関する。
装着時に前胴周り域と後胴周り域とを止着するファスニングテープを備えたテープタイプの使い捨ておむつが知られている。特許文献1に記載の使い捨ておむつでは、ファスニングテープは、使い捨ておむつの後身頃のサイドフラップに固着されており、前身頃のターゲットシートに止着される。サイドフラップは、トップシートとバックシートとが互いに重ね合わされて構成される。ファスニングテープの使用前には、ファスニングテープは、サイドフラップにおけるトップシートとバックシートとの間に収容されている。ファスニングテープ先端はサイドフラップから突出している。ファスニングテープ先端を引っ張ることにより、ファスニングテープが展開され、サイドフラップから引き出される。
特許文献1の図3及び図4には、三つ折りに折り畳まれて略Z字状の外観を呈するファスニングテープが記載されている。その三つ折りの折り重なり部を開くことにより、ファスニングテープが伸長可能になっている。ファスニングテープの雄材は、折り返されて重なった4つの面のうちのいずれか1つの面に形成されている。
特開2003−275246号
乳幼児に使い捨ておむつを着用させる場合、乳幼児の肌への負担を皆無にしたい、或いはできるだけ負担を減らしたいとの意識が高まっている。ファスニングテープは、乳幼児などの肌を刺激することがあるため、ユーザにとって異物として捉えられることがある。また、ファスニングテープは、不織布などで形成される使い捨ておむつの他の部分と比較して、特に風合いや見た目において大きな違和感がある。そのため、使い捨ておむつに対する要求が高まった近年のユーザの不快感を払拭できないことが懸念されている。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、ファスニングテープによるユーザに対する視覚的及び/又は触覚的な不快感を軽減することができる使い捨ておむつを提供することを目的とする。
本開示に係る使い捨ておむつは、前胴周り域と、後胴周り域と、前胴周り域と後胴周り域とを止着するファスニングテープと、を有する。ファスニングテープは、前胴周り域及び後胴周り域の少なくとも一方と係合可能な係合シートを含む。ファスニングテープは展開可能に折り畳まれている。ファスニングテープが折り畳まれた状態で、係合シートの一部が、折り畳まれて互いに重なった面内で、係合シートの別の部分と向かい合っている。
本発明によれば、ファスニングテープによるユーザに対する視覚的及び/又は触覚的な不快感を軽減することができる使い捨ておむつを提供することを目的とする。
図1は、一実施形態に係る使い捨ておむつの平面図である。 図2は、図1に示したF1−F1線に沿った使い捨ておむつの断面図である。 図3は、折り畳まれた状態のファスニングテープの拡大図である。 図4は、展開された状態のファスニングテープの拡大図である。 図5は、図3に示したF2−F2線に沿った断面図である。 図6は、図4に示したF3−F3線に沿った断面図である。 図7は、別の実施形態に係る展開された状態のファスニングテープの断面図である。 図8は、ファスニングテープが折り畳まれた状態において、係合シート上の係合フックを示す模式図である。 図9は、変形例に係る折り畳まれた状態のファスニングテープの断面図である。 図10は、変形例に係る展開された状態のファスニングテープの断面図である。
次に、使い捨ておむつ10の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
(1)使い捨ておむつの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る使い捨ておむつ10の展開平面図である。図2は、図1に示したF1-F1線に沿った使い捨ておむつの断面図である。図1に示す展開図は、使い捨ておむつを構成するトップシート50、サイドフラップ70等の皺が形成されない状態まで、レッグ伸縮部75及びレッグサイド伸縮部80の弾性部材を伸長させた状態の図である。
使い捨ておむつ10は、前胴周り域20と、股下域25と、後胴周り域30とを有する。前胴周り域20は、着用者の前胴周り部(腹部分)と接する部分である。また、後胴周り域30は、着用者の後胴周り部(背部分)と接する部分である。股下域25は、前胴周り域20と後胴周り域30との間に位置する。
また、使い捨ておむつ10には、一対のレッグ開口部35が形成される。レッグ開口部35は、使い捨ておむつの外側縁(幅方向における外側端)に設けられており、使い捨ておむつが着用者に着用された状態で、着用者の脚周りに沿って配置される部分である。
なお、本実施形態では、前胴周り域20から後胴周り域30に向かう方向を長手方向Lと呼び、長手方向Lと直交する方向を幅方向Wと呼ぶ。
使い捨ておむつ10は、吸収体40を有する。吸収体40は、吸収コア40aとコアラップ40bとを有する。吸収コア40aは、股下域25を跨ぎ、かつ股下域25から前胴周り域20及び後胴周り域30のうち少なくともいずれか一方に向かって延びる。
吸収コア40aは、粉砕パルプや高吸収ポリマーなど、公知の部材や材料を用いて適宜構成することができる。吸収コア40aは、シート状のコアラップ40bによって包まれている。コアラップ40bは、吸収コア40aを被覆するシートである。
吸収コア40aには、吸収コア40aの他の部位よりも吸収材料の目付けが低い低目付領域110が形成されている。低目付領域110は、吸収コア40aの後端縁の幅方向の中央に位置する。幅方向Wにおける低目付領域110の幅は、吸収コア40aの後端縁に向かうに連れて広くなっている。より具体的には、低目付領域110は、使い捨ておむつ10の平面視においてくさび状である。好ましくは、低目付領域110は、0より大きく、かつ他の部位の目付けの10%以下の目付けである。これに代えて、低目付領域110は、完全に目付けがない切り欠きから形成することもできる。
吸収体40の表面側(肌対向面側)には、液透過性のトップシート50が備えられる。また、吸収体40の裏面側(非肌対向面側)には、液不透過性のバックシート60aが備えられる。バックシート60aの裏面側には、外装シート60が備えられる。
吸収体40の外側縁には、サイドフラップ70がそれぞれ備えられる。サイドフラップ70は、前胴周り域20、股下域25、及び後胴周り域30を跨ぎ、かつ吸収体40よりも幅方向の外側に配置される。サイドフラップ70は、1枚または2枚以上の複数枚重ねた不織布によって構成されている。サイドフラップ70は、吸収コアよりも肌対向面側に位置し、吸収コアよりも幅方向の外側に延びる。サイドフラップの内側縁(幅方向の内側端)は、吸収コアを覆い、サイドフラップの外側縁は、吸収コアよりも幅方向の外側に配置される。
サイドフラップ70には、レッグ開口部35よりも幅方向の内側に配置され、長手方向Lに伸縮可能な一対のレッグ伸縮部75が備えられる。レッグ伸縮部75は、レッグ開口部35を長手方向に伸縮できるように構成されていればよく、レッグ開口部35に沿って配置されていてもよいし、一部がレッグ開口部35に対して傾斜した状態で配置されていてもよい。
また、一対のレッグ伸縮部75の幅方向の内側には、長手方向Lに沿って延びる一対のレッグサイド伸縮部80が備えられる。レッグサイド伸縮部80は、サイドフラップ70の幅方向の内側端部に設けられており、起立性の伸縮ギャザーである。
また、使い捨ておむつ10は、股下域25の吸収体に重なる領域に配置されたクロッチ伸縮部200を備えている。クロッチ伸縮部200は、吸収体40の他の部分よりも、使い捨ておむつの着用時において股下域25の一部に平坦な形状を維持できるように構成されている。クロッチ伸縮部200は、少なくとも長手方向Lまたは幅方向Wに伸縮可能に構成されている。
股下域の吸収コア40aには、第1切欠き115及び第2切欠き125が形成される。第1切欠き115及び第2切欠き125は、吸収体40に形成されたスリットである。スリットは、吸収材料が存在しない部分である。第1切欠き115及び第2切欠き125は、それぞれ吸収コア40aの外側縁から幅方向の内側に向かって延びる切欠き形状である。なお、使い捨ておむつは、クロッチ伸縮部200、第1切欠き115及び第2切欠き125を有していなくてもよい。
ファスニングテープ90は、一対であって、前胴周り域20と後胴周り域30とを止着する。前胴周り域20と後胴周り域30とを互いに止着することにより、ファスニングテープ90は、使い捨ておむつ10を着用者の身体に保持する。ターゲット部900は、前胴周り域20又は後胴周り域30の外装シート60の非肌対向側の面に設けられている。ターゲット部900は、ファスニングテープ90が引っ掛かるように構成されている。ターゲット部900としては、例えば、エアースルー不織布を用いることができる。なお、使い捨ておむつは、ターゲット部900を有さずに、ファスニングテープ90が前胴周り域20又は後胴周り域30の外装シート60に止着するように構成されていてもよい。
また、幅方向における一対のファスニングテープ90間には、幅方向Wに伸縮可能な腰周り伸縮部85が設けられていてよい。腰周り伸縮部85は、ファスニングテープ90間を幅方向に収縮する。
本実施形態において、腰周り伸縮部85は、伸縮性シートによって構成されている。なお、腰周り伸縮部85は、実質的に幅方向に伸縮する部分であり、伸縮力が発揮されない状態で伸縮性シートが配置された部分を除く概念である。よって、後述する腰周り伸縮部の外側縁は、伸縮性シートの外側縁ではなく、伸縮する部分の外側縁である。本実施の形態では、腰周り伸縮部85として、目付けが20〜45g/mの伸縮性フィルムを用いた。ただし、腰周り伸縮部85は、複数本の糸ゴムや伸縮性不織布等、他の構成によって構成されていてもよい。腰周り伸縮部85は、非伸長状態(自然状態)における長さに対する所定倍率に引き延ばされた後、ホットメルト接着剤又は加熱処理等によって外装シート60に接着される。
腰周り伸縮部85は、使い捨ておむつの幅方向の中心から幅方向の両外側に向かって延びており、幅方向に延びる連続したシートによって構成されている。腰周り伸縮部85の後端縁は、使い捨ておむつの後端縁よりも前側に位置する。なお、腰周り伸縮部85の後端縁は、使い捨ておむつの後端縁に一致していてもよい。また、腰周り伸縮部85の前端縁は、吸収コア40aの後端縁よりも前側、かつコアラップ40bの後端縁よりも前側、かつレッグ伸縮部75の後端縁よりも後側に位置する。よって、腰周り伸縮部85の少なくとも一部は、使い捨ておむつの平面視において吸収コア40aに重なる。また、腰周り伸縮部85は、吸収コアの後端縁及びコアラップの後端縁を跨ぎ、吸収コアの後端縁及びコアラップの後端縁よりも後側に延出する。
腰周り伸縮部85の外側縁85WOは、ファスニングテープの内側縁(幅方向の内側端)よりも幅方向の内側に位置する。腰周り伸縮部85とファスニングテープ90とは、幅方向において離間している。これに代えて、腰周り伸縮部85とファスニングテープ90とは、幅方向において互いに離間せずに重なり合っていてもよい。
腰周り伸縮部は、腰周り伸縮部の両外側縁85WOから幅方向の内側に向かって延びる第1領域851と、第1領域851の内側縁851WIから幅方向の内側に向かって延びる第2領域852と、第2領域852の内側縁852WIから幅方向の内側に向かって延びる第3領域853と、を有する。
第1領域851、第2領域852、及び第3領域853は、幅方向において連なっている。よって、第1領域851と第2領域852の間、及び第2領域852と第3領域853との間には、幅方向に伸縮しない非伸縮領域が設けられていない。また、第1領域851の内側縁851WIは、第2領域852の外側縁852WOに一致し、第2領域852の内側縁852WIは、第3領域853の外側縁853WOに一致する。
第1領域851、第2領域852、及び第3領域853は、幅方向における伸長率が異なるように構成されている。詳細には、第2領域852の幅方向の伸長率は、第1領域851の幅方向の伸長率よりも低い。また、第3領域853の幅方向の伸長率は、第2領域852の幅方向の伸長率よりも高い。また、第1領域851の幅方向の伸長率と第3領域853の幅方向の伸長率との関係は、同じであってもよいし、いずれが高くてもよい。好適には、第3領域853の幅方向の伸長率が、第1領域851の幅方向の伸長率よりも高いことが好ましい。
第1領域851の外側縁851WOは、吸収コア40aの外側縁よりも幅方向の外側に位置する。第1領域851の内側縁851WIは、吸収コアの外側縁よりも幅方向の内側に位置する。よって、第1領域は、吸収コアの外側縁を跨がって配置されている。なお、第1領域の少なくとも一部が吸収コアの幅方向の外側に位置すればよく、第1領域の内側縁が吸収コアの外側縁よりも幅方向の外側に位置していてもよいし、第1領域の内側縁が吸収コアの外側縁に一致していてもよい。
第2領域852は、第1領域851と第3領域853の間に位置する。第2領域852は、吸収コア40aの外側縁よりも幅方向の内側に配置されていることが好ましい。第3領域853は、使い捨ておむつの幅方向の中心を跨いで配置される。第3領域853は、平面視において低目付領域の少なくとも一部に重なることが好ましい。
なお、本実施の形態の腰周り伸縮部85は、使い捨ておむつの幅方向中心を通り、かつ長手方向に延びる中心線に対して対称であってもよいし、非対称であってもよい。例えば、左右の第1領域851の両方が、吸収コア40aの外側縁を跨がっていてもよいし、一方の第1領域851が、吸収コア40aの外側縁を跨がっていてもよい。また、左右の第2領域852の両方が、吸収コア40aの外側縁よりも幅方向の内側に配置されていてもよいし、一方の第2領域852が、吸収コア40aの外側縁よりも幅方向の内側に配置されていてもよい。また、本実施の形態の使い捨ておむつは、第1領域851よりも幅方向の外側に、第1領域851の伸長率よりも低い伸長率を有する領域が設けられていてもよい。
腰周り伸縮部85は、吸収コア40aよりも非肌対向面側に位置する。本実施形態では、腰周り伸縮部85は、外装シート60とバックシート60aとの間に配置されている。しかし、コアラップ40bが吸収コア40aよりも長手方向の外側に延出する構成にあっては、腰周り伸縮部85は、コアラップ40bと、バックシート60a又は外装シート60と、の間に配置されていてもよい。腰周り伸縮部の位置は、特に限定されない。また、腰周り伸縮部85は、吸収体が配置されない領域にあっては、サイドフラップ70と、バックシート60a又は外装シート60と、の間に配置されていてもよい。
なお、本実施形態に係る腰周り伸縮部は、幅方向に伸縮するように構成されているが、腰周り伸縮部が幅方向と長手方向に伸縮するように構成されていてもよい。
本明細書における「伸長率」とは、伸長の程度を意味し、以下の測定方法によって行われるものとする。
使い捨ておむつ10がパッケージ等に封入されている場合には、パッケージから使い捨ておむつ10を取り出す。次いで、腰周り伸縮部を構成する伸縮性シートの配置領域を切り出して、測定対象のサンプルを準備する。当該サンプルを、20℃±2℃、相対湿度60%±5%RHの雰囲気下において24時間放置し、この状態を伸縮性シートの自然状態とする。自然状態にて、伸縮性シートの吸収コア側の端部(前側端部)と伸縮性シートのウエスト開口部側の端部(後側端部)との間、すなわち長手方向の中間位置において、幅方向に沿って間欠的に点(印)を付ける。当該点は、伸縮性シートの幅方向の中心を基準として、当該基準から幅方向左右に5mm間隔にて伸縮性シートのサンプル幅方向端部まで点(印)を付ける。隣り合う点の間の距離を測定する。この距離を自然状態の長さとする。(5mm間隔にて印を付けているので、5mmとなる)。次に、自然状態から、弾性部材による皺が伸縮性シート上に目視にて確認できない状態まで延伸したときの、先ほどの印間の距離を測定する。各部位の伸長率(倍)=(伸長状態の印間の距離)/(自然状態の印間の距離)の式にて、伸長率を算出する。
(2)ファスニングテープの構成
以下、ファスニングテープ90の構成について説明する。ファスニングテープ90は、後胴周り域30の幅方向Wの外側に設けられていてよい。具体的には、ファスニングテープ90は、後胴周り域30に対応するサイドフラップ70の領域に取り付けられていてよい。この場合、ファスニングテープ90は、前胴周り域20のターゲット部900又は外装シート60に止着するように構成されていてよい。この実施形態の代わりに、ファスニングテープ90は、前胴周り域20に設けられていてもよい。この場合、ファスニングテープ90は、後前胴周り域30に形成されるターゲット部又は外装シートに止着するように構成されていてよい。
ファスニングテープ90は、使用前において、展開可能に折り畳まれている。図3は、折り畳まれた状態のファスニングテープ90を示している。図4は、展開された状態のファスニングテープ90を示している。図5は、図3のF2-F2線に沿った折り畳まれた状態のファスニングテープ90の断面図である。図6は、図4のF3-F3線に沿った展開された状態のファスニングテープ90の断面図である。図3及び図5に示すように、好ましくは、ファスニングテープ90は3つ折りに折り畳まれている。
ファスニングテープ90は、サイドフラップ70に連結された基材91と、基材91上に設けられ、前胴周り域20及び後胴周り域30の少なくとも一方と係合可能な係合シート92と、を有する。係合シート92の一面(係合面)には、前胴周り域20又は後胴周り域30に係合可能な複数の係合部材としての係合フック99が設けられている(図8も参照)。本実施形態では、ファスニングテープ90は、平面視で基材91どうしが重なるように折り畳まれる。
好ましくは、ファスニングテープ90の自由端部93、すなわち基材91の自由端部は1枚又は複数枚の不織布から構成されている。より好ましくは、基材91全体が1枚又は複数枚の不織布から形成されている。ここで、ファスニングテープ90の自由端部93は、ファスニングテープ90を展開する際にユーザによって掴まれる部分である。なお、係合シート92は、ファスニングテープ90の基材91、例えば不織布よりも剛性が高くてよい。
ファスニングテープ90は、前胴周り域20から後胴周り域30に向かう長手方向Lと直交する幅方向Wの内側に第1の折り線95に沿って折られ、第2の折り線96に沿って幅方向Wの外側に折られている(図2及び図5参照)。第2の折り線96は、ファスニングテープ90が展開された状態において、第1の折り線95よりも幅方向Wの外側に位置する(図6参照)。第1の折り線95及び第2の折り線96は、使い捨ておむつ10の長手方向Lに沿って形成されている。好ましくは、ファスニングテープが折り畳まれた状態において、ファスニングテープ90の自由端部93は幅方向Wの外側に向かって延びている。
ファスニングテープ90が折り畳まれた状態で、係合シート92の一部は、折り畳まれて互いに重なった面内で、係合シート92の別の部分と向かい合っている(図5参照)。すなわち、係合シート92の係合面は、ファスニングテープ90の基材91の内側に隠される。
後胴周り域20は、折り畳まれた状態のファスニングテープ90の、少なくとも係合シート92が存在する領域を収容する収容部72を有する。収容部72は、サイドフラップ70を形成するサイドシートと外装シート60との間の空間により形成されていてよい。好ましくは、ファスニングテープ90は、折り畳まれた状態で、自由端部93を除いて収容部72に収容されている。この場合、ファスニングテープ90の自由端部93のみが、収容部72から外部に突出することになる。
ファスニングテープ90が折り畳まれた状態において、ファスニングテープ90の自由端部93の外形93aは、後胴周り域30の幅方向Wの外側の外形30aと連続的に繋がるように形成されていてよい(図1及び図3参照)。
後胴周り域30は、トップシート50、バックシート60a及び外装シート60を含む。後胴周り域30の幅方向Wの外側の領域、すなわちサイドフラップ70が形成された領域では、トップシート50と外装シート60とが接合されていない領域(非接合領域)が存在する。この非接合領域が、ファスニングテープ90を収容する収容部72を形成する。
ファスニングテープ90の自由端部93とは反対側の固定端部94は、後胴周り域30に存在するシートに接合されている。ファスニングテープ90は、収容部72を形成する一対のシート50,60のうちの肌面側のシート(本実施形態ではサイドフラップ70)に固定されていてよい。この場合、ファスニングテープ90は、肌面側のシートとは反対側に折り畳まれる。ファスニングテープ90が展開された状態において、係合シート92の係合面は肌面側に向く。
好ましくは、係合シート92は、折り畳まれて互いに重なった面のうちの2つの面に配置されている。より好ましくは、係合シート92は、第1の折り線95と自由端部93との間の領域のほぼ全体にわたって形成されている。本実施形態では、係合シート92は、第1の折り線95と第2の折り線96との間の領域、及び第2の折り線96と自由端部93との間の領域に形成されている。好ましくは、ファスニングテープ90が折り畳まれた状態で、係合シート92同士は、互いにはみ出すことなく、向かい合っている。
好ましくは、第1の折り線95は、後胴周り域30の幅方向Wの最も外側のラインに沿って形成されている。第2の折り線96は、第1の折り線95と自由端部93との間、例えば中心位置に設けられている。
好ましくは、係合シート92は、ファスニングテープ90が折り曲げられる折り線95,96上には設けられていない(図4及び図6参照)。もっとも、係合シート92は、ファスニングテープ90が折り曲げられる折り線95,96上に設けられていてもよい。
図7は、別の実施形態に係る展開された状態のファスニングテープの断面図である。図7では、ファスニングテープ90の基材91上に形成された係合シート92は、第2の折り線96を跨いで両側の領域に存在する。この場合、ファスニングテープ90が折り曲げられる折り線95,96に沿ったエンボス97が、係合シート92に形成されていることが好ましい。さらに、ファスニングテープ90を形成する基材91にエンボス98が形成されていてもよい。
図7に示す実施形態の代わりに、エンボスは、ファスニングテープ90を形成する基材91もしくは係合シート92の少なくとも一方に形成されていてよい。折り畳まれたファスニングテープ90は、ホットメルト接着剤又はヒートシールにて折り畳み部で互いに仮止めされていることが好ましい。仮止め部の接合は、ファスニングテープ90の自由端部93を引っ張ることで解除され、それによってファスニングテープ90は展開可能となる。ファスニングテープ90の展開(引き出し)の容易性を損なわないという観点で、仮止め部は、点状のホットメルト接着剤やヒートシールであることが好ましい。ホットメルト接着剤は、ファスニングテープ90の展開後に使い捨ておむつの肌面側に向けられる面に配置されることが好ましい。
図8は、折り畳まれた状態のファスニングテープ90において、係合シート92上の係合フック99を示す模式図である。好ましくは、係合フック99の径Dは係合フック99同士の間の間隔Iよりも小さい。この場合、ファスニングテープ90が折り畳まれた状態で、係合フック99は、これに対向する係合フック99同士の間の隙間に入り込むと考えられる(図8参照)。ファスニングテープ90を引っ張ると、係合フック99同士の噛み合いが外れつつ、ファスニングテープ90が展開される。係合フック99同士の噛み合いが外れるときに、音が発せられる。
(3)作用・効果
上記実施形態によれば、ファスニングテープ90は、使い捨ておむつ10の使用前に折り畳まれている。ファスニングテープ90が折り畳まれた状態で、係合シート92の一部は、折り畳まれて互いに重なった面内で、係合シート92の別の部分と向かい合っている。すなわち、係合シート92の、前胴周り域20又は後胴周り域30と係合する係合シートの一面(係合面)が、向かい合っている。これにより、係合シート92の係合面がファスニングテープ90の内側に完全に隠される。つまり、視覚的にも触覚的にもユーザが最も違和感を覚える係合面が、ファスニングテープ90の内側に折り込まれる。したがって、ユーザの不快感を軽減することができる。
ここで、もし係合シート92が向き合っていない場合には、ファスニングテープ90が折り畳まれた状態で、係合シート92はファスニングテープ90の他の部分に接触する。ファスニングテープ90が係合テープ92に係合し易い材料、例えば不織布から形成される場合、係合シート92がファスニングテープ90の他の部分に係合することによってファスニングテープ90を引き出しにくくなることがある。上記実施形態では、ファスニングテープ90が折り畳まれた状態で係合シート92が向かい合っているため、係合シート92の係合面の一部又は全ての部分がファスニングテープ90の他の部分に接触し難くされている。これにより、ファスニングテープ90の引き出し性の低下を抑制することができるため、良好な使用感を得ることが可能となる。具体的には、自由端部93を幅方向Wに沿って横に引っ張るだけで容易にファスニングテープ90を引き出すことが可能となる。なお、係合シート92同士が擦れ合いながらファスニングテープ90を展開するときの摩擦力は、係合シート92が不織布に係合した状態でファスニングテープ90を引き出すときの摩擦力よりも十分小さい。他方、不織布の表面には繊維が露出しているため、係合シートが不織布に係合しているときには、ファスニングテープ90の引き出し動作中に係合シートの係合面が不織布の繊維に引っかかり、ファスニングテープ90の引き出し性が低下してしまう。
さらに、上記実施形態では、折り畳まれて互いに重なった面のうちの少なくとも2面に係合シート92が配置される。そのため、折り畳まれて互いに重なった面のうちの1面のみに係合シート92が配置される場合と比較すると、ファスニングテープ90の全長に対する係合シート92の長さを大きくすることができる。これにより、ファスニングテープ90を長くすることなく、ファスニングテープ90の止着力を増大させることができる。
また、上記実施形態によれば、ファスニングテープ90の自由端部93を引っ張ると、互いに対向する係合シート92が外れるときに音が発せられる。この音はユーザにとって心地良い音となり、ユーザの購買意欲を向上させると期待される。また、ユーザは、視覚的に確認しなくても、音の発生によってファスニングテープ90の展開を容易に把握することができる。
一実施形態によれば、ファスニングテープ90は、後胴周り域30の幅方向Wの外側に設けられている。ファスニングテープ90は、前胴周り域20から後胴周り域30に向かう長手方向Lと直交する幅方向Wの内側に第1の折り線95に沿って折られ、かつ第1の折り線95よりも幅方向Wの外側に位置する第2の折り線96に沿って幅方向Wの外側に折られている。さらに、ファスニングテープ90の自由端部93は幅方向Wの外側に向かって延びている。
一般に、ファスニングテープの自由端部が幅方向の内側へ向くように折られたファスニングテープを備えた使い捨ておむつが知られている。このような使い捨ておむつを乳幼児に着用させる場合、使い捨ておむつを床に敷いた状態で使い捨ておむつの上に乳幼児を置く。このとき、ファスニングテープの自由端部が幅方向の内側へ向けられていると、ファスニングテープの自由端部は乳幼児の体の下に隠れることがある。これにより、ファスニングテープの引き出しが困難になることがある。また、先にファスニングテープを開いて展開し、それから使い捨ておむつの上に乳幼児を置くことも考えられる。しかし、展開されたファスニングテープは、折り癖により、幅方向の内側へ向けて戻ろうとする。その結果、ファスニングテープ及びファスニングテープの係合面が、使い捨ておむつの上に置いた乳幼児に接触することがある。この場合、ファスニングテープが乳幼児に刺激を与えることになる。
本実施形態では、ファスニングテープ90の自由端部93が幅方向Wの外側に向かって延びている。そのため、乳幼児を、使い捨ておむつ10の、吸収体が配置された箇所の上に置いたとしても、ファスニングテープ90の自由端部93は乳幼児の体よりも幅方向Wの外側へ配置される。これにより、容易にファスニングテープ90を引き出すことができる。また、ファスニングテープ90を引き出して展開した状態にしても、第1の折り線95によって幅方向Wの外側へ折り癖が付いている。そのため、ファスニングテープ90が、使い捨ておむつ10の上に置いた乳幼児に接触するほど幅方向W内側へ向かって動かないため、ファスニングテープ90が乳幼児に刺激を与えるおそれが低減される。
一実施形態によれば、前胴周り域20又は後胴周り域30は、折り畳まれた状態のファスニングテープ90の、少なくとも係合シート92が存在する領域を収容する収容部72を有する。これにより、視覚的にも触覚的にもユーザが最も違和感を覚える係合シート92が、収容部72内に収容される。したがって、ユーザの不快感をより軽減することができる。また、視覚的及び触覚的に異物と認識され易いファスニングテープ90が、自由端部93を除いて収容部72内に収容されるので、ユーザの不快感をより軽減することができる。
一実施形態によれば、収容部72は、前胴周り域20又は後胴周り域30を形成する肌面側のシートと着用者側のシートとの間の空間により形成されている。ファスニングテープ90は、肌面側のシートと着用者側のシートに挟まれており、肌面側のシートと着用者側のシートのうちの一方に固定されている。このように、ファスニングテープ90が一対のシートからなる収容部72内に収容されていることで、ファスニングテープ90は自由端部を除き肌面側または着衣側に露出せずに収容される。これにより、使い捨ておむつの使用前にファスニングテープ90が予め展開することを防止することができる。また、ファスニングテープ90が収容部72に収容されているので、使い捨ておむつ上に乳幼児を置いたときに、乳幼児の肌との接触によりファスニングテープ90が展開されるおそれも低減される。さらに、本実施形態では、使い捨ておむつを乳幼児に装着させるときに、使用者がファスニングテープ90の自由端部を引きだす動作から引き続き、ファスニングテープ90を延ばして前胴周り域20又は後胴周り域30にファスニングテープ90を止着させることができる。すなわち、本実施形態では、乳幼児の下に使い捨ておむつを敷くステップと、ファスニングテープ90を引き出しつつ使い捨ておむつを装着するステップの2つのステップで、乳幼児に使い捨ておむつを装着できる。これに対し、例えば、ファスニングテープ90の自由端が、幅方向の内側へ向けて折られている使い捨ておむつ(以下、比較例と称する。)では、ファスニングテープを展開した後に、展開したファスニングテープが再度おむつ本体に付かないように注意しながら使い捨ておむつを乳幼児の下に敷く。そのあと、ファスニングテープを再び引っ張って使い捨ておむつを装着させるという動作が必要になる。したがって、本実施形態の使い捨ておむつは、比較例の使い捨ておむつに対して、使い捨ておむつの装着のし易さという点で有意である。
一実施形態によれば、ファスニングテープ90は、収容部72を形成する一対のシートのうちの肌面側のシートに固定されており、肌面側のシートとは反対側に折り畳まれる。本構成によれば、ファスニングテープ90が展開された状態において、係合シート92の係合面は肌面側に向けられることになる。したがって、後胴周り域30に設けられたファスニングテープ90を、前胴周り域20に係合させることが可能となる。
一実施形態によれば、ファスニングテープ90の自由端部93には、収容部72を形成する肌面側のシート及び着用者側のシートと異なる色が付されている。収容部72から飛び出した自由端部93が、収容部72を形成するシートと異なる色とされているため、使用者が掴む自由端部93を目立たせることができる。これにより、使用者による使用を直感的にサポートすることができる。
一実施形態によれば、ファスニングテープ90は前胴周り域20又は後胴周り域30の幅方向Wの外側に設けられており、ファスニングテープ90が折り畳まれた状態において、ファスニングテープ90の自由端部93の外形93aは、前胴周り域20又は後胴周り域30の幅方向Wの外側の外形と連続的に繋がるように形成されている。これにより、ユーザは、視覚的にファスニングテープ90が前胴周り域20又は後胴周り域30と一体的に形成されているという一体感を感じ、それゆえ視覚的な違和感が軽減する。
一実施形態によれば、係合シート92は、ファスニングテープ90が折り曲げられる折り線95及び/又は96上には設けられていない。これにより、折り線95及び/又は96に沿ってファスニングテープ90を折り畳み易くなる。特に、係合シート92は、一般にファスニングテープ90の基材91よりも剛性が高い。したがって、係合シート92が折り線95及び/又は96上に形成されないようにすることで、ファスニングテープ90を折り易くすることができる。
一実施形態によれば、ファスニングテープ90を形成する基材91もしくは係合シート92、又は基材91と係合シート92の両方に、ファスニングテープ90が折り曲げられる折り線95及び/又は96に沿ったエンボスが形成されている。ファスニングテープ90の折り線95及び/又は96に沿ってエンボスが形成されているため、ファスニングテープ90を折り線に沿って折り易くなる。
一実施形態によれば、ファスニングテープ90は後胴周り域30の幅方向Wの両方の外側に一対設けられている。また、後胴周り域30は、一対のファスニングテープ90間において幅方向に伸縮する腰周り伸縮部85を有する。一対のファスニングテープ90を引き出して展開するときに後胴周り域30の腰周り伸縮部85が伸びるので、乳幼児の体と床の間からファスニングテープを引き出し易くなる。これにより、使い捨ておむつ10を乳幼児に装着するときの装着性向上する。また、ファスニングテープ90が展開した瞬間に腰周り伸縮部85が収縮するので、展開時の衝撃が緩和される。
一実施形態によれば、係合シート92は多数の係合フック99を有しており、係合フック99の径Dが係合フック99同士の間の間隔Iよりも小さい。これにより、ファスニングテープ90が折り畳まれた状態で、係合フック99は、これに対向する係合フック99同士の間の隙間に入り込むと考えられる。この状態で、ファスニングテープ90の自由端部93を引っ張ると、係合フック99同士の噛み合いが外れるときに音が発せられる。この音はユーザにとってより心地良い音となり、ユーザの購買意欲を向上させると期待される。また、ユーザは、視覚的に確認しなくても、音の発生によってファスニングテープ90の展開をより容易に把握することができる。また、ファスニングテープ90を引き出す際の感触を顕著にできる。
一実施形態によれば、ファスニングテープ90は、不織布からなる基材91と、基材91上に設けられた係合シート92と、から構成される。ファスニングテープ90の係合シート92以外の部分が不織布からなるため、ユーザに対してファスニングテープ90が異物であるという認識を低下させることができる。これにより、ユーザに対する不快感をより軽減することができる。
また、ファスニングテープ90は係合シート92が向かい合うように折り畳まれるため、係合シート92がファスニングテープ90の基材91を形成する不織布に係合することが防止される。一般に、係合シート92が不織布に係合すると、係合シート92と不織布との係合力が強く、ファスニングテープ90が引き出しにくくなる。本実施形態では、ファスニングテープ90の係合シート92以外の部分が不織布から形成されていたとしても、係合シート92が不織布に係合しないため、ファスニングテープ90の引き出し性の低下を抑制できる。
上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
(3)変形例
以下、変形例に係るファスニングテープ90の構成について説明する。図9は、変形例に係る折り畳まれた状態のファスニングテープの断面図である。図10は、変形例に係る展開された状態のファスニングテープの断面図である。図9及び図10において、上記実施形態と同様の構成については同様の符号が付されている。以下では、上記実施形態と同一の構成については、その説明を省略することがある。
ファスニングテープ90は、使用前において、展開可能に折り畳まれている。図9及び図10に示すように、好ましくは、ファスニングテープ90は3つ折りに折り畳まれている。ファスニングテープ90は、前胴周り域20から後胴周り域30に向かう長手方向Lと直交する幅方向Wの内側に第1の折り線95に沿って折られ、第2の折り線96に沿って幅方向Wの外側に折られている(図9及び図10参照)。第2の折り線96は、ファスニングテープ90が展開された状態において、第1の折り線95よりも幅方向Wの外側に位置する(図6参照)。第1の折り線95及び第2の折り線96は、使い捨ておむつ10の長手方向Lに沿って形成されている。好ましくは、ファスニングテープが折り畳まれた状態において、ファスニングテープ90の自由端部93は幅方向Wの外側に向かって延びている。
ファスニングテープ90が折り畳まれた状態で、係合シート92の一部は、折り畳まれて互いに重なった面内で、係合シート92の別の部分と向かい合っている(図5参照)。すなわち、係合シート92の係合面は、ファスニングテープ90の基材91の内側に隠される。
係合シート92は、折り畳まれて互いに重なった面のうちの2つの面に配置されている。本変形例では、係合シート92は、第1の折り線95よりも固定端部94側と、第1の折り線95と第2の折り線96との間に配置されている。好ましくは、ファスニングテープ90が折り畳まれた状態で、係合シート92同士は、互いにはみ出すことなく、向かい合っている。
ファスニングテープ90が展開された状態では、第1の折り線95よりも固定端部94側に配置された係合シート92は、収容部72に収容されたままの状態となる。この場合であっても、第1の折り線95と第2の折り線96との間に配置された係合シート92が、収容部72の外部に引き出される(図10参照)。よって、収容部72から引き出された係合シート92により、使い捨ておむつ10を止着することができる。
10…使い捨ておむつ
20…前胴周り域
25…股下域
30…後胴周り域
30a…後胴周り域の外形
40…吸収体
50…トップシート
60…外装シート
60a…バックシート
70…サイドフラップ
72…収容部
75…レッグ伸縮部
80…レッグサイド伸縮部
85…腰周り伸縮部
851…第1領域
852…第2領域
853…第3領域
90…ファスニングテープ
900…ターゲット部
91…基材
92…係合シート
93…自由端部
93a…自由端部の外形
94…固定端部
95…第1の折り線
96…第2の折り線
97…エンボス
98…エンボス
99…係合フック
L…長手方向
W…幅方向
D…係合フックの径
I…係合フック間の間隔

Claims (12)

  1. 前胴周り域と、後胴周り域と、前記前胴周り域と前記後胴周り域とを止着するファスニングテープと、を有し、
    前記ファスニングテープは、前記前胴周り域及び前記後胴周り域の少なくとも一方と係合可能な係合シートを含み、
    前記ファスニングテープは展開可能に折り畳まれており、
    前記ファスニングテープが折り畳まれた状態で、前記係合シートの一部が、折り畳まれて互いに重なった面内で、前記係合シートの別の部分と向かい合っている、使い捨ておむつ。
  2. 前記ファスニングテープは、前記後胴周り域の幅方向の外側に設けられており、
    前記ファスニングテープは、前記前胴周り域から前記後胴周り域に向かう長手方向と直交する幅方向の内側に第1の折り線に沿って折られ、かつ前記第1の折り線よりも前記幅方向の外側に位置する第2の折り線に沿って前記幅方向の外側に折られており、
    前記ファスニングテープの自由端部は前記幅方向の外側に向かって延びている、請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記前胴周り域又は前記後胴周り域は、折り畳まれた状態の前記ファスニングテープの、少なくとも前記係合シートが存在する領域を収容する収容部を有する、請求項1又は2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記収容部は、前記前胴周り域又は前記後胴周り域を形成する肌面側のシートと着用者側のシートとの間の空間により形成されており、
    前記ファスニングテープは、前記肌面側のシートと前記着用者側のシートに挟まれており、前記肌面側のシートと前記着用者側のシートのうちの一方に固定されている、請求項3に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記ファスニングテープは、前記肌面側のシートに固定されており、前記肌面側のシートとは反対側に折り畳まれる、請求項4に記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記ファスニングテープの自由端部には、前記収容部を形成する前記肌面側のシート及び前記着用者側のシートと異なる色が付されている、請求項4又は5に記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記ファスニングテープは前記前胴周り域又は前記後胴周り域の幅方向の外側に設けられており、
    前記ファスニングテープが折り畳まれた状態において、前記ファスニングテープの自由端部の外形は、前記前胴周り域又は前記後胴周り域の前記幅方向の外側の外形と連続的に繋がるように形成されている、請求項1から6のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  8. 前記係合シートは、前記ファスニングテープが折り曲げられる折り線上には設けられていない、請求項1から7のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  9. 前記ファスニングテープを形成する基材もしくは前記係合シート、又は前記基材と前記係合シートの両方に、前記ファスニングテープが折り曲げられる折り線に沿ったエンボスが形成されている、請求項1から7のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  10. 前記ファスニングテープは、前記後胴周り域の前記幅方向の両方の外側に一対設けられており、
    前記後胴周り域は、前記一対のファスニングテープ間において前記幅方向に伸縮する腰周り伸縮部を有する、請求項1から9のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  11. 前記係合シートは多数の係合フックを有しており、
    前記係合フックの径が前記係合フック同士の間の間隔よりも小さい、請求項1から10のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  12. 前記ファスニングテープは、不織布からなる基材と、前記基材上に設けられた前記係合シートと、から構成される、請求項1から11のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
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