JP2009053466A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】感光体ドラム軸方向の濃度むらを低減させつつ、その補正時に発生する軸方向の濃度段差を解消する。
【解決手段】感光体ドラムを軸方向で複数のブロックに分割し、ブロック毎に露光量を調整して濃度むらを低減させる。このとき、隣り合う主走査ライン間でブロックの境界位置を軸方向にずらして設定することで、濃度段差が強調されるのを防止することができる。4本の主走査ラインL1〜L4について、それぞれの露光量調整値を足し合わせると、トータル調整値Tが得られるが、ブロックの境界位置がずれているため、段差は細かく分散している。
【選択図】図3
【解決手段】感光体ドラムを軸方向で複数のブロックに分割し、ブロック毎に露光量を調整して濃度むらを低減させる。このとき、隣り合う主走査ライン間でブロックの境界位置を軸方向にずらして設定することで、濃度段差が強調されるのを防止することができる。4本の主走査ラインL1〜L4について、それぞれの露光量調整値を足し合わせると、トータル調整値Tが得られるが、ブロックの境界位置がずれているため、段差は細かく分散している。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えば電子写真プロセスを用いたプリンタや複写機、ファクシミリ送受信機等の画像形成装置に関するものである。
この種の画像形成装置に搭載される感光体ドラムには、製造上の諸要因により、表面の軸方向に帯電能や感度特性(膜厚)のむらが存在することがある。この場合、感光体ドラムを均一な露光量で走査しても、軸方向に画像の濃度むらが発生する。また、現像ローラと感光体表面とのギャップのばらつきや、主走査方向への光量のばらつき等の影響で軸方向に濃度むらが発生することもある。
このため従来、感光体ドラム軸方向の電位状態や濃度状態を、露光量を変化させて制御する方法が用いられている。具体的には、LEDアレイの光量ばらつきの補正に関する先行技術(特許文献1)や、画像補正情報から各dotの補正光量を決定する先行技術(特許文献2)がそれにあたる。また、マルチビーム走査方式の画像形成装置において、一光源ずつにテストパターンを出力し、その画像濃度検出結果からそれぞれの光源別に軸方向の光量補正を設定する先行技術も知られている(例えば、特許文献3参照。)。
いずれにしても、感光体ドラム軸方向の濃度むらを露光量の調整によって補正する場合、主走査ラインを複数のブロック(分割期間)に分割して、それぞれのブロック毎に露光量の調整値(補正量)を変化させる手法が一般的である。
特開昭62−200966号公報
特開平1−196344号公報
特開2004−341171号公報
しかしながら、軸方向をブロックに分割して露光量を調整する場合、複数の主走査ラインを連続して見たときにブロックの境界位置で濃度段差が発生し、かえって画像濃度の均一性を損なうおそれがある。このような現象は特に、全ての主走査ラインでブロックの境界が同じ位置に設定されている場合や、同じ露光量の調整値が設定されていた場合に顕著である。
そこで本発明は、軸方向の濃度むらを低減させつつ、その補正時に発生する軸方向の濃度段差を解消することを目的とする。
本発明は、感光体の軸方向で分割した複数のブロック毎に露光量を調整することにより感光体の軸方向に発生する画像の濃度むらを補正する手法を基本とし、その上で、主走査ライン毎にブロックの境界を軸方向で異なる位置に設定したり、あるいは、同じブロック内でも主走査ライン毎に異なる露光量の調整値を設定したりすることで課題を解決する。より具体的な解決手段は、以下の(1)〜(10)で提供されるものである。
(1)本発明の画像形成装置は、軸方向の周りに回転するドラム状の感光体と、感光体の回転に伴い、その表面を帯電させる帯電手段と、ページ毎に処理された画像データに基づいて、感光体の帯電した表面を軸方向の主走査ラインに沿って露光して潜像を形成する露光手段と、感光体の表面に形成された潜像をトナーにより現像して画像を形成する現像手段と、現像手段により形成された画像を感光体から他の媒体に転写する転写手段と、露光手段による感光体の表面の露光に際し、その軸方向で分割した複数のブロック毎に露光量を調整することにより、トナーにより現像された画像について感光体の軸方向に発生する濃度むらを補正する補正手段とを備える。そして補正手段は、副走査方向に隣り合う主走査ライン間でみてブロックの境界を軸方向で異なる位置に設定するものである。
上記のように、製造上の要因等によって感光体の軸方向に画像の濃度むらが生じることがあり、この濃度むらに対する補正をブロック毎の露光量調整により行うものとする。このとき補正手段は、副走査方向で隣り合う主走査ライン間でブロックの境界位置を軸方向にずらしている。このため、個々の主走査ライン上ではブロックの境界位置で細かい段差が生じるものの、これらを副走査方向に足し合わせていったとき、全体として見るとブロックの境界位置が互いにずれているため、そこに極端な濃度段差として表れることはない。
(2)また本発明は、上記(1)の構成を基本とした上で、補正手段がブロック内で副走査方向に隣り合う主走査ライン毎に異なる露光量の調整値を設定することもできる。
この場合、副走査方向に隣り合う主走査ライン間でブロックの境界位置は同じであっても、ブロック内での露光量の調整値が異なっているため、これらを全体として見たとき、ブロック間に極端な濃度段差が生じることはない。
(3)上記(1)において補正手段は、露光手段により副走査方向に連続して所定数分の主走査ラインが露光されるまでを1つの調整周期として、この調整周期内で主走査ライン毎にブロックの境界を軸方向で異なる位置に設定してもよい。
この場合、補正手段は、全ての主走査ラインについてブロックの境界位置を一つ一つ設定して濃度むらの補正を行うのではなく、所定数分の主走査ラインをまとめて1つの補正単位として扱うことができるので、それだけ補正を行う上で(制御上で)の処理負担が軽減される。
(4)あるいは上記(2)において補正手段は、露光手段により副走査方向に連続して所定数分の主走査ラインが露光されるまでを1つの調整周期として、この調整周期内で主走査ライン毎に異なる露光量の調整値を設定してもよい。
この場合も同様に、補正手段は、全ての主走査ラインについて露光量の調整値を一つ一つ設定して濃度むらの補正を行うのではなく、所定数分の主走査ラインをまとめて1つの補正単位として扱うことができるので、それだけ補正を行う上で(制御上で)の処理負担が軽減される。
(5)本発明の画像形成装置では、少なくとも前記帯電手段による帯電、前記現像手段による現像及び前記転写手段による転写のいずれかを行う際に交番電界が用いられており、補正手段は、調整周期を交番電界の周期と異ならせて露光量の調整を行うものである。
この種の電子写真プロセスでは、交番電界として帯電バイアス、現像バイアス、転写バイアス等を用いることが一般的である。これらのバイアス周期に調整周期が一致(共振)すると、ある位置のラインで濃度段差が強調され、その結果、画像上で縦筋が発生することになる。このため本発明では、この周期と調整周期との一致(共振)を避けて補正を行うこととしている。
(6)また本発明の画像形成装置は、所定の構成サイズを有した画像パターンの繰り返しとして画像データを処理する画像処理手段をさらに備えており、補正手段は、調整周期を画像パターンの繰り返し周期と異ならせて露光量の調整を行うこともできる。
この種の電子写真プロセスでは、例えば一定の範囲(面積)を有した画像を形成するにあたり、これを所定の構成サイズ(例えば10平方ドット)を有した画像パターンの繰り返しとして処理する手法が一般的であるが、この繰り返し周期と補正手段が設定した調整周期(副走査方向)が一致すると、そこで干渉が生じる可能性がある。そこで本発明では、このような干渉を避けて調整周期を定めている。
(7)本発明において露光手段は、所定の光源から出力された光ビームを反射して走査光を発生する回転多面鏡を有しており、補正手段は、調整周期を回転多面鏡の回転周期と異ならせて露光量の調整を行う態様であってもよい。
回転多面鏡(ポリゴンミラー)もまた、その回転による周期性を持つものであるため、その回転周期と調整周期が一致すると、ある位置のラインで濃度段差が強調される可能性がある。そこで本発明は、このような干渉を避けて調整周期を定め、濃度むらの発生を有効に防止している。
(8)また本発明において露光手段は、複数の光源から出力された複数条の光ビームを共通の光偏向器により偏光することで、同時に複数条の走査光を副走査方向に配列させて感光体の表面を露光するものであり、補正手段は、調整周期を副走査方向に配列された複数条の走査光の繰り返し周期と異ならせて露光量の調整を行う態様であってもよい。
ここでは、上記のマルチビーム方式を想定して補正を行う。すなわち、複数条の走査光(マルチビーム)を副走査方向に配列させて同時に主走査を行う場合、マルチビームの繰り返し周期と調整周期とが干渉すると、それによって濃度段差が強調されることがある。そこで本発明は、このような干渉を避けて調整周期を定め、濃度むらの発生を有効に防止している。
(9)さらに補正手段は、調整周期について、これを上記(5)〜(8)に記載の各周期を合成して得られる周期と異ならせて露光量の調整を行うこともできる。
(10)さらに本発明は、補正手段が設定するブロックの境界の位置又は露光量の調整値を変更する変更手段をさらに備えていてもよい。この場合、例えば操作パネル等からの入力操作に基づいて、補正手段がブロックの境界位置又は露光量の調整値を動的に変更することができる。
以上のように本発明によれば、基本的な露光調整によって軸方向の濃度むらの発生を抑えつつ、その補正時に濃度段差が生じるのを防止することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、画像形成装置の一例であるプリンタ1の構造を概略的に示す図である。図1に示される断面はプリンタ1の左側面からみたものであり、プリンタ1の前面は同図中の右側に、背面は左側にそれぞれ位置する。先ず、プリンタ1の基本的な構造について説明する。
図1は、画像形成装置の一例であるプリンタ1の構造を概略的に示す図である。図1に示される断面はプリンタ1の左側面からみたものであり、プリンタ1の前面は同図中の右側に、背面は左側にそれぞれ位置する。先ず、プリンタ1の基本的な構造について説明する。
プリンタ1の装置本体2の内部下方には、給紙カセット4が配置されている。この給紙カセット4の内部には、枚葉の用紙Pが積層された状態で収納されている。給紙カセット4の上方には給紙部8が設置されており、用紙Pは給紙部8により、同図においてカセット4の右上方に向けて送出される。送出された用紙Pは、フィードローラ10により背面側へ向けて反転され、そのまま背面側に向けて搬送される。また、このカセット4は、同図において右方向に向けて引き出し可能に構成されており、この引き出した状態にて、カセット4内に新たな用紙Pを補充したり、用紙Pを別の種類の用紙に入れ替えたりすることができる。
また装置本体2の内部には、給紙カセット4からの用紙搬送方向でみて下流側に給紙側の用紙搬送路12、レジストローラ14、用紙搬送路24、画像形成部16、転写部30及び定着部32が順番に配置されている。このうち画像形成部16には感光体ドラム18が備えられており、この感光体ドラム18は、その中心に位置する回転軸線周りに回転する。感光体ドラム18の上方には帯電器19(帯電手段)及びレーザースキャニングユニット15(露光手段)が備えられている。
帯電器19は、例えば図示しない帯電ローラによって感光体ドラム18の表面を帯電させる。またレーザースキャニングユニット15からは、図中に一点鎖線で示されているように走査光L(レーザー光ビーム)がドラム18に向けて照射される。レーザースキャニングユニット15は帯電した状態の感光体ドラム18の表面を露光し、そこに潜像を形成する(像担持体)。
現像ユニット21は現像ローラ22を内蔵しており、この現像ローラ22は、感光体ドラム18の表面に近接して回転自在に配置されている。現像ローラ22は、その表面にトナーを担持して回転しつつ、感光体ドラム18の形成された潜像をトナーにより現像する。
転写部30には転写ローラ31が備えられており、この転写ローラ31は感光体ドラム18に対して下方から圧接可能に構成されている。そして、これら感光体ドラム18と転写ローラ31とは、トナーコンテナ20及び現像ユニット21から供給されたトナーを用い、トナー像を用紙Pに転写するための転写ニップ部を形成している。転写ニップ部に搬入された用紙Pは、転写ローラ31との間で感光体ドラム18の表面に担持されながら搬送され(転写紙担持体)、この過程でトナー像を転写される。
用紙Pは、上記のフィードローラ10及びレジストローラ14を介して転写部30へと搬送される。レジストローラ14は、用紙Pを保持した状態で一旦停止し、そして用紙Pの傾斜やスキューを補正しつつ、感光体ドラム18の回転に同期したタイミングで用紙Pを送り出す。これにより、用紙Pの所定位置に対して1ページ分のトナー像が正確に転写される。なお、転写部30の近傍にはクリーニングユニット17が設置されており、このクリーニングユニット17は、トナー像の転写後に感光体ドラム18に付着している残留トナー等を除去する。
また感光体ドラム18の回転方向でみて、転写部30よりも上流位置に画像濃度センサ13が設置されている。この画像濃度センサ13は、感光体ドラム18の表面に形成された濃度検出用パッチのトナー量を光学的に検出し、その検出信号を制御ユニット(図1には示されていない)に出力する。この検出結果に基づいて、形成される画像のトナー量が調整される。なお、制御ユニットを含めた制御上の構成については、別のブロック図を用いて後述する。
用紙搬送方向でみて転写部30の下流側には、用紙搬送路26、定着部32、排紙側の用紙搬送路34及び排紙トレイ36が順番に配置されている。このうち用紙搬送路34は、定着部32の下流から装置本体2の背面に沿って上方へ延びており、さらに、装置本体2の上部位置にて前面側へ屈曲されている。そして、用紙Pの片面にのみ印刷する場合には、定着部32を通過した用紙Pは排出ローラ35を介して排紙トレイ36に排出され、高さ方向に積層される。このトレイ36に積層された印刷済みの用紙Pは、外部から容易に取り出し可能である。
また、カセット4と転写部30や定着部32との間には、両面印刷用の用紙搬送路38が設置されている。この用紙搬送路38は、装置本体2の背面に沿う位置にて用紙搬送路34の途中から分岐して下方に向けて延び、さらにプリンタ1の前面に向けて屈曲されて水平方向に延びている。そして用紙搬送路38は、レジストローラ14の上流側、例えばローラ8,10の間に連結し、用紙搬送路12に合流している。このような用紙搬送路38を通じて搬送された用紙Pは搬送ローラ40によって用紙搬送路12に向けて搬送され、さらにレジストローラ14に供給される。
以上がプリンタ1の基本的な構成とその画像形成動作についての説明である。図1ではモノクロタイプのプリンタ1を例に挙げているが、本実施形態の画像形成装置はカラープリンタであってもよいし、あるいはモノクロ/フルカラーの複写機、複合機であってもよい。これらの場合、画像形成装置は画像形成部16に加えて画像読取部を備えることができる。画像読取部には、例えばスキャナランプ及びミラーが搭載された読み取り光学系のほか、集光レンズ及びCCD等の光学素子が内蔵される。また画像読取部に付属して、原稿自動搬送機構(ADF)が装備される態様であってもよい。
図2は、プリンタ1の制御に関する構成を示すブロック図である。上記のようにプリンタ1は、画像形成部16、転写部30、定着部32、給紙部8(フィードローラ10)及びレジストローラ14を備えるほか、制御系の構成要素として画像入力部50、制御ユニット52、記憶部53及び操作パネル54等を備えている。なお操作パネル54は、図1に示されているように装置本体2の上面に位置している。
画像入力部50は、例えば外部のパーソナルコンピュータ等から送信される画像データ(全ページ分の画像データ群)を受信する受信部として構成されている。なお、画像形成装置を複写機や複合機として構成した場合、画像入力部50は、複写時に原稿を照明するスキャナランプや原稿からの反射光の光路を変更するミラーが搭載された読み取り光学系、原稿からの反射光を集光して結像する集光レンズ、及び結像された画像光を電気信号に変換するCCD等から構成される。画像入力部50に入力された画像信号は、必要に応じて信号処理(P/S変換、A/D変換等)が行われた後に記憶部53内の画像メモリ60に転送される。
記憶部53は、画像メモリ60、RAM61及びROM62を備えている。このうち画像メモリ60は、画像入力部50から転送された画像信号を記憶し、これを制御ユニット52に転送するためのバッファである。RAM61及びROM62は、制御ユニット52の処理プログラムや処理内容等を記憶するメインメモリとして機能するほか、レーザースキャニングユニット15に対する露光量の補正ブロック設定テーブルT1,T2,・・・Tnを記憶している。なお、設定テーブルT1,T2,・・・Tnの詳細についてはさらに例を挙げて後述する。
操作パネル54は、複数の操作キーを有した操作部と、設定条件や装置の状態等を表示する表示部(いずれも図示せず)とから構成されている。表示部には液晶ディスプレイが好適であり、表示部はその表示画面を介して操作を受け付けるタッチパネルとなっていてもよい。このような操作パネル54はプリンタ1の外装カバー表面に設置されており、操作キーを用いてユーザによる印刷条件等の設定を受け付けるほか、上記の設定テーブルの変更操作にも使用される。なお、設定テーブルの変更操作についてはさらに後述する。
感光体ドラム18や現像ユニット21、転写部30、定着部32等を含む駆動部分は、図示しないメインモータによって駆動されている。制御ユニット52は、メインモータの回転動作を制御し、各種駆動部分を適正に動作させる機能を有する。いずれかの駆動部分のみを駆動又は停止させる場合は、メインモータと各駆動部分との間に設けられたクラッチ機構(図示せず)を接続又は遮断する。なお、各駆動部分にそれぞれ専用モータを接続して、他のユニットとは別個に駆動させる構成としてもよい。
制御ユニット52には上記の画像濃度センサ13が接続されており、この画像濃度センサ13から検出信号が入力される。この他に制御ユニット52には、用紙Pの供給及び転写済み用紙の搬送と排出を行うための駆動モータ(図示されていない)が接続されており、制御ユニット52は駆動モータに対して制御信号を送信する。制御ユニット52が駆動モータの回転状態を制御することで、給紙部8やレジストローラ14、排出ローラ35等の回転状態が制御されている。
また図2には示されていないが、感光体ドラム18(又はその駆動モータ)には、回転位置を検出するためのエンコーダが付属しており、このエンコーダからのパルス信号もまた制御ユニット52に入力されている。制御ユニット52は、エンコーダからのパルス信号に基づいて感光体ドラム18の回転位置(例えば、基準位置からの回転変位量)を検出することができる。
また制御ユニット52は、設定されたプログラムにしたがって画像入力部50、画像形成部16、定着部32等を全般的に制御するとともに、画像入力部50から入力された画像信号を、必要に応じて変倍処理あるいは階調処理してモノクロ(二値)のラスタ画像データに変換する。そして、変換された画像データからパルス信号が生成されて、画像形成部16のレーザースキャニングユニット8に対して一定の順序で伝送される。レーザースキャニングユニット8は、制御ユニット52から伝送されたパルス信号に基づいてパルスレーザー光を発生し、これをポリゴンミラーで反射しつつ感光体ドラム18の外周面に向けて照射する。
以上がプリンタ1における画像形成制御の概要である。加えて本実施形態では、例えば感光体ドラム18の軸方向に発生する濃度むらを補正するため、制御ユニット52がレーザースキャニングユニット15を駆動するときの露光量(印加電圧)を調整し、軸方向で画像濃度を均一化する機能を有している(一定濃度の画像の場合)。以下、制御ユニット52による露光量の調整(濃度補正)について説明する。
〔第1例〕
図3は、レーザースキャニングユニット15による露光量調整値の第1例を示した図である。図3中の横軸に示される「補正ブロック」は、主走査ラインを感光体ドラム18の軸方向で分割したときの個々のブロックとその数を表す。図3の例では、4本の主走査ラインL1,L2,L3,L4をそれぞれ15のブロックに分割していることになるが、この中で1つの走査ラインL1を基準として、各ブロックの境界位置を0〜15の目盛りで表している。これら主走査ラインL1〜L4は、副走査方向(感光体ドラム18の周方向)で隣り合う位置にある。
図3は、レーザースキャニングユニット15による露光量調整値の第1例を示した図である。図3中の横軸に示される「補正ブロック」は、主走査ラインを感光体ドラム18の軸方向で分割したときの個々のブロックとその数を表す。図3の例では、4本の主走査ラインL1,L2,L3,L4をそれぞれ15のブロックに分割していることになるが、この中で1つの走査ラインL1を基準として、各ブロックの境界位置を0〜15の目盛りで表している。これら主走査ラインL1〜L4は、副走査方向(感光体ドラム18の周方向)で隣り合う位置にある。
一方、図3中の縦軸に示される「露光量調整値」は、ブロック毎に調整される露光量の値を表している。調整値は0から最大まであり、第1例では、各主走査ラインL1〜L4の露光量調整値は同じに設定されている。
この第1例では、例えば4本の主走査ラインL1,L2,L3,L4を1つの補正単位として、この補正単位内の4つの主走査ラインL1〜L4同士でブロックの境界位置を互いに軸方向にずらしている。具体的には、主走査ラインL1と主走査ラインL2とは互いに距離Dだけ軸方向にブロックの境界位置がずれていることが分かる。また主走査ラインL2と主走査ラインL3とでは、同じく距離Dだけ軸方向にブロックの境界位置がずれており、さらに主走査ラインL3と主走査ラインL4とでは、同じく距離Dだけ軸方向にブロックの境界位置がずれている。このような境界位置のずれ量(距離D)や露光量調整値の設定は、例えば補正ブロック設定テーブルT1に記録されている。
これら4本の主走査ラインL1〜L4について、それぞれの露光量調整値を足し合わせると、図3中に示されるトータル調整値Tが得られる。トータル調整値Tは、平均して各主走査ラインL1〜L4の調整値の略4倍となっている。ただし、4本の主走査ラインL1〜L4は互いのブロックの境界位置が軸方向にずれているため、各主走査ラインL1〜L4について同じ露光量調整値を設定していても、これらをトータル調整値Tとして見たとき、ブロックの境界位置で極端に大きな段差が表れておらず、段差は細かく軸方向に分散している。
〔比較例〕
図4は、第1例と対比される露光量調整値の比較例を示した図である。この比較例では、4本の主走査ラインL1〜L4について全てブロックの境界位置を同じに設定している。このため、これらを足し合わせてトータル調整値Tとして見たとき、ブロックの境界位置で比較的大きな段差が生じていることが明らかである。
図4は、第1例と対比される露光量調整値の比較例を示した図である。この比較例では、4本の主走査ラインL1〜L4について全てブロックの境界位置を同じに設定している。このため、これらを足し合わせてトータル調整値Tとして見たとき、ブロックの境界位置で比較的大きな段差が生じていることが明らかである。
上述した比較例と第1例との対比から明らかなように、比較例ではブロックの境界位置でトータル調整値Tに顕著な段差が表れているが、第1例ではブロックの境界位置で見られるトータル調整値Tの段差は比較的小さく、全体としても細かな階段状になっていることが分かる。したがって、第1例のように主走査ラインL1〜L4同士のブロックの境界位置を軸方向で異なる位置に設定すれば、軸方向に大きな濃度段差が生じるのを有効に防止することができる。
〔第2例〕
次に図5は、レーザースキャニングユニット15による露光量調整値の第2例を示した図である。この第2例では、4本の主走査ラインL1〜L4について、それぞれブロックの境界位置は軸方向で一致しているが、同一のブロック内で露光量調整値は異なる値に設定されている。例えば、横軸で示される「補正ブロック」の9番目、10番目に着目すると、これらブロック内では主走査ラインL1〜L4の露光量調整値が段階的に異なっていることが分かる(調整値:L1<L2<L3<L4)。このようなブロック内での異なる露光量調整値の設定は、例えば補正ブロック設定テーブルT2に記録されている。
次に図5は、レーザースキャニングユニット15による露光量調整値の第2例を示した図である。この第2例では、4本の主走査ラインL1〜L4について、それぞれブロックの境界位置は軸方向で一致しているが、同一のブロック内で露光量調整値は異なる値に設定されている。例えば、横軸で示される「補正ブロック」の9番目、10番目に着目すると、これらブロック内では主走査ラインL1〜L4の露光量調整値が段階的に異なっていることが分かる(調整値:L1<L2<L3<L4)。このようなブロック内での異なる露光量調整値の設定は、例えば補正ブロック設定テーブルT2に記録されている。
第2例においても、4本の主走査ラインL1〜L4の各露光量調整値を足し合わせると、図4中に示されるトータル調整値Tが得られる。第2例のトータル調整値Tは、第1例に比較するとブロックの境界位置での段差が大きくなっているが、比較例(図4)よりも段差は小さく抑えられていることが分かる。
〔調整周期の設定〕
次に、制御ユニット52が露光量の調整を行う際の調整周期について説明する。上記の第1例、第2例では、4本の主走査ラインを1つの補正単位として扱っているが、1つの補正単位内で主走査ラインの本数をいくつにするかは制御ユニット52が任意に設定することができる。例えば、10本の主走査ラインを1つの補正単位とすると、第1例では10本の主走査ライン同士で細かくブロックの境界位置をずらして設定することになり、第2例では10本の主走査ライン毎に露光量調整値を段階的に異ならせて設定する。この場合、制御ユニット52は、レーザースキャニングユニット15が10本の主走査ラインを露光するのに要する時間を調整周期として補正を行うことになる
次に、制御ユニット52が露光量の調整を行う際の調整周期について説明する。上記の第1例、第2例では、4本の主走査ラインを1つの補正単位として扱っているが、1つの補正単位内で主走査ラインの本数をいくつにするかは制御ユニット52が任意に設定することができる。例えば、10本の主走査ラインを1つの補正単位とすると、第1例では10本の主走査ライン同士で細かくブロックの境界位置をずらして設定することになり、第2例では10本の主走査ライン毎に露光量調整値を段階的に異ならせて設定する。この場合、制御ユニット52は、レーザースキャニングユニット15が10本の主走査ラインを露光するのに要する時間を調整周期として補正を行うことになる
このような調整周期を用いて制御ユニット52による濃度補正を行う場合、制御ユニット52がレーザースキャニングユニット15の動作を制御する際の補正データの作成や転送処理に要する負荷が軽減される。すなわち、各主走査ラインごとに補正データを作成したり、これをレーザースキャニングユニット15に転送したりすることは、制御ユニット52にとって大きな負荷であり、そのための処理スピードも要求されるが、ある程度の幅を持たせた調整周期で濃度補正を行えば、その分、制御ユニット52の処理負担が軽減されることになる。以下、制御ユニット52が調整周期を用いて濃度補正を行う場合について、さらに第3例〜第7例を挙げて説明する。
〔第3例〕
濃度補正の第3例では、補正ブロック設定テーブルT3を使用する。この設定テーブルT3では、現像バイアス、帯電バイアス、あるいは転写バイアスとして用いる交番電界の周期との一致を避けて調整周期を設定するものである。このような調整周期の設定は、他の周期との一致(共振)によって濃度段差が強調されてしまう事態を防止するのに有効である。以下、具体的に説明する。
濃度補正の第3例では、補正ブロック設定テーブルT3を使用する。この設定テーブルT3では、現像バイアス、帯電バイアス、あるいは転写バイアスとして用いる交番電界の周期との一致を避けて調整周期を設定するものである。このような調整周期の設定は、他の周期との一致(共振)によって濃度段差が強調されてしまう事態を防止するのに有効である。以下、具体的に説明する。
例えば、プロセススピードが252mm/secの電子写真プロセスで、現像バイアスに3kHz、帯電バイアスに1.5kHzの交流を用いた場合、それぞれの周波数に起因して感光体ドラム18の周方向に濃度むらが発生するピッチはそれぞれ0.084mm、0.168mmとなる。これらピッチは、解像度600dpiにおける2dotライン、4dotラインのピッチに一致する。したがって、バイアス周期と補正周期とが一致すると、ある位置のライン上で補正段差が強調され、画像上に縦筋が発生しやすくなる。そこで補正ブロック設定テーブルT3では、縦筋が発生しやすい周期を避けて調整周期(例えば2dotライン、4dotライン以外のライン数の周期)を設定するものとする。
〔第4例〕
濃度補正の第4例では、補正ブロック設定テーブルT4を使用する。この設定テーブルT4では、所定の構成サイズを有した画像パターンの繰り返し周期との一致を避けて調整周期を設定するものである。このような調整周期の設定もまた、第3例と同様の考え方に基づいている。
濃度補正の第4例では、補正ブロック設定テーブルT4を使用する。この設定テーブルT4では、所定の構成サイズを有した画像パターンの繰り返し周期との一致を避けて調整周期を設定するものである。このような調整周期の設定もまた、第3例と同様の考え方に基づいている。
図6は、スクリーン画像を画像パターンの繰り返しで構成した場合の例を示す図である。図6中、最小の正方形(破線で囲まれる図形)はスクリーン画像の1ドットに相当し、網掛けが施されたドットは黒点(描画あり)、白無地のドットは白点(描画なし)を意味している。図6に示されているように、例えば縦10dot×横10dotの構成サイズを有する画像パターンを基本単位とし、これを横方向及び縦方向に繰り返し描画することで、所望の大きさ(面積、範囲)を有するスクリーン画像を形成することができる。
このとき、例えばスクリーン画像を解像度600dpiで形成すると、画像パターンは約0.42mm(≒25.4/600×10)の周期成分を有することになる。この場合、調整周期を例えば5dotラインの単位で構成したとすると、画像上で0.42mm周期の縦筋(干渉)が発生しやすくなる。そこで補正ブロック設定テーブルT4では、縦筋が発生しやすい周期を避けて調整周期(例えば5dotラインの倍数にならない周期)を設定するものとする。
〔第5例〕
濃度補正の第5例では、補正ブロック設定テーブルT5を使用する。この設定テーブルT5では、レーザースキャニングユニット15が有するポリゴンミラーの回転周期との一致を避けて調整周期を設定するものである。
濃度補正の第5例では、補正ブロック設定テーブルT5を使用する。この設定テーブルT5では、レーザースキャニングユニット15が有するポリゴンミラーの回転周期との一致を避けて調整周期を設定するものである。
図7は、レーザースキャニングユニット15及び感光体ドラム18の斜視図である。レーザースキャニングユニット15には、例えばレーザーダイオード(参照符号なし)をはじめ、ポリゴンミラー150、各種レンズ151,152,154及び折り返しミラー156が内蔵されている。このうちポリゴンミラー150はその回転に伴い、レーザーダイオードから発射されたレーザ光ビームを反射して走査光を発生する。走査光はレンズ152,154を通じて偏向、補正された後、折り返しミラー156により反射されて感光体ドラム18の表面に主走査ラインに沿って照射される。
このとき、例えば解像度600dpiで8面のポリゴンミラー(図7に示されるものは6面)を用いた場合、その一回転中で発生する8条の走査光は約0.34mm(≒25.4/600×8)の周期成分を持つことになる。この場合、調整周期を4dotラインの単位で設定すると、画像上で約0.34mm周期の縦筋(干渉)が発生しやすくなる。そこで補正ブロック設定テーブルT5では、縦筋が発生しやすい周期を避けて調整周期(例えば4dotラインの倍数にならない周期)を設定するものとする。
〔第6例〕
濃度補正の第6例では、補正ブロック設定テーブルT6を使用する。この設定テーブルT6では、例えばレーザースキャニングユニット15がモノリシックレーザーダイオードを有する場合、複数条の走査光の繰り返し周期との一致を避けて調整周期を設定するものである。
濃度補正の第6例では、補正ブロック設定テーブルT6を使用する。この設定テーブルT6では、例えばレーザースキャニングユニット15がモノリシックレーザーダイオードを有する場合、複数条の走査光の繰り返し周期との一致を避けて調整周期を設定するものである。
図8は、モノリシックレーザーダイオード160の正面図、そしてレーザースキャニングユニット15及び感光体ドラム18の斜視図である。
図8中(A):モノリシックレーザーダイオード160は、例えば4つのレーザー素子160a〜160dを有し、個々のレーザー素子160a〜160dから4本の平行レーザー光を出力することができる。
図8中(A):モノリシックレーザーダイオード160は、例えば4つのレーザー素子160a〜160dを有し、個々のレーザー素子160a〜160dから4本の平行レーザー光を出力することができる。
図8中(B):このようなモノリシックレーザーダイオード160をレーザースキャニングユニット15に用いた場合、ポリゴンミラー150はその回転に伴い、モノリシックレーザーダイオード160から発射された4本のレーザ光ビームを反射して4本の走査光を発生する。このとき4本の走査光はポリゴンミラー150の厚み方向、つまり、副走査方向に配列されており、この配列関係を維持した状態で、4本の走査光は折り返しミラー156により反射されて感光体ドラム18の表面に同時照射される。
このようなモノリシックレーザーダイオード160を用いた場合、その走査光は4dotラインの周期成分を持つことになる。このとき、例えば解像度600dpiで調整周期を4dotラインの単位で設定すると、0.17mmの周期の縦筋が発生しやすくなる。そこで補正ブロック設定テーブルT6では、縦筋が強調されやすくなる周期を避けて調整周期(例えば4dotラインの倍数にならない周期)を設定するものとする。
〔第7例〕
濃度補正の第7例では、補正ブロック設定テーブルT7を使用する。この設定テーブルT7では、上記の第3〜第6例で挙げた各周期の合成周期(共振周期)との一致を避けて調整周期を設定するものである。
濃度補正の第7例では、補正ブロック設定テーブルT7を使用する。この設定テーブルT7では、上記の第3〜第6例で挙げた各周期の合成周期(共振周期)との一致を避けて調整周期を設定するものである。
例えば、プロセススピードが252mm/secの電子写真プロセスで、現像バイアスに1.5kHzの交流バイアスを用いた場合、バイアス周期は4dotラインのピッチとなる。これに8面のポリゴンミラーを用いると、一回転あたり8dotライン周期の干渉縞が発生する。このとき、調整周期を4dotラインの単位で設定すると、さらに干渉縞が強調されて縦筋となってしまう。そこで補正ブロック設定テーブルT7では、高周波成分の合成周期に対して濃度補正の調整周期をずらすことにより、縦筋の発生を防ぐことができる。
上記の第1〜第7例で挙げた補正ブロック設定テーブルT1〜T7は、これを操作パネル54の操作を通じて設定の内容(ブロックの幅)変更することができる。例えば、合成周期に起因して発生する干渉縞は、同じ種類のプリンタ1でも個体間に差が有り、個体ごとにその周波数帯が異なってくる。そこで、濃度補正の調整周期を自在に変更(選択的な切り替え、あるいは書き換え)可能とすることで、動的に縦筋の発生を防ぐことができる。この場合、例えばROM62をEEPROM(書き換え可能メモリ)で構成する。
なお、上記のように本発明はカラープリンタ等にも適用できるものであり、この場合、感光体ドラムはフルカラー対応の各色別(マゼンタ、シアン、イエロー、ブラック)に設けられる。またこの場合、感光体ドラム毎の濃度むらのパターンやブロック毎の露光量調整値も各色別に異なることから、制御ユニット52は、各色別にブロック毎の調整値を設定したり、ブロックの境界位置を設定したりすることができる。
1 プリンタ
15 レーザースキャニングユニット
18 感光体ドラム
19 帯電器
21 現像ユニット
22 現像ローラ
31 転写ローラ
52 制御ユニット
54 操作パネル
15 レーザースキャニングユニット
18 感光体ドラム
19 帯電器
21 現像ユニット
22 現像ローラ
31 転写ローラ
52 制御ユニット
54 操作パネル
Claims (10)
- 軸方向の周りに回転するドラム状の感光体と、
前記感光体の回転に伴い、その表面を帯電させる帯電手段と、
ページ毎に処理された画像データに基づいて、前記感光体の帯電した表面を軸方向の主走査ラインに沿って露光して潜像を形成する露光手段と、
前記感光体の表面に形成された潜像をトナーにより現像して画像を形成する現像手段と、
前記現像手段により形成された画像を前記感光体から他の媒体に転写する転写手段と、
前記露光手段による前記感光体の表面の露光に際し、その軸方向で分割した複数のブロック毎に露光量を調整することにより、前記現像された画像について前記感光体の軸方向に発生する濃度むらを補正する補正手段とを備え、
前記補正手段は、
副走査方向に隣り合う主走査ライン間でみてブロックの境界を軸方向で異なる位置に設定していることを特徴とする画像形成装置。 - 軸方向の周りに回転するドラム状の感光体と、
前記感光体の回転に伴い、その表面を帯電させる帯電手段と、
ページ毎に処理された画像データに基づいて、前記感光体の帯電した表面を軸方向の主走査ラインに沿って露光して潜像を形成する露光手段と、
前記感光体の表面に形成された潜像をトナーにより現像して画像を形成する現像手段と、
前記現像手段により形成された画像を前記感光体から他の媒体に転写する転写手段と、
前記露光手段による前記感光体の表面の露光に際し、その軸方向で分割した複数のブロック毎に露光量を調整することにより、前記現像された画像について前記感光体の軸方向に発生する濃度むらを補正する補正手段とを備え、
前記補正手段は、
ブロック内にて副走査方向に隣り合う主走査ライン毎に異なる露光量の調整値を設定していることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記補正手段は、
前記露光手段により副走査方向に連続して所定数分の主走査ラインが露光されるまでを1つの調整周期として、この調整周期内で主走査ライン毎にブロックの境界を軸方向で異なる位置に設定していることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置において、
前記補正手段は、
前記露光手段により副走査方向に連続して所定数分の主走査ラインが露光されるまでを1つの調整周期として、この調整周期内で主走査ライン毎に異なる露光量の調整値を設定していることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3又は4に記載の画像形成装置において、
少なくとも前記帯電手段による帯電、前記現像手段による現像及び前記転写手段による転写のいずれかを行う際に交番電界が用いられており、
前記補正手段は、
前記調整周期を前記交番電界の周期と異ならせて露光量の調整を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置において、
所定の構成サイズを有した画像パターンの繰り返しとして前記画像データを処理する画像処理手段をさらに備え、
前記補正手段は、
前記調整周期を前記画像パターンの繰り返し周期と異ならせて露光量の調整を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記露光手段は、所定の光源から出力された光ビームを反射して走査光を発生する回転多面鏡を有しており、
前記補正手段は、
前記調整周期を前記回転多面鏡の回転周期と異ならせて露光量の調整を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記露光手段は、複数の光源から出力された複数条の光ビームを共通の光偏向器により偏光することで、同時に複数条の走査光を副走査方向に配列させて前記感光体の表面を露光するものであり、
前記補正手段は、
前記調整周期を、前記副走査方向に配列された前記複数条の走査光の繰り返し周期と異ならせて露光量の調整を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3又は4に記載の画像形成装置において、
前記補正手段は、
前記調整周期を、請求項5から8に記載の前記各周期を合成して得られる周期と異ならせて露光量の調整を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3から9のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記補正手段が設定するブロックの境界の位置又は露光量の調整値を変更する変更手段をさらに備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007220598A JP2009053466A (ja) | 2007-08-28 | 2007-08-28 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007220598A JP2009053466A (ja) | 2007-08-28 | 2007-08-28 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009053466A true JP2009053466A (ja) | 2009-03-12 |
Family
ID=40504598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007220598A Pending JP2009053466A (ja) | 2007-08-28 | 2007-08-28 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009053466A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010241125A (ja) * | 2009-03-18 | 2010-10-28 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置および画像形成方法 |
JP2017047656A (ja) * | 2015-09-04 | 2017-03-09 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
JP2017083511A (ja) * | 2015-10-23 | 2017-05-18 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 光走査装置およびこれを備える画像形成装置 |
JP2020095282A (ja) * | 2015-12-07 | 2020-06-18 | 株式会社リコー | 画像形成装置及び画像形成方法 |
-
2007
- 2007-08-28 JP JP2007220598A patent/JP2009053466A/ja active Pending
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