JP2002333755A - タンデム方式のフルカラー電子写真装置 - Google Patents

タンデム方式のフルカラー電子写真装置

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JP2002333755A
JP2002333755A JP2001141175A JP2001141175A JP2002333755A JP 2002333755 A JP2002333755 A JP 2002333755A JP 2001141175 A JP2001141175 A JP 2001141175A JP 2001141175 A JP2001141175 A JP 2001141175A JP 2002333755 A JP2002333755 A JP 2002333755A
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blocks
deviation
raster
light emission
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JP2001141175A
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English (en)
Inventor
Yasukazu Takeda
靖一 竹田
Satoshi Miyamoto
悟司 宮本
Kousuke Yoshida
公相 吉田
Yoshiro Kawamoto
義朗 川本
Kiun Mori
基雲 杜
Motoharu Ichida
元治 市田
Yasuhiko Kishimoto
靖彦 岸本
Shigenori Uesugi
茂紀 上杉
Yutaka Nakajima
豊 中島
Akihiko Inamoto
彰彦 稲本
Tei Nishikawa
禎 西川
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PFU Ltd
Original Assignee
PFU Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各LEDアレイや感光体の取り付け角度のば
らつきによってスキューの状態も各プロセスカラーごと
に違っていても、それによって生じる画像の色ずれなど
を補正するために、出力画像の傾きの状態を検出して補
正することを目的としている。 【解決手段】LEDヘッドアレイは内部でブロックに分
割されており、1 ラスタ内でのブロックの発光順序を変
えられるように構成して、感光体上のトナー画像の左右
に絶対位置が管理された書き出し位置センサとスキュー
補正センサを備えて、左右それぞれのブロックからのラ
スタ露光を基準書き出し時刻からのズレとして検出す
る。ブロック発光に基づく固有のスキューが存在するこ
とを考慮した上で、それぞれのズレの量からLEDの取
り付けの傾きを判定し、印刷媒体への印字では、そのズ
レが小さくなる方向にブロック発光させるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各LEDアレイや
感光体の取り付け角度のばらつきによってスキューの状
態が各プロセスカラーごとに違っていても、それによっ
て生じる画像の色ずれなどを補正することを可能にした
タンデム方式のフルカラー電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ページプリンタの主流方式である電子写
真装置の露光装置には、レーザダイオードによるもの
や、LEDアレイによるものがある。LEDアレイは特
に光学系の小型化や露光ドット径の小径化(高解像度
化)に有利とされている。
【0003】このような露光装置を使って、カラー印刷
は通常K (ブラック),C (シアン),M (マゼン
タ),Y (イエロー)の4色の静電潜像を露光し、それ
を各色の現像剤で現像し、重ね合わせることによってフ
ルカラーを表現している。最終的な媒体上に4 色の印刷
を重ねることでフルカラーを表現するため、その4 色の
重なりにズレがあると精彩な印刷結果は得られない。こ
のことはマルチパス方式であってもタンデム方式であっ
ても同様であるが、タンデム方式の方がその構成の性格
上「色ズレ」が発生しやすくなっている。
【0004】マルチパス方式は、全ての色に対して単一
の感光体を用いて、そこで現像された各色のトナー画像
を、中間転写体を色毎にそれぞれ1回転する間に重ね合
わせる方式である。このように、マルチパス方式は、潜
像書き込みユニットは一組であるから、色毎のばらつき
は生じ難く、スキューがあっても同じように現れ、結果
としては出力画像が傾くだけである。これに対して、タ
ンデム方式は、フルカラー4色の色毎に対応してそれぞ
れ設けられた感光ドラム上に形成されたトナー画像を、
中間転写体が1回転する間に順次中間転写体上に重ね合
わせて、高速に印刷可能にする方式であるから、各LE
Dアレイや感光体の取り付け角度のばらつきによってス
キューの状態も各プロセスカラーごとに違う可能性があ
り、それによって画像の色ずれなどが生じる大きな要因
となる。
【0005】このように、潜橡書き込みデバイスとして
LEDアレイを用いた電子写真装置においては、LED
アレイと感光体、もしくは感光体と中間転写体の取り付
け精度に依存して、左右のズレが生じ、出力画像に傾き
が生じることになる。
【0006】近年、プリンタの高画質化の追求により、
画像構成の最小単位である解像度は増加の一途を辿って
いる。論理的な1 ドットのサイズは600dpiで約42μm 、
1200dpi で約21μm になる。一方、光学系の取り付け精
度やローラ等の各駆動部の精度の確保には限界があり、
それは1ドットのサイズよりも大きい。このため機構部
精度の不具合は画像に悪影響を与える。画像の不具合と
しては、画像原点の縦横方向へのズレ、画像の縦横方向
の伸縮、画像の傾き(スキュー)がある。
【0007】図6は、感光ドラムとLEDアレイの配置
関係を示す図である。図示したように、回転する感光ド
ラム面上にLEDアレイの露光によって画像(潜像)が
作成される。このLEDアレイが、感光ドラムの回転軸
に対して傾いて取り付けられた場合、画像は傾くことに
なる。図7は、感光ドラムに対するLEDアレイの取付
精度が出力画像に与える影響を説明するための図であ
り、LEDアレイの取付が正常な場合と、異常な場合を
それぞれ示している。LEDアレイが感光ドラムに対し
て傾いて取り付けられていた場合、その画像を補正する
には、通常、図8に示されるようなステップで行われ
る。
【0008】まず、「傾いた画像」の「傾き検出」が行
われる。これは、感光ドラム上、中間転写体上あるいは
用紙媒体上に作像された検出用パターンをセンサによっ
て読み取ってそれを数値化するというのが一般的であ
る。
【0009】次に、検出された傾きに基づき、「傾き補
正」が行われて、「正常画像」となる。「傾き補正」
は、例えば図9に示すように、作像する元画像データの
作成時や露光部への転送時に、傾きを相殺するような処
理を施すのが一般的である。
【0010】この傾き補正を、さらに図10を参照して
説明する。図10は、元画像データを露光部に転送する
際に傾きを相殺するようにデータを補正することを説明
するための図である。図示したように、「補正前のデー
タ」を印刷したときに「補正前印刷」のような傾いた印
刷結果になったことが検出された場合、データを「補正
後データ」のように前もって補正することで、「補正後
印刷」のような正常な印刷結果を得ることができる。デ
ータの補正は、露光部へデータを転送するタイミングで
データの読出しアドレスを単純に順番に走査するのでは
なく、傾きを相殺するように読出しアドレスを更新する
方法がある。また、全てのデータ展開後にデータ全体に
渡って傾きを相殺するように内容を変更する方法もあ
る。
【0011】図11はLEDの発光タイミングと感光ド
ラム上の露光の様子を例示したものである。この例では
1ラスタの主走査方向幅は8192ドット(600dpi)で、1
ラスタの副走査方向高さは42μm 、1ラスタの点灯時間
は169.3 μs である。これらの値はプロセスの速度や、
最大印刷可能幅等によって決定するものである。通常L
EDは発光に際し発熱があるため、1ラスタ全体をいく
つかのブロックに分けて発光タイミングをずらして、発
熱量を抑えるようにしている。図示の例では1ラスタを
8ブロック(1ブロックは1024ドット)に分け、1ブロ
ックの発光時間は84.6μs になっている。これは、例え
ば、図24に示すように、バッファAとバッファBの2
つのバッファを備え、1ラスタ時間を単位として、一方
のバッファに書き込みをしている間に、他方のバッファ
から露光データとして読み出すことにより、実現するこ
とができる。また図では、各ラスタの発光時間を濃い色
の帯で、その発光による露光範囲を図中の上下に薄い色
で示している。番号〜は発光順序である。
【0012】図11のように傾きが無い正常な印刷の場
合、図3を参照して説明したように、1ラスタの両端で
は約0.5 ドットのスキューが発生しているが、通常これ
は画質において許容範囲と言える。
【0013】図12〜図14は、データ補正が無い場合
にLED取付スキューがあったときの露光の様子を示し
ている。LEDヘッドが1ドット分傾く毎に、ラスタ両
端のズレ量も1ドット分ずつ増加する。各図において、
それぞれの右側に示した数値は、ラスタ両端に発生する
ズレ量を示している。
【0014】図15〜図17は、図10を参照して説明
した内容をより詳細に示したものである。実線矢印で示
した部分を境界として、データを補正している。各図に
おいて、それぞれの右側に示した数値は、ラスタ両端に
発生するズレ量を示している。例えば図15の2ラスタ
目の発光では4 ブロック目まで2ラスタ目のデータを発
光し、そして、5ブロック目以降は本来3ラスタ目のデ
ータを発光している。この処理によってラスタ両端のズ
レ量は、図11と同様になっている。またスキュー量を
大きくした図16,図17においても同様の効果が得ら
れている。
【0015】しかしながら実線矢印で示したデータ補正
境界において、隣接したブロックのズレ(歪み)が大き
くなってしまう。この隣接ブロックのズレは、各図にお
いて、それぞれの左側に数値で示している。このよう
に、データ補正のみでは、LEDアレイの傾きが大きい
場合に十分な効果を上げることができない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
点を解消して、各LEDアレイや感光体の取り付け角度
のばらつきによってスキューの状態が各プロセスカラー
ごとに違っていても、それによって生じる画像の色ずれ
などを補正するために、出力画像の傾きの状態を検出し
て補正することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】潜像書き込みデバイスと
してLEDアレイを用いた電子写真装置においては、感
光体とLEDの取り付け精度などの要因で左右のズレが
生じ結果として出力画像の傾きが生じる。本発明によれ
ば、この傾きの状態を補正することができる。
【0018】プリンタ装置の機構部を構成することにお
いて、光学系の取り付け精度やローラ等の各駆動部の精
度の確保には限界があり、それは1ドットのサイズより
も大きい。このため機構部精度の不具合は画像に悪影響
を与える。画像の不具合としては、画像原点の縦横方向
のズレ、画像の縦横方向の伸縮、画像の傾き(スキュ
ー)がある。本発明ではこれらのうち傾きを補正する。
【0019】本発明では、LEDアレイの発光ロジック
に着目し、その発光タイミングが1ラスタに渡って同時
ではなく、LEDの仕様上分割して点灯しなければなら
ないことを利用している。1ラスタをある数のブロック
に分けて分割点灯し、それを左右どちらかから順に点灯
していくことにより、論理的にまったくスキューがない
場合でも、原理的に1 ドットの60%程度のスキューが生
じる。これを1ドット程度の解像が可能なセンサで検出
すれば1ドットのスキューとして判定が可能となる。
【0020】この論理的なスキューは左右どちらの点灯
からでも生じるが、これに実際の装置のスキューが加わ
った場合に観測されるスキュー量は左のブロックから点
灯した場合と右のブロックから点灯した場合で異なる加
算のされ方をし、かつ、どちらか一方のセンサで観測す
ることにより、どちらにどれだけのドット分だけ装置の
スキューがあるかを決定することが可能である。本発明
ではこの原理に基づいて装置のスキュー補正を行う。
【0021】それ故、本発明のタンデム方式のフルカラ
ー電子写真装置は、複数色の色毎に対応してそれぞれ設
けられた感光体上に、潜像書き込みデバイスとしてLE
Dヘッドアレイを用いて形成された各色のトナー画像
を、中間転写体が1回転する間に順次中間転写体上に重
ね合わせ、この重ね合わせた複数色のトナー画像を印刷
媒体に転写定着する。そして、LEDヘッドアレイは内
部でブロックに分割されており、1 ラスタ内でのブロッ
クの発光順序を変えられるように構成して、感光体上の
トナー画像の左右に絶対位置が管理された書き込み位置
センサとスキュー補正センサを備えて、左右それぞれの
ブロックからのラスタ露光を基準書き込み時刻からのズ
レとして検出する。ブロック発光に基づく固有のスキュ
ーが存在することを考慮した上で、それぞれのズレの量
からLEDの取り付けの傾きを判定し、印刷媒体への印
字では、そのズレが小さくなる方向にブロック発光させ
るように構成する。
【0022】また、本発明のタンデム方式のフルカラー
電子写真装置は、LEDヘッドアレイは内部でブロック
に分割されており、1 ラスタ内でのブロックの発光順序
を変えられるように構成して、隣接したブロックのズレ
量を少なくするように各ラスタでのブロックの発光順序
を変える。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に従って本発明
を詳細に説明する。図1は、本発明を具体化する液体現
像方式のフルカラー電子写真装置の構成例を示す図であ
る。感光ドラムとして例示された感光体は、ブラックOP
C(K)、シアンOPC(C)、マゼンタOPC(M)、イエローOPC(Y)
に対応付けてそれぞれ設けられる。この感光ドラム上に
はそれぞれ、約700Vに帯電させるための帯電器(図
示せず)が備えられる。露光は、帯電した感光ドラムを
画像データに基づき、図示したようにLEDによって行
われる。これによって、感光ドラム上に、露光部分の電
位が約100Vとなる静電潜像が形成される。また、除
電装置(図示せず)が設けられて、感光ドラム上の残存
電位を除電する。
【0024】感光ドラム上には、それぞれ現像ローラが
設けられて、この現像ローラは、感光ドラムとの間の電
界に従って、正に帯電しているそのトナーを感光ドラム
に供給する。これによって、約100Vに帯電される感
光ドラム上の露光部分にトナーを付着させて、感光ドラ
ム上の静電潜像を現像し、画像を形成する。トナー供給
ローラは、各色トナー毎に1つ又は複数のローラから構
成されて、トナー粘度が100〜4000mPa・S
で、キャリア粘度が20〜500cSt、好適には10
0cStを持つ液体トナーを、図示しないトナー溜まり
から薄く延ばしながら搬送していくことで現像ローラ上
に所定の層厚(例えば、4〜10μm)で液体トナーを
塗布する。
【0025】中間転写ローラIMR により構成されるよう
例示された中間転写体は、約−800Vにバイアスされ
て、各感光ドラムとの間の電界に従って、感光ドラムに
付着されたトナーを転写する。この中間転写ローラIMR
は、例えば、先ず最初に、第一の感光ドラムOPC(K)に付
着されるブラックのトナーを転写し、その後、第二のト
ナーであるシアンの転写部に至り、第二の感光ドラムOP
C(C)に付着されたシアンのトナーを転写し、続いて、第
三の感光ドラムOPC(M)に付着されるマゼンタのトナーの
転写をし、最後に、第四の感光ドラムOPC(Y)に付着され
るイエローのトナーの転写をすることになる。このよう
に、第一〜第四の感光ドラム上に現像された4色のトナ
ー画像は、中間転写ローラIMR を1回転させる間に、順
次中間転写ローラIMR 上に重ね合わされて、カラー画像
が形成される。
【0026】その後、4色カラー画像は、印刷媒体との
接触部においてバックアップローラを用いて、印刷媒体
に転写定着される。
【0027】このようなLEDアレイと中間転写ロー
ラ、及び感光ドラムを用いたタンデム方式のフルカラー
電子写真装置において、スキュー補正のためのパターン
が、中間転写体上の左右の印字領域に印字され、そし
て、それをカバーできる長さのCCDラインセンサが設
置される。CCD ラインセンサは、プロセス速度すなわち
中間転写ローラの周速度に対してプロセス方向に1ラス
タ以上の解像が可能な読み取り精度を持つように構成す
る。
【0028】LEDアレイは、例えば8つのブロックに
分割して、左右どちらからでも順に発光可能な構成にさ
れている。図2は、このようなLEDアレイの発光を説
明するためのタイムチャートである。LEDアレイの発
光タイミングは、ここでは例えばラスタ発光トリガがア
レイに対して出力されてから、1 ラスタの時間の8 %の
マージンの後、8 つのブロックにブロックからブロッ
クの順に、それぞれ9 %の発光時間を有している。こ
の場合、1ラスタの発光が終わってから次のラスタ発光
トリガまでのマージンは20%となる。
【0029】装置のメカ的なスキューがないと仮定した
場合、発光ブロックのタイミングのズレで両端でドット
径の6 0 %程度の固有のスキューが発生する。図3は、
右から左に、そして左から右に発光して露光潜像を作成
するそれぞれの場合のスキューを示している。このスキ
ューを1 ラスタ以上の解像度で読み取る場合、1 ドット
のズレとして検出が可能である。ここに装置のメカ的な
スキューが加わった場合を考えると、左右のブロックか
らの印字に対してメカ的なズレの加算のされ方が異な
り、その組み合わせは左右いずれかにおいてのズレ方を
観測することによって、推測することが可能となる。
【0030】スキュー検出マークは各プロセスカラー毎
の同一ラスタの横線であり、かつ、左右いずれのブロッ
クからでも発光開始でき、例えば左のブロックからの発
光によるラスタ印字のあと、ある一定時間離して逆の右
のブロックからの発光によるラスタを印字する。
【0031】図4は、異なるスキューに対するズレの状
態を示す図である。例えば、図の最上段は、2ドット右
上がりのスキューがある場合のズレの状態を示してい
る。そして、例えば左のセンサを基準とする事にする
と、左のブロックからのラスタ露光に対して、左のセン
サで見えた位置をそのセンサの原点とする。この原点か
ら任意の一定の時間後に今度は右のブロックからの発光
によるラスタを印字し、同じく左のセンサで観測する。
この時、原点から一定の時間遅らせていることから論理
的に計算される予想観測ポジションから、実際のセンサ
入力ポジションのズレを取得する。このズレの量はもし
メカ的なスキューがまったくない理想的なメカ構造であ
るならば、+1 ドット(プロセスの進行方向をプラスと
する)のズレとなるべきはずであるが、もしメカ的なス
キューが存在した場合は、図4の各段にそれぞれ示すよ
うに見える。このズレの状態と推測されるスキューの状
態は1対1 の対応をしているため、図4に従って、実際
のスキューの状態を決定し、スキュー補正を行うことが
出来る。即ち、左右それぞれのブロックからのラスタ露
光を基準書き込み時刻からのズレとして検出し、この時
に、先のブロック発光による原理的スキューが50%以上
ある事を考慮した上で、それぞれのズレの量からLED
の取り付けの傾きを判定し、実際の画面の印字では、そ
のズレが小さくなる方向にブロック発光させるように構
成している。
【0032】センサの解像性がそれほどよくない場合、
ズレの絶対量の測定があいまいになることが考えられ
る。そこでその対策としては、図5に示すように、数回
発光と測定を行い、その時に発光の間隔をセンサの解像
度の整数倍からずらしておくことで、センサの精度を補
完させることが可能である。例えば、同じ方向からブロ
ック発光による測定を書き込み位置センサの解像度の整
数倍にその1 /2 以下に相当する時間を足した間隔で連
続して行い、ブロック発光によるスキューと、連続発光
でズラした時間とを考慮した検出想定時刻との実際の検
出とのズレを平均する事で、画像の書き込みタイミング
の精度を高めることができる。
【0033】また、同じ方向からブロック発光による測
定を、書き込み位置センサとスキュー検出センサの解像
度の整数培にその1 /2 以下に相当する時間を足した間
隔でそれぞれ連続して行い、ブロック発光によるスキュ
ーと、連続発光でズラした時間とを考慮した検出想定時
刻との実際の検出とのズレを平均することで、画像のス
キューをセンサ解像度以上の精度で判定することができ
る。
【0034】図18は1ドットのLED取付スキューが
発生していることを示しているが、各ブロックのLED
の発光順序を図11と正反対にすることで印刷スキュー
を抑制している。さらに、LEDアレイの傾きを大きく
した図19及び図20では、実線矢印で示したデータ補
正境界において、隣接したブロックのズレ量を少なくす
るように各ラスタでのブロックの発光順序を変えてい
る。これによって図19及び図20の1ラスタ内の歪み
は図中の左側に数値で示すように、図16及び図17で
それぞれ示した値よりも少なくなる。
【0035】右上がりのLED取付スキューについても
同様の処理によって補正を行う。なお本方法によってス
キュー補正できるのは理論的には右上がり6ドット、右
下がり6ドットまでと言えるが、画質的に有効なのは上
下3ドット程度までである。
【0036】また、LEDの同時発光ドット数は変えず
に、ブロック数を増やすことにより、より大きな取付ス
キューの補正を可能とすることができる。
【0037】図21は6ドット右下がりの状態でLED
取付スキューが発生したのを、上述の方法によって補正
したものである。1ラスタの両端でのズレ量は補正され
ているものの、隣接するブロック間の歪みが場所によっ
ては大きい。これに対して、図22は6ドット右下がり
の状態でLED取付スキューが発生したのを、ブロック
数を増やすことによって補正したものである。1ラスタ
の両端でのズレ量補正に加え、隣接するブロックのズレ
量が少なくなっている。この方法では1ラスタ内で同時
に発光するドット数は、前述の場合と変わらない(512
×2 =1024ドット)。図23は、図22と同様な方法に
よるものであるが、1ドット右下がりのスキューを補正
したものである。
【0038】
【発明の効果】本発明は、ブロック発光に基づく固有の
スキューが存在することを考慮した上で、それぞれのズ
レの量からLEDの取り付けの傾きを判定し、印刷媒体
への印字では、そのズレが小さくなる方向にブロック発
光させるものであり、また、1ラスタ内でのブロックの
発光順序を変えられるように構成して、隣接したブロッ
クのズレ量を少なくするように各ラスタでのブロックの
発光順序を変えるものであるから、各LEDアレイや感
光体の取り付け角度のばらつきによってスキューの状態
が各プロセスカラーごとに違っていても、LEDの取付
精度等に起因するスキュー画像を補正し、補正による画
像の不自然な歪みをも抑える効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化する液体現像方式のフルカラー
電子写真装置の構成例を示す図である。
【図2】LEDアレイの発光を説明するためのタイムチ
ャートである。
【図3】右から左に、そして左から右に発光したそれぞ
れの場合のスキューを示す図である。
【図4】異なるスキューに対するズレの状態を示す図で
ある。
【図5】数回発光と測定を行うことで、センサの精度を
補完させることを説明するための図である。
【図6】感光ドラムとLEDアレイの配置関係を示す図
である。
【図7】感光ドラムに対するLEDアレイの取付精度が
出力画像に与える影響を説明するための図である。
【図8】LEDアレイが感光ドラムに対して傾いて取り
付けられていた場合の画像の補正を説明するための図で
ある。
【図9】作像する元画像データの作成時や露光部への転
送時に施す傾きを相殺するような処理を説明するための
図である。
【図10】元画像データを露光部に転送する際に傾きを
相殺するようにデータを補正することを説明するための
図である。
【図11】LEDの発光タイミングと感光ドラム上の露
光の様子を例示する図である。
【図12】データ補正が無い場合に1ドットのLED取
付スキューがあったときの露光の様子を示す図である。
【図13】2ドットのLED取付スキューがあったとき
の図12と同様な図である。
【図14】3ドットのLED取付スキューがあったとき
の図12と同様な図である。
【図15】スキュー量が小さい場合について、データ補
正を説明するための図である。
【図16】スキュー量が中程度の場合について、データ
補正を説明するための図である。
【図17】スキュー量が大きい場合について、データ補
正を説明するための図である。
【図18】1ドットのLED取付スキューを、各ブロッ
クのLEDの発光順序を逆にすることにより印刷スキュ
ーを抑制することを説明するための図である。
【図19】LEDアレイの傾きが中程度の場合に、各ラ
スタでのブロックの発光順序を変えることで、隣接した
ブロックのズレ量を少なくすることを説明するための図
である。
【図20】LEDアレイの傾きが大きい場合について
の、図19と同様な図である。
【図21】6ドット右下がりの状態で発生したLED取
付スキューの補正を説明するための図である。
【図22】6ドット右下がりの状態で発生したLED取
付スキューを、ブロック数を増やすことによって補正す
ることを説明するための図である。
【図23】1ドット右下がりのスキューを補正すること
を説明するための図である。
【図24】露光データの書き込みと読み出しを説明する
ためのLED発光タイミング図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/04 1/29 (72)発明者 吉田 公相 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 川本 義朗 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 杜 基雲 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 市田 元治 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 岸本 靖彦 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 上杉 茂紀 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 中島 豊 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 稲本 彰彦 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 西川 禎 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 Fターム(参考) 2C162 AE04 AE12 AE21 AE28 AE47 AF04 AF13 AF60 AF62 AF82 FA17 FA53 2H030 AA01 AB02 AD17 BB02 BB16 BB23 BB27 BB42 2H076 AB42 AB53 AB54 AB60 AB67 EA24 5C072 AA03 CA05 CA09 HA13 QA14 UA18 XA01 5C074 AA10 BB04 CC22 FF15 HH02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色の色毎に対応してそれぞれ設けら
    れた感光体上に、潜像書き込みデバイスとしてLEDヘ
    ッドアレイを用いて形成された各色のトナー画像を、中
    間転写体が1回転する間に順次中間転写体上に重ね合わ
    せ、この重ね合わせた複数色のトナー画像を印刷媒体に
    転写定着するタンデム方式のフルカラー電子写真装置に
    おいて、 前記LEDヘッドアレイは内部でブロックに分割されて
    おり、1 ラスタ内でのブロックの発光順序を変更可能に
    構成して、 感光体上のトナー画像の左右に絶対位置が管理された書
    き込み位置センサとスキュー補正センサを備えて、左右
    それぞれのブロックからのラスタ露光を基準書き込み時
    刻からのズレとして検出して、 ブロック発光に基づく固有のスキューが存在することを
    考慮した上で、それぞれのズレの量からLEDの取り付
    けの傾きを判定し、印刷媒体への印字では、そのズレが
    小さくなる方向にブロック発光させるように構成したこ
    とから成るタンデム方式のフルカラー電子写真装置。
  2. 【請求項2】 同じ方向からブロック発光による測定を
    書き込み位置センサの解像度の整数倍にその1/2以下
    に相当する時間を足した間隔で連続して行い、ブロック
    発光によるスキューと、連続発光でズラした時間とを考
    慮した検出想定時刻との実際の検出とのズレを平均する
    事で、画像の書き込みタイミングの精度を高めた請求項
    1に記載のタンデム方式のフルカラー電子写真装置。
  3. 【請求項3】 同じ方向からブロック発光による測定を
    書き込み位置センサとスキュー検出センサの解像度の整
    数培にその1/2以下に相当する時間を足した間隔でそ
    れぞれ連続して行い、ブロック発光によるスキューと、
    連続発光でズラした時間とを考慮した検出想定時刻との
    実際の検出とのズレを平均することで、画像のスキュー
    をセンサ解像度以上の精度で判定する請求項1に記載の
    タンデム方式のフルカラー電子写真装置。
  4. 【請求項4】 複数色の色毎に対応してそれぞれ設けら
    れた感光体上に、潜像書き込みデバイスとしてLEDヘ
    ッドアレイを用いて形成された各色のトナー画像を、中
    間転写体が1回転する間に順次中間転写体上に重ね合わ
    せ、この重ね合わせた複数色のトナー画像を印刷媒体に
    転写定着するタンデム方式のフルカラー電子写真装置に
    おいて、 前記LEDヘッドアレイは内部でブロックに分割されて
    おり、1 ラスタ内でのブロックの発光順序を変更可能に
    構成して、隣接したブロックのズレ量を少なくするよう
    に各ラスタでのブロックの発光順序を変える、 ことから成るタンデム方式のフルカラー電子写真装置。
  5. 【請求項5】 元画像データを露光部に転送する際にL
    EDヘッドアレイの傾きを相殺するように元画像データ
    を補正する請求項4に記載のタンデム方式のフルカラー
    電子写真装置。
  6. 【請求項6】 感光体上のトナー画像の左右に絶対位置
    が管理された書き込み位置センサとスキュー補正センサ
    を備えて、左右それぞれのブロックからのラスタ露光を
    基準書き込み時刻からのズレとして検出して、ブロック
    発光に基づく固有のスキューが存在することを考慮した
    上で、それぞれのズレの量からLEDの取り付けの傾き
    を判定する請求項4又は請求項5に記載のタンデム方式
    のフルカラー電子写真装置。
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