JP2015161762A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチビーム方式において、印字速度を上げることにより、走査ライン群を形成する周期が短くなっても、十分な長さの点灯禁止期間を確保する光走査装置を提供する。
【解決手段】奇数の順番の走査ライン群を形成する前に第1の発光部LD1に対してAPC(Automatic Power Control)を実行する場合、偶数の順番の走査ライン群を形成する前に第2の発光部LD2に対してAPCを実行する。第1の発光部LD1及び第2の発光部LD2のうち、APCが実行されている発光部から出射された光ビームをBDセンサーが受光し、出力した受光信号を基にしてBD信号を生成する。BD信号生成部は、第1の発光部LD1から出射された光ビームをBDセンサーが受光し、出力した受光信号DSを基にして生成されるBD信号について、当該BD信号を生成するタイミングをシフトさせて、周期一定のBD信号を生成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、マルチビーム方式で静電潜像を形成する光走査装置及びこれを備える画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、感光体ドラム及び露光部を備える。露光部に設けられた光源から出射された光ビームを、感光体ドラムの周面に走査して感光体ドラムの周面に走査ラインを形成する動作が繰り返えされることにより、感光体ドラムの周面に静電潜像が形成される。
各走査ラインを形成する周期には、走査ライン形成期間、APC(Automatic Power Control)期間、BD(Beam Detect)期間、及び、点灯禁止期間が含まれる。
走査ライン形成期間は、走査ラインを感光体ドラムの周面に形成する期間をいう。APC期間とは、走査ライン形成期間に光源から出射される光ビームの光量が所望値になるように、光ビームの光量を自動制御する期間をいう。BD期間とは、走査ラインの形成を開始するタイミングの基準となるBD信号を生成する期間をいう。
点灯禁止期間とは、走査ライン形成期間の前後に設けられ、光源の点灯(言い換えれば、光ビームの出射)を禁止する期間をいう。フレア(迷光)と称される露光部内で乱反射する光ビームが、感光体ドラムの周面に入射すれば、静電潜像に悪影響を及ぼし、その結果、画質が低下するので、点灯禁止期間が設けられている。
複数の発光部を有する光源を用いて、静電潜像を形成する技術が知られている(マルチビーム方式)。マルチビームは、複数の発光部のそれぞれから出射された複数の光ビームにより構成される。マルチビーム方式では、1本の光ビームで1本の走査ラインを形成する動作を繰り返して静電潜像を形成するのではなく、マルチビームで複数の走査ライン(走査ライン群)を形成する動作を繰り返して静電潜像を形成する。このため、マルチビーム方式によれば、静電潜像を形成する速度を向上させることができる。
マルチビーム方式におけるAPC及びBD信号について、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2004−230825号公報
マルチビーム方式において、印字速度を上げた場合、各走査ライン群を形成する周期が短くなるので、それに応じて、APC期間、BD期間及び点灯禁止期間を短くする必要がある。しかし、フレアの影響をなくすためには、十分な長さの点灯禁止期間を確保する必要がある。
本発明は、マルチビーム方式において、印字速度を上げることにより、走査ライン群を形成する周期が短くなっても、十分な長さの点灯禁止期間を確保できる光走査装置及びこれを備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の一局面に係る光走査装置は、光ビームを出射する発光部を複数有する光源と、前記複数の発光部のそれぞれから出射された光ビームにより構成されるマルチビームを、像担持体に走査して前記像担持体に走査ライン群を形成する動作を繰り返す露光部と、前記走査ライン群を形成する前に前記複数の発光部のいずれかに対して、光ビームの光量を自動的に制御するAPCを実行する動作を、前記走査ライン群を形成する周期毎に繰り返すことにより、前記複数の発光部に対して順番に前記APCを実行するAPC部と、前記複数の発光部のうち、前記APCが実行されている発光部から出射された光ビームを受光し、受光信号を出力する受光部と、前記受光部から出力された受光信号を基にして、前記走査ライン群を構成する複数の走査ラインの形成を開始するタイミングの基準となるBD信号を生成するBD信号生成部と、を備え、前記BD信号生成部は、前記複数の発光部のうち、予め定められた発光部から出射された光ビームを前記受光部が受光し、出力した受光信号を基にして生成されるBD信号について、当該BD信号を生成するタイミングをシフトさせて、周期一定のBD信号を生成する。
本発明の一局面に係る光走査装置では、走査ライン群を形成する前に複数の発光部のいずれかに対して、APCを実行する動作を、走査ライン群を形成する周期毎に繰り返すことにより、複数の発光部に対して順番にAPCを実行する。発光部が2つの場合を例にすると、奇数の順番の走査ライン群を形成する前に第1の発光部に対してAPCを実行し、偶数の順番の走査ライン群を形成する前に第2の発光部に対してAPCを実行する。
複数の発光部のうち、APCが実行されている発光部から出射された光ビームを受光部が受光し、出力した受光信号を基にしてBD信号を生成する。すなわち、走査ライン群を形成する周期毎にいずれかの発光部でAPCが実行されることを利用して、APC期間にBD信号を生成する。
従って、本発明の一局面に係る光走査装置によれば、APC期間にBD信号を生成するので、APC期間と別にBD期間を設ける必要がなくなる。これにより、BD期間に相当する期間を点灯禁止期間に加えることができるので、マルチビーム方式において、印字速度を上げることにより、走査ライン群を形成する周期が短くなっても、十分な長さの点灯禁止期間を確保することができる。
マルチビーム方式では、複数の発光部の並ぶ方向が、主走査方向に対して傾いている。本発明の一局面に係る光走査装置では、BD信号の基になる光ビームを出射する発光部が毎回同じでない。このため、如何にして周期一定のBD信号を生成するか問題となる。本発明の一局面に係る光走査装置によれば、複数の発光部のうち、予め定められた発光部から出射された光ビームを受光部が受光し、出力した受光信号を基にして生成されるBD信号について、当該BD信号を生成するタイミングをシフトさせることにより、周期一定のBD信号を生成している。
上記構成において、前記複数の発光部から同時に光ビームが出射された場合に、前記受光部で最後に受光される光ビームを出射する発光部を最後の発光部とし、前記最後の発光部以外の残りの発光部を前記予め定められた発光部とし、前記最後の発光部から出射された光ビームを前記受光部が受光し、出力した受光信号を基にして生成されるBD信号を基準とし、前記予め定められた発光部から出射された光ビームを前記受光部が受光し、出力した受光信号を基にして生成されるBD信号について、当該BD信号を生成するタイミングを遅らせて、周期一定のBD信号を生成する。
BD信号を生成するタイミングをシフトさせる態様として、BD信号を生成するタイミングを早くする態様と、BD信号を生成するタイミングを遅くする態様とがある。この構成は、後者を意図している。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、本発明の一局面に係る光走査装置と、前記像担持体と、を備える。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、本発明の一局面に係る光走査装置を備えるので、本発明の一局面に係る光走査装置と同様の作用効果を有する。
本発明によれば、マルチビーム方式において、印字速度を上げることにより、走査ライン群を形成する周期が短くなっても、十分な長さの点灯禁止期間を確保できる。
本実施形態に係る画像形成装置の内部構造の概略を説明する説明図である。 図1に示す画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る光走査装置の構成を示す模式図である。 複数の発光部側から見た光源の平面図である。 比較例に係る光走査装置によって実行される露光工程を示すタイムチャートである。 本実施形態に係る光走査装置によって実行される露光工程を示すタイムチャートである。 BD信号を生成するタイミングを示すタイムチャートである。 BDセンサーが受光信号を出力するタイミングより、BD信号を生成するタイミングを遅らせることを示すタイムチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構造の概略を説明する説明図である。画像形成装置1は、例えば、コピー、プリンター、スキャナー及びファクシミリの機能を有するデジタル複合機に適用することができる。画像形成装置1は、装置本体100、装置本体100の上に配置された原稿読取部200、原稿読取部200の上に配置された原稿給送部300、及び、装置本体100の上部前面に配置された操作部400を備える。
原稿給送部300は、自動原稿送り装置として機能し、原稿載置部301に置かれた複数枚の原稿を連続的に原稿読取部200に送ることができる。
原稿読取部200は、露光ランプ等を搭載したキャリッジ201、ガラス等の透明部材により構成された原稿台203、不図示のCCD(Charge Coupled Device)センサー及び原稿読取スリット205を備える。原稿台203に載置された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿台203の長手方向に移動させながらCCDセンサーにより原稿を読み取る。これに対して、原稿給送部300から給送された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿読取スリット205と対向する位置に移動させて、原稿給送部300から送られてきた原稿を、原稿読取スリット205を通してCCDセンサーにより読み取る。CCDセンサーは読み取った原稿を画像データとして出力する。
装置本体100は、用紙貯留部101、画像形成部103及び定着部105を備える。用紙貯留部101は、装置本体100の最下部に配置されており、用紙の束を貯留することができる用紙トレイ107を備える。用紙トレイ107に貯留された用紙の束において、最上位の用紙がピックアップローラー109の駆動により、用紙搬送路111へ向けて送出される。用紙は、用紙搬送路111を通って、画像形成部103へ搬送される。
画像形成部103は、搬送されてきた用紙にトナー像を形成する。画像形成部103は、感光体ドラム113、露光部115、現像部117及び転写部119を備える。露光部115は、画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)に対応して変調された光を生成し、一様に帯電された感光体ドラム113の周面に照射する。これにより、感光体ドラム113の周面には、画像データに対応する静電潜像が形成される。この状態で感光体ドラム113の周面に現像部117からトナーを供給することにより、周面には画像データに対応するトナー像が形成される。このトナー像は、転写部119によって先ほど説明した用紙貯留部101から搬送されてきた用紙に転写される。
トナー像が転写された用紙は、定着部105に送られる。定着部105において、トナー像と用紙に熱と圧力が加えられて、トナー像は用紙に定着される。用紙は、スタックトレイ121又は排紙トレイ123に排紙される。
操作部400は、操作キー部401と表示部403を備える。表示部403は、タッチパネル機能を有しており、ソフトキーを含む画面が表示される。ユーザーは、画面を見ながらソフトキーを操作することによって、コピー等の機能の実行に必要な設定等をする。
操作キー部401には、ハードキーからなる操作キーが設けられている。具体的には、スタートキー405、テンキー407、ストップキー409、リセットキー411、コピー、プリンター、スキャナー及びファクシミリを切り換えるための機能切換キー413等が設けられている。
スタートキー405は、コピー、ファクシミリ送信等の動作を開始させるキーである。テンキー407は、コピー部数、ファクシミリ番号等の数字を入力するキーである。ストップキー409は、コピー動作等を途中で中止させるキーである。リセットキー411は、設定された内容を初期設定状態に戻すキーである。
機能切換キー413は、コピーキー及び送信キー等を備えており、コピー機能、送信機能等を相互に切り替えるキーである。コピーキーを操作すれば、コピーの初期画面が表示部403に表示される。送信キーを操作すれば、ファクシミリ送信及びメール送信の初期画面が表示部403に表示される。
図2は、図1に示す画像形成装置1の構成を示すブロック図である。画像形成装置1は、装置本体100、原稿読取部200、原稿給送部300、操作部400、制御部500及び通信部600がバスによって相互に接続された構成を有する。装置本体100、原稿読取部200、原稿給送部300及び操作部400に関しては、既に説明したので、説明を省略する。
制御部500は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び画像メモリー等を備える。CPUは、画像形成装置1を動作させるために必要な制御を、装置本体100等の画像形成装置1の上記構成要素に対して実行する。ROMは、画像形成装置1の動作の制御に必要なソフトウェアを記憶している。RAMは、ソフトウェアの実行時に発生するデータの一時的な記憶及びアプリケーションソフトの記憶等に利用される。画像メモリーは、画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)を一時的に記憶する。
通信部600は、ファクシミリ通信部601及びネットワークI/F部603を備える。ファクシミリ通信部601は、相手先ファクシミリとの電話回線の接続を制御するNCU(Network Control Unit)及びファクシミリ通信用の信号を変復調する変復調回路を備える。ファクシミリ通信部601は、電話回線605に接続される。
ネットワークI/F部603は、LAN(Local Area Network)607に接続される。ネットワークI/F部603は、LAN607に接続されたパソコン等の端末装置との間で通信を実行するための通信インターフェイス回路である。
次に、本実施形態に係る光走査装置3について説明する。図3は、本実施形態に係る光走査装置3の構成を示す模式図である。光走査装置3は、画像形成装置1に搭載され、露光部115、BD信号生成部55及びドライバー回路47を備える。
露光部115は、光源31、ポリゴンミラー10及び二つの走査レンズ33,35等を備える。
光源31は、光ビームを出射する発光部を複数有する。図4は、複数の発光部側から見た光源31の平面図である。
光源31は、第1の発光部LD1及び第2の発光部LD2を有する。第1の発光部LD1及び第2の発光部LD2から出射された光ビームにより、図3に示すマルチビームMBが構成される。第1の発光部LD1及び第2の発光部LD2は、同一の半導体基板に形成された半導体レーザーである。本実施形態では、発光部の数が2つの場合で説明するが、発光部の数はそれに限定されない。
第1の発光部LD1と第2の発光部LD2とが並ぶ方向D1が、主走査方向に対して傾いている。光源31を回転させて、主走査方向に対する方向D1の傾きを変えることにより、走査ラインの副走査方向の間隔を調整することができる。方向D1が主走査方向に対して傾いているので、第1の発光部LD1から出射される光ビームと第2の発光部LD2から出射される光ビームとの間には、主走査方向にビームピッチPが不可避的に生じる。
図3を参照して、光源31とポリゴンミラー10との光路上には、コリメーターレンズ37及びシリンドリカルレンズ39が配置されている。コリメーターレンズ37は、光源31から出射されたマルチビームMB(すなわち、第1の発光部LD1及び第2の発光部LD2のそれぞれから出射された光ビームにより構成されるマルチビームMB)を平行光にする。シリンドリカルレンズ39は、平行光にされたマルチビームMBを線状に集光する。線状に集光されたマルチビームMBはポリゴンミラー10の反射面に照射される。
ポリゴンミラー10は、モーター(不図示)で回転させられる。光源31から出射されたマルチビームMBは、ポリゴンミラー10の反射面で反射される。
ポリゴンミラー10と感光体ドラム113との光路上には、走査レンズ33と走査レンズ35が配置されている。ポリゴンミラー10の反射面で反射されたマルチビームMBは、走査レンズ33,35により感光体ドラム113の周面(以下、ドラム周面113c)に結像される。すなわち、感光体ドラム113の一方の側部113aから他方の側部113bへ向けて、マルチビームMBをドラム周面113cに走査することにより、複数の走査ラインにより構成される走査ライン群が、ドラム周面113cに形成される。感光体ドラム113の有効走査範囲Rの主走査ライン群が、有効な画像として扱われる。ドラム周面113cは、像担持体の一例である。
以上のように、露光部115は、感光体ドラム113が回転した状態において、第1の発光部LD1及び第2の発光部LD2のそれぞれから出射された光ビームにより構成されるマルチビームMBを、主走査方向に沿ってドラム周面113cに走査して、ドラム周面113cに複数の走査ラインにより構成される走査ライン群を形成する動作を繰り返す。これにより、ドラム周面113cに静電潜像が形成される。
露光部115は、さらに、BDレンズ41及びBDセンサー43を備える。BDセンサー43が受光するタイミングの期間中、光源31はマルチビームMBを出射せずに、第1の発光部LD1又は第2の発光部LD2が光ビームを出射する。ポリゴンミラー10の反射面で反射された光ビームは、BDレンズ41で集光されてBDセンサー43で受光され、これにより、BDセンサー43が受光信号DSを出力する。BDセンサー43は、受光部の一例である。
BD信号生成部55は、BDセンサー43から出力された受光信号DSを基にして、走査ライン群を構成する複数の主走査ラインの形成を開始するタイミングの基準となるBD信号BSを生成する。
ドライバー回路47は、第1の発光部LD1及び第2の発光部LD2のそれぞれに供給する駆動電流を生成する。ドライバー回路47は、APC部53を含む。APC部53は、第1の発光部LD1及び第2の発光部LD2のそれぞれに対して、APCを実行する。
本実施形態に係る光走査装置3によって実行される露光工程を、比較例と比較して説明する。図5は、比較例に係る光走査装置によって実行される露光工程を示すタイムチャートである。露光工程において、図4に示す第1の発光部LD1、第2の発光部LD2のそれぞれから出射された光ビームにより構成されるマルチビームMBを、図3に示すドラム周面113cに走査してドラム周面113cに2本の走査ラインにより構成される走査ライン群を形成する動作が繰り返されて、ドラム周面113cに静電潜像が形成される。
各走査ライン群を形成する周期Tには、走査ライン形成期間t1、及び、点灯禁止期間t2が含まれる。図5には、N番目(Nは正の整数)の走査ライン群、N+1番目の走査ライン群、N+2番目の走査ライン群を形成する周期Tが示されている。
走査ライン形成期間t1は、1つの走査ライン群をドラム周面113cに形成する期間をいう。図3に示すドライバー回路47は、走査ライン形成期間t1中、第1の発光部LD1及び第2の発光部LD2に駆動電流を供給する。
点灯禁止期間t2は、走査ライン形成期間t1の前後に設けられ、第1の発光部LD1及び第2の発光部LD2の点灯(言い換えれば、第1の発光部LD1及び第2の発光部LD2から光ビームの出射)を禁止する期間をいう。ドライバー回路47は、点灯禁止期間t2中、第1の発光部LD1及び第2の発光部LD2に駆動電流を供給しない。
比較例では、第1の発光部LD1について、走査ライン群を形成する周期T毎にBD期間t3が設けられている。BD信号BSは、第1の発光部LD1から出射された光ビームを、図3に示すBDセンサー43が受光し、BDセンサー43が出力した受光信号DSを用いて生成される。BD信号BSは、第1の発光部LD1、第2の発光部LD2のそれぞれから出射された光ビームによる走査ラインの形成を開始するタイミングの基準となる。ドライバー回路47は、BD期間t3中、第1の発光部LD1を連続点灯(すなわち、第1の発光部LD1から光ビームを連続出射)させる。
第2の発光部LD2について、BD期間t3は設けられていない。第1の発光部LD1がBD期間t3に対応する期間t5において、ドライバー回路47は、第2の発光部LD2の点灯を禁止する。従って、第2の発光部LD2から光ビームが出射されない。
APC期間t4は、各周期Tに設けられておらず、奇数又は偶数の順番の周期Tに設けられている。第1の発光部LD1において、奇数の順番の周期TにAPC期間t4が設けられている場合、第2の発光部LD2において、偶数の順番の周期TにAPC期間t4が設けられている。逆に、第1の発光部LD1において、偶数の順番の周期TにAPC期間t4が設けられている場合、第2の発光部LD2において、奇数の順番の周期TにAPC期間t4が設けられている。これにより、各周期TにAPC期間t4が含まれるようにしている。
このように、APC部53は、走査ライン群を形成する前に複数の発光部のいずれかに対して、APCを実行する動作を、走査ライン群を形成する周期T毎に繰り返すことにより、複数の発光部に対して順番にAPCを実行する。
ドライバー回路47は、第1の発光部LD1に対してAPCが実行される場合、第1の発光部LD1を連続点灯(すなわち、第1の発光部LD1から光ビームを連続出射)させる。ドライバー回路47は、第2の発光部LD2に対してAPCが実行される場合、第2の発光部LD2を連続点灯(すなわち、第2の発光部LD2から光ビームを連続出射)させる。
ドライバー回路47は、第1の発光部LD1がAPC期間t4に対応する期間t6において、第2の発光部LD2の点灯を禁止する。従って、第2の発光部LD2から光ビームが出射されない。ドライバー回路47は、第2の発光部LD2がAPC期間t4に対応する期間t6において、第1の発光部LD1の点灯を禁止する。従って、第1の発光部LD1から光ビームが出射されない。
APC部53は、サンプル信号SS1がアクティブのとき(図5ではLレベルのとき)、第1の発光部LD1に対してAPCを実行し、サンプル信号SS2がアクティブのとき(図5ではLレベルのとき)、第2の発光部LD2に対してAPCを実行する。APC部53は、サンプル信号SS1がノンアクティブのとき(図5ではHレベルのとき)、第1の発光部LD1に対してAPCを実行せず、サンプル信号SS2がノンアクティブのとき(図5ではHレベルのとき)、第2の発光部LD2に対してAPCを実行しない。
第1の発光部LD1を例に詳しく説明すると、APC部53は、サンプル信号SS1がアクティブのとき、第1の発光部LD1に供給される駆動電流の値をサンプリングして、第1の発光部LD1から出射される光ビームの光量の所望値になるように、第1の発光部LD1に供給される駆動電流の値が調整される。サンプル信号SS1がノンアクティブのとき、第1の発光部LD1に供給される駆動電流の値がホールド状態とされる。
図6は、本実施形態に係る光走査装置3によって実行される露光工程を示すタイムチャートである。図5に示す比較例との相違は、BD期間t3が設けられていない点である。
BDセンサー43は、APC期間t4において、第1の発光部LD1や第2の発光部LD2から出射された光ビームを受光し、受光信号DSを出力する。すなわち、APC部53は、走査ライン群を形成する前に複数の発光部(第1の発光部LD1、第2の発光部LD2)のいずれかに対して、APCを実行する動作を、走査ライン群を形成する周期T毎に繰り返すことにより、複数の発光部に対して順番にAPCを実行する。BDセンサー43は、複数の発光部のうち、APCが実行されている発光部から出射された光ビームを受光し、受光信号DSを出力する。
BD信号生成部55は、受光信号DSを基にしてBD信号BSを生成する。
しかし、BD信号BSを生成するタイミングをシフトせずに、BD信号BSを生成すると、図7の(A)に示すように、BD信号BSの周期が一定にならない。BD1で示すBD信号BSは、第1の発光部LD1に対するAPC期間t4中に第1の発光部LD1から出射された光ビームを用いて生成されたBD信号BSである。BD2で示すBD信号BSは、第2の発光部LD2に対するAPC期間t4中に第2の発光部LD2から出射された光ビームを用いて生成されたBD信号BSである。BD1で示すBD信号BSとBD2で示すBD信号BSとが交互に生じる。
BD信号BSの周期が一定にならないのは、図4で説明したビームピッチPが生じているからである。詳しく説明すると、図4に示すように、主走査方向において、第1の発光部LD1の位置は第2の発光部LD2の位置よりも、+側にシフトしている。このため、第1の発光部LD1と第2の発光部LD2とから同時に光ビームが出射された場合、第1の発光部LD1から出射された光ビームが、第2の発光部LD2から出射された光ビームよりも、先に、BDセンサー43に到達する。この結果、周期一定のBD信号BSが生成されない。
そこで、本実施形態において、BD信号生成部55は、BD1で示すBD信号BSを生成するタイミングを、ビームピッチPに相当する分だけ遅らせる。これにより、図7の(B)に示すように、周期一定のBD信号BSを生成する。以下、詳しく説明する。
光走査装置3の製作者又は設計者は、ビームピッチPに相当するオフセット時間を予め求めておく。図3に示すBD信号生成部55は、カウンターを備え、BD1で示すBD信号BSの基になる受光信号DSがBDセンサー43から出力されると、カウンターによりオフセット時間のカウントを開始し、カウントが終了すると、BD1で示すBD信号BSを生成する。これにより、BD1で示すBD信号BSを生成するタイミングを、ビームピッチPに相当する分だけ遅らせることができる。
以上のように、BD信号生成部55は、複数の発光部(第1の発光部LD1、第2の発光部LD2)から同時に光ビームが出射された場合に、BDセンサー43で最後に受光される光ビームを出射する発光部を最後の発光部(第2の発光部LD2)とし、最後の発光部以外の残りの発光部を予め定められた発光部(第1の発光部LD1)とし、最後の発光部から出射された光ビームをBDセンサー43が受光し、出力した受光信号DSを基にして生成されるBD信号BS(BD2で示すBD信号)を基準とし、予め定められた発光部から出射された光ビームをBDセンサー43が受光し、出力した受光信号を基にして生成されるBD信号BS(BD1で示すBD信号)について、当該BD信号BSを生成するタイミングを遅らせて、周期一定のBD信号BSを生成する。
BD信号BSを生成するタイミングをシフトさせる態様として、BD信号BSを生成するタイミングを早くする第1の態様と、BD信号BSを生成するタイミングを遅くする第2の態様とがある。本実施形態では、第2の態様を採用している。
本実施形態において、BD信号生成部55は、BDセンサー43が受光信号DSを生成するタイミングと同時に、BD信号BSを生成している。変形例として、図8に示すように、BD信号生成部55は、BDセンサー43が受光信号DSを生成するタイミングより、BD信号BSを生成するタイミングを遅らせる。変形例によれば、BD信号生成部55は、BD2で示すBD信号BSを生成するタイミングを、BD1で示すBD信号BSを生成するタイミングより早くすることで(第1の態様)、周期一定のBD信号BSを生成する。
本実施形態の主な効果を説明する。本実施形態に係る光走査装置3では、図6に示すように、奇数の順番の走査ライン群を形成する前に第1の発光部LD1に対してAPCを実行する場合、偶数の順番の走査ライン群を形成する前に第2の発光部LD2に対してAPCを実行する。逆に、偶数の順番の走査ライン群を形成する前に第1の発光部LD1に対してAPCを実行する場合、奇数の順番の走査ライン群を形成する前に第2の発光部LD2に対してAPCを実行する。つまり、本実施形態に係る光走査装置3では、走査ライン群を形成する前に複数の発光部のいずれかに対して、APCを実行する動作を、走査ライン群を形成する周期T毎に繰り返すことにより、複数の発光部に対して順番にAPCを実行する。
複数の発光部のうち、APCが実行されている発光部から出射された光ビームをBDセンサー43が受光し、出力した受光信号DSを基にしてBD信号BSを生成する。すなわち、走査ライン群を形成する周期T毎にいずれかの発光部でAPCが実行されることを利用して、APC期間t4にBD信号BSを生成する。
従って、本実施形態に係る光走査装置3によれば、APC期間t4にBD信号BSを生成するので、APC期間t4と別にBD期間t3を設ける必要がなくなる。これにより、BD期間t3に相当する期間を点灯禁止期間t2に加えることができるので、マルチビーム方式において、印字速度を上げることにより、走査ライン群を形成する周期Tが短くなっても、十分な長さの点灯禁止期間t2を確保することができる。
また、本実施形態に係る光走査装置3によれば、走査ライン群を形成する周期T毎にBD信号BSを生成する。このため、第1の発光部LD1に対してAPCが実行されている期間(APC期間t4)に第1の発光部LD1から出射される光ビームを基にして、2周期T毎にBD信号BSを生成する場合と比べて、走査ライン群の形成を開始するタイミングをより正確に制御することができる。
なお、図4で説明したように、マルチビーム方式では、複数の発光部の並ぶ方向が、主走査方向に対して傾いている。本実施形態に係る光走査装置3では、BD信号BSの基になる光ビームを出射する発光部が毎回同じでない。このため、如何にして周期一定のBD信号BSを生成するか問題となる。
本実施形態に係る光走査装置3によれば、図7に示すように、複数の発光部(第1の発光部LD1、第2の発光部LD2)のうち、予め定められた発光部(第1の発光部LD1)から出射された光ビームをBDセンサー43が受光し、出力した受光信号DSを基にして生成されるBD信号BS(BD1で示すBD信号)について、当該BD信号BSを生成するタイミングをシフトさせることにより、周期一定のBD信号BSを生成している。
1 画像形成装置
3 光走査装置
31 光源
43 BDセンサー(受光部の一例)
53 APC部
55 BD信号生成部
113 感光体ドラム
113c ドラム周面(像担持体の一例)
LD1 第1の発光部
LD2 第2の発光部
MB マルチビーム
BS BD信号
DS 受光信号
T 走査ライン群を形成する周期
t1 走査ライン形成期間
t2 点灯禁止期間
t3 BD期間
t4 APC期間

Claims (3)

  1. 光ビームを出射する発光部を複数有する光源と、
    前記複数の発光部のそれぞれから出射された光ビームにより構成されるマルチビームを、像担持体に走査して前記像担持体に走査ライン群を形成する動作を繰り返す露光部と、
    前記走査ライン群を形成する前に前記複数の発光部のいずれかに対して、光ビームの光量を自動的に制御するAPCを実行する動作を、前記走査ライン群を形成する周期毎に繰り返すことにより、前記複数の発光部に対して順番に前記APCを実行するAPC部と、
    前記複数の発光部のうち、前記APCが実行されている発光部から出射された光ビームを受光し、受光信号を出力する受光部と、
    前記受光部から出力された受光信号を基にして、前記走査ライン群を構成する複数の走査ラインの形成を開始するタイミングの基準となるBD信号を生成するBD信号生成部と、を備え、
    前記BD信号生成部は、前記複数の発光部のうち、予め定められた発光部から出射された光ビームを前記受光部が受光し、出力した受光信号を基にして生成されるBD信号について、当該BD信号を生成するタイミングをシフトさせて、周期一定のBD信号を生成する光走査装置。
  2. 前記複数の発光部から同時に光ビームが出射された場合に、前記受光部で最後に受光される光ビームを出射する発光部を最後の発光部とし、前記最後の発光部以外の残りの発光部を前記予め定められた発光部とし、前記最後の発光部から出射された光ビームを前記受光部が受光し、出力した受光信号を基にして生成されるBD信号を基準とし、前記予め定められた発光部から出射された光ビームを前記受光部が受光し、出力した受光信号を基にして生成されるBD信号について、当該BD信号を生成するタイミングを遅らせて、周期一定のBD信号を生成する請求項1に記載の光走査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光走査装置と、
    前記像担持体と、を備える画像形成装置。
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JP2017077653A (ja) * 2015-10-20 2017-04-27 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

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