JP2014186094A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】周方向に温度がばらつく傾向にある定着ベルトにあっても定着ニップ部の温度むらを精度よく低減すること。
【解決手段】抵抗発熱体にて加熱される無端状の定着ベルト41と、ベルト41を略円形に保形する支持部材と、ベルト41の外周面に接触してニップ部Nを形成する加圧部材51と、ベルト41の温度を検出する温度検出手段SE1と、ベルト41の周方向の位置を検出する位置検出手段SE2と、抵抗発熱体に電力を供給する給電手段と、検出された温度及び位置を記憶する記憶手段と、制御手段と、を備えた画像形成装置。非定着動作時において、抵抗発熱体に一定の電力を供給してベルト41を発熱させて周方向の位置に関連した温度を検出して記憶手段に記憶させる特性記憶モードと、定着動作時において、記憶手段に記憶させた位置と温度から抵抗発熱体に供給する電力を補正し、ニップ部の温度が目標温度となるように給電手段を制御する定着実行モードとで動作する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置、特に、転写紙上に転写されたトナー像を加熱定着する、プリンタや複写機などの電子写真方式による画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式による画像形成装置では、転写紙上に転写されたトナー像を、定着ローラと加圧ローラとのニップ部に搬送し、該ニップ部で熱を加えて定着している。特許文献1には、定着ベルトに抵抗発熱体層を積層し、該抵抗発熱体層をジュール発熱させることで定着ベルトを加熱する定着装置が記載されている。定着ベルトとしては、安価に量産できる押出し成形された樹脂材からなる無端状のベルトを用いることが好ましい。しかし、このような定着ベルトは、製造上、周方向の厚みがばらついており、かつ、抵抗発熱体層も単位面積当たりの抵抗値にばらつきがあるので、一定量の電力を供給した場合であっても定着ベルトの周方向位置で温度が異なるという問題点を有している。
特許文献2では、定着ベルトの外周面の温度を検出し、1周の平均温度を用いて電力を補正することが記載されている。しかし、あくまで平均温度での補正であり、定着ニップ部での温度むらを低減させることは困難である。
特開2003−271009号公報 特開2009−109997号公報
本発明の目的は、周方向に温度がばらつく傾向にある定着ベルトにあっても定着ニップ部の温度むらを精度よく低減することのできる画像形成装置を提供することにある。
本発明の一形態である画像形成装置は、
転写紙上に転写されたトナー像を加熱定着する画像形成装置において、
トナー像と接触するように配置され、抵抗発熱体にて加熱される無端状の定着ベルトと、
前記定着ベルトの内側に配置されて該定着ベルトを略円形に保形する支持部材と、
前記定着ベルトの外周面に接触して定着ニップ部を形成する加圧部材と、
前記定着ベルトの外周面の温度を検出する温度検出手段と、
前記定着ベルトの周方向の位置を検出する位置検出手段と、
前記抵抗発熱体に電力を供給する給電手段と、
前記温度検出手段及び前記位置検出手段で検出された温度及び位置を記憶する記憶手段と、
少なくとも前記給電手段、前記温度検出手段、前記位置検出手段及び前記記憶手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、以下の動作モードを有すること、
非定着動作時において、前記抵抗発熱体に一定の電力を供給して前記定着ベルトを発熱させて前記温度検出手段及び前記位置検出手段にて周方向の位置に関連した温度を検出して前記記憶手段に記憶させる特性記憶モード、
定着動作時において、前記記憶手段に記憶させた位置と温度から前記抵抗発熱体に供給する電力を補正し、定着ニップ部の温度が目標温度となるように前記給電手段を制御する定着実行モード、
を特徴とする。
前記画像形成装置においては、非定着動作時において特性記憶モードを実行し、定着ベルトの周方向の位置に関連した温度を検出して記憶手段に記憶させる。そして、定着動作時には、通常の定着温度制御を実行しつつ、記憶された前記位置と温度から抵抗発熱体に供給する電力を補正し、定着ニップ部の温度が目標温度となるように定着ベルトの温度調整制御にフィードバックする。
本発明によれば、周方向に温度がばらつく傾向にある定着ベルトにあっても定着ニップ部の温度むらを精度よく低減することができる。
一実施例である画像形成装置を示す概略構成図である。 定着装置を示し、(A)は概略断面図、(B)は斜視図である。 定着ベルトの要部断面図である。 定着装置の制御部を示すブロック図である。 定着制御に用いるテーブルを示すチャート図である。 定着ベルトに対する温度検知センサと位相検知センサとの位置関係を示す説明図である。 ウォーミングアップ中における定着ベルトの温度変化を示すグラフである。 図7に示す検出温度を補正した状態を示すグラフである。 補正係数の算出を説明するためのグラフである。 昇温状態での定着ベルトの温度変化を示すグラフである。 降温状態での定着ベルトの温度変化を示すグラフである。 位相検知手段を説明するための斜視図である。 特性記憶モードでの制御手順を示すフローチャート図である。 定着実行モードでの制御手順の要部を示すフローチャート図である。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施例について、添付図面を参照して説明する。なお、各図において同じ部材、部分には共通する符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、一実施例である画像形成装置1の概略構成について図1を参照して説明する。この画像形成装置1は、タンデム方式でカラー画像を形成するようにしたもので、イエロー画像を形成するための感光体10Y、マゼンタ画像を形成するための感光体10M、シアン画像を形成するための感光体10C、ブラック画像を形成するための感光体10Kを並置し、これらの感光体10Y,10M,10C,10K上に形成された各色のトナー画像を中間転写ベルト15上に転写/合成(1次転写)し、合成トナー画像を転写ローラ16から付与される電界により転写紙上に2次転写するようにしたものである。それぞれの感光体10Y,10M,10C,10Kの周囲には帯電チャージャ11Y,11M,11C,11K、画像露光装置12Y,12M,12C,12K、現像器13Y,13M,13C,13Kなどが配置されており、電子写真方式にて画像を形成する。このような画像形成プロセスは周知であり、その説明は省略する。
転写紙は、給紙部21に積載収容されており、給紙ローラ22によって1枚ずつ給紙される。給紙された転写紙は、レジストローラ対31を介して2次転写部へ搬送され、トナー画像が2次転写される。その後、転写紙は定着装置40でトナーの加熱定着を施され、排出ローラ対33から装置1の上面へ排出される。
ここで、定着装置40について説明する。定着装置40は、図2に示すように、無端状の定着ベルト41と、定着ベルト41の外周面に所定の圧力で接触して定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ51と、定着ベルト41を内側から略円形に保持する支持ローラ46とで構成されている。換言すれば、定着ベルト41は支持ローラ46と加圧ローラ51によって挟着された状態で略円形に保持される可撓性、柔軟性を有している。加圧ローラ51は矢印A方向に回転駆動され、この回転駆動力によって定着ベルト41が略円形状態を保持して矢印B方向に従動回転する。転写紙はトナー転写面が定着ベルト41に対向した状態で矢印C方向に定着ニップ部Nに搬送される。
定着ベルト41は、図3に示すように、内側から、絶縁層61、抵抗発熱体層62、弾性層63、離型層64の4層構造に積層したものである。弾性層63は無端状に押出し成形された樹脂材からなり、シリコーンゴムやフッ素ゴムなどの耐熱性を有する樹脂材が用いられる。抵抗発熱体層62の両端部は弾性層63から露出しており、この露出部分の全周にわたって電極65が設置されている。この電極65にパルスコントロールタイプの電源66に接続された摺動給電部材67が圧接されている。この摺動給電部材67から電極65を介して供給される電力にて抵抗発熱体層62が発熱し、弾性層63が加熱される。
また、定着ベルト41の外周面に近接して温度検知センサSE1が配置され、さらに、内周面に近接して位相検知センサが配置されている。温度検知センサSE1はサーミスタあるいはサーモパイルが用いられている。位相検知センサSE2は定着ベルト41の所定のホームポジションを基準にした周方向の位置を検出するためのもので、図12を参照して以下に詳述する。
定着ベルト41の弾性層63は、前述のように無端状に押出し成形された樹脂材からなり、押出し成形品特有の問題点として周方向の厚みにばらつきを有している。よって、背景技術で説明したように、定着ベルト41を一定量のエネルギーによって加熱した際に周方向位置で温度が異なることになる。本実施例では、このような温度特性を有する定着ベルト41であっても定着ニップ部Nの温度を精度よく制御することを目的している。
定着装置40の制御部70は、図4に示すように、CPU71を中心として構成され、記憶手段としてのメモリ72、温度検知センサSE1を含む温度検出回路73、位相検知センサSE2を含む位相検出回路74を備えている。CPU71にはオン/オフ切換え回路75を介して電源66が接続されている。さらに、CPU71は加圧ローラ51の回転駆動部76をも制御する。
CPU71は、特性記憶モードと定着実行モードとで定着装置40を制御する。特性記憶モードとは、非定着動作時において、抵抗発熱体層62に一定の電力を供給して定着ベルト41を発熱させて温度検知センサSE1及び位相検知センサSE2にて周方向の位置に関連した温度を検出してメモリ72に記憶させる。定着実行モードとは、通常の画像形成装置における定着温度制御を実行しつつ、定着動作時において、メモリ72に記憶させた位置と温度から抵抗発熱体層62に供給する電力を補正し、定着ニップ部Nの温度が目標温度となるように電源66を制御する。
本実施例においては、特性記憶モードにおいて、定着ベルト41の周方向位置(位相)に関連した温度を検出し、補正係数K(x)を算出する(図5参照)。即ち、抵抗発熱体層62に対して一定の電力を供給しつつ、定着ベルト41の周方向位置について1mm単位で温度を検出し、テーブルAを作成する。次に、ある位置での検出温度をT(x)に対して定着ニップ部Nの温度T(x+α)の比、即ち、T(x)/T(x+α)を補正係数K(x)として算出し、テーブルBを作成する。このテーブルBはメモリ72に記憶される。
ところで、定着ベルト41の周方向位置と温度検知センサSE1及び位相検知センサSE2との位置関係は図6に示すとおりである。定着ニップ部Nをホームポジションとした場合、位相検知センサSE2はホームポジションで位相を検出し、温度検知センサSE1はホームポジションからα(ほぼ90°)の角度位置で定着ベルト41の外周面の温度を検出する。つまり、温度検知センサSE1で検出された箇所はαだけ位相がずれた状態で定着ニップ部Nに到達することになる。ここで、位相検知センサSE2が定着ベルト41の位相xを検出したときに温度検知センサSE1がその検出位置で出力する定着ベルト41の温度をT(x)とし、定着ニップ部Nでの温度をT(x+α)とする。
特性記憶モードは画像形成装置1の種々の動作形態において実行されるが、ここではウォーミングアップ時に実行される場合について説明する。まず、定着ベルト41と加圧ローラ51とが所定の圧力で圧接した状態で定着ベルト41をN周回転させる。このとき、抵抗発熱体層62への供給電力は一定とされ、定着ベルト41の各位相ごと(ベルトの直径が30mmであれば、周長は約94mmであり、例えば1mmごと)の温度を検出し、メモリ72に記憶する。図7に実線で温度検出値を示し、点線で昇温特性を示す。つまり、定着ベルト41は全周にわたって昇温特性に従って温度が上昇するのが好ましいが、周方向の厚みのばらつきに基づいて実線で示す温度ばらつきが生じた状態で各周回ごとに昇温していく。昇温特性がある傾きでの温度上昇は抵抗発熱体層62へエネルギーを一定量投入することによって生じる。
前記昇温状態での測定時のデータ(図7参照)に対して、単位時間当たりの上昇温度を差し引いてメモリ72に記憶させる。つまり、温度上昇の傾きを0とした値に補正する(図8参照)。この温度特性が定着ベルト41の厚みむらなどによって生じる温度むらに相当する。なお、N周回転の間に温度や位相の測定誤差を生じた場合に備え、誤差の影響を小さくするために、N周分の測定データを平均化する処理を行ってもよい。
次に、実際の定着を実行する場合に、図8に示したデータから補正値K(x)を算出する態様を図9を参照して説明する。定着ニップ部Nの温度T(x+α)は、K(x)×T(x)を求めることで予測できる。K(x)は図8で得られたデータから定着ベルト41上の位相(x)を検出時の温度検知センサSE1の出力T(x)と、同じく図8で得られた位相(x)との位相差αの箇所(即ち、定着ニップ部N)の温度検知センサSE1の出力T(θ+α)との比を算出したものである。即ち、K(x)=T(x)/T(x+α)である。
定着実行モードにおいては、以上のごとく、通常の定着温度制御を実行しつつ、メモリ72に記憶させた位置(位相)と温度から補正値K(x)を用いて抵抗発熱体層62への供給電力を決定し、定着ニップ部Nの温度が目標温度(180°)となるように電源66を制御する。通常の定着温度制御とは、定着ベルト41の温度をセンサSE1で検出し、定着ベルト42の温度が目標温度を維持するように供給電力を決定する制御である。
前記特性記憶モードは、画像形成装置1にメイン電源が投入されているときであればいずれのタイミングで実行してもよい。特性記憶モードは定着ベルト41が寿命などで交換されたときに実行することが好ましい。定着ベルト41の周方向の厚みのばらつきは個々のベルトごとに異なるからである。特性記憶モードを前述のようにウォーミングアップ時に実行すれば、時間の節約になる。1ジョブでの画像形成動作を実行する直前に特性記憶モードを実行してもよい。この場合、図10に示すように、定着ベルト41を一定傾斜の昇温状態(点線参照)で温度データを取得する。この場合も、温度検知センサSE1で検出された温度から単位時間当たりの上昇温度を差し引いてメモリ72に記憶させる。
一方、特性記憶モードは定着ベルト41を降温状態で(例えば、画像形成動作の終了後に)実行してもよい。この場合は、図11に示すように、定着ベルト41を一定傾斜の降温状態(点線参照)で温度データを取得する。この場合は、温度検知センサSE1で検出された温度から単位時間当たりの下降温度を差し引いてメモリ72に記憶させる。特性記憶モードを降温状態で実行する場合には抵抗発熱体層62には電力を供給しない。これにて省エネが達成される。また、特性記憶モードを画像形成動作の終了直後のクールダウン時に実行すれば、時間の節約になる。
定着ベルト41の位相(周方向の位置)の検出は、図12に示すように、定着ベルト41の端部に複数のスリット81を形成し、これらのスリット81を位相検知センサSE2(フォトセンサ)で検知することにより行われる。ホームポジションは、例えば、一つのスリット81を深く形成しておき、その位置をいま一つのフォトセンサで検知することで検出可能である。スリット81に代えて線状に描かれたパターンなどであってもよい。定着ベルト41の位相はこれ以外の手法によっても検出することができる。なお、位相の検出は定着ニップ部N又はその近傍にて行うことが好ましい。回転時に定着ベルト41に発生する撓みなどの変形による位相検出誤差の発生を防止できるからである。
以下に、特性記憶モードを実行する手順について図13のフローチャートを参照して説明する。特性記憶モードを実行するタイミングであれば(ステップS1でYES)、メモリ72を初期化し(ステップS2)、それまでに記憶されているデータを消去する。なお、メモリ72の記憶内容を順次更新していくのであれば、ステップS2を省略してもよい。続いて、抵抗発熱体層62へ供給する電力を一定に設定する(ステップS3)。
次に、抵抗発熱体層62へ一定の電力を供給しつつ、定着ベルト41の温度及び位相を検出する(ステップS4)。温度及び位相を検出する周期は定着ベルト41が1周する時間よりも短いことが好ましい。例えば、周方向長さ1mm単位に検出する。続いて、補正値K(x)[=T(x)/T(x+α)]を算出する(ステップS5)。算出した補正値K(x)を位相と対応させてメモリ72に記憶する(ステップS6)。定着ベルト41の1周分のデータの記憶が完了するまでは(ステップS7でNO)、ステップS4〜S6を繰り返す。ベルト1周分のデータの記憶を完了する時間は定着ベルト41が目標温度に達するまでとする。ここでの目標温度は実際の定着温度であってもよく、あるいは、特性記憶モードに特有の温度であってもよい。1周分のデータの記憶が完了したことを確認すると(ステップS7でYES)、この制御を終了する。
定着実行モードでの制御の要部は図14に示すとおりである。定着動作を処理中において、定着ベルト41の位相と温度を検出し(ステップS11)、目標温度と検出温度とに基づいて抵抗発熱体層62へ供給する電力Woを設定し(通常の定着温度制御、ステップS12)、かつ、前記位相と温度のデータに基づいて補正値K(x)をメモリ72から呼び出し(ステップS13)、定着のための目標温度となるように抵抗発熱体層62へ出力する電力を補正する(ステップS14)。制御対象となる温度は前述のようにK(x)×T(x)である。即ち、目標温度(180°)を得るために、抵抗発熱体層62へ供給する電力をWoとすると、ステップS13では抵抗発熱体層62へ供給する電力WxをK(x)×Woに設定する。
なお、補正値K(x)の算出は特性記憶モード実行時ではなく定着実行モード実行時に行ってもよい。
(他の実施例)
なお、本発明に係る、画像形成装置は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
特に、画像形成装置としては、カラー画像形成装置以外に、モノクロ画像形成装置であってもよく、通信機能やファクシミリ機能などを備えた複合機であってもよい。また、定着装置の細部の構成などは任意である。
以上のように、本発明は、画像形成装置に有用であり、特に、予め定着ニップ部の温度を精度よく検出でき、ひいては定着ニップ部の温度を精度よく制御できる点で優れている。
1…画像形成装置
40…定着装置
41…定着ベルト
46…支持ローラ
51…加圧ローラ
62…抵抗発熱層
66…電源
71…CPU
72…メモリ
81…スリット
SE1…温度検知センサ
SE2…位相検知センサ

Claims (13)

  1. 転写紙上に転写されたトナー像を加熱定着する画像形成装置において、
    トナー像と接触するように配置され、抵抗発熱体にて加熱される無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内側に配置されて該定着ベルトを略円形に保形する支持部材と、
    前記定着ベルトの外周面に接触して定着ニップ部を形成する加圧部材と、
    前記定着ベルトの外周面の温度を検出する温度検出手段と、
    前記定着ベルトの周方向の位置を検出する位置検出手段と、
    前記抵抗発熱体に電力を供給する給電手段と、
    前記温度検出手段及び前記位置検出手段で検出された温度及び位置を記憶する記憶手段と、
    少なくとも前記給電手段、前記温度検出手段、前記位置検出手段及び前記記憶手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、以下の動作モードを有すること、
    非定着動作時において、前記抵抗発熱体に一定の電力を供給して前記定着ベルトを発熱させて前記温度検出手段及び前記位置検出手段にて周方向の位置に関連した温度を検出して前記記憶手段に記憶させる特性記憶モード、
    定着動作時において、前記記憶手段に記憶させた位置と温度から前記抵抗発熱体に供給する電力を補正し、定着ニップ部の温度が目標温度となるように前記給電手段を制御する定着実行モード、
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 前記位置検出手段は前記定着ニップ部又はその近傍にて前記定着ベルトの周方向の位置を検出すること、を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記位置検出手段は前記定着ベルトに形成されたパターンを検出して前記定着ベルトの周方向の位置を検出すること、を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、ある位置での検出温度をT(x)とした場合に補正係数K(x)=T(x)/T(x+α)を記憶手段に記憶させ、補正電力W(x)=K(x)×Woを算出すること、
    x:定着ベルトのホームポジションからの位相角
    α:温度検出手段と定着ニップ部との周方向の位相差
    Wo:所定電力
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記定着ベルトが交換されたときに前記特性記憶モードを実行すること、を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、ウォーミングアップ時に前記特性記憶モードを実行すること、を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記定着ベルトは押出し成形された樹脂材からなること、を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記特性記憶モードを前記定着ベルトを昇温状態で実行すること、を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、昇温状態で前記特性記憶モードを実行する際、前記温度検出手段で検出された温度から単位時間当たりの上昇温度を差し引いて前記記憶手段に記憶させること、を特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、画像形成動作の終了後に前記特性記憶モードを実行すること、を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御手段は、前記特性記憶モードを前記定着ベルトを降温状態で実行すること、を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御手段は、降温状態で前記特性記憶モードを実行する際、前記温度検出手段で検出された温度から単位時間当たりの下降温度を差し引いて前記記憶手段に記憶させること、を特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御手段は、前記抵抗発熱体には電力を供給しないこと、を特徴とする請求項10ないし請求項12のいずれかに記載の画像形成装置。
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