JP2009058829A - 画像形成装置、定着装置、発熱回転体、温度制御方法 - Google Patents

画像形成装置、定着装置、発熱回転体、温度制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】励磁コイル2aと、金属スリーブ3H(発熱層、整磁合金を含む)と消磁部材3A−1を有し、整磁合金を、励磁コイルと消磁部材の間に配置し、励磁コイルの磁束に起因して消磁部材で発生する反発磁束により自己温度制御機能を発揮する定着用の発熱回転体を有する定着装置において、電磁誘導加熱による発熱回転体の高速昇温の特性を生かしつつ、整磁合金のキュリー温度を越えた昇温を可能にする方法、部材、装置等を提供すること。
【解決手段】磁束調整手段(磁性コア3Q、消磁部材3A‐1)を、励磁コイル2aに対して回転位置決め可能にし、反発磁束の量を調整可能とした。
【選択図】図8

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、印刷機、これらの複合装置などの画像形成装置及び該画像形成装置に使用される電磁誘導加熱方式の定着装置、該定着装置用の発熱回転体、該定着装置の温度制御方法に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、印刷機、これらの複合装置などの画像形成装置においては、潜像担持体に担持したトナー像などの可視像を記録用のシート状媒体(以下、用紙という。)に転写し、定着してから画像出力をする。トナー像は、定着装置を通過する際に熱と圧力とによる融解、浸透作用によってシート状媒体記録材上に定着される。
(a)定着装置に採用される加熱方式には、発熱源としてハロゲンランプなどを用いた加熱ローラとこれに対向当接する加圧ローラとを備えて定着ニップ部を構成可能な熱ローラ定着方式、ローラ自体よりも熱容量が小さくてすむフィルムを加熱部材として用いたフィルム定着方式があるが、近年、加熱方式に電磁誘導加熱方式を用いた定着装置(例えば、特許文献1参照)が注目されている。
特許文献1には、加熱ローラの内部に、ボビンに巻いた誘導加熱コイルを設け、誘導加熱コイルに電流を印加することにより加熱ローラに渦電流を発生させ、それによって加熱ローラを発熱させる構成が開示されている。この技術では、熱ローラ定着方式のような余熱を必要とせず、瞬時に温度を立ち上げることができるという利点がある。
(b)電磁誘導加熱方式を用いた定着装置に関し、高周波電源により高周波電圧が印加される誘導加熱コイルからなる高周波誘導加熱装置と、前記加熱回転体に設けられた磁性を有する発熱層とを有し、発熱層は、キュリー温度が概ね定着温度に設定され、高周波誘導加熱装置に高周波電源により高周波電圧が印加されたとき発熱する定着装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2では、接着剤中に強磁性体が分散された発熱層を有し、高周波誘導加熱装置により、該強磁性体をキュリー温度に達する迄瞬時に昇温する。強磁性体は、キュリー温度に達すると磁性を失う。この強磁性体のキュリー温度は概ね定着温度に設定されているので、強磁性体は概ね定着温度に保持され、加熱回転体の立ち上がり時間の短縮及び温度制御を行なうことができる。
(c)また、電磁誘導加熱方式を用いた定着装置に関し、キュリー温度付近での温度の安定性を得るため、整磁合金と組み合わせて消磁部材を用いた技術がある。一例を要約すると、発熱層と、磁束を発生させ、該磁束によって前記発熱層を誘導加熱する励磁コイルと、前記発熱層で発生した熱が伝熱される整磁合金を有し、前記整磁合金を、前記励磁コイルと消磁部材の間に配置し、前記励磁コイルの磁束に起因して前記消磁部材で発生する反発磁束により自己温度制御機能を発揮し得るようにしてなる感温磁性金属パイプを有する熱ローラ装置、像過熱装置等である(例えば、特許文献3、4参照)。
このような、整磁合金、消磁部材を用いて誘導加熱量を自己制御する定着装置では、整磁合金層を誘導コイルと消磁部材の間に介し、整磁合金がキュリー温度以上になったとき、消磁部材による反発磁束が励磁コイルによる誘導磁束を打ち消す形で自己温度制御機能を発揮させる方式がとられている。
かかる技術では、整磁合金はキュリー温度近傍で透磁率が大きく落ち込むため、消磁材に磁束が透過し、消磁材からの反発磁束によって自己温度制御機能が発揮されることによりキュリー温度付近での温度の安定性を得る反面、上限温度がキュリー温度付近で固定されるため、キュリー温度以上への発熱層の加熱は困難である。
また、発熱層の温度がキュリー温度に近づくにつれ、発熱効率が低下するため、特に環境温度が低い場合に、ウォーミングアップ時間が長くなる。それに対し高温でも加熱可能なように、整磁合金のキュリー温度を高くすることが考えられる。しかし、そのようにした場合、所謂センター基準方式で用紙を搬送するタイプでは、使用頻度が大な定着ローラの軸長手方向中央部は通紙により放熱されて定着適温が保持されたとしても、通紙放熱がない軸長手方向両端部に対応する部位で通紙時端部温度上昇の上限温度が上昇するため、小サイズ紙(例えば、A4サイズ)連続通紙直後の大サイズ紙(例えば、A3サイズ)用紙画像などで、小サイズ通紙部(用紙幅の中央部)と非通紙部(用紙幅の両端部)での光沢差が大になってしまう。
特開2001‐13805号公報 特許第2975435号公報 特開2000‐30850号公報 特許第3504943号公報
本発明は、発熱層と、磁束を発生させ、該磁束によって前記発熱層を誘導加熱する励磁コイルと、前記発熱層で発生した熱が伝熱される整磁合金を有し、前記整磁合金を、前記励磁コイルと消磁部材の間に配置し、前記励磁コイルの磁束に起因して前記消磁部材で発生する反発磁束により自己温度制御機能を発揮し得るようにしてなる定着用の発熱回転体を有する構成において、消磁部材で生ずる反発磁束の量を可変とし、発熱に寄与する励磁コイルからの磁束に対する該反発磁束による抑制の程度を変え、以って発熱層の発熱状態を制御することで、電磁誘導加熱による発熱回転体の高速昇温の特性を生かしつつ、整磁合金のキュリー温度を越えた昇温を可能にする方法、部材、装置等を提供することを課題とする。
前記課題を達成するため請求項1に係る発明は、発熱層と、磁束を発生させ、該磁束によって前記発熱層を誘導加熱する励磁コイルと、前記発熱層で発生した熱が伝熱される整磁合金を有し、前記整磁合金を、前記励磁コイルと消磁部材の間に配置し、前記励磁コイルの磁束に起因して前記消磁部材で発生する反発磁束により自己温度制御機能を発揮し得るようにしてなる定着用の発熱回転体を有する定着装置において、前記反発磁束の量を調整可能な磁束調整手段を有することとした。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記磁束調整手段は、前記励磁コイルによる磁束が前記消磁部材に及ぶ程度が変化するように前記消磁部材を前記励磁コイルに対して変位させるものとした。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の定着装置において、前記消磁部材を前記励磁コイルに対して変位させるため、前記消磁部材を回転可能とした。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の定着装置において、前記消磁部材と、高抵抗磁性材とがローラの回転方向に分けて構成した。
請求項5に係る発明は、請求項3又は4に記載の定着装置において、前記回転可能な消磁部材は、前記高抵抗磁性材としてのフェライトからなるローラの一部に、前記消磁部材としてのアルミニウムまたは銅板を貼り付けたものからなることとした。
請求項6に係る発明は、請求項4又は5に記載の定着装置において、前記回転可能な前記高抵抗磁性体の回転中心を間にした反対側を消磁材で構成した。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の定着装置において、前記整磁合金は筒状をなして回転可能であり、前記励磁コイルは回転する前記整磁合金の外側に位置し、前記消磁部材は前記回転する前記整磁合金の内側に高抵抗磁性材と組み合わされて前記励磁コイルに対して回転可能に構成されていることとした。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の定着装置において、前記消磁部材が前記整磁合金よりも体積抵抗率の低い材料からなることとした。
請求項9に係る発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記消磁部材が、前記励磁コイルによる磁束を減殺する消磁磁束を発生する消磁コイルからなり、前記磁束調整手段は、前記消磁コイルによる消磁磁束の量が変化するように前記消磁コイルを含む回路に設けたスイッチ又は可変抵抗器からなることとした。
請求項10に係る発明は、請求項9に記載の定着装置において、前記発熱層及び前記整磁合金は筒状をなして一体的に回転可能であり、前記励磁コイルは回転する前記整磁合金の外部に位置し、前記消磁部材は前記筒状をなして回転する回転体の中に位置していることを特徴とする定着装置。
請求項11に係る発明は、請求項1乃至10の何れかに記載の定着装置において、前記発熱回転体は、加圧ローラに対向圧接する部分が該圧接により変形する定着スリーブ、加圧ローラに対向圧接する部分が該圧接により変形しない定着ローラ、又は、加圧ローラに対向圧接するローラと協働して定着ベルトを回転可能に支持しかつ該定着ベルトを加熱する加熱ローラの何れかとして構成され、前記対向圧接部を通過するシート状媒体上に画像を定着させることとした。
請求項12に係る発明は、請求項11に記載の定着装置において、前記発熱回転体の温度を検知する温度検知手段と、該温度検知手段により検知された温度情報に基づき、前記磁束調整手段を制御して前記反発磁束の量を調整する制御手段を有することとした。
請求項13に係る発明は、請求項11又は12に記載の定着装置において、磁束調整手段を制御して前記反発磁束の量を調整する制御手段を有し、該制御手段は、当該定着装置の動作状態(ウォーミングアップ時、通紙時など)や定着画像品質(光沢画像、非光沢画像)に応じて前記磁束調整手段を制御して前記反発磁束の量を調整することとした。
請求項14に係る発明は、請求項13に記載の定着装置において、前記制御手段は、当該定着装置の動作状態がウォーミングアップのときは、前記磁束調整手段を制御して前記消磁部材を非機能状態にすることとした。
請求項15に係る発明は、シート状媒体に担持された未定着トナー画像に熱を与えて定着する定着装置を備えた画像形成装置において、前記定着装置として請求項1乃至14の何れかに記載の定着装置を備えることとした。
請求項16に係る発明は、外部からの磁束により誘導加熱される発熱層と、該発熱層からの伝熱を受ける整磁合金層とを有した金属スリーブの中に、消磁部材を設けている定着用の発熱回転体において、前記消磁部材を回転可能に設けた。
請求項17に係る発明は、請求項16に記載の定着装置において、前記回転可能な消磁部材は、前記高抵抗磁性材としてのフェライトからなるローラの一部に、前記消磁部材としてのアルミニウムまたは銅板を貼り付けたものからなることとした。
請求項18に係る発明は、外部からの磁束により誘導加熱される発熱層と、該発熱層からの伝熱を受ける整磁合金層とを有した金属スリーブの中に、消磁部材を設けている定着用の発熱回転体において、前記消磁部材を消磁コイルで構成し、該消磁コイルによる消磁磁束の量が変化するように前記消磁コイルを含む回路にスイッチ又は可変抵抗器を設けた。
請求項19に係る発明は、発熱層と、磁束を発生させ、該磁束によって前記発熱層を誘導加熱する励磁コイルと、前記発熱層で発生した熱が伝熱される整磁合金を有し、前記整磁合金を、前記励磁コイルと消磁部材の間に配置し、前記消磁部材で発生する前記励磁コイルの磁束に起因する反発磁束により自己温度制御機能を発揮し得るようにしてなる定着用の発熱回転体と、前記反発磁束の量を調整する磁束調整手段を有した定着装置の温度制御方法であって、前記整磁合金には定着のための設定温度よりも高いキュリー温度の材料を用い、当該定着装置の動作状態(ウォーミングアップ時、通紙時など)や定着画像品質(光沢画像、非光沢画像)に応じ最適な設定温度を満足するように前記磁束調整手段を駆動することとした。
請求項20に係る発明は、前記発熱回転体の温度を検知する温度検知手段からの温度情報を用いてフィードバック制御を行うこととした。
本発明によれば、消磁部材で生ずる反発磁束の量を可変とし、発熱に寄与する励磁コイル磁束に対する該反発磁束による抑制の程度を変え、以って発熱層の発熱状態を制御することで、電磁誘導加熱による高速昇温の特性を生かしつつ、整磁合金のキュリー温度を越えた昇温を可能とし、定着画質の向上、定着装置の迅速なウォーミングアップを達成する方法、部材、装置等を提供することができる。
[1] 参考例
画像形成装置で用い得るローラ方式の定着装置の概念的要部構成を図1に示す。図1において、発熱回転体としての定着スリーブ3は加圧回転体である加圧ローラ4と対向圧接する関係にあり、矢印の向きに回転する。定着スリーブ3の外周近傍には磁束発生部2が定着装置本体(図示せず)に固定されている。
磁束発生部2は、中央のセンターコア2c、両端部の足コア2b等を有したアーチコア2dと、励磁コイル2aなどからなる。励磁コイル2aはアーチコア2dと定着スリーブ3の間に位置し、図2、図3にも示すようにセンターコア2cに巻き回された扁平なコイルである。
図示の例の定着装置は、磁束発生部2の励磁コイル2aを駆動源であるインバータEにより高周波駆動することによって高周波磁界(磁束)を発生させ、この磁界により、主に金属性の定着スリーブ3に渦電流が流れるようにしてローラ温度を上昇させているものである。トナーTnを載せた用紙Sはトナー面を定着スリーブ3に接するように定着スリーブ3と加圧ローラ4との間を通過する間に加熱、加圧定着される。
図4は、定着スリーブ3の一部を半径方向で切り出して拡大して示す断面図である。定着スリーブ3は、直径が例えば40mmで、最も内側に芯金を兼ねた消磁部材3Aを備え、その外側に、矢印で示すように用紙Sの画像面側に向かって、空気層(或いは発泡層)による断熱層3B、整磁合金3C、酸化防止層3D1、発熱層3E、酸化防止層3D2、弾性層3F、そして表層である離型層3Gから構成してある。整磁合金3C、酸化防止層3D1、発熱層3E、酸化防止層3D2、弾性層3F、離型層3Gは一体的な金属スリーブ3Hとして構成される。
消磁部材3Aには例えばアルミニウムまたはその合金、空気などによる断熱層3Bは例えば5mm程度の間隙とする。整磁合金3Cには公知かつ適宜の整磁合金(例えば厚さ50μm)、酸化防止層3D1、3D2にはニッケルストライクメッキ(例えば厚さ1μm以下)、発熱層3EにはCuメッキ(例えば厚さ15μm)、弾性層3Fにはシリコーンゴム(例えば厚さ150μm)、そして離型層3GにはPFA(厚さ30μm)が用いられる。すなわち整磁合金3Cから離型層3Gの表面までの厚さは例えば200〜250μmであるが、ただし、これらはすべて一例である。
整磁合金3Cは、キュリー温度が例えば100〜300°Cになるように形成された磁性体(例えば鉄、ニッケルを含む整磁合金材料)からなり、常に、励磁コイル2aと消磁部材3Aの間に位置し、加圧ローラ4の押圧により変形しニップを形成するように構成してある。この整磁合金3Cの存在により、発熱層3E等の過熱が防止される。また、定着スリーブ3側が凹形状となるニップを形成しやすいため、用紙Sの分離性が優れたものとなし得る。なおもちろん、加圧ローラ4の押圧により変形するのは、図示の実施例では消磁部材3A以外の、金属スリーブ3H(整磁合金3C〜離型層3G)である。消磁部材3Aは円柱状のローラであり、金属スリーブ3Hと同心円状をなしている。
図5を参照して消磁部材による発熱抑制機能について説明する。
(消磁部材非機能状態:発熱抑制機能なし)
図5(a)は定着スリーブ3の断面図であり整磁合金層の温度Tがキュリー温度Tc未満の状態である。太目の実線の矢印は励磁コイル2からの誘導磁束、細目の実線の矢印は整磁合金3Cを流れる渦電流を示し(図5(c)参照)、整磁合金3Cを構成する整磁合金層の温度Tがキュリー温度Tc未満のため、金属スリーブ3H中の整磁合金3Cが磁性体のままであり、励磁コイル2が発生させた誘導磁束が整磁合金3Cを非透過、断熱層3Bを非透過となっている状態を示す。
すなわち、キュリー温度未満では整磁合金3Cは磁性を有するので、該整磁合金3Cが励磁コイル2aと消磁部材3Aの間に位置している配置において励磁コイル2からの誘導磁束を透過させず、したがって誘導磁束は消磁部材3Aに届いておらず、消磁部材3Aに反発磁界が生じないので、整磁合金3Cの発熱抑制がない状態になっている。このため、励磁コイル2aの誘導磁束により発熱層3Eが発熱し、この熱は整磁合金3Cに伝熱され、キュリー温度近傍までの急速な昇温が可能な状態である。
(消磁部材機能状態:発熱抑制機能あり)
一方、図5(b)は、同じく定着スリーブ3の断面図であり、整磁合金3Cの温度Tがキュリー温度Tc超過の状態である。整磁合金3Cが磁性を失っているため、該整磁合金3Cが励磁コイル2aと消磁部材3Aの間に位置している配置において励磁コイル2aからの誘導磁束が整磁合金3C、断熱層3Bを透過して消磁部材3Aに届いており、励磁コイル2aからの該誘導磁束が消磁部材3Aを通る。時間変化する該誘導磁束が消磁部材3A(導体)を貫くとき消磁部材3Aに誘導電流(渦電流)が流れ、この誘導される渦電流は誘導磁束を打ち消す方向に働き、これに伴い誘導磁束を打ち消す反発磁束が誘導される。図中点線の矢印はアルミニウムまたはその合金製の消磁部材3Aからの誘導磁束である(図5(c)参照)。
整磁合金3Cを構成する整磁合金層の温度Tがキュリー温度Tcより高いため、整磁合金3Cを構成する整磁合金3Cの磁性が失われて非磁性体となり、断熱層3Bの存在にもかかわらず、誘導磁束が消磁部材3Aに届いている。消磁部材3Aに反発磁束が生じるとこの反発磁束は励磁コイル2aからの誘導磁束を減殺するので、発熱が抑制される。このため、励磁コイル2aの誘導磁束による発熱層3Eの発熱効率は低下し、整磁合金層の温度Tが低下する。
磁性体(上述した発熱層の機能をも含む)である整磁合金3Cは図5(a)に示したようにキュリー温度に達するまではほぼ瞬時に昇温するが、図5(b)に示したようにキュリー温度に達すると磁性を失い、したがって昇温しなくなり、一定の温度を保持する。これが励磁コイル2a、消磁部材(芯金)3A、整磁合金3C、発熱層3E相互の関係による自己温度制御機能である。
したがって、整磁合金3Cをなす素材のキュリー温度が、この種の定着装置において用いる温度である100〜300°Cになるような材料からなる磁性体で構成しておけば、定着スリーブ3の発熱層3Eや消磁部材3Aが過熱することが無くなり、概ね定着温度に保持できるようになり、定着スリーブ3表面における高い離型性と耐熱性等とを損なわず、また複雑な制御を必要としなくなる。
(構成の補足)
金属スリーブ3Hが整磁層3C単層の場合に、加圧ローラ4の押圧により変形しニップを形成するように変形可能にする条件としては、例えば材料が鉄、ニッケルを含む合金であり、厚みが150μm以下である。この条件が整えば整磁層3Cを確実に変形させることができる。整磁層3Cは、例えば変形可能な基層上にメッキにより磁性材層を形成して構成してもよく、整磁層3Cを確実に変形させ、かつ整磁層3Cの破断が低減し得る。
定着スリーブ3の整磁合金3Cの内側に設ける断熱層3Bは、整磁合金3Cよりも熱伝導率の悪い材料から構成することが好ましい。これにより、発熱層3Eによる熱効率が向上する。断熱層3Bは、整磁層より熱伝導率の悪い発泡シリコーンゴム等の材料(熱伝導率は0.1W/mK)の層でもよいが、整磁層3Cの熱伝導率が例えば11W/mKであれば、例えば図示の例のように空気層等その他の断熱層であっても採用できる。なお断熱層3Bには弾性体を含んでも、含まなくてもいずれでもよい。ただし、弾性体を含むようにすれば、加圧ローラ4による押圧力(ニップ圧)を大きくすることができるので、定着性が優れるものとすることができる。
断熱層3Bの厚みは10mm以下程度とするか、あるいは磁束の強さ等の関係式から適当な厚さを導くかして形成することが好ましい。整磁層を透過した磁束が、確実に導電体に通過することが望ましいからである
また、定着に用いる発熱回転体としては、ローラ、スリーブ、ベルトの何れでもよく、整磁合金3Cが発熱層3Eと別体の場合、整磁合金3Cは発熱層3Eに対して固定されてもよく、固定されていなくてもよい。後者の場合、ベルトやスリーブが発熱層を有しベルトを支持するローラが整磁合金3Cを有してもよい。
(本参考例における問題点)
図6は磁性合金3Cの透磁率(発熱効率)の温度依存性を示す図である。図中△印は各温度における透磁率を示す。本例の定着装置では、自己温度制御機能が働くので180°C近傍の設定温度(キュリー温度近傍に設定した定着温度)での温度管理は容易である。しかし、図5からわかるように、透磁率は設定温度(キュリー温度近傍に設定した定着温度)未満では非常に高いが、該設定温度を超えるとエネルギーが反発磁束として消費されるため急激に低下する。このため、定着工程を発熱効率の低下した状態で行なわねばならないことになる。
また、定着温度は環境温度や用紙サイズ、定着品質(光沢の有無の要求)、など応じるため、変えたい場合があるが、自己温度制御機能が働くので、例えば、180°C近傍の設定温度(キュリー温度近傍に設定した定着温度)でしか使うことができない。例えば、小サイズ用紙が連続定着される場合には、図7に示したように小サイズ用紙幅に対応した発熱回転体の軸方向中央部分の温度が低下するが、キュリー温度近傍に設定した定着温度近くになると昇温させたい金属スリーブ3Hよりも消磁部材(芯金)3Aの方に熱が分配消費されて低下温度を回復することができない。さらに、キュリー温度近傍に設定した定着温度のもとでは、加熱能力に限界があり、特に寒冷時にはウォームアップ時の昇温時間が長くなり、高速昇温ができない。本発明に係る以下の実施形態ではこれらの問題を解消する。
[2] 実施の形態例1
磁束発生部2及び発熱回転体としての定着スリーブ30の構成及び動作状態を図8に示す。磁束発生部2の構成は前記参考例として図1、図2、図3、図5等により説明したと同じである。定着スリーブ30については、金属スリーブ3Hは前記参考例として図1、図4等により説明したのと基本的な構造は同じである。
整磁合金3Cとして、前記参考例のように励磁コイル2aからの消磁部材(芯金)3Aの位置(距離)が変化しない態様の従来の定着装置で設定される定着温度よりもキュリー温度が高い材料を使用している。本例では発熱効率の高い条件での定着を可能にするためである。また、反発磁束の量を可変となし得ることから、自己温度制御機能を発揮し得る設定温度の選択幅を広げるためである。
励磁コイル2aによる誘導磁束が消磁部材3Kに及ぶ程度を可変とし、消磁部材による反発磁束の量を調整可能にするため、消磁部材3A‐1を励磁コイル2aに対して変位させるため磁性コア3Qと一体に金属スリーブ3H内で回転可能にしている。消磁部材3A−1と磁性コア3Qとを組み合わせて励磁コイル2aに対して変位可能にすることで消磁部材による反発磁束の量を調整可能とする。その手段である磁束調整手段については、図10により後述する。
磁性コア3Qは高磁性、高抵抗のフェライトからなる。整磁合金3CとしてはFe‐Ni合金を使用する。Ni含量によりキュリー温度が変わるので各種キュリー温度に対応可能である。消磁部材3A−1には、導電体、例えばアルミニウムまたはその合金、銅など、整磁合金3Cよりも体積抵抗率が低いものが消磁効果の点で適している。例えば、図8(a)につい後述するように、T(整磁合金の温度)>Tc(キュリー温度)時において、消磁部材3A−1の部位で励磁コイル2aからの誘導磁束により誘導される渦電流が流れやすく、強い反発磁束を生じさせることができるからである。なお、これら材料や断面形状は限定されない。
図9に示したように、磁性コア3Qは略円柱状のローラからなり、その周面の一部に半円筒形の断面形を有する板状の消磁材3Kを貼り付け、その他の固定手段で固定して一体化し消磁部材3A‐1を磁性コア3Qとともに金属スリーブ3H(整磁層3C)内で回転可能に構成してある。消磁部材3A‐1と高抵抗磁性材としての磁性コア3Qとが該磁性コア3Qによるローラの回転方向に分けて構成されている。回転可能な磁性コア3Qの回転中心を間にした反対側に半円周に満たない板状の消磁材3Kを貼り付け等により一体化した構成である。整磁層3Cを含む金属スリーブ3Hが形成する円形の空間内で磁性コア3Hを回転させ、停止させると、その停止位置によって、磁性コア3Qや消磁部材3A‐Qが磁束発生部2に対して接近した位置や離間した位置におくことができる。
磁性コア3Qを回転駆動する構成の具体例を図10により説明する。図10は定着スリーブ30及びその周辺部材の構成例を図10に示す。定着装置の左右側板8L、8Rは磁束発生部2を固定するとともに、定着スリーブ30を軸支している。定着スリーブ30の外周部を構成する金属スリーブ30は左右フランジ7R、7Lに固定されている。
金属スリーブ30の内側に位置する磁性コア3Qはその右軸6Rが軸受5により右フランジ7Rに支持されている。右フランジ7Rの軸部9Rは右側板8Rの貫通部を軸支され図示しない回転駆動源に接続されている。磁性コア3Qの左軸6Lは軸受5により左フランジ7Lに支持されかつ、左フランジ7Lを貫通して外部に突出し図示しない駆動源に接続されている。左フランジ7Lの軸部9Lは定着装置の左側板8Lに軸支されている。
金属スリーブ3H(整磁合金3C)は筒状をなして回転可能であり、励磁コイル2aは回転する整磁合金3Cの外側に位置し、消磁部材3A−1は回転する金属スリーブ3H(整磁合金3C)の内側に高抵抗磁性材(磁性コア3Q)と組み合わされて励磁コイル2aに対して回転可能に構成されている。
定着に際して、加圧ローラ4と同期して金属スリーブ3Hは定着スリーブ30と一体的に回転し、また、磁性コア3Q及び消磁部材3A‐1は定着スリーブ30とは別に磁束発生部2(励磁コイル2a)に対して回転し変位可能である。
このように、磁性コア3Q及び消磁部材3A‐1を一体化し定着スリーブ30とは別に磁束発生部2(励磁コイル2a)に対して回転し変位可能なように該定着スリーブ30に軸支した構成は、消磁部材3A−1と磁性コア3Qとを組み合わせて励磁コイル2aに対して変位させ消磁部材による反発磁束の量を調整可能とする磁束調整手段の一例を構成する。なお、磁束調整手段としては、上記構造に限らず、金属スリーブ3H内部の磁性コア3Qを移動させるために用いられる種々の機構が採用可能である。
図8に戻り、磁束調整手段の動作を説明する。図8(a)は消磁部材3A‐1の機能を高める動作状態を示し、図8(b)は、消磁部材3A‐1機能を発揮させない動作状態を示す。図8中においても、図8(c)に示したように、太目の実線の矢印はコイル2からの誘導磁束、細目の実線の矢印は渦電流を示し、点線の矢印はアルミニウムまたはその合金製の消磁材3Kからの誘導磁束を示す。
(消磁部材機能状態:発熱抑制機能あり)
図8(a)において、磁性コア3Qを回転させ停止させることにより、消磁部材3A‐1は励磁コイル2aに対向している。このときの消磁部材3A‐1の回転位置は励磁コイル2aに最も近い。この状態のもとで、整磁合金3Cの温度Tをキュリー温度Tc以上とすると、整磁合金3Cの磁性が失われて非磁性体となり、高い消磁機能が発揮される。
この状態における自己温度制御機能について説明する。
消磁部材3A−1が励磁コイル2aに最接近していることにより消磁部材(完全)機能状態にあり、T>Tcであり、励磁コイル2aによる誘導磁束(実線)が整磁合金3Cを通過して届く位置に消磁合金3C(Al層)があるので、このAl層に渦電流が生じる。このAl層に生ずる渦電流(細実線)は励磁コイル2aの誘導磁束を打ち消す向きに働くので、該誘導磁束を打ち消す向きの反発磁束(破線)が生じる。
励磁コイル2aによる誘導磁束(実線)が整磁合金3Cを通過できるのはキュリー温度以上であり、キュリー温度近傍、特にキュリー温度を越えた近傍の温度で反発磁束が増すので、励磁コイル2aによる誘導磁束が減るため、発熱層3Eでの該誘導磁束による渦電流も小さくなり、発熱量が低下する。発熱量が低下すると整磁合金3Cの温度もキュリー温度に向けて限りなく下がり、これに伴い、整磁合金3Cを通過する磁束は減るが反発磁束が減じた分、発熱層3Eを通る誘導磁束が増すので、発熱量が増す。
このように、整磁合金3Cのキュリー温度近傍の温度となるように、発熱層3Eの発熱量が自動的に制御される。これは図11における設定温度200度以上の△印を結ぶ特性線に対応する。図11は発熱効率の温度依存性を示す図であり、図8(a)に示したような消磁部材を機能させたとき(図11中△印で示す特性が対応する。)と、機能させないとき(図11中○印で示す特性が対応する。)を合わせて示してある。
ここで、仮に、図8(a)における消磁部材(完全)機能状態で、T<Tcの場合を想定すると、励磁コイル2aによる誘導磁束は整磁合金3Cを通過できないので反発磁束は生じない。よって、励磁コイル2aによる誘導磁束は、制約なく発熱層3Eで渦電流を生じ、発熱層3Eを最大限発熱させることができる。この状態は図11における設定温度180°C以下の△印を結ぶ特性線(最大発熱量1000W)に対応する。
なお、磁性コア3Qを図8(a)と図8(b)との中間位置に回転させ停止した場合には、図11における設定温度180°C〜200°C間の△印を結ぶ線の途中から水平に引き出した特性線P1、P2、P3に従う発熱量となる。いわば、消磁材(不完全)非機能状態ともいうべき状態で、無段階で異なる発熱量を得ることができる。
特性線P1、P2、P3となるような間の状態(磁性コアの中間的回転停止位置での制御)を行うことにより、適宜定着スリーブ30の昇温性能を鈍らせることができる。定着スリーブ30を含むユニッとの蓄熱量が大きく、一瞬で高温になる場合には、適宜消磁効果を増加させて昇温性能を鈍らせることが重要である。高温になり過ぎると定着画像不良の原因となる。また、T>Tcの状態で、消磁材非機能状態から、機能状態への切り替えは、磁性コイルインピーダンス変動が大きく電源制御が追従できない。そこで、間の状態をつくることで、電源制御の負荷変動を細かくできる。
(消磁部材非機能状態:発熱抑制機能なし)
図8(b)において、磁性コア3Qを回転させ停止させることにより、磁性コア3Qが励磁コイル2aに対向している。消磁部材3A‐1は磁性コア3Qの回転中心を間にした反対側に位置するので、このときの消磁部材3A−1の回転位置は最も遠い。この状態のもとで、整磁合金3Cの温度Tをキュリー温度Tc以上とすると、整磁合金3Cの磁性が失われて非磁性体となり、励磁コイル2aからの誘導磁束は整磁合金3Cと透過しているが消磁部材3A−1が励磁コイル2aから離れて反対側に位置するため消磁材3Kからの誘導磁束が生じないため、消磁機能が発揮されず発熱量が低下しない。励磁コイル2aからの誘導磁束(実線)は磁性コア3Qに引き寄せられ、制約なく発熱層で渦電流を生じ、発熱させる。この状態は図11における設定温度180°C以上の○印を結ぶ特性線(最大発熱量1000W)に対応する。
仮に、図8(b)の消磁材(完全)非機能状態で、T<Tcを想定すると、この場合も、制約なく発熱層で渦電流を生じ、発熱させる。この状態は図11における設定温度180°C以下の○印を結ぶ特性線(最大発熱量1000W)に対応し、発熱層を最大限発熱させることができる。
磁性コア3Qとともに消磁部材3A‐1の位置を回転移動させることにより、所望の発熱抑制制御を行える。すなわち、整磁合金3Cの発熱の制御は、図11のようなデータに磁性コア3Qの回転角度、定着スリーブ30表面温度などを加味した制御データを作成し、定着装置、画像形成装置などマシン状態情報(ウォームアップ時、通紙時、省エネモード時か否かなど)や定着装置内温度センサ情報に基づいて、消磁部材3A−1の回転位置を励磁コイル2aに対して変化させて行う。
(制御例)
図12において、制御手段10は記憶媒体に上記制御データを保持したCPUからなる。定着スリーブ30の軸長手方向の中央部及び端部には該ローラの表面温度を検知する温度検知手段としての温度センサ11、12を設け、その検知情報を制御手段10に入力するようにしている。同様に画像形成装置が設けられた室温を測定する温度センサ13からの検知情報も制御手段10に入力される。
一方、消磁部材3A‐1の左軸6Lには駆動用のステップモータ等のモータMが連結されていて、制御手段10の出力により駆動される。制御手段10はマシン状態情報がウォームアップ時であれば、温度センサ11、12、13からの温度情報に基づき、消磁部材3A‐1の最適な回転位置を求め、消磁部材3A‐1による適正な反発磁束が得られるようにモータMを駆動する。
図7で示したように、小サイズ紙の連続通紙により、定着スリーブ30の軸方向中央部が両端部よりも表面温度が低下し、定着品質に影響が出る状況であれば、その状況を温度センサ11、12、13からの検知情報で把握して、消磁部材3A‐1による適正な反発磁束が得られるようにモータMを駆動する。例えば、図8(b)で示したような消磁部材非機能状態にすることで、定着スリーブ30の軸方向中央部における迅速な温度回復を図る。表面温度を監視して表面温度が低下する毎に行う。また、定着装置の動作状態がウォーミングアップ中は、前記磁束調整手段を制御して図8(b)で示したような消磁部材非機能状態にすることで、立ち上げ時間の短縮を図る。
定着温度の高低により、画像の光沢が変わる。光沢プリントに仕上げるには高温の定着温度が要求され、非光沢(通常)プリントに仕上げるには比較的低温の定着温度が要求される。
この点に着目し、図13(a)に示したように通常プリント時には、消磁部材機能状態(図8(a)が対応する。)とし、光沢プリント時には、消磁部材非機能状態(図8(b)が対応する。)とする。また、カラー画像においては、モノクロ画像に比べて光沢が要求されるので消磁部材非機能状態(図8(b)が対応する。)とする。
このように、ウォーミングアップ時や小サイズ紙の連続定着など、定着装置の動作状態に係る情報や、光沢画像、非光沢画像など定着画像品質に係る情報に応じて前記磁束調整手段を制御し、消磁部材消磁部材3A‐1における反発磁束の量を調整することで所望の定着品質や、昇温効果を得る。
温度センサ11、12からの温度情報は随時制御手段10に入力されて、目標値との差が把握され、モータMによる磁性コア3Qの回転位置を修正するフィードバック制御を行うことで一層の定着品質や、昇温効果を得る。
(発熱回転体の態様)
加圧ローラとの圧接により変形するタイプの定着用ローラを定着スリーブと称するが、これまで説明した定着スリーブ3、30は何れも金属スリーブ3Hの厚さが200μm以下であり加圧ローラ4との圧接により変形するので定着スリーブである。これに対して、金属スリーブ3Hの厚さを200μmを超えて厚くし、加圧ローラ4との圧接により変形しない剛体に近いローラについても定着スリー部30と同じように消磁機能をもたせることができるので、本発明の対象となる定着用の発熱回転体としては、定着スリーブ及び定着ローラの何れも含む。
さらに別の例として、図14に示したように、加圧ローラ4に対向圧接するローラ14と協働して定着ベルト15を回転可能に支持しかつ該定着ベルト15を加熱する加熱ローラ17も本発明の発熱回転体に含める。その場合、金属スリーブ3Hの厚さは200μmを超えて厚くし剛性を高めるのがよい。
[3] 実施の形態例2
磁束発生部2及び発熱回転体としての定着スリーブ300の構成及び動作状態を図15に示す。磁束発生部2の構成は図8の例と同じである。定着スリーブ300を構成する金属スリーブ3Hも図8の例と同じである。本例の金属スリーブ300について、図10に示した金属スリーブ30の構成と異なるのは、図10に示した消磁部材3A‐1及び磁性コア3Qに代えて、整磁合金3Cを含む金属スリーブ3Hの内側に一対の消磁コイル3L、3Lを設けたこと、また、左軸6Lを左側板8Lに固定したことである。これにより、金属スリーブ3Hが回転しても消磁コイル3L、3Lは励磁コイル2aに対して位置変位しない関係になる。
消磁コイル3L、3Lは切り替え素子16を用いて一対の消磁コイル3L、3L間をショート(導通)あるいはオープン(切断)とすることで、励磁コイル2aによる誘導磁束の抑制を図るものである。実施の形態例1と比べ、消磁部材を移動させるための手段が不要で、省スペース化が図れるものとなっている。
図16により励磁コイル2aと消磁コイル3L、3L、切り替え素子5及びインバータEの関係を説明する。消磁、非消磁の切り替え素子5はスイッチまたは可変抵抗素子を用い得るが、その他の手段を用いてもよい。またサブコイルである消磁コイル3Lには駆動源は設けない。また、本例のように、センターコア2cを挟んで二分してある励磁コイル2aに対して、消磁コイル3Lは、励磁コイル2aに対して片側ごとに複数個ずつ配置してもよいが、3個程度が適当であろうと考えられる。ただし本発明としては、単数でも複数でもよく、複数の場合の個数に限定はない。そして、切り替え素子5による単位時間当たりの切り替え比率で制御を行う。
(消磁コイル導通状態:発熱抑制機能あり)
図15(a)は、図8(a)と同様に消磁機能を高める動作状態を示す定着スリーブ300の断面図であり、切り替え素子16をオンとして消磁コイル3L、3L間をショート(導通)させ、励磁コイル2aによる誘導磁束を減殺することにより消磁機能を発揮させる。
消磁コイルのスイッチオン(接続)により消磁材(完全)機能状態にある。
T>Tcでは、励磁コイル2aによる誘導磁束(実線)が整磁合金3Cを通過して届く位置に消磁コイル3L、3Lがあるので、この消磁コイル3L、3Lには、励磁コイル2aの誘導磁束を打ち消す向き電流が誘起されると共に、励磁コイル2aの誘導磁束を打ち消す向きの反発磁束(破線)が生じる。
励磁コイル2aによる誘導磁束(実線)が整磁合金3Cを通過できるのはキュリー温度以上であり、キュリー温度近傍、特にキュリー温度を越えた近傍の温度で反発磁束が増すので、励磁コイル2aによる誘導磁束が減るため、発熱層3Eでの該誘導磁束による渦電流も小さくなり、発熱量が低下する。
発熱量が低下すると整磁合金3Cの温度もキュリー温度に限りなく下がり、これに伴い、整磁合金層3Cを通過する磁束は減るが反発磁束が減じた分、発熱層3Eを通る誘導磁束が増すので、発熱量が増す。このように、整磁合金3Cのキュリー温度近傍の温度となるように、発熱層の発熱量が自動的に制御される。この状態は図11における設定温度200度以上の△印を結ぶ特性線に対応する。
ここで、仮に、図15(a)における消磁部材機能状態で、T<Tcの場合を想定すると、励磁コイル2aによる誘導磁束は整磁合金3Cを通過できないので消磁コイル3L、3Lによる反発磁束は生じない。よって、励磁コイル2aによる誘導磁束は、制約なく発熱層3Eで渦電流を生じ、発熱層3Eを最大限発熱させることができる。この状態は図11における設定温度180°C以下の△印を結ぶ特性線(最大発熱量1000W)に対応する。
なお、切り換え素子16として可変抵抗機能を有するもの、可変抵抗器を用いた場合には、消磁コイル3L、3Lによる反発磁束の量を図15(a)と図15(b)との中間量に可変制御することで、図11における設定温度180°C〜200°C間の△印を結ぶ線の途中から水平に引き出した特性線P1、P2、P3に従う発熱量となる。いわば、消磁材(不完全)非機能状態ともいうべき状態で、無段階で異なる発熱量を得ることができる。
特性線P1、P2、P3となるような間の状態(磁性コアの中間的回転停止位置での制御)を行うことにより、適宜定着スリーブ300の昇温性能を鈍らせることができる。定着スリーブ300を含むユニッとの蓄熱量が大きく、一瞬で高温になる場合には、適宜消磁効果を増加させて昇温性能を鈍らせることが重要である。高温になり過ぎると定着画像不良の原因となる。また、T>Tcの状態で、消磁材非機能状態から、機能状態への切り替えは、インピーダンス(磁性コイル)変動が大きく電源制御が追従できない。そこで、間の状態をつくることで、電源制御の負荷変動を細かくできる。
(消磁コイル非導通状態:発熱抑制機能なし)
一方、図15(b)は、図8(b)と同様に消磁機能を発揮させない動作状態を示す定着スリーブ300の断面図であり、切り替え素子16をオフとして消磁コイル3L、3L間を遮断し、消磁磁束を生じさせないことによって消磁機能が発揮されないようにしている。
消磁コイル3L、3Lが励磁コイル2aから離れて金属スリーブ3Hを間にして反対側に位置するため励磁コイル2aからの誘導磁束が整磁層3Cを透過しているが、整磁層3Cを構成する整磁合金3Cの温度Tがキュリー温度Tcより高いT>Tc場合、消磁コイル3L、3Lからの誘導反発磁束が生じていない。したがって、励磁コイル2aによる誘導磁束(実線)は制約なく発熱層3Eで渦電流を生じ、発熱させる。この状態は図11における設定温度180°C以上の○印を結ぶ特性線(最大発熱量1000W)に対応する。
仮に、図15(b)の消磁コイル3L、3Lがオフの消磁非機能状態で、T<Tcを想定すると、この場合も、制約なく発熱層で渦電流を生じ、発熱させる。この状態は図11における設定温度180°C以下の○印を結ぶ特性線(最大発熱量1000W)に対応し、発熱層を最大限発熱させることができる。
切り替え素子16を可変抵抗器とした場合、抵抗値を変えることにより、所望の発熱抑制制御を行える。すなわち、整磁合金3Cの発熱の制御は、図11のようなデータに可変抵抗器の抵抗値、定着スリーブ300の表面温度などを加味した制御データを作成し、定着装置、画像形成装置などマシン状態情報(ウォームアップ時、通紙時、省エネモード時か否かなど)や定着装置内温度センサ情報に基づいて、可変抵抗器の抵抗値を変化させて行う。
(制御例)
図17において、制御手段100は上記制御データを保持したCPUからなる。定着スリーブ300の軸長手方向の中央部及び端部には該ローラの表面温度を検知する温度検知手段としての温度センサ110、120を設け、その検知情報を制御手段100に入力するようにしている。同様に画像形成装置が設けられた室温を測定する温度センサ130からの検知情報も制御手段100に入力される。
切り替え素子16のオン・オフ或いは抵抗値は、制御手段100の出力により駆動される。制御手段100はマシン状態情報がウォームアップ時であれば、温度センサ110、120、130からの温度情報に基づき、切り替え素子16を制御して消磁コイル3L、3Lで適正な反発磁束が得られるようにする。
小サイズ紙の連続通紙により、定着スリーブ300の軸方向中央部が両端部よりも表面温度が低下し、定着品質に影響が出る状況であれば前記実施形態例1で図7により説明した内容に準じた制御を行う。
また、図18(a)に示したように通常プリント時には、消磁コイルショート(導通)(図15(a)が対応)とし、光沢プリント時には、消磁コイルオープン(図15(b)が対応)とする。また、カラー画像においては、モノクロ画像に比べて光沢が要求されるので消磁コイルオープン(図15(b))とする。
このように、ウォーミングアップ時や小サイズ紙の連続定着など、定着装置の動作状態に係る情報や、光沢画像、非光沢画像など定着画像品質に係る情報に応じて前記磁束調整手段を制御し、消磁コイル3L、3Lによる反発磁束の量を調整することで所望の定着品質や、昇温効果を得る。
温度センサ110、120からの温度情報は随時制御手段100に入力されて、目標値との差が把握され、切り替え素子100における抵抗値を修正するフィードバック制御を行うことで一層の定着品質や、昇温効果を得る。
(発熱回転体の態様)
本例においても、本発明の対象となる定着用の発熱回転体としては、定着スリーブ300の他に、金属スリーブ3Hの厚さを200μmを超えて厚くし、加圧ローラ4との圧接により変形しない剛体に近い定着ローラを含むものとする。
さらに別の例として、図19に示したように、加圧ローラ4に対向圧接するローラ140と協働して定着ベルト15を回転可能に支持しかつ該定着ベルト15を加熱する加熱ローラ160も本発明の発熱回転体に含める。その場合、金属スリーブ3Hの厚さは200μmを超えて厚くし剛性を高めるのがよい。
[4] 実施の形態例3
図20は、前記した実施の形態例による定着装置が適用されるカラー用の画像形成装置を例示した図である。もちろん本発明は、図20に示したタイプの画像形成装置には限定されず、またカラー画像を作成するものだけでなく、単一画像を形成するものをも対象とする。
この画像形成装置は上から、読み取り部C、排紙収納部D、画像形成部A、給紙部Bからなる。
読み取り部Cは、コンタクトガラスC2上に載置される原稿を読み取るもので、原稿画像は、読み取り走行体C1の走査により、画像情報がレンズC3を経てCCD(Charge Coupled Devices)4に結像され電気信号に変換され、露光装置A10に送られて露光用の画像情報データに供される。
画像形成部Aは主として、プロセスカートリッジPCに収められたドラム状の4つの感光体A1及びその付帯部材、プロセスカートリッジPCの上方に配置された中間転写装置A4、中間転写装置A4の側部に配置された2次転写装置A5、2次転写装置A5の上方に配置された定着装置A8、排紙ローラA9、レジストローラA11等からなる。ここで、定着装置A8としては前記実施形態例1、2で説明した発熱回転体を用いた定着装置が使用される。図20には一例とし図8等で説明したタイプの定着スリーブ(発熱回転体)30が示されている。
4つの感光体は中間転写装置A4に構成された中間転写ベルトA4aの回転方向に沿って配列されている。各感光体A1はそのまわりに、回転方向順に、帯電装置A2、現像装置A3、クリーニング装置A6、潤滑剤塗布装置A7を備え、ほかに、現像装置A3とクリーニング装置A6との間の感光体面には中間転写ベルトA4aが接し(1次転写部)、また、帯電装置A2と現像装置A3との間の感光体面は、帯電後において露光装置A10からの光で露光される露光領域となっている。
画像形成に際して、各感光体は個々に、帯電装置A2により帯電され、CCD4で読み取られた原稿のデータに基づき露光装置A10により露光され表面に静電潜像が担持される。各潜像はシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色のトナーにより現像装置A3により各色のトナー画像として可視像化される。
各感光体A1に形成されたシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのトナー画像は、1転写部で、回転する中間転写ベルトA4a上に順に転写されて色重ねによりカラートナー像ができる。このカラートナー像は、中間転写ベルトA4a上、2次転写装置A5が配置された2次転写部で、用紙Sに一括転写される。この転写により未定着カラートナー画像を担持した用紙Sは定着装置A8を通過する間に画像定着され、排紙ローラA9により排紙収納部Dに送り出される。中間転写ベルトA4a、2次転写装置A5はそれぞれ付着した残トナーを除去するクリーニング手段を付帯するが説明は略す。
給紙部Bは小サイズから大サイズまで異なるサイズの用紙Sを収納する給紙カートリッジ40を複数装備している。給紙カートリッジ40は例えば露光用の画像情報データに含まれる原稿サイズ情報に応じて自動選択され、或いは操作者により選択された給紙カートリッジ40から用紙Sが分離給紙手段100より給紙ローラB1に送り出される。この給紙ローラB1は、レジストローラA11で一旦停止し、中間転写ベルトA4a上のカラートナー画像とのタイミングを計って2次転写装置A5に向けて送り出す。
本例のようにシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各トナーで可視像化が可能な画像装置では、フルカラー画像、何れかの色の単一色画像の形成を選択することができる。フルカラー画像では光沢が要求され、単一色画像(例えばブラック)では光沢が要求されないケースが多い。画像の光沢は定着温度の高低に関係する。広範囲な定着温度を効率よく実現できる本発明は光沢画像、非光沢画像の何れにも対応でき、本例のような画像形成装置に適合する。
本例のように、小サイズから大サイズまでの各種サイズの用紙を収納し、何れのサイズについても選択可能な画像形成装置においては、小サイズ紙を連続通紙する際に生じる定着スリーブ(ローラ)軸長手方向中央部における温度低下に起因する定着不良の問題が懸念される。消磁部材を用いる従来の定着スリーブではキュリー温度近傍の定着温度に上限が固定されるが発熱効率が低い。
本発明では、通常用いる定着温度より高いキュリー温度の整磁合金を用い、かつ、消磁部材機能時には、特性線P1、P2、P3など、その高いキュリー温度よりも低い温度(発熱効率は低くない)で通常は定着を行うことができる。
また、軸長手方向中央部における温度低下に起因する定着不良が懸念される状態になったときは、消磁部材非機能状態にし、軸長手方向の両端部を含む定着スリーブ全体の温度を高速加熱して、中央部の温度低下を解消する。小サイズ紙の連続通紙では、ある時間経過による温度低下ごとに消磁部材非機能状態にする。
ウォームアップ時、特に環境温度が低い冬季などにおいても、消磁部材非機能状態にすれば、高速昇温により、短時間に通常用いる定着温度にすることができる。
画像形成装置で用い得るローラ方式の定着装置の概念的要部構成を示した断面図である。 励磁コイル及びコアの構成を例示した斜視図である。 励磁コイルの正面図である。 定着スリーブの一部を半径方向で切り出して拡大して示した断面図である。 (a)は磁束調整手段を有しない定着スリーブの断面とともに整磁合金による発熱抑制がない場合の誘導磁束、渦電流の関係を模視的に示した図、(b)は磁束調整手段を有しない定着スリーブの断面とともに整磁合金による発熱抑制がある場合の誘導磁束、渦電流の関係を模視的に示した図、(c)は図中の矢印を説明した図である。 透磁率の温度依存性を示した図である。 小サイズ連続通紙による中央部温度落ち込みの状態を模式的に示した図である。 (a)は磁束調整手段を有した定着スリーブの断面とともに、消磁部材機能時における誘導磁束、渦電流の関係を模視的に示した図、(b)は磁束調整手段を有した定着スリーブの断面とともに消磁部材非機能時における誘導磁束、渦電流の関係を模視的に示した図、(c)は図中の矢印を説明した図である。 磁性コアの斜視図である。 定着スリーブの断面図である。 発熱効率の温度依存性を示す図である。 定着スリーブの温度制御方法を説明したブロック図である。 (a)は通常プリント時(消磁部材機能状態)における磁性コア、消磁部材の位置、(b)は光沢プリント時(消磁部材非機能状態)における磁性コア、消磁部材の位置を示した図である。 定着ベルトを用いた定着装置を例示した図である。 (a)は磁束調整手段を有した定着スリーブの断面とともに、消磁コイルのスイッチオン時における誘導磁束、渦電流の関係を模視的に示した図、(b)は磁束調整手段を有した定着スリーブの断面とともに消磁コイルのスイッチオフ時における誘導磁束、渦電流の関係を模視的に示した図、(c)は図中の矢印を説明した図である。 励磁コイル、消磁コイル、切り替え素子及びインバータの関係を説明した図である。 定着スリーブの温度制御方法を説明したブロック図である。 (a)は通常プリント時(消磁部材機能状態)における磁性コイルのスイッチ状態、(b)は光沢プリント時(消磁部材非機能状態)における磁性コイルのスイッチ状態を示した図である。 定着ベルトを用いた定着装置を例示した図である。 本発明の定着装置を用いた画像形成装置の構成を説明した図である。
符号の説明
2 磁束発生部
2a 励磁コイル
2b 足コア
2c センターコア
2d アーチコア
3、30、300 定着スリーブ(発熱回転体)
消磁部材 3A、3A‐1
3L 消磁コイル
3B 断熱層
3C 整磁合金
3D1 酸化防止層
3E 発熱層
3D2 酸化防止層
3F 弾性層
3G 離型層
3H 金属スリーブ
3Q 磁性コア
4 加圧ローラ
5 軸受
6R 右軸
6L 左軸
7R 右フランジ
7L 左フランジ
8R 右側板
8L 左側板
9R、9L 軸部
10、100 制御手段
11、12,13、110、120、130 温度センサ
14、140 ローラ
15、150 定着ベルト
16 切り替え素子
17、170 加熱ローラ
定着装置A8
E インバータ
M モータ
P1、P2、P3 特性線
PC プロセスカートリッジ
S 用紙(シート状媒体)
Tn トナー

Claims (20)

  1. 発熱層と、磁束を発生させ、該磁束によって前記発熱層を誘導加熱する励磁コイルと、前記発熱層で発生した熱が伝熱される整磁合金を有し、前記整磁合金を、前記励磁コイルと消磁部材の間に配置し、前記励磁コイルの磁束に起因して前記消磁部材で発生する反発磁束により自己温度制御機能を発揮し得るようにしてなる定着用の発熱回転体を有する定着装置において、
    前記反発磁束の量を調整可能な磁束調整手段を有したことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記磁束調整手段は、前記励磁コイルによる磁束が前記消磁部材に及ぶ程度が変化するように前記消磁部材を前記励磁コイルに対して変位させるものであることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項2に記載の定着装置において、
    前記消磁部材を前記励磁コイルに対して変位させるため、前記消磁部材を回転可能としたことを特徴とする定着装置。
  4. 請求項3に記載の定着装置において、
    前記消磁部材と、高抵抗磁性材とがローラの回転方向に分けて構成されていることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項3又は4に記載の定着装置において、
    前記回転可能な消磁部材は、前記高抵抗磁性材としてのフェライトからなるローラの一部に、前記消磁部材としてのアルミニウムまたは銅板を貼り付けたものからなることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項4又は5に記載の定着装置において、
    前記回転可能な前記高抵抗磁性体の回転中心を間にした反対側を消磁材で構成したことを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の定着装置において、
    前記整磁合金は筒状をなして回転可能であり、前記励磁コイルは回転する前記整磁合金の外側に位置し、前記消磁部材は前記回転する前記整磁合金の内側に高抵抗磁性材と組み合わされて前記励磁コイルに対して回転可能に構成されていることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1乃至6の何れかに記載の定着装置において、
    前記消磁部材が前記整磁合金よりも体積抵抗率の低い材料からなることを特徴とする定着装置。
  9. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記消磁部材が、前記励磁コイルによる磁束を減殺する消磁磁束を発生する消磁コイルからなり、前記磁束調整手段は、前記消磁コイルによる消磁磁束の量が変化するように前記消磁コイルを含む回路に設けたスイッチ又は可変抵抗器からなることを特徴とする定着装置。
  10. 請求項9に記載の定着装置において、
    前記発熱層及び前記整磁合金は筒状をなして一体的に回転可能であり、前記励磁コイルは回転する前記整磁合金の外部に配置し、前記消磁部材は前記筒状をなして回転する回転体の中に配置したことを特徴とする定着装置。
  11. 請求項1乃至10の何れかに記載の定着装置において、
    前記発熱回転体は、加圧ローラに対向圧接する部分が該圧接により変形する定着スリーブ、加圧ローラに対向圧接する部分が該圧接により変形しない定着ローラ、又は、加圧ローラに対向圧接するローラと協働して定着ベルトを回転可能に支持しかつ該定着ベルトを加熱する加熱ローラの何れかとして構成され、前記対向圧接部を通過するシート状媒体上に画像を定着させることを特徴とする定着装置。
  12. 請求項11に記載の定着装置において、
    前記発熱回転体の温度を検知する温度検知手段と、該温度検知手段により検知された温度情報に基づき、前記磁束調整手段を制御して前記反発磁束の量を調整する制御手段を有することを特徴とする定着装置。
  13. 請求項11又は12に記載の定着装置において、
    磁束調整手段を制御して前記反発磁束の量を調整する制御手段を有し、該制御手段は、当該定着装置の動作状態や定着画像品質に応じて前記磁束調整手段を制御して前記反発磁束の量を調整することを特徴とする定着装置。
  14. 請求項13に記載の定着装置において、
    前記制御手段は、当該定着装置の動作状態がウォーミングアップのときは、前記磁束調整手段を制御して前記消磁部材を非機能状態にすることを特徴とする定着装置。
  15. シート状媒体に担持された未定着トナー画像に熱を与えて定着する定着装置を備えた画像形成装置において、前記定着装置として請求項1乃至14の何れかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  16. 外部からの磁束により誘導加熱される発熱層と、該発熱層からの伝熱を受ける整磁合金層とを有した金属スリーブの中に、消磁部材を設けている定着用の発熱回転体において、
    前記消磁部材を回転可能に設けてなることを特徴とする定着用の発熱回転体。
  17. 請求項16に記載の定着装置において、
    前記回転可能な消磁部材は、前記高抵抗磁性材としてのフェライトからなるローラの一部に、前記消磁部材としてのアルミニウムまたは銅板を貼り付けたものからなることを特徴とする定着用の発熱回転体。
  18. 外部からの磁束により誘導加熱される発熱層と、該発熱層からの伝熱を受ける整磁合金層とを有した金属スリーブの中に、消磁部材を設けている定着用の発熱回転体において、
    前記消磁部材を消磁コイルで構成し、該消磁コイルによる消磁磁束の量が変化するように前記消磁コイルを含む回路にスイッチ又は可変抵抗器を設けたことを特徴とする定着用の発熱回転体。
  19. 発熱層と、磁束を発生させ、該磁束によって前記発熱層を誘導加熱する励磁コイルと、前記発熱層で発生した熱が伝熱される整磁合金を有し、前記整磁合金を、前記励磁コイルと消磁部材の間に配置し、前記消磁部材で発生する前記励磁コイルの磁束に起因する反発磁束により自己温度制御機能を発揮し得るようにしてなる定着用の発熱回転体と、前記反発磁束の量を調整する磁束調整手段を有した定着装置の温度制御方法であって、
    前記整磁合金には定着のための設定温度よりも高いキュリー温度の材料を用い、当該定着装置の動作状態や定着画像品質に応じ最適な設定温度を満足するように前記磁束調整手段を駆動することを特徴とする定着装置の温度制御方法。
  20. 請求項19に記載の定着装置の温度制御方法において、
    前記発熱回転体の温度を検知する温度検知手段からの温度情報を用いてフィードバック制御を行うことを特徴とする定着装置の温度制御方法。
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