JP6186065B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪に適用した後、洗い流すタイプの毛髪化粧料に関する。
シャンプー洗髪後に用いられる、ヘアリンス、ヘアコンディショナー等の洗い流すタイプの毛髪化粧料は、カチオン界面活性剤や高級アルコールを主成分とし、毛髪に滑らかさやしっとり感を付与して毛髪の表面状態を整えることを目的としている。例えば、特許文献1〜2には、カチオン界面活性剤、高級アルコール、油脂、シリコーン等を配合した、感触に優れるヘアコンディショナーが開示されている。
特許文献2には、揮発性シリコーンであるM3T(メチルトリメチコン)、不揮発性シリコーン誘導体及びカチオン界面活性剤を組み合わせたヘアコンディショニング組成物が開示されている。
また特許文献3には、疎水性シリコーン化合物と親水性シリコーン化合物、並びに各種活性剤やポリマー類を含有し、光学的に透明な毛髪トリートメント剤が開示されている。
特開平6-172131号公報 特開2006-265205号公報 特表2008-520614号公報
近年、ヘアカラー、パーマ等の化学施術に加え、若年層の女性を中心に習慣化してきているヘアアイロン、ドライヤー等の熱を利用したヘアセットなどによる毛髪のダメージが深刻化している。毛髪ダメージは、毛髪表面を覆う脂肪酸である18-MEA(18-メチルエイコサン酸)の喪失を伴い、毛髪表面の親水化と共に、表面摩擦の増大を引き起こすことが知られている。ダメージを受けて親水化した毛髪は、滑らかさが失われるだけでなく、洗髪した後に乾きにくくなり、ドライヤーなどによる乾燥に長時間要することとなり、体力的負担になっている。また、濡れているダメージ毛は絡まりやすく、ドライヤー乾燥中に生じるひっかかりは更なるダメージの蓄積と消費者の心理的負担になっている。
しかしながら、従来の毛髪処理剤は、毛髪に滑らかさやしっとり感を付与するために、シリコーン類や油剤類を毛髪上に残留させているが、これらが粘着性を有するため毛髪1本1本がばらけることを阻害し、洗髪後の髪を乾かすのに時間がかかるという問題があった。
したがって本発明は、シャンプー洗髪後に髪に適用した後洗い流すことにより、含有するカチオン界面活性剤の種類によらず、濡れた髪1本1本を極めてばらけやすくして、絡まりなく、髪を短時間で乾燥させることができ、しかもすすぎ時の滑らかさに優れる毛髪化粧料に関する。
なお、前述の特許文献2には、ヘアコンディショニング組成物を毛髪に塗布した後の乾燥が速いことが記載されている。しかし、当該文献に具体的に開示された乾きの速いヘアコンディショニング組成物は洗い流さないタイプのみであり、当該発明における「塗布後の乾燥が速い」という効果も、ヘアコンディショニング組成物自体の乾燥が速いということである。したがって、当該文献には、毛髪に塗布後、洗い流して十分に濡れた毛髪から、水が乾燥する速さに関してはまったく示唆されていない。
洗髪後の髪の乾燥速度を高める因子としては、「髪のばらけ」が重要である。すなわち、髪がばらけることによって、タオルドライ時にはタオルとの接触面積が増大して髪の水分がタオルに速く吸収されることになり、またドライヤー乾燥時には(自然乾燥時にも)空気との接触面積が増大して髪の水分が速く蒸散することになる。
本発明者らは、ヘアリンス、ヘアコンディショナー等、シャンプー後に使用される洗い流すタイプの毛髪化粧料において、特定構造のアミノ・ポリエーテル共変性シリコーンと揮発性シリコーンを併用することによって、毛髪上の粘着成分吸着量が少なくなり、かつ嵩高い粘着成分が毛髪に付着し難くなることを見出した。そしてその結果として、毛髪1本1本の粘着性を弱めることができ、処理後の濡れ髪が極めてばらけやすくなり、絡まりなく乾燥速度を飛躍的に向上させることができることを見出した。
本発明は、成分(A)〜(D)及び水を含有する、毛髪に適用した後洗い流して使用される毛髪化粧料を提供するものである。
(A) カチオン界面活性剤
(B) 高級アルコール
(C) ポリオキシアルキレン側鎖及びアミノアルキル側鎖を有するシリコーン
(D) 揮発性シリコーン
また本発明は、上記の毛髪化粧料を毛髪に塗布し、水で洗い流す毛髪処理方法を提供するものである。
本発明の毛髪化粧料は、シャンプー洗髪後に髪に適用した後洗い流すことにより、濡れた髪1本1本を極めてばらけやすくして、絡まりなく、髪を短時間で乾燥させることができ、しかもすすぎ時の滑らかさに優れる。
〔成分(A):カチオン界面活性剤〕
成分(A)のカチオン界面活性剤としては、例えば、(i)アルキルトリメチルアンモニウム塩、(ii)アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩、(iii)ジアルキルジメチルアンモニウム塩、(iv)アルキルジメチルアミン及びその塩、(v)アルコキシアルキルジメチルアミン及びその塩、(vi)アルキルアミドアルキルジメチルアミン及びその塩等が挙げられる。
(i)アルキルトリメチルアンモニウム塩
アルキルトリメチルアンモニウム塩としては、例えば下記一般式(1)で表されるものが挙げられる。
1−N+(CH3)3- (1)
〔式中、R1は炭素数12〜22のアルキル基を示し、X-は塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン;メトサルフェートイオン、エトサルフェートイオン、メトフォスフェートイオン、エトフォスフェートイオン、メトカーボナートイオン等を示す。〕
具体的には、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムメトサルフェート等が挙げられる。
(ii)アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩
アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩としては、例えば下記一般式(2)で表されるものが挙げられる。
2−O−R3−N+(CH3)3- (2)
〔式中、R2は炭素数12〜22のアルキル基を示し、R3はヒドロキシ基が置換していてもよいエチレン基又はプロピレン基を示し、X-は塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン;メトサルフェートイオン、エトサルフェートイオン、メトフォスフェートイオン、エトフォスフェートイオン、メトカーボナートイオン等を示す。〕
具体的には、ステアロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアロキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアロキシヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド等が挙げられる。
(iii)ジアルキルジメチルアンモニウム塩
ジアルキルジメチルアンモニウム塩としては、例えば下記一般式(3)で表されるものが挙げられる。
(R4)2+(CH3)2- (3)
〔式中、R4はそれぞれ独立して炭素数12〜22のアルキル基又はベンジル基を示し、X-は塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン;メトサルフェートイオン、エトサルフェートイオン、メトフォスフェートイオン、エトフォスフェートイオン、メトカーボナートイオン等を示す。〕
具体的には、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド等が挙げられる。
(iv)アルキルジメチルアミン及びその塩
アルキルジメチルアミンは、酸と反応して4級アンモニウム塩となり、界面活性剤となる。したがって、ここでは、アルキルジメチルアミン及びその塩をカチオン界面活性剤と定義する。また、その含有量は、アルキルジメチルアミンの質量で換算する。アルキルジメチルアミン及びその塩としては、例えば下記一般式(4)で表されるもの及びその塩が挙げられる。
5−N(CH3)2 (4)
〔式中、R5は炭素数12〜22のアルキル基を示す。〕
塩としては、有機酸又は無機酸による塩が挙げられる。有機酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸等のモノカルボン酸;マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸等のジカルボン酸;ポリグルタミン酸等のポリカルボン酸;グリコール酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等のヒドロキシカルボン酸;グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸等が挙げられる。無機酸としては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸等が挙げられる。これらの中で、有機酸が好ましく、ジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、酸性アミノ酸が好ましく、ジカルボン酸としてはマレイン酸、コハク酸がより好ましい。ヒドロキシカルボン酸としてはグリコール酸、乳酸、リンゴ酸がより好ましい。酸性アミノ酸としてはグルタミン酸がより好ましい。
具体的なアルキルジメチルアミン及びその塩としては、N,N-ジメチルベヘニルアミン、N,N-ジメチルステアリルアミン及びそれらの有機酸塩が挙げられ、N,N-ジメチルベヘニルアミンの乳酸塩、N,N-ジメチルステアリルアミンのグリコール酸塩などが好ましい。
(v)アルコキシアルキルジメチルアミン及びその塩
アルコキシアルキルジメチルアミンは、酸と反応して4級アンモニウム塩となり、界面活性剤となる。したがって、ここでは、アルコキシアルキルジメチルアミン及びその塩をカチオン界面活性剤と定義する。また、その含有量は、アルコキシアルキルジメチルアミンの質量で換算する。アルコキシアルキルジメチルアミン及びその塩としては、例えば下記一般式(5)で表されるもの及びその塩が挙げられる。
6−O−R7−N(CH3)2 (5)
〔式中、R6は炭素素数12〜22のアルキル基を示し、R7はエチレン基又はプロピレン基を示す。〕
塩としては、有機酸又は無機酸による塩が挙げられる。有機酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸等のモノカルボン酸;マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸等のジカルボン酸;ポリグルタミン酸等のポリカルボン酸;グリコール酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等のヒドロキシカルボン酸;グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸等が挙げられる。無機酸としては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸等が挙げられる。これらの中で、有機酸が好ましく、ジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、酸性アミノ酸が好ましく、ジカルボン酸としてはマレイン酸、コハク酸がより好ましい。ヒドロキシカルボン酸としてはグリコール酸、乳酸、リンゴ酸がより好ましい。酸性アミノ酸としてはグルタミン酸がより好ましい。
具体的なアルコキシアルキルジメチルアミン及びその塩としては、N,N-ジメチル-3-ヘキサデシルオキシプロピルアミン、N,N-ジメチル-3-オクタデシルオキシプロピルアミン及びそれらの有機酸塩が挙げられ、N,N-ジメチル-3-ヘキサデシルオキシプロピルアミンの乳酸塩、N,N-ジメチル-3-オクタデシルオキシプロピルアミンのグリコール酸塩が好ましい。
(vi)アルキルアミドアルキルジメチルアミン及びその塩
アルキルアミドアルキルジメチルアミンは、酸と反応して4級アンモニウム塩となり、界面活性剤となる。したがって、ここでは、アルキルアミドアルキルジメチルアミン及びその塩をカチオン界面活性剤と定義する。また、その含有量は、アルキルアミドアルキルジメチルアミンの質量で換算する。アルキルアミドアルキルジメチルアミン及びその塩としては、例えば下記一般式(6)で表されるもの及びその塩が挙げられる。
8−CONH−(CH2)m−N(CH3)2 (6)
〔式中、R8は炭素数12〜22のアルキル基を示し、mは2〜4の数を示す。〕
これらの中で、R8が、すすぎ時の滑らかさ、ドライヤー乾燥中の絡まりにくさの観点から、炭素数14〜22のアルキル基であるものが好ましく、炭素数16〜20のアルキル基であるものがより好ましい。
塩としては、有機酸又は無機酸による塩が挙げられる。有機酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸等のモノカルボン酸;マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸等のジカルボン酸;ポリグルタミン酸等のポリカルボン酸;グリコール酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等のヒドロキシカルボン酸;グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸等が挙げられる。無機酸としては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸等が挙げられる。これらの中で、有機酸が好ましく、ジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、酸性アミノ酸が好ましく、ジカルボン酸としてはマレイン酸、コハク酸がより好ましい。ヒドロキシカルボン酸としてはグリコール酸、乳酸、リンゴ酸がより好ましい。酸性アミノ酸としてはグルタミン酸がより好ましい。
具体的なアルキルアミドアルキルジメチルアミン及びその塩としては、N-(3-(ジメチルアミノ)プロピル)ドコサナミド及びその塩、N-(3-(ジメチルアミノ)プロピル)ステアラミド及びその塩が挙げられる。
これらの中で、(i)アルキルトリメチルアンモニウム塩、(ii)アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩、(v)アルコキシアルキルジメチルアミン及びその塩、(vi)アルキルアミドアルキルジメチルアミン及びその塩が好ましく、乾燥したと感じるまでの時間の短さの観点から、(v)アルコキシアルキルジメチルアミン及びその塩、(vi)アルキルアミドアルキルジメチルアミン及びその塩が好ましい。更には、すすぎ時の滑らかさ、毛束のばらけやすさ、ドライヤー乾燥中の絡まりにくさ、及び乾燥の速さの観点から、N,N-ジメチル-3-ヘキサデシルオキシプロピルアミン及びその塩、N,N-ジメチル-3-オクタデシルオキシプロピルアミン及びその塩、N-(3-(ジメチルアミノ)プロピル)ドコサナミド及びその塩、N-(3-(ジメチルアミノ)プロピル)ステアラミド及びその塩が好ましい。
成分(A)のカチオン界面活性剤は、いずれか1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。本発明の毛髪化粧料における成分(A)の含有量は、コンディショナー使用時の滑らかさと適切な速乾性能の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは0.75質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、更に好ましくは6質量%以下、更に好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。
〔成分(B):高級アルコール〕
成分(B)の高級アルコールとしては、直鎖及び分岐鎖、また飽和及び不飽和のいずれの脂肪族アルコールでもよく、その炭素数は、好ましくは10以上、より好ましくは14以上、更に好ましくは16以上であり、また、好ましくは22以下、より好ましくは20以下、更に好ましくは18以下である。具体的にはラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2-オクチルドデカノール等が挙げられる。これらのうち、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ミリスチルアルコールが好ましい。これらの高級アルコールは、いずれか1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の毛髪化粧料における成分(B)の含有量は、塗布からすすぎ時及び乾燥後にかけての滑らかさの観点から、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上、更に好ましくは3質量%以上であり、また、速乾性能、乾燥後のべたつき抑制、及び使いやすい粘度に調整する観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、更に好ましくは7質量%以下、更に好ましくは6質量%以下である。
〔成分(C):ポリオキシアルキレン側鎖及びアミノアルキル側鎖を有するシリコーン〕
成分(C)のポリオキシアルキレン側鎖及びアミノアルキル側鎖を有するシリコーンとしては、例えば、下記一般式(7)で表されるものが挙げられる。
Figure 0006186065
〔式中、rは1〜50の整数、sは1〜50の整数、tは1〜50の整数、aは0〜50の整数、bは0〜50を示し(aとbとが同時に0になることはない)、カッコ内の各構造単位同士の結合順序は問わず、結合形態はブロック状でもランダム状でもよい。R9は炭素数1〜6の2価の炭化水素基を示し、R10は−R11Zで表されるアミノ基又はアンモニウム基を有する置換基を示す。ここで、R11は炭素数1〜6の2価の炭化水素基を示し、Zは−NR12 2、−NR12(CH2)cNR12 2、及び−NR12(CH2)cNR12C=O(R13)からなる群より選ばれる1価の基を示し、R12は水素原子又は炭素数1〜4の炭化水素基を示し、R13は炭素数1〜4の炭化水素基を示し、cは2〜6の整数を示し、R14は炭素数1〜4の炭化水素基又はトリメチルシリル基を示す。〕
これらの中で、R9が炭素数2〜4の2価の炭化水素基、R10が−R11−NH2、R11が炭素数2〜4の2価の炭化水素基、R12及びR14が各々独立にメチル基又はエチル基であるものが好ましい。
成分(C)の25℃における粘度は、濡れた髪1本1本を極めてばらけやすくし、指通りを向上させ、しかもすすぎ時の滑らかさに優れるものとする観点から、好ましくは4000mm2/s以下、より好ましくは3000mm2/s以下、更に好ましくは2000mm2/s以下、更に好ましくは1000mm2/s以下、更に好ましくは800mm2/s以下であり、また、好ましくは100mm2/s以上、より好ましくは200mm2/s以上である。
なお、25℃での粘度は、毛細管式粘度計を使って、一定容量の液体が25℃、1013.25hPa下で粘度計の毛細管を流れる時間を測定し、この流出時間と粘度計定数から次式を用いて算出される。毛細管式粘度計は、一般にウベローデやキャノン−フェンスケなどの型式が用いられる。
<粘度の算出方法>
粘度(mm2/s)=流出時間(秒)×粘度計定数
成分(C)の具体例としては、ABIL SOFT AF100(エヴォニック インダストリー社製:粘度400mm2/s)、X-22-3939A(信越化学工業社製:粘度2,800mm2/s)、Silsense A21(ルブリゾール社製:粘度250mm2/s)等が挙げられる。
成分(C)のポリオキシアルキレン側鎖及びアミノアルキル側鎖を有するシリコーンは、いずれか1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。本発明の毛髪化粧料における成分(C)の含有量は、濡れた髪をばらけやすくして、絡まりなく、髪を短時間で乾燥させる観点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上であり、また、すすぎ時の滑らかさ、乾燥中の絡まりにくさ、速乾性能、乾燥後のべたつき抑制、及び使いやすい粘度への調整の観点から、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2.5質量%以下である。
〔成分(D):揮発性シリコーン〕
成分(D)の揮発性シリコーンとしては、1013.25hPa下における沸点が260℃以下の鎖状及び環状のシリコーン油からなる群より選択される1種又は2種以上を用いることができる。また、保存時の安定性の観点から1013.25hPa下における沸点が35℃以上であることが好ましい。
鎖状の揮発性シリコーンとしては、例えば下記式(8)又は下記一般式(9)で表される鎖状シリコーンが挙げられ、環状の揮発性シリコーンとしては、例えば下記一般式(10)で表される環状シリコーンが挙げられる。
Figure 0006186065
Figure 0006186065
Figure 0006186065
このうち、濡れた髪1本1本を極めてばらけやすくし、指通りを向上させ、しかもすすぎ時の滑らかさに優れるものとする観点から、式(8)で表されるメチルトリメチコンが好ましい。
成分(D)の揮発性シリコーンは、いずれか1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。本発明の毛髪化粧料における成分(D)の含有量は、濡れた髪をばらけやすくして、絡まりなく、髪を短時間で乾燥させる観点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上であり、また、毛髪のばらけやすさ、乾燥の速さ、すすぎ時のきしみ抑制、及び乾燥後のべたつき抑制の観点から、好ましくは10量%以下、より好ましくは8質量%以下、更に好ましくは6質量%以下、更に好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下である。
また、成分(D)に対する成分(C)の質量比(C)/(D)は、コンディショニング成分を毛髪表面全体に均一に吸着させ、毛髪1本1本の粘着性を弱めることができ、処理後の濡れ髪を極めてばらけやすくして、絡まりなく乾燥速度を飛躍的に向上させる観点から、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.05以上、更に好ましくは0.08以上、更に好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.2以上であり、また、好ましくは5以下、より好ましくは4以下、更に好ましくは3以下、更に好ましくは2以下、更に好ましくは1以下、更に好ましくは0.8以下である。
〔水〕
本発明の毛髪化粧料は、媒体として水を含有する。水は、成分(A)〜(D)及びその他の成分の残量となる。
〔その他の任意成分〕
本発明の毛髪化粧料には更に、毛髪化粧料に一般に使用されるその他の成分を、目的に応じて配合することができる。例えば、ジメチルポリシロキサン、環状シリコーン、アミノ変性シリコーン、ジメチコノール、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリシドール変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等の成分(C)及び(D)以外のシリコーン類;カチオン化セルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、高重合ポリエチレンオキサイド等の高分子化合物;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシド等の非イオン界面活性剤;スクワレン、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、シクロパラフィン等の炭化水素;ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボカド油、オリーブ油等のグリセリド類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ等のロウ類;パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル等のエステル;カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、ラノリン脂肪酸、イソステアリル酸、イソパルミチン酸等の高級脂肪酸;イソステアリルグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテルなどの油剤;エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、2-ベンジルオキシエタノール、メチルカルビトール、エチルカルビトール、プロピルカルビトール、ブチルカルビトール、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、グリセリン等のアルコール類;ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ剤;pH調整剤;ビタミン剤;殺菌剤;抗炎症剤;防腐剤;キレート剤;パンテノール等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;ユーカリの極性溶媒抽出物、真珠層を有する貝殻又は真珠から得られる蛋白質又はその加水分解物、シルクから得られる蛋白質又はその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、オタネニンジン抽出物、米胚芽抽出物、ヒバマタ抽出物、ツバキ抽出物、アロエ抽出物、月桃葉抽出物、クロレラ抽出物等のエキス類;雲母チタン等のパール粉体;メントール等の清涼剤:香料;色素;紫外線吸収剤;酸化防止剤;その他エンサイクロペディア・オブ・シャンプー・イングリーディエンツ(ENCYCLOPEDIA OF SHAMPOO INGREDIENTS (MICELLE PRESS))に記載されている成分等が挙げられる。
〔pH〕
本発明の毛髪化粧料のpHは、2.0以上が好ましく、更には2.5以上が好ましく、また7.5以下が好ましく、更には6.5以下、更には5.5以下が好ましい。なお、本発明において、毛髪化粧料のpHは、水で20質量倍希釈したときの25℃における値をいう。
また本発明の毛髪化粧料は、髪に適用後、洗い流して使用されるものであり、例えば、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック等の浴室内で使用されるものが挙げられる。
本発明の毛髪化粧料を用いて髪のコンディショニング処理を行うには、本発明の毛髪化粧料を髪に塗布した後、水で洗い流せばよい。これにより、すすぎ時の滑らかさに優れ、かつ濡れた髪1本1本を極めてばらけやすくして、絡まりなく指通り良く、髪を短時間で乾燥させることができる。
以上述べた実施形態に関し、以下に本発明の好ましい態様を更に開示する。
<1> 成分(A)〜(D)及び水を含有する、毛髪に適用した後洗い流して使用される毛髪化粧料。
(A) カチオン界面活性剤
(B) 高級アルコール
(C) ポリオキシアルキレン側鎖及びアミノアルキル側鎖を有するシリコーン
(D) 揮発性シリコーン
<2> 成分(A)が、好ましくはアルキルトリメチルアンモニウム塩、アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルアミン及びその塩、アルコキシアルキルジメチルアミン及びその塩、並びにアルキルアミドアルキルジメチルアミン及びその塩からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物である<1>に記載の毛髪化粧料。
<3> 成分(A)の含有量が、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは0.75質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、更に好ましくは6質量%以下、更に好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である<1>又は<2>に記載の毛髪化粧料。
<4> 成分(B)が、好ましくは炭素数10以上、より好ましくは炭素数14以上、更に好ましくは炭素数16以上の、また、好ましくは炭素数22以下、より好ましくは炭素数20以下、更に好ましくは炭素数18以下の、直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪族アルコールである<1>〜<3>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
<5> 成分(B)の含有量が、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上、更に好ましくは3質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、更に好ましくは7質量%以下、更に好ましくは6質量%以下である<1>〜<4>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
<6> 成分(C)が、好ましくは下記一般式(7)で表されるものである<1>〜<5>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
Figure 0006186065
〔式中、rは1〜50の整数、sは1〜50の整数、tは1〜50の整数、aは0〜50の整数、bは0〜50を示し(aとbとが同時に0になることはない)、カッコ内の各構造単位同士の結合順序は問わず、結合形態はブロック状でもランダム状でもよい。R9は炭素数1〜6の2価の炭化水素基を示し、R10は−R11Zで表されるアミノ基又はアンモニウム基を有する置換基を示す。ここで、R11は炭素数1〜6の2価の炭化水素基を示し、Zは−NR12 2、−NR12(CH2)cNR12 2、及び−NR12(CH2)cNR12C=O(R13)からなる群より選ばれる1価の基を示し、R12は水素原子又は炭素数1〜4の炭化水素基を示し、R13は炭素数1〜4の炭化水素基を示し、cは2〜6の整数を示し、R14は炭素数1〜4の炭化水素基又はトリメチルシリル基を示す。〕
<7> 成分(C)の25℃における粘度が、好ましくは4000mm2/s以下、より好ましくは3000mm2/s以下、更に好ましくは2000mm2/s以下、更に好ましくは1000mm2/s以下、更に好ましくは800mm2/s以下であり、また、好ましくは100mm2/s以上、より好ましくは200mm2/s以上であるである<1>〜<6>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
<8> 成分(C)の含有量が、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2.5質量%以下である<1>〜<7>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
<9> 成分(D)が、好ましくは1013.25hPa下における沸点が260℃以下の鎖状及び環状のシリコーン油からなる群より選択される1種又は2種以上である<1>〜<8>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
<10> 成分(D)が、好ましくは式(8)で表される鎖状シリコーン、一般式(9)で表される鎖状シリコーン、及び一般式(10)で表される環状シリコーンからなる群より選ばれる1種又は2種以上の揮発性シリコーンである<9>に記載の毛髪化粧料。
Figure 0006186065
Figure 0006186065
Figure 0006186065
<11> 成分(D)の含有量が、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは10量%以下、より好ましくは8質量%以下、更に好ましくは6質量%以下、更に好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下である<1>〜<10>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
<12> 成分(D)に対する成分(C)の質量比(C)/(D)が、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.05以上、更に好ましくは0.08以上、更に好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.2以上であり、また、好ましくは5以下、より好ましくは4以下、更に好ましくは3以下、更に好ましくは2以下、更に好ましくは1以下、更に好ましくは0.8以下である<1>〜<11>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
<13> 水で20質量倍希釈したときの25℃におけるpHが、好ましくは2.0以上、より好ましくは2.5以上であり、また好ましくは7.5以下、より好ましくは6.5以下、更に好ましくは5.5以下である<1>〜<12>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
<14> <1>〜<13>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料を毛髪に塗布し、水で洗い流す毛髪処理方法。
実施例1〜11及び比較例1〜3
表1に示すヘアコンディショナーを調製し、以下の方法及び基準にしたがって、官能評価及び乾燥の速さの測定を行った。
(評価用トレスの作製方法)
長さ40cm、乾燥時重量20gの毛髪を用いて作製した日本人毛トレスに対し、市販のブリーチ剤(花王社製、泡カラーハイブリーチ)でブリーチ処理(毛髪の5質量倍のブリーチ剤を塗布し、30分間室温で処理)を2回行い、プレーンシャンプーで2回洗浄処理したものを以下の評価に用いた。
プレーンシャンプー(pH7.0)の組成は以下のとおりである。
25%ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム塩 62質量%
ラウリン酸ジエタノールアミド 2.3質量%
エデト酸二ナトリウム 0.15質量%
安息香酸ナトリウム 0.5質量%
塩化ナトリウム 0.8質量%
75%リン酸 適量
香料、メチルパラベン 微量
精製水 残量
合計 100質量%
(官能評価)
「すすぎ時の滑らかさ」
上記方法で作製した評価用トレスをプレーンシャンプーで洗浄後、軽く水気を取り、表1に記載のコンディショナー1gを塗布し、水道水ですすいだ際の「滑らかさ」について研究員5名で官能評価を実施した。評価は以下の5段階で行い、5名の合計点を算出した。
5:とても滑らか
4:滑らか
3:どちらともいえない
2:あまり滑らかでない
1:滑らかでない
「毛束のばらけやすさ」
上記「すすぎ時の滑らかさ」の評価後、当該評価に用いたトレスの含水量が10gとなるように調整した。次いでトレスの上下に、ペーパータオル(大王製紙社製、エリエールプロワイプ)、アクリル板、錘(アクリル板と錘の総重量1.3kg)を順に乗せ、余分な水分を除去した。そのトレスに指を通したときの毛束のほぐれやすさ、小さい毛束の出来やすさを「毛束のばらけやすさ」とし、研究員5名で官能評価を実施した。評価は以下の5段階で行い、5名の合計点を算出した。
5:とてもばらけやすい
4:ばらけやすい
3:どちらともいえない
2:ややばらけにくい
1:ばらけにくい
「ドライヤー乾燥中の絡まりにくさ」
上記「毛束のばらけやすさ」の評価後、当該評価に用いたトレスを下向きに設置し、ドライヤー(National社製、TURBODRY1300)の吹き出し口から毛髪トレスの毛髪中心部までの距離が25cmで、温風が約45°斜め上から当たるようにドライヤーを固定した。次いで、4秒に1回ずつトレスに指を通しながらドライヤー乾燥を行った。この際、完全に乾燥するまでの「絡まりにくさ」について研究員5名で官能評価を行った。評価は以下の5段階で行い、5名の合計点を算出した。
5:絡まらない
4:ほとんど絡まらない
3:どちらでもない
2:やや絡まりやすい
1:絡まりやすい
(乾燥の速さ)
前記方法で作製した評価用トレスをプレーンシャンプーで洗浄後、軽く水気を取り、表1に記載のコンディショナー1gを塗布した後、水道水ですすぎ、60秒間自然排水した後、トレスの上に、ペーパータオル(大王製紙社製、エリエールプロワイプ)、アクリル板、錘(アクリル板と錘の総重量1.3kg)を順に乗せ、余分な水分を除去した。
この毛髪トレスを下向きに設置し、ドライヤー(Tescom社製、Nobby NB2501)の吹き出し口から毛髪トレスの毛髪中心部までの距離が45cmになるようにドライヤー(弱温風モード:600W)を固定した。次いで、4秒に1回ずつ指を通しながらドライヤー乾燥を行った。この際、ドライヤー乾燥開始から、毛髪が完全に乾いたと研究員が判断できるまでの時間(秒)を計測した。この操作及び計測を3回繰り返し、その平均値を速乾性評価とした。
Figure 0006186065
*1:ファーミンDM-E80(花王社製)
*2:NIKKOLアミドアミンMPS(日本サーファクタント工業社製)
*3:アミデットAPA-22(花王スペイン社製)
*4:コータミン2285E-(E)(花王社製)
*5:コータミン60W(花王社製)
*6:カルコール8098(花王社製)
*7:カルコール6098(花王社製)
*8:ABIL SOFT AF100(エヴォニック インダストリー社製;粘度400mm2/s)
*9:Silsense A21(ルブリゾール社製;粘度250mm2/s)
*10:XS65-C0032(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社)
*11:TMF-1.5(信越化学工業社製;沸点191℃)
*12:シリコーンSH245FLUID(東レ・ダウコーニング社製;沸点205℃)

Claims (6)

  1. 成分(A)〜(D)及び水を含有する、毛髪に適用した後洗い流して使用される毛髪化粧料。
    (A) カチオン界面活性剤:0.1質量%以上10質量%以下
    (B) 炭素数10以上22以下の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪族アルコール:1質量%以上10質量%以下
    (C) 下記一般式(7)で表される、ポリオキシアルキレン側鎖及びアミノアルキル側鎖を有するシリコーン:0.05質量%以上5質量%以下
    Figure 0006186065
    〔式中、rは1〜50の整数、sは1〜50の整数、tは1〜50の整数、aは0〜50の整数、bは0〜50を示し(aとbとが同時に0になることはない)、カッコ内の各構造単位同士の結合順序は問わず、結合形態はブロック状でもランダム状でもよい。R 9 は炭素数1〜6の2価の炭化水素基を示し、R 10 は−R 11 Zで表されるアミノ基又はアンモニウム基を有する置換基を示す。ここで、R 11 は炭素数1〜6の2価の炭化水素基を示し、Zは−NR 12 2 、−NR 12 (CH 2 ) c NR 12 2 、及び−NR 12 (CH 2 ) c NR 12 C=O(R 13 )からなる群より選ばれる1価の基を示し、R 12 は水素原子又は炭素数1〜4の炭化水素基を示し、R 13 は炭素数1〜4の炭化水素基を示し、cは2〜6の整数を示し、R 14 は炭素数1〜4の炭化水素基又はトリメチルシリル基を示す。〕
    (D) 1013.25hPa下における沸点が260℃以下である鎖状及び環状のシリコーン油からなる群より選択される1種又は2種以上:0.05質量%以上10質量%以下
  2. 成分(D)に対する成分(C)の質量比(C)/(D)が0.01以上5以下である請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. 成分(C)の25℃における粘度が4000mm2/s以下である請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
  4. 成分(D)が、式(8)で表される鎖状シリコーン、一般式(9)で表される鎖状シリコーン、及び一般式(10)で表される環状シリコーンからなる群より選ばれる1種又は2種以上の揮発性シリコーンである請求項1〜のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
    Figure 0006186065
  5. 水で20質量倍希釈したときの25℃におけるpHが、2.0以上7.5以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の毛髪化粧料を毛髪に塗布し、水で洗い流す毛髪処理方法。
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