JP6032051B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁誘導加熱方式を用いた定着装置及び画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ等の画像形成装置において、装置の立ち上がり時間を低減して省エネルギー化することを目的として、電磁誘導加熱方式の定着装置を用いたものが広く知られている。
例えば、特開2006−350054号公報(特許文献1)には、発熱体としての支持ローラ(加熱ローラ)、定着補助ローラ(定着ローラ)、支持ローラと定着補助ローラとによって張架された定着ベルト、支持ローラに定着ベルトを介して対向する誘導加熱部(誘導加熱手段)、定着補助ローラに定着ベルトを介して当接する加圧ローラ、等で構成される電磁誘導加熱方式の定着装置が開示されている。
誘導加熱手段は、長手方向に巻き回されたコイル部(励磁コイル)や、コイル部周辺に配置されるコア(コイルコア)等で構成される。そして定着ベルトは誘導加熱部との対向位置で加熱される。加熱された定着ベルトは、定着補助ローラ及び加圧ローラの位置に搬送される記録媒体上のトナー像を加熱して定着する。詳しくは、コイル部に高周波の交番電流を流すことで、コイル部の周囲に交番磁界が形成されて、支持ローラ表面近傍に渦電流が生じる。支持ローラ(発熱体)に渦電流が生じると、支持ローラ自身の電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、支持ローラに巻装された定着ベルトが加熱される。
このような電磁誘導加熱方式の定着装置は、発熱体が電磁誘導によって直接的に加熱されるため、従来のハロゲンヒータ方式等に比べて熱変換効率が高く、少ないエネルギー消費で短い立ち上げ時間にて定着ベルトの表面温度(定着温度)を所望の温度まで昇温できるものとして知られている。
また、温度分布を一定にすることを目的として、特許第4728855号公報(特許文献2)に記載されたものでは、サイドコアとアーチコアの間にエアギャップを設けている。ギャップを設けると非磁性の物質中を通過する磁路長が長くなり漏れ磁束が増えるので、その部分の発熱量が下がる。そこで、温度が高くなる部分はエアギャップを設け、温度が低くなる部分はエアギャップを無くす。このように、サイドコアとアーチコアのギャップを調整することにより、温度分布を一定にできるものとして既に知られている。
上記特許文献2の図4において、アーチコア35bとサイドコア33の間にコアホルダ44によってエアギャップ52を設けている。温度分布に合わせてギャップ量を調整しているが、ギャップ量の調整にはアーチコア35bの寸法を変更する必要がある。そうすると、アーチコア35bの寸法違い品が複数必要となり、部品点数が増加しコストの増加になる。また、コアはフェライト粉末を圧縮成型、焼結して得ているため、焼結の際にコアは収縮し、アーチコアにはソリが生じやすく寸法のバラツキが大きい。そうなると、ギャップ量のバラツキも大きく、温度分布を一定にすることが困難となる。
そこで本発明は、部品点数を増やすことなく低コストに温度分布を均一にすることのできる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
この課題を解決するため、本発明は、回転可能な定着部材と、該定着部材に圧接され定着部材との間にニップ部を形成する加圧部材と、前記定着部材を加熱する加熱源としての誘導加熱ユニットを備える定着装置において、前記誘導加熱ユニットは、前記定着部材の発熱層または定着部材を支持する発熱部材の発熱層を誘導加熱する励磁コイルと、該励磁コイルにより発生する磁束を所定の位置に導く連続的な磁路を形成する磁性体コアと、前記励磁コイル及び前記磁性体コアを保持する保持部材とを備え、前記磁性体コアは、前記定着部材または定着部材を支持する発熱部材の外周面に対向し且つ前記励磁コイルを挟むように配設された複数のアーチコアと、前記定着部材の軸方向に沿って前記励磁コイルの側面に配設され且つ前記アーチコアの両側端部に配置される複数のサイドコアとを有し、前記サイドコアは前記保持部材に一体成形されており、前記アーチコアと前記サイドコアの対向近接部に前記保持部材を形成する樹脂部材によるギャップ構成部が設けられてギャップを形成することを特徴とする。
本発明によれば、励磁コイル及び磁性体コアを保持する保持部材によってアーチコアとサイドコア間にギャップを形成することができるため、ギャップを設けるための追加部品が必要なく、また、アーチコアの寸法のバラツキに関わらずギャップのバラツキを生じることがない。したがって、部品点数が増加せず、組み立て工数の増加がない構成で温度分布を一定にすることができる。
本発明に係る定着装置を備える画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 定着装置の実施形態を示す断面図である。 定着ベルトの構成を示す断面図である。 誘導加熱ユニットの構成を示す断面図である。 加熱ローラと励磁コイル及びコア部材の関係を示す斜視図である。 アーチコアとサイドコアの接合部に設けたギャップ構成部を示す分解斜視図である。 ギャップ構成部の実施例1を示す図である。 ギャップ構成部の実施例2を示す図である。 ギャップ構成部の実施例3を示す図である。 ギャップ構成部の実施例4を示す図である。 本発明をヒートロール方式の定着装置に適用した第2実施形態を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
先ず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
このプリンタは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像をそれぞれ対応した像担持体としての感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkの表面上に形成するために、像形成手段としての電子写真方式の4組の画像形成部10Y、10M、10C、10Bkを備えている。
これら画像形成部10Y、10M、10C、10Bkの下方には、各画像形成部を通して記録媒体としての用紙を搬送するための搬送ベルト20が張架されている。各画像形成部10Y、10M、10C、10Bkの感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkは、搬送ベルト20にそれぞれ転接配置され、用紙は搬送ベルト20の表面に静電的に吸着される。
4組の画像形成部10Y、10M、10C、10Bkは略同じ構造を有する。よって、ここでは用紙の搬送方向最上流側に配設されたイエロー用の画像形成部10Yについて代表して説明し、他の色用の画像形成部10M、10C、10Bkについては同一符号を付して詳細な説明を省略する。
画像形成部10Yは、その略中央位置に搬送ベルト20に回転接触された感光体ドラム1Yを有する。感光体ドラム1Yの周囲には、感光体ドラム1Yの表面を所定の電位に帯電させる帯電装置2Y、帯電されたドラム表面を色分解された画像信号に基づいて露光し、ドラム表面上に静電潜像を形成する露光装置3Y、ドラム表面上に形成された静電潜像にイエロートナーを供給して現像する現像装置4Y、現像したトナー像を搬送ベルト20を介して搬送される用紙上に転写する転写装置としての転写ローラ5Y、転写されずにドラム表面に残留した残留トナーを除去するクリーナ6Y、及び図示しないドラム表面に残留した電荷を除去する除電ランプが、感光体ドラム1Yの回転方向に沿って順に配設されている。
搬送ベルト20の図中右下方には、用紙を搬送ベルト20上に給紙するための給紙機構30が配設されている。
搬送ベルト20の図中左側には、後述する本発明の実施形態に係る定着装置40が配設されている(この図中では、励磁コイル等は省略)。搬送ベルト20によって搬送された用紙は、搬送ベルト20から連続して定着装置40を通って延びた搬送路を搬送され、定着装置40を通過する。
定着装置40は、搬送された用紙、すなわちその表面上に各色のトナー像が転写された状態の用紙を加熱及び加圧し、各色のトナー像を溶融して用紙に浸透させて定着させる。そして、定着装置40の搬送経路下流側に排紙ローラを介して排紙されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、本発明による定着装置の実施形態について、図を参照して詳細に説明する。
図2は、本発明による誘導加熱方式の定着装置の概略構成を示す断面図であり、図1のプリンタにおける定着装置40として使用可能なものである。図2に示す定着装置は、加熱ローラ41、定着ローラ42、定着ベルト43、加圧ローラ44、誘導加熱ユニット50等により構成されている。
加熱ローラ41はステンレス、アルミや鉄などの金属を使用することができる。また、セラミック等の非磁性かつ絶縁性の材料で芯金層を構成することで、誘導加熱に影響を与えない材料を使用することもできる。実施例では加熱ローラ41は非磁性のSUS(ステンレス)で芯金厚さ0.2〜1mm程度を用いる。芯金表面には発熱層として、Cu(銅)を厚さ3〜15μm程度形成し、発熱効率を高めている。この場合、Cu表層には防錆目的にNi(ニッケル)めっきを施すことも好適である。
他の例として、キュリー点160〜220℃程度を有する整磁合金を用いることもできる。整磁合金内部にはアルミ部材を配置し、これによってキュリー点近傍での昇温停止が可能となる。
定着ローラ42は、例えばステンレス、炭素鋼等の金属製の芯金42aと、耐熱性を有するシリコーンゴム等をソリッド状または発泡状にして芯金を被覆した弾性部材42bとからなる。そして、加圧ローラ44からの押圧力で加圧ローラ44と定着ローラ42の間に所定幅の接触部(定着ニップ部N)を形成する。ローラ外径は30〜40mm程度、弾性部材42bは肉厚を3〜10mm程度、硬度を10〜50°(JIS−A)程度としている。
定着部材としての定着ベルト43については図3の断面図を用いて詳細に説明する。
図3に示すように、実施例の定着ベルト43は、基材43aの上に弾性層43b、離型層43cを積層している。
基材43aに求められる特性として、ベルトを張り渡した際の機械的強度、柔軟性、定着温度での使用に耐え得る耐熱性、が挙げられる。本発明では発熱部材(本実施形態では加熱ローラ41)が誘導加熱されるため、その発熱部材である加熱ローラ41に張架される定着ベルト43の基材43aには絶縁性の耐熱樹脂材料、ポリイミド、ポリイミドアミド、PEEK、PES、PPS、フッ素樹脂等が適している。厚さは熱容量、強度の関係から30〜200μmが望ましい。
弾性層43bは光沢ムラのない均一な画像を得るために、ベルト表面に柔軟性を与える目的で形成され、ゴム硬度は5〜50°(JIS−A)、厚さは50〜500μmが望ましい。また、定着温度における耐熱性から、材質としてはシリコーンゴム、フロロシリコーンゴム等が用いられる。
離型層43cに使用される材料として、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)、および四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)などのフッ素樹脂、もしくはこれらの樹脂の混合物、耐熱性樹脂にこれらフッ素系樹脂を分散させたものが挙げられる。
弾性層43bを離型層43cが被覆すると、シリコーンオイル等を使用しなくともトナー離型性、紙粉固着防止が可能になる(オイルレス化)。しかし、これらの離型性を有する樹脂は一般にゴム材料のような弾性を持たないことから、弾性層上に厚く離型層を形成するとベルト表面の柔軟性を損ない光沢ムラを発生させてしまう。離型性と柔軟性を両立させるため、離型層43cの膜厚として5〜50μm、望ましくは10〜30μmである。
また、必要に応じて、各層間にプライマー層を設けても良く、また、基材43aの内面に摺動時の耐久性を向上させる層を設けても良い。
基材43aには発熱層を具備させることも好適である。例えば、ポリイミドなどからなる基層上にCu層を3〜15μm形成し、発熱層として用いることも可能である。
加圧ローラ44は、金属製の円筒部材からなる芯金44aと、耐熱性の高い弾性層44bと、離型層44cから構成され、定着ベルト43を介して定着ローラ42を押圧して定着ニップ部Nを形成している。加圧ローラ44の外径は30〜40mm程度とし、弾性層44bは肉厚0.3〜5mm程度、硬度20〜50°(Asker硬度)程度で構成されている。材質は耐熱性が必要であるためシリコーンゴムを用いる。さらに両面印刷時の離型性を高めるため、弾性部材44b上にフッ素樹脂を使用した離型層44cを10〜100μm程度形成している。
加圧ローラ44の硬度は定着ローラ42に比べて硬くすることによって、加圧ローラ44が定着ローラ42(及び定着ベルト43)へ食い込む形となり、この食い込みにより記録材はニップ部出口において定着ベルト43の表面に沿うことができない曲率を持ち、記録材の離型性を高めることができる。
上記のように構成された定着装置の動作について説明する。
定着ベルト43は図2中の矢印方向(図中反時計回り)に回動する。加熱ローラ41は誘導加熱ユニット50により加熱される。詳しくは、励磁コイル51に10kHz〜1MHzの高周波交番電流を流すことで、励磁コイル51のループ内に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、加熱ローラ41に渦電流が生じてジュール熱が発生し、誘導加熱される。こうして発熱した加熱ローラ41からの熱により定着ベルト43が加熱され、搬送される用紙Pと定着ベルト43がニップ部Nで接触し、用紙上のトナー像を加熱して溶融する。
図4は、誘導加熱ユニット50の構成を示す図で、加熱ローラ41の軸に垂直な断面を示している。また、図5は、発熱部材である加熱ローラ41と励磁コイル51及びコア部材の関係を示す斜視図である。
これらの図に示すように、本例の誘導加熱ユニット50は、励磁コイル51、アーチコア52、センターコア53、サイドコア54、ケース55、カバー56から構成されている。アーチコア52、センターコア53、サイドコア54からなるコア部材は、励磁コイル51を取り囲むように配置され、励磁コイル51より発生した磁束を発熱部材(加熱ローラ41)へ集中させる磁路を形成している。さらに、本発明の特徴として、センターコア53とサイドコア54は、ケース55にインサート一体成形されている。
センターコア53及びサイドコア54は、ユニット長手方向(加熱ローラ41の軸方向)に延びた平板状ないし棒状をしたコアである。一方、アーチコア52は、加熱ローラ41の軸方向から見た形状がローラ周面に沿ったアーチ状をしたコアであり、加熱ローラ41の長手方向に適当な間隔をあけて、複数個が設置されている。なお、図5では、センターコア53及びケース55、カバー56は図示を省略している。
励磁コイル51は絶縁被覆を施した直径0.05〜0.2mm程度の導線を50〜500本程度撚り合わせたリッツ線を5〜15回巻き回したものである。リッツ線の表面には融着層を備えており、通電加熱または恒温槽で加熱することで融着層が固化し、巻き回したコイルの形状保持が可能となる。または、融着層を保持しないリッツ線を用いてコイルを巻き、それをプレス成型することで形状を与えることも可能である。リッツ線には定着温度以上の耐熱性が必要であることから、素線の絶縁被覆材にはポリアミドイミド、ポリイミドなどの耐熱性と絶縁性を兼ね備えた樹脂を用いる。
巻き終えた励磁コイル51はケース55にシリコーン接着剤などを用いて接着する。本実施形態では、ケース55は励磁コイル51及び各コア部材を保持する保持部材でもある。ケース55は定着温度以上の耐熱性が必要になるため、耐熱性の高い樹脂であるPETや液晶ポリマなどを用いる。
各コア部材の材質にはMn−Zn系フェライト、Ni−Zn系フェライトなどを用いる。フェライトコアは粉体を圧縮成型、焼結して加工している。焼結の過程でコアは収縮し、ソリが生じてしまう。このソリによってコアの寸法にばらつきが生じるが、サイドコアとアーチコアは接触面積が大きいほど漏れ磁束が減少し発熱効率が良くなり、発熱体は温度が上がりやすい。そのため、ソリによる寸法バラツキでサイドコア54とアーチコア52の接触状態の異なるものが混在すると長手方向の温度均一性を損ねてしまう。
さらに、軸方向端部からの放熱やアーチコアの間隔などの要因により局所的に温度分布が乱れることがある。
このような課題に対して、本発明では図6に示すように、アーチコア52とサイドコア54の接合部(対向近接部)にケース55のギャップ構成部57でギャップを設けることが特徴である。なお、図6(a)は、励磁コイル配設部を上方から見た斜視図である。図6(b)は、アーチコア52を取り外した状態で示す励磁コイル配設部を上方から見た斜視図である。そして、図6(c)は、図6(b)の四角で囲った部分を拡大した図である。
本発明ではサイドコア54をケース55にインサート一体成形しているため、サイドコア54上にリブ等のギャップ構成部57を設置することができる。そのため、コアホルダ等の別部材が必要ない。さらに、ギャップ量もギャップ構成部57の高さで調整可能なため、寸法バラツキの大きいアーチコアの寸法を変えることでエアギャップ量の調整をする必要がなく、低コストで温度分布のバラツキを抑えることができる。
ギャップ構成部57の実施例を4つ、図7〜10により説明する。
図7は、ギャップ構成部の実施例1を示す図である。図7(a)は励磁コイル配設部の上面図である。図7(b)は、図7(a)のA−A線での断面である。そして図7(c)は、ギャップ構成部を拡大して示したものである。なお、図7(a)ではアーチコア52を取り外した状態で示しており、1つのみアーチコア52を破線にて示している。
図7に示すように、ギャップ構成部の実施例1は、アーチコア52と(ケース55にインサート一体成形された)サイドコア54の間に、ケース55の樹脂部材でギャップ構成部57aを設けている。ギャップ構成部57aの高さが、アーチコア52とサイドコア54間のギャップとなる。ギャップ構成部57aの両側には穴(切欠き)が設けられており、図6に示す形態となっている。
図8は、ギャップ構成部の実施例2を示す図である。図8(a)は励磁コイル配設部の断面である。そして図8(b)は、ギャップ構成部を拡大して示したものである。
図8に示す実施例2はギャップ構成部の形状が異なること以外は、図7の実施例1と同じである。すなわち、実施例2のギャップ構成部57bは、断面形状が円弧状となっているものである。ギャップ構成部57bの高さが、アーチコア52とサイドコア54間のギャップとなる。ギャップ構成部57bの両側には穴(切欠き)が設けられており、図6に示す形態となっている。
本実施例2においては、ギャップ構成部57bの断面形状が円弧状となっていることにより、ギャップ量の調整には、円弧の(ギャップ構成部57bの)頂点の高さの精度を出せばよいので、平面全体の精度を出すよりも金型(ケース55の金型)の製造が容易となり、ギャップ構成部高さの精度が良い(ギャップ量の精度が良い)ケースを製造できる。そして、ギャップ構成部高さの精度が良いことにより、長手方向(加熱ローラ軸方向)における温度分布もより一定にすることができる。
図9は、ギャップ構成部の実施例3を示す図である。図9(a)は励磁コイル配設部の断面である。そして図9(b)は、ギャップ構成部を拡大して示したものである。
実施例3のギャップ構成部57cの特徴は、ギャップ構成部57cに隙間が無く、全体が樹脂部材(ケース55の素材)により覆われている点である。ギャップ構成部57cの厚みが、アーチコア52とサイドコア54間のギャップとなる。
実施例1及び実施例2のギャップ構成部57aと57bの場合は、図6からも分かるように、ギャップ構成部57に隣接して穴(切欠き)が設けられており、この穴を介してサイドコア54が露出するようになっている。一方、実施例3のギャップ構成部57cでは、穴(切欠き)は設けられておらず、アーチコア52とサイドコア54は、ギャップ構成部57c全面の樹脂素材を介して相対するように構成されている。したがって、サイドコア54の露出部が無くなり、経時での温度変化などの影響でサイドコア54に割れが生じたような場合でも、その破片が飛散することを防止できる。
図10は、ギャップ構成部の実施例4を示す図である。図10は励磁コイル配設部の断面である。
実施例4のギャップ構成部57dの特徴は、ギャップ構成部57dの高さが、各アーチコア52毎に設定されることである。加熱ローラ41の軸方向に長い誘導加熱ユニットにおいては、長手方向において局所的に温度が高くあるいは低くなる部分が生じる場合がある。そのような場合に対応すべく、実施例4では、各アーチコア52毎にギャップ構成部57dの高さを設定する。温度が高い位置でのギャップ量を大きく、温度が低い位置でのギャップ量を小さくするようにギャップ構成部57dの高さを調整する。これにより、長手方向での温度分布を一定にすることができる。もちろん、同じ高さのギャップ構成部57dが存在していてもかまわない。
図10に示す例では、一番端のアーチコア52が当接しているギャップ構成部57dの高さH’と、その左隣のアーチコア52が当接しているギャップ構成部57dの高さHとを比べると、H’>Hとなっており、アーチコア52の場所(位置)によってギャップ構成部の高さ、すなわちアーチコア52とサイドコア54間のギャップ量が異なっている。
なお、図10では、上記実施例1のギャップ構成部57aの形態で示したが、ギャップ構成部の形態は、上記実施例2,3の形態でも良く、そのギャップ構成部の高さを、各アーチコア52毎に設定すればよいものである。
以上、説明したように、本発明においては、サイドコア54がケース55(コイル保持部材)に一体成形されていること、及び、アーチコア52とサイドコア54の接合部(対向近接部)にケース55を形成する樹脂部材によるギャップ構成部が設けられて両コア間にギャップを形成している。この構成により、ケース55によって両コア間にギャップを形成する(ギャップ量を規定する)ことができるため、ギャップを設けるための追加部品が必要なく、また、アーチコアの寸法のバラツキに関わらずギャップのバラツキを生じることがない。したがって、部品点数が増加せず、組み立て工数の増加がない構成で温度分布を一定にすることができる。
ギャップ構成部の断面形状を円弧状とすることにより、ギャップの寸法精度(ギャップ構成部の高さの精度)を出し易くなる。これによって、アーチコア52とサイドコア54間のギャップ寸法が安定して温度分布を一定にしやすくなる。さらに、部品の歩留まりが向上するのでコスト低減につながる。
アーチコア52とサイドコア54の接合部(対向近接部)を全て樹脂部材で埋める構成により、経時でのヒートサイクルによってコアとケースの熱膨張の差からインサートしたサイドコアに割れが生じた場合でも、コアの破片がケース外に飛散することがない。
各アーチコア52毎にギャップ構成部の高さ(アーチコア52とサイドコア54間のギャップ量)を設定することで、より温度分布を一定に調整することができる。さらに、ケースのギャップ構成部の高さのみでギャップ量を調整できるので、アーチコア52は共通のままでよく(寸法の異なるアーチコアを用意する必要が無く)、部品点数が増加することがない。
ところで、本発明はベルト定着装置に限らず、ヒートロール方式にも適用可能である。以下に、本発明をヒートロール方式の定着装置に適用した第2の実施形態について説明する。
図11に示す第2実施形態の定着装置は、定着ローラ45を定着部材とし、この定着ローラ45を誘導加熱ユニット50により加熱する構成である。定着部材を定着ローラ45としたこと以外は、図2に示す定着装置と同じ構成である。なお、本第2実施形態の構成では、定着ローラ45は定着部材であるとともに発熱部材(誘導加熱ユニット50により加熱されて発熱する部材)でもある。
第2実施形態での定着ローラ45は、その外径が30〜40mm程度であって、芯金45a上に、弾性層45b,発熱層45c,離型層(図示せず)等が積層されて構成されている。定着ローラ45は、矢印の方向(図中反時計回り)に回転し、誘導加熱ユニット50により加熱された定着ローラ45が、搬送される記録紙上のトナー像を加熱して溶融する。
なお、誘導加熱ユニット50の構成と動作は上記説明した第1実施形態と同じであり、ギャップ構成部の各実施例も同様に適用できるものであるため、誘導加熱ユニット50についての説明は省略する。
以上、本発明を図示例に基づき説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の範囲内で適宜変更可能である。誘導加熱手段においては、各部材の大きさや形状などは発明に従って適宜設定できるものである。また、材質なども適宜なものを採用可能である。
定着装置及び画像形成装置としては、本発明を適用可能であれば任意な構成を採用可能である。画像形成装置としては複写機あるいはプリンタに限らず、ファクシミリや複数の機能を備える複合機であっても良い。
1 感光体ドラム
10 作像ユニット
40 定着装置
41 加熱ローラ
42 定着ローラ
43 定着ベルト(定着部材)
44 加圧ローラ
45 定着ローラ(定着部材)
50 誘導加熱ユニット
51 励磁コイル
52 アーチコア
53 センターコア
54 サイドコア
55 ケース
56 カバー
57 ギャップ構成部
特開2006−350054号公報 特許第4728855号公報

Claims (6)

  1. 回転可能な定着部材と、該定着部材に圧接され定着部材との間にニップ部を形成する加圧部材と、前記定着部材を加熱する加熱源としての誘導加熱ユニットを備える定着装置において、
    前記誘導加熱ユニットは、前記定着部材の発熱層または定着部材を支持する発熱部材の発熱層を誘導加熱する励磁コイルと、該励磁コイルにより発生する磁束を所定の位置に導く連続的な磁路を形成する磁性体コアと、前記励磁コイル及び前記磁性体コアを保持する保持部材とを備え、
    前記磁性体コアは、前記定着部材または定着部材を支持する発熱部材の外周面に対向し且つ前記励磁コイルを挟むように配設された複数のアーチコアと、前記定着部材の軸方向に沿って前記励磁コイルの側面に配設され且つ前記アーチコアの両側端部に配置される複数のサイドコアとを有し、
    前記サイドコアは前記保持部材に一体成形されており、前記アーチコアと前記サイドコアの対向近接部に前記保持部材を形成する樹脂部材によるギャップ構成部が設けられてギャップを形成することを特徴とする定着装置。
  2. 前記ギャップ構成部の高さにより前記アーチコアと前記サイドコア間のギャップ量が規定されることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ギャップ構成部の断面形状が円弧形状であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記アーチコアと前記サイドコアの対向近接部全面が前記ギャップ構成部により覆われていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の定着装置。
  5. 前記複数のアーチコアの各アーチコアごとに前記ギャップ構成部の高さが設定されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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