JP2012102065A - 毛髪化粧料の使用方法、その毛髪化粧料 - Google Patents
毛髪化粧料の使用方法、その毛髪化粧料 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】(A)界面活性剤と、(B)高級アルコールとを含み、30℃で測定した初期粘度(η0)が500〜15000mPa/sであり、水で質量比2倍に希釈し、30℃で測定した希釈時粘度(η1)が10〜3000mPa/sであり、初期粘度(η0)に対する希釈時粘度(η1)の比率(η1/η0)が1〜20%となる毛髪化粧料を水で濡れた頭皮及び毛髪に塗布し、乾燥する、毛髪化粧料の使用方法である。
【選択図】なし
Description
(A)界面活性剤と、(B)高級アルコールと、
を含み、
30℃で測定した初期粘度(η0)が500〜15000mPa・sであり、
水で質量比2倍に希釈し、30℃で測定した希釈時粘度(η1)が10〜3000mPa・sであり、かつ、
前記初期粘度(η0)に対する前記希釈時粘度(η1)の変化率[(η1/η0)×100]が1〜20%となる毛髪化粧料を水で濡れた頭皮及び毛髪に塗布し、乾燥する、毛髪化粧料の使用方法が提供される。
なお、本発明において、初期粘度(η0)とは、B型粘度計(製品名:VISCOMETER TV−10、製造元:TOKI SANGYO Co. LMD)、ロータNo.3、30℃、回転数12rpmで毛髪化粧料の粘度(未希釈粘度)を測定したものをいう。また、希釈時粘度(η1)とは、毛髪化粧料を水で質量比2倍に希釈したときの粘度(2倍希釈時粘度)を同B型粘度計、ロータNo.2、30℃、回転数30rpmで測定したものをいう。
本発明の方法で用いる毛髪化粧料は、(A)界面活性剤と(B)高級アルコールと水とを含有する。また、本発明の方法で用いる毛髪化粧料は、さらに(C)多価アルコールを含んでいてもよい。
成分(A)の界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩、第3級アミン又はその塩、及び、ノニオン界面活性剤から選択される1種又は2種以上のいずれかを用いることができる。
例えば、下記一般式(2)で表される化合物が挙げられる。
R5−N+(CH3)3X− (2)
〔一般式(2)中、R5は炭素数16〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、X−はハロゲン(塩素又は臭素)化物イオン又は炭素数1〜2のアルキル硫酸イオンを示す。〕
例えば、下記一般式(3)で表される化合物が挙げられる。
R6−O−R7−N+(CH3)3X− (3)
〔一般式(3)中、R6は炭素数16〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、R7はエチレン基又はプロピレン基を示し、X−はハロゲン(塩素又は臭素)化物イオン又は炭素数1〜2のアルキル硫酸イオンを示す。〕
例えば、下記一般式(4)で表される化合物が挙げられる。
R8 2−N+(CH3)2X− (4)
〔一般式(4)中、R8は炭素数16〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、X−は上記と同じである。〕
例えば、下記一般式(6)で表される化合物が挙げられる。
例えば、下記一般式(7)で表される化合物が挙げられる。
例えば、下記一般式(8)で表される化合物が挙げられる。
中でも第3級アミン又はその塩から選ばれる好ましい成分(A)としては、塗布時、すすぎ時の滑らかさの観点から(A−5)エーテルアミン、(A−6)アルキルアミドアミン又はこれらの塩が好ましい。この場合、(A−5)エーテルアミンの塩、及び、(A−6)アルキルアミドアミンの塩は、(A−5)エーテルアミン又は(A−6)アルキルアミドアミンと酸(特に、ヒドロキシ酸が好ましい)とを混合し、必要に応じてpH調整剤を加えることにより、毛髪化粧料中で塩を形成させることが好ましい。特に、(A−6)アルキルアミドアミン又はその塩が好ましく、中でもN−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)ドコサナミド、N−(3−ジメチルアミノ)プロピル)ステアラミド、又はこれらの塩が好ましい。中でも、N−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)ドコサナミドが特に好ましい。
続いて、成分(B)について説明する。本明細書において、「高級アルコール」とは、炭素数6以上の1価の脂肪族アルコールをいうが、直鎖及び分岐鎖、並びに、飽和及び不飽和のいずれの脂肪族アルコールでもよい。炭素数は、14〜22の脂肪族アルコールが好ましく、なかでも、炭素数18〜22の直鎖状の飽和脂肪族アルコールが好ましい。具体的には、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等の直鎖状の飽和脂肪族アルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール等の分岐鎖状の飽和脂肪族アルコール、オレイルアルコール、2−オクチルドデカノール等の不飽和脂肪族アルコールが挙げられ、塗布時の髪の滑らかさを付与する観点からステアリルアルコールが特に好ましい。これらは、単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
成分(C)の多価アルコールとしては、水酸基を2個以上有するグリコール類、グリセリン、及び、糖アルコールのいずれかが好ましい。水酸基を2個以上有するグリコール類としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、へキシレングリコールなどが挙げられる。また、糖アルコールとしては、ソルビトール、ペンタエリスリトール、キシリトール、マンニトールなどが挙げられる。特に、のびが良く、頭皮へ均一に広がる観点から、グリコール類、グリセリンが好ましく、中でもグリセリン、プロピレングリコールが好ましく、特にグリセリンが好ましい。これにより、水に触れる前の剤は保形性を有し、水に触れた時に流動性を顕著に向上させ、のびが良く、頭皮へ均一に広がる。かつ、塗布時、乾燥後のべたつきを少なくすることができる。
表3に実施例8〜13、比較例6〜8を示す。表1〜3に示す各成分量を含んだ毛髪化粧料を以下のようにして作製した。
化粧用濃グリセリン(花王社製)又は化粧用プロピレングリコール(ADEKA社製)、90%乳酸(ムサシノ乳酸(登録商標)90F、武蔵野化学研究所製)、水を60〜70℃で混合して水相を調製した後、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド(アミデットAPA−22、花王社製)、N,N−ジメチル−3−オクタデシルオキシプロピルアミン(製品名ファーミンDM−E80、花王社製)、もしくは、ドコシルトリメチルアンモニウムクロライド(製品名コータミン2285E、花王社製)とステアリルアルコール(カルコール8098、花王社製)と、ヒマワリ油(インターナショナル フローラ テクノロジーズ社製)とを85℃で混合した調製した油相を添加して、60〜70℃、200rpm、15分間攪拌、乳化した。得られた乳化相に、ジメチルポリシロキサン(KHS−3、信越化学工業社製)、アミノ変性シリコーン(XS65−C3002、日硝産業社製)に精製水を室温で添加して作成したシリコーン分散相を添加し、加熱を停止して、150rpmで10分間攪拌した。さらに、適量の水で溶解したメチルパラベンを添加し、10分間攪拌した。香料を添加し、全体で1000gとなるように水を加え攪拌して毛髪化粧料を調製した。
実施例1〜13、比較例1〜8の毛髪化粧料は、以下の条件で分析した。
1.pH
実施例1〜13、比較例1〜8の毛髪化粧料に対して20質量倍の水を加え、5質量%に濃度を調整し、25℃でpH計(pH METER HM−30R、東芝DKK(株)社製)により測定した。
2.粘度
初期粘度は、B型粘度計(VISCOMETER TV−10、TOKI SANGYO Co.LMD.)、ロータNo.3、30℃、回転数12rpmで測定した。2倍希釈時粘度は、実施例1〜13、比較例1〜8の毛髪化粧料50gに50gの精製水を加えて質量比2倍に希釈し、同粘度計にて、ロータNo.2、30℃、回転数30rpmで測定した。
日本人女性パネラー5名が次の方法で処理しながら官能評価を行った。
下記の組成の標準シャンプー5gを用いて洗髪した後、頭皮が水に濡れた状態で表1に示す毛髪化粧料を5g(各パネラーの毛髪質量に対して0.015〜0.05倍)塗付し、頭皮及び毛髪全体に十分に馴染ませた後、すすぎ流さずにタオルドライを行い、ドライヤーで乾燥させた。塗布時の髪への伸び広がりの良さ、頭皮へ行き渡りやすさについて官能評価し、下記の基準で判定した。
・標準シャンプーの処方(pH7.0)
25%ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム塩 62.0%
ラウリン酸ジエタノールアミド 2.3%
エデト酸二ナトリウム 0.15%
安息香酸ナトリウム 0.5%
塩化ナトリウム 0.8%
75%リン酸 適量
香料、メチルパラベン 適量
精製水 残量
<評価基準>
各項目の効果を0点(効果なし)〜5点(効果あり)で評価し、5名の合計を評価得点とした。評価結果を表1〜3に示す。
Claims (7)
- (A)界面活性剤と、(B)高級アルコールと、
を含み、
30℃で測定した初期粘度(η0)が500〜15000mPa・sであり、
水で質量比2倍に希釈し、30℃で測定した希釈時粘度(η1)が10〜3000mPa・sであり、かつ、
前記初期粘度(η0)に対する前記希釈時粘度(η1)の変化率[(η1/η0)×100]が1〜20%となる毛髪化粧料を水で濡れた頭皮及び毛髪に塗布し、乾燥する、毛髪化粧料の使用方法。 - 前記毛髪化粧料は、さらに(C)多価アルコールを含む、請求項1に記載の毛髪化粧料の使用方法。
- 前記毛髪化粧料は、洗髪又はシャンプー後の濡れた頭皮及び毛髪に塗布される、請求項1又は2に記載の毛髪化粧料の使用方法。
- 前記毛髪化粧料を水で濡れた頭皮に塗布するとき、毛髪質量に対して0.5〜1.5倍量の水を含む頭皮及び毛髪に前記毛髪化粧料を塗布する、請求項1乃至3いずれか1項に記載の毛髪化粧料の使用方法。
- 前記毛髪化粧料を水で濡れた頭皮に塗布した後、塗布された前記毛髪化粧料をすすぎ流さずに前記頭皮及び前記毛髪を乾燥する、請求項1乃至4いずれか1項に記載の毛髪化粧料の使用方法。
- 前記成分(A)の界面活性剤が、0.3〜1質量%である請求項1乃至5いずれか1項に記載の毛髪化粧料の使用方法。
- 請求項1乃至6いずれか1項に記載の毛髪化粧料の使用方法に用いられる毛髪化粧料。
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