JP2009052947A - プローブボード、その製造方法および電子デバイスの検査方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多層配線基板21とプローブ基板23との間に、それらの熱膨張率の中間であるコネクタ支持体22が形成され、さらに、多層回路基板21、プローブ基板23およびコネクタ支持体22を固定軸23bにより固定させられるようにした。これにより、電子デバイス10とプローブ基板23との距離が縮められ、プローブ基板23、コネクタ支持体22および多層回路基板21で発生する熱膨張率差が低減されて、各構成要素の外周部における寸法の変化量を最小限に抑えるようにした。
【選択図】図1
Description
また、上記従来技術では、プローブ基板と多層回路基板との間の接続は熱膨張率差を吸収するために必然的に長い端子の使用が必要となり、長い端子を使用すると高周波領域におけるインダクタンスが増加するという別の問題がある。
では、本発明の概要について図1を用いて以下に説明する。
プローブボード20は、多層回路基板21、コネクタ支持体22およびプローブ基板23から構成されており、電子デバイス10は、プローブ基板23と接合して、検査などが行われる。
まず、第1の実施の形態について説明する。
図2は、第1の実施の形態におけるプローブボードの断面模式図である。なお、図2でも、プローブボード40の構成要素を組み合わせず個別に示している。
まず、プローブ基板43とコネクタ支持体42とについて説明する。
(8ppm/℃−3ppm/℃)×100℃×(300mm/2)=0.075mm
である。
この場合も、プローブ基板43とコネクタ支持体42との場合と同様にして寸法差を算出することができる。すなわち、コネクタ支持体42と多層回路基板41との中心部での寸法差はほぼ0mmであって、外周部での寸法差は、
(12ppm/℃−8ppm/℃)×100℃×(300mm/2)=0.060mm
である。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態において、固定軸43cを、スプリングを介して嵌合する場合を例に挙げて説明する。
上記のようなプローブボード40aでは、プローブ基板43に備えた固定軸43cを多層回路基板41の固定軸受け孔41b内の固定ナット41cおよびスプリング41dを介して支持することによって、コネクタ支持体42に配置された圧接コネクタ42aがプローブ基板43と多層回路基板41との固定軸43cで加圧される。そして、既述の通り、電子デバイスとプローブ基板43との距離を短くすることができる。そして、各構成要素間で発生する熱膨張率差を低減させるとともに、各構成要素の外周部における寸法の変化量を最低限に抑えることが可能となる。したがって、インダクタンスを低減できるとともに、微細化および大面積化された電子デバイスはプローブ基板43で高精度の位置合わせが保証される。そして、広いピッチ化が可能となるプローブ基板43と、多層回路基板41との高精度の位置合わせを保証することができる。さらに、プローブ基板43のプローブ端子43aと電子デバイスとの接触をより確実にできる。この結果、電子デバイスに対するプローブボード40aの検証精度をより向上させることが可能となる。
20,40,40a プローブボード
21,41 多層回路基板
21a,41b 固定軸受け孔
22,42 コネクタ支持体
22a,42a 圧接コネクタ
22b,42b 固定軸孔
23,43 プローブ基板
23a,43a プローブ端子
23b,43c 固定軸
41a,43b 接続端子
41c 固定ナット
41d スプリング
50 測定機器
Claims (5)
- 電子デバイスの電気的特性の検査を行うプローブボードにおいて、
外部機器と接続可能な多層回路基板と、
前記電子デバイスと接触するプローブ端子を備えるプローブ基板と、
前記多層回路基板と前記プローブ基板との間に配置され、前記多層回路基板対向面および前記プローブ基板対向面にそれぞれ圧接コネクタを備えるコネクタ支持体と、を有し、
前記多層回路基板、前記プローブ基板および前記コネクタ支持体は、それぞれ固定軸によって固定され、
前記コネクタ支持体の熱膨張率は、前記多層回路基板の熱膨張率よりも小さく、前記プローブ基板の熱膨張率よりも大きいことを特徴とするプローブボード。 - 前記固定軸は、前記コネクタ支持体の中心部を貫通するとともに、前記プローブ基板と前記多層回路基板との前記コネクタ支持体対向面内の中心部にそれぞれ接続されてなることを特徴とする請求項1記載のプローブボード。
- 前記プローブボードの熱膨張率は、前記電子デバイスと等しいことを特徴とする請求項1または2に記載のプローブボード。
- 電子デバイスの電気的特性の検査を行うプローブボードの製造方法において、
外部機器と接続可能な多層回路基板を形成する工程と、
前記電子デバイスと接触するプローブ端子を備えるプローブ基板を形成する工程と、
前記多層回路基板と前記プローブ基板との間に配置され、前記多層回路基板対向面および前記プローブ基板対向面にそれぞれ圧接コネクタを備え、熱膨張率は前記多層回路基板の熱膨張率よりも小さく、前記プローブ基板の熱膨張率よりも大きいコネクタ支持体を形成する工程と、
前記多層回路基板、前記プローブ基板および前記コネクタ支持体を、それぞれ固定軸によって固定する工程と、
を有することを特徴とするプローブボードの製造方法。 - プローブボードを用いて電子デバイスの電気的特性の検査を行う電子デバイスの検査方法において、
外部機器と接続可能な多層回路基板と、前記電子デバイスと接触するプローブ端子を備えるプローブ基板と、前記多層回路基板と前記プローブ基板との間に配置され、前記多層回路基板対向面および前記プローブ基板対向面にそれぞれ圧接コネクタを備えるコネクタ支持体と、を有し、前記多層回路基板、前記プローブ基板および前記コネクタ支持体は、それぞれ固定軸によって固定され、前記コネクタ支持体の熱膨張率は、前記多層回路基板の熱膨張率よりも小さく、前記プローブ基板の熱膨張率よりも大きいプローブボードを前記電子デバイスに接続し、前記電気的特性を検査することを特徴とする電子デバイスの検査方法。
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