JP5501626B2 - 毛髪処理剤組成物 - Google Patents
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Description
このような処理剤(以下、単にヘアコンディショナーということがある)には、通常第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤が配合されている。カチオン性界面活性剤は、毛髪に対して柔軟性や帯電防止性を付与する効果が高いため、処理剤をはじめ各種毛髪化粧料に配合されるが、きしみ感の抑制効果や、滑らかさ、しなやかさなどに欠ける。
使用感触をよくする技術として、特許文献1では、カチオン性界面活性剤と特定のアミノ変性シリコーンとを組み合わせて用いることによりきしみ感を抑制し、柔軟性や平滑性を向上させる毛髪化粧料が開示されている。しかしこの毛髪化粧料は、毛髪のしっとりさが十分でないという欠点があった。
また、特許文献2ではカチオン性界面活性剤と、高配合量の多価アルコールまたは糖アルコールと、ペンダント型あるいは架橋型の変性シリコーンを用いることにより、べたつきやごわつきがなく、櫛通り性が良く使用感触が向上した毛髪化粧料が得られている。しかしこの毛髪化粧料は、毛髪のなめらかさはあるものの、しっとりさ、しなやかさの点では十分でないという問題点がある。
さらに、特許文献3では、特定の3級ヒドロキシエーテルアミンとアミノ変性シリコーン、さらには直鎖のブロック型シリコーンを用いた毛髪化粧料が記載されている。しかしこの毛髪化粧料は、毛髪のなめらかさ、しっとりさがあるものの、しなやかさの点では十分でないという問題点がある。
(A)下記一般式(1)で表される3級アミン 0.05〜5質量%
(B)下記一般式(2)で表される第4級アンモニウム型界面活性剤 0.05〜5質量%
(C)直鎖状ブロック型のポリエーテル変性シリコーン 0.01〜2質量%
(D)糖及び/又は糖アルコール 10〜40質量%
((A)3級アミン)
本発明で用いられる(A)3級アミンは上記一般式(1)で表されるものであり、例えば、ベヘニルジメチルアミン、ステアリルジメチルアミン、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミドプロピルアミド、ステアロキシプロピルジメチルアミド、N−(2−ヒドロキシ−3−ステアロキシプロピル)−N、N−ジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジメタノールアミン、ステアロキシプロピルジメチルアミンなどが挙げられる。このうち特に、N−(2−ヒドロキシ−3−ステアロキシプロピル)−N、N−ジメチルアミン、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドが好ましい。
本発明に用いられる第4級アンモニウム型界面活性剤は上記一般式(2)で表されるものであり、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ミリスチルトリメチルアンモニウム、臭化ミリスチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムメタンスルホネート、ステアリルトリメチルアンモニウムメトサルフェート、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化セチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化オクチルジヒドロキシエチルメチルアンモニウム、塩化2−デシルテトラデシルトリメチルアンモニウム、塩化2−ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム等が用いられる。このうち特に、長鎖アルキル型の第4級アンモニウム塩が好ましく、特にステアリルトリメチルアンモニウム塩、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩、ラウリルトリメチルアンモニウム塩が好ましい。
本発明でいう(C)直鎖状ブロック型のポリエーテル変性シリコーンとは、ポリオキシアルキレン基とシリコーンが交互に結合した直鎖状のブロック共重合体を意味する。
本発明で用いられる糖としては、単糖類および二糖類、三糖類のオリゴ糖類が挙げられる。
単糖類としては、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース等);五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等);六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等);アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。また、これらの誘導体(POE・POP付加、アルキル基付加、カチオン化、アニオン化、シリル化類)も挙げられる。
また糖及び/又は糖アルコールに代えて多価アルコールを配合した場合は、本発明に近い効果を得るためには多量に配合する必要があるため、多価アルコールを配合する場合でも糖及び/又は糖アルコールを配合することが好ましい。
本発明の毛髪処理剤組成物には、前記の必須成分以外に、本発明の目的を損なわない範囲で、従来毛髪処理剤組成物に慣用されている各種添加成分を、必要に応じて配合することができる。この添加成分としては、例えばアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、高重合シリコーン化合物、クエン酸やコハク酸やリンゴ酸等の有機酸又はその塩、グリシンやアラニンやリジン等のアミノ酸、ビニル系のアニオン性ポリマー、カチオン性ポリマー、アクリル系の両性ポリマー、ノニオン性ポリマー、殺菌剤、高級アルコール、炭化水素、天然油脂、エステル油、着色料、香料、溶剤(例えばエタノールやカルビトール誘導体など)、エチレングリコールやグリセリン等の多価アルコール、脂肪酸等が挙げられる。これらの添加成分は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、また毛髪処理剤組成物調製の適当な段階で配合してもよい。
下記表1〜表3に示した各処方成分よりなる毛髪処理剤組成物を常法により調製した。得られた毛髪処理剤組成物について、次の基準で、乾燥後の毛髪のしっとりさ、なめらかさ、しなやかさを評価した。その結果を併せて表1〜表3に示す。
なお、実施例9は本発明に含まれない参考例である。
専門パネル(女性10名)により、各試料を用いて実使用試験を行い、乾燥後の毛髪のしっとりさを官能評価した。評価基準は以下のとおりである。
(評価)
◎:8名以上が、乾燥後にしっとりさがあると回答
○:6〜7名が、乾燥後にしっとりさがあると回答
△:3〜5名が、乾燥後にしっとりさがあると回答
×:2名以下が、乾燥後にしっとりさがあると回答
専門パネル(女性10名)により、各試料を用いて実使用試験を行い、乾燥後の毛髪のなめらかさを官能評価した。評価基準は以下のとおりである。
(評価)
◎:8名以上が、乾燥後になめらかさがあると回答
○:6〜7名が、乾燥後になめらかさがあると回答
△:3〜5名が、乾燥後になめらかさがあると回答
×:2名以下が、乾燥後になめらかさがあると回答
専門パネル(女性10名)により、各試料を用いて実使用試験を行い、乾燥後の毛髪のしなやかさを官能評価した。評価基準は以下のとおりである。
(評価)
◎:8名以上が、乾燥後にしなやかさがあると回答
○:6〜7名が、乾燥後にしなやかさがあると回答
△:3〜5名が、乾燥後にしなやかさがあると回答
×:2名以下が、乾燥後にしなやかさがあると回答
※2:下記一般式(3)でm=5000、n=25
ステアリルPGジメチルアミン 1.0 質量%
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 1.0
ポリシリコーン−13 0.2
(東レダウコーニング社製「FZ−2250」)
ソルビトール 30.0
流動パラフィン 1.0
ジメチルポリシロキサン 5.0
セタノール 4.0
ステアリルアルコール 1.0
グルタミン酸 0.05
ジプロピレングリコール 5.0
ポリエチレングリコール(平均分子量400万) 0.1
フェノキシエタノール 0.3
ヒドロキシエチルセルロース 0.2
ヒドロキシエチルウレア 2.0
ツバキ油 0.01
香料 適量
イオン交換水 残余
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 0.1 質量%
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0
ポリシリコーン−13 0.01
(東レダウコーニング社製「FZ−2250」)
キシリトール 10.0
ヒドロキシエチルウレア 2.0
プロピルトリモニウムクロリドアクリルアミド
/ジメチルアクリルアミドコポリマー 0.01
ホホバ油 0.01
パルミチン酸オクチル 1.0
ジメチルポリシロキサン 3.0
ベヘニルアルコール 2.0
ステアリルアルコール 2.0
クエン酸 0.01
イソプレングリコール 2.0
フェノキシエタノール 0.3
香料 適量
イオン交換水 残余
ステアリルPGジメチルアミン 5.0 質量%
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 3.0
ポリシリコーン−13 0.2
(東レダウコーニング社製「FZ−2250」)
ソルビトール 15.0
ジプロピレングリコール 1.5
加水分解コンキオリン 0.01
ジラウロイルグルタミン酸リシンNa 0.01
加水分解コムギタンパク 0.1
加水分解コムギデンプン 0.01
ラウロイルグルタミン酸ジ
(フィトステリル/オクチルドデシル) 0.1
グルタミン酸 0.05
ジプロピレングリコール 5.0
フェノキシエタノール 0.3
香料 適量
イオン交換水 残余
ステアリルPGジメチルアミン 3.0 質量%
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 3.0
ポリシリコーン−13 2.0
(東レダウコーニング社製「FZ−2250」)
ソルビトール 40.0
ヒドロキシエチルウレア 0.5
プロピルトリモニウムクロリドアクリルアミド
/ジメチルアクリルアミドコポリマー 1.0
ワセリン 1.0
ジメチルポリシロキサン 3.0
アミノプロピルジメチコン 3.0
セタノール 3.0
ステアリルアルコール 4.0
グルタミン酸 0.05
ジプロピレングリコール 5.0
フェノキシエタノール 0.3
香料 適量
イオン交換水 残余
Claims (2)
- 次の(A)〜(D)を含み、
(A)がN−2(ヒドロキシ−3−ステアロキシプロピル)−N,N−ジメチルアミン、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド及びステアリルプロピレングリコールジメチルアミンから選ばれる一種又は二種以上であり、
(D)がマンニトール、キシリトール、エリスリトール、ソルビトール、マルチトール及びイノシトールから選ばれる糖アルコールである、
ことを特徴とする毛髪処理剤組成物。
(A)下記一般式(1)で表される3級アミン 0.05〜5質量%
(B)下記一般式(2)で表される第4級アンモニウム型界面活性剤 0.05〜5質量%
(C)直鎖状ブロック型のポリエーテル変性シリコーン 0.01〜2質量%
(D)糖及び/又は糖アルコール 10〜40質量% - (C)直鎖状ブロック型のポリエーテル変性シリコーンが、ポリオキシエチレン・ブチレン・ジメチルポリシロキサン共重合体またはポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・ブチレン・ジメチルポリシロキサン共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理剤組成物。
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JP2009006675A JP5501626B2 (ja) | 2009-01-15 | 2009-01-15 | 毛髪処理剤組成物 |
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