JP2006292815A - 定着装置 - Google Patents

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智之 野口
Masahiro Seii
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Abstract

【課題】定着ベルトを目標温度まで即座に昇温させ、かつ定着ベルトの温度の均一性を確保すること。
【解決手段】励磁コイルユニット250と、加熱ローラ220と、定着ベルト230と、加圧ローラ240とを備え、定着ベルト230の周長を加熱ローラ220の外周長の非整数倍とすることにより、加熱ローラが偏心して回転している場合や加熱ローラ上の発熱層270の厚みにムラが生じている場合においても、定着ベルト230の温度均一性を確保でき、良好な定着画像を得ることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、複写機やファクシミリ、プリンタなどの電子写真方式画像形成装置に使用される定着装置に関し、より具体的には加熱部材としてベルト状部材を使用した電磁誘導加熱方式の定着装置に関するものである。
電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置は、記録材の表面に形成したトナー未定着画像を記録材面に加熱定着する定着装置を備えている。この定着装置として今日採用されているものの一つにベルト方式の定着装置がある。
このベルト方式の定着装置は、加熱ローラと定着ローラに無端状ベルトを張架し、定着ローラに対して定着ベルトを介して加圧ローラを圧接させたさせたものである(例えば、特許文献1参照)。この例では加熱ローラの内部にハロゲンランプ等のヒータを設けて加熱ローラを内部から加熱し、該定着ベルトは加熱ローラにより加熱され、該定着ベルトと加圧ローラとの間の圧接ニップ部にトナーの載った記録材を狭持搬送して未定着画像を定着ローラ側から加熱して記録材面に加熱定着させる。
ところで、定着装置としては、画像形成時にユーザーを待たせないクイックスタートの観点や省エネルギーの観点から、加熱部材を瞬時に所定の温度に加熱することができ待ち時間を0とすることが求められている。しかし、上述のハロゲンランプ等のヒータを使用して加熱ローラを加熱する方式では、加熱ローラが間接的に加熱される点や、ハロゲンランプ等のヒータ自体に熱容量がありヒータ自身を温めるのにも時間がかかってしまう点から待ち時間を短くすることは非常に難しい。
そこで、近年、上記定着装置の加熱手段としてハロゲンランプ等のヒータの代わりに誘導加熱方式を利用した加熱手段が検討されている。この方式は、導電性の加熱ローラに磁界発生手段から発生した磁界を作用させ、電磁誘導による渦電流を発生させ直接加熱ローラを加熱させるものである。このように、誘導加熱方式の加熱手段は、加熱部材を直接加熱するので、加熱部材を瞬時に所定の温度にすることができるため、昇温時間が速く、待ち時間の非常に短い定着装置を提供する非常に有効な加熱手段である。
ところで、上記ハロゲンランプ等のヒータを用いたベルト方式の定着装置においては、加熱ローラは間接的に加熱され瞬時には温度が上がらないため、加熱ローラの回転方向である周方向の温度ムラはほとんど発生しない。そのため、加熱ローラの外周長と定着ベルトの周長の関係を特に気にする必要がなく、任意の関係でよかった。
また、誘導加熱方式の加熱手段を用いたベルト方式の定着装置においては、加熱ローラは直接加熱され、瞬時に温度が上がるが、加熱ローラに反り等の変形がないため、加熱ローラは偏心することなく回転し、磁界発生手段と加熱ローラの距離が常に一定であるため、加熱ローラの回転方向である周方向の温度ムラはほとんど発生しない。そのため、加熱ローラの外周長と定着ベルトの周長の関係を特に気にする必要がなく、任意の関係でよかった。
最近では、上記誘導加熱方式の加熱手段においては、加熱ローラの熱容量を小さくする目的で加熱ローラの肉厚を薄くした構成ものや、発熱効率を良くする目的で加熱ローラにさらに非磁性の導電性部材からなる数μmから数十μmの発熱層を付加した構成のものが提案され、さらなる昇温時間の短縮化すなわち待ち時間の短縮化が行なわれている。
特開平8−334997号公報
しかしながら、前記薄肉の加熱ローラは製造上反りが生じやすく、また反りがない加熱ローラにおいても、加熱ローラは定着ベルトから強い力で引っ張られるため、加熱ローラの中央部等が変形し反りが生じてしまう。このような加熱ローラに反りがある状態で加熱ローラが回転すると偏心して回転してしまう。加熱ローラが偏心して回転している場合は、加熱ローラと磁束発生手段との間隔が加熱ローラの一回転の間で変動するので、その変動に対応した加熱ローラの周方向の温度ムラが発生し、定着ベルトへその温度ムラが伝導し、定着ベルトにも温度ムラが生じる。
このような状況下で加熱ローラの外周長と定着ベルトの周長が整数倍で構成された場合、加熱ローラの温度ムラが定着ベルトに蓄積され増大する形となり、定着ベルトの温度ムラは非常に大きくなり、オフセット等の画像劣化が発生してしまうという課題を有していた。
また、前記非磁性の導電性部材からなる発熱層を付加した構成では、発熱効率は良くなる反面、該発熱層の厚みの差により加熱ローラの発熱量は大きく違う。一般に加熱ローラに付加する発熱層の厚さを加熱ローラの軸方向および周方向ともに均一に形成させることは困難であり、仮に軸方向厚さを均一に形成した場合は、周方向に厚みムラを生じる。この場合、加熱ローラに付加された発熱層の周方向の厚みムラに対応して、加熱ローラの周方向の発熱量の差が生じることで温度ムラが発生し、定着ベルトにその温度ムラが伝導する。
このような状況下で加熱ローラの外周長と定着ベルトの周長が整数倍で構成された場合、加熱ローラの温度ムラが定着ベルトに蓄積され増大する形となり、定着ベルトの温度ムラは非常に大きくなり、オフセット等の画像劣化が発生してしまうという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、加熱ローラに反りがあり偏心して回転している場合や発熱層の厚みにムラが生じている場合においても、定着ベルトの温度均一性を確保することができる定着装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の定着装置は、磁束を発生する磁束発生手段と、前記磁束発生手段の発生する磁束により誘導加熱される加熱ローラと、前記加熱ローラの外周に内接し懸架された定着ベルトと、前記定着ベルトを挟持回転して記録媒体上に形成された未定着画像を加熱定着するためのニップ部を形成する加圧手段と、を備え、前記定着ベルトの周長は前記加熱ローラの外周長の非整数倍に設定される構成を採る。
本構成によって、定着ベルトの温度均一性を確保することができる。
本発明の定着装置によれば、加熱ローラが偏心して回転している場合や発熱層の厚みにムラが生じている場合においても、定着ベルトの温度均一性を確保することができ、良好な定着画像を得ることができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る定着装置を搭載するのに適した画像形成装置の構成を示す概略断面図である。図1に示すように、この画像形成装置100は、カラー画像の発色に寄与する4色のトナー像を4つの像担持体上に個別に形成し、これら4色のトナー像を中間転写体上に順次重ね合わせて一次転写した後、この一次転写像を記録媒体に一括転写(二次転写)する1パス方式の画像形成装置である。
なお、本実施の形態1に係る定着装置は、前記1パス方式の画像形成装置のみに限定されず、あらゆる方式の画像形成装置に搭載可能であることはいうまでもない。
また、図1において、画像形成装置100の各構成要素に付した符号の末尾の記号Y,M,C,Kは、Yはイエロー画像、Mはマゼンタ画像、Cはシアン画像、Kはブラック画像のそれぞれの画像形成に関与する構成要素を示しており、同一符号の構成要素はそれぞれ共通した構成を有している。
画像形成装置100は、前記4つの像担持体としての感光体ドラム110Y,110M,110C,110Kの周囲に、帯電器120Y,120M,120C,120K、露光装置130、現像器140Y,140M,140C,140K、転写器150Y,150M,150C,150K、クリーニング装置160Y,160M,160C,160K及び中間転写ベルト(中間転写体)170をそれぞれ配置した画像形成ステーションSY,SM,SC,SKを有している。
図1において、各感光体ドラム110Y,110M,110C,110Kは、それぞれ矢印方向に回転され、それぞれの表面が帯電器120Y,120M,120C,120Kにより一様に所定の電位に帯電される。
帯電された各感光体ドラム110Y,110M,110C,110Kは、露光装置130により特定色の画像データに対応したレーザビームの走査線130Y,130M,130C,130Kが照射される。これにより、各感光体ドラム110Y,110M,110C,110Kの表面に前記特定色毎の静電潜像が形成される。
感光体ドラム110Y,110M,110C,110K上に形成された前記特定色毎の静電潜像は、現像器140Y,140M,140C,140Kにより顕像化される。これにより、各感光体ドラム110Y,110M,110C,110K上に、カラー画像の発色に寄与する4色の未定着画像が形成される。
感光体ドラム110Y,110M,110C,110K上に顕像化された4色のトナー像は、転写器150Y,150M,150C,150Kにより、前記中間転写体としての無端状の中間転写ベルト170に一次転写される。これにより、感光体ドラム110Y,110M,110C,110K上に形成された4色のトナー像が順次重ね合わされて中間転写ベルト170上にフルカラー画像が形成される。
各感光体ドラム110Y,110M,110C,110Kは、中間転写ベルト170にトナー像を転写した後、クリーニング装置160Y,160M,160C,160Kにより、それぞれの表面に残っている残留トナーが除去される。
ここで、露光装置130は、感光体ドラム110Y,110M,110C,110Kに対して所定の傾きをもって配置されている。また、中間転写ベルト170は、駆動ローラ171と従動ローラ172とに懸架されており、駆動ローラ171の回転により、図1において矢印A方向へ回動される。
一方、画像形成装置100の下部には、記録媒体としての印字用紙などの記録紙Pが収納された給紙カセット180が設けられている。記録紙Pは、給紙ローラ181により給紙カセット180から1枚ずつ所定のシート経路に送り出される。
前記シート経路に送り出された記録紙Pは、従動ローラ172に懸架された中間転写ベルト170の外周面と中間転写ベルト170の外周面に接触する二次転写ローラ190とで形成される転写ニップ部を通過する際に、中間転写ベルト170上に形成されたフルカラー画像(未定着画像)が二次転写ローラ190により一括転写される。
記録紙Pに一括転写された未定着のフルカラー画像は、図2に詳述する定着装置200の定着ローラ210及び加熱ローラ220に懸架された定着ベルト230の外周面と定着ベルト230の外周面に接触する加圧ローラ240とで形成される定着ニップ部Nを通過することにより、記録紙Pに加熱定着される。
なお、画像形成装置100には、その筐体の一部を成す開閉自在のドア101が設けられており、このドア101の開閉により、定着装置200の交換やメンテナンス及び前記用紙搬送路に詰まった記録紙Pのジャム処理などを行なうことができる。
次に、図2を参照して画像形成装置100に搭載されている本実施の形態1に係る定着装置200について説明する。図2は本実施の形態1に係る定着装置200の要部の構成を示す概略断面図である。
図2において、発熱体としての加熱ローラ220は、例えば、鉄、コバルト、ニッケル又はこれら金属の合金等の中空円筒状の磁性金属部材からなる回転体で構成され、図示しない支持側板に固定されたベアリングにより、その両端が回転可能に支持されている。また、加熱ローラ220は、外径が20mm、肉厚が0.2mmの低熱容量で昇温の速い構成となっており、後述する励磁コイルユニット250に交流電流を流すことにより発生する磁束が、加熱ローラ220を貫き、電磁誘導により渦電流Iが生じ、負荷抵抗Rに比例した熱RI2で加熱される。
定着ローラ210は、例えばステンレススチール等の金属製の芯金を、ソリッド状又は発泡状の耐熱性を有するシリコーンゴムからなる弾性部材で被覆して構成されており、図示しない支持側板に固定されたベアリングにより、その両端が回転可能に支持されている。その外径が30mm程度あり加熱ローラ220の外径よりも大きく形成されている。前記弾性部材は、その肉厚を3〜8mm程度、硬度を15〜50°(Asker硬度:JIS A の硬度では6〜25°)程度としている。
また、定着ローラ210には、加圧ローラ240が圧接している。この定着ローラ210と加圧ローラ240との圧接により、その圧接部に所定幅の定着ニップ部Nが形成される。
定着ベルト230は、加熱ローラ220と定着ローラ210とに懸架された耐熱性ベルトで構成されている。この定着ベルト230は、加熱ローラ220との接触部位で加熱ローラ220の熱が伝導され、A方向への回転によってベルト全周に亘って加熱される。
このように構成した定着装置200は、加熱ローラ220の熱容量が定着ローラ210の熱容量よりも小さくなるので、加熱ローラ220が急速に加熱されるようになり、その加熱定着開始時におけるウォームアップ時間が短縮される。
また、定着ベルト230は、例えば、フッ素系樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂などの耐熱性を有する樹脂を基材とした層と、この層の表面を被覆するようにして設けられたシリコーンゴム又はフッ素ゴム等の弾性部材からなる弾性層と、PTFE、PFY、FEP、シリコーンゴム又はフッ素ゴム等の離型性の良好な樹脂あるいはゴムを単独もしくは混合して形成された離型層とを備えた多層構造の耐熱性ベルトで構成されており、外径が45mm、総厚みが100〜400μmとしている。
なお、定着ベルト230の基材としては、耐熱性を有する樹脂の代わりに、鉄、コバルト、ニッケル等の金属を用いてもよい。
加圧ローラ240は、例えば、銅又はアルミ等の熱伝導性の高い金属製の円筒部材からなる芯金の表面に、耐熱性及びトナー離型性の高い弾性部材を設けて構成されており、図示しない支持側板に固定されたベアリングにより、その両端が回転可能に支持され、図示しない駆動手段によって回転駆動される。前記芯金としては、上記金属以外にSUSを使用してもよい。
この加圧ローラ240は、前述したように、定着ベルト230を介して定着ローラ210に圧接することにより、記録紙Pを挟持搬送する定着ニップ部Nを形成している。ここで、本実施の形態1に係る定着装置200においては、加圧ローラ240の硬度を定着ローラ210の硬度よりも硬くし、加圧ローラ240の周面が定着ベルト230を介して定着ローラ210の周面に食い込むようにして定着ニップ部Nを形成している。
このため、この加圧ローラ240は、その外径は定着ローラ210と同じ30mm程度であるが、その肉圧が2〜5mm程度と定着ローラ210よりも薄く、その硬度も20〜60°(Asker硬度:JIS A の硬度では6〜25°)程度と定着ローラ210よりも硬く構成されている。
このような構成の定着装置200においては、記録紙Pが加圧ローラ240の周面の表面形状に沿うように定着ニップ部Nにより挟持搬送されるので、記録紙Pの加熱定着面が定着ベルト230の表面から離れやすくなるという効果がある。
なお、定着ニップ部Nの入口側近傍の定着ベルト230の内周面には、サーミスタなどの熱応答性の高い感温素子からなる温度検出器260が当接配置されている。この定着装置200においては、温度検出器270が検知した定着ベルト230の内周面の温度に基づいて、定着ベルト230の表面温度、つまり前記未定着画像の加熱定着温度が所定の温度に維持されるように、励磁コイルユニット250による加熱ローラ220及び定着ベルト230の加熱温度を制御している。
次に、励磁コイルユニット250の構成について説明する。励磁コイルユニット250は、図2に示すように、定着ベルト230を介して加熱ローラ220に外周面に対向するように配置されている。励磁コイル250には、加熱ローラ220を覆うように湾曲形成された難燃性の樹脂からなるコイルガイド部材としての支持フレーム251が設けられている。
励磁コイル252は、表面が絶縁された長い一本の励磁コイル線材を支持フレーム251に沿って加熱ローラ220の軸方向に交互に巻き付けて構成されている。この励磁コイル253の巻回部分の長さは、定着ベルト230と加熱ローラ220とが接する領域と略同じ長さになるように設定されている。
励磁コイル252は、図示しないインバータ回路に接続され、10kHz〜1MHz(好ましくは20kHz〜800kHz)の高周波交流電流が給電されることにより交番磁界を発生する。この交番磁界は、加熱ローラ220と定着ベルト230との接触領域及びその近傍部において加熱ローラ220及び定着ベルト230の発熱層に作用する。そして、この交番磁界の作用により、これらの発熱層の内部に前記交番磁界の変化を妨げる方向の渦電流が流れる。
この渦電流は、加熱ローラ220及び定着ベルト230の発熱層の抵抗に応じたジュール熱を発生させ、主として加熱ローラ220と定着ベルト230との接触領域及びその近傍部において加熱ローラ220及び定着ベルト230を電磁誘導加熱する。
一方、支持フレーム251には、励磁コイル252を囲むようにして、アーチコア253が設けられている。このアーチコア253は、例えばフェライトやパーマロイなどの透磁率および比抵抗が高い磁性材料によって形成され、励磁コイル252によって発生する磁束のうち、発熱ローラ220とは反対側に発生する磁束の経路となり、励磁コイル252と加熱ローラ220との電磁結合を良好にする。従って、この定着装置200においては、アーチコア253の作用により、同じコイル電流でも多くの電力を加熱ローラ220へ投入することが可能となり、そのウォームアップ時間を短縮することができる。
また、支持フレーム251には、励磁コイルユニット250の内部の励磁コイル252及びアーチコア253を覆うように屋根型に形成された樹脂製のハウジング254が取り付けられている。このハウジング254には、複数の放熱孔が形成されており、支持フレーム251、励磁コイル252及びアーチコア253から発生した熱が外部に放出されるようになっている。なお、ハウジング254は、例えばアルミなどの樹脂以外の素材で形成されたものであってもよい。
次に、本実施の形態1に係る加熱ローラ220と励磁コイルユニット250の励磁コイル252との距離の変化が加熱ローラ220の発熱に与える影響について説明する。図3は励磁コイル252に30kHzの周波数の交流電流を印加した時の励磁コイル252の負荷抵抗値Rをプロットした図であり、加熱ローラ220と励磁コイル252の距離が正規距離に対して変化した時のR値をプロットしたものである。ここで加熱ローラ220と励磁コイル252との正規距離は5mmである。
図3に示すように、加熱ローラ220が励磁コイル252に近づくと負荷抵抗値Rは増加し、逆に遠ざかると負荷抵抗値Rは減少する。これは、加熱ローラ220と励磁コイル252の磁気結合が距離に依存し、距離が近いと磁気結合は強まり、逆に遠いと磁気結合は弱まるからである。
前述したように、加熱ローラ220には電磁誘導により渦電流Iが生じ、負荷抵抗Rに比例した熱RI2が発生する。このように加熱ローラ220の発熱量は負荷抵抗Rに比例するので、加熱ローラ220と励磁コイル252の位置関係が正規位置から変化すると発熱量が変化する。つまり、加熱ローラ220が励磁コイル252に近づくと発熱量は増加し、逆に遠ざかると発熱量は減少するため、加熱ローラ220が何らかの原因で偏心した状態で回転した場合は、その一回転において加熱ローラ220と励磁コイル252の位置関係が変化するので、一回転における発熱量も変化し、加熱ローラ220の周方向に温度ムラが生じる。
この加熱ローラ220上の温度ムラは、定着ベルト230へ伝導するが、本実施の形態1の構成では、定着ベルト230の周長が加熱ローラ220の外周の整数倍でないので、定着ベルト230上の温度は加熱ローラ220から伝導された熱が平均化されるため、温度ムラを低く抑えることができる。
ここで、定着ベルト230の周長と加熱ローラ220の外周長の関係が定着ベルト230上の温度に及ぼす影響について説明する。図4および図5は加熱ローラ220の最大反り量が0.2mmあり、偏心して回転している場合の、定着ベルト230のニップ部Nの直前B点の表面温度を時間毎にプロットした図であり、定着ベルト230のニップ部Nを常温から170℃に加熱した時の様子である。加熱ローラ220に反りが0.2mmあるということは、加熱ローラ220と励磁コイル252の間の距離が正規距離である5mmに対して±0.2mm変動することを意味する。
また、図4は本実施の形態1の構成(定着ベルト230の周長が加熱ローラ220の外周長の非整数倍)の場合のグラフで、図5は定着ベルト230の周長が加熱ローラ220の外周長の整数倍である場合のグラフである。
図4に示すように、本発明者らが行なった実験によれば、本実施の形態1の構成(定着ベルト230の周長が加熱ローラ220の外周長の非整数倍)であれば、加熱ローラ220の最大反り量が0.2mmの場合においても、定着ベルト230のニップ部Nの直前B点の表面温度を±2℃以下の温度ムラに抑えることができた。一般に良好な定着画像を得るためには定着ベルト230のニップ部での温度ムラは±5℃以内が好ましく、定着ベルト230の周長と加熱ローラ220の外周長を非整数倍にすることで良好な定着画像を得ることができた。
しかしながら、図5に示すように、定着ベルト230の周長が加熱ローラ220の外周長の整数倍の構成である場合は、加熱ローラ220の周方向の温度ムラが定着ベルト230に蓄積され増大する形となるため、加熱ローラ220の最大反り量が0.2mmである場合、定着ベルト230のニップ部Nの直前B点の表面温度には±6℃の温度ムラが生じ、画像劣化が発生した。
以下の(表1)に加熱ローラ220と励磁コイル252の距離が加熱ローラ220の反り等により正規距離5mmに対して変動した場合の定着ベルト230の温度ムラを示す。(表1)に示すように加熱ローラ220と励磁コイル252の距離が正規距離に対して4%以上変動する場合においては、定着ベルト230の周長と加熱ローラ220の外周長を非整数倍することで定着ベルト230の温度ムラを画像劣化がないレベルまで小さく抑えることが可能である。
Figure 2006292815
このように、定着ベルト230の周長と加熱ローラ220の外周長を非整数倍にすることで、加熱ローラ220に反りがあり、偏心しながら回転した場合においても、定着ベルト230の温度均一性を確保でき、良好な定着画像を得ることができる。なお、上述した実施の形態1では加熱ローラ220の反りによる正規距離に対する変動に関して説明しているが、加熱ローラ220と励磁コイル252の正規距離に対し変動を及ぼす他の加熱ローラ220の変形要因についても同様の結果であることは言うまでもない。また、上述した実施の形態1において、励磁コイルユニット250は加熱ローラ220の外側に配置した構成としているが、励磁コイルユニット250を加熱ローラ220の内部に配置した構成においても、同様の効果が得られることは言うまでもない。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る定着装置について説明する。図6は、本発明の実施の形態2に係る定着装置の要部の構成を示す概略断面図である。なお、本実施の形態2に係る定着装置500は、加熱ローラ220の表面に非磁性の導電性材料からなる発熱層を形成した点のみが、実施の形態1に係る定着装置200の構成と異なっており、その他の構成は共通しているので共通部分の構成については説明を省略する。
図6に示すように、本例の定着装置500は、発熱ローラ220の励磁コイルユニット250側表面に非磁性の導電性材料からなる発熱層270を形成している。発熱層270は例えば、銅などの非磁性導電材料からなっており、メッキ等により数μmから数十μmの厚みで形成されている。
このように加熱ローラ220の励磁コイルユニット250側表面に非磁性の導電性材料からなる発熱層270を形成することにより、加熱ローラ220と励磁コイルユニット250の磁気結合が増加し、負荷抵抗が大きくなり、発熱効率が増加する。
次に、本実施の形態2に係る発熱層270の厚みが発熱に与える影響について説明する。図7は本実施の形態2に係る励磁コイル252に30kHzの周波数の交流電流を印加した時の励磁コイル252の負荷抵抗値Rを発熱層(銅)270の厚みに対してプロットした図であり、励磁コイルユニット250と発熱ローラ220は正規位置である。また、図8はローラ状金属に電気メッキした際の軸方向のメッキ厚ムラの様子を示した図であり、図9はローラ状金属に電気メッキした際の周方向のメッキ厚ムラ様子を示した図である。
図7に示すように、負荷抵抗値Rは発熱層(銅)270の厚みにより大きく変化し、発熱層(銅)270の厚みが5μmの時最大となり、それ以上厚くなると徐々に減少する。
前述したように、加熱ローラ220には電磁誘導により渦電流Iが生じ、負荷抵抗Rに比例した熱RI2が発生する。このように加熱ローラ220の発熱量は負荷抵抗Rに比例するので、発熱層(銅)270の厚みが変化すると加熱ローラ220の発熱量が変化する。つまり、例えば発熱層(銅)270が5μmから15μmの範囲では、発熱層(銅)270の厚みが薄いと発熱量は増加し、逆に厚いと発熱量は減少するため、発熱層(銅)270を加熱ローラ220に形成させる際に厚みムラが生じると加熱ローラ220に温度ムラが生じてしまう。
ここで、発熱層(銅)270を電気メッキにより加熱ローラ220上に形成させる方法ついて説明する。一般的に電気メッキは、メッキ液で満たされたメッキ浴槽内に陽極と陰極(メッキされる金属)をある距離を隔てて配置し、陽極から陰極へ電流を流すことによりメッキ液中の金属陽イオンが陰極(メッキされる金属)表面にメッキされることで行なわれる。
ただし、陽極から陰極(メッキされる金属)への電流分布は一様ではなく、電流分布の疎、密が生じてしまうことでメッキ厚みに差が生じてしまう。例えば陰極(メッキされる金属)がローラ状である場合には、軸方向には図8に示すメッキ厚みムラが発生し、周方向には図9に示すようなメッキ厚みムラが発生する。また、図8に示す軸方向の厚みムラおよび図9に示す周方向の厚みムラは陰極であるローラ全域にわたって同一傾向である。
本実施の形態2ではメッキ液に青化銅を用い、加熱ローラ220を陰極とすることで、加熱ローラ220上に発熱層(銅)270を形成させることができるが、特殊な設備を使用せずに低コストで加熱ローラ220を電気メッキした場合は、上述したように加熱ローラ220の軸方向、周方向に平均厚みの±20%程度のメッキ厚みムラが発生してしまう。
ここで、加熱ローラ220上の発熱層(銅)270に軸方向のメッキ厚みムラがある場合、前述したように発熱層(銅)の厚み差により、発熱量に差が生じ、軸方向に温度ムラが発生する。この軸方向の温度ムラは、加熱ローラ220上の全域にわたって傾向が同じであるため、加熱ローラ220から定着ベルト230へ常に蓄積され増大する形で伝導するため、定着ベルト230上の温度ムラは非常に大きくなってしまう。
そこで、発熱層(銅)270の周方向の厚みが平均厚み10μmに対し±1μmのムラがある状態において、軸方向の厚みムラと定着ベルト230の温度ムラの関係を調べた結果、(表2)に示すように、発熱層(銅)270の軸方向の厚みが平均10μmに対し±1μmのムラがあった場合(周方向の厚みムラは無視できるレベル)、定着ベルト230のニップ部Nの直前B点の表面温度は±4℃の温度ムラが発生し、±1.5μm以上のムラがあった場合は±6℃以上の温度ムラが発生した。一般に良好な定着画像を得るためには定着ベルト230のニップ部での温度ムラは±5℃以内が好ましい。このため、軸方向の平均厚みを10μmとした場合、厚みムラを±1μm以内、つまり厚みムラは平均厚みの±10%以内にする必要がある。なお、発熱層(銅)の平均厚みを10μmにしているのは、10μm付近においてが加熱ローラの昇温が一番速かったからである。
Figure 2006292815
上述したように発熱層(銅)270の厚みムラを軸方向、周方向とも平均厚みの±10%以下にすることは非常に難しい。すなわち、上記した従来技術は、「発熱層の厚みムラを加熱ローラの軸方向および幅方向に関し、同時に可及的に小さくすることにより、加熱ローラ全体としての温度ムラを低減する」という考え方に基づくが、発熱層の厚みムラを軸方向および幅方向に同時に小さくすることは技術的に困難である。本発明者らは、上記従来技術に比べ、発熱層の厚みムラを軸方向または幅方向のいずれか一方において小さくすることは実現可能であることを見出した。そこで、本発明者らは、上記従来技術の考え方を採ることなく、、「発熱層の厚みムラを周方向に較べて軸方向に小さくすることにより、まず、加熱ローラの軸方向の温度ムラを防止し、その上で、発熱層の厚みムラが軸方向よりも大きくなっている周方向に関し、定着ヘ゛ルトの周長を加熱ローラの外周長の非整数倍に設定することにより、加熱ローラの周方向の温度ムラを防止し、以って、加熱ローラ全体としての温度ムラを低減する」という新規な技術思想を得るに到ったのである。
以下、具体的に説明する。本発明によれば、発熱層(銅)270をメッキにて形成させる際、軸方向の厚みを均一にすることに重点を置くので、加熱ローラ220上の発熱層(銅)270に周方向に厚みムラが生じやすくなる。この場合、加熱ローラ220の一回転における発熱量が変化し、加熱ローラ220の周方向に温度ムラが生じてしまう。しかし、この加熱ローラ220上の温度ムラは、定着ベルト230へ伝導するが、本実施の形態2の構成では、定着ベルト230の周長が加熱ローラ220の外周の整数倍でなく、非整数倍に設定されているので、定着ベルト230上の温度は加熱ローラ220から伝導された熱が平均化されるため、周方向の温度ムラも低く抑えることができる。上記の結果、加熱ローラ220全体としての温度ムラを防止できる。なお、発熱層(銅)270をメッキする際に、加熱ローラ220上の発熱層(銅)270の周方向の厚みムラは多少犠牲にし、軸方向の厚みを均一にすることに重点を置いているので、加熱ローラ220上に低コストかつ簡易に発熱層(銅)270を形成させることができるという効果が得られる。
ここで、図10は本発明の実施の形態2の構成(定着ベルト230の周長が加熱ローラ220の外周長の非整数倍)において、加熱ローラ上の発熱層(銅)が周方向に±2μmの厚みムラがある場合の、定着ベルトのニップ部直前の表面温度を時間毎にプロットしたグラフである。また、図11は定着ベルトの外周長が加熱ローラ周長の整数倍である構成における加熱ローラ上の発熱層(銅)が周方向に±2μmの厚みムラがある場合の、定着ベルトのニップ部直前の表面温度を時間毎にプロットしたグラフである。
図10に示すように、本発明者らが行なった実験によれば、本実施の形態2の構成(定着ベルト230の周長が加熱ローラ220の外周長の非整数倍)であれば、発熱層(銅)270の軸方向の厚みが平均10±1μmの状態において、発熱層(銅)270の周方向厚みが平均厚み10μmに対し±2μm(平均厚みの±20%)の厚みムラがある場合においても、定着ベルト230のニップ部Nの直前B点の表面温度を±4℃以下の温度ムラに抑えることができた。
しかしながら、図11に示すように、定着ベルト230の周長が加熱ローラ220の外周長の整数倍の構成である場合は、加熱ローラ220の周方向の温度ムラが定着ベルト230に蓄積され増大する形となるため、発熱層(銅)270の周方向厚みが平均厚み10μmに対し±2μmの厚みムラがある場合、定着ベルト230のニップ部Nの直前B点の表面温度には±10℃の温度ムラが生じ、画像劣化が発生した。
以下の(表3)に発熱層(銅)270の軸方向の厚みが平均10±1μmの状態において、発熱層(銅)270の周方向厚みが平均厚み10μmに対して変動した場合の定着ベルト230の温度ムラを示す。表3に示すように発熱層(銅)270の周方向厚みが平均厚み10μmに対して±20%以上変動する場合においても、定着ベルト230の周長と加熱ローラ220の外周長を非整数倍することで定着ベルト230の温度ムラを画像劣化がないレベルまで小さく抑えることが可能である。
Figure 2006292815
このように、定着ベルト230の周長と加熱ローラ220の外周長を非整数倍にすることで、加熱ローラ220上の発熱層(銅)270の周方向に平均厚みの±10%より大きな厚みムラが生じた場合においても、定着ベルト230の温度均一性を確保でき、良好な定着画像を得ることができる。また、加熱ローラ220上に発熱層(銅)270を形成させる際、軸方向の厚みムラのみを小さくすること重点を置けばよいので、特殊な設備を使用せずに低コストで平均厚みの±10%以下のような小さな厚みムラの発熱層(銅)270を軸方向に形成できる。なお、上述した実施の形態2において、励磁コイルユニット250は加熱ローラ220の外側に配置した構成としているが、励磁コイルユニット250を加熱ローラ220の内部に配置した構成においても、同様の効果が得られることは言うまでもない。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る定着装置について説明する。図12は、本発明の実施の形態3に係る定着装置の要部の構成を示す概略断面図である。なお、本実施の形態3に係る定着装置600は、加熱ローラ220の部材および加熱ローラ220の内部に強磁性材料からなるコア280を配置した点のみが、実施の形態2に係る定着装置500の構成と異なっており、その他の構成は共通しているので共通部分の構成については説明を省略する。
図12に示すように、本例の定着装置600は加熱ローラ220の部材が非磁性金属部材で構成され、内部にフェライトまたはパーマロイなどの強磁性材料からなるコア280を配置した構成を有している。
本例の定着装置600においては、加熱ローラ220が例えばステンレスのような磁束を透過する非磁性金属部材で構成されており、加熱ローラ220の内部に配置されたコア280により透過する磁束を強めることができる。
また、加熱ローラ220は必要な機械的強度を確保できる程度に薄肉にすることができ、例えば厚みを0.05から0.2mmとすると、加熱ローラ220の熱容量は非常に小さくなり、定着ベルト230の昇温時間が短縮される。なお、上述した実施の形態3において、励磁コイルユニット250は加熱ローラ220の外側に配置した構成としているが、励磁コイルユニット250を加熱ローラ220の内部に配置した構成においても、同様の効果が得られることは言うまでもない。この場合、コア280は加熱ローラ220の外側に配置される構成となる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4に係る定着装置について説明する。図13は、本発明の実施の形態4に係る定着装置の要部の構成を示す概略断面図である。なお、本実施の形態4に係る定着装置700は、加熱ローラ220内部のコア280の構成のみが、実施の形態3に係る定着装置600の構成と異なっており、その他の構成は共通しているので共通部分の構成については説明を省略する。
図13に示すように、本例の定着装置700は加熱ローラ220の内部にフェライトまたはパーマロイなどの強磁性材料からなるコア280が配置され、かつ加熱ローラ220の非通紙領域に対向するコア280の周面に厚み1mm程度の銅やアルミ等の導電性の磁気遮蔽体290、300を設けた構成を有している。なお磁気遮蔽体290、300はコア280を回転させることにより変位するようになっている。
本例の定着装置700においては、磁気遮蔽体290、300は十分な表皮深さを有しているので、その内部に渦電流が生じて反発磁界が発生し、加熱ローラ220の非通紙領域の温度上昇をより軽減することができる。すなわち、本例の定着装置700は図13に示すように磁気遮蔽体290を励磁コイル252の巻き中心に対向させることで、非通紙域の磁束が弱まり、加熱ローラ220の非通紙域の過昇温を抑制することができる。また、磁気遮蔽体290、300は軸方向の長さが異なっており、定着装置700に通紙される記録紙Pの幅に応じて各々が選択される。なお、上述した実施の形態4において、励磁コイルユニット250は加熱ローラ220の外側に配置した構成としているが、励磁コイルユニット250を加熱ローラ220の内部に配置した構成においても、同様の効果が得られることは言うまでもない。この場合、コア280および磁気遮蔽体290、300は加熱ローラ220の外側に配置される構成となる。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5に係る定着装置について説明する。図14は、本発明の実施の形態5に係る定着装置の要部の構成を示す概略断面図である。なお、本実施の形態5に係る定着装置800は、加熱ローラ220の構成のみが、実施の形態2に係る定着装置500の構成と異なっており、その他の構成は共通しているので共通部分の構成については説明を省略する。
図14に示すように、本例の定着装置800は加熱ローラ220が、常温で磁性を有し、所定の温度以上で磁性を失う製磁合金で構成されており、加熱ローラ220の内部に円筒の磁気遮蔽体290を配置した構成を有している。なお、磁気遮蔽体290は配置しない構成であってもよい。
図14において、幅が狭い記録紙Pを連続的に通紙すると、加熱ローラ220の非通紙域の熱が記録紙Pにより奪われないため、非通紙域の温度が上昇する。これにより、製磁合金からなる加熱ローラ220の非通紙域の温度が加熱ローラ220のキュリー温度より高くなると、その部分が磁性を失い、非通紙域の磁束が弱まる。図14のように磁気遮蔽体290が配置されている場合は、磁気遮蔽体による反発磁界が発生し、非通紙域の磁束がさらに弱まる。これにより、非通紙域の温度上昇が軽減される。
加熱ローラ220を構成する製磁合金としては、例えば鉄とニッケルの合金または鉄とニッケルとクロムの合金などが用いられる。そして、これらの各金属の配合を調整することにより、製磁合金のキュリー温度を所定の温度に設定することができる。本例では、加熱ローラ220を構成する製磁合金のキュリー温度をトナーの定着温度に近い200℃に設定してある。これにより加熱ローラ220は温度が200℃以下では強磁性体としての特性を示すが、温度が200℃を超えると非磁性体としての特性を示す。なお、キュリー温度は200℃に限らず、より低い温度やより高い温度に設定してもよい。なお、上述した実施の形態5において、励磁コイルユニット250は加熱ローラ220の外側に配置した構成としているが、励磁コイルユニット250を加熱ローラ220の内部に配置した構成においても、同様の効果が得られることは言うまでもない。この場合、磁気遮蔽体290がある場合は、加熱ローラ220の外側に配置される構成となる。
本発明の第1の態様に係る定着装置は、磁束を発生する磁束発生手段と、前記磁束発生手段の発生する磁束により誘導加熱される加熱ローラと、前記加熱ローラの外周に内接し懸架された定着ベルトと、前記定着ベルトを挟持回転して記録媒体上に形成された未定着画像を加熱定着するためのニップ部を形成する加圧手段と、を備え、前記定着ベルトの周長は前記加熱ローラの外周長の非整数倍である構成を採る。
この構成によれば、定着ベルトを目標温度まで即座に昇温させ、かつ定着ベルトの温度均一性を確保することできる。特に、加熱ローラが偏心して回転した場合においても定着ベルトの温度均一性を確保でき、良好な定着画像を得ることができる。
本発明の第2の態様に係る定着装置は、前記第1の態様において、前記加熱ローラが磁性部材からなる構成を採る。
この構成によれば、前記加熱ローラと前記磁束発生手段との磁気結合が強くなるので加熱ローラの発熱効率が良くなり、定着ベルトをより即座に昇温させることができる。また、加熱ローラの熱伝導率がよいので、加熱ローラの軸方向の熱移動により加熱ローラの温度均一化を図れるとともに、定着ベルトの温度均一化も図ることができる。
本発明の第3の態様に係る定着装置は、前記第1の態様において、前記加熱ローラが非磁性の導電性部材からなり、前記加熱ローラの前記磁束発生手段と対向する面とは異なる面側に強磁性部材からなるコアを配置した構成を採る。
この構成によれば、加熱ローラ内部のコアにより非磁性導電部材からなる加熱ローラを貫く磁束を強めることができるので、発熱ローラをさらに薄肉化でき、加熱ローラを即座に昇温させることができる。
本発明の第4の態様に係る定着装置は、前記第1の態様において、前記加熱ローラが常温で磁性を有し、所定の温度以上で磁性を失う製磁合金部材からなる構成を採る。
この構成によれば、小サイズ紙を連続的に通紙すると、加熱ローラの非通紙域の温度が上昇し、その部分の温度がキュリー温度より高くなると磁性を失い磁束が弱まるため、加熱ローラの非通紙域の温度上昇を軽減することができる。
本発明の第5の態様に係る定着装置は、前記第3または第4の態様において、前記加熱ローラの前記磁束発生手段と対向する面とは異なる面側に導電性の磁気遮蔽体を設けたこと構成を採る。
この構成によれば、磁気遮蔽体に渦電流が生じて反発磁界が発生し、加熱ローラの非通紙域の温度上昇をより軽減することができる。
本発明の第6の態様に係る定着装置は、前記第1から第5の態様において、前記磁束発生手段と前記加熱ローラの距離が、前記加熱ローラの1回転中に正規の距離に対して所定の距離以上変動している構成を採る。
この構成によれば、磁束発生手段と加熱ローラの距離変動が大きな場合において、顕著に定着ベルトの温度均一性を確保できる効果が得ることができる。また、加熱ローラの反り等の変形の許容範囲が広くなるので、より薄肉化でき加熱ローラを即座に賞オンさせることが可能となるとともに、加熱ローラの製造コストを大幅に安くすることができる。
本発明の第7の態様に係る定着装置は、磁束を発生する磁束発生手段と、前記磁束発生手段の発生する磁束により誘導加熱される加熱ローラと、前記加熱ローラ上の前記磁束発生手段側に設けられた非磁性の導電性部材からなる付加発熱層と、前記加熱ローラの外周に内接し懸架された定着ベルトと、前記定着ベルトを挟持回転して記録媒体上に形成された未定着画像を加熱定着するためのニップ部を形成する加圧手段と、を備え、前記定着ベルトの周長は前記加熱ローラの外周長の非整数倍である構成を採る。
この構成によれば、加熱ローラに発熱層を付加するため、加熱ローラの発熱効率が良くなり、定着ベルトをより即座に昇温させることができる。また、発熱層の厚みにムラが生じた場合においても、定着ベルトの温度均一性を確保でき、良好な定着画像を得ることができる。
本発明の第8の態様に係る定着装置は、前記第7の態様において、前記加熱ローラが磁性部材からなる構成を採る。
この構成によれば、前記加熱ローラと前記磁束発生手段との磁気結合が強くなるので加熱ローラの発熱効率が良くなり、定着ベルトをより即座に昇温させることができる。また、加熱ローラの熱伝導率がよいので、加熱ローラの軸方向の熱移動により加熱ローラの温度均一化を図れるとともに、定着ベルトの温度均一化も図ることができる。
本発明の第9の態様に係る定着装置は、前記第7の態様において、前記加熱ローラが非磁性の導電性部材からなり、前記加熱ローラの前記磁束発生手段と対向する面とは異なる面側に強磁性部材からなるコアを配置した構成を採る。
この構成によれば、加熱ローラ内部のコアにより非磁性導電部材からなる加熱ローラを貫く磁束を強めることができるので、発熱ローラをさらに薄肉化でき、加熱ローラを即座に昇温させることができる。
本発明の第10の態様に係る定着装置は、前記第7の態様において、前記加熱ローラが常温で磁性を有し、所定の温度以上で磁性を失う製磁合金部材からなる構成を採る。
この構成によれば、小サイズ紙を連続的に通紙すると、加熱ローラの非通紙域の温度が上昇し、その部分の温度がキュリー温度より高くなると磁性を失い磁束が弱まるため、加熱ローラの非通紙域の温度上昇を軽減することができる。
本発明の第11の態様に係る定着装置は、前記第9または第10の態様において、前記加熱ローラの前記磁束発生手段と対向する面とは異なる面側に導電性の磁気遮蔽体を設けたこと構成を採る。
この構成によれば、磁気遮蔽体に渦電流が生じて反発磁界が発生し、加熱ローラの非通紙域の温度上昇をより軽減することができる。
本発明の第12の態様に係る定着装置は、前記第7から第11の態様において、前記付加発熱層の厚みムラは、前記加熱ローラの軸方向に対する厚みムラが所定の厚みムラよりも小さく、周方向の厚みムラの方が所定の厚みムラよりも大きい構成を採る。
この構成によれば、加熱ローラに発熱層を形成させる際、加熱ローラの周方向の厚みの均一化を犠牲にし、軸方向の厚みを均一にすることに重点を置けばよいので、特殊な設備を使用せずに低コストで発熱層を形成することできとともに、加熱ローラの周方向に大きな厚みムラが生じた場合においても、定着ベルトの温度均一化も図ることができる
本発明に係る定着装置は、発熱体を目標とする温度に即座に昇温させることができ、かつ発熱体の温度均一性を確保することができるので、電子写真方式あるいは静電記録方式の複写機、ファクシミリ、およびプリンタ等の画像形成装置における定着装置として有用である。
本発明の実施の形態1に係る定着装置を搭載するのに適した画像形成装置の構成を示す概略断面図 本実施の形態1に係る定着装置の要部の構成を示す概略断面図 本実施の形態1に係る励磁コイルに30kHzの周波数の交流電流を印加した時の励磁コイルの負荷抵抗値を加熱ローラと励磁コイルの正規距離からの変化に対してプロットしたグラフ 本発明の実施の形態1に係る定着装置における加熱ローラに0.2mm反りがある場合の、定着ベルトのニップ部直前の表面温度を時間毎にプロットしたグラフ 定着ベルトの外周長が加熱ローラ周長の整数倍である構成における加熱ローラに0.2mm反りがある場合の、定着ベルトのニップ部直前の表面温度を時間毎にプロットしたグラフ 本実施の形態2に係る定着装置の要部の構成を示す概略断面図 本実施の形態2に係る励磁コイルに30kHzの周波数の交流電流を印加した時の励磁コイルの負荷抵抗値を発熱層(銅)の厚みに対してプロットしたグラフ ローラ状金属に電気メッキした際の軸方向のメッキ厚ムラの様子を示す図 ローラ状金属に電気メッキした際の周方向のメッキ厚ムラ様子を示す図 本発明の実施の形態2に係る定着装置における加熱ローラ上の発熱層(銅)が周方向に±2μmの厚みムラがある場合の、定着ベルトのニップ部直前の表面温度を時間毎にプロットしたグラフ 定着ベルトの外周長が加熱ローラ周長の整数倍である構成における加熱ローラ上の発熱層(銅)が周方向に±2μmの厚みムラがある場合の、定着ベルトのニップ部直前の表面温度を時間毎にプロットしたグラフ 本実施の形態3に係る定着装置の要部の構成を示す概略断面図 本実施の形態4に係る定着装置の要部の構成を示す概略断面図 本実施の形態5に係る定着装置の要部の構成を示す概略断面図
符号の説明
100 画像形成装置
200 定着装置
220 加熱ローラ
230 定着ベルト
240 加圧ローラ
250 励磁コイルユニット
252 励磁コイル
270 発熱層(銅)

Claims (12)

  1. 磁束を発生する磁束発生手段と、
    前記磁束発生手段の発生する磁束により誘導加熱される加熱ローラと、
    前記加熱ローラの外周に内接し懸架された定着ベルトと、
    前記定着ベルトを挟持回転して記録媒体上に形成された未定着画像を加熱定着するためのニップ部を形成する加圧手段と、を備え、
    前記定着ベルトの周長は前記加熱ローラの外周長の非整数倍に設定される、
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱ローラは磁性部材からなることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記加熱ローラは非磁性の導電性部材からなり、
    前記加熱ローラの前記磁束発生手段と対向する面とは異なる面側に強磁性部材からなるコアを配置したことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  4. 前記加熱ローラは常温で磁性を有し、所定の温度以上で磁性を失う整磁合金部材からなることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  5. 前記加熱ローラの前記磁束発生手段と対向する面とは異なる面側に導電性の磁気遮蔽体を設けたことを特徴とする請求項3または請求項4記載の定着装置。
  6. 前記磁束発生手段と前記加熱ローラの距離が、前記加熱ローラの1回転中に前記加熱ローラの軸方向何れかの部分が正規の距離に対して所定の距離以上変動していること特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 磁束を発生する磁束発生手段と、
    前記磁束発生手段の発生する磁束により誘導加熱される加熱ローラと、
    前記加熱ローラ上の前記磁束発生手段側に設けられた非磁性の導電性部材からなる付加発熱層と、
    前記加熱ローラの外周に内接し懸架された定着ベルトと、
    前記定着ベルトを挟持回転して記録媒体上に形成された未定着画像を加熱定着するためのニップ部を形成する加圧手段と、を備え、
    前記付加発熱層は、前記加熱ローラの軸方向における厚みムラが、前記加熱ローラの周方向における厚みムラよりも小さくなるように設定されると共に、
    前記定着ベルトの周長は、前記加熱ローラの外周長の非整数倍に設定される、
    ことを特徴とする定着装置。
  8. 前記加熱ローラは磁性部材からなることを特徴とする請求項7記載の定着装置。
  9. 前記加熱ローラは非磁性の導電性部材からなり、
    前記加熱ローラ前記磁束発生手段と対向する面とは異なる面側に強磁性部材からなるコアを配置したことを特徴とする請求項7記載の定着装置。
  10. 前記加熱ローラは常温で磁性を有し、所定の温度以上で磁性を失う整磁合金部材からなることを特徴とする請求項7記載の定着装置。
  11. 前記加熱ローラの前記磁束発生手段と対向する面とは異なる面側に導電性の磁気遮蔽体を設けたことを特徴とする請求項9または請求項10記載の定着装置。
  12. 記録媒体上に形成された未定着画像を定着する定着手段を備えた画像形成装置であって、記録媒体上に画像を形成する画像形成手段と、前記定着手段として、請求項1から請求項11のいずれかに記載の定着装置とを備える画像形成装置。
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