JP2009059803A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空乏層を用いて電流の流れを制御する半導体装置において、当該半導体装置の抵抗値の温度依存性を小さくすること。
【解決手段】JFET10は、空乏層を用いて電流の流れが制御される領域であるチャネル領域の厚みであるチャネル厚tchが、チャネル領域を構成する材料であるSiCの誘電率ε、素電荷q、チャネル領域の不純物濃度であるn型SiC層17の不純物濃度Nch、pイオン注入領域21bの不純物濃度N、JFET10の動作時におけるチャネル領域の温度T、pn接合のビルトインポテンシャルφbi(T)、基準温度Tref、チャネル領域のキャリアの移動度に関する温度係数αch、チャネル領域の抵抗に関する温度係数α、ドレイン電極31に印加される電圧をV、0.8未満の任意の数値をk、としたときにTref<Tかつtch−min≦tch≦tch−maxを満足する。
【選択図】図2

Description

この発明は、半導体装置に関し、より特定的には、空乏層を用いて電流の流れを制御する半導体装置に関する。
従来、空乏層を用いて電流の流れを制御する半導体装置の1つとして、接合型電界効果トランジスタ(JFET:Junction Field Effect Transistor)が知られている。接合型電界効果トランジスタは、キャリアが通過するチャネル領域の側部に設けられたpn接合に、ゲート電極から逆バイアス電圧を印加することにより、pn接合からの空乏層をチャネル領域へ広げ、チャネル領域のコンダクタンスを制御してスイッチング等の動作を行なう。なお、チャネルのキャリアは電子(n型)でも正孔(p型)でもよい。
ここで、上記接合型電界効果トランジスタを構成する材料として、珪素(Si)に代えてワイドバンドギャップ半導体、たとえば炭化珪素(SiC)を用いることが提案されている(たとえば、非特許文献1参照)。この場合には、当該SiCでは電子の移動度が正孔に比べて高いことから、通常、チャネル領域をn型不純物領域とする。なお、チャネル領域をp型不純物領域とする場合もあることは言うまでもない。そして、上記SiCのようなワイドバンドギャップ半導体を接合型電界効果トランジスタに適用することにより、高耐圧、低損失、高速動作、高温動作など優れた特性を得ることができる。
Heinz Mitlehner, "Dynamic characteristics of high voltage 4H-SiC vertical JFETs", International Symposium on Power Semiconductor Devices ISPSD, IEEE, 1999, p.339-342
上述した接合型電界効果トランジスタ(JFET)においては、使用温度の上昇に伴い、その抵抗値が上昇する。これは、接合型電界効果トランジスタにおいてチャネル領域でのキャリア移動度(以下、チャネル移動度とも言う)は、チャネル領域を構成する材料のバルクでのキャリア移動度と実質的に同じであることから、JFETの抵抗値の温度依存性がほぼ上記キャリア移動度の温度依存性により決定されることに起因する。
そして、上記JFETを用いた回路等を構成する場合、JFETの抵抗値が温度上昇に伴い大きく上昇した場合であっても当該回路が正常に動作するように、回路側で補償する必要がある。この結果、回路設計の自由度が小さくなるという問題があった。
この発明は、上記のような問題を解決するために成されたものであり、この発明の目的は、JFETのような空乏層を用いて電流の流れを制御する半導体装置において、当該半導体装置の抵抗値の温度依存性を小さくすることである。
発明者は、空乏層を用いて電流の流れを制御する半導体装置における抵抗値の温度依存性に関して鋭意研究した結果、本発明を完成するに至った。以下、JFETを例に取り説明する。なお、JFETの抵抗値はチャネル領域の抵抗値の占める割合が大きいため、説明の簡略化のために以下ではチャネル領域のみに注目して本願発明の内容を説明する。
図1は、本発明を説明するための模式図であり、JFETのチャネル領域を単純化して示したものである。図1を参照して、本発明を説明する。
図1を参照して、チャネル領域1はその上部にゲート電極3が接続され、ゲート電極3を挟むようにチャネル領域1の両端にソース電極4および仮想ドレイン電極5が配置されている。また、ゲート電極3と対向する面には埋込層6が配置されている。埋込層6はソース電位を与えるためのものである。チャネル領域1では、ゲート電極と埋込層6との間の間の距離をチャネル厚tch、ソース電極4と仮想ドレイン電極5との間の距離をチャネル長Lch、チャネル長Lchと直交する方向におけるチャネル領域1の幅をチャネル幅Wchとする。
そして、チャネル領域1の上端および下端に面するpn接合から、それぞれ空乏層8がチャネル領域1の内部に伸びる場合の当該空乏層の厚みをh1、h2とする。また、図1に示すように、ソース電極4から仮想ドレイン電極5に向かう方向にx軸をとる。
上記のようなチャネル領域1においては、半導体装置としてのJFETの動作時などにおいてチャネル領域1の温度Tが上昇することにより、チャネル領域1でのキャリアの移動度μ(Nch,T)がμ(Nch,Tref)(T/Tref−αchという式に従い変化(減少)する。ここで、Trefは基準温度を意味し、Nchはチャネル領域の不純物濃度を意味し、αchはチャネル領域1でのキャリアの移動度の温度係数を意味する。この結果、チャネル領域での抵抗(チャネル抵抗)Rは上昇する。これは、一般に半導体の抵抗Rを1/qμnという式で表わすことができるためである。なお、ここでqは素電荷、μがキャリアの移動度、nがキャリア数を示す。
一方、温度が上昇することに起因してビルトインポテンシャルが下がるため、チャネル領域1への空乏層8の延びる長さ(つまり空乏層8の厚みh1、h2)は小さくなる。この結果、図1に示される空乏層8以外の部分の厚み(つまり実効的なチャネル厚)が増える。この結果、チャネル領域の抵抗値(チャネル抵抗)Rは小さくなる方向に変化することになる。
つまり、チャネル抵抗Rはキャリアの移動度μに比例し、実効チャネル厚(tch−h1−h2)に反比例する。そして、このときのチャネル抵抗Rは、温度Tに対する依存性を考慮して以下のように近似できる。
Figure 2009059803
ここで、上記式のαをチャネル抵抗の温度係数と呼ぶ。通常、チャネル抵抗の温度係数αはキャリアの移動度の温度係数αchと近い値となる。しかし、チャネル構造のパラメータ(たとえばチャネル厚やチャネル幅、チャネル長などのサイズや不純物濃度など)を制御することにより、上記チャネル抵抗の温度係数αを移動度の温度係数αchより小さい値とすることも可能である。たとえば、上記パラメータの選択によっては、チャネル抵抗の温度係数αを0に近い値や負の値とすることもできる。
以下、より定量的に説明する。
図1に示したチャネル領域の構成を考えた場合、ドレイン電流Iは以下のような式により表わすことができる。
Figure 2009059803
ここで、hは空乏層の合計厚(h1+h2)を意味し、μchはチャネル領域におけるキャリアの移動度を意味し、Vが電圧を意味する。そして、Iについてxに関して0からチャネル長Lchまで積分すると、以下のような式となる。
Figure 2009059803
ここで、εはチャネル領域1を構成する材料の誘電率、Nはチャネル領域1のゲート電極3側に隣接する(ゲート電極3とチャネル領域1との間に位置する)図示しない不純物領域における不純物濃度、φbiは空乏層8が形成される領域に位置するpn接合のビルトインポテンシャル、Vはゲート電極に印加される電圧(ゲート電圧)、Vはx軸方向の位置xにおける電圧、をそれぞれ意味する。
そして、上述したIの積分の部分のみを取出して計算すると、以下のようになる。
Figure 2009059803
ここで、
Figure 2009059803
とおくと、上述した積分の部分は以下のように表わすことができる。
Figure 2009059803
この結果、Iは以下のように表わすことができる。
Figure 2009059803
チャネル厚tchの下限は、ゲート電極3に印加されるゲート電圧Vが0Vのときであって、デバイスでの使用を想定している動作電圧を印加した場合に仮想ドレイン電極5近傍でチャネルがピンチオフするように決定される。なお、ここではゲート電極3に印加されるゲート電圧Vを0とする。具体的には、チャネル厚tchの下限は以下のように決定される。
Figure 2009059803
次に、チャネル厚tchの上限について検討する。この場合、上述の場合と同様にゲート電圧Vを0Vとする。なお、このチャネル厚tchの上限は、温度依存性をどの程度大きくするかという問題と関連する。まず、ソース電極4近傍での空乏層の合計厚みhx=0は以下のように計算できる。
Figure 2009059803
ここで、チャネル抵抗Rを以下のように規定すれば、温度Tの時のチャネル抵抗R(T)について、R(T)/R(Tref)は以下のように記述できる。
Figure 2009059803
ここで、チャネル厚tchが空乏層8の合計厚みhより十分大きい場合、上記式において空乏層8の合計厚みhの変化の影響を無視することができる。つまり、チャネル抵抗Rの温度依存性は、移動度の温度依存性と実質的に一致する。
また、温度の関数としてのキャリアの移動度μ(T)およびチャネル抵抗R(T)を、以下のようにおく。
Figure 2009059803
なお、ここでチャネル抵抗の温度係数α=kαchとする。また、係数kは1未満の任意の数値である。上記の移動度μ(T)およびチャネル抵抗R(T)を上述したR(T)/R(Tref)の式に適用すると、チャネル厚tchの上限を以下のように表現できる。
Figure 2009059803
たとえば、チャネル抵抗の温度係数αが移動度の温度係数αchの半分、つまり上記係数k=0.5であるとすれば、チャネル厚tchの上限は以下のようになる。
Figure 2009059803
また、チャネル抵抗Rの温度依存性が0になる場合、つまり上記係数k=0となる場合、チャネル厚tchの上限は以下のようになる。
Figure 2009059803
したがって、チャネル厚tchの下限tch−minおよびチャネル厚tchの上限tch−maxは、それぞれ以下の式で表わすことができる。
Figure 2009059803
上記式において、k=1とした場合であって、チャネル領域のキャリアの移動度に関する温度係数αchを1.9、基準温度Trefを20℃としてそのときの抵抗Rを考えたときに、温度T=200℃のときのチャネル抵抗R(T=200℃)がk=1のときより15%以上削減できるkの値をkの上限とする。具体的には、k<0.8とすることが好ましい。
上記のような知見に基づき、本発明に従った半導体装置は、pn接合から広がる空乏層を用いて電流の流れを制御する半導体装置であって、空乏層を用いて電流の流れが制御される領域であるチャネル領域の厚みであるチャネル厚tchが、チャネル領域を構成する材料の誘電率をε、素電荷をq、チャネル領域の不純物濃度をNch、ゲート電極からチャネル領域までの領域の不純物濃度をN、半導体装置の動作時における前記チャネル領域の温度をT、pn接合のビルトインポテンシャルをφbi(T)、基準温度をTref、チャネル領域のキャリアの移動度に関する温度係数をαch、チャネル領域の抵抗に関する温度係数をα、チャネル領域に隣接するように配置されるドレイン電極に印加される電圧をV、0.8未満の任意の数値をk、とし、tch−minおよびtch−maxを上記のように規定したときに、Tref<Tかつtch−min≦tch≦tch−maxという関係を満足する。
このようにすれば、従来の半導体装置のようにチャネル抵抗の温度依存性が移動度の温度依存性を示す温度係数αchをそのまま用いて規定できるような場合に比べて、チャネル抵抗の温度依存性をより小さくすることができる。また、上記任意の数値kの範囲を適宜選択したうえで、上記関係を満足するようにチャネル厚tchなどを決定することにより、チャネル抵抗の温度依存性を極めて小さくすることが可能となる。この結果、温度条件が高温(たとえば200℃)となった場合であっても、半導体装置の電気的特性について室温での電気的特性からの変化の割合を小さくすることができる。つまり、室温から高温環境下までの広い温度条件下において、安定した動作を行なう半導体装置を実現できる。
上記半導体装置において、チャネル領域を構成する材料は、Siなどの従来周知の半導体材料であってもよいが、ワイドバンドギャップ半導体であってもよい。ここで、ワイドバンドギャップ半導体とは、たとえば2.2eV以上のバンドギャップを有する半導体を意味する。ワイドバンドギャップ半導体としては、たとえばSiC、GaN、AlN、ZnO、ダイヤモンドなどを用いることができる。
この場合、従来のSiなどに比べてより高温での動作が可能なワイドバンドギャップ半導体を用いる半導体装置において、抵抗値の温度依存性を小さくすることで広い温度領域での安定した動作を確保することができるため、本発明が特に効果的である。
上記半導体装置は、接合型電界効果トランジスタであってもよい。この場合、特に高耐圧、高温動作といった要請がある分野に接合型電界効果トランジスタ(JFET)が用いられるため、本発明が特に有効である。
この発明に従った半導体装置は、半導体基板と、第1半導体層と、第2半導体層と、ゲート電極と、ソース電極およびドレイン電極とを備える。第1半導体層は、半導体基板上に形成された第1導電型の層である。第2半導体層は、第1半導体層上に積層するように形成される。第2半導体層は第1導電型と異なる第2導電型の層である。ゲート電極は第2半導体層上に配置される。ソース電極およびドレイン電極は、第2半導体層上において、ゲート電極を挟むように配置される。なお、上述したゲート電極、ソース電極およびドレイン電極が第2半導体層上に配置されているとは、第2半導体層に直接接触した状態および第2半導体層の上方に(たとえば他の層を介して)配置されている状態の両方を含む。第2半導体層においては、第1導電型の第1不純物領域と、第2導電型の第2不純物領域とが形成されている。第1不純物領域はゲート電極と接続される。第2不純物領域は、第1不純物領域を挟むように配置され、ソース電極およびドレイン電極にそれぞれ接続される。第2半導体層において第1不純物領域下に位置するチャネル領域の、第1不純物領域から第1半導体層に向かう方向における厚みtchが、チャネル領域を構成する材料の誘電率をε、素電荷をq、チャネル領域の不純物濃度をNch、第1不純物領域の不純物濃度をN、半導体装置の動作時におけるチャネル領域の温度をT、第1不純物領域と第2半導体層との接合界面に形成されるpn接合のビルトインポテンシャルをφbi(T)、基準温度をTref、チャネル領域のキャリアの移動度に関する温度係数をαch、チャネル領域の抵抗に関する温度係数をα、ドレイン電極に印加される電圧をV、0.8未満の任意の数値をk、とし、tch−minおよびtch−maxを上記のように規定したときに、Tref<Tかつtch−min≦tch≦tch−maxという関係を満足する。
このようにすれば、従来の半導体装置に比べて、チャネル抵抗の温度依存性をより小さくすることができる。また、上記任意の数値kの範囲を適宜選択したうえで、上記関係を満足するようにチャネル厚tchなどを決定することにより、チャネル抵抗の温度依存性を極めて小さくすることが可能となる。この結果、温度条件が高温(たとえば200℃)となった場合であっても、半導体装置の電気的特性について室温での電気的特性からの変化の割合を小さくすることができる。つまり、室温から高温環境下までの広い温度条件下において、安定した動作を行なう半導体装置を実現できる。
上記半導体装置において、kの値を0未満にしてもよい。この場合、チャネル抵抗の温度依存性の係数(温度係数)を負にすることができる。つまり、温度が上昇するほどチャネル抵抗が小さくなるような半導体装置を実現できる。
このように、本発明によれば、半導体装置のチャネル領域について、不純物濃度などの特性値との関係で、所定の条件を満足するようにチャネル厚を規定することにより、チャネル抵抗の温度依存性の程度を任意に変更する(たとえば温度依存性を従来より小さくする)ことができる。このため、温度条件によって電気的特性が影響を受けにくい(安定した電気的特性を示す)半導体装置を実現できる。
以下図面に基づいて、本発明の実施の形態および実施例について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
図2は、本発明に従った半導体装置としての接合型電界効果トランジスタ(JFET)を示す断面模式図である。図2を参照して、本発明に従った半導体装置としてのJFETを説明する。
図2を参照して、JFET10では、SiC基板11上に、導電型がp型であるp型SiC層13が形成されている。p型SiC層13上に、p型SiC層13よりp型不純物の濃度が低いp型SiC層15が形成されている。p型SiC層15上にn型SiC層17が形成されている。n型SiC層17上にp型SiC層19が形成されている。p型SiC層19およびn型SiC層17の一部が除去されることにより凹部が形成されている。
当該凹部の底部においてn型SiC層17からp型SiC層にまで延在するように、導電型がp型であるpイオン注入領域21aが形成されている。また、pイオン注入領域21aと隣接する、凹部が形成されていない領域では、p型SiC層19の上部表面からn型SiC層17にまで延在するように、導電型がn型であるnイオン注入領域22aが形成されている。nイオン注入領域22aと隣接する領域であって、nイオン注入領域22aから見てpイオン注入領域21aが存在する側と反対側には、p型SiC層19の上部表面からn型SiC層17にまで延在するようにpイオン注入領域21bが形成されている。pイオン注入領域21bと隣接する領域であって、pイオン注入領域21bから見てnイオン注入領域22aが存在する側と反対側には、p型SiC層19の上部表面からn型SiC層17にまで延在するようにnイオン注入領域22bが形成されている。
上述した凹部およびp型SiC層19の上部表面を覆うように、絶縁膜24が形成されている。絶縁膜24には、pイオン注入領域21a、21b、およびnイオン注入領域22a、22b上に位置する領域に開口部25が形成されている。開口部25の内部は導電体であるNi層27により充填されている。pイオン注入領域21aおよびnイオン注入領域22a上に位置する領域では、Ni層27を介してpイオン注入領域21aおよびnイオン注入領域22aに電気的に接続されたソース電極30が形成されている。pイオン注入領域21b上に位置する領域では、Ni層27を介してpイオン注入領域21bに電気的に接続されたゲート電極29が形成されている。nイオン注入領域22b上に位置する領域では、Ni層27を介してnイオン注入領域22bに電気的に接続されたドレイン電極31が形成されている。これらのソース電極30、ゲート電極29、ドレイン電極31は導電体からなり、たとえばアルミニウムによって構成される。ソース電極30とゲート電極29とは距離L1だけ離れている。また、ゲート電極29とドレイン電極31とは距離L2だけ離れている。
そして、図2に示したJFETのチャネル厚tchは、上述したTref<Tかつtch−min≦tch≦tch−maxという関係を満足するように決定されている。
すなわち、図2に示した半導体装置としてのJFET10は、pn接合から広がる空乏層を用いて電流の流れを制御する半導体装置であって、空乏層を用いて電流の流れが制御される領域であるチャネル領域の厚みであるチャネル厚tchが、チャネル領域を構成する材料であるSiCの誘電率をε、素電荷をq、チャネル領域の不純物濃度であるn型SiC層17の不純物濃度をNch、ゲート電極29からチャネル領域までの領域であるpイオン注入領域21bの不純物濃度をN、JFET10の動作時におけるチャネル領域の温度をT、pn接合のビルトインポテンシャルをφbi(T)、基準温度をTref、チャネル領域のキャリアの移動度に関する温度係数をαch、チャネル領域の抵抗に関する温度係数をα、ドレイン電極31に印加される電圧をV、0.8未満の任意の数値をk、とし、tch−minおよびtch−maxをすでに説明した式(1)、(2)のように規定したときに、Tref<Tかつtch−min≦tch≦tch−maxという関係を満足する。
また、異なる観点から言えば、本発明に従った半導体装置としてのJFET10は、半導体基板としてのSiC基板11と、第1半導体層としてのp型SiC層15と、第2半導体層としてのn型SiC層17と、ゲート電極29と、ソース電極30およびドレイン電極31とを備える。p型SiC層15は、SiC基板11上に形成された第1導電型である導電型がp型の層である。n型SiC層17は、p型SiC層15上に積層するように形成される。n型SiC層はp型SiC層15と異なる第2導電型としての導電型がn型の層である。ゲート電極29はn型SiC層17上に配置される。ソース電極30およびドレイン電極31は、n型SiC層17上において、ゲート電極29を挟むように配置される。n型SiC層17においては、p型の第1不純物領域(pイオン注入領域21b)と、n型の第2不純物領域(nイオン注入領域22a、22b)とが形成されている。pイオン注入領域21bはゲート電極と接続される。nイオン注入領域22a、22bは、pイオン注入領域21bを挟むように配置され、ソース電極30およびドレイン電極31にそれぞれ接続される。n型SiC層17においてpイオン注入領域21b下に位置するチャネル領域の、pイオン注入領域21bからp型SiC層15に向かう方向における厚みtchが、チャネル領域を構成する材料であるSiCの誘電率をε、素電荷をq、チャネル領域の不純物濃度であるn型SiC層17の不純物濃度をNch、第1不純物領域としてのpイオン注入領域21bの不純物濃度をN、JFET10の動作時におけるチャネル領域の温度をT、pイオン注入領域21bとn型SiC層17との接合界面に形成されるpn接合のビルトインポテンシャルをφbi(T)、基準温度をTref、チャネル領域のキャリアの移動度に関する温度係数をαch、チャネル領域の抵抗に関する温度係数をα、ドレイン電極31に印加される電圧をV、0.8未満の任意の数値をk、とし、tch−minおよびtch−maxを上記のように規定したときに、Tref<Tかつtch−min≦tch≦tch−maxという関係を満足する。
このようにすれば、JFETの素子抵抗を実質的に決定するチャネル抵抗がキャリアの移動度に比例し、実効チャネル厚(チャネル厚から空乏層の厚みを引いたもの)異に反比例することに着目し、当該キャリアの移動度と実効チャネル厚保との関係を調整するように、チャネル厚tchなどの特性値を制御することで、従来のJFETに比べて、チャネル抵抗の温度依存性をより小さくすることができる。また、上記kの値を適宜選択したうえで、上記関係を満足するようにチャネル厚tchなどを決定することにより、チャネル抵抗の温度依存性を極めて小さくすることが可能となる。この結果、温度条件がたとえば200℃といった高温になった場合であっても、JFETの電気的特性について室温(たとえば20℃)での電気的特性からの変化の割合を小さくすることができる。つまり、室温から高温環境下までの広い温度条件下において、安定した動作を行なうJFETを実現できる。
たとえば、上述したJFETの具体的な構成例としては、以下のようなものを用いることができる。SiC基板11としてn型4H−SiC8度オフのSiC基板を用いる。また、p型SiC層13としては厚み0.1μm以上2.0μm以下、好ましくは0.5μm、p型不純物としてAlを用い、Alの濃度を1×1016cm−3以上1×1018cm−3以下、好ましくは5.0×1016cm−3とする。p型SiC層15としては厚み2.0μm以上50μm以下、好ましくは10μm、p型不純物としてAlを用い、Alの濃度を1×1015cm−3以上1×1018cm−3以下、好ましくは1.0×1016cm−3とする。n型SiC層17としては厚み0.1μm以上1.5μm以下、好ましくは0.6μm、n型不純物としてはPを用い、Pの濃度を2.0×1017cm−3とする。p型SiC層19としては厚み0.1μm以上1.0μm以下、好ましくは0.2μm、p型不純物としてAlを用い、Alの濃度を1×1016cm−3以上2×1018cm−3以下、好ましくは2.0×1017cm−3とする。
また、pイオン注入領域21bのp型不純物濃度は1×1017cm−3以上2×1020cm−3以下、好ましくは2.0×1018cm−3とする。絶縁膜24として厚さ0.1μmの熱酸化膜を用いる。ゲート電極29、ソース電極30、ドレイン電極31の材料としてはAlを用いる。ソース電極30とゲート電極29との間の距離L1は3μm、ゲート電極29とドレイン電極31との間の距離L2は5μmとする。
そして、チャネル領域のキャリアの移動度に関する温度係数αchを1.9、基準温度Trefを20℃とし、T=200℃のときの素子抵抗が15%以上削減できるkの値をkの上限として考えると、上述した構成ではkの上限は0.82となる。したがって、kの上限値を0.8とした。この場合、チャネル厚tchの上限は0.23μmとなる。
また、kの値をたとえば0.5とすると、チャネル厚tchは約0.163μmとなる。このようなチャネル厚tchを採用した場合、温度T=200℃での素子抵抗はk=1の場合に比べて約40%削減される。このため、上述したJFETでのチャネル厚tchの範囲としては0.163μm以上0.23μm以下という値とすることができる。この場合、JFETの抵抗の温度依存性を小さくすることができる。
また、チャネル厚tchを0.153μm以下とすれば、素子抵抗の温度依存性を負にする(温度が上昇するにつれて素子抵抗を下げる)ことができる。このとき、チャネル厚tchの下限としては、たとえば0.150μmとすることができる。なお、チャネル厚tchが0.23μmの場合、ドリフト層での抵抗値のチャネル抵抗に対しする割合は35%程度であり、また、チャネル厚tchが0.16μmの場合での上記割合は5%程度となる。このように、ドリフト層での抵抗値はチャネル抵抗に対して十分小さくなっている。また、設計によってはドリフト層での抵抗値の上記割合をさらに小さくすることも可能である。
なお、チャネル厚tchの測定方法としては、以下のような方法を用いることができる。
まず、JFETを図2に示した断面が表出するように切断し、当該断面についてSIMS(Secondary Ion Mass Spectroscopy)分析を行なう。当該SIMS分析により、pイオン注入領域21bおよびチャネル領域(pイオン注入領域21b下に位置するn型SiC層17)の、深さ方向における不純物濃度を測定する。pイオン注入領域21bにおける不純物濃度(Al濃度:アクセプタ濃度)をNaとし、チャネル領域における不純物濃度(P濃度:ドナー濃度)をNdとすると、深さ方向においてNa−Nd=0となった位置がpイオン注入領域21bの底部とチャネル領域との界面に相当する。当該界面から、n型SiC層17とp型SiC層15との界面までの距離をチャネル厚tchとする。なお、n型SiC層17とp型SiC層15との界面も、p型SiC層15のAl濃度:アクセプタ濃度をNa’としたときに、Nd−Na’=0となる位置として検出される。
また、ここでAl濃度やP濃度としては、pイオン注入領域21b、n型SiC層17およびp型SiC層15においてAlやPなどの濃度分布が深さ方向において一定でないプロファイルを有する場合、簡易的には当該深さ方向での界面付近での濃度分布を考慮した平均濃度をAl濃度およびP濃度とすることができる。たとえば、pn接合界面付近のAl濃度やp濃度を深さ方向の距離zの関数としてn(z)として表現し、当該n(z)を当該濃度を求める領域の深さ方向zで積分した値を、当該領域の深さzの値で割ることにより、AlやPの平均濃度を求めることができる。
次に、図2に示したJFETの製造方法を、図3〜図8を参照して説明する。図3〜図8は、図2に示したJFETの製造方法を説明するための断面模式図である。
まず、SiC基板11(図3参照)を準備する。SiC基板11としては、たとえばn型4H−SiCであって8度オフの2インチ基板を用いることができる。このSiC基板11上に、図3に示すようなp型SiC層13、p型SiC層15、n型SiC層17、p型SiC層19をエピタキシャル成長させる。この結果、図3に示すような構造を得る。
次に、p型SiC層19上に所定のパターンを有するレジスト膜33(図4参照)を形成する。このレジスト膜33をマスクとして用いて、p型SiC層19およびn型SiC層17を部分的に除去する。この結果、図4に示すように凹部34が形成される。この凹部34によって素子分離を行なうことができる。この後、レジスト膜33を除去する。
次に、図5に示すようにpイオン注入領域21a、21bおよびnイオン注入領域22a、22bをイオン注入法を用いて形成する。具体的には、nイオン注入領域22a、22bとなるべき領域に開口パターンが形成されたマスク層(図示せず)をp型SiC層19上に形成する。当該マスク層をマスクとして用いて、n型イオンであるPイオンをp型SiC層19およびn型SiC層17の開口パターン下の領域に注入する。このとき、イオンを注入される層のSiC結晶が損傷を受けることを抑制するため、たとえばSiC基板11を500℃に加熱しておく。このようにして、nイオン注入領域22a、22bを形成する。
次に、上記マスク層を除去したあと、pイオン注入領域21a、21bとなるべき領域に開口パターンが形成されたマスク層(図示せず)をp型SiC層19上に形成する。当該マスク層をマスクとして用いて、p型イオンであるAlイオンをp型SiC層19、n型SiC層17およびp型SiC層15の開口パターン下の領域に注入する。このとき、イオンを注入される層のSiC結晶が損傷を受けることを抑制するため、上述したイオン注入の場合と同様に、たとえばSiC基板11を500℃に加熱しておく。このようにして、pイオン注入領域21a、21bを形成する。また、このpイオン注入領域21bの底部とn型SiC層17の下部表面(n型SiC層17とp型SiC層15との界面)との間の距離は、pイオン注入領域21bの下に位置することになるチャネル領域のチャネル厚tch(図2参照)を規定することになる。そのため、当該チャネル厚tchを上述したような本発明の数値範囲に入るように規定するため、pイオン注入領域21bの形成のためのp型イオンの注入の際には、当該p型イオンの注入エネルギーを調整することにより、pイオン注入領域21bの底部の位置を制御する(pイオン注入領域21bの深さを制御する)。その後、マスク層を除去する。この結果、図5に示したような構造を得る。
次に、pイオン注入領域21a、21b、およびnイオン注入領域22a、22bに注入された不純物としてのイオンを活性化するとともに、イオン注入により生じた結晶欠陥を回復させるため、アルゴン雰囲気中で活性化アニールを行なう。この場合のアニール温度はたとえば1700℃程度とすることができる。
次に、図6に示すように、p型SiC層19などの表面に絶縁膜24を形成する。当該絶縁膜24としては、熱酸化法を用いて二酸化珪素(SiO)からなる膜を形成する。絶縁膜24の厚みはたとえば0.1μmとする。なお、この場合、絶縁膜24の形成に先立って、熱酸化法を用いてp型SiC層19などの表面にごく薄い酸化膜を形成し、当該酸化膜を除去することで、これまでの工程においてp型SiC層19などの表面に生じたダメージ領域を取り除く犠牲酸化工程を実施してもよい。
次に、絶縁膜24上にパターンを有するレジスト膜(図示せず)を形成し、当該レジスト膜をマスクとして用いて絶縁膜24を部分的に除去することにより、図7に示すような開口部25を形成する。その後、開口部25を充填するとともに、レジスト膜上にもNi層を形成する。その後、リフトオフ法を用いて開口部25に充填されたNi層27以外のNi層をレジスト膜とともに除去する。この結果、図7に示すような構造を得る。
そして、Ni層とpイオン注入領域21a、21b、nイオン注入領域22a、22bとのオーミック接触特性を得るため、アルゴン雰囲気中で熱処理を行なう。このときの加熱温度としては、たとえば1000℃程度とすることができる。
次に、図8に示すように、電極となるべきAl膜36を絶縁膜24上に形成する。Al膜36の形成方法としては従来周知の任意の方法(たとえば蒸着法など)を用いることができる。その後、エッチングなどによりAl膜36を部分的に除去することにより、図2に示すような構造のJFETを得ることができる。
上述した本発明による半導体装置の製造方法の一例であるJFETの製造方法の特徴的な構成を要約すれば、JFETの製造方法は、半導体基板としてのSiC基板11上に第1導電型の第1半導体層としてのp型SiC層15を形成する工程(図3参照)と、p型SiC層15上に積層するように、第1導電型と異なる第2導電型の第2半導体層としてのn型SiC層17を形成する工程(図3参照)と、n型SiC層17に、第1導電型の第1不純物領域としてのpイオン注入領域21bを形成する工程(図5参照)と、n型SiC層17に、pイオン注入領域21bを挟むように配置された、1組の第2導電型の第2不純物領域としてのnイオン注入領域22a、22bを形成する工程と、n型SiC層17上に(n型SiC層17の上方において)、pイオン注入領域21bと接続されたゲート電極29と、1組のnイオン注入領域22a、22bにそれぞれ接続されたソース電極30およびドレイン電極31とを形成する工程(図8参照)とを備える。pイオン注入領域21bを形成する工程では、n型SiC層17においてpイオン注入領域21b下に位置するチャネル領域の、pイオン注入領域21bからp型SiC層15に向かう方向における厚みtchが、チャネル領域を構成する材料であるSiC誘電率をε、素電荷をq、チャネル領域の不純物濃度であるn型SiC層17の不純物濃度をNch、第1不純物領域としてのpイオン注入領域21bの不純物濃度をN、半導体装置としてのJFETの動作時におけるチャネル領域の温度をT、pイオン注入領域21bとn型SiC層17との接合界面に形成されるpn接合のビルトインポテンシャルをφbi(T)、基準温度をTref、チャネル領域のキャリアの移動度に関する温度係数をαch、チャネル領域の抵抗に関する温度係数をα、ドレイン電極31に印加される電圧をV、0.8未満の任意の数値をk、とし、tch−minおよびtch−maxを上記のように規定したときに、Tref<Tかつtch−min≦tch≦tch−maxという関係を満足するように、pイオン注入領域21bが形成される。より具体的には、pイオン注入領域21bを形成する工程では、上記条件を満足するようにp型イオンの注入エネルギーが調整される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、空乏層を用いて電流の流れを制御する半導体装置であって、JFETのような比較的高温領域で使用される半導体素子に適用した場合、素子抵抗の温度依存性を従来より小さくすることができるので、素子の高温動作を安定化させることができ、特に顕著な効果を得ることができる。
本発明を説明するための模式図である。 本発明に従った半導体装置としての接合型電界効果トランジスタ(JFET)を示す断面模式図である。 図2に示したJFETの製造方法の第1工程を説明するための断面模式図である。 図2に示したJFETの製造方法の第2工程を説明するための断面模式図である。 図2に示したJFETの製造方法の第3工程を説明するための断面模式図である。 図2に示したJFETの製造方法の第4工程を説明するための断面模式図である。 図2に示したJFETの製造方法の第5工程を説明するための断面模式図である。 図2に示したJFETの製造方法の第6工程を説明するための断面模式図である。
符号の説明
1 チャネル領域、3 ゲート電極、4 ソース電極、5 仮想ドレイン電極、6 埋込層、8 空乏層、10 JFET、11 SiC基板、13 p型SiC層、15 p型SiC層、17 n型SiC層、19 p型SiC層、21a,21b pイオン注入領域、22a,22b イオン注入領域、24 絶縁膜、25 開口部、27 Ni層、29 ゲート電極、30 ソース電極、31 ドレイン電極、33 レジスト膜、34 凹部、36 Al膜。

Claims (4)

  1. pn接合から広がる空乏層を用いて電流の流れを制御する半導体装置であって、
    空乏層を用いて電流の流れが制御される領域であるチャネル領域の厚みtchが、前記チャネル領域を構成する材料の誘電率をε、素電荷をq、前記チャネル領域の不純物濃度をNch、ゲート電極から前記チャネル領域までの領域の不純物濃度をN、半導体装置の動作時における前記チャネル領域の温度をT、前記pn接合のビルトインポテンシャルをφbi(T)、基準温度をTref、チャネル領域のキャリアの移動度に関する温度係数をαch、チャネル領域の抵抗に関する温度係数をα、前記チャネル領域に隣接するように配置されるドレイン電極に印加される電圧をV、0.8未満の任意の数値をk、とし、
    Figure 2009059803
    としたときに、Tref<Tかつtch−min≦tch≦tch−maxと言う関係を満足する、半導体装置。
  2. 前記チャネル領域を構成する材料はワイドバンドギャップ半導体である、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体装置は、接合型電界効果トランジスタである、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 半導体装置であって、
    半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された第1導電型の第1半導体層と、
    前記第1半導体層上に積層するように形成された前記第1導電型と異なる第2導電型の第2半導体層と、
    前記第2半導体層上に配置されたゲート電極と、
    前記第2半導体層上において、前記ゲート電極を挟むように配置されたソース電極およびドレイン電極とを備え、
    前記第2半導体層においては、
    前記ゲート電極と接続された第1導電型の第1不純物領域と、
    前記第1不純物領域を挟むように配置され、前記ソース電極および前記ドレイン電極にそれぞれ接続された第2導電型の第2不純物領域とが形成され、
    前記第2半導体層において前記第1不純物領域下に位置するチャネル領域の、前記第1不純物領域から前記第1半導体層に向かう方向における厚みtchが、前記チャネル領域を構成する材料の誘電率をε、素電荷をq、前記チャネル領域の不純物濃度をNch、前記第1不純物領域の不純物濃度をN、半導体装置の動作時における前記チャネル領域の温度をT、前記第1不純物領域と前記第2半導体層との接合界面に形成されるpn接合のビルトインポテンシャルをφbi(T)、基準温度をTref、前記チャネル領域のキャリアの移動度に関する温度係数をαch、前記チャネル領域の抵抗に関する温度係数をα、前記ドレイン電極に印加される電圧をV、0.8未満の任意の数値をk、とし、
    Figure 2009059803
    としたときに、Tref<Tかつtch−min≦tch≦tch−maxと言う関係を満足する、半導体装置。
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