JP3740100B2 - コンディショニング剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、繊維や毛髪に対し良好な柔軟性及びすべり性を付与することができるコンディショニング剤に関する。特に、毛髪に対し、塗布からすすぎ時の油性感、柔軟性及びすべり性が良好であり、乾燥後の柔軟性及びすべり性が良好なコンディショニング剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
繊維や毛髪のコンディショニング剤として、従来、種々の陽イオン界面活性剤が使用されている。その際に求められる性能は、例えば繊維柔軟剤では、仕上がり時の風合いや柔らかさが要求されている。また毛髪化粧料では、湿潤時から乾燥後まで毛髪に対する油性感、柔軟性、すべり性が要求されている。
【0003】
このような要求から、従来は、コンディショニング剤として、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等の第4級アンモニウム塩が用いられているが、これらの要求を満足するコンディショニング剤は得られていない。
【0004】
ドイツ特許DE3517098号明細書にはエーテル型第1級アミンが繊維処理剤として記載されており、繊維処理におけるハンドリング性が向上すると言われている。しかしながら、かかる化合物をコンディショニング剤として使用するという記載はされておらず、また、第1級アミンでは、充分なコンディショニング効果が得られない。
【0005】
WO90/03423号明細書にはポリオキシエチレン鎖を有するエーテル型第3級アミンが低温洗浄剤として記載されており、口紅や石油の汚れを除去する効果が良好であると言われている。しかしながら、かかる化合物をコンディショニング剤として使用するという記載はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、毛髪に対し湿潤時から乾燥後まで良好な柔軟性及びすべり性を付与することができ、一方、繊維に対し乾燥後良好な柔軟性及び感触を付与することができるコンディショニング剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、特定のエーテル型第3級アミンを使用すれば、繊維や毛髪に対し湿潤時から乾燥後まで良好な柔軟性及びすべり性を付与することができ、特に乾燥後のすべり性に優れるコンディショニング剤が得られることを見出した。
すなわち本発明は、一般式(1)
【0008】
【化2】
【0009】
〔式中、R1は、炭素数6〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、R2及びR3は、同一又は異なる炭素数1〜6のアルキル基、又は-(AO)nH(Aは炭素数2〜4のアルキレン基、nは1〜6の数を示し、n個のAは同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)を示す〕
で表される第3級アミン又はその塩を含有するコンディショニング剤組成物を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
上記一般式(1)において、R1、R2及びR3は以下に示すものが、湿潤時から乾燥後まで良好な柔軟性及びすべり性を付与することができ、特に乾燥後のすべり性に優れる観点から好ましい。
R1としては、好ましくは炭素数12〜24、さらに好ましくは炭素数14〜22の、直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、特にアルキル基が好ましい。
R2及びR3としては、同一又は異なる炭素数1〜6のアルキル基又は−(CH2CH2O)nH基(nは1〜3、特に1が好ましい)が好ましく、R2及びR3の一方が−(CH2CH2O)nH基である場合は他方は炭素数1〜6のアルキル基であるのが好ましい。更に、R2及びR3としては、同一又は異なる炭素数1〜6のアルキル基がより好ましく、特にメチル基又はエチル基が好ましい。
【0011】
一般式(1)で表される第3級アミン(以下、第3級アミンと云う)の合成法は種々知られており、例えば以下の反応式に従って製造することができる。
【0012】
【化3】
【0013】
〔式中、R1、R2及びR3は、前記と同じ意味を示す。〕
すなわち、まずアルカリ金属水酸化物の存在下、アルコール(2)にアクリロニトリルを反応させてアルコキシプロピオニトリル(3)とした後、水素化触媒を用いて水素化することによりアルコキシプロピルアミン(4)を得る。次いで、このアルコキシプロピルアミン(4)に対し、触媒の存在下、3級化剤(ホルムアルデヒド若しくは総炭素数2〜6のアルキルアルデヒドと水素の組合せ、又は炭素数2〜4のアルキレンオキサイド)を反応させて第3級アミンを得ることができる。
【0014】
本発明のコンディショニング剤組成物として、アミン臭の低減や、柔軟性やすべり性といったコンディショニング効果を高める観点から、前記コンディショニング剤に更に無機酸及び有機酸から選ばれる一種以上を含有したものが挙げられる。
【0015】
無機酸としては塩酸、硫酸、リン酸等が挙げられる。有機酸としては、酢酸、プロピオン酸等のモノカルボン酸;マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸等のジカルボン酸;グリコール酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等のヒドロキシカルボン酸;ポリグルタミン酸等のポリカルボン酸;グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸、などが挙げられる。これらの中で、無機酸、ジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、酸性アミノ酸が好ましく、無機酸としては、塩酸が特に好ましい。ジカルボン酸としては、マレイン酸、コハク酸が特に好ましい。ヒドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸が特に好ましい。酸性アミノ酸としては、グルタミン酸が特に好ましい。
【0016】
上記無機酸及び/又は有機酸の配合量は、第3級アミン又はその塩に対し、0.1〜10倍モル、更に0.3〜3倍モル含有することが、アミン臭の低減や柔軟性や、すべり性のようなコンディショニング効果を高める観点から、望ましい。
【0017】
第3級アミンは、コンディショニング剤組成物中で無機酸および/又は有機酸から選ばれる一種以上の酸を含有する場合、これらの酸と塩を形成していてもよく、または塩を形成しない状態で存在してもよい。
第3級アミンの塩としては、上記の無機酸又は有機酸との塩が挙げられ、塩酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、グルタミン酸塩が好ましい。
【0018】
本発明のコンディショニング剤組成物のpHは特に限定されないが、水で20倍希釈時、25℃にて2〜8が好ましい。特に毛髪用リンス、コンディショナー等に使用する場合はpH(25℃)3〜6が好ましく、毛髪用シャンプーに使用する場合はpH(25℃)5〜8が好ましい。
【0019】
本発明のコンディショニング剤組成物には、繊維の風合いや毛髪の感触を高める観点から、更に油性成分を含有することができる。油性成分としては、高級アルコール、エステル油、シリコーン、軽質流動イソパラフィン、軽質流動パラフィン、パラフィン、ワックス、スクアラン等の炭化水素類、グリセリド類等が挙げられ、高級アルコール、エステル油、シリコーンが好ましく、高級アルコール及び/又はシリコーンが特に好ましい。
【0020】
高級アルコールとしては、直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコール類、好ましくは炭素数12〜26の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコール、更に好ましくはセタノール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベへニルアルコール、カラナービルアルコール、セリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコールが挙げられ、特にセタノール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベへニルアルコールの1種又は2種以上の混合物が好ましい。ここでセタノールとはセチルアルコールを主成分とし、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等の高級アルコールを含有するものをいう。
【0021】
エステル油としては、モノエステル油、または分子内に2以上のエステル結合を有するエステル油の1種又は2種以上の混合物が好ましい。
モノエステル油としては、総炭素数8〜40のモノエステル油、好ましくは炭素数2〜22、より好ましくは炭素数8〜20の1価脂肪酸と炭素数1〜20の1価又は多価アルコールとのモノエステル等が挙げられ、これらは直鎖でも分岐でもよく、また飽和でも不飽和でもよい。パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリイソデシル、ステアリン酸ステアリル、モノイソステアリン酸ジグリセリルが特に好ましい。
分子内に2以上のエステル結合を有する多価エステル油としては、総炭素数8〜120の多価エステル油、好ましくは炭素数2〜22の1価又は多価の脂肪酸の1種又は2種以上の混合物と炭素数2〜20の1価又は多価アルコールの1種又は2種以上の混合物との多価エステルが挙げられ、これらは直鎖でも分岐でもよく、また飽和でも不飽和でもよく、さらに芳香環を含んでもよい。ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジペンタエリスリトールとヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸、ロジン等の混合脂肪酸とのエステルが特に好ましい。
【0022】
シリコーンとしては、特開平6−48916号公報に記載されている(A)ジメチルポリシロキサン、(B)メチルフェニルポリシロキサン、(C)アミノ変性シリコーン〔水性乳濁液としては、SM8704C(東レ・ダウコーニング・シリコーン製)、DC939(東レ・ダウコーニング・シリコーン製)等が挙げられる〕、(D)脂肪酸変性ポリシロキサン、(E)アルコール変性シリコーン、(F)脂肪族アルコール変性ポリシロキサン、(G)ポリエーテル変性シリコーン、(H)エポキシ変性シリコーン、(I)フッ素変性シリコーン、(J)環状シリコーン、(K)アルキル変性シリコーン、(L)アミノ変性シロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体等が挙げられる。
【0023】
上記(C)の中で、末端ヒドロキシジメチルタイプ及び末端トリメチルシリルタイプのアミノ変性シリコーンが好ましく、代表的なものとして平均分子量が約3000〜100000のアモジメチコーンが挙げられる。
上記(C)は水性乳濁液として用いるのが好ましく、該水性乳濁液は、例えば、特公昭56−38609号公報に記載されている方法に従って、環状ジオルガノポリシロキサンと、アミノアルキル基及びヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、オキシアルキレン基又はポリオキシアルキレン基を有するオルガノアルコキシシランとを、第4級アンモニウム塩系界面活性剤及び水の存在下に乳化重合することにより得られる。
【0024】
また、上記アミノ変性シリコーンを水性乳濁液として用いる場合、該水性乳濁液中に含有されるアミノ変性シリコーンの量は通常20〜60重量%、好ましくは30〜50重量%である。
【0025】
上記(L)の中で、下記一般式で表されるものが好ましい。
【0026】
【化4】
【0027】
〔式中、R21は水素原子又は炭素数1〜6の1価の炭化水素基を示し、R22はR21又はEのいずれかを示し、Eは−R23−Z(ここでR23は直接結合手又は炭素数1〜20の2価の炭化水素基を示し、Zは1〜3級アミノ基含有基又はアンモニウム基含有基を示す。)で表される反応性官能基を示し、aは2以上の数を示し、bは1以上の数を示し、sは2〜10の数を示し、c個のsは同一でも異なってもよく、cは4以上の数を示し、dは2以上の数を示し、Yは炭素−珪素原子によって隣接珪素原子に、酸素原子によってポリオキシアルキレンブロック鎖に結合している2価の有機基を示す。尚、複数個のR21、R22及びEは同一でも異なっても良い。〕
【0028】
これらのシリコーンのうち、本発明のコンディショニング剤組成物がヘアリンス、ヘアコンディショナー等の洗い流すタイプの毛髪化粧料である場合には、上記(A)、(C)、(F)、(G)、(J)及び(L)が好ましい。また、へアクリーム、リーブオントリートメント等の洗い流さないタイプの毛髪化粧料の場合には、上記(A)、(B)、(C)、(G)、(J)及び(L)が好ましい。
【0029】
本発明のコンディショニング剤組成物中の第3級アミン又はその塩の含有量は、毛髪又は繊維に十分に柔軟性及びすべり性を付与でき、かつ保存時における沈殿、固化、分層等が生じない製品の安定性上の観点から、0.01〜30重量%、更に0.1〜20重量%、より更に0.1〜10重量%、特に0.5〜10重量%が好ましい。油性成分の含有量は、十分に油性成分特有の柔軟性、しっとり感を付与することができ、かつ製品の安定性上の観点から、0.01〜30重量%、更に0.1〜30重量%、特に1〜20重量%が好ましい。中でもシリコーンの含有量は、十分にシリコーン特有の感触を付与することができ、かつ製品の安定性上の観点から、0.01〜20重量%、特に0.1〜10重量%が好ましい。
【0030】
本発明のコンディショニング剤組成物中の第3級アミン又はその塩(以下、第3級アミンの塩も含めて第3級アミンと云う)と油性成分との重量比は、油性成分の乳化安定性の観点から、第3級アミン/油性成分が20/1〜1/30、更に10/1〜1/10、特に1/1〜1/10が好ましい。また、第3級アミンとシリコーン以外の油性成分との和と、シリコーンとの重量比は、製品安定性の観点から、〔第3級アミン+シリコーン以外の油性成分〕/シリコーンが20/1〜1/20、更に10/1〜1/10、特に10/1〜1/5が好ましい。
【0031】
本発明のコンディショニング剤組成物は、繊維や毛髪のコート感を付与し、相乗的にリッチ感を向上させる観点から、更に第4級アンモニウム塩を含有することができる。その例として、下記一般式(5):
【0032】
【化5】
【0033】
〔式中、R4、R5、R6及びR7のうち、少なくとも1個は総炭素数12〜28、好ましくは16〜28の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基、アルケノイルアミノ基、アルカノイルオキシ基又はアルケノイルオキシ基が置換していてもよい直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜5のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は合計付加モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、Z-はハロゲンイオン又は有機アニオン、例えば、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホスフェート、ニトレート、スルフォネート、スルフェート及びアルキルスルフェート基から選択されたもの、を示す。〕
で表わされる第4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0034】
上記化合物(5)の好ましい具体例としては、アルコキシ基で置換されていてもよい塩化モノアルキルトリメチルアンモニウム、アルコキシ基で置換されていてもよい塩化ジアルキルジメチルアンモニウム等が挙げられる。更に好ましくは、アルコキシ基で置換されていてもよい炭素数16〜22の塩化モノアルキルトリメチルアンモニウムで、例えば塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチルオキシプロピルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルオキシプロピルトリメチルアンモニウムが挙げられる。
【0035】
本発明の第3級アミンと第4級アンモニウム塩との使用比率は、柔軟性及びすべり性の観点から、「第3級アミン/第4級アンモニウム塩」(重量比)が1/4以上であるのが好ましく、更には1/2〜20/1、特に1/1〜10/1であるのが好ましい。
【0036】
本発明のコンディショニング剤組成物には、他の陽イオン性界面活性剤や陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤、他の炭化水素;ラノリン誘導体;他の高級脂肪酸エステル類;高級脂肪酸類;他の油脂類;イソステアリルグリセリルエーテル、イソステアリルペンタエリスリルグリセリルエーテル等のエーテル油;フッ素化炭化水素、フルオロエステル、フルオロエーテル等のフッ素化油;グリセリン、セラミド、擬似セラミド、ヒアルロン酸、分子量300以上のポリエチレングリコール、分子量5000を越えるポリプロピレングリコール、ポリグリセリン等の保湿剤;カチオン性ポリマー;多糖類;加水分解シルク、コラーゲン等のポリペプタイド;エチレングリコールジステアレート、ジステアリルエーテル等の有機パール化剤、雲母チタン等の無機パール化剤等のパール化剤;液晶形成基剤;ナフタレンスルホン酸又はその塩等の芳香族スルホン酸又はその塩類;酸性染料、塩基性染料、顔料等の色素;香料;噴射剤;EDTA等のキレート剤;NaOH、KOH、トリエタノールアミン等の塩基又は酸等のpH調整剤;パラベン、安息香酸、メチルクロロイソチアゾリノン等の防腐剤;ピリチオン亜鉛、ピロクトンオラミン、イオウ等の抗フケ剤(抗フケ剤の配合量は0.01〜1重量%が好ましい);ケイ皮酸誘導体、ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体等の紫外線吸収剤;BHT、
BHA、トコフェロール等の酸化防止剤;トリクロサン、トリクロロカルバニリド等の抗菌剤;オリーブ油、ホホバ油等の動植物油;他のアミノ酸;パンテノール等のビタミン又はプロビタミン類;無機又は有機の不溶性粉体;粘土鉱物等の粘度調整剤;植物エキス;育毛剤;抗炎症剤;メントール等の清涼剤等を、本発明の目的を損なわない範囲内で適宜配合することができる。
【0037】
上記陽イオン性界面活性剤の例としては、一般式(6):
R8CONH(CH2)tN(R9)2 (6)
(式中、R8は炭素数11〜21の高級脂肪酸の残基であり、R9は炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示し、tは2〜4の整数を示す)で表されるアミドアミン化合物の酸中和物が挙げられる。中和に用いる酸としては塩酸、リン酸等の無機酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸等の有機酸、及びグルタミン酸、α−アラニン等の酸性アミノ酸が挙げられる。アミドアミン化合物の酸中和物としては、具体的には、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド塩酸塩、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミドグルタミン酸塩、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミドリンゴ酸塩が挙げられる。配合量はコンディショニング剤組成物の0.01〜20重量%が好ましく、0.05〜10重量%がより好ましい。
【0038】
上記陰イオン性界面活性剤としては、硫酸系、スルホン酸系、カルボン酸系、リン酸系及びアミノ酸系のものが好ましく、例えばアルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、アシルイセチオネート、アシルメチルタウレート、高級脂肪酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、アシルグルタミン酸塩、アラニン誘導体、グリシン誘導体、アルギニン誘導体等が挙げられる。
【0039】
これらのうち、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アシルイセチオネート、アシルメチルタウレート、高級脂肪酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、アシルグルタミン酸塩、アルキルアラニン誘導体が好ましく、特に一般式(7)又は(8)で表されるものが好ましい。
R10O(CH2CH2O)mSO3M (7)
R11OSO3M (8)
(式中、R10は炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を示し、R11は炭素数10〜18のアルキル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミン又は塩基性アミノ酸を示し、mはエチレンオキサイドの平均付加モル数で1〜5の数を示す。)
配合量はコンディショニング剤組成物の0.01〜30重量%が好ましく、0.05〜20重量%がより好ましい。
【0040】
上記非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、パーム核油脂肪酸メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルポリグルコシドが挙げられる。配合量はコンディショニング剤組成物の0.01〜30重量%が好ましく、0.05〜20重量%がより好ましい。
【0041】
上記両性界面活性剤等としては、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アミドアミノ酸(イミダゾリン型ベタイン)、アルキルジメチルアミンオキサイドが挙げられ、脂肪酸アミドプロピルベタインが好ましい。配合量はコンディショニング剤組成物の0.01〜30重量%が好ましく、0.05〜20重量%がより好ましい。
【0042】
本発明のコンディショニング剤組成物には、上記カチオン性ポリマーを増粘剤又は感触向上剤として配合することができる。上記カチオン性ポリマーとして、カチオン化セルロース、カチオン化グアガム、ジアリルジメチルアンモニウムクロリドとアクリルアミド等の共重合体等の各種合成ポリマーが挙げられる。配合量はコンディショニング剤組成物の0.01〜20重量%が好ましく、0.05〜15重量%が特に好ましい。
【0043】
また本発明のコンディショニング剤組成物には、増粘高分子を配合することができる。増粘高分子として、ヒドロキシエチルセルロース、グアガム、キサンタンガム、ポリアクリル酸系高分子が挙げられる。配合量はコンディショニング剤組成物の0.01〜20重量%が好ましく、特に0.05〜15重量%が好ましい。
【0044】
組成物中には、整髪性の向上、感触改善の点から、皮膜形成ポリマーを含有させてもよい。皮膜形成ポリマーとしては、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン/ジアルキルアミノエチルメタクリレート(四級塩化)共重合体等のポリビニルピロリドン系高分子化合物;メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体等の酸性ビニルエーテル系高分子化合物;(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体等の酸性アクリル系高分子化合物;N−メタクリロイルエチル−N,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン/メタクリル酸ブチル共重合体等の両性アクリル系高分子化合物;アクリルアミド・アクリルエステル系四元共重合体等の塩基性アクリル系高分子化合物;ヒドロキシプロピルキトサン、カルボキシメチルキチン、カルボキシメチルキトサン等のキチン・キトサン誘導体などが挙げられる。
【0045】
皮膜形成ポリマーは2種以上を併用することもでき、その含有量は0.1〜10%、特に0.5〜5%が好ましい。
【0046】
また本発明のコンディショニング剤組成物には、次の(b1)〜(b5)から選ばれる前記保湿剤以外の有機溶剤を配合することができる。
(b1)一般式(9)で表される化合物
【0047】
【化6】
【0048】
[式中、R12は水素原子、低級アルキル基又は基R13−Ph−R14−(R13;水素原子、メチル基又はメトキシ基、R14;結合手又は炭素数1〜3の飽和若しくは不飽和の二価の炭化水素基、Ph;パラフェニレン基)を示し、Y1及びZ1は水素原子又は水酸基を示し、p、q及びrは0〜3の整数を示す。ただし、p=q=0であるときは、Z1は水素原子ではなく、またR12は水素原子及び基R13−Ph−のいずれでもない。ただし、前記保湿剤を除く。]
(b2)窒素原子に炭素数1〜18のアルキル基が結合したN−アルキルピロリドン
(b3)炭素数1〜4のアルキレンカーボネート
(b4)分子量200〜5000のポリプロピレングリコール
(b5)一般式(10)、(11)又は(12)で表されるラクトン又は環状ケトン
【0049】
【化7】
【0050】
[式中、Xはメチレン基又は酸素原子を示し、R15及びR16は相異なる置換基を示し、e及びfは0又は1を示す。]
【0051】
前記有機溶剤のうち、(b1)としては、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、ブタノール、イソブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、フェネチルアルコール、p−アニシルアルコール、p−メチルベンジルアルコール、フェノキシエタノール、2−ベンジルオキシエタノール、メチルカルビトール、エチルカルビトール、プロピルカルビトール、ブチルカルビトール、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、グリセリン等が挙げられる。(b2)としては、N−メチルピロリドン、N−オクチルピロリドン、N−ラウリルピロリドン等が挙げられる。(b3)としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等が挙げられる。(b4)のポリプロピレングリコールとしては、分子量200〜1000のものが好ましい。(b5)において、一般式(10)〜(12)中のR15及びR16としては、直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基、水酸基、スルホン酸基、リン酸基、カルボキシ基、フェニル基、スルホアルキル基、リン酸アルキル基、カルボキシアルキル基等が好ましく、なかでもγ−ラクトンの場合にはγ位、δ−ラクトンの場合にはδ位(すなわちヘテロ酸素原子の隣接メチレン)に置換した、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等が好ましい。また、一般式(10)〜(12)で表される化合物の水溶性を増大させたい場合には、R15又はR16としてスルホン酸基、リン酸基、カルボキシ基等の酸性基やこれらが置換したアルキル基を有するのが好ましい。(b5)のうち、ラクトンとしては、γ−ブチロラクトン、γ−カプロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトン、δ−カプロラクトン、δ−ヘプタノラクトン等が挙げられるが、ラクトンの安定性の点から、γ−ラクトン、特にγ−ブチロラクトン、γ−カプロラクトンが好ましい。(b5)のうち、環状ケトンとしては、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、4−メチルシクロヘプタノン等が挙げられる。
【0052】
前記有機溶剤は、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、使用感、ツヤ及び柔軟性の向上の点から、本発明の毛髪洗浄剤中の0.01〜50重量%が好ましく、更には0.1〜35重量%、特に0.5〜10重量%が好ましい。
【0053】
本発明のコンディショニング剤は、水溶液、エタノール溶液、エマルション、サスペンション、ゲル、液晶、固形、エアゾール、スプレー等の所望の剤型にすることができる。
【0054】
また本発明のコンディショニング剤は、毛髪用に使用する場合はヘアリンス、へアコンディショナー、へアトリートメント、へアパック、へアクリーム、コンディショニングムース(コンディショニングフォーム)、へアムース(ヘアフォーム)、へアスプレー、シャンプー、リーブオントリートメント、ワックス、トニック、ヘアローション等の製品とすることができる。繊維用に使用する場合は、繊維柔軟剤、仕上げ剤の製品とすることができる。なかでも、毛髪化粧料として用いるのが好ましい。特に水を媒体とし、本発明の第3級アミン又はその塩を0.1〜10重量%含有するヘアリンス、ヘアコンディショナーまたはヘアトリートメントが好ましい。シャンプー用に用いる場合は、透明で優れたコンディショニング効果を付与するシャンプーが得られる。
【0055】
【実施例】
以下、製造例及び実施例について説明する。これらの例中、「%」及び
「ppm」は重量に基づくものである。実験に用いた試薬及び触媒は工業的に入手可能なもの、及びそれを用いて別途調製したものである。なお、本実験で用いたホルマリンは全てホルムアルデヒド36%、水57%、メタノール7%のものである。実施例中のpHは水で20倍希釈時、25℃にて測定したものである。
【0056】
製造例1(アミン1の製造)
高級アルコール:1−ヘキサデカノール/1−オクタデカノール=35/65%の混合物および水酸化カリウムをフラスコに入れ、120℃に昇温、反応系内の脱水操作を1時間行った。脱水終了後、60℃まで冷却し、アクリロニトリルを1時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で攪拌を30分行い、目的とするアルコールのシアノエチル化物を得た。
得られたシアノエチル化物、ラネーニッケル触媒、水及び水酸化ナトリウムを2Lオートクレーブに入れ、系内を水素置換後、2.0Mpaまで昇圧し、120℃の反応温度まで昇温した。圧力を2.0Mpaに維持して反応を行った。反応終点は、水素吸収量が0になった時点とし、更に30分間熟成を行った。その後80℃まで冷却、濾過による触媒除去操作を行い、目的の3−ヘキサデシロキシプロピルアミン/3−オクタデシロキシプロピルアミン混合物を得た。
続いて、2Lオートクレーブに3−ヘキサデシロキシプロピルアミン/3−オクタデシロキシプロピルアミン混合物、5%Pd/C触媒(含水率50%)を仕込み、水素置換した。120℃に昇温後、水素で2.0Mpa、排気流速(オートクレーブ出口流量)を5L/hとし、攪拌しながらホルマリン(2.2倍モル)を5時間かけて連続供給した。その際、反応により水素が吸収されるため、2.0Mpaを保つように水素を供給した。ホルマリン供給終了後、熟成を30分間行い、反応を終了した。冷却後、反応液スラリーを抜き出して、濾過(5C濾紙使用)を行い、静置分離で上層(オイル層)を取り出した。
残存する水、メタノール、ホルムアルデヒド等の低沸点物質を減圧下で除去、精製することにより、目的のN,N−ジメチル−3−ヘキサデシロキシプロピルアミン/N,N−ジメチル−3−オクタデシロキシプロピルアミンの混合物(アミン1)を得た。
【0057】
製造例2(アミン2の製造)
原料の高級アルコールに、1−テトラデカノール/1−ヘキサデカノール=35/65%の混合物を用いた。また、ホルマリンの代わりにアセトアルデヒドを用い、アミン1と同様に調製して、アミン2を得た。
【0058】
製造例3(アミン3の製造)
原料の高級アルコールに1−オクタデカノールを用いて、アミン1と同様に調製して、アミン3を得た。
【0059】
製造例4(アミン4の製造)
原料の高級アルコールに、C18/C20/C22/C24のアルコール=4/12/82/2%の混合物を用い、アミン1と同様に調製して、アミン4を得た。
【0060】
実施例1
表1に示すアミン1〜4又は比較のため従来の陽イオン性界面活性剤を用いて、表2に示す組成のヘアリンス剤(本発明品1〜9及び比較品1〜3)を常法により製造した。これらのヘアリンス剤について、下記の方法により柔軟性およびすべり性を官能評価した。なお、表2中の数値は「重量%」である。
【0061】
【表1】
【0062】
<評価方法>
あらかじめコールドパーマの化学処理を施した日本人女性の毛髪20g(長さ20cm)を束ね、陰イオン性界面活性剤を主体とする市販のシャンプーを用いて洗浄した。その後、ヘアリンス剤1.0gを均一に塗布し、30秒間40℃の流水ですすいだ。
この塗布時のリッチ感と、すすぎ時の毛髪の柔軟性及びすべり性、さらにタオルドライ後、ドライヤーで十分に乾燥させた後の柔軟性及びすべり性について、5名の専門パネラーにより以下の基準に従って評価した。
4:非常に良い、3:良い、2:どちらともいえない、1:悪い
5名の評価の平均点を求め、3.6以上を◎、2.6〜3.4を○、1.6〜2.4を△、1.6以下を×とした。その結果を表2に示す。
【0063】
【表2】
【0064】
セタノール1は、セチルアルコール/ステアリルアルコールの重量比7/3の混合物である。以下の実施例においても同様である。
【0065】
実施例2
下記組成のヘアトリートメントを製造した。
*:SH200C 500cs; 東レ・ダウコーニング・シリコーン製
このヘアトリートメントはpH3.5であり、塗布からすすぎにおける油性感、柔軟性及びすべり性、及び乾燥後の柔軟性及びすべり性がともに良好であった。
【0066】
実施例3
下記組成のヘアトリートメントを製造した。
*:SH200 10万cs;東レ・ダウコーニング・シリコーン製
このヘアトリートメントはpH3.5であり、塗布からすすぎにおける油性感、柔軟性及びすべり性、及び乾燥後の柔軟性及びすべり性がともに良好であった。
【0067】
実施例4
下記組成のヘアリンスを製造した。
*:JR400,UCC社製
このヘアリンスはpH4.5であり、塗布からすすぎにおける油性感、柔軟性及びすべり性、及び乾燥後の柔軟性及びすべり性がともに良好であった。
【0068】
実施例5
表3に示す組成のヘアシャンプー(本発明品10,11及び比較品4,5)を常法により製造した。これらのヘアシャンプーについて、下記の方法により使用感及び低温安定性を評価した。なお、表3中の数値は「重量%」である。
<評価方法>
(使用感)
あらかじめコールドパーマを施した日本人女性の毛髪20g(長さ20cm)を束ね、ヘアシャンプー1gを塗布し、30秒間泡立て、その後すすいで、タオルドライ後、ドライヤーで乾燥した。このときの泡質、洗浄時の感触、乾燥後の感触及び毛髪のまとまりについて、5名の専門パネラーにより、下記の基準に従って評価した。
4:非常に良好,3:良好,2:どちらともいえない,1:悪い
5名の評価の平均点を求め、3.6以上を◎、2.6〜3.4を◯、1.6〜2.4を△、1.4以下を×とした。
(低温安定性)
毛髪洗浄剤を内径3cm、高さ7.5cmのふた(プラスチック製)付きのガラスビンに50gとり、密封して0℃で24時間静置した後、その外観を下記基準に従って評価した。
◯:透明で変化が認められない,×:白濁又は析出物が認められる
使用感(泡質、洗浄時の感触、乾燥後の感触、髪のまとまり)及び低温安定性についての評価結果を表3に示す。
【0069】
【表3】
【0070】
* マーコート550:カルゴン社製
本発明品のヘアシャンプーは、良好なコンディショニング効果を有し、かつ低温時も透明で安定性に優れている。
【0071】
実施例6及び7
表4に示す下記組成のトリートメントを製造した。
【0072】
【表4】
【0073】
上記トリートメントの塗布〜すすぎ後の油性感、柔軟性、すべり性、乾燥後の柔軟性、滑り性は良好であった。
【0074】
実施例8
下記組成のリンスを製造した。
* SH245(東レ・ダウコーニング・シリコーン製)
** コスモール42(日清製油製)
上記リンスの塗布〜すすぎ後の油性感、柔軟性、すべり性、乾燥後の柔軟性、滑り性は良好であった。
【0075】
実施例9
下記組成のリーブオントリートメントを製造した。
* BY22-020(東レ・ダウコーニング・シリコーン製)
** SM-8704C(東レ・ダウコーニング・シリコーン製)
上記リーブオントリートメントは、洗髪後の濡れた髪に適量塗布し、洗い流さないで用いた。
タオルドライ後も髪の指・櫛通りが良好で、乾燥後の柔軟性・すべり性ともに良好であった。
【0076】
実施例10
下記組成のコンディショニングシャンプーを製造した。
* ポリマーJR400(UCC製)
** ラボールガムCG-M7(大日本製薬製)
*** BY22-034(東レ・ダウコーニング・シリコーン製)
**** SM-8704C(東レ・ダウコーニング・シリコーン製)
***** ポリオックスWSR-N60K(ダウ・ケミカル日本製)
【0077】
実施例11
下記組成のヘアクリームを製造した。
【0078】
実施例12〜14
表5に示す下記組成のヘアフォームを製造した。
【0079】
【表5】
【0080】
実施例15
下記組成のヘアローションを製造した。
* カーボポール980(Noveon, Inc製)
** ポリオックスWSR-N60K(ダウ・ケミカル日本製)
上記ヘアローションは柔軟性、滑り性良好で、毛髪セット性も損なわなかった。
【0081】
実施例16及び17
表6に示す組成のトリートメントを製造した。
【0082】
【表6】
【0083】
上記トリートメントの塗布〜すすぎ後の油性感、柔軟性、滑り性、乾燥後の柔軟感、滑り性は良好であり、また乾燥後のツヤにも優れ、更にダメージを受けた髪でのキューティクルの浮き上がり防止効果も有していた。
【0084】
【発明の効果】
本発明のコンディショニング剤は、繊維や毛髪に対し湿潤時から乾燥後まで良好な柔軟性及びすべり性を付与することができ、特に乾燥後のすべり性に優れるものである。毛髪用に使用した場合、乾燥前および後の柔軟性及びすべり性が良好であるのに加え、湿潤時の油性感(リッチ感)にも優れる。
Claims (6)
- 請求項1記載のコンディショニング剤、並びに無機酸及び有機酸から選ばれる一種以上を含有するコンディショニング剤組成物。
- 更に油性成分を含有する請求項2記載のコンディショニング剤組成物。
- 更に第4級アンモニウム塩を含有する、請求項2又は3記載のコンディショニング剤組成物。
- 請求項1記載のコンディショニング剤を含有する毛髪化粧料。
- 請求項2〜4のいずれか1項記載のコンディショニング剤組成物を含有する毛髪化粧料。
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