JP2011105660A - 整髪剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】無造作でボリュームのある髪型を作り、それを維持する目的に好適に使用できる毛髪化粧料、具体的には、髪の根元を立ち上げるだけの高い整髪力を有しながら、仕上がりの柔軟性と、整髪した髪型を持続させる整髪力を共に有し、かつ再度整髪することもできる整髪剤組成物の提供。
【解決手段】成分(A)及び(B)を含有し、成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が0.50〜20である整髪剤組成物。
(A) 特定のアクリル系カチオン性皮膜形成ポリマー
(B) 特定のポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサン。
【選択図】なし

Description

本発明は、整髪剤組成物に関する。
整髪剤組成物は、整髪しようとする髪型、整髪後の感触の向上、整髪した髪型の維持、いったん整髪した髪型が崩れた場合の再整髪性、といった目的面や性能面を考慮し、様々な提案が今までになされている。
例えば特許文献1には、特定のカチオン性皮膜形成ポリマーを含有する整髪剤組成物が開示されている。この整髪剤組成物は、当該皮膜形成ポリマーの皮膜形成力が強いため、髪型を強力に固めることに優れている。一方で、当該皮膜形成ポリマー単独では皮膜が脆いために、整髪後の髪にくしを通すなど力をかけると皮膜が破壊されて髪型が崩れる、髪型が崩れた場合に再度整髪できない、実使用状態での持続性(例えば、髪へ風が当たった場合、髪に振動が加わった場合等における持続性)に劣るといった問題を有し、感触面でも改善の余地がある。また、この整髪剤組成物は、無造作でボリュームのある髪型を作り、それを維持する目的には向いていない。
一方、特許文献2には、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサンを含有する毛髪化粧料が開示されている。このオルガノポリシロキサンは、伸張率300%に伸張させても破断しない伸張性と柔軟性を併せて有する。そのため、このオルガノポリシロキサンを含有する毛髪化粧料を用いて整髪した場合、カールさせた髪にくしを通しても高いカール保持性を有するといった、カールを作り、維持することや、毛髪の柔らかさに優れている。しかし、無造作でボリュームのある髪型を作り、それを維持するべく、髪の根元を立ち上げて維持させ、髪にふんわり感を出す目的には不十分であった。
特開平2-180911号公報 特開2009-24114号公報
従って本発明の課題は、無造作でボリュームのある髪型を作り、それを維持する目的に好適に使用できる毛髪化粧料、具体的には、髪の根元を立ち上げるだけの高い整髪力を有しながら、仕上がりの柔軟性と、整髪した髪型を持続させる整髪力を共に有し、かつ再度整髪することもできる整髪剤組成物を提供することにある。
本発明者らは、特定のカチオン性皮膜形成ポリマーと特定のオルガノポリシロキサンとを併用することにより、上記課題を解決できることを見出した。
本発明は、成分(A)及び(B)を含有し、成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が0.50〜20である整髪剤組成物を提供するものである。
(A) (A1)及び(A2)から選ばれる1種以上のカチオン性皮膜形成ポリマー
(A1) 次のモノマー(a)〜(d)を含むモノマー混合物から得られる共重合体
(a)一般式(1)で表される(メタ)アクリルアミド系モノマー:30〜80質量%
Figure 2011105660
〔式中、R1 は水素原子又はメチル基を示し、R2 及びR3 は同一又は異なって水素原子又は炭素数4〜12のアルキル基を示すが、R2 とR3 が共に水素原子となることはない。〕
(b)一般式(2)で表される(メタ)アクリルアミド系モノマー:2〜50質量%
Figure 2011105660
〔式中、R1 は前記と同じものを示し、R4 及びR5 は同一又は異なって水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。〕
(c)一般式(3)で表される(メタ)アクリル酸エステル系モノマー又は(メタ)アクリルアミド系モノマー:0〜30質量%
Figure 2011105660
〔式中、R1 は前記と同じものを示し、R6 は炭素数2又は3のアルキレン基を示し、R7 及びR8 は同一又は異なってメチル基又はエチル基を示す。aは0又は1の数を示す。〕
(d)一般式(4)で表される(メタ)アクリル酸エステル系モノマー:0〜40質量%
Figure 2011105660
〔式中、R1 は前記と同じものを示し、R9 及びR10は同一又は異なって炭素数2〜4のアルキレン基を示し、R11は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基又はフェニル基を示す。b及びcはそれぞれ0〜50の数を示すが、b及びcが同時に0となることはない。〕
(A2) 次のモノマー(e)〜(h)を含むモノマー混合物から得られる共重合体
(e)一般式(5)で表される(メタ)アクリルアミド系モノマー:30〜80質量%
Figure 2011105660
〔式中、R12 は水素原子又はメチル基を示し、R13 及びR14 は同一又は異なって水素原子又は炭素数4〜12のアルキル基を示すか、R13 とR14 が一緒になって隣接する窒素原子と共に環を形成する。〕
(f)一般式(6)で表される(メタ)アクリル酸エステル系モノマー:5〜45質量%
Figure 2011105660
〔式中、R12 は前記と同じものを示し、R15は炭素数1〜4のアルキル基を示す。〕
(g)一般式(7)で表される(メタ)アクリル酸エステル系モノマー又は(メタ)アクリルアミド系モノマー:2〜30質量%
Figure 2011105660
〔式中、R12 は前記と同じものを示し、R16 は炭素数2又は3のアルキレン基を示し、R17 及びR18 は同一又は異なってメチル基又はエチル基を示す。aは0又は1の数を示す。〕
(h)一般式(8)で表される(メタ)アクリル酸エステル系モノマー:0〜30質量%
Figure 2011105660
〔式中、R12 は前記と同じものを示し、R19 及びR20は同一又は異なって炭素数2〜4のアルキレン基を示し、R21は水素原子又はメチル基を示す。b及びcはそれぞれ0〜50の数を示すが、b及びcが同時に0となることはない。〕
(B) 主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントのケイ素原子の少なくとも2つに、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して、下記一般式(9);
Figure 2011105660
〔式中、R22は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、nは2又は3を示す。〕
で表される繰り返し単位からなるポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントが結合してなるオルガノポリシロキサンであって、
ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントの数平均分子量が800〜1600であり、
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比(a/b)が65/35〜82/18であり、
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が10,000〜100,000である、
オルガノポリシロキサン
更に本発明は、上記整髪剤組成物を毛髪に適用した後、この適用した範囲内の毛髪を持ち上げるようにしてにぎる工程を含む整髪方法を提供するものである。
本発明の整髪剤組成物は、髪の根元を立ち上げるだけの高い整髪力を有しながら、仕上がりの柔軟性と、整髪した髪型を持続させる整髪力を共に有し、かつ再度整髪することもでき、しかも良好な洗い落ち性を有するという、優れた性能を有するものである。そのため、本発明の整髪剤組成物は、無造作でボリュームのある髪型を作り、それを維持する目的に好適に使用することができる。
〔(A):カチオン性皮膜形成ポリマー〕
本発明で用いる成分(A)のカチオン性皮膜形成ポリマーのうち、(A1)における(a)一般式(1)で表される(メタ)アクリルアミド系モノマーとしては、例えばN-n-ブチル(メタ)アクリルアミド、N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド、N-オクチル(メタ)アクリルアミド、N-ラウリル(メタ)アクリルアミド、N-1-メチルウンデシル(メタ)アクリルアミド、N-2-エチルヘキシル(メタ)アクリルアミド、N-tert-オクチル(メタ)アクリルアミドが挙げられる。中でも、N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド、N-tert-オクチル(メタ)アクリルアミド、N-2-エチルヘキシル(メタ)アクリルアミド等のN-分岐アルキル(メタ)アクリルアミドが特に好ましい。
これらはいずれかを単独で、又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の30〜80質量%、好ましくは40〜70質量%用いられる。
(b)一般式(2)で表される(メタ)アクリルアミド系モノマーとしては、例えば(メタ)アクリルアミド、N-メチル(メタ)アクリルアミド、N-エチル(メタ)アクリルアミド、N-イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチル(メタ)アクリルアミドが挙げられる。中でも、N-メチル(メタ)アクリルアミド、N-エチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチル(メタ)アクリルアミドが特に好ましい。
これらはいずれかを単独で、又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の2〜50質量%、好ましくは10〜35質量%用いられる。
(c)一般式(3)で表される(メタ)アクリル酸エステル系及び(メタ)アクリルアミド系モノマーとしては、例えばN,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドが挙げられる。
これらはいずれかを単独で、又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の0〜30質量%、好ましくは0〜10質量%、更に好ましくは0.5〜5質量%用いられる。
また、(d)一般式(4)で表されるモノマーは、ポリオキシアルキレン鎖を有する(メタ)アクリル酸エステルである。式中のR11は、好ましくは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、最も好ましくはメチル基である。かかる(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(4)としては、例えばヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ブトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートが挙げられる。ポリオキシアルキレン鎖は、C2-4アルキレンオキシドのホモポリマー又はコポリマーであり、コポリマーの場合はエチレンオキシド、プロピレンオキシド等のブロック共重合体でもランダム共重合体でもよい。アルキレンオキシドの重合度はガスクロマトグラフィーにて分析することができ、平均値で1〜50であるものが好ましい。
これらはいずれかを単独で、又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の0〜40質量%、好ましくは5〜30質量%、更に好ましくは10〜25質量%用いられる。
(A1)の共重合体としては、
N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド/N-メチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド/N-メチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、
N-tert-オクチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジエチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
N-tert-オクチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジエチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート
が好ましいものとして挙げられ、
N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートが特に好ましい。
また、(A2)における(e)一般式(5)で表される(メタ)アクリルアミド系モノマーとしては、例えば(メタ)アクリルアミド、N-n-ブチル(メタ)アクリルアミド、N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド、N-オクチル(メタ)アクリルアミド、N-ラウリル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリンが挙げられ、中でもN-ブチル(メタ)アクリルアミド、N-オクチル(メタ)アクリルアミド、N-ラウリル(メタ)アクリルアミドが特に好ましい。
これらはいずれかを単独で、又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の30〜80質量%、好ましくは40〜70質量%用いられる。
(f)一般式(6)で表される(メタ)アクリル酸エステル系モノマーとしては、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチルが挙げられる。
これらはいずれかを単独で、又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の5〜45質量%、好ましくは10〜40質量%用いられる。
(g)一般式(7)で表される(メタ)アクリル酸エステル系及び(メタ)アクリルアミド系モノマーとしては、例えばN,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドが挙げられる。
これらはいずれかを単独で、又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の2〜30質量%、好ましくは5〜20質量%用いられる。
また、(h)一般式(8)で表される(メタ)アクリル酸エステル系モノマーとしては、例えばヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートが挙げられる。ポリオキシアルキレン鎖は、C2-4アルキレンオキシドのホモポリマー又はコポリマーであり、コポリマーの場合はエチレンオキシド、プロピレンオキシド等のブロック共重合体でもランダム共重合体でもよい。アルキレンオキシドの重合度はガスクロマトグラフィーにて分析することができ、平均値で1〜50であるものが好ましい。
これらはいずれかを単独で、又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の0〜30質量%、好ましくは5〜15質量%用いられる。
(A2)の共重合体としては、
N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート/エチル(メタ)アクリレート、
N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート/エチル(メタ)アクリレート、
N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート/メチル(メタ)アクリレート、
N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート/エチル(メタ)アクリレート、
N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート/2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート/エチル(メタ)アクリレート、
N-tert-オクチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート/n-ブチル(メタ)アクリレート、
N-tert-オクチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート/n-ブチル(メタ)アクリレート、
N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/エチル(メタ)アクリレート
が好ましいものとして挙げられ、
N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート/エチル(メタ)アクリレートが特に好ましい。
(A1)及び(A2)の共重合体は、それぞれ上記のようなモノマーを組み合わせてなるモノマー混合物を用いて、例えば、特開平8-291206号公報、又は特開平2-180911号公報に記載の方法により、製造することができる。
得られる共重合体の重量平均分子量(ゲルろ過クロマトグラフィー(ポリエチレングリコール換算)による)は、重合条件を選択すれば1,000〜1,000,000に制御でき、本発明においては、重量平均分子量10,000〜500,000、特に20,000〜200,000のものが好ましい。
かくして得られる共重合体は、水溶性付与のために、その3級アミノ基を無機酸又は有機酸で中和して使用することができる。この場合、全3級アミノ基の50%以上を中和するのが好ましい。
無機酸としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸等が;有機酸としては、例えば酢酸、グリコール酸、ジメチルグリコール酸、乳酸、ジメチロールプロピオン酸、酒石酸、クエン酸、マレイン酸、リンゴ酸等が挙げられる。
また、共重合体中のアミノ基は、適当な4級化剤を用いて4級化することもできる。この場合は全3級アミノ基の50%以上を4級化することが好ましい。
かかる4級化剤としては、例えばジメチル硫酸、ジエチル硫酸等の硫酸ジアルキル;塩化メチル、臭化プロピル、塩化ベンジル等のハロゲン化アルキルやハロゲン化アラルキルなどが挙げられる。
このような4級化共重合体は、モノマー(3)又は(7)を4級化剤を用いて4級化した後に共重合させる方法によっても得ることができる。
成分(A)のカチオン性皮膜形成ポリマーとしては、(A1)及び(A2)から選ばれる1種以上を用いることができ、本発明の整髪剤組成物中に0.1〜5質量%、特に0.5〜4質量%、更に1〜3質量%含有するのが、高いセット力と再セット性を得る上で好ましい。
〔(B):オルガノポリシロキサン〕
成分(B)において、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントは、オルガノポリシロキサンセグメントを構成する任意のケイ素原子に、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して少なくとも2つ結合することが可能であるが、両末端を除く1以上のケイ素原子に上記アルキレン基を介して結合していることが好ましく、両末端を除く2以上のケイ素原子に上記アルキレン基を介して結合していることがより好ましい。
オルガノポリシロキサンセグメントとポリ(N-アシルアルキレンイミン)との結合において介在するヘテロ原子を含むアルキレン基としては、窒素原子、酸素原子及び/又はイオウ原子を1〜3個含む炭素数2〜20のアルキレン基が挙げられる。その具体例としては、
Figure 2011105660
ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントを構成するN-アシルアルキレンイミン単位は前記一般式(9)で表されるものであるが、一般式(9)において、R22の炭素数1〜22のアルキル基としては、例えば、炭素数1〜22の直鎖、分岐状又は環状のアルキル基が例示され、具体的には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロへキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ドコシル基等が例示される。中でも、炭素数1〜10、特に炭素数1〜6のアルキル基がより好ましい。
アラルキル基としては、例えば、炭素数7〜15のアラルキル基が例示され、具体的には、ベンジル基、フェネチル基、トリチル基、ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基等が例示される。中でも、炭素数7〜14、特に炭素数7〜10のアラルキル基がより好ましい。
アリール基としては、例えば、炭素数6〜14のアリール基が例示され、具体的には、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ビフェニル基、アントリル基、フェナントリル基等が例示され、中でも、炭素数6〜12、特に炭素数6〜9のアリール基がより好ましい。
これらの中でも、R22としては、炭素数1〜6のアルキル基が特に好ましい。
オルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比(a/b)は65/35〜82/18であるが、べたつかず、かつセット性及び再整髪性に優れたものとする観点から、好ましくは68/32〜80/20、更に好ましくは70/30〜79/21、更に好ましくは73/27〜79/21である。
なお、本明細書において、質量比(a/b)は、成分(B)のオルガノポリシロキサンを重クロロホルム中に5質量%溶解させ、核磁気共鳴(1H-NMR)分析により、オルガノポリシロキサンセグメント中のアルキル基又はフェニル基と、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント中のメチレン基の積分比より求めた値をいう。
また、隣接するポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント間におけるオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量(MWg)は1500〜3500が好ましく、べたつかず、かつセット性及び再整髪性に優れたものとする観点から、好ましくは1600〜3200、更に好ましくは1700〜3000である。
本明細書において、「隣接するポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント間におけるオルガノポリシロキサンセグメント」とは、下記式(2)に示すように、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントのオルガノポリシロキサンセグメントに対する結合点(結合点A)から、これに隣接するポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントの結合点(結合点B)までの2点間において破線で囲まれた部分であって、1つのR23SiO単位と、1つのR27と、y+1個のR23 2SiO単位とから構成されるセグメントをいう。また、「ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント」とは、上記R27に結合する−Z−R28をいう。
Figure 2011105660
上記一般式(10)中、R23はそれぞれ独立に炭素数1〜22のアルキル基又はフェニル基を示し、R27はヘテロ原子を含むアルキレン基を示し、−Z−R28はポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントを示し、R28は重合開始剤の残基を示し、yは正の数を示す。
MWgは、上記一般式(10)において破線で囲まれた部分の分子量であるが、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント1モル当たりのオルガノポリシロキサンセグメントの質量(g/mol)と解することができ、原料化合物である変性オルガノポリシロキサンの官能基がポリ(N-アシルアルキレンイミン)で100%置換されると、変性オルガノポリシロキサンの官能基当量(g/mol)と一致する。
ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントの分子量(MWox)は、N-アシルアルキレンイミン単位の分子量と重合度とから算出する方法又は後述するゲルパーミエションクロマトグラフィ(GPC)測定法により測定することが可能であるが、本発明においてはGPC測定法により測定される数平均分子量をいい、800〜1600であるが、好ましくは850〜1500、更に好ましくは900〜1400である。これにより、べたつかず、かつセット性及び再整髪性により優れたものとすることができる。
また、MWgは、主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの含有率(Csi)を用いて下記式により求めることができる。
Figure 2011105660
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量(MWsi)は10,000〜100,000であるが、十分な皮膜強度、水等の極性溶媒への溶解性と溶解後の取り扱いやすさの観点から、好ましくは20,000〜80,000、更に好ましくは30,000〜60,000である。MWsiは、原料化合物である変性オルガノポリシロキサンと共通の骨格を有するため、MWsiは原料化合物である変性オルガノポリシロキサンの重量平均分子量と略同一である。なお、原料化合物である変性オルガノポリシロキサンの重量平均分子量は、下記測定条件によるGPCで測定し、ポリスチレン換算したものである。
カラム :Super HZ4000+Super HZ2000(東ソー株式会社製)
溶離液 :1mMトリエチルアミン/THF
流量 :0.35mL/min
カラム温度:40℃
検出器 :UV
サンプル :50μL
成分(B)のオルガノポリシロキサンの重量平均分子量(MWt)は、好ましくは12,000〜150,000、より好ましくは24,000〜120,000、更に好ましくは37,000〜92,000である。これにより、十分な皮膜強度を確保でき、加えて水等の極性溶媒に対する溶解性が優れるようになる。また、べたつかず、かつセット性及び再整髪性の両スタイリング性がより一層向上したものとすることができる。本明細書において、MWtは、原料化合物である変性オルガノポリシロキサンの重量平均分子量と、前述の質量比(a/b)とから求めることができる。
成分(B)のオルガノポリシロキサンは、例えば、下記一般式(11)で表される変性オルガノポリシロキサンと、下記一般式(12)で表される環状イミノエーテル(以下「環状イミノエーテル(12)」というものとする)を開環重合して得られる末端反応性ポリ(N-アシルアルキレンイミン)とを反応させることにより製造される。
Figure 2011105660
〔式中、R23は上記と同義であり、R24、R25はそれぞれR23と同一の基を示すか又は下記式
Figure 2011105660
のいずれかで表される1価の基を示し、R26は上記式で表される1価の基を示し、dは135〜1350の整数を示し、eは3〜57の整数を示す。〕
Figure 2011105660
〔式中、R22及びnは前記と同義である。〕
変性オルガノポリシロキサンとしては、官能基当量が好ましくは1700〜3500、より好ましくは1800〜3200、特に好ましくは2000〜3000であり、かつ重量平均分子量が好ましくは10,000〜100,000、より好ましくは20,000〜80,000、特に好ましくは30,000〜60,000であるものを使用するのが望ましい。
また、末端反応性ポリ(N-アシルアルキレンイミン)は、分子量を好ましくは800〜1600、より好ましくは850〜1500、更に好ましくは900〜1400に調整することが望ましい。
環状イミノエーテル(12)の開環重合には、重合開始剤を用いることができる。重合開始剤としては、求電子反応性の強い化合物、例えば、ベンゼンスルホン酸アルキルエステル、p-トルエンスルホン酸アルキルエステル、トリフルオロメタンスルホン酸アルキルエステル、トリフルオロ酢酸アルキルエステル、硫酸ジアルキルエステル等の強酸のアルキルエステルを使用することができ、中でも硫酸ジアルキルが好適に使用される。重合開始剤の使用量は、通常、環状イミノエーテル(12)2〜100モルに対して、重合開始剤1モルである。
重合溶媒としては、例えば、酢酸エチル、酢酸プロピル等の酢酸エステル類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、クロロホルム、塩化メチレン等のハロゲン溶媒、アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル系溶媒、N,N-ジメチルフォルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルフォキシド等の非プロトン性極性溶媒を使用することができ、中でも酢酸エステル類が好適に使用される。溶媒の使用量は、通常、環状イミノエーテル(12)の100質量部に対して20〜2000質量部である。
重合温度は通常30〜170℃、好ましくは40〜150℃であり、重合時間は重合温度等により一様ではないが、通常1〜60時間である。
環状イミノエーテル(12)として、例えば、2-置換-2-オキサゾリンを用いれば、前記一般式(9)において、n=2のポリ(N-アシルエチレンイミン)が得られ、2-置換−ジヒドロ-2-オキサジンを用いれば、上記一般式(9)において、n=3のポリ(N-アシルプロピレンイミン)が得られる。
ポリ(N-アシルアルキレンイミン)と、オルガノポリシロキサンセグメントとの連結方法としては、例えば、下記の方法が挙げられる。
1)環状イミノエーテルをリビング重合して得られる末端反応性ポリ(N-アシルアルキレンイミン)に、上記一般式(11)で表される変性オルガノポリシロキサンを反応させる方法
2)カルボキシル基と水酸基との縮合によるエステルの形成反応
3)カルボキシル基とアミノ基との縮合によるアミドの形成反応
4)ハロゲン化アルキル基と、1級、2級又は3級アミノ基との2級、3級又は4級アンモニウムの形成反応
5)Si−H基を有するオルガノポリシロキサンへのビニル基の付加反応
6)エポキシ基とアミノ基とのβ−ヒドロキシアミン形成反応
中でも、上記1)の方法は、下に示す理論式(式中、MWiはポリ(N-アシルアルキレンイミン)の分子量)のように、環状イミノエーテル(12)と重合開始剤の使用量で重合度を容易に制御でき、しかも通常のラジカル重合よりも分子量分布の狭い略単分散のポリ(N-アシルアルキレンイミン)が得られる点で最も有効である。
Figure 2011105660
成分(B)のオルガノポリシロキサンとしては、ポリ(N-ホルミルエチレンイミン)オルガノシロキサン、ポリ(N-アセチルエチレンイミン)オルガノシロキサン、ポリ(N-プロピオニルエチレンイミン)オルガノシロキサン等が挙げられる。
成分(B)のオルガノポリシロキサンは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は、毛髪のセット性、再整髪性、洗髪による洗浄性の観点から、本発明の整髪剤組成物中の0.5〜10質量%、更には1〜7質量%、更には2〜6質量%が好ましい。
成分(B)の成分(A)に対する質量比(B)/(A)は、高い整髪力を有しながら、仕上がりの柔軟性、持続力及び再整髪性という、従来では両立が有り得なかった性能を全て併せ持ち、成分(A) 、成分(B)それぞれから由来する効果を相乗的に発現させる観点から、0.50〜20であり、好ましくは1.0〜10、更に好ましくは1.5〜5である。
〔特定のポリオキシアルキレンアルキルエーテル系非イオン界面活性剤〕
本発明の整髪剤組成物には、皮膜の硬さを調節し、再整髪性をより高めるため、更に下記一般式(13)で表される非イオン界面活性剤を含有させることができる。
Figure 2011105660
〔式中、Aはエチレン基又はプロピレン基を示し、pはO(AO)pH基の1個あたりのアルキレンオキシ平均付加モル数を示し、qは1〜6の整数を示し、R27は炭素数1〜6のq価の飽和炭化水素基を示し、1分子中のアルキレンオキシ平均付加モル数(p×q)は5〜60である。〕
一般式(13)中のR27としては、メチル基、1,2,3-プロパントリイル基、1,2,3,4,5,6-ヘキサンヘキサイル基等が挙げられる。Aとしてはプロピレン基がより好ましい。一般式(13)の非イオン界面活性剤としては、ポリオキシプロピレン(9)ソルビット(q=6)、ポリオキシプロピレン(40)メチルエーテル(q=1)等が挙げられる。
一般式(13)の非イオン界面活性剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は、適度な皮膜の硬さ及び再整髪性の向上の観点から、本発明の整髪剤組成物中の0.1〜5質量%、更には0.2〜3質量%、更には0.5〜2質量%が好ましい。
〔高重合ポリエチレングリコール〕
本発明の整髪剤組成物には、毛髪への伸ばしやすさを向上する観点から、更に高重合ポリエチレングリコールを含有させることができる。高重合ポリエチレングリコールとしては、数平均分子量が10万〜1000万、更には100万〜500万のものが好ましい。
高重合ポリエチレングリコールの含有量は、毛髪への伸ばしやすさ、高いセット力、べたつき防止の観点から、本発明の整髪剤組成物中の0.01〜1質量%、更には0.05〜0.5質量%、特に0.1〜0.3質量%が好ましい。
本発明の整髪剤組成物には、コンディショニング効果の更なる向上のため、油剤及び成分(B)のオルガノポリシロキサン以外のシリコーン類から選ばれるコンディショニング成分を含有させることができる。
油剤は、乾燥後の毛髪まとまり感向上のために使用される。油剤としては、スクワレン、スクワラン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、α-オレフィンオリゴマー、流動バラフィン、シクロパラフィン等の炭化水素類;ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボカド油、オリーブ油等のグリセリド類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、カルナウバロウ等のロウ類;セチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール等の高級アルコール類;ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル等のエステル類;カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、イソステアリル酸、イソパルミチン酸等の高級脂肪酸類;コレステロール、ワセリン、コレステリルイソステアレート、スフィンゴ脂質等の固体脂;その他、ホホバ油、イソステアリルグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテルなどが挙げられる。これらの中で、スクワレン、スクワラン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、α-オレフィンオリゴマー等の分岐炭化水素類が特に好ましい。
油剤の含有量は、まとまりの良さや、べたつき感のなさの点から、本発明の整髪剤組成物中の0.05〜20質量%が好ましく、更には0.1〜10質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン等が例示される。中でも、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーンが好ましい。
ジメチルポリシロキサンは、毛髪に良好な潤滑性を付与することができ、ポリエーテル変性シリコーンは、毛髪に滑らかさを付与することができ、アミノ変性シリコーンは、毛髪にしっとり感を付与することができる。本発明においては、求める性能に応じて、各種のシリコーン類を単独で又は2種以上を使用することができる。ジメチルポリシロキサンとしては、求める感触に応じて5mm2/s程度の粘度のものから、エマルションとして供給される場合が多い1,000万mm2/s程度の粘度のものまで使用できるが、5,000〜1,000万mm2/s、特に5万〜1,000万mm2/sのものが好ましい。
ポリエーテル変性シリコーンは、ポリオキシアルキレン基を有するシリコーン類であればよく、ポリオキシアルキレン基を構成する基としては、オキシエチレン基、オキシプロピレン基を挙げることができる。より具体的には、例えば、KF-6015、KF-945A、KF-6005、KF-6009、KF-6013、KF-6019、KF-6029、KF-6017、KF-6043、KF-353A、KF-354A、KF-355A(以上、信越化学工業社)、FZ-2404、SS-2805、FZ-2411、FZ-2412、SH3771M、SH3772M、SH3773M、SH3775M、SH3749、SS-280Xシリーズ、BY22-008M、BY11-030、BY25-337(以上、東レ・ダウコーニング社)等が挙げられる。
アミノ変性シリコーンとしては、平均分子量が約3,000〜10万の、アモジメチコーン(Amodimethicone)の名称でCTFA辞典(米国、Cosmetic Ingredient Dictionary)第3版中に記載されているものが好ましい。市販品としては、SM 8704C(東レ・ダウコーニング社)、DC 929(ダウ・コーニング社)、KT 1989(GE東芝シリコーン社)、8500 Conditioning Agent、DOW CORNING TORAY SS-3588、DOW CORNING TORAY SILSTYLE 104(東レ・ダウコーニング社)等が挙げられる。
シリコーン類の含有量は、指通り性や、べたつき感のなさの点から、本発明の整髪剤組成物中の0.05〜20質量%が好ましく、更には0.1〜10質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
本発明の整髪剤組成物には、溶剤の可溶化、分散性等を含めた系の安定性、及び感触向上の点から、界面活性剤を含有させることができる。界面活性剤としては、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤及びアニオン界面活性剤のいずれをも使用できる。
カチオン界面活性剤としては、次の一般式(14)で表される第4級アンモニウム塩が挙げられる。
Figure 2011105660
〔式中、R28及びR29は各々独立して水素原子、炭素数1〜28のアルキル基又はベンジル基を示し、同時に水素原子、ベンジル基若しくは炭素数1〜3の低級アルキル基又はこれらの組み合わせとなる場合を除く。An-は前記と同義である。〕
ここでR28及びR29は、その一方が炭素数16〜24、更には22のアルキル基、特に直鎖アルキル基であるのが好ましく、また他方は炭素数1〜3の低級アルキル基、特にメチル基であるのが好ましい。
カチオン界面活性剤としては、モノ長鎖アルキル四級アンモニウム塩が好ましく、具体的には、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルベンザルコニウム等が挙げられ、特に塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムが好ましい。
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、高級脂肪酸ショ糖エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸モノ又はジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、アルキルサッカライド系界面活性剤、アルキルアミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイド等が挙げられる。これらのうち、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテルが特に好ましい。
両性界面活性剤としてはイミダゾリン系、カルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系等が挙げられる。中でも、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン等のベタイン系界面活性剤が好ましく、脂肪酸アミドプロピルベタインが特に好ましい。脂肪酸アミドプロピルベタインは、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアシル基を有するものが好ましく、特にラウリン酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等が好ましい。
アニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコハク酸エステル等が挙げられる。上記界面活性剤のアニオン性残基の対イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン;カルシウムイオン、マグネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン;アンモニウムイオン;炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)を挙げることができる。またカチオン性残基の対イオンとしては、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン等のハロゲン化物イオン、メトサルフェートイオン、サッカリネートイオンを挙げることができる。
これらのうち、感触の点から、カチオン界面活性剤及び非イオン界面活性剤が好ましい。界面活性剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用でき、溶剤の可溶化、油剤の乳化等を含めた系の安定性の点から、その含有量は、本発明の整髪剤組成物中の0.01〜10質量%、特に0.05〜5質量%が好ましい。
〔溶媒〕
本発明の整髪剤組成物には、更に溶媒としてエタノール及び/又は水が含有されることが好ましい。これらの含有量は、化粧料に含まれるポリマーや可塑剤の溶解性を良好にする観点から、本発明の整髪剤組成物中の4〜98.4質量%が好ましく、更には30〜98質量%、特に50〜95質量%が好ましい。
〔他の任意成分〕
本発明の整髪剤組成物には、上記成分のほか、通常の毛髪化粧料に用いられる成分を目的に応じて配合できる。このような成分としては、例えば、成分(A)以外の被膜形成性ポリマー(例えばカラギーナン、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体等)、カチオン性ポリマー、エタノール以外の有機溶剤(芳香族アルコール等)、シリコーン類、油剤、増粘剤、抗フケ剤、ビタミン剤、殺菌剤、抗炎症剤、キレート剤、保湿剤(パンテノール等)、pH調整剤、染料、顔料等の着色剤、植物エキス、パール化剤、香料、紫外線吸収剤、酸化防止剤などが挙げられる。
本発明の整髪剤組成物は、ジャー、ポンプディスペンサー、エアゾール缶、ポンプミストに入れて使用することができる。この中でも好ましくはポンプディスペンサーである。
〔粘度、剤型〕
本発明の整髪剤組成物は、様々な容器に充填することができるので、幅広い粘度領域で使用することができる。かかる場合には粘度は1〜500,000mPa・sが好ましい。ポンプ式容器(ポンプディスペンサー)に入れて使用する場合には、比較的低粘度であることが好ましく、かかる粘度は、50〜20,000mPa・sが好ましく、更には100〜10,000mPa・s、特に200〜5,000mPa・sが好ましい。ここで粘度は、B型粘度計TVB-10形(東機産業社)で、30℃、30r/m、60秒間回転後の条件により測定される。ローターは、粘度が1,000mPa・sまではNo.2で、それ以上4,000 mPa・sまではNo.3で、それ以上の粘度の場合は、No.4を使用する。
本発明の整髪剤組成物の形態は、液状、ゲル状、ペースト状、クリーム状等、適宜選択できる。
〔整髪方法〕
本発明の整髪剤組成物を用いて無造作でボリュームのある髪型をつくるには、例えば、本発明の整髪剤組成物を毛髪に適用した後、この適用した範囲内の毛髪を持ち上げるようにしてにぎるなどの操作を行えばよい。ここで本発明の整髪剤組成物の適用は、組成物を手にいったん取って広げてから髪にすり込むようにして広げる、霧状にして髪に直接噴霧する等、どのような方法によってもよいが、適用する範囲に均一になるように適用することが好ましい。
また、にぎることで、本発明に用いる整髪剤の粘着力を生かして毛束をしっかりとしたものにすることができる。加えて持ち上げることで髪型全体のボリュームを増やすことができる。
このにぎる毛髪の部位は、頭頂部、サイド、バック、えり足、毛先のいずれであってもよいが、少なくとも頭頂部付近を含めるのが無造作でボリュームのある髪型を作る観点から好ましい。
更に具体的に説明すると以下の通りである。
頭頂部:指の腹でつかんでにぎるのが、細かい調整ができ、無造作な髪型を作りやすいので好ましい。頭頂部では、にぎること自体で自然に毛髪を持ち上げることになる。無造作でボリュームのある髪型をつくる観点から、加えてにぎる際に手を好ましくは1〜10cm、より好ましくは2〜5cm持ち上げることが望ましい。
サイド、バック:指の腹でつかんでにぎっても、手のひら全体を用いてにぎってもよいが、対象面積が広く、効率的ににぎる観点から手のひら全体を用いてにぎることが好ましい。にぎる際に好ましくは1〜5cm、より好ましくは2〜4cm、手を持ち上げることが無造作でボリュームのある髪型をつくる観点から望ましい。
えり足、毛先:指の腹でつかんでにぎっても、手のひら全体を用いてにぎってもよいが、広い適用範囲を効率的ににぎる観点から手のひら全体を用いてにぎることが好ましい。にぎる際に好ましくは3〜10cm、より好ましくは5〜8cm、手を持ち上げることが無造作でボリュームのある髪型をつくる観点から望ましい。
以下の合成例において、オルガノポリシロキサンセグメントの含有率とは核磁気共鳴法(1H-NMR)から求めた値であり、また最終生成物の重量平均分子量は計算値である。ポリ(N-プロピオニルエチレンイミン)の分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)より求めた、数平均分子量である。
Column :K-804L+K-804L 昭和電工(株)製
溶離液 :1mmol/LファーミンDM20(花王(株)製)/クロロホルム
流量 :1.0mL/min
カラム温度:40℃
検出器 :RI
サンプル量:5mg/mL,100μL
ポリスチレン換算
合成例1 オルガノポリシロキサンA
硫酸ジエチル19.0g(0.12モル)と2-エチル-2-オキサゾリン81.0g(0.82モル)を脱水した酢酸エチル203.0gに溶解し、窒素雰囲気下8時間加熱還流し、末端反応性ポリ(N-プロピオニルエチレンイミン)を合成した。数平均分子量をGPCにより測定したところ、1100であった。ここに、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(重量平均分子量32000、アミン当量2000)300gの33%酢酸エチル溶液を一括して加え、10時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮し、N-プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を、淡黄色ゴム状固体(390g、収率97%)として得た。最終生成物のシリコーンセグメントの含有率は質量75%、重量平均分子量は40000であった。溶媒としてメタノールを使用した塩酸による中和滴定の結果、約20モル%のアミノ基が残存していることがわかった。
実施例1〜6・比較例1〜3
表3に示す整髪剤組成物を調製し、下記方法及び基準に従って、「塗布時のべたつきのなさ」、「セット力」、「仕上がりの柔らかさ」、「仕上がりの軽やかさ」、「持続力」、「再整髪性」及び「髪のなめらかな感触」について評価を行った。この結果を表3に併せて示す。
(評価方法・基準)
評価は、マネキンヘッドを用い、2名の専門パネラーにより以下の方法及び基準に従って行い、評価点の平均値を各表中に示した。
・評価用マネキンヘッドの用意
顎までの長さに整えたボブスタイルのマネキンヘッド(レジーナ社製、No.337A、中国人直毛)を評価用シャンプー(表1)、評価用リンス(表2)で1回ずつ処理した後、タオルで水分を軽く拭き取り、自然乾燥した。
Figure 2011105660
Figure 2011105660
・セット力の評価
表3に示す組成の各整髪剤組成物1.5gを手のひらに広げ、評価用マネキンヘッドの毛髪に指を通しながらすり込むようにして満遍なく塗布した。次いで頭頂部の髪を指の腹を使って握りながら手を3cm持ち上げ、サイドの髪は動きを出すように下から手を3cm持ち上げるようにして握って整えた。処理後のマネキンヘッドについて、頭頂部の髪の立ち上がり感、サイドの髪の動き感を指標に、専門パネラーにより下記の5段階で目視評価を行った(絶対評価)。
・塗布時のべたつきの無さ
セット力の評価で、各整髪剤組成物をマネキンヘッドに塗布するときの髪と手との間の粘着感を指標に、専門パネラーにより下記の5段階で官能評価を行った(絶対評価)。
・仕上がりの柔らかさ及び軽やかさの評価
セット力の評価で用いたマネキンヘッドの毛髪について、専門パネラーにより下記の5段階で目視及び触って評価した(絶対評価)。
・持続力の評価
仕上がりの柔らかさ及び軽やかさの評価で用いたマネキンヘッドを万能シェーカー(アズワン社、AS-1N)に取り付け、振幅5cm、毎分120回の速度で15分間上下に振盪した。振盪後のマネキンヘッドについて、専門パネラーにより振盪前の状態と比較して、下記の5段階で目視評価を行った(絶対評価)。
・再整髪性の評価
持続力の評価で用いたマネキンヘッドの毛髪に対して、リングコーム(植原セル社、ニューデルリンコームNo.1)でくし通しを10回行い、再度「セット力の評価」と同様に軽く握って整えた。処理後のマネキンヘッドについて、頭頂部の髪の立ち上がり感、サイドの髪の動き感を指標に、専門パネラーにより下記の5段階で目視評価を行った(絶対評価)。
・髪のなめらかな感触の評価
再整髪性の評価で用いたマネキンヘッドの毛髪について、専門パネラーにより下記の5段階で官能評価を行った(絶対評価)。
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
Figure 2011105660
*1:特開平8-291206号公報に記載の方法に従って合成したN-tert-ブチルアクリルアミド/ジメチルアクリルアミド/ジメチルアミノプロピルアクリルアミド/メトキシポリエチレングリコール(PEG400)メタクリレート共重合体<52/25/2/21>(質量比),重量平均分子量約12万
*2:特開平2-180911号公報に記載のN-tert-ブチルアクリルアミド/エチルアクリレート/N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体<55/20/15/10>(質量比),重量平均分子量約12万
実施例7〜12
表4に示す整髪剤組成物を調製し、前記と同様に評価した。この結果を表4に併せて示す。
Figure 2011105660

Claims (5)

  1. 成分(A)及び(B)を含有し、成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が0.50〜20である整髪剤組成物。
    (A) (A1)及び(A2)から選ばれる1種以上のカチオン性皮膜形成ポリマー
    (A1) 次のモノマー(a)〜(d)を含むモノマー混合物から得られる共重合体
    (a)一般式(1)で表される(メタ)アクリルアミド系モノマー:30〜80質量%
    Figure 2011105660
    〔式中、R1 は水素原子又はメチル基を示し、R2 及びR3 は同一又は異なって水素原子又は炭素数4〜12のアルキル基を示すが、R2 とR3 が共に水素原子となることはない。〕
    (b)一般式(2)で表される(メタ)アクリルアミド系モノマー:2〜50質量%
    Figure 2011105660
    〔式中、R1 は前記と同じものを示し、R4 及びR5 は同一又は異なって水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。〕
    (c)一般式(3)で表される(メタ)アクリル酸エステル系モノマー又は(メタ)アクリルアミド系モノマー:0〜30質量%
    Figure 2011105660
    〔式中、R1 は前記と同じものを示し、R6 は炭素数2又は3のアルキレン基を示し、R7 及びR8 は同一又は異なってメチル基又はエチル基を示す。aは0又は1の数を示す。〕
    (d)一般式(4)で表される(メタ)アクリル酸エステル系モノマー:0〜40質量%
    Figure 2011105660
    〔式中、R1 は前記と同じものを示し、R9 及びR10は同一又は異なって炭素数2〜4のアルキレン基を示し、R11は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基又はフェニル基を示す。b及びcはそれぞれ0〜50の数を示すが、b及びcが同時に0となることはない。〕
    (A2) 次のモノマー(e)〜(h)を含むモノマー混合物から得られる共重合体
    (e)一般式(5)で表される(メタ)アクリルアミド系モノマー:30〜80質量%
    Figure 2011105660
    〔式中、R12 は水素原子又はメチル基を示し、R13 及びR14 は同一又は異なって水素原子又は炭素数4〜12のアルキル基を示すか、R13 とR14 が一緒になって隣接する窒素原子と共に環を形成する。〕
    (f)一般式(6)で表される(メタ)アクリル酸エステル系モノマー:5〜45質量%
    Figure 2011105660
    〔式中、R12 は前記と同じものを示し、R15は炭素数1〜4のアルキル基を示す。〕
    (g)一般式(7)で表される(メタ)アクリル酸エステル系モノマー又は(メタ)アクリルアミド系モノマー:2〜30質量%
    Figure 2011105660
    〔式中、R12 は前記と同じものを示し、R16 は炭素数2又は3のアルキレン基を示し、R17 及びR18 は同一又は異なってメチル基又はエチル基を示す。aは0又は1の数を示す。〕
    (h)一般式(8)で表される(メタ)アクリル酸エステル系モノマー:0〜30質量%
    Figure 2011105660
    〔式中、R12 は前記と同じものを示し、R19 及びR20は同一又は異なって炭素数2〜4のアルキレン基を示し、R21は水素原子又はメチル基を示す。b及びcはそれぞれ0〜50の数を示すが、b及びcが同時に0となることはない。〕
    (B) 主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントのケイ素原子の少なくとも2つに、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して、下記一般式(9);
    Figure 2011105660
    〔式中、R22は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、nは2又は3を示す。〕
    で表される繰り返し単位からなるポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントが結合してなるオルガノポリシロキサンであって、
    ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントの数平均分子量が800〜1600であり、
    主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比(a/b)が65/35〜82/18であり、
    主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が10,000〜100,000である、
    オルガノポリシロキサン
  2. 成分(A)の含有量が0.1〜5質量%であり、成分(B)の含有量が0.5〜10質量%である請求項1記載の整髪剤組成物。
  3. 更に下記一般式(13)で表される非イオン界面活性剤を含有する請求項1又は2記載の整髪剤組成物。
    Figure 2011105660
    〔式中、Aはエチレン基又はプロピレン基を示し、pはO(AO)pH基の1個あたりのアルキレンオキシ平均付加モル数を示し、qは1〜6の整数を示し、R27は炭素数1〜6のq価の飽和炭化水素基を示し、1分子中のアルキレンオキシ平均付加モル数(p×q)は5〜60である。〕
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の整髪剤組成物を毛髪に適用した後、この適用した範囲内の毛髪を持ち上げるようにしてにぎる工程を含む整髪方法。
  5. にぎる毛髪の部位が、頭頂部である請求項4記載の整髪方法。
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