JP5790137B2 - 画像処理方法 - Google Patents

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本発明は、ディザ処理された画像に対してスキュー補正を行うときにすじやモアレなどの副作用の発生を抑制し得る画像処理方法に関する。
カラー複写機は、電子写真方式の画像形成による用紙上への画像を形成する装置である。カラー複写機の高速化要求が高くなってきていることから、感光体を含む静電潜像形成部をシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色並列に配置したタンデム方式のカラー複写機が主流となっている。このタンデム方式では、その構成上、各色間の位置合わせ技術が重要な課題となる。
このため、タンデム方式のカラー複写機においては、転写エンドレスベルト上に、各色のトナーで所定のトナーパターンを作像し、このトナーパターンを光学式のセンサを用いて検出することで、各色間の色ずれ量を、主走査方向と副走査方向のレジストレーションずれ、倍率ずれ、スキューずれのように要因別に算出し、それぞれのずれが解消するようにフィードバック補正することで色ずれを低減する機能を持つものが多い。
レーザ光の走査露光により行うスキュー補正であって、画像処理で補正する方法は、ラインメモリに画像の一部を蓄積し、出力画像をスキューとは逆方向にシフトさせて出力するように、読み出し位置を切り替えながらラインメモリから画像の読み出しを行うことで、各色間のスキューを補正するものである。この場合、補正範囲にあわせて画像処理部にラインメモリを追加するだけでよいので、メカ的にスキュー補正する場合に比べて比較的低コストで実現できるというメリットがある。
特許文献1には、このような画像処理でスキュー補正する画像記録装置が開示されている。この画像記録装置では、注目画素がシフトされた位置にあるか否かを検出し、シフト位置において主走査方向の隣接画素の変化点と注目画素周辺での画素パターンが予め定められた所定のパターンと一致した場合に、この一致した画素パターンと主走査方向の隣接画素の変化位置との組に対応した濃度補正を、注目画素に施すことで、すじ状のノイズを低減させる。
すなわち、濃度ずれを生じる注目画素(または注目画素の隣接画素)の出力濃度を加減させることにより濃度補正を行い、画像シフトによる「濃度ずれ」に起因するすじ状ノイズを低減させる。
スキュー補正では、主走査方向に分割を行っているので、シフト位置において画素の隣接関係が変化する。この場合、シフト位置において局所的な濃度変化が生じる。この局所的な濃度変化を「濃度ずれ」と呼んでいる。
しかし、電子写真記録の特性上、温度変化や時間経過等の環境変化によって、記録画像(印刷用紙上)の濃度に変化が生じる。これに対し、特許文献1のスキュー補正方法では、検出した濃度ずれ画素に対して常に一定の濃度補正値を加減するものである。すなわち、ノイズ(濃度ずれ)が発生する注目画素に対して常に一定の濃度補正値を加減しているにすぎず、濃度変動を打ち消す濃度補正をしていないため、画像シフトによる濃度ずれ画素に対して常に一定の濃度補正値を加減したのでは最適な濃度補正を行うことができず、すじ状のノイズを精度良く低減することができないという問題があった。
特許文献1に記載された技術では、特に、ディザ処理などの擬似階調処理が施された画像(単に、ディザ処理された画像という。)に対してすじ状ノイズを低減させる効果が得られない。
ディザ処理とは、多階調画像を2値で表現するもので、N×M画素(N、Mともに自然数)の閾値からなるディザマトリクスと呼ばれるマトリクスを元画像に重ね合わせて、2値化を行う処理である。個々の画素(ディザマトリクスサイズ)がは、非常に小さいため、人間の目には異なった階調として見える。このような処理を施すことにより、2値により多階調を表現する処理がディザ処理である。また、ディザ処理で用いる出力の階調数を2値ではなく、3から16階調程度の多階調とする多値のディザ処理も存在する。
特許文献1に記載された技術に存在している上記の問題点を解決するため、特許文献2の画像形成装置及び濃度ずれ補正方法が提案されている。
特許文献2に開示された濃度ずれ補正方法は、主走査方向の1ラインの画像を表現する画素を分割し、分割した当該画素をスキューとは逆の副走査方向にシフトさせて出力することによりスキューを補正し、スキューの補正における画素のシフトによる濃度変動を補正するため、シフト位置に接する注目画素または前記注目画素近傍の画素に対して濃度補正処理をするものである。この場合、スキューを低減する方法として、画像処理部に補正範囲に対応させたラインメモリを更に備える(追加する)ことで実現する。
この濃度補正処理は、濃度検出手段と、濃度補正値算出手段と、濃度補正処理手段とで実現され、転写エンドレスベルト上に転写された、特定の画素配列の繰り返しからなる第1のパターンと、特定の画素配列の繰り返しが境界線を境に1画素分ずれている第2のパターンとからなる濃度補正決定用パッチから、第1のパターンの濃度と第2のパターンの濃度とを検出し、両方のパターンの濃度から濃度補正値を算出し、注目画素が、この注目画素と注目画素近傍の画素との隣接関係の変化による局所的な濃度の増減を起こすノイズ発生画素となっているか否かを判定し、ノイズ発生画素と判定された場合、注目画素または注目画素に隣接する画素に対して、濃度補正値を加減することにより濃度補正処理を行う。
特許文献2にかかる濃度ずれ補正方法によれば、スキュー補正に伴うノイズ(濃度ずれ)が発生しても、ノイズが発生した画素に対して、濃度補正決定用パッチから算出した濃度補正値を加減することにより濃度補正処理を行うことができて、すじ状のノイズを低減してスキュー補正後の画質の劣化を防ぐことができる、としている。
しかし、特許文献2で提案されている濃度ずれ補正方法は、スキュー補正した画像をセンサで読み取り、この画像データに基づいて、濃度補正決定用パッチから、第1のパターンの濃度と第2のパターンの濃度とを検出し、両方のパターンの濃度から濃度補正値を算出し、副作用の度合いを判断するため、実際に印刷された画像とは必ずしも一致せず、これが副作用の低減効果をそれほど大きくはもたらさないでいる。このような不一致は、レンズ、反射ミラーに歪み・位置ずれがあること、LEDアレイヘッドによる書込みを行う構成であれば該アレイヘッドに歪みがありまた取付誤差があること等に起因するものである。
このため、特許文献2で提案されている濃度ずれ補正方法は、ディザ処理された画像に対するスキュー補正時の副作用の発生を抑制するという十分な効果が得られず根本的な解決方法にはならない、という問題があった。
本発明は、上述した点に鑑み案出されたもので、ディザ処理された画像へのスキュー補正によるすじやモアレなどの副作用の発生を十分に抑制し得る画像処理方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、ディザパターンで表示される画像の実際のカラー画像形成動作を行うに先立ち、ディザパターンをエンドレスベルトに転写し、ディザパターンで表示される画像の主走査方向の1ラインの入力画像データを色毎にラインメモリに記録し、色毎の入力画像データを主走査方向に複数エリアに分割し、色毎に備えるセンサで色毎のスキュー量を検知し検知したスキュー量に応じてエリア毎にライン遅延量を設定することでスキュー方向とは逆方法の副走査方向に画像シフトを行うことにより、この1ラインの画像に対し色毎にスキュー補正を行い、補正した出力画像データを生成する画像処理方法であって、色毎にかつ階調範囲毎に複数用意される前記ディザパターンを前記エンドレスベルトに転写し各ディザパターンのスキュー量及び濃度を前記センサにより検知し、次いで、各ディザパターンをスキュー補正して前記エンドレスベルトに転写し該スキュー補正後の各ディザパターンの濃度を前記センサにより検知し、色毎にかつ階調範囲毎にスキュー補正前とスキュー補正後の対応するディザパターンの濃度同士の差が最小となるスキュー補正後のディザパターンの組合せを選択し、この組合せにかかるスキュー補正後のディザパターンを基に画像形成を行うことを特徴とする。
本発明によれば、スキュー補正量とディザパターンとの間に生じるすじや濃度ムラといった副作用をスキュー量検知手段により測定し、補正前の濃度と補正後の濃度の差が最小となるディザパターンを選択するので、スキュー補正によるすじやモアレなどの副作用の発生が最も少なくなる画像処理方法を提供することができる。
本発明の画像処理方法の実施するための画像形成装置(カラー複写機)の一構成例に係る機能ブロック図である。 本発明の画像処理方法の実施するためのカラー複写機の作像原理を説明するための作像プロセス部の正面図である。 本発明の画像処理方法の実施するための他のカラー複写機の作像原理を説明するための作像プロセス部の正面図である。 エンドレスベルト上に描写されたディザパターンを検知する構成について説明する図である。 スキュー補正によるディザパターンの副作用検知について説明する図である。 ディザパターンの補正前の濃度と補正後の濃度との差を示す図である。 本発明の画像処理方法に係り、印刷とディザパターンの選択処理のフローについて説明する図である。
以下、本発明の画像処理方法に係る実施形態を図面を参照して説明する。
以下の実施の形態では、本発明の画像処理方法をカラー複写機に適用した例を示す。但し、カラー複写機に限られず、ファクシミリ、スキャナ機能やコピー、ファックス、プリンタなどの複数の機能を一つの筐体に収納した複合機等の画像処理を行うものであれば、本発明を適用することができる。また、以下では、本発明が適用されるカラー複写機の構成と補正処理について説明した後に、本発明の実施の形態について説明する。
<第1の実施形態>
本発明の画像処理方法の実施の形態を説明する。本発明は、スキュー補正処理に際して、以下の特徴を有する。本発明は、スキュー補正量とディザとの相関関係において生じるすじやモアレなどの副作用をセンサにより測定し、副作用が最も少なくなるディザパターンを選択することが特徴になっている。
本発明は、ディザ処理された画像へのスキュー補正による副作用をセンサにより測定し、スキュー補正による副作用が最も発生しにくいディザパターンを選択することで、すじやモアレなどの副作用の発生を抑制することを目的とする。
まず、本発明の画像処理方法を実施するための画像形成装置の全体の概要について、図1に示す機能ブロック図を参照して説明する。
画像形成装置100は、コンピュータインタフェース部11と、CTL12と、プリントジョブ管理部13と、作像プロセス部14と、定着部(図2,3では定着器と称す。)15と、操作部16と、記憶部17と、読取部18と、書き込み部19と、ラインメモリ20と、及び接続されたこれらブロックとの間で一連の制御動作する制御部21と、を有してなる。
コンピュータインタフェース部11は、当該画像形成装置100に印刷要求を行う端末(図示しない)と通信を行う。
CTL12は、当該画像形成装置100に印刷要求を行う端末から送信された画像データを制御部21に送信する。
プリントジョブ管理部13は、当該画像形成装置100に要求された印刷ジョブについて、印刷を行う順番を管理する。
作像プロセス部14は、詳しくは後述する図2,3に示す部分であり、画像メモリ部に格納されている画像から電子写真方式によりトナー画像を作成し、一次転写方式又は二次転写方式で用紙に転写する。作像プロセス部14は、印刷時に画像の位置ずれやすじや濃度ムラなどを検知をした場合にスキュー補正を行う。
定着部15は、図2,3では定着器として示されており、作像プロセス部14によりトナー画像を転写した用紙に熱と圧力を加え、トナー画像を用紙に定着する。
操作部16は、当該画像形成装置100の状態を表示し、また当該画像形成装置100への入力を受け付ける。
記憶部17は、ある時点における当該画像形成装置100の状態を記憶している。
読取部18は、用紙上の印字情報を電気信号に変換する。読取部18は、検知センサ45,46,47から出力された各検知信号(位置検出信号)を増幅し、この増幅したアナログの検知信号をデジタルデータへ変換し、変換したデジタルデータを記憶部17に格納する。
書き込み部19は、CTL12から送信された画像データをレーザを発光するための信号に変換し、レーザを点灯させる。
ラインメモリ20は、CTL12から送信されたデータを一時的なバッファに格納し、画像処理によってスキュー量を調整する。
<カラー複写機の構成と補正処理について>
次に、カラー複写機(画像形成装置)の作像原理について図2を参照して説明する。図2は、露光部の光源としてLEDアレイヘッド(LEDAヘッドと称するものとする。)を搭載したカラー複写機の作像原理を説明するための作像プロセス部(電子写真プロセス部);(図1の作像プロセス部14と定着部15を含んだ部分)の正面図である。
図2に示す作像プロセス部30は、用紙搬送用のエンドレスベルト38に沿って搬送方向上流側(図において右側)から下流側へ順に一列に配置された4個の作像ユニット31Y,31M,31C,31BKを有する一段階転写式のタンデム型である。作像ユニット31Y,31M,31C,31BKは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。作像ユニット31Yはイエローの画像を、作像ユニット31Mはマゼンタの画像を、作像ユニット31Cはシアンの画像を、作像ユニット31BKはブラックの画像を、それぞれ形成する。
作像ユニット31Y,31M,31C,31BKは、それぞれ感光体ドラム32Y,32M,32C又は32BKと、感光体ドラム32Y,32M,32C又は32BKの周囲に配置された帯電器33Y,33M,33C又は33BKと、LEDAヘッド34Y,34M,34C又は34BKと、現像器35Y,35M,35C又は35BKと、感光体クリーナ(図示せず)と、除電器36Y,36M,36C又は36BKと、転写器37Y,37M,37C又は37BK等から構成されている。LEDAヘッドは、各感光体ドラム32Y,32M,32C又は32BKの母線方向の1ラインの画像を露光するように構成されている。
作像ユニット31Y,31M,31C,31BKは、それぞれの感光体ドラム32BK、32M、32C又は32Yにトナー画像を形成し、用紙搬送用のエンドレスベルト38により搬送される転写媒体である用紙(記録紙)32に4色のトナー画像を、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に重ねて転写してカラー画像を形成し得る。
以下の説明では、作像ユニット31Yについて具体的に説明する。他の作像ユニット31M、31C、31BKについては、作像ユニット31Yと同様であるので、説明を省略する。
用紙搬送用のエンドレスベルト38は、エンドレスのエンドレスベルトであり、不図示の駆動モータにより図中矢印の方向に回転駆動される駆動ローラ39と従動回転する従動ローラ40とに巻き掛けられており、上面部分が図において右から左の方向に走行される。
用紙搬送用のエンドレスベルト38の下面走行面に対向し非接触に配置されたY、M、Cに対応した補正パターン検出用のセンサ45,46,47が、用紙搬送用のエンドレスベルト38上に描写されたY、M、Cの補正パターンの濃度を非接触で検出する。
用紙搬送用のエンドレスベルト38の下側には給紙トレイ41が備えられ、この給紙トレイ41に収納された用紙42のうち最上位置にある用紙42が、給紙ローラ43と分離ローラ44とにより分離給紙される用紙画像形成時に用紙搬送用のエンドレスベルト38に向けて給紙され、静電吸着によって用紙搬送用のエンドレスベルト38上に吸着される。吸着された用紙42は、作像ユニット31Yに搬送され、ここで最初にイエローの画像形成が行われる。
画像形成に際して、給紙トレイ41に収納された用紙42は給紙ローラ43と分離ローラ44とにより最も上のものから分離され順に送り出され、静電吸着作用により用紙搬送用のエンドレスベルト38に吸着されて回転駆動される用紙搬送用のエンドレスベルト38により最初の作像ユニット31Yに搬送され、ここで、イエローのトナー画像を転写される。
画像形成に際し、感光体ドラム32Yの外周面は、暗中にて帯電器33Yにより一様に帯電された後、LEDAヘッド34Yからのイエロー画像に対応した照射光により露光され、静電潜像を形成される。現像器35Yは、この静電潜像をイエロートナーにより可視像化し、このことにより感光体ドラム32Y上にイエローのトナー画像が形成される。
このトナー画像は、感光体ドラム32Yと用紙搬送用のエンドレスベルト38上の用紙42とが接する位置(転写位置)で、転写器37Yの働きにより用紙42上に転写される。この転写により、用紙42上にイエローのトナーによる画像が形成される。
トナー画像の転写が終了した感光体ドラム32Yは、外周面に残留した不要なトナーを感光体クリーナにより払拭された後、除電器36Yにより除電され、次の画像形成のために待機する。
以上のようにして、作像ユニット31Yでイエローのトナー画像を転写された用紙42は、用紙搬送用のエンドレスベルト38によって次の作像ユニット31Mに搬送される。
作像ユニット31Mでは、作像ユニット31Yでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム32M上にマゼンタのトナー画像が形成され、そのトナー画像が用紙42上に形成されたイエローの画像に重畳されて転写される。
用紙42は、さらに作像ユニット31Cと作像ユニット31BKに順に搬送され、上記と同様の動作により、感光体ドラム32C上に形成されたシアンのトナー画像が用紙42上に重畳され、次いで感光体ドラム32BK上に形成されたブラックのトナー画像が、用紙42上に重畳されて転写される。こうして、用紙42上にフルカラーの画像が形成される。
このフルカラーの重ね画像が形成された用紙42は、用紙搬送用のエンドレスベルト38から剥離されて定着器15(図1では、定着部と称している。)にて画像を定着された後、画像形成装置の外部に排紙される。
図2の構成のタンデム方式のカラー複写機において、各色間の位置合わせが重要である。各色間の色ずれには、主走査方向(感光体ドラム32BK、32M、32C、32Yの回転軸に平行な方向)のレジストレーションずれ、副走査方向(感光体ドラム32BK、32M、32C、32Yの回転軸に垂直な方向)のレジストレーションずれ、主走査倍率ずれ、スキューずれなどがある。
そこで、このカラー複写機では、用紙搬送用のエンドレスベルト38上に描写されたY、M、Cの補正用のディザパターン及びスキュー補正したディザパターンを検知するセンサ(スキュー量検知手段)44,45,46が該用紙搬送用のエンドレスベルト38に対して非接触に設置されている。センサ44,45,46は、ディザパターンから反射される光を受光し、スキュー量及び濃度を測定するためのもので、発光素子(LEDなど)と受光素子(CCDなど)を備えていて、発光素子に電流を流して該発光素子により発した光をベルト状に照射し、その反射光を受光素子で検知する。受光素子で検知した光は、光量から電流や電圧に変換する光電変換素子により光電変換し、その測定値と光量のテーブルを用いて、光量に変換する。
そして、用紙42に対して実際のカラー画像形成動作を行うに先立ち、Y、M、Cの補正パターン(スキュー補正したディザパターン)を用紙搬送用のエンドレスベルト38に転写し、これを各色に対応するセンサ45,46,47で検出し、色毎かつ階調毎に用意する補正用のディザパターン及びスキュー補正したディザパターンの濃度をそれぞれ検知し、補正前の濃度と補正後の濃度の差が最小となるディザパターンを選択し、色毎かつ階調毎に選択したディザパターンの組合せを記憶しておき、この組合せのディザパターンに基づいて実際の画像形成を行う。
続いて、他のカラー複写機(画像形成装置)の作像原理について図3を参照して説明する。図3は、LEDアレイヘッドヘッドを搭載した他のカラー複写機の作像原理を説明するための作像プロセス部(電子写真プロセス部);(図1の作像プロセス部14と定着部15を含んだ部分)の正面図である。
この作像プロセス部30Aは、2段階転写式のタンデム型であり、図2に示す作像プロセス部30の用紙搬送用のエンドレスベルト38に換えて、中間転写用のエンドレスベルト48を備えている。中間転写用のエンドレスベルト48は、図2に示す構成と同様に、回転駆動される駆動ローラ39と従動ローラ40とに巻回されたエンドレスのエンドレスベルトである。作像プロセス部30Aの、中間転写用のエンドレスベルト48の上側走行部分の上に配設される4色の作像ユニット31BK、31M、31C及び31Yは、図2に示す作像プロセス部30の配列順序とは逆の配列になっている。
感光体ドラム32BK、32M、32C及び32Yに顕像化された各色のトナー画像は、感光体ドラム32BK、32M、32C及び32Yがそれぞれ中間転写用のエンドレスベルト48と接する位置(一次転写位置)で、転写器37BK、37M、37C、37Yの働きにより中間転写用のエンドレスベルト48上に転写される。この転写により、中間転写用のエンドレスベルト48上に各色のトナーによる画像が重ね合わされたフルカラー画像が形成される。
画像形成に際して、給紙トレイ41に収納された用紙42は、最も上のものから順に送り出され、中間転写用のエンドレスベルト48を挟んで従動ローラ40と二次転写ローラ49とが互いに圧接する位置(二次転写位置)に挟み込まれるように供給され、中間転写用のエンドレスベルト48からフルカラーのトナー画像を転写される。二次転写ローラ49は、中間転写用のエンドレスベルト48に密着しており、接離機構は無く、用紙42を中間転写用のエンドレスベルト48に押し当てることで転写効率を高める役目を果たしている。
図2の場合と同様に、中間転写用のエンドレスベルト48上には、3色の作像ユニット31M、31C及び31Yにより、各色のトナーによる同一の画像の補正パターン(スキュー補正前のディザパターン及びスキュー補正後のディザパターン)が主走査方向に並んで転写され画像形成される。3色の補正パターンは、中間転写用のエンドレスベルト48が走行されることにより、中間転写用のエンドレスベルト48に転写された中間転写用のエンドレスベルト48の所定の下面走行位置に色毎に設けられた補正パターン検出用のセンサ45,46,47に対応するときに、当該センサ45,46,47により非接触で検出される。
図4は、エンドレスベルト上に描写されたディザパターンを検知する構成について説明する図である。
図4に示すように、エンドレスベルト(図2に示す用紙搬送用のエンドレスベルト38もしくは図3に示す中間転写用のエンドレスベルト48)に非接触で設置されたセンサ51(1つのみ示す:図2、図3に示すセンサ45,46,47に対応)で、当該エンドレスベルト上に転写されたディザパターン50の濃度を検出する。
このディザパターン50は、図1に示す制御部21、もしくは書き込み部19で生成されたパターンデータを電子写真プロセスによりエンドレスベルトの表面に転写する。転写されたパターンは、図2、図3に示すエンドレスベルト38又は48を駆動ローラ39によって図4中に矢印51で示す搬送方向へ搬送する。搬送方向52を副捜査方向、搬送方向52に垂直な方向を主走査方向とする。
ディザパターン50の転写位置は、エンドレスベルトの一方の端(図では左端)からセンサ51までの距離53と、パターンの主走査幅をオフセットしたパターン主走査描写終了位置55との間に、センサ51の有効範囲をオフセットしたパターン主走査描写開始位置54が来るようにする。
ディザパターン50の濃度検知は、ディザパターン50がセンサ位置に到達するタイミングをカウントし、到達したタイミングで、色毎に備えるスキュー量検知手段としてセンサに付属する光源を発光し、ディザパターン50から反射される光を当該センサで受光し、ディザパターン50の濃度を測定する。
位置ずれ補正を行った後は、スキュー補正量が変化している可能性高いため、ディザパターンの選択も再度実行する必要がある。そこで、ディザパターンの濃度検知を位置ずれ補正後に行うのが良い。このようにすると、印刷開始時には、最適なディザパターンが選択されている状態になっているため、印刷実行時にディザパターンの濃度検知を行う必要がなく、素早く印刷できる。
濃度調整制御は、帯電部、現像部の電圧を調整しながら、特定パターンをベルト状に転写して、濃度センサで読み取り、最適な帯電や現像などの電圧値を決める制御である。これらを実行する準備動作として、転写ベルトのクリーニングや、回転動作が必要となる。これらの準備動作は、ディザパターンの濃度検知の際にも必要となるので、濃度調整制御実行に合わせてディザパターンの濃度検知を行うようにすると、準備動作が省けるため効率的になる。
図4は、さらに、通常印刷時のスキュー補正エリアの境界56と、ディザパターン検知のスキュー補正エリアの境界57と、転写エンドレスベルト状に転写されているディザパターン50との関係を示している。図4中には、通常印刷時に主走査方向にスキュー補正を行うようにスキュー補正エリアを均等に割りつけている状態と、ディザパターンの副作用を測定する時にスキュー補正エリアの境界をディザパターンエリアに多く配置する状態とが表示されている。
ディザパターンに対して各色に対応するスキュー補正を行う際に、ディザパターンを形成し、スキュー補正を行う場合のスキュー補正エリアを可変とし、ディザパターンにスキュー補正を行う制御において、ディザパターンを描写しないスキュー補正エリアを広げ、ディザパターンを描写するスキュー補正エリアを狭め、スキュー補正を行うことが好ましい。
スキュー補正エリアを可変にする目的は、スキュー補正後の各ディザパターンを作成する際にディザパターンのエリアに集中的にスキュー補正を行うためである。スキュー補正エリアは、通常、印刷時に使用するため、主走査方向に均一に配置しているが、前記ディザパターンにスキュー補正を行い、副作用を測定する際には、スキュー補正による変化を検知しやすくするため、スキューエリアを図4のようにディザパターンのエリアに集中させる(ディザパターン検知のスキュー補正エリア57のように配置する)。ディザパターンのエリアに集中的にスキューを実施させることにより、スキュー補正による影響がセンサにより検知できるレベルになる。
図5は、スキュー補正によるディザパターンの副作用検知について説明する図である。
ディザパターンは、階調ごとにパターンの濃度が決められていて、階調データに応じてディザパターンを選択することで、階調を表現する際に使用される。ディザパターンの構成要素として、線数と角度があり、階調の濃淡を線数の増減で表し、角度については、色間での干渉を抑えるために設定する。一般的には、色間のディザパターンの角度が、垂直になるように設計することで干渉を抑えている。
図5において、左側の二つの(a)と(b)は、ある濃度に対応した(スキュー補正を行う前の)2種類のディザパターン61とディザパターン62を表しており、右側の二つの(c)と(d)は、前記左側の二つのディザパターン61とディザパターン62についてスキュー補正を行った後のディザパターン63とディザパターン64を表している。ここで、スキュー補正基準線65,66は、ディザパターンをスキュー補正するための基準線である。
スキュー補正を行う前のディザパターン61,62を前記エンドレスベルト(図2に示す用紙搬送用のエンドレスベルト38もしくは図3に示す中間転写用のエンドレスベルト48)上に描写し、かつ前記エンドレスベルトに対し非接触で設置されたセンサ(図2、図3に示すセンサ45,46,47)で濃度を読み取り、次いで、スキュー補正後のディザパターン63,64を前記エンドレスベルト上に描写し、かつセンサで濃度を読み取り、続いて、補正前のディザパターン61,62の濃度と補正後のディザパターン63,64の濃度を比較し、濃度変動が小さい方のディザパターンを選択する。
図6は、ディザパターンを選択するために、色毎にかつ階調毎に用意した複数種類のディザパターンの補正前の濃度と補正後の濃度との差を実験で求めた一覧表である。
詳述すると、カラー画像を形成する際に色を重ね合わせるため、階調毎に角度を変化させたディザパターン1〜4を用意し、画像の実際のカラー画像形成動作を行うに先立ち、ディザパターンを用紙搬送用のエンドレスベルト38もしくは中間転写用のエンドレスベルト48に転写し、これら各ディザパターンの濃度をセンサ(スキュー量検知手段)44,45,46で読み取り、スキュー補正前の基準濃度(i)とする。
次いで、各ディザパターンに対してそれぞれのスキュー補正前の基準濃度(i)に基づきスキュー補正を行い、スキュー補正した各ディザパターンをエンドレスベルトに転写し、これらスキュー補正後の各ディザパターンの濃度をセンサで読み取り、スキュー補正後濃度N(i)とする。
そして、色毎にかつ階調毎に用意したディザパターンの、スキュー補正前の基準濃度(i)と補正後濃度N(i)とを対比させ、下記の式から、色毎にかつ階調毎に用意した各ディザパターンの補正後の濃度差を算出する。
補正後の濃度差=基準濃度(i)/補正後濃度N(i)[%]
上記のように、カラー画像を形成する際に色を重ね合わせるため、階調毎に角度を変化させたディザパターン1〜4を用意し、色毎に備えるスキュー量検知手段によりスキュー補正の前後の濃度をそれぞれ検知し、階調毎にディザパターン1〜4の中から補正前の濃度と補正後の濃度の差が最小となるディザパターンを選択し、階調毎にこの選択したディザパターンに基づいて画像形成を行う。
例えば、以下のテーブルの階調25に対するK色に対する種類を決定する際には、ディザパターンの種類ごとの濃度差を検索して、濃度差の小さいディザパターン2、3が選択されることになる。他の色も同様に、Y色はディザパターン2、3といったように検索していく。
最終的に各色とディザパターンの種類を決定するには、いくつかの基準に分類される。
例えば、各色と各階調のディザパターン濃度差からディザパターン濃度差テーブルを作成し、全ての組合せの平均濃度差が最小となるディザパターンを選択する方法がある。
これは、すべての色に対してばらつきを抑えることができるため、4色印刷の際には最も誤差が小さくなる。例えば、黒の文字が多い画像データの場合は、K色の濃度ばらつきを最小に抑える必要があるため、K色に対して最適ディザパターンを選択した後に、残りの色のディザパターンを平均化して選択する方法が、最も誤差が小さくなる。
また、LEDヘッドを用いたタンデム方式の画像形成装置の場合、色毎に1つのLEDヘッドを用いてレーザの照射を行う。LEDヘッドは、複数ドットからなるチップを主走査方向に実装することで構成されているため、チップ間による段差が生じており、通常この段差を軽減するために、うねり補正を行い主走査方向に直線になるように補正する。このような構成の場合、うねり補正を行ったデータに対して、さらにスキュー補正を行うため、うねり補正とスキュー補正を行うことになる。色ごとのヘッドに対応したうねり補正量に反比例するようにテーブルを選択することで、うねり補正とスキュー補正とからの副作用を軽減する。各色のスキュー補正量から、各色のディザパターンの濃度と、スキュー補正したディザパターンの濃度を測定し、各色のディザパターン濃度差を算出し、ディザパターン濃度差が最小となるディザパターンを選択する。
図7は、印刷とディザパターンの選択処理フローについて説明する図です。
印刷開始コマンドが入力されると、まず、ステップS1の位置ずれ補正実行判断を行う。この位置ずれ補正実行判断では、画像形成装置の温度変化や、ユニット交換などの位置ずれに関する要因を検知して、スキュー補正を行うか否かを判断する。
ステップS1の位置ずれ補正実行判断で、スキュー補正を行う判断(YESの判断)をした場合には、ステップS2の位置ずれ量補正処理に進む。
ステップS2では、スキュー補正を行うため、色毎にかつ階調毎に用意した全てのディザパターン1〜4をエンドレスベルト(エンドレスベルト38もしくは中間転写用のエンドレスベルト48)上に描写し、センサ(スキュー量検知手段)44,45,46で現在の(スキュー補正前の)スキュー量を測定する。次いで、ステップS3のディザパターン濃度検知処理に進む。
ステップS3では、色毎にかつ階調毎に用意した全てのディザパターンの測定と、測定されたスキュー量とに基づいて、各ディザパターンのスキュー補正を行い、各スキュー補正した補正後のディザパターンをエンドレスベルト(エンドレスベルト38もしくは中間転写用のエンドレスベルト48)上に描写し、ディザパターンとスキュー補正による濃度差とを関係させたディザパターンテーブルを色毎に図1のラインメモリに保存する。各ディザパターンのスキュー補正に際しては、迅速処理のために、ディザパターンの濃度検知に際し、位置ずれ量補正と連動して行うと共に、濃度調整制御と連動して行う。次いで、ステップS4のディザパターン設定に進む。
ステップS4では、印刷データに応じて、表1に示すディザパターンテーブルから最も副作用が小さくなるディザパターンを選択し、選択したディザパターンを図1の書き込み部へ設定する。すなわち、実際の印刷に用いる色毎にかつ階調毎のディザパターンは、各色のかつ階調毎の、スキュー補正前のディザパターンについて測定したスキュー補正量と、スキュー補正後のディザパターンについて測定したスキュー補正量とそれぞれ対応させ、対応するディザパターン同士の濃度の差を算出し、各色と各階調のディザパターン濃度差からディザパターン濃度差テーブルを作成し、全ての組合せの平均濃度差が最小となるディザパターンの組合せを選択し、これら色毎にかつ階調毎に選択したディザパターンの組合せを用いる。次いで、ステップS5のスキュー補正設定に進む。
スキュー補正設定のステップS5では、前記で検知したスキュー補正量を図1の書き込み部へ設定する。
次いで、ステップS6の印刷動作実行に進む。このステップS6では、PCから転送される画像データに対して、設定された条件でディザ処理、スキュー補正処理を行い、処理された画像データに基づいて印刷動作を実行する。
また上述したステップS1の位置ずれ補正実行判断で、スキュー補正を行わない判断(NOの判断)をした場合には、さらにステップS7の温度調整実行判断に進む。ステップS7では、画像形成装置の温度変化や、ユニット交換などの転写濃度に関する要因を検知して、濃度調整を実行するか否かを判断する。
ステップS7で濃度調整の実行する判断(YESの判断)をした場合には、ステップS8の濃度調整実行に進む。このステップS8では、転写条件や、LEDAヘッドのパワーを調整しながら、濃度補正用パターンを形成し、濃度が一定になるように調整する。この際、ディザパターンに対して各色に対応するスキュー補正を行う際に、ディザパターンを形成し、スキュー補正を行う場合のスキュー補正エリアを可変とする。この調整を行った後は、ステップS2の位置ずれ量補正処理を省いて、上述したステップS3のディザパターン濃度検知処理に進む。
また、ステップS7で濃度調整の実行を行わない判断(NOの判断)をした場合には、ステップS3のディザパターン濃度検知処理を省いて、ステップS4のディザパターン設定に進む。
<その他の実施形態>
本発明は、上記の実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の技術的範囲には、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々、設計変更した形態が含まれる。
本願発明は、以下の態様を含んでいる。
[付記1](スキュー補正エリアを可変とする)
本願発明の基本的な態様は、ディザパターンで表示される画像の実際のカラー画像形成動作を行うに先立ち、ディザパターンをエンドレスベルトに転写し、ディザパターンで表示される画像の主走査方向の1ラインの入力画像データを色毎にラインメモリに記録し、色毎の入力画像データを主走査方向に複数エリアに分割し、色毎に備えるセンサで色毎のスキュー量を検知し検知したスキュー量に応じてエリア毎にライン遅延量を設定することでスキュー方向とは逆方法の副走査方向に画像シフトを行うことにより、この1ラインの画像に対し色毎にスキュー補正を行い、補正した出力画像データを生成する画像処理方法であって、色毎にかつ階調範囲毎に複数用意される前記ディザパターンを前記エンドレスベルトに転写し各ディザパターンのスキュー量及び濃度を前記センサにより検知し、次いで、各ディザパターンをスキュー補正して前記エンドレスベルトに転写し該スキュー補正後の各ディザパターンの濃度を前記センサにより検知し、色毎にかつ階調範囲毎にスキュー補正前とスキュー補正後の対応するディザパターンの濃度同士の差が最小となるスキュー補正後のディザパターンの組合せを選択し、この組合せにかかるスキュー補正後のディザパターンを基に画像形成を行うことを特徴とする。
[付記2](スキュー補正エリアを可変とする)
本願発明の好ましい態様は、付記1の構成に加え、前記ディザパターンに対して色毎に対応するスキュー補正を行う際に、当該ディザパターンを形成し、当該スキュー補正を行う場合のスキュー補正エリアを可変とすることを特徴とする。
[付記3](スキュー補正エリアを可変とする)
本願発明の好ましい態様は、付記2の構成に加え、前記ディザパターンにスキュー補正を行う制御において、当該ディザパターンを描写しないスキュー補正エリアを広げると共に、当該ディザパターンを描写するスキュー補正エリアを狭め、スキュー補正を行うことを特徴とする。
[付記4](ディザパターンの選択)
本願発明の好ましい態様は、付記2の構成に加え、前記ディザパターンの選択は、各色のスキュー補正量から、色毎に、当該ディザパターンの濃度とスキュー補正した当該ディザパターンの濃度とを測定して前記両濃度の差であるディザパターン濃度差を算出し、該ディザパターン濃度差が最小となるようにディザパターンを選択することを特徴とする。
[付記5](ディザパターンの選択、平均濃度差が最小となる組み合わせ)
本願発明の好ましい態様は、付記2の構成に加え、前記ディザパターンの選択は、色毎の及び階調毎のディザパターン濃度差からディザパターン濃度差テーブルを作成し、全ての組み合わせの平均濃度差が最小となるようにディザパターンを選択することを特徴とする。
[付記6](ディザパターンの選択、対象色の濃度差が最小となる選択)
本願発明の好ましい態様は、付記2の構成に加え、前記ディザパターンの選択は、色毎の及び階調毎のディザパターン濃度差からディザパターン濃度差テーブルを作成し、印刷対象となる画像に含まれる色の比率が最も多い色を対象色とし、対象色の濃度差が最小となるようにディザパターンを選択することを特徴とする。
[付記7](ディザパターンの選択、うねり補正量と濃度差とが反比例する選択)
本願発明の好ましい態様は、付記2の構成に加え、前記ディザパターンの選択は、書き込みデバイスがLEDアレイからなる画像形成装置において、色毎の及び階調毎のディザパターン濃度差からディザパターン濃度差テーブルを作成し、色毎のLEDアレイのうねり補正量と濃度差とが反比例するようにディザパターンを選択することを特徴とする。
[付記8](ディザパターンの濃度検知、位置ずれ量補正と連動)
本願発明の好ましい態様は、付記2の構成に加え、前記ディザパターンの濃度検知は、位置ずれ量補正と連動して行うことを特徴とする。
[付記9]
(ディザパターンの濃度検知、濃度調整制御と連動)
本願発明の好ましい態様は、付記2の構成に加え、前記ディザパターンの濃度検知は、濃度調整制御と連動して行うことを特徴とする。
38,48 エンドレスベルト
44,45,46 センサ(スキュー量検知手段)
30,30A 作像プロセス部
31Y,31M,31C,31BK 作像ユニット
特許第3715349号公報 特開2010−61069号公報

Claims (8)

  1. ディザパターンで表示される画像の実際のカラー画像形成動作を行うに先立ち、ディザパターンをエンドレスベルトに転写し、ディザパターンで表示される画像の主走査方向の1ラインの入力画像データを色毎にラインメモリに記録し、色毎の入力画像データを主走査方向に複数エリアに分割し、色毎に備えるセンサで色毎のスキュー量を検知し検知したスキュー量に応じてエリア毎にライン遅延量を設定することでスキュー方向とは逆方法の副走査方向に画像シフトを行うことにより、この1ラインの画像に対し色毎にスキュー補正を行い、補正した出力画像データを生成する画像処理方法であって、
    色毎にかつ階調範囲毎に複数用意される前記ディザパターンを前記エンドレスベルトに転写し各ディザパターンのスキュー量及び濃度を前記センサにより検知し、次いで、各ディザパターンをスキュー補正して前記エンドレスベルトに転写し該スキュー補正後の各ディザパターンの濃度を前記センサにより検知し、色毎にかつ階調範囲毎にスキュー補正前とスキュー補正後の対応するディザパターンの濃度同士の差が最小となるスキュー補正後のディザパターンの組合せを選択し、この組合せにかかるスキュー補正後のディザパターンを基に画像形成を行うことを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記ディザパターンに対して色毎に対応するスキュー補正を行う際に、当該ディザパターンを形成し、当該スキュー補正を行う場合のスキュー補正エリアを可変とすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記ディザパターンにスキュー補正を行う制御において、当該ディザパターンを描写しないスキュー補正エリアを広げると共に、当該ディザパターンを描写するスキュー補正エリアを狭め、スキュー補正を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像処理方法。
  4. 前記ディザパターンの選択は、各色のスキュー補正量から、色毎に、当該ディザパターンの濃度とスキュー補正した当該ディザパターンの濃度とを測定して前記両濃度の差であるディザパターン濃度差を算出し、該ディザパターン濃度差が最小となるようにディザパターンを選択することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理方法。
  5. 前記ディザパターンの選択は、色毎の及び階調毎のディザパターン濃度差からディザパターン濃度差テーブルを作成し、全ての組み合わせの平均濃度差が最小となるようにディザパターンを選択することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理方法。
  6. 前記ディザパターンの選択は、色毎の及び階調毎のディザパターン濃度差からディザパターン濃度差テーブルを作成し、印刷対象となる画像に含まれる色の比率が最も多い色を対象色とし、対象色の濃度差が最小となるようにディザパターンを選択することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像処理方法。
  7. 前記ディザパターンの濃度検知は、位置ずれ量補正と連動して行うことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の画像処理方法。
  8. 前記ディザパターンの濃度検知は、濃度調整制御と連動して行うことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の画像処理方法。
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