JP2009058829A - 画像形成装置、定着装置、発熱回転体、温度制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】磁束調整手段(磁性コア3Q、消磁部材3A‐1)を、励磁コイル2aに対して回転位置決め可能にし、反発磁束の量を調整可能とした。
【選択図】図8
Description
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記磁束調整手段は、前記励磁コイルによる磁束が前記消磁部材に及ぶ程度が変化するように前記消磁部材を前記励磁コイルに対して変位させるものとした。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の定着装置において、前記消磁部材を前記励磁コイルに対して変位させるため、前記消磁部材を回転可能とした。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の定着装置において、前記消磁部材と、高抵抗磁性材とがローラの回転方向に分けて構成した。
請求項5に係る発明は、請求項3又は4に記載の定着装置において、前記回転可能な消磁部材は、前記高抵抗磁性材としてのフェライトからなるローラの一部に、前記消磁部材としてのアルミニウムまたは銅板を貼り付けたものからなることとした。
請求項6に係る発明は、請求項4又は5に記載の定着装置において、前記回転可能な前記高抵抗磁性体の回転中心を間にした反対側を消磁材で構成した。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の定着装置において、前記整磁合金は筒状をなして回転可能であり、前記励磁コイルは回転する前記整磁合金の外側に位置し、前記消磁部材は前記回転する前記整磁合金の内側に高抵抗磁性材と組み合わされて前記励磁コイルに対して回転可能に構成されていることとした。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の定着装置において、前記消磁部材が前記整磁合金よりも体積抵抗率の低い材料からなることとした。
請求項9に係る発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記消磁部材が、前記励磁コイルによる磁束を減殺する消磁磁束を発生する消磁コイルからなり、前記磁束調整手段は、前記消磁コイルによる消磁磁束の量が変化するように前記消磁コイルを含む回路に設けたスイッチ又は可変抵抗器からなることとした。
請求項10に係る発明は、請求項9に記載の定着装置において、前記発熱層及び前記整磁合金は筒状をなして一体的に回転可能であり、前記励磁コイルは回転する前記整磁合金の外部に位置し、前記消磁部材は前記筒状をなして回転する回転体の中に位置していることを特徴とする定着装置。
請求項11に係る発明は、請求項1乃至10の何れかに記載の定着装置において、前記発熱回転体は、加圧ローラに対向圧接する部分が該圧接により変形する定着スリーブ、加圧ローラに対向圧接する部分が該圧接により変形しない定着ローラ、又は、加圧ローラに対向圧接するローラと協働して定着ベルトを回転可能に支持しかつ該定着ベルトを加熱する加熱ローラの何れかとして構成され、前記対向圧接部を通過するシート状媒体上に画像を定着させることとした。
請求項12に係る発明は、請求項11に記載の定着装置において、前記発熱回転体の温度を検知する温度検知手段と、該温度検知手段により検知された温度情報に基づき、前記磁束調整手段を制御して前記反発磁束の量を調整する制御手段を有することとした。
請求項13に係る発明は、請求項11又は12に記載の定着装置において、磁束調整手段を制御して前記反発磁束の量を調整する制御手段を有し、該制御手段は、当該定着装置の動作状態(ウォーミングアップ時、通紙時など)や定着画像品質(光沢画像、非光沢画像)に応じて前記磁束調整手段を制御して前記反発磁束の量を調整することとした。
請求項14に係る発明は、請求項13に記載の定着装置において、前記制御手段は、当該定着装置の動作状態がウォーミングアップのときは、前記磁束調整手段を制御して前記消磁部材を非機能状態にすることとした。
請求項15に係る発明は、シート状媒体に担持された未定着トナー画像に熱を与えて定着する定着装置を備えた画像形成装置において、前記定着装置として請求項1乃至14の何れかに記載の定着装置を備えることとした。
請求項16に係る発明は、外部からの磁束により誘導加熱される発熱層と、該発熱層からの伝熱を受ける整磁合金層とを有した金属スリーブの中に、消磁部材を設けている定着用の発熱回転体において、前記消磁部材を回転可能に設けた。
請求項17に係る発明は、請求項16に記載の定着装置において、前記回転可能な消磁部材は、前記高抵抗磁性材としてのフェライトからなるローラの一部に、前記消磁部材としてのアルミニウムまたは銅板を貼り付けたものからなることとした。
請求項18に係る発明は、外部からの磁束により誘導加熱される発熱層と、該発熱層からの伝熱を受ける整磁合金層とを有した金属スリーブの中に、消磁部材を設けている定着用の発熱回転体において、前記消磁部材を消磁コイルで構成し、該消磁コイルによる消磁磁束の量が変化するように前記消磁コイルを含む回路にスイッチ又は可変抵抗器を設けた。
請求項19に係る発明は、発熱層と、磁束を発生させ、該磁束によって前記発熱層を誘導加熱する励磁コイルと、前記発熱層で発生した熱が伝熱される整磁合金を有し、前記整磁合金を、前記励磁コイルと消磁部材の間に配置し、前記消磁部材で発生する前記励磁コイルの磁束に起因する反発磁束により自己温度制御機能を発揮し得るようにしてなる定着用の発熱回転体と、前記反発磁束の量を調整する磁束調整手段を有した定着装置の温度制御方法であって、前記整磁合金には定着のための設定温度よりも高いキュリー温度の材料を用い、当該定着装置の動作状態(ウォーミングアップ時、通紙時など)や定着画像品質(光沢画像、非光沢画像)に応じ最適な設定温度を満足するように前記磁束調整手段を駆動することとした。
請求項20に係る発明は、前記発熱回転体の温度を検知する温度検知手段からの温度情報を用いてフィードバック制御を行うこととした。
画像形成装置で用い得るローラ方式の定着装置の概念的要部構成を図1に示す。図1において、発熱回転体としての定着スリーブ3は加圧回転体である加圧ローラ4と対向圧接する関係にあり、矢印の向きに回転する。定着スリーブ3の外周近傍には磁束発生部2が定着装置本体(図示せず)に固定されている。
(消磁部材非機能状態:発熱抑制機能なし)
図5(a)は定着スリーブ3の断面図であり整磁合金層の温度Tがキュリー温度Tc未満の状態である。太目の実線の矢印は励磁コイル2からの誘導磁束、細目の実線の矢印は整磁合金3Cを流れる渦電流を示し(図5(c)参照)、整磁合金3Cを構成する整磁合金層の温度Tがキュリー温度Tc未満のため、金属スリーブ3H中の整磁合金3Cが磁性体のままであり、励磁コイル2が発生させた誘導磁束が整磁合金3Cを非透過、断熱層3Bを非透過となっている状態を示す。
一方、図5(b)は、同じく定着スリーブ3の断面図であり、整磁合金3Cの温度Tがキュリー温度Tc超過の状態である。整磁合金3Cが磁性を失っているため、該整磁合金3Cが励磁コイル2aと消磁部材3Aの間に位置している配置において励磁コイル2aからの誘導磁束が整磁合金3C、断熱層3Bを透過して消磁部材3Aに届いており、励磁コイル2aからの該誘導磁束が消磁部材3Aを通る。時間変化する該誘導磁束が消磁部材3A(導体)を貫くとき消磁部材3Aに誘導電流(渦電流)が流れ、この誘導される渦電流は誘導磁束を打ち消す方向に働き、これに伴い誘導磁束を打ち消す反発磁束が誘導される。図中点線の矢印はアルミニウムまたはその合金製の消磁部材3Aからの誘導磁束である(図5(c)参照)。
金属スリーブ3Hが整磁層3C単層の場合に、加圧ローラ4の押圧により変形しニップを形成するように変形可能にする条件としては、例えば材料が鉄、ニッケルを含む合金であり、厚みが150μm以下である。この条件が整えば整磁層3Cを確実に変形させることができる。整磁層3Cは、例えば変形可能な基層上にメッキにより磁性材層を形成して構成してもよく、整磁層3Cを確実に変形させ、かつ整磁層3Cの破断が低減し得る。
図6は磁性合金3Cの透磁率(発熱効率)の温度依存性を示す図である。図中△印は各温度における透磁率を示す。本例の定着装置では、自己温度制御機能が働くので180°C近傍の設定温度(キュリー温度近傍に設定した定着温度)での温度管理は容易である。しかし、図5からわかるように、透磁率は設定温度(キュリー温度近傍に設定した定着温度)未満では非常に高いが、該設定温度を超えるとエネルギーが反発磁束として消費されるため急激に低下する。このため、定着工程を発熱効率の低下した状態で行なわねばならないことになる。
磁束発生部2及び発熱回転体としての定着スリーブ30の構成及び動作状態を図8に示す。磁束発生部2の構成は前記参考例として図1、図2、図3、図5等により説明したと同じである。定着スリーブ30については、金属スリーブ3Hは前記参考例として図1、図4等により説明したのと基本的な構造は同じである。
このように、磁性コア3Q及び消磁部材3A‐1を一体化し定着スリーブ30とは別に磁束発生部2(励磁コイル2a)に対して回転し変位可能なように該定着スリーブ30に軸支した構成は、消磁部材3A−1と磁性コア3Qとを組み合わせて励磁コイル2aに対して変位させ消磁部材による反発磁束の量を調整可能とする磁束調整手段の一例を構成する。なお、磁束調整手段としては、上記構造に限らず、金属スリーブ3H内部の磁性コア3Qを移動させるために用いられる種々の機構が採用可能である。
図8(a)において、磁性コア3Qを回転させ停止させることにより、消磁部材3A‐1は励磁コイル2aに対向している。このときの消磁部材3A‐1の回転位置は励磁コイル2aに最も近い。この状態のもとで、整磁合金3Cの温度Tをキュリー温度Tc以上とすると、整磁合金3Cの磁性が失われて非磁性体となり、高い消磁機能が発揮される。
消磁部材3A−1が励磁コイル2aに最接近していることにより消磁部材(完全)機能状態にあり、T>Tcであり、励磁コイル2aによる誘導磁束(実線)が整磁合金3Cを通過して届く位置に消磁合金3C(Al層)があるので、このAl層に渦電流が生じる。このAl層に生ずる渦電流(細実線)は励磁コイル2aの誘導磁束を打ち消す向きに働くので、該誘導磁束を打ち消す向きの反発磁束(破線)が生じる。
図8(b)において、磁性コア3Qを回転させ停止させることにより、磁性コア3Qが励磁コイル2aに対向している。消磁部材3A‐1は磁性コア3Qの回転中心を間にした反対側に位置するので、このときの消磁部材3A−1の回転位置は最も遠い。この状態のもとで、整磁合金3Cの温度Tをキュリー温度Tc以上とすると、整磁合金3Cの磁性が失われて非磁性体となり、励磁コイル2aからの誘導磁束は整磁合金3Cと透過しているが消磁部材3A−1が励磁コイル2aから離れて反対側に位置するため消磁材3Kからの誘導磁束が生じないため、消磁機能が発揮されず発熱量が低下しない。励磁コイル2aからの誘導磁束(実線)は磁性コア3Qに引き寄せられ、制約なく発熱層で渦電流を生じ、発熱させる。この状態は図11における設定温度180°C以上の○印を結ぶ特性線(最大発熱量1000W)に対応する。
図12において、制御手段10は記憶媒体に上記制御データを保持したCPUからなる。定着スリーブ30の軸長手方向の中央部及び端部には該ローラの表面温度を検知する温度検知手段としての温度センサ11、12を設け、その検知情報を制御手段10に入力するようにしている。同様に画像形成装置が設けられた室温を測定する温度センサ13からの検知情報も制御手段10に入力される。
加圧ローラとの圧接により変形するタイプの定着用ローラを定着スリーブと称するが、これまで説明した定着スリーブ3、30は何れも金属スリーブ3Hの厚さが200μm以下であり加圧ローラ4との圧接により変形するので定着スリーブである。これに対して、金属スリーブ3Hの厚さを200μmを超えて厚くし、加圧ローラ4との圧接により変形しない剛体に近いローラについても定着スリー部30と同じように消磁機能をもたせることができるので、本発明の対象となる定着用の発熱回転体としては、定着スリーブ及び定着ローラの何れも含む。
磁束発生部2及び発熱回転体としての定着スリーブ300の構成及び動作状態を図15に示す。磁束発生部2の構成は図8の例と同じである。定着スリーブ300を構成する金属スリーブ3Hも図8の例と同じである。本例の金属スリーブ300について、図10に示した金属スリーブ30の構成と異なるのは、図10に示した消磁部材3A‐1及び磁性コア3Qに代えて、整磁合金3Cを含む金属スリーブ3Hの内側に一対の消磁コイル3L、3Lを設けたこと、また、左軸6Lを左側板8Lに固定したことである。これにより、金属スリーブ3Hが回転しても消磁コイル3L、3Lは励磁コイル2aに対して位置変位しない関係になる。
図15(a)は、図8(a)と同様に消磁機能を高める動作状態を示す定着スリーブ300の断面図であり、切り替え素子16をオンとして消磁コイル3L、3L間をショート(導通)させ、励磁コイル2aによる誘導磁束を減殺することにより消磁機能を発揮させる。
T>Tcでは、励磁コイル2aによる誘導磁束(実線)が整磁合金3Cを通過して届く位置に消磁コイル3L、3Lがあるので、この消磁コイル3L、3Lには、励磁コイル2aの誘導磁束を打ち消す向き電流が誘起されると共に、励磁コイル2aの誘導磁束を打ち消す向きの反発磁束(破線)が生じる。
一方、図15(b)は、図8(b)と同様に消磁機能を発揮させない動作状態を示す定着スリーブ300の断面図であり、切り替え素子16をオフとして消磁コイル3L、3L間を遮断し、消磁磁束を生じさせないことによって消磁機能が発揮されないようにしている。
図17において、制御手段100は上記制御データを保持したCPUからなる。定着スリーブ300の軸長手方向の中央部及び端部には該ローラの表面温度を検知する温度検知手段としての温度センサ110、120を設け、その検知情報を制御手段100に入力するようにしている。同様に画像形成装置が設けられた室温を測定する温度センサ130からの検知情報も制御手段100に入力される。
本例においても、本発明の対象となる定着用の発熱回転体としては、定着スリーブ300の他に、金属スリーブ3Hの厚さを200μmを超えて厚くし、加圧ローラ4との圧接により変形しない剛体に近い定着ローラを含むものとする。
図20は、前記した実施の形態例による定着装置が適用されるカラー用の画像形成装置を例示した図である。もちろん本発明は、図20に示したタイプの画像形成装置には限定されず、またカラー画像を作成するものだけでなく、単一画像を形成するものをも対象とする。
読み取り部Cは、コンタクトガラスC2上に載置される原稿を読み取るもので、原稿画像は、読み取り走行体C1の走査により、画像情報がレンズC3を経てCCD(Charge Coupled Devices)4に結像され電気信号に変換され、露光装置A10に送られて露光用の画像情報データに供される。
2a 励磁コイル
2b 足コア
2c センターコア
2d アーチコア
3、30、300 定着スリーブ(発熱回転体)
消磁部材 3A、3A‐1
3L 消磁コイル
3B 断熱層
3C 整磁合金
3D1 酸化防止層
3E 発熱層
3D2 酸化防止層
3F 弾性層
3G 離型層
3H 金属スリーブ
3Q 磁性コア
4 加圧ローラ
5 軸受
6R 右軸
6L 左軸
7R 右フランジ
7L 左フランジ
8R 右側板
8L 左側板
9R、9L 軸部
10、100 制御手段
11、12,13、110、120、130 温度センサ
14、140 ローラ
15、150 定着ベルト
16 切り替え素子
17、170 加熱ローラ
定着装置A8
E インバータ
M モータ
P1、P2、P3 特性線
PC プロセスカートリッジ
S 用紙(シート状媒体)
Tn トナー
Claims (20)
- 発熱層と、磁束を発生させ、該磁束によって前記発熱層を誘導加熱する励磁コイルと、前記発熱層で発生した熱が伝熱される整磁合金を有し、前記整磁合金を、前記励磁コイルと消磁部材の間に配置し、前記励磁コイルの磁束に起因して前記消磁部材で発生する反発磁束により自己温度制御機能を発揮し得るようにしてなる定着用の発熱回転体を有する定着装置において、
前記反発磁束の量を調整可能な磁束調整手段を有したことを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
前記磁束調整手段は、前記励磁コイルによる磁束が前記消磁部材に及ぶ程度が変化するように前記消磁部材を前記励磁コイルに対して変位させるものであることを特徴とする定着装置。 - 請求項2に記載の定着装置において、
前記消磁部材を前記励磁コイルに対して変位させるため、前記消磁部材を回転可能としたことを特徴とする定着装置。 - 請求項3に記載の定着装置において、
前記消磁部材と、高抵抗磁性材とがローラの回転方向に分けて構成されていることを特徴とする定着装置。 - 請求項3又は4に記載の定着装置において、
前記回転可能な消磁部材は、前記高抵抗磁性材としてのフェライトからなるローラの一部に、前記消磁部材としてのアルミニウムまたは銅板を貼り付けたものからなることを特徴とする定着装置。 - 請求項4又は5に記載の定着装置において、
前記回転可能な前記高抵抗磁性体の回転中心を間にした反対側を消磁材で構成したことを特徴とする定着装置。 - 請求項1乃至6の何れかに記載の定着装置において、
前記整磁合金は筒状をなして回転可能であり、前記励磁コイルは回転する前記整磁合金の外側に位置し、前記消磁部材は前記回転する前記整磁合金の内側に高抵抗磁性材と組み合わされて前記励磁コイルに対して回転可能に構成されていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1乃至6の何れかに記載の定着装置において、
前記消磁部材が前記整磁合金よりも体積抵抗率の低い材料からなることを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
前記消磁部材が、前記励磁コイルによる磁束を減殺する消磁磁束を発生する消磁コイルからなり、前記磁束調整手段は、前記消磁コイルによる消磁磁束の量が変化するように前記消磁コイルを含む回路に設けたスイッチ又は可変抵抗器からなることを特徴とする定着装置。 - 請求項9に記載の定着装置において、
前記発熱層及び前記整磁合金は筒状をなして一体的に回転可能であり、前記励磁コイルは回転する前記整磁合金の外部に配置し、前記消磁部材は前記筒状をなして回転する回転体の中に配置したことを特徴とする定着装置。 - 請求項1乃至10の何れかに記載の定着装置において、
前記発熱回転体は、加圧ローラに対向圧接する部分が該圧接により変形する定着スリーブ、加圧ローラに対向圧接する部分が該圧接により変形しない定着ローラ、又は、加圧ローラに対向圧接するローラと協働して定着ベルトを回転可能に支持しかつ該定着ベルトを加熱する加熱ローラの何れかとして構成され、前記対向圧接部を通過するシート状媒体上に画像を定着させることを特徴とする定着装置。 - 請求項11に記載の定着装置において、
前記発熱回転体の温度を検知する温度検知手段と、該温度検知手段により検知された温度情報に基づき、前記磁束調整手段を制御して前記反発磁束の量を調整する制御手段を有することを特徴とする定着装置。 - 請求項11又は12に記載の定着装置において、
磁束調整手段を制御して前記反発磁束の量を調整する制御手段を有し、該制御手段は、当該定着装置の動作状態や定着画像品質に応じて前記磁束調整手段を制御して前記反発磁束の量を調整することを特徴とする定着装置。 - 請求項13に記載の定着装置において、
前記制御手段は、当該定着装置の動作状態がウォーミングアップのときは、前記磁束調整手段を制御して前記消磁部材を非機能状態にすることを特徴とする定着装置。 - シート状媒体に担持された未定着トナー画像に熱を与えて定着する定着装置を備えた画像形成装置において、前記定着装置として請求項1乃至14の何れかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 外部からの磁束により誘導加熱される発熱層と、該発熱層からの伝熱を受ける整磁合金層とを有した金属スリーブの中に、消磁部材を設けている定着用の発熱回転体において、
前記消磁部材を回転可能に設けてなることを特徴とする定着用の発熱回転体。 - 請求項16に記載の定着装置において、
前記回転可能な消磁部材は、前記高抵抗磁性材としてのフェライトからなるローラの一部に、前記消磁部材としてのアルミニウムまたは銅板を貼り付けたものからなることを特徴とする定着用の発熱回転体。 - 外部からの磁束により誘導加熱される発熱層と、該発熱層からの伝熱を受ける整磁合金層とを有した金属スリーブの中に、消磁部材を設けている定着用の発熱回転体において、
前記消磁部材を消磁コイルで構成し、該消磁コイルによる消磁磁束の量が変化するように前記消磁コイルを含む回路にスイッチ又は可変抵抗器を設けたことを特徴とする定着用の発熱回転体。 - 発熱層と、磁束を発生させ、該磁束によって前記発熱層を誘導加熱する励磁コイルと、前記発熱層で発生した熱が伝熱される整磁合金を有し、前記整磁合金を、前記励磁コイルと消磁部材の間に配置し、前記消磁部材で発生する前記励磁コイルの磁束に起因する反発磁束により自己温度制御機能を発揮し得るようにしてなる定着用の発熱回転体と、前記反発磁束の量を調整する磁束調整手段を有した定着装置の温度制御方法であって、
前記整磁合金には定着のための設定温度よりも高いキュリー温度の材料を用い、当該定着装置の動作状態や定着画像品質に応じ最適な設定温度を満足するように前記磁束調整手段を駆動することを特徴とする定着装置の温度制御方法。 - 請求項19に記載の定着装置の温度制御方法において、
前記発熱回転体の温度を検知する温度検知手段からの温度情報を用いてフィードバック制御を行うことを特徴とする定着装置の温度制御方法。
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