JP2009050406A - ヘッドレスト金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】椅子のヘッドレストを手操作で起倒でき、かつ、その起伏状態を保持できるヘッドレスト金具をリンク機構で構成し、従来のモータ駆動のものに比べて安価に形成する。更に、ヘッドレストの起立状態において、不用意に倒伏されないようにする。
【解決手段】本体金具7とヘッドレスト取付金具10間に第1リンク14と第2リンク17を回転可能に架設する。第1リンク14は、第1下側リンク12と第1上側リンク13を回転軸20で連結して構成する。第2リンク17は、第2下側リンク15と第2上側リンク16を回転軸で連結して構成する。第2上側リンク16は第1上側リンク13の後側に配置する。第2下側リンク15は、第1上側リンク13と交差してその交差部を回転軸29で連結し、第2下側リンク15の下端を第1上側リンク13の前側で本体金具7に連結する。本体金具7には第1下側リンク13の前面に当るストッパー21aを設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、ヘッドレスト金具に関する。
従来、背もたれが低いローバックスタイルのソファーにおいては、背もたれが視線をさえぎらず、部屋を広く見せられる長所を有する反面、背中、肩、頭をしっかりと支えられない短所があり、また、逆に背もたれが高いハイバックスタイルのソファーは、背中、肩、頭をしっかりと支えて、ゆったりとくつろぐことができる反面、部屋を狭く感じさせる短所を有する。
このような、ローバックとハイバックのスタイルを両立させる方法として、ヘッドレストを、使用時には起立させ、不使用時には倒伏させるヘッドレストが、例えば、特許文献1に開示されている。
該特許文献1の構成は、シートの後部に昇降可能なヘッドレストステーと、下端が前後方向に回動可能なリンクを備えるとともに、該ヘッドレストステーとリンクを昇降駆動するモータを備えて、該モータの回転駆動によりヘッドレストステーを昇降してヘッドレストを起倒する構成となっている。
特開2002−360373号公報
前記特許文献1の構成においては、モータが必要で比較的高価になる上に電源を必要とする問題がある。
そこで本発明は、ヘッドレストを、モータを使用することなく、人手によって容易に起倒でき、かつ、そのヘッドレストの使用形態において不用意に起倒しないヘッドレスト金具を提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために請求項1記載の発明は、椅子本体に固着される本体金具(7)とヘッドレストに固着されるヘッドレスト取付金具(10)と、
第1下側リンク(12)と第1上側リンク(13)とを回転軸(20)により前後方向に回転可能に連結した第1リンク(14)と、第2下側リンク(15)と第2上側リンク(16)とを回転軸(28)により前後方向に回転可能に連結した第2リンク(17)を有し、
前記第2上側リンク(16)を前記第1上側リンク(13)の後側に配置して、前記第1上側リンク(13)と前記第2下側リンク(15)とを相互に交差させて、その交差部を回転軸(29)により回転可能に連結し、
前記第1下側リンク(12)の下端を前記本体金具(7)に回転軸(18)により前後方向に回転可能に連結し、前記第2下側リンク(15)の下端を、前記第1上側リンク(13)の前側において本体金具(7)に回転軸(26)により前後方向に回転可能に連結し、
前記第1上側リンク(13)の上端と、前記第2上側リンク(16)の上端を前記ヘッドレスト取付金具(10)に回転軸(19)、(27)により前後方向に回転可能に連結して、
前記各リンクの作動により、前記ヘッドレスト取付金具(10)が起立状態と倒伏状態に変化するようにしたことを特徴とするものである。
本発明において、起立状態のヘッドレスト取付金具(10)の下部に前方への力が作用すると、第2上側リンク(16)が後側下方へ押され、第2下側リンク(15)が回転軸(26)を中心として後側下方へ回動し、該第2下側リンク(15)に交差状態で連結させた第1上側リンク(13)を後側下方へ押し移動させる。これにより、第1上側リンク(13)と第1下側リンク(12)が回転軸(20)において、後方へ折曲され、ヘッドレスト取付金具(10)は、下降するとともに略水平状態に倒伏する。
また、このヘッドレスト取付金具(10)を倒伏状態から起立させるには、前記と逆の動作により起立させることができる。
したがって、本体金具(7)を椅子本体に固着し、ヘッドレスト取付金具(10)をヘッドレストに固着することにより、手操作でヘッドレストを起倒できる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、ヘッドレスト取付金具(10)が所定の起立状態よりも更に起立方向へ回動することを阻止する第1の回動阻止手段と、ヘッドレスト取付金具(10)が所定の倒伏状態よりも更に倒伏方向へ回動することを阻止する第2の回動阻止手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記第1の回動阻止手段を、ヘッドレスト取付金具(10)の起立状態において、前記第1リンク(14)の前面が当接するストッパー(21a)を本体金具(7)に設けて構成したことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記第2の回動阻止手段を、ヘッドレスト取付金具(10)の倒伏状態において、前記第2リンク(17)の後面が当接するストッパー(21b)を本体金具(7)に設けて構成したことを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明において、前記第1リンク(14)の第1下側リンク(12)と第1上側リンク(13)とを、これらの連結部が前記ヘッドレスト取付金具(10)の起立状態において、前側へ折曲するように設けたことを特徴とするものである。
本発明においては、ヘッドレスト取付金具(10)の起立状態において、第1上側リンク(13)と第1下側リンク(12)の回転軸(20)部が前側へ折曲しているため、該両リンク(13)(12)が後側へ折曲するためには、ヘッドレスト等の重力に抗して両リンク(13)(12)が一直線上に位置するように伸びる必要がある。そのため、この折曲部が、ヘッドレスト金具(10)の起立状態の保持に有効に作用する。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明において、前記第1下側リンク(12)に、その起倒によって、その起立方向と倒伏方向の付勢力が反転するトグル機構を設けたことを特徴とするものである。
本発明においては、第1下側リンク(12)の起立状態の保持力と倒伏状態の保持力をトグル機構により増すことができる。
本発明によれば、リンク機構により、ヘッドレストを手操作で起倒でき、従来のモータにより駆動するものに比べて、起倒機構を安価に形成でき、かつ、電源が不要である。
更に、ヘッドレスト取付金具を起立状態から倒伏させるためには、起立したヘッドレストの下部を前側上方へ引く操作で行う。この操作は、椅子の使用中には通常行われないため、使用中にヘッドレストが不用意に起倒することを防止できる。
請求項2乃至4の発明によれば、ヘッドレスト金具に、ヘッドレスト取付金具の所定の起立位置及び倒伏位置を精度よく定めることができる手段を備えることができる。
請求項5記載の発明によれば、更に、ヘッドレストの起立状態の保持を高めることができる。
請求項6記載の発明によれば、更に、ヘッドレストの起立状態と倒伏状態の保持を高めることができる。
本発明を実施するための最良の形態を図に示す実施例に基づいて説明する。
本発明は椅子のヘッドレストに適用できるものであるが、実施例では、ソファーのヘッドレストに適用した例を示す。
図1は本発明を適用した椅子(以下、ソファーという)を示すもので、該ソファー1は、座部2と、背部3と、ヘッドレスト4を有する。なお、座部2と背部3を椅子本体5とする。そして、ヘッドレスト4は後述するヘッドレスト金具6により背部3の上部に設けられている。
次に、前記ヘッドレスト金具6について図2乃至図4により詳述する。
ヘッドレスト金具6における下部側に設けられた本体金具7は、金属製の平板で形成され、これを垂直姿勢にして、ソファー1における背部3内に固定された内部枠体8に、取付穴7aを通じてボルト等により固定できるようになっている。
ヘッドレスト金具6における上部側に設けられたヘッドレスト取付金具10は、横断面L字形の金属板で形成され、ヘッドレスト取付片10aとリンク取付片10bを一体形成している。そして、そのヘッドレスト取付片10aは、前記ソファー1におけるヘッドレスト4内の芯材11に取付穴10cを通じてボルト等により固定できるようになっている。
なお、前記ヘッドレスト4の起立使用姿勢は、図3のように、ヘッドレスト4の上部が若干後傾する略垂直姿勢に設定されており、以下、この姿勢を起立状態とする。
前記本体金具7とヘッドレスト取付金具10とは、第1下側リンク12と第1上側リンク13とからなる第1リンク14で連結され、更に第2下側リンク15と第2上側リンク16とからなる第2リンク17で連結されている。
また、第1リンク14は、第2リンク17よりも長く形成されている。
以下、図3の実線で示すように、ヘッドレスト4を起立させた状態で両リンク14、17等の構成を説明する。
前記第1リンク14は、その第1下側リンク12を第1上側リンク13より短くして形成され、その第1下側リンク12の一端部(下端部)は、第1の回転軸18により、前記本体金具7の下部において、前後方向に回転可能に取付けられている。なお、前側とは、ソファー1の前側となる側で、図3のAで示す側をいう。また、後側とは、ソファー1の後側となる側で、図3のBで示す側をいう。
前記第1上側リンク13の一端部(上端部)は、第2の回転軸19により、前記ヘッドレスト取付金具10におけるリンク取付片10bに前後方向に回転可能に取付けられており、図3に示すように、ヘッドレスト取付金具10が起立姿勢のときに、第2の回転軸19がヘッドレスト取付金具10(リンク取付片10b)の下部に位置するようになっている。
更に、第1上側リンク13は、その主体部13aを直線状に形成し、該直線部の主体部13aの上部に前側へ屈曲する屈曲部13bを一体に設けて形成されており、その屈曲部13bにより、ヘッドレスト取付金具10を後側より支持するようになっている。
前記第1下側リンク12の他端部(上端部)と前記第1上側リンク13の他端部(下端部)は第3の回転軸20により前後方向に回転可能に連結されている。
そして、図3に示すように、第1下側リンク12と第1上側リンク13が共に略垂直状態で第1リンク14が起立した場合、すなわち、ヘッドレスト取付金具10が起立状態になった場合に、前記第3の回転軸20より上部における第1上側リンク13の前端面が、本体金具7の側面に突設したストッパー21における第1のストッパー21aの後面に当接するようになっている。この第1のストッパー21aは、ヘッドレスト金具10が所定の起立状態よりも更に起立方向へ回動することを阻止する第1の回動阻止手段を構成している。
なお、この第1のストッパー21aの当接時には、第1上側リンク13の主体部13aの軸芯と、第1下側リンク12の軸芯が一直線上に、又は略一直線状に位置するように設定するものであるが、実施例においては、第1上側リンク13の主体部13aの軸芯と第1下側リンク12の軸芯とが、第3の回転軸20が前側Aへ突出するようにくの字状(図において逆くの字状)に折曲するように設定されている。
このくの字の折曲量はわずかであるため、図3において明示することが困難であるため、図4において、折曲量を実際よりは誇張し、模式的に明示した。この図4において、第1下側リンク12の軸芯をXとし、第1上側リンク13の軸芯をYとし、これらの相互の折曲角をθで示した。
そして、第1上側リンク13の軸芯Yの下方への延長線が、第1下側リンク12の第1の回転軸18より前側Aを通るように設定されている。
前記第1下側リンク12は、付勢手段である引張り用のコイルバネ22により、その第1の回転軸18を中心として上部が前側Aに回動するように付勢されている。すなわち、コイルバネ22の一端を第1下側リンク12に設けたピン23に係止し、他端を、第1下側リンク12の第1の回転軸18よりも前側Aにおいて本体金具7に設けた係止ピン24に係止して、ヘッドレスト取付金具10の起立状態において、第1下側リンク12を、第1の回転軸18を中心として常時前側Aへ付勢している。
なお、このコイルバネ22等は、後述するようにトグル機構を構成している。
次に、第2リンク17について説明する。
前記第2リンク17は、第2下側リンク15と第2上側リンク16とで構成されているとともに、その第2下側リンク15を第2上側リンク16より短くして形成され、その第2下側リンク15の一端部(下端部)は、第4の回転軸26により本体金具7の上方部において前後方向に回転可能に取付けられている。該第4の回転軸26は、前記回転軸18より上部で、かつ、第1上側リンク13の前側に位置して設けられている。更に、第4の回転軸26は、前記ストッパー21の第2のストッパー21bの上方で、かつ、前方に位置して設けられている。
更に、前記第2下側リンク15は、その第4の回転軸26から上部が後傾状態となる直線状の主体部15aと、該主体部15aの上部を下方側へ屈曲させた屈曲部15bとからなる。
前記第2上側リンク16の一端部(上端部)は、第5の回転軸27により前記ヘッドレスト取付金具10におけるリンク取付片10bに回転可能に取付けられており、その第5の回転軸27は、前記第2の回転軸19よりも上側に位置して設定されている。
更に、第2上側リンク16は、前記第1上側リンク13の後方において上側リンク13と略平行に配置され、その主体部16aを直線状に形成し、該直線部16aの上部に前側へ屈曲する屈曲部16bを一体に設けて形成されており、その屈曲部16bにより、ヘッドレスト取付金具10を後側より支持するようになっている。
前記第2下側リンク15の他端部(上端部)と前記第2上側リンク16の他端部(下端部)は、第6の回転軸28により前後方向に回転可能に連結されている。
更に、第2下側リンク15の中間部と第1上側リンク13の中間部が、図3に示すように、交差し、その交差部において、第2下側リンク15と第1上側リンク13とが第7の回転軸29で前後方向に回転可能に連結されている。
前記ストッパー21は、図3に示すように、側面形状が逆L字状に形成され、略垂直部側を前記第1のストッパー21aとし、水平部側を第2のストッパー21bとし、前記第2下側リンク15が、図3の鎖線で示すように、後方へ略水平に倒伏した状態時に第2のストッパー21b上に当接するように設定されている。この第2のストッパー21bは、ヘッドレスト金具10が所定の倒伏状態よりも更に倒伏方向へ回動することを阻止する第2の回動阻止手段を構成している。
上記の構成により、本体金具7、ヘッドレスト取付金具10、第1リンク14、第2リンク17により、パンタグラフ状のリンク機構を構成している。
前記ヘッドレスト金具6は、図1に示すように、1個のヘッドレスト4の両側に設けられており、この2個のヘッドレスト金具6により、ヘッドレスト4を支持してヘッドレスト4を起倒できるようになっている。
次に、ヘッドレスト4の起倒操作について説明する。
図3の実線状態及び図4の模式図は、ヘッドレスト取付金具10を起立したヘッドレスト4の使用状態を示す。
この図3の状態において、着席者の頭部によってヘッドレスト4に矢印D方向からの力が作用し、ヘッドレスト4が後側Bへ押圧されると、ヘッドレスト取付金具10も後側へ押される。これにより、第1リンク14における第1上側リンク13の屈曲部13bと、第2リンク17における第2上側リンク16の屈曲部16bに後方への押力が作用し、第1リンク14に、その下端の第1の回転軸18を中心とする後方への回動力と、第2リンク17に、その下端の第4の回転軸26を中心とする後方へ回動力が作用する。
このとき、第1上側リンク13の中間部は、第2下側リンク15と第7の回転軸29で連結されており、かつ、下端は、第1下側リンク12と第3の回転軸20で連結されているため、第1上側リンク13には、第7の回転軸29を中心として、図3において、反時計方向に回転しようとする力が作用する。
しかし、第7の回転軸29よりも下側における第1上側リンク13の前面が第1のストッパー21aに当接しているため、回転軸29を中心とする第1上側リンク13の反時計方向の回転が阻止される。
そのため、起立状態のヘッドレスト4に前記のD方向からの力が作用してもヘッドレスト4の起立状態が保持される。
なお、ストッパー21aは、第1下側リンク12の前面に当接する位置に設けても良い。
また、前記のように、第1下側リンク12と第1上側リンク13を、第3の回転軸20において、前側Aに突のくの字状に連結したので、前記第1上側リンク13の時計方向、すなわち、第1のストッパー21aから離間する方向への回転が抑制される。すなわち、両リンク12、13が後方へ折曲するためには、ヘッドレスト4等の重力に抗して一直線上に位置するように伸びる必要があるためである。
また、図3及び図4に矢印Fで示すように、ヘッドレスト4に対してその上方から力が作用した場合には、第1下側リンク12に、その第2の回転軸18を中心として前側Aに回転する力が作用し、第1上側リンク13と第1下側リンク12の第3の回転軸20部に、第1のストッパー21aの方向への移動力が作用する。したがって、ヘッドレスト4に対する上方からの押圧時においても、ヘッドレスト4の起立状態が保持される。
更に、付勢手段であるコイルバネ22によって、前記の第3の回転軸20を、第1のストッパー21a側へ付勢し、回転軸20が後方へ移動することを抑制するため、ヘッドレスト4の起立姿勢が一層確実に保持される。
次に、前記第1下側リンク12と第1上側リンク13との連結部を、前記とは逆に、後側が突のくの字状に連結した場合を図8に示す。該図8は、本発明と対比するためのものであり、公知のものではない。この図8の比較例において、部材の符号は、図4の部材と同一部材に同一符号を付した。
この図8に示すように、後側Bへくの字状に連結したものにおいては、第1上側リンク13の軸芯Yの下方への延長線が、第1下側リンク12の第1の回転軸18より後側Bを通る。
そのため、起立状態のヘッドレスト4、すなわち、ヘッドレスト取付金具10に前記のFの方向から力が作用すると、第1下側リンク12に、その第1の回転軸18を中心として後側Bに回転する力が作用する。そのため、第1下側リンク12が後側Bへ回転しつつ、第1上側リンク13が下降する。この下降とともに、第2下側リンク15が後側Bへ回転し、第2上側リンク16も下降し、ヘッドレスト取付金具10、すなわち、ヘッドレスト4が水平姿勢に倒伏する。
したがって、ヘッドレスト4の起立状態において、使用者が不用意にヘッドレスト4を触った場合に、ヘッドレスト4が倒伏する問題がある。
これに対し、前記本発明の実施例のように、ストッパー21側へ突出するくの字状に連結したものにおいては、前記のような不用意にヘッドレスト4が倒伏する問題を解消できる。
次に、前記のような起立状態のヘッドレスト4を倒伏する場合について説明する。
図3において、使用者が手をヘッドレスト4の下部4aに入れて、ヘッドレスト4の下部4aを、前側Aの方向(G方向)へ引き上げるように引くと、ヘッドレスト取付金具10の下部にもG方向への力が作用する。
これにより、第1上側リンク13が第7の回転軸29を中心として、図3の時計方向に回転し、その下部が後方へ回転し、第1下側リンク12との連結部が前記のくの字状から直線状に伸張し、更に、前記とは逆方向のくの字状に折曲し始める。
更に、ヘッドレスト4の下部を前側Aへ引き上げることを続けると、ヘッドレスト取付金具10に、第1上側リンク13の上端の第2の回転軸19を中心として、上部が後側B方向へ回転する力が作用する。これにより、ヘッドレスト取付金具10の第5の回転軸27が、第2の回転軸19を中心として後方下部へ回動する。この回動により、第2上側リンク16が後方下部へ押される。
これにより、第2上側リンク16の第6の回転軸28に下方への力が作用し、本体金具7に連結された第2下側リンク15が、その下側の第4の回転軸26を中心として後方下側へ回動する。
この回動により、第2下側リンク15と第1上側リンク13との連結部である第7の回転軸29に後方下側への力が作用し、第1リンク14に、本体金具7との連結部である第1の回転軸18を中心とする後方下側への回動力が作用する。
その後、第2上側リンク16が、更に、後方下側へ押し移動されると、第2下側リンク15が、第4の回転軸26を中心として後方下側へ回動し、これにより、第2下側リンク15の第7の回転軸29で連結された第1上側リンク13が後方下側へ押され、第1上側リンク13と第1下側リンク12との連結部(第3の回転軸20部)が、更にくの字状に折曲する。
更に、ヘッドレスト4の下部4aにG方向のへの力が作用すると、第2上側リンク16と第2下側リンク15が、その連結部(第6の回転軸28部)で折曲しながら、更に、後方下側へ回動する。
前記のように、第1下側リンク12と第2下側リンク15が下降して、図3の鎖線で示すように、略水平姿勢になると、ヘッドレスト取付金具10も、図3の鎖線で示すように、下降して略水平姿勢に倒伏し、ヘッドレスト4が図7に示すように、背部3上に水平姿勢に倒伏する。
前記のように、ヘッドレスト取付金具10が倒伏し、第2下側リンク15が、図3に示すように倒伏すると、該第2下側リンク15の下面が第2のストッパー21bに当接し、第2下側リンク15の、それ以上の下方への回動が阻止される。これにより、ヘッドレスト取付金具10、すなわち、ヘッドレスト4の前記の下降位置と倒伏姿勢が保持される。
なお、ヘッドレスト取付金具10を倒伏状態以上に下降しないようにする第2の回動阻止手段は、倒伏した前記第1下側リンク12の下面に当接するストッパーを前記本体金具7に設けて構成してもよい。
更に、前記の倒伏姿勢時には、第1下側リンク12は、図3の鎖線に示す姿勢となり、コイルバネ22の一方の係止ピン23が、第1の回転軸18と他方の係止ピン24を結ぶ死点より後側Bに位置し、このコイルバネ22の付勢力により、前記倒伏姿勢の保持力が強くなり、ヘッドレスト4が不用意に起立方向へ動くことを阻止できる。すなわち、回転軸18、23及びコイルバネ22により、起立方向の付勢力と倒伏方向の付勢力が反転するトグル機構を構成する。
次に、前記ヘッドレスト4の倒伏姿勢から起立させるには、図7に示す倒伏状態のヘッドレスト4の後部を手で上方前側へ引き起こすことにより、各リンクが前記と逆の動きをして、図3の実線位置に起き上り、その起立姿勢が前記と同様に保持される。
以上のように、本発明のヘッドレスト金具6を前記のように椅子とヘッドレストに固着することにより、ヘッドレスト4の使用時には、これを図1、図5に示すように、背中、肩、頭をしっかりと支えるハイバックスタイルのソファーを構成でき、ヘッドレストの不使用時には、これを図1、図7に示すように倒伏させることにより、ローバックスタイルのソファーとし部屋を広く見せることができる。
なお、本発明は、ソファー以外の椅子にも適用でき、また、ヘッドレスト4は、図1に示すように2個設けても良く、また、1個設けてもよい。
本発明のヘッドレスト金具を使用した椅子(ソファー)を示すもので、一方のヘッドレストを起立し、他方のヘッドレストを倒伏した状態の前側斜視図。 本発明のヘッドレスト金具の斜視図。 本発明のヘッドレスト金具の側面図。 図3のヘッドレスト金具において、連結部の折曲角度を誇張して示した模式図。 図1の椅子(ソファー)の側面図。 図1の椅子(ソファー)の後側斜視図。 両ヘッドレストを共に倒伏した状態の側面図。 本発明を説明するための比較例を示すヘッドレスト金具の側面図。
符号の説明
1 椅子(ソファー)
4 ヘッドレスト
5 椅子本体
6 ヘッドレスト金具
7 本体金具
10 ヘッドレスト取付金具
12 第1下側リンク
13 第1上側リンク
14 第1リンク
15 第2下側リンク
16 第2上側リンク
17 第2リンク
18、19、20、26〜29 回転軸
21a、21b 回動阻止手段
22 トグル機構を構成するコイルバネ

Claims (6)

  1. 椅子本体に固着される本体金具(7)とヘッドレストに固着されるヘッドレスト取付金具(10)と、
    第1下側リンク(12)と第1上側リンク(13)とを回転軸(20)により前後方向に回転可能に連結した第1リンク(14)と、第2下側リンク(15)と第2上側リンク(16)とを回転軸(28)により前後方向に回転可能に連結した第2リンク(17)を有し、
    前記第2上側リンク(16)を前記第1上側リンク(13)の後側に配置して、前記第1上側リンク(13)と前記第2下側リンク(15)とを相互に交差させて、その交差部を回転軸(29)により回転可能に連結し、
    前記第1下側リンク(12)の下端を前記本体金具(7)に回転軸(18)により前後方向に回転可能に連結し、前記第2下側リンク(15)の下端を、前記第1上側リンク(13)の前側において本体金具(7)に回転軸(26)により前後方向に回転可能に連結し、
    前記第1上側リンク(13)の上端と、前記第2上側リンク(16)の上端を前記ヘッドレスト取付金具(10)に回転軸(19)、(27)により前後方向に回転可能に連結して、
    前記各リンクの作動により、前記ヘッドレスト取付金具(10)が起立状態と倒伏状態に変化するようにしたことを特徴とするヘッドレスト金具。
  2. 前記ヘッドレスト取付金具(10)が所定の起立状態よりも更に起立方向へ回動することを阻止する第1の回動阻止手段と、ヘッドレスト取付金具(10)が所定の倒伏状態よりも更に倒伏方向へ回動することを阻止する第2の回動阻止手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のヘッドレスト金具。
  3. 前記第1の回動阻止手段を、ヘッドレスト取付金具(10)の起立状態において、前記第1リンク(14)の前面が当接するストッパー(21a)を本体金具(7)に設けて構成したことを特徴とする請求項2記載のヘッドレスト金具。
  4. 前記第2の回動阻止手段を、ヘッドレスト取付金具(10)の倒伏状態において、前記第2リンク(17)の後面が当接するストッパー(21b)を本体金具(7)に設けて構成したことを特徴とする請求項2記載のヘッドレスト金具。
  5. 前記第1リンク(14)の第1下側リンク(12)と第1上側リンク(13)とを、これらの連結部が前記ヘッドレスト取付金具(10)の起立状態において、前側へ折曲するように設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のヘッドレスト金具。
  6. 前記第1下側リンク(12)に、その起倒によって、その起立方向と倒伏方向の付勢力が反転するトグル機構を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のヘッドレスト金具。
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