JP2009046466A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】有機酸と有機溶剤による毛髪改質効果を妨げることなく、塗布後の毛髪の感触に優れ、セット性及びセット持続性をより一層向上させた毛髪化粧料の提供。
【解決手段】成分(A)〜(C)を含有する毛髪化粧料。
(A)ヒドロキシ基を有していてもよい有機カルボン酸又はその塩
(B)有機溶剤
(C)主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントのケイ素原子の少なくとも2つに、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して、一般式(5);
Figure 2009046466

で表される繰り返し単位からなるポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントが結合してなり、当該セグメントの数平均分子量が800〜1600であり、オルガノポリシロキサンセグメントとポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントとの質量比が、65/35〜82/18であり、オルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が10,000〜100,000である、オルガノポリシロキサン
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪化粧料に関する。
ヘアカラー等による化学処理や、ブロー等による物理処理の影響で、毛髪表面のキューティクルの剥離や、毛髪内部脂質の流出による毛髪内部の空洞化などが起こり、結果として、毛髪がパサつく、指通りが悪い、髪がまとまらない、ツヤがなくなるといったことが生じるといわれている。
現在主に使用されている毛髪化粧料としては、毛髪にまとまり性を付与し、パサつきを防止するため、ワックス、高級アルコール等の油剤及び界面活性剤等を含有させたヘアクリームタイプなど乳化系の商品、あるいは皮膜形成ポリマー(セットポリマー)を含有させたジェルなどがある。このような毛髪化粧料は、毛髪表面に油脂やポリマー類を付着させ、まとまり性の悪さや、パサつきといった問題を一時的に解決するに過ぎず、本質的に改善できるものではなかった。
毛髪の改質を目的とした毛髪化粧料はいくつか知られているが、毛髪の内部に働きかけることによる改質を試みたものとして、特定の有機酸及び有機溶剤を用いたものがある。しかし、このような毛髪化粧料は、毛髪のツヤ、まとまり性を向上させる改質効果には優れるものの、柔軟性を得難く、塗布後にべたつく等の問題を生ずる。そこで、一般的なシリコーン類を感触向上剤として配合することが行われており、感触は改善されるが、有機酸と有機溶剤による毛髪改質効果(まとまり向上等)を妨げてしまうという問題があった。
このような問題を解決すべく、特定の有機酸及び有機溶剤に、特定構造を有するオルガノポリシロキサンを組み合わせた毛髪化粧料が提案されている(特許文献1)。
また近年、ヘアスタイルの多様化や個性化により、所望のヘアスタイルに容易にセットでき、しかもセットされたヘアスタイルを長時間持続できるとともに、柔軟な感触を有し、より自然な仕上がりが得られる毛髪化粧料が求められているが、上記特許文献1の毛髪化粧料は毛髪改質効果(まとまり向上等)を妨げることなく良好な感触(柔らかさ、べとつきのなさ等)が得られるものの、セット性及びセット持続性の両スタイリング性において必ずしも十分でなく改善の余地がある。
特開平2006−69899号公報
そこで、本発明は、有機酸と有機溶剤による毛髪改質効果(まとまり向上等)を妨げる
ことなく、塗布後の毛髪の感触(柔らかさ、べちつきのなさ等)に優れ、セット性及びセ
ット持続性の両スタイリング性をより一層向上させた毛髪化粧料を提供することを目的と
する。
本発明者らは、上記特許文献1に記載のオルガノポリシロキサンと同様の構造をもつオルガノポリシロキサンの中で、特定範囲のものが特許文献1に記載のオルガノポリシロキサンと全く異なる性状、すなわち塑性変形を生じ格段に高い伸張性を発現するとの知見を得た。
従来、塑性変形を生ずるポリマーはセット持続性が不十分で毛髪化粧料の配合成分として不適当であると考えられていたが、塑性変形を生じ高い伸張性を有するオルガノポリシロキサンを毛髪化粧料に配合すると、意外なことに、セット性及びセット持続性の両スタイリング性が格段に向上し、特定の有機カルボン酸及び有機溶剤と併用することにより上記要求が満たされることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ヒドロキシ基を有していてもよい有機カルボン酸又はその塩
(B)次の(b1)〜(b5)から選ばれる有機溶剤
(b1)一般式(1)で表される化合物
Figure 2009046466
〔式中、R1は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は基R2−Ph−R3−(R2;水素原子、メチル基又はメトキシ基,R3;結合手又は炭素数1〜3の飽和若しくは不飽和の二価の炭化水素基,Ph;パラフェニレン基)を示し、Aは結合手又は炭素数1〜4の二価の飽和炭化水素基を示し、Y及びZはそれぞれ独立に水素原子又は水酸基を示し、p及びqはそれぞれ独立に0〜5の整数を示す。ただし、p=q=0であるときは、Zは水酸基であり、またR1は水素原子及び基R2−Ph−のいずれでもない。〕
(b2)窒素原子に炭素数1〜18のアルキル基又はアルケニル基が結合したN−アルキルピロリドン又はN−アルケニルピロリドン
(b3)炭素数2〜4のアルキレンカーボネート
(b4)数平均分子量100〜1000のポリプロピレングリコール
(b5)一般式(2)、(3)又は(4)で表されるラクトン又は環状ケトン
Figure 2009046466
〔式中、Xはメチレン基又は酸素原子を示し、R4及びR5は相異なる置換基を示し、a及びbはそれぞれ独立に0又は1を示す。〕
(C)主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントのケイ素原子の少なくとも2つに、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して、下記一般式(5);
Figure 2009046466
(式中、R6は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、nは2又は3を示す。)
で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントが結合してなり、
ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントの数平均分子量が800〜1600であり、
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比(a/b)が65/35〜82/18であり、
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が10,000〜100,000である、オルガノポリシロキサン
を含有する、毛髪化粧料を提供するものである。
本発明の毛髪化粧料は、毛髪を本質的に改質して毛髪のまとまり性や、感触(柔らかさ、べとつきのなさ)に優れるとともに、くせ付け直後のセット性と、セット持続性の両スタイリング性に格段に優れている。したがって、本発明の毛髪化粧料は、特にヘアスタイリング剤、ヘアコンディショニング剤等の毛髪化粧料として有用である。
本発明の毛髪化粧料は、成分(A)、(B)及び(C)を必須成分として含有することを特徴とする。以下、本発明の毛髪化粧料の構成成分について説明する。
成分(A)の有機カルボン酸としては、炭素数2〜8のものが好ましく、具体的には、酢酸、プロピオン酸等のモノカルボン酸;マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸等のジカルボン酸;ポリグルタミン酸等のポリカルボン酸;グリコール酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等のヒドロキシカルボン酸;グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸等が挙げられる。中でも、炭素数2〜6のヒドロキシカルボン酸が好ましく、とりわけ乳酸、リンゴ酸が好ましい。これら有機カルボン酸の塩としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニア、有機アミン化合物との塩が挙げられる。
これら成分(A)は2種以上を併用してもよく、その合計含有量は、毛髪の内部改質(空洞補修など)効果、洗髪後のハリ・コシ向上効果、毛髪の柔らかさやまとまり性改善効果の点から、本発明の毛髪化粧料中の0.1〜30質量%が好ましく、更には0.5〜20質量%、特に0.5〜10質量%が好ましい。
成分(B)である有機溶剤のうち、(b1)としては、ブタノール、イソブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、フェネチルアルコール、p−アニシルアルコール、p−メチルベンジルアルコール、フェノキシエタノール、2−ベンジルオキシエタノール、メチルカルビトール、エチルカルビトール、プロピルカルビトール、ブチルカルビトール、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。
(b2)としては、N−メチルピロリドン、N−オクチルピロリドン、N−ラウリルピロリドン等が挙げられる。
(b3)としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等が挙げられる。
(b4)の数平均分子量100〜1000のポリプロピレングリコールとしては、数平均分子量300〜500のものが好ましい。ここで、数平均分子量とは、GPCにより測定されるポリスチレン換算の数平均分子量をいう。
(b5)において、一般式(2)〜(4)中のR4及びR5としては、直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基、水酸基、スルホン酸基、リン酸基、カルボキシ基、フェニル基、スルホアルキル基、リン酸アルキル基、カルボキシアルキル基等が好ましく、中でも炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等が好ましい。これらの基は、γ-ラクトンの場合にはγ位、δ−ラクトンの場合にはδ位(すなわちヘテロ酸素原子の隣接メチレン)に置換していることが好ましい。また、化合物(2)〜(4)の水溶性を増大させたい場合には、R4又はR5としてスルホン酸基、リン酸基、カルボキシ基等の酸性基やこれらが置換したアルキル基を有するのが好ましい。(b5)のうち、ラクトンとしては、γ−ブチロラクトン、γ−カプロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトン、δ−カプロラクトン、δ−ヘプタノラクトン等が挙げられるが、ラクトンの安定性の点から、γ−ラクトン、特にγ−ブチロラクトン、γ−カプロラクトンが好ましい。(b5)のうち、環状ケトンとしては、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、4−メチルシクロヘプタノン等が挙げられる。
特に好ましい成分(B)としては、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、2−ベンジルオキシエタノール、プロピレンカーボネート及びポリプロピレングリコール(数平均分子量300〜500、特に400)が挙げられる。
また、本発明で用いる成分(B)は、25℃で液体であることが好ましく、またClogPが−2〜3であることが好ましく、浸透促進の点から、−1〜2であることがより好ましい。ここで、ClogPとは、オクタノール相と水相の間での物質の分配を表す尺度である、下記式(I)で定義されるオクタノール-水-分配係数(logP)の計算値をいい、ケミカルレビューズ,71巻,6号(1971)にその例が記載されている。
logP=log([物質]Octanol/[物質]Water) (I)
〔式中、[物質]Octanolは1−オクタノール相中の物質のモル濃度を、[物質]Waterは水相中の物質のモル濃度を示す。〕
主な成分(B)のClogPを具体的に示すと、ジプロピレングリコール(-0.67)、1,3−ブタンジオール(-0.29)、ベンジルアルコール(1.1)、2−ベンジルオキシエタノール(1.2)、2−フェニルエタノール(1.2)、1−フェノキシ−2−プロパノール(1.1)、ポリプロピレングリコール400(0.9)、プロピレンカーボネート(-0.41)、γ−ブチロラクトン(-0.64)である。
成分(B)は、2種以上を併用してもよく、またその合計含有量は、洗髪後のハリ・コシ向上効果、毛髪の柔らかさやまとまり性改善効果、改質効果の促進(弾性の向上、耐湿性の向上等)の点から、本発明の毛髪化粧料中の0.1〜40質量%が好ましく、更には0.5〜10質量%、特に1〜5質量%が好ましい。
成分(A)の有機カルボン酸又はその塩と、成分(B)の有機溶剤との質量比は、毛髪の内部改質(空洞補修など)効果、洗髪後のハリ・コシ向上効果、毛髪の柔らかさやまとまり性改善効果などを効果的に発現させるために、(A):(B)=10:1〜1:7、特に4:1〜1:3の範囲であることが好ましい。
成分(C)のオルガノポリシロキサンは、上記特許文献1に記載のオルガノポリシロキサンと同様に、上記一般式(5)で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントが、主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントのケイ素原子の少なくとも2つに、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して結合したものであるが、伸張率が0〜15%の範囲で塑性変形を示し、しかも伸長率300%において破断しないという特性を有するものである。これに対し、特許文献1に記載のオルガノポリシロキサンは、同条件において塑性変形を生ずることなく破断するものである。したがって、成分(C)のオルガノポリシロキサンは、特許文献1に記載のオルガノポリシロキサンと全く性状の異なるものである。
ここで、本明細書において、伸長率が0〜15%の範囲で塑性変形を生ずるか否は、次の試験方法に基づいて判断したものをいう。すなわち、厚さ約0.2mm、長さ20mm、幅5mmの試料片を用意し、温度20℃、相対湿度65%の条件下で応力−歪み曲線を記録しながらクロスヘッド速度20mm/分で3mm伸長(15%)し、その後直ちに同じ速度で元の位置までクロスヘッドを戻す。そして、10分後、再度伸長させる。その結果、2回目の伸長時の応力−歪み曲線が1回目の曲線と同じ軌跡をたどれば、塑性変形が生じていないと判断する。他方、応力−歪み曲線が同じ軌跡をたどらなければ、塑性変形が生じたと判断する。また、伸張率300%において破断するか否かは、長さ20mm、幅5mm、厚さ1.0mmの試験片を、温度20℃、相対湿度65%の条件下、引張試験機(テンシロン型引張試験機、形式RTC-1210A、株式会社オリエンテック製)により伸張速度50mm/分で長手方向に300%伸張させた状態で3分間静置させたときの外観に基づいて判断したものである。
一般式(5)中、R6で表されるもののうち、炭素数1〜22のアルキル基としては、例えば、炭素数1〜22の直鎖、分岐状又は環状のアルキル基が例示され、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロへキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ドコシル基等が例示される。中でも、炭素数1〜10のアルキル基が好ましく、炭素数1〜6のアルキル基がより好ましい。また、アラルキル基としては、例えば、例えば、炭素数7〜15のアラルキル基が例示され、具体的には、ベンジル基、フェネチル基、トリチル基、ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基等が例示される。中でも、炭素数7〜14のアラルキル基が好ましく、炭素数7〜10のアラルキル基がより好ましい。更に、アリール基としては、炭素数6〜14のアリール基が例示され、具体的には、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ビフェニル基、アントリル基、フェナントリル基等が例示され、中でも、炭素数6〜12のアリール基が好ましく、炭素数6〜9のアリール基がより好ましい。
これらの中でも、R6としては、炭素数1〜6のアルキル基が特に好ましい。
また、ヘテロ原子を含むアルキレン基は、ポリ(N−アシルアルキルイミン)セグメントの連結基として機能するが、かかるアルキレン基としては、例えば、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1〜3個含む炭素数2〜20のアルキレン基が例示され、中でも下記式(i)〜(vii)が好ましく、下記式(i)及び(ii)がより好ましい。なお、式中、An-はアニオンを示すが、例えば、エチル硫酸イオン、メチル硫酸イオン、塩素イオン、ヨウ素イオン、硫酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、過塩素酸イオンが例示される。
Figure 2009046466
オルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比(a/b)は65/35〜82/18であるが、セット性及びセット持続性の両スタイリング性の向上の観点から、好ましくは68/32〜80/20、更に好ましくは70/30〜79/21である。
なお、本明細書において、質量比(a/b)は、本発明のオルガノポリシロキサンを重クロロホルム中に5質量%溶解させ、核磁気共鳴(1H−NMR)分析により、オルガノポリシロキサンセグメント中のアルキル基又はフェニル基と、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント中のメチレン基の積分比より求めた値をいう。
隣接するポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント間におけるオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量(MWg)は1500〜3500が好ましく、セット性及びセット持続性の両スタイリング性の向上の観点から、より好ましくは1600〜3200、特に好ましくは1700〜3000である。
本明細書において、「隣接するポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント間におけるオルガノポリシロキサンセグメント」とは、下記式(6)に示すように、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントのオルガノポリシロキサンセグメントに対する結合点(結合点α)から、これに隣接するポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントの結合点(結合点β)までの2点間において破線で囲まれた部分であって、1つのR7SiO単位と、1つのR11と、y+1個のR7 2SiO単位とから構成されるセグメントをいう。また、「ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント」とは、上記R11に結合するWをいう。
Figure 2009046466
上記一般式(6)中、R7はそれぞれ独立に炭素数1〜22のアルキル基又はフェニル基を示し、R11はヘテロ原子を含むアルキレン基を示し、Wはポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントを示し、R12は重合開始剤の残基を示し、yは正の数を示す。
MWgは、上記一般式(6)において破線で囲まれた部分の分子量であるが、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント1モル当たりのオルガノポリシロキサンセグメントの質量(g/mol)と解することができ、原料化合物である変性オルガノポリシロキサンの官能基がポリ(N−アシルアルキレンイミン)で100%置換されると、変性オルガノポリシロキサンの官能基当量(g/mol)と一致する。
ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントの分子量(MWox)は、N−アシルアルキレンイミン単位の分子量と重合度とから算出する方法又は後述するゲルパーミエションクロマトグラフィ(GPC)測定法により測定することが可能であるが、本発明においてはGPC測定法により測定される数平均分子量をいい、好ましくは800〜1600、より好ましくは850〜1500、更に好ましくは900〜1400である。これにより、セット性及びセット持続性の両スタイリング性をより一層向上させることができる。
また、MWgは、主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの含有率(Csi)を用いて下記式(II)により求めることができる。
Figure 2009046466
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量(MWsi)は10,000〜100,000であるが、セット性及びセット持続性の両スタイリング性をより一層向上させ、更には水等の極性溶媒への溶解性と溶解後の取り扱いやすさの観点から、好ましくは20,000〜80,000、更に好ましくは30,000〜60,000である。MWsiは、原料化合物である変性オルガノポリシロキサンと共通の骨格を有するため、MWsiは変性オルガノポリシロキサンの平均分子量と略同一である。なお、変性オルガノポリシロキサンの重量平均分子量は、GPCにより下記条件で測定されたポリスチレン換算の重量平均分子量である。
カラム:Super HZ4000+Super HZ2000(東ソー株式会社製)
溶離液:1mMトリエチルアミン/THF
流量 :0.35mL/min
カラム温度:40℃
検出器:UV
サンプル:50μL
本発明のオルガノポリシロキサンの重量平均分子量(MWt)は、好ましくは12,000〜150,000、より好ましくは24,000〜120,000、更に好ましくは37,000〜92,000である。これにより、セット性及びセット持続性の両スタイリング性をより一層向上させることができ、しかも水等の極性溶媒に対する溶解性が優れるようになる。本明細書において、MWtは、原料化合物である変性オルガノポリシロキサンの重量平均分子量と、上述の質量比(a/b)とから求めることができる。
成分(C)のオルガノポリシロキサンは、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。成分(C)の合計含有量は、有機酸と有機溶剤による毛髪改質効果(まとまり向上等)を妨げることなく、セット性及びセット持続性の両スタイリング性をより一層向上させる観点から、本発明の毛髪化粧料中、好ましくは0.05〜20質量%、より好ましくは0.1〜15質量%、更に好ましくは0.1〜10質量%、特に好ましくは0.5〜5質量%である。
なお、成分(C)のオルガノポリシロキサンは、公知の方法により製造することができ、例えば特開平7-133352号公報に記載の方法に従って、下記一般式(7);
Figure 2009046466
(式中、R7は上記と同義であり、R8、R9はそれぞれR7と同一の基を示すか又は下記式(viii)〜(xiii);
Figure 2009046466
のいずれかで表わされる1価の基を示し、R10は上記式(viii)〜(xiii)で表わされる1価の基を示し、dは135〜1350の整数を示し、eは3〜57の整数を示す。)で表わされる変性オルガノポリシロキサンと、下記一般式(8);
Figure 2009046466
(式中、R6及びnは上記と同義である。)
で表わされる環状イミノエーテルを開環重合して得られる末端反応性ポリ(N−アシルアルキレンイミン)とを反応させることにより製造される。
ここで、環状イミノエーテル(8)の開環重合は、例えばLiebigs Ann. Chem., p996〜p1009(1974)に記載の方法に従って行うことができる。重合開始剤は、求電子反応性の強い化合物、例えば、ベンゼンスルホン酸アルキルエステル、p−トルエンスルホン酸アルキルエステル、トリフルオロメタンスルホン酸アルキルエステル、トリフルオロ酢酸アルキルエステル、硫酸ジアルキルエステル等の強酸のアルキルエステルを使用することができ、中でも硫酸ジアルキルが好適に使用される。開始剤の使用量は、通常、環状イミノエーテル(8)2〜100モルに対して、開始剤1モルである。
重合溶媒としては、例えば、酢酸エチル、酢酸プロピル等の酢酸エステル類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、クロロホルム、塩化メチレン等のハロゲン溶媒、アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル系溶媒、N,N−ジメチルフォルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルフォキシド等の非プロトン性極性溶媒を使用することができ、中でも酢酸エステル類が好適に使用される。溶媒の使用量は、通常、環状イミノエーテル(8)100質量部に対して20〜2000質量部である。
重合温度は通常30〜170℃、好ましくは40〜150℃であり、重合時間は重合温度等により一様ではないが、通常1〜60時間である。
環状イミノエーテル(8)として、例えば、2−置換−2−オキサゾリンを用いれば、ポリ(N−アシルエチレンイミン)(式(5)中、n=2に相当)が得られ、2−置換−ジヒドロ−2−オキサジンを用いれば、ポリ(N−アシルプロピレンイミン) (式(5)中、n=3に相当)が得られる。末端反応性ポリ(N−アシルアルキレンイミン)の分子量は、800〜1600、より好ましくは850〜1500、更に好ましくは900〜1400である。
変性オルガノポリシロキサンとしては、官能基当量が好ましくは1700〜3500、より好ましくは1800〜3200、特に好ましくは2000〜3000であり、かつ重量平均分子量が好ましくは10,000〜100,000、より好ましくは20,000〜80,000、特に好ましくは30,000〜60,000であるものを使用するのが望ましい。
ポリ(N−アシルアルキレンイミン)とオルガノポリシロキサンセグメントとの連結方法としては、環状イミノエーテル(8)をリビング重合して得られる末端反応性ポリ(N−アシルアルキレンイミン)に、上記一般式(7)で表わされる変性オルガノポリシロキサンを反応させる方法が、下記に示す理論式(III)(MWi;ポリ(N−アシルプロピレンイミン)の分子量)の様に、環状イミノエーテル(4)と重合開始剤の使用量で重合度を容易に制御でき、しかも通常のラジカル重合よりも分子量分布の狭い略単分散のポリ(N−アシルアルキレンイミン)が得られる点で最も有効である。
Figure 2009046466
アミノ基を含有するオルガノポリシロキサンと、環状イミノエーテルのリビング重合で得たポリ(N−アシルアルキレンイミン)の反応性末端との反応は、例えば以下のようにして行うことができる。開始剤を極性溶媒、好適にはアセトニトリル、バレロニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、酢酸エチル、酢酸メチル等の単独溶媒、あるいは必要に応じて他の溶媒との混合溶媒に溶かし、40〜150℃、好適には60〜100℃に昇温する。そこに上記一般式(8)で表される環状イミノエーテルを一括投入、あるいは反応が激しい場合には滴下し、重合を行う。重合の進行はガスクロマトグラフィーなどの分析機器でモノマーである環状イミノエーテルの残存量を定量することにより追跡することができる。環状イミノエーテルが消費され重合が終了しても、生長末端の活性種は反応性を維持している。ポリマーを単離することなく、引き続き、このポリマー溶液と分子内にアミノ基を含有するオルガノポリシロキサンとを混合し、5〜100℃、好ましくは20〜60℃の条件で反応させる。混合割合は所望により適宜選択することができるが、オルガノポリシロキサン中のアミノ基1モルに対してポリ(N−アシルアルキレンイミン)0.1〜1.3モル当量の割合で反応させるのが好ましい。以上の如き反応によって、ポリジメチルシロキサンにポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントが結合したブロックコポリマー又はグラフトポリマーを得ることができる。
成分(C)のオルガノポリシロキサンとしては、ポリ(N−ホルミルエチレンイミン)オルガノシロキサン、ポリ(N−アセチルエチレンイミン)オルガノシロキサン、ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)オルガノシロキサン等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料には、更に、整髪性の向上、粘度の調整、安定性、毛髪塗布時の付着性向上、感触改善、及び毛髪改質効果早期発現の観点から、セットポリマーを含有させてもよい。このようなポリマーとしては、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル三元共重合体、ビニルピロリドン/アルキルアミノ(メタ)アクリレート(四級アンモニウム塩)共重合体、ビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、ビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体等のポリビニルピロリドン系高分子化合物;メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体等の酸性ビニルエーテル系高分子化合物;酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体等の酸性ポリ酢酸ビニル系高分子化合物;(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体等の酸性アクリル系高分子化合物;N−メタクリロイルエチル−N,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン/メタクリル酸ブチル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体等の両性アクリル系高分子化合物;アクリルアミド・アクリルエステル系四元共重合体等の塩基性アクリル系高分子化合物;カチオン性セルロース誘導体等のセルロース誘導体;ヒドロキシプロピルキトサン、カルボキシメチルキチン、カルボキシメチルキトサン等のキチン・キトサン誘導体などが挙げられる。
これらのセットポリマーは、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ、またその含有量は、本発明の毛髪化粧料中の0.1〜10質量%、特に0.3〜5質量%が好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、コンディショニング効果の更なる向上のため、油剤及び成分(C)以外のシリコーン類から選ばれるコンディショニング成分を含有させることができる。
油剤は、乾燥後の毛髪まとまり感向上のために使用される。油剤としては、スクワレン、スクワラン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、流動バラフィン、シクロパラフィン等の炭化水素類;ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボガド油、オリーブ油等のグリセリド類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、カルナウバロウ等のロウ類;セチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール等の高級アルコール類;ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2−エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル等のエステル類;カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、イソステアリル酸、イソパルミチン酸等の高級脂肪酸類;その他イソステアリルグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテルなどが挙げられる。これらの中で、スクワレン、スクワラン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー等の分岐炭化水素類が特に好ましい。
油剤の含有量は、まとまりの良さや、べたつき感のなさの点から、本発明の毛髪化粧料中の0.05〜20質量%が好ましく、更には0.1〜10質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン等が例示される。中でも、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーンが好ましい。
ジメチルポリシロキサンは、毛髪に良好な潤滑性を付与することができ、ポリエーテル変性シリコーンは、毛髪に滑らかさを付与することができ、アミノ変性シリコーンは、毛髪にしっとり感を付与することができる。本発明においては、求める性能に応じて、各種のシリコーン類を単独で又は2種以上を使用することができる。ジメチルポリシロキサンとしては、求める感触に応じて5mm2/s程度の粘度のものから、エマルションとして供給される場合が多い1000万mm2/s程度の粘度のものまで使用できるが、5000〜1000万mm2/s、特に5万〜1000万mm2/sのものが好ましい。
ポリエーテル変性シリコーンは、ポリオキシアルキレン基を有するシリコーン類であればよく、ポリオキシアルキレン基を構成する基としては、オキシエチレン基、オキシプロピレン基を挙げることができる。より具体的には、例えば、KF-6015、KF-945A、KF-6005、KF-6009、KF-6013、KF-6019、KF-6029、KF-6017、KF-6043、KF-353A、KF-354A、KF-355A(以上、信越化学工業社)、FZ-2404、SS-2805、FZ-2411、FZ-2412、SH3771M、SH3772M、SH3773M、SH3775M、SH3749、SS-280Xシリーズ、BY22-008M、BY11-030、BY25-337(以上、東レ・ダウコーニング社)等が挙げられる。
アミノ変性シリコーンとしては、平均分子量が約3,000〜10万の、アモジメチコーン(Amodimethicone)の名称でCTFA辞典(米国、Cosmetic Ingredient Dictionary)第3版中に記載されているものが好ましい。市販品としては、SM 8704C(東レ・ダウコーニング社)、DC 929(ダウ・コーニング社)、KT 1989(GE東芝シリコーン社)、8500 Conditioning Agent、DOW CORNING TORAY SS-3588、DOW CORNING TORAY SILSTYLE 104(東レ・ダウコーニング社)等が挙げられる。
シリコーン類の含有量は、指通り性や、べたつき感のなさの点から、本発明の毛髪化粧料中の0.05〜20質量%が好ましく、更には0.1〜10質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、溶剤の可溶化、分散性等を含めた系の安定性、及び感触向上の点から、界面活性剤を含有させることができる。界面活性剤としては、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤及びアニオン界面活性剤のいずれをも使用できる。
カチオン界面活性剤としては、次の一般式(9)で表される第4級アンモニウム塩が挙げられる。
Figure 2009046466
〔式中、R13及びR14は各々独立して水素原子、炭素数1〜28のアルキル基又はベンジル基を示し、同時に水素原子、ベンジル基若しくは炭素数1〜3の低級アルキル基又はこれらの組み合わせとなる場合を除く。An-は前記と同義である。〕
ここでR13及びR14は、その一方が炭素数16〜24、更には22のアルキル基、特に直鎖アルキル基であるのが好ましく、また他方は炭素数1〜3の低級アルキル基、特にメチル基であるのが好ましい。
カチオン界面活性剤としては、モノ長鎖アルキル四級アンモニウム塩が好ましく、具体的には、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アラキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられ、特に塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムが好ましい。
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、高級脂肪酸ショ糖エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸モノ又はジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、アルキルサッカライド系界面活性剤、アルキルアミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイド等が挙げられる。これらのうち、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテルが特に好ましい。
両性界面活性剤としてはイミダゾリン系、カルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコハク酸エステル等が挙げられる。上記界面活性剤のアニオン性残基の対イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン;カルシウムイオン、マグネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン;アンモニウムイオン;炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)を挙げることができる。またカチオン性残基の対イオンとしては、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン等のハロゲン化物イオン、メトサルフェートイオン、サッカリネートイオンを挙げることができる。
これらのうち、感触の点から、カチオン界面活性剤及び非イオン界面活性剤が好ましい。界面活性剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用でき、溶剤の可溶化、油剤の乳化等を含めた系の安定性の点から、その含有量は、本発明の毛髪化粧料中の0.01〜10質量%、特に0.05〜5質量%が好ましい。
更に、本発明の毛髪化粧料には、成分(B)以外の多価アルコールを含有させることができる。多価アルコールは、成分(B)の可溶化、安定分散に寄与し、また、成分(B)と相乗的に働き、ツヤや毛髪の改質効果の向上を促進する。多価アルコールとしては、エチレングリコール、グリセリン、ソルビトールなどが挙げられ、特にグリセリンが好ましい。多価アルコールは、単独で又は2種以上を組み合わせて使用でき、またその含有量は、本発明の毛髪化粧料中の0.1〜10質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、上記成分のほか、通常の毛髪化粧料に用いられる成分を目的に応じて適宜配合できる。このような成分としては、例えば抗フケ剤;ビタミン剤;殺菌剤;抗炎症剤;キレート剤;パンテノール等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、粘土鉱物等の粘度調整剤;成分(A)以外の有機酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のpH調整剤;植物エキス類;パール化剤;香料;色素;紫外線吸収剤;酸化防止剤;その他エンサイクロペディア・オブ・シャンプー・イングリーディエンツ〔ENCYCLOPEDIA OF SHAMPOO INGREDIENTS (MICELLE PRESS)〕に記載されている成分等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料は、成分(A)及び(B)の毛髪への浸透吸着を促進すると共に、毛髪にツヤ、柔軟性、まとまり、しなやかさを付与する観点より、水で20質量倍に希釈したときの25℃におけるpHが、2.5〜4.5であるのが好ましく、更にはpH2.5〜4、特にpH3〜4が好ましい。
本発明の毛髪化粧料の形態は、液状、ゲル状、ペースト状、クリーム状、ワックス状等、適宜選択できるが、溶剤として、水及び/又は低級アルコール、特に水及び炭素数1〜3の低級アルコールを用いた液状のものが好ましい。かかる低級アルコールとしては、例えば、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール等が挙げられるが、中でもエタノールが好ましい。
また、本発明の毛髪化粧料は、噴射剤を含有させてエアゾール型毛髪化粧料としてもよい。噴射剤としては、通常エアゾール型化粧料に用いられているものであれば特に限定されるものではなく、例えば、プロパン、ブタン又はそれらの混合物(液化石油ガスを含む)等の低級飽和炭化水素、ジメチルエーテル等のエーテル類、窒素ガス、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス等を使用することができる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。噴射剤の含有量は、本発明の毛髪化粧料中の0.01〜50質量%が好ましく、特に5〜20質量%が好ましい。
さらに、本発明の毛髪化粧料は、成分(A)、(B)及び(C)を含有する組成物を泡吐出容器に充填することにより、ノンエアゾール型毛髪化粧料とすることができる。泡吐出容器としては、組成物を空気と混合し、泡状態として吐出させるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、軟質容器の胴部を手指で押圧することにより使用するスクイズフォーマー、ポンプ機構を備えたキャップの頭を手指で押圧することにより使用されるポンプフォーマー、トリガータイプ等が挙げられる。
スクイズフォーマーとしては、実公昭62-042785号公報、実公昭62-042786号公報、実公昭62-042787号公報に記載のもの、またそれに準ずるものが挙げられ、また、ポンプフォーマーとしては特開平7-315463号公報、特開平08-230961号公報等に記載のもの、またそれに準ずるものが挙げられる。これらの容器は、より泡質を向上させる目的で、吐出部に網体を装着させる場合が多く、その中でも100〜300メッシュの網体を1枚ないし2枚装着させたものが好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、ヘアスタイリング剤、ヘアコンディショニング剤等として用いるのが好ましく、その剤型としては、ポンプスプレー、エアゾールスプレー、ポンプフォーム、エアゾールフォーム、ジェル、ローション、ミスト、クリーム等が好ましい。中でも、ポンプスプレー、ポンプフォーム、エアゾールフォームが好ましい。
更に本発明の毛髪化粧料を毛髪に塗布後、加温することにより、成分(A)及び(B)の毛髪内部への浸透を促進することができる。加温には、ヘアアイロン、ドライヤー、ヒーター、コテ等を使用することができる。温度としては、60℃以上、特に70℃以上が好ましい。
また、日常生活において、本発明の毛髪化粧料により少なくとも1日1回以上処理し、その処理を好ましくは7日以上、より好ましくは14日以上継続することで、毛髪の柔らかさ、まとまり性、セット性及びセット持続性の両スタイリング性をより向上させることができる。
以下の実施例において、pHは、水で20質量倍に希釈ときの25℃における値を示す。また、表2〜5中の各成分の配合割合は質量%である。
合成例1
オルガノポリシロキサンAの合成
硫酸ジエチル6.5g(0.042モル)と2−エチル−2−オキサゾリン34.4g(0.36モル)を脱水した酢酸エチル87gに溶解し、窒素雰囲気下8時間加熱還流し、数平均分子量1300のポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を合成した。ここに、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(重量平均分子量32000、アミン当量2000)100gを用いて、N−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を淡黄色ゴム状半固体(138g、収率98%)として得た。最終生成物のオルガノポリシロキサンセグメントの含有率は71質量%、重量平均分子量は46000であった。溶媒としてメタノールを使用した塩酸による中和滴定の結果、約22質量%のアミノ基が残存していることがわかった。
合成例2
オルガノポリシロキサンBの合成
合成例1と同様の方法により、硫酸ジエチル6.5g(0.042モル)と2−エチル−2−オキサゾリン20.1g(0.21モル)、脱水した酢酸エチル57gから、数平均分子量900のポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を得た。更に、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(重量平均分子量36000、アミン当量2000)100gを用いて、N−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を淡黄色水飴状半固体(124g、収率98%)として得た。最終生成物のオルガノポリシロキサンセグメントの含有率は79質量%、重量平均分子量は46000であった。溶媒としてメタノールを使用した塩酸による中和滴定の結果、約21質量%のアミノ基が残存していることがわかった。
合成例3
オルガノポリシロキサンCの合成
合成例1と同様の方法により、硫酸ジエチル8.1g(0.053モル)と2−エチル−2−オキサゾリン39.0g(0.41モル)、脱水した酢酸エチル100gから、数平均分子量1200のポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を得た。更に、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(重量平均分子量32000、アミン当量2000)100gを用いて、N−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を淡黄色ゴム状半固体(143g、収率97%)として得た。最終生成物のオルガノポリシロキサンセグメントの含有率は68質量%、重量平均分子量は46000であった。溶媒としてメタノールを使用した塩酸による中和滴定の結果、アミノ基は残存していないことがわかった。
合成例4
オルガノポリシロキサンDの合成
合成例1と同様の方法により、硫酸ジエチル0.8g(0.005モル)と2−エチル−2−オキサゾリン12.8g(0.14モル)、脱水した酢酸エチル29gから、数平均分子量2700のポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を得た。更に、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(重量平均分子量100000、アミン当量20000)100gを用いて、N−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を淡黄色ゴム状固体(111g、収率98%)として得た。最終生成物のオルガノポリシロキサンセグメントの含有率は88質量%であり、重量平均分子量は114000であった。溶媒としてメタノールを使用した塩酸による中和滴定の結果、アミノ基は残存していないことがわかった。
合成例5
オルガノポリシロキサンEの合成
実施例1と同様の方法により、硫酸ジエチル3.2g(0.021モル)と2−エチル−2−オキサゾリン92.8g(0.98モル)、脱水した酢酸エチル205gから、数平均分子量5200のポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を得た。更に、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(重量平均分子量50000、アミン当量3800)100gを用いて、N−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を淡黄色ゴム状固体(188g、収率96%)として得た。最終生成物のオルガノポリシロキサンセグメントの含有率は51質量%であり、重量平均分子量は98000であった。溶媒としてメタノールを使用した塩酸による中和滴定の結果、約24質量%のアミノ基が残存していることがわかった。
本実施例において使用するオルガノポリシロキサンA〜Eの物性を表1に示す。
Figure 2009046466
a/b:オルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比
MWsi:主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量
MWox:ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントの数平均分子量
MWg :隣接するポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント間における、オルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量
MWt :オルガノポリシロキサンの重量平均分子量
実施例1〜26及び比較例1〜24
表2〜5に示す組成の毛髪化粧料を常法により調製した。なお、表2及び4の組成の毛髪化粧料はエアゾール型の泡状毛髪化粧料であり、表3及び5に示す組成の毛髪化粧料はノンエアゾール型のミストである。
Figure 2009046466
Figure 2009046466
Figure 2009046466
Figure 2009046466
*1:ソフタノール90(日本触媒製)
*2:ユニループYM−250(日本油脂製)
*3:ニッコールBC−20TX(日本サーフアクタント工業製)
*4:KF6029(信越化学工業製)
*5:SM8704C(東レ・ダウコーニング社)
各実施例及び比較例で得られた泡状毛髪化粧料について、下記の方法及び基準にしたがって「セット性」、「セットの持続性」、「髪の柔らかさ」、「まとまり性」「べとつきのなさ」、「洗髪後のハリ・コシ向上効果」、「洗髪後のまとまり性」を評価した。
(評価方法)
髪の長さが肩より長く(セミロング〜ロング)、3ヶ月以内にウェーブパーマを掛けた女性専門パネラー5人に、各実施例及び比較例で得られた泡状毛髪化粧料をそれぞれ適量(3g〜5g)頭髪に塗布し、下記評価を行った。
(1)セット性
整髪後、完全に乾燥した状態でのセット性を評価した。
(2)セットの持続性
整髪後、完全に乾燥し、更に4時間経過したときのセット性を評価した。
(3)髪の柔らかさ
整髪後、完全に乾燥した状態での髪の柔らかさを評価した。
(4)まとまり性
整髪後、完全に乾燥した状態での髪のまとまり性を評価した。
(5)べとつきのなさ
整髪後、完全に乾燥した状態での髪のべとつきのなさを評価した。
(6)洗髪後のハリ・コシ向上効果
(1)〜(5)の評価後、表6のモデルシャンプーで洗浄し、自然乾燥した状態での髪のハリ・コシ向上効果を評価した。
(7)洗髪後のまとまり性
(1)〜(5)の評価後、表6のモデルシャンプーで洗浄し、自然乾燥した状態での髪のまとまり性を評価した。
Figure 2009046466
(評価基準)
専門パネラー5名により、表7に示す基準に従って官能評価を行い、各専門パネラーの評価点を合計し、下記の判定基準に従って評価した。実施例1〜16の結果を表8に、実施例17〜26の結果を表9に、比較例1〜12の結果を表10に、比較例13〜24の結果を表11にそれぞれ示す。
Figure 2009046466
(判定基準)
◎:合計点が22以上
○:合計点が22未満、17以上
△:合計点が17未満、11以上
×:合計点が11未満
Figure 2009046466
Figure 2009046466
Figure 2009046466
Figure 2009046466
オルガノポリシロキサンA〜Cを含む毛髪化粧料の調製例を下記に示す。
調製例1(整髪用ポンプミスト)
(質量%)
リンゴ酸 2.0
ベンジルアルコール 0.5
オルガノポリシロキサンA 1.1
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.3
グリセリン 2.0
エタノール 9.5
香料 0.01
水 残量
水酸化ナトリウム(pH調整剤) pH3.7に調整
調製例2(整髪用ポンプミスト)
(質量%)
リンゴ酸 1.5
乳酸 2.0
2-ベンジルオキシエタノール 1.0
ジプロピレングリコール 0.5
ポリオクタニウム−11*1 0.7
オルガノポリシロキサンA 2.8
オルガノポリシロキサンB 0.2
エタノール 12.0
香料 0.01
水 残量
水酸化ナトリウム(pH調整剤) pH3.7に調整
*1:ガフカット755N、アイエスピー・ジャパン(株)製
調製例3(整髪ジェル)
(質量%)
リンゴ酸 1.5
クエン酸 1.5
グリセリン 2.0
ベンジルアルコール 0.3
1,3-ブチレングリコール 1.0
オルガノポリシロキサンA 1.5
オルガノポリシロキサンB 0.5
ヒドロキシエチルセルロース*2 2.0
エタノール 25.0
香料 0.02
水 残量
水酸化ナトリウム(pH調整剤) pH3.7に調整
*2:HECダイセル SE850K、ダイセル化学工業(株)製
調製例4(整髪ローション)
(質量%)
リンゴ酸 1.2
乳酸 1.0
ベンジルアルコール 0.3
ジプロピレングリコール 0.5
オルガノポリシロキサンA 1.6
オルガノポリシロキサンD 0.5
グリセリン 1.0
エタノール 12.0
香料 0.02
水 残量
水酸化ナトリウム(pH調整剤) pH3.7に調整
調製例5(整髪ローション)
(質量%)
リンゴ酸 1.5
グリコール酸 1.0
ベンジルアルコール 0.5
フェノキシエタノール 0.3
オルガノポリシロキサンB 0.8
オルガノポリシロキサンC 0.5
ポリエチレングリコール(Mw=400)*3 0.45
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1
エタノール 7.5
水 残量
水酸化ナトリウム(pH調整剤) pH3.7に調整
*3:ADEKA PEG400、(株)ADEKA製
調製例6(整髪用ポンプフォーム)
(質量%)
リンゴ酸 1.0
乳酸 1.5
グリセリン 1.0
ベンジルアルコール 0.2
ジプロピレングリコール 0.7
1,3-ブチレングリコール 0.3
オルガノポリシロキサンA 1.2
オルガノポリシロキサンB 0.7
オルガノポリシロキサンD 0.5
ポリオクタニウム−11*1 0.5
ポリオキシエチレントリデシルエーテル 1.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.2
エタノール 5.5
香料 0.01
水 残量
水酸化ナトリウム(pH調整剤) pH3.7に調整
*1:ガフカット755N、アイエスピー・ジャパン(株)製
調製例7 ヘアクリーム(pH3.7)
(質量%)
オルガノポリシロキサンA 0.7
オルガノポリシロキサンB 0.3
オルガノポリシロキサンD 0.3
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 0.24
リンゴ酸 0.5
ベンジルアルコール 0.2
ジプロピレングリコール 2.0
N,N-ジメチルオクタデシロキシプロピルアミン 0.2
セタノール 1.6
パルミチン酸イソプロピル 0.5
ジメチコーン(東レ・ダウコーニング社,BY22-060) 0.5
香料 0.1
pH調整剤(水酸化ナトリウム,乳酸) 適量
水 残量

Claims (4)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C):
    (A)ヒドロキシ基を有していてもよい有機カルボン酸又はその塩
    (B)次の(b1)〜(b5)から選ばれる有機溶剤
    (b1)一般式(1)で表される化合物
    Figure 2009046466
    〔式中、R1は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は基R2−Ph−R3−(R2;水素原子、メチル基又はメトキシ基,R3;結合手又は炭素数1〜3の飽和若しくは不飽和の二価の炭化水素基,Ph;パラフェニレン基)を示し、Aは結合手又は炭素数1〜4の二価の飽和炭化水素基を示し、Y及びZはそれぞれ独立に水素原子又は水酸基を示し、p及びqはそれぞれ独立に0〜5の整数を示す。ただし、p=q=0であるときは、Zは水酸基であり、またR1は水素原子及び基R2−Ph−のいずれでもない。〕
    (b2)窒素原子に炭素数1〜18のアルキル基又はアルケニル基が結合したN−アルキルピロリドン又はN−アルケニルピロリドン
    (b3)炭素数2〜4のアルキレンカーボネート
    (b4)数平均分子量100〜1000のポリプロピレングリコール
    (b5)一般式(2)、(3)又は(4)で表されるラクトン又は環状ケトン
    Figure 2009046466
    〔式中、Xはメチレン基又は酸素原子を示し、R4及びR5は相異なる置換基を示し、a及びbはそれぞれ独立に0又は1を示す。〕
    (C)主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントのケイ素原子の少なくとも2つに、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して、下記一般式(5);
    Figure 2009046466
    (式中、R6は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、nは2又は3を示す。)
    で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントが結合してなり、
    ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントの数平均分子量が800〜1600であり、
    主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比(a/b)が65/35〜82/18であり、
    主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が10,000〜100,000である、オルガノポリシロキサン
    を含有する、毛髪化粧料。
  2. 成分(A)が炭素数2〜6のヒドロキシカルボン酸又はその塩である、請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. 成分(B)がジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、2−ベンジルオキシエタノール、プロピレンカーボネート及びポリプロピレングリコール(数平均分子量300〜500)から選ばれる少なくとも1種である、請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
  4. 水で20質量倍に希釈したときの25℃におけるpHが2.5〜4.5である、請求項
    1〜3のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
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