JP2010072159A - 画像形成装置、画像形成位置制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成位置制御方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Nobuyuki Kobayashi
伸行 小林
Atsushi Kosako
淳 小佐古
Masahiro Kitayama
政博 北山
Natsuko Kawase
奈都子 川瀬
Ryota Morimoto
亮太 森本
Takahiro Miyakawa
崇拓 宮川
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Abstract

【課題】画像領域全体の画素の偏りを検出し、主走査方向の印字量の平均化をより促進する。
【解決手段】搬送されてくる記録紙に対し、入力された画像データに基づいて画像を形成する作像ユニットを有する画像形成装置において、画像データに基づいて書き込まれる画素の位置を画像形成領域R内の所定単位の小領域R1〜R20に特定し、特定された小領域毎に画素数を計数し、計数した結果に基づいて、前記作像領域R内で偏りがあったとき、前記記録材を画像形成位置に達する前に主走査方向に所定量LX移動させるとともに、前記作像ユニットによる画像形成位置を前記移動量分主走査方向Xに移動させ、主走査方向Xの印字量が平均化するように画像を形成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、記録材に対して画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの機能を複合して有するデジタル複合機などの画像形成装置、この画像形成装置における画像形成位置制御方法、及びこの制御方法をコンピュータによって実行するためのコンピュータプログラムに関する。
画像形成装置には、印字手段(画像形成手段)が記録材の移動方向に対して直交する方向(主走査方向)に移動しながら印字(画像形成)する方式と、印字手段(画像形成手段)が移動することなく記録材に印字する方式がある。このうち後者のものとしては、電子写真方式の画像形成装置、シングルパス方式のヘッドを有するインクジェットプリンタが代表的なものとして知られている。
このように印字手段が主走査方向に移動することなく印字動作を行う場合には、印字する画像データが記録材の特定位置に偏っていると、主走査方向(記録材の移動方向に直交する方向)の特定の領域の印字手段の稼働時間とその他の領域の稼働時間との間に稼働時間の偏差が生じる。そして、この稼働時間の偏差が拡大すると、印字手段及びその領域の印字に関連する機構の負担が大きくなり、摩耗が進むなどの影響により機器の寿命が短くなる。すなわち、前記他の領域の機器状態が健全であり、全く寿命に問題がないにも拘わらず、機器全体の寿命が前記長い稼働時間の領域の印字手段、その他のその領域の印字に関連する部位の寿命で決定されることになる。このことは、主走査方向に対して不均一に配置された特定パターンを連続して大量に作像した場合、顕著になる。
そこで、例えば特許文献1には、主走査方向に複数分割された画像信号カウンタの出力から、出力画像データの主走査方向の画像不均一を検知し、画像データを回転させて画像形成する発明が記載されている。この発明では、画像データを回転させることにより、回転した画像が印字され、主走査方向の印字量を平均化することができるとしている。
特開2006−301070号公報
しかし、前記特許文献1記載の発明では、画像データを回転させて印字する位置を変更し、主走査方向の印字量を平均化しているが、画像領域全体の画素の偏りを検出しているわけではない。濃度不均一情報は、前記像担持体の主走査方向に複数分割された領域の画素データの累積値から得るようにしている。すなわち、引用文献1記載の発明で得られる濃度の不均一情報は、あくまで主走査方向の画像の濃度であり、画像形成領域全体を見ているわけではなく、印字量の平均化には限界があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、画像領域全体の画素の偏りを検出し、主走査方向の印字量の平均化をより促進することにある。
前記課題を解決するため、第1の手段は、搬送されてくる記録材に対し、入力された画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置において、前記画像データに基づいて書き込まれる画素の位置を画像形成領域内の所定単位の小領域に特定する手段と、特定された小領域毎に画素数を計数する手段と、計数した結果に基づいて、前記作像領域内で偏りがあったとき、前記記録材を画像形成位置に達する前に主走査方向に所定量移動させる手段と、前記画像形成手段による画像形成位置を前記移動量分主走査方向に移動させる手段と、を備えていることを特徴とする。
第2の手段は、搬送されてくる記録材に対し、入力された画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置において、前記画像データに基づいて書き込まれる画素の位置を画像形成領域内の所定単位の小領域に特定する手段と、特定された小領域毎に画素数を計数する手段と、計数した結果に基づいて、前記作像領域内で偏りがあったとき、画像形成方向を全体として直角方向に回転させる手段と、前記直角方向に回転したときに画像の方向と合致する方向の記録材を供給する手段と、を備えていることを特徴とする。
第3の手段は、第1の手段において、前記記録材を主走査方向に移動させる手段は、前記記録紙をレジストローラのニップ位置で移動させること
を特徴とする。
第4の手段は、第1ないし第3のいずれかの手段において、前記計数した結果を前記小領域毎に積算する手段と、積算結果から画像形成領域内の画素の偏りを検出する手段と、を備えていることを特徴とする。
第5の手段は、第1ないし第4のいずれかの手段において、前記画像形成手段が、電子写真方式の作像ユニット、又はシングルパス方式のインクジェットヘッドを備えた作像ユニットのいずれかであることを特徴とする。
第6の手段は、搬送されてくる記録材に対し、入力された画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段による画像形成位置を制御する画像形成位置制御方法において、前記画像データに基づいて書き込まれる画素の位置を画像形成領域内の所定単位の小領域に特定し、特定された小領域毎に画素数を計数し、計数した結果に基づいて、前記作像領域内で偏りがあったとき、前記記録材を画像形成位置に達する前に所定量移動させ、前記画像形成手段による画像形成位置を前記移動量分主走査方向に移動させることを特徴とする。
第7の手段は、搬送されてくる記録材に対し、入力された画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段による画像形成位置を制御する画像形成位置制御方法において、前記画像データに基づいて書き込まれる画素の位置を画像形成領域内の所定単位の小領域に特定し、特定された小領域毎に画素数を計数し、計数した結果に基づいて、前記作像領域内で偏りがあったとき、画像形成方向を全体として直角方向に回転させ、前記直角方向に回転したときに画像の方向と合致する方向の記録材を供給することを特徴とする。
第8の手段は、第6又は第7の手段に係る画像形成位置制御方法を実行するための手順を備えたコンピュータプログラムを特徴とする。
なお、後述の実施形態では、記録材は記録紙20に、画像形成手段は作像ユニット6に、小領域に特定する手段は及び計数する手段は画素カウント部7aに、所定量移動させる手段は制御回路CON及びレジストローラ23に、画像形成位置を前記移動量分主走査方向に移動させる手段は制御回路CON及び書き込みユニット7に、直角方向に回転させる手段は制御回路CON及び書き込みユニット7に、画像の方向と合致する方向の記録材を供給する手段は制御回路CON及び給紙部2に、積算する手段及び偏りを検出する手段は画素カウント部7aに、シングルパス方式のインクジェットヘッドを備えた作像ユニットは符号JHに、それぞれ対応する。
本発明によれば、画像データに基づいて書き込まれる画素の位置を画像形成領域内の所定単位の小領域に特定し、特定された小領域毎に画素数を計数するので、画像領域全体の画素の偏りを検出することが可能となり、画像形成手段の稼働領域の印字量の平均化をより促進することができる。そして、これにより、画像形成に使用される交換部品の寿命をより長くすることが可能となり、その分、コストを削減することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態に係る画像形成装置全体の概略構成を示す図、図2は図1の画像形成装置に使用される潜像担持体としての感光体ドラムをタンデム配列した乾式二成分現像方式のフルカラー作像装置の画像形成部を示す図である。
図1において、タンデム型のカラー画像形成装置の略中央に画像形成部1が配置され、この画像形成部1のすぐ下方には給紙部2が配置され、給紙部2には各段に給紙トレイ21が設けられている。また、画像形成部1の上方には、原稿を読み取るスキャナ部3が配設されている。画像形成部1の用紙搬送方向下流側(図示左側)には排紙収納部、いわゆる排紙トレイ4が設けられ、排紙された画像形成済みの記録紙が積載される。
画像形成部1では、図2に示すように無端状のベルトからなる中間転写ベルト5の上方に、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)用の複数の作像ユニット6が並置されている。各々の作像ユニット6では、各色毎に設けられたドラム状の感光体(感光体ドラム)61の外周に沿って、帯電チャージャ62、露光部65、現像ユニット63、クリーニングユニット64、イレーサ(QL)67などが配置されている。帯電チャージャ62は、感光体61の表面に帯電処理を行い、露光部65では、画像情報を感光体61表面にレーザ光で照射する書き込みユニット7からのレーザ光が照射される。現像ユニット63は、感光体61の表面に露光されて形成された静電潜像をトナー現像して可視化し、クリーニングユニット64は転写後に感光体61の表面に残留したトナーを除去回収する。なお、図1及び図2では、各部の符号の後に色を表すY,C,M,Kを付けて各色の作像部及び作像要素を示している。なお、以下の説明において、各色共通で総括的に説明する場合には、YMCKの色を表す添字を省略する。
作像プロセスとしては、中間転写ベルト5上に各色毎の画像が作像され、中間転写ベルト5上に4色が重畳されて1つのカラー画像が形成される。その際、最初に、イエロー(Y)の作像部で、イエロー(Y)のトナーを現像し、中間転写ベルト5に一次転写装置(ローラ)66によって転写する。次に、シアン(C)の作像部で、シアンのトナーを現像し、中間転写ベルト5上に転写する。次に、マゼンタ(M)の作像部で、マゼンタのトナーを現像し、中間転写ベルト5に転写し、最後に、ブラック(K)のトナーを現像し、中間転写ベルト5上に転写し、4色が重畳されたフルカラーのトナー画像が形成される。そして、中間転写ベルト5上に転写された4色のトナー像は、給紙部2から給紙されてきた記録紙20に二次転写装置(ローラ)51で転写され、定着ユニット8によって定着された後、排紙ローラによって排紙トレイ4に排紙され、あるいは両面ユニット9に搬送される。両面印刷時は、搬送経路は分岐部91で分岐され、両面ユニット9を経由して、記録紙20は反転される。そして、レジストローラ23で記録紙20のスキューが補正され、表面への画像形成動作と同様にして裏面への画像形成動作が行われる。一方、フルカラーのトナー像が転写された後、中間転写ベルト5の表面に残留したトナーはクリーニングユニット52によって除去回収される。なお、符号92は両面ユニット9からの際給紙反転経路である。
給紙部2は、給紙トレイ21に未使用の記録紙20が収容されており、最上位の記録紙20がピックアップローラ25によってピックアップされ、給紙ローラ26の回転により、縦搬送路27を介してレジストローラ23側へと搬送される。レジストローラ23は記録紙20の搬送をニップ位置で一時停止させ、中間転写ベルト5上のトナー像と記録紙20の先端との位置関係が所定の位置になるよう、タイミングをとって記録紙20を送り出す。
スキャナ部3では、コンタクトガラス上に載置される原稿の読み取り走査を行うために、原稿照明用光源とミラーを搭載した第1及び第2の走行体が往復移動する。この走行体により走査された画像情報は、レンズによって後方に設置されているCCDの結像面に集光され、CCDによって画像信号として読み込まれる。この読み込まれた画像信号は、デジタル化され画像処理される。そして、画像処理された信号に基づいて、書き込みユニット7内のレーザダイオードLDの発光により感光体61の表面に光書き込みが行われ、静電潜像が形成される。LDからの光信号は、公知のポリゴンミラーやレンズを介して感光体61に至る。また、スキャナ部3の上部には、原稿を自動的にコンタクトガラス上に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)36が取り付けられている。
なお、本実施形態に係るカラー画像形成装置は、前述のように光走査して原稿を読み取り、デジタル化して記録紙20に複写する、いわゆるデジタルカラー複写機としての機能の他に、図示せぬ制御装置により原稿の画像情報を遠隔地と授受するファクシミリの機能や、コンピュータが扱う画像情報を用紙上に印刷するいわゆるプリンタの機能を有する多機能の画像形成装置である。どの機能によって形成された画像も同様の画像形成プロセスによって記録紙20上に画像が形成され、全て1つの排紙トレイ4に排紙され、収納される。画質劣化を検出して画質の劣化が確認された場合には適切な作像条件制御を自動的に行うことができるために、現像剤や感光体などを即座に交換する必要がなく、現像剤や感光体などの寿命を極限まで長くすることができる。
なお、図1では、本発明に係る画像形成装置の一例として4連タンデム型中間転写方式のフルカラー機が図示されているが、これは画像形成装置の代表例として描いているだけであり、後述のように4連タンデム型直接転写方式や1ドラム型中間転写方式などのフルカラー機でもよいし、直接転写方式のモノクロ機に、あるいは他の方式の画像形成装置においても本発明は適用できる。
この図1及び図2に示す構成において、画像形成動作を説明する。
プリント開始命令が入力されると、感光体51周辺・中間転写ベルト5周辺・給紙搬送経路27等にある各ローラが回転し始め、下部の給紙トレイ21から記録紙の給紙が開始される。各感光体61は帯電チャージャ62によってその表面を一様な電位に帯電され、書き込みユニットから照射される書き込み光65によってその表面を画像データに従って露光される。露光された後の電位パターンを静電潜像と呼ぶが、この静電潜像をその表面に担持した感光体61は、現像ユニット63においてトナーが供給されることにより、担持している静電潜像が特定色に現像される。図1及び図2においては感光体61が4色分あるので、それぞれイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックK(色順はシステムによって異なる)のトナー像が各感光体61上に現像されることになる。
感光体61上に現像されたトナー像は、中間転写ベルト5との接点において、感光体61に対向して設置された一次転写ローラ66に印加される一次転写バイアス、及び押圧力によって中間転写ベルト5上に転写される。この一連の処理を、タイミングを合わせながら4色分繰り返すことにより、中間転写ベルト5上にフルカラートナー像が形成される。中間転写ベルト5上に形成されたフルカラートナー像は、二次転写ローラ51部において、レジストローラ23によってタイミングを合わせて搬送されてくる記録紙20に転写される。このとき、二次転写ローラ51によって印加される二次転写バイアス、及び押圧力によって二次転写が行われる。
フルカラートナー像が転写された記録紙は、定着ユニット8を通過することにより、表面に担持しているトナー像が加熱定着される。片面プリントならばそのまま直線搬送されて排紙トレイへ、両面プリントならば搬送方向が下向きに変えられ、用紙反転部9へ搬送されていく。用紙反転部9へ到達した記録紙20は、ここで搬送方向が逆転され、紙の後端から用紙反転部9を出て行く。これをスイッチバックと言うが、この動作によって記録紙の表裏を反転させることができる。表裏反転された記録紙は定着ユニット8方向には戻らず、再給紙経路92を通過して本来の給紙経路に合流する。この後は表面プリントのときと同じ様にトナー像が転写されて、定着ユニット8を通過して排紙される。これが両面プリント動作である。
また、各部の動作を最後まで説明すると、一次転写部66を通過した感光体61はその表面に一次転写残トナーを担持しており、これが感光体クリーニングユニット64によって除去される。その後、QL(クエンチングランプ)67によってその表面を一様に除電されて次の画像のための帯電に備える。また、二次転写部51を通過した中間転写ベルト5に関しても、その表面に二次転写残トナーを担持しているが、こちらも中間転写ベルトクリーニングユニット52によってこれが除去され、次のトナー像の転写に備える。このような動作の繰り返しで、片面プリント若しくは両面プリントが行われていく。
図3は本実施形態における画像形成装置の制御構成の概略を示すブロック図である。同図において、ADF36、書き込みユニット7、作像ユニット6、定着ユニット8、給紙部2、スキャナ部3の制御を制御回路CONが司り、また、操作表示部1a、画像処理部1b、画像メモリ1c、不揮発メモリ1d、現像剤状態検知センサ31、各種センサ100bがそれぞれ制御回路CONに接続されている。制御回路CONは、操作表示部1aからの指示入力によりユーザが所望する制御を実行し、スキャナ部3で読み取った画像データを一旦画像メモリ1cに格納した上で、所定のあるいはユーザが所望する画像処理を画像処理部1bで行って書き込みユニット7に出力し、作像ユニット6で作像し、給紙部2から給紙された記録紙20に転写し、定着部8で定着した後、排紙し、あるいは両面ユニット9側に搬出する。これらの制御プログラムは不揮発メモリ1dに格納され、制御回路CONはこの制御プログラムに従って所定の制御を実行する。
書き込みユニット7は画像データに応じて変調されたレーザ光をポリゴンミラーによって偏向して各色の感光体61Y,61M,61C,61Kに光書き込みを行うが、本実施形態ではこの書き込みユニット7の制御回路に画素数をカウントする画素カウント部7aが設定されている。書き込まれる画素数は、スキャナやPCなどからコントローラ2を介して送られてくる書き込み画像データから抽出される。その際、図4に示すように、中間転写ベルト5の像担持領域5aを主走査方向Xと副走査方向Yについて所定の領域に分割し、それぞれの分割された領域について、当該領域に含まれる画素数をYMCK各色毎にカウンタでカウントし、メモリに記憶する。この画素数を領域に分割してカウントする制御は、前述のように書き込みユニット7の画素カウント部(制御回路のASIC)7aが実行する。
図4は画素カウントの方法を説明するための図である。画素カウント部7aでは、副走査方向(Y方向)と主走査方向(X方向)でマトリクスを形成し、画素の存在場所をマトリクスによって構成される格子内に特定できる機能を持たせている。そして、書き込み可能領域Rを格子によって小領域R1〜R20に分割し、その各小領域ついて当該小領域に含まれる各色毎の画素情報を当該小領域R1〜R20毎に積算し、正確な書き込み位置の積算情報を取得する。図4では小領域に1行目の1列目から主走査方向に1から4までの数字が、2行目の1列目から主走査方向に5から8までの数字が、というように1から20間での小領域R1〜R20に数字が付してある。また、領域の設定は所定のレジスタに外部から設定することが可能であり、可変である。なお、この実施形態では、書き込みユニット7に画素カウント部7aを設けて、画素カウントを行っているが、小領域毎に画素がカウントできればよいので、画素カウント手段を特に限定するものではない。
以下、各実施例について画像出力の状態について説明する。
図4のようなマトリクス状の各格子内領域を小領域とした場合、画素情報の主走査列(図4における数字1,2,3,4)の情報を書き込みユニット7が全て受信した段階で、画素カウント部7aは主走査列の画素情報量を算出する。画像情報量は、
画像情報量=画素量x画素の濃度 ・・・(1)
から算出する。例えば、濃度10%の画素が全画素量の30%、濃度20%の画素が全画素量の10%であった場合は、
10x30÷100+20x10÷100=5% ・・・(2)
が画像情報量となる。また、画像情報量については、算出方法は一例であり、画素情報量が算出さえできれば、画素情報量の算出方法については限定しない。
画素カウント部7aは図4に示したような格子(小領域R1〜R20)内の画素情報量を累積して不揮発メモリ1dに蓄積し、画像データに偏りがあると判断した場合は、レジスト位置に記録紙20を停止させ、主走査方向にずらすことによって、印刷の偏りを低減させる。
例えば、図5に示すようなテンプレートを有する画像をA4横の記録紙20に出力した場合は、式(1)及び式(2)を使用して図6のような比率の画素カウントを求めることができる。そこで、図5のような画像が連続して印刷された場合、テンプレートが付与されている左側に偏って印刷が実施されることとなり、感光体61Y,61M,61C,61Kの磨耗が、左側に偏って進むこととなる。これは、感光体61にトナーが付着していない状態でブレードをかけた方が、感光体自体が痛むためである。
このため、複数部、例えば、1部20ページの原稿を、50部印刷やコピーする場合、部数単位で、図7に示すようにレジスト位置で例えばレジストローラ23を主走査方向に所定量LX移動させることにより記録紙20をシフトさせ、かつ感光体61の上に形成される潜像の位置もずらすことにより、感光体61の摩耗、及びクリーニングユニット64のクリーニングブレードの摩耗を平均化させることができる。この制御は、書き込みユニット7と制御回路CONのCPUによって実行される。潜像の位置は、例えば、1部目は図6の位置、2部目は図7の位置、3部目は図6の位置、というように交互にずらすことが望ましいが、ソフトウェア側の画素カウントの積算方法や、記憶できる容量等により、平均化さえできれば、シフトの方法は問わない。
このように、画素カウント部7aでカウントした画素数を累積したデータに基づいて画像形成を行う部位の偏りを検出し、偏りに応じ記録紙20を主走査方向にシフトさせることにより、画像形成位置の偏りを平均化することができる。
なお、この実施例では、電子写真方式であってしかもタンデム型画像形成装置を例にとっているが、図8に示すようにシングルパス方式のインクジェットプリンタにおいても、画像形成位置が偏っていると、その部分の劣化が問題となる。そこで、シングルパス方式のインクジェットプリンタの場合も、前述のように画像データに偏りがあると判断した場合には、記録紙20をシフトさせるとともに、インクジェットヘッドJHのノズルの射出位置もその分シフトさせると、画像形成位置の偏りを平均化することができる。
実施例1の例では、主走査方向に記録紙20をシフトさせ、さらに、画像形成位置あるいはノズルの射出位置もシフトさせていたが、他の方法として画像の左右を入れ替え(180度回転)、あるいは90度、若しくは270度回転させるように制御することもできる。
すなわち、本実施例では、前述した画素カウントを行って画素値を小領域R1〜R20毎に累積し、累積した結果、偏りがあると判断した場合は、図9のように印刷する画像を左右反転(180度回転)させて出力する。この制御を行う場合には、画像出力に一定以上の偏りがあり、例えば、画像を半分に分け、左右で3倍上の画素カウント累積値の差異が発生し、かつジョブ単位で切り替える。これにより、コピーやプリント中に、同一ジョブ中で突然画像が逆転して出力されると、印刷物の配布時などに問題が発生する場合があるが、この問題の発生を回避することができる。
また、状況に応じて図10に示すように画像を90度回転させ、給紙トレイ21から給紙する記録紙20も併せてずらし、潜像する画像も90度ずらす。なお、記録紙20を90度ずらすことができるのは、画像形成装置が複数トレイを有し、かつトレイに縦用紙と横用紙が挿入されている場合のみである。これにより、画像形成位置の偏りを平均化することができる。
実施例1の場合と同様に、シングルパス方式のインクジェットプリンタでは、給紙トレイから90度回転した記録紙20を供給し、それに応じて画像を反転若しくは回転させ、ノズルからの射出位置もずらすことができれば、同様に画像形成位置の偏りを平均化することができる。
なお、前記制御の実行の是非は、ユーザ若しくはオペレータが操作表示部1aから選択入力により設定することができる。これにより、出力時に印字方向が揃った画像が欲しい場合には、前記制御を行わないことを選択し、印字方向が揃わなくとも、出力関連機器の寿命を重視する場合には前記制御を行うという選択が可能となり、ユーザの使用性を損なうことはない。
以上のように、本実施形態によれば、
1)画像領域全体の印字量の偏差に基づいて主走査方向の書き込み量を平均化することにより、感光ドラム、現像ローラ、帯電ローラ、ブレード等の作像要素の磨耗を平均化し、交換部品の寿命を延ばすことができる。
2)画像領域全体の印字量の偏差に基づいて主走査方向の書き込み量を平均化することにより、シングルパス方式のヘッドのインク吐き出し量を平均化し、ヘッド内のインクの固体化等によるヘッドの目詰まりや劣化を防ぐことができる。
3)交換部品の寿命を延ばし、あるいは、ヘッドの交換頻度を減らすことができることから、これらの交換部品の交換頻度を減らすことが可能となり、機器のランタイムを向上させことができる。
等の効果を奏する。
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが対象となることは言うまでもない。
本実施形態に係る画像形成装置全体の概略構成を示す図である。 図1の画像形成装置に使用される潜像担持体としての感光体ドラムをタンデム配列した乾式二成分現像方式のフルカラー作像装置の画像形成部を示す図である。 本実施形態における画像形成装置の制御構成の概略を示すブロック図である。 画素カウントの方法を説明するための図で、画像形成領域を主走査方向と副走査方向について所定の領域に分割した状態を示す図である。 テンプレートを有する画像をA4横で出力したときの画像と用紙との関係を示す図である。 図5の画像における図4のようは領域に分割したときの各分割領域の画素カウントに基づく画素情報量を示す図である。 図5の画像を主走査方向に所定量シフトしたときの図6と同様の画素情報量を示す図である。 シングルパス方式のインクジェットプリンタの概略を示す図である。 図5の状態から180度回転した画像を出力した例を示す図である。 図5の状態から90度回転した画像を出力した例を示す図である。
符号の説明
2 給紙部
6 作像ユニット
7 書き込みユニット
7a 画素カウント部
20 記録紙
23 レジストローラ
JH 作像ユニット
R 画像形成領域
R1〜R20 小領域

Claims (8)

  1. 搬送されてくる記録材に対し、入力された画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置において、
    前記画像データに基づいて書き込まれる画素の位置を画像形成領域内の所定単位の小領域に特定する手段と、
    特定された小領域毎に画素数を計数する手段と、
    計数した結果に基づいて、前記作像領域内で偏りがあったとき、前記記録材を画像形成位置に達する前に主走査方向に所定量移動させる手段と、
    前記画像形成手段による画像形成位置を前記移動量分主走査方向に移動させる手段と、
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 搬送されてくる記録材に対し、入力された画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置において、
    前記画像データに基づいて書き込まれる画素の位置を画像形成領域内の所定単位の小領域に特定する手段と、
    特定された小領域毎に画素数を計数する手段と、
    計数した結果に基づいて、前記作像領域内で偏りがあったとき、画像形成方向を全体として直角方向に回転させる手段と、
    前記直角方向に回転したときに画像の方向と合致する方向の記録材を供給する手段と、
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記記録材を主走査方向に移動させる手段は、前記記録紙をレジストローラのニップ位置で移動させること
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記計数した結果を前記小領域毎に積算する手段と、
    積算結果から画像形成領域内の画素の偏りを検出する手段と、
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記画像形成手段が、電子写真方式の作像ユニット、又はシングルパス方式のインクジェットヘッドを備えた作像ユニットのいずれかであることを特徴とする画像形成装置。
  6. 搬送されてくる記録材に対し、入力された画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段による画像形成位置を制御する画像形成位置制御方法において、
    前記画像データに基づいて書き込まれる画素の位置を画像形成領域内の所定単位の小領域に特定し、
    特定された小領域毎に画素数を計数し、
    計数した結果に基づいて、前記作像領域内で偏りがあったとき、前記記録材を画像形成位置に達する前に所定量移動させ、
    前記画像形成手段による画像形成位置を前記移動量分主走査方向に移動させること
    を特徴とする画像形成位置制御方法。
  7. 搬送されてくる記録材に対し、入力された画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段による画像形成位置を制御する画像形成位置制御方法において、
    前記画像データに基づいて書き込まれる画素の位置を画像形成領域内の所定単位の小領域に特定し、
    特定された小領域毎に画素数を計数し、
    計数した結果に基づいて、前記作像領域内で偏りがあったとき、画像形成方向を全体として直角方向に回転させ、
    前記直角方向に回転したときに画像の方向と合致する方向の記録材を供給すること
    を特徴とする画像形成位置制御方法。
  8. 請求項6又は7記載の画像形成位置制御方法を実行するための手順を備えていることを特徴とするコンピュータプログラム。
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