JP2009041192A - 座板の構造 - Google Patents

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佑樹 松岡
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Abstract

【課題】固定柱を、ぐらつきのない状態で簡単に立設できる座板の構造を得、簡単な組み付け作業によるコストの低減、座板の固定構造の信頼性向上を図る。
【解決手段】樹脂材料からなり扉面11aに密接する裏板13と、この裏板13を覆う化粧板15と、樹脂材料からなり裏板13の扉密接面17に立設されて扉11に挿入される固定柱19とを有する鍵座100において、裏板13に穿設され固定柱19の挿入される固定用貫通穴と、固定用貫通穴と固定柱19とに亘って設けられ固定用貫通穴に挿入した固定柱19の抜けを規制するとともに相対回転を規制する脱落・回転規制手段43とを設けた。脱落・回転規制手段43は、裏板13に凹設され固定用貫通穴を中央部に配置した矩形穴と、固定柱19の基端に設けられ矩形穴に嵌る矩形状の鍔板47と、矩形穴の長手方向両端にそれぞれ設けられ鍔板47に係止する一対の弾性係止片49とで構成することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、扉の表面などに取り付けられる鍵座を構成する座板の構造であって、扉などの被固定部材に密接する板部材に垂直に立設され、扉を貫通する固定柱の固定構造に関し、特に、板部材に固定柱を一体に設けるための立設構造に関する。
扉木口からラッチボルトやデッドボルトを進退させる錠箱の内蔵された扉は、扉表裏にレバーや、ノブ等の操作部材が設けられる。これら操作部材は、角柱部を有する軸部が、錠箱に設けられた回転入力部材の角穴に相対回転不能に挿入され、その両端に取り付けられたレバーが扉表裏に露出される。表裏いずれか一方のレバーが回転操作されれば、軸部と嵌合した回転入力部材が回転し、この回転入力部材の回転が錠箱内のボルト進退機構に伝達されて、ラッチボルトが錠箱の端面、すなわち、扉木口から進退されるようになっている。
ところで、両端にレバーの設けられる軸部は、錠箱の回転入力部材のみならず、扉表裏に固定される座板部材である鍵座によっても回転自在に支持されるようになっている。この鍵座は、軸部の貫通する軸受け穴を有し、扉表裏を挟んで一対のものが固定される。鍵座は、例えば玄関扉に取り付けられるものでは、所謂エスカチオンと称され、屋外側にはシリンダ錠、室内側にはサムターンが設けられる。また、室内扉に取り付けられるものでは、単にレバーの軸部を支持するための軸受け穴のみを備えたものもある。
鍵座は、一般的に、扉面に密接する裏板と、この裏板を覆う意匠性を備えた化粧板と、裏板の扉密接面に垂直に立設されて扉に貫通される複数の固定柱とを有する。扉屋外面に取り付けられる一方の裏板には複数の固定柱、所謂スタッドナットが立設され、この固定柱を扉に挿入し、扉屋内面の他方の裏板から挿通した固定ビスを、固定柱の先端面に形成した雌ネジに螺合することで、扉を表裏から挟持して固定する。これにより、扉に固定された鍵座の一対の軸受け穴によって、操作部材の軸部が、高強度に回転自在に支持されるようになっている。
しかしながら、上記した従来の鍵座は、裏板が板金材からなり、この裏板に穿設した固定用貫通穴に、金属製の固定柱の基端を塑性変形によるカシメによって固定していたため、外れないまでも、ぐらつきやガタツキの生じやすい問題があった。そして、裏板と固定柱とにガタツキが存在すれば、扉表裏を挟んで固定する鍵座の取り付け強度が低下した。また、カシメ以外に、裏板に固定柱を溶接によって固定した場合には、製作工程が煩雑になり、固定作業に係るコストが増大するとともに、垂直度等の寸法精度が低下した。さらに、屋内扉に取り付けられる鍵座の場合には、さほど高い防犯性が必要なく、上記のような加工性、組立性の悪い金属材料を使用しなければならない必要性はなかった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、スタッドナットやスタッドボルトなどの固定柱を、ぐらつきのない状態で簡単に立設できる鍵座となる座板を提供し、もって、簡単な組み付け作業によるコストの低減、及び座板の固定構造の信頼性向上を図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の座板の構造は、被固定部材11の取付面11aに密接する板部材13と、該板部材13の密接面17に垂直に立設されて前記被固定部材11を貫通する固定柱19と、を具備する座板100の構造であって、
前記板部材13に穿設され前記固定柱19が挿入される固定用貫通穴37と、
前記密接面17と反対側の表面41における前記固定用貫通穴37の外周縁と前記固定柱19の基端とに亘って設けられ前記表面41から先端を前記固定用貫通穴37に挿入した前記固定柱19の該挿入方向と該挿入方向と反対方向の抜けを規制し、かつ前記板部材13と前記固定柱19との相対回転を規制する脱落・回転規制手段43と、
を具備することを特徴とする。
この座板の構造では、固定柱19を板部材13の表面41から固定用貫通穴37に挿入することのみにより、脱落・回転規制手段43を介し固定柱19の基端が固定用貫通穴37に固定され、軸線方向の移動及び軸線周りの回転が規制される。
また、板部材13及び固定柱19を樹脂材料にて構成することで、これら部品の製作が容易となり、また組付作業も容易なものとなり、被固定部材である扉11への組付作業も容易なものとなる。
請求項2記載の座板の構造は、前記脱落・回転規制手段43が、
前記表面41に凹設され前記固定用貫通穴37が長手方向の中央部に配置された矩形穴45と、
前記固定柱19の基端に設けられ該矩形穴45に嵌る矩形状の鍔板47と、
前記矩形穴45の長手方向両端にそれぞれ設けられ前記固定柱19の挿入方向と反対側に向かって突出し相互の突出先端対向面同士に、前記鍔板47に係止する爪部51が形成された一対の弾性係止片49と、
を具備することを特徴とする。
この座板の構造では、固定柱19が固定用貫通穴37に挿入されると、鍔板47が矩形穴45に嵌るとともに、その鍔板47が板部材13に設けられた弾性係止片49によって係止される。
請求項3記載の座板の構造は、前記鍔板47の厚みが、前記矩形穴45の深さ以下であり、
かつ前記弾性係止片49が、前記矩形穴45の深さ内に納められていることを特徴とする。
この座板の構造では、板部材13の表面41に、脱落・回転規制手段43が突出せず、被固定部材11からの座板100の突出高さが低く抑えられる。
また、板部材13に対する化粧板15の固定構造において、化粧板15が板部材13に密接可能となる。
請求項4記載の座板の構造は、前記密接面17には、前記固定用貫通穴37と同一内径を有する補強筒57が、前記固定用貫通穴37と同軸に突設されていることを特徴とする。
この座板の構造では、板部材13の密接面17から突出する固定柱19の基端側が、板部材13と一体となった補強筒57の内面に密着支持される。
請求項5記載の座板の構造は、前記固定柱19の外周には、前記固定用貫通穴37及び前記補強筒57の内面に変形して密接する軸線方向の凸条59が形成されたことを特徴とする。
この座板の構造では、寸法公差等によって生じた固定用貫通穴37と固定柱19との微小間隙に、固定柱19の挿入に伴って凸条59が変形して挟入状態となる。
そして、この凸条59が、前記固定柱19の円周方向に少なくとも3つ以上等間隔に形成される構成とすると、固定柱19の中心と固定用貫通穴37との中心を略同芯状態として組み付けられることとなる。
本発明に係る請求項1記載の座板の構造によれば、板部材に固定用貫通穴を穿設し、板部材表面の固定用貫通穴外周縁と固定柱基端とに、固定柱の抜けを規制し、かつ板部材と固定柱との相対回転を規制する脱落・回転規制手段を設けたので、固定柱を板部材の表面から固定用貫通穴に挿入することのみにより、脱落・回転規制手段を介し固定柱の基端が固定用貫通穴に固定され、軸線方向の移動及び軸線周りの回転が規制され、固定柱を板部材密接面からぐらつきのない状態で突出させ、簡単に立設することができる。
請求項2記載の座板の構造によれば、脱落・回転規制手段が、板部材表面に凹設され固定用貫通穴を中央部に配置した矩形穴と、固定柱の基端に設けられ矩形穴に嵌る矩形状の鍔板と、矩形穴の長手方向の両端にそれぞれ設けられ固定柱の挿入方向と反対側に突出して鍔板に係止する一対の弾性係止片とを備えたので、固定柱を固定用貫通穴に挿入し、鍔板が矩形穴に嵌ることで固定柱の回転が規制されるとともに挿入方向の抜けが規制され、その鍔板が弾性係止片によって係止されることで固定柱の挿入方向と反対方向への抜けを阻止することができる。
請求項3記載の座板の構造によれば、鍔板の厚みが、矩形穴の深さ以下であり、かつ弾性係止片が、矩形穴の深さ内に納められたので、板部材の表面に、脱落・回転規制手段が突出せず、被固定部材からの座板の突出高さを低く抑えることができる。
請求項4記載の座板の構造によれば、密接面に、固定用貫通穴と同一内径を有する補強筒を、固定用貫通穴と同軸に突設したので、板部材の密接面から突出する固定柱の基端側を、板部材と一体となった補強筒の内面に密着支持でき、固定柱のガタツキを一層生じ難くすることができる。
請求項5記載の座板の構造によれば、固定柱の外周に、固定用貫通穴及び補強筒の内面に変形して密接する凸条を形成したので、寸法公差等によって生じた固定用貫通穴と固定柱との微小間隙に、固定柱の挿入に伴って凸条を弾性変形させて挟入状態とし、固定柱のガタツキをより一層生じ難くすることができる。
以下、本発明に係る座板の構造の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る座板の構造の縦断面図、図2は図1の分解斜視図である。
座板としての鍵座100は、樹脂材料からなり被固定部材である扉11の取付面としての扉面11aに密接する板部材としての裏板13と、この裏板13を覆う意匠性を備えた化粧板15と、樹脂材料からなり裏板13の扉密接面17に垂直に立設されて扉11に挿入される複数の固定柱19とを有する。これに加え、本実施の形態による鍵座100は、さらに扉面11bに密接する他方の裏板21と、この裏板21を覆う化粧板22と、固定ビス23とを有している。したがって、鍵座100は、少なくとも裏板13と、化粧板15と、固定柱19とを必須の構成部材として有している。裏板13及び固定柱19の樹脂材料としては、例えばポリアセタール、ナイロン等が好適に用いられる。
扉11は、扉木口から不図示のラッチボルトやデッドボルトを進退させる錠箱25を内蔵する。扉表裏面11a,11bにレバーや、ノブ等の操作部材が設けられ、これら操作部材は角柱部を有する軸部が、錠箱25に設けられた不図示の回転入力部材の角穴に相対回転不能に挿入され、その両端に取り付けられたレバーが扉表裏面11a,11bに露出される。表裏いずれか一方のレバーが回転操作されれば、軸部と嵌合した回転入力部材が回転し、この回転入力部材の回転が錠箱25内のボルト進退機構に伝達されて、ラッチボルトが錠箱11の端面、すなわち、扉木口から進退されるようになっている。
両端にレバーの設けられる軸部は、錠箱25の回転入力部材のみならず、扉表裏面11a,11bに固定される鍵座100によっても回転自在に支持される。鍵座100は、軸部の貫通する軸受け穴27,29を有する。なお、図中、31はロック用摘みの取付け穴、33はワッシャを示す。鍵座100は、例えば居室やトイレ等の室内扉11に好適に取り付けられる。この他、鍵座100は、玄関扉に取り付けられる所謂エスカチオンであってもよい。この場合、鍵座100には、軸受け穴27,29の他に、シリンダ錠、サムターン用取付け穴が設けられる。
鍵座100は、扉面11aに取り付けられる一方の裏板13に複数の固定柱19が立設され、この固定柱19を扉11に挿入し、扉面11bの他方の裏板21から挿通した固定ビス23を、固定柱19の先端面に形成した雌ネジ35に螺合することで、扉11を表裏から挟持して固定される。これにより、扉11に固定された鍵座100の一対の軸受け穴27,29によって、操作部材の軸部が、高強度で回転自在に支持されるようになっている。
図3は図2に示した固定柱を立設した裏板の斜視図、図4は図3を扉密接面側から視た斜視図、図5は図3の分解斜視図、図6は図4の分解斜視図である。
裏板13には複数(本実施の形態では3つ)の固定用貫通穴37(図5参照)が穿設され、固定用貫通穴37は固定柱19を挿入する。裏板13は、扉面11aに接する側の面が密接面17(図4参照)となり、その反対側の面が表面41となる。表面41の固定用貫通穴37の外周縁と固定柱19の基端とには脱落・回転規制手段43が設けられている。脱落・回転規制手段43は、表面41から先端を固定用貫通穴37に挿入した固定柱19の挿入方向と、挿入方向と反対方向の抜けを規制し、かつ裏板13と固定柱19との相対回転を規制する働きを有する。
脱落・回転規制手段43は、矩形穴45と、鍔板47(図5参照)と、弾性係止片49とを有する。矩形穴45は、裏板13の表面41に凹設され、図5に示すように、固定用貫通穴37を長手方向の中央部に配置する。鍔板47は、固定柱19の基端に設けられ、矩形状に形成されて矩形穴45に嵌る。弾性係止片49は、矩形穴45の長手方向両端にそれぞれ設けられ、固定柱19の挿入方向と反対側に向かって突出し、裏板13と一体成形される。一対の弾性係止片49の相互の突出先端対向面同士には爪部51が形成され、爪部51は鍔板47の後面に係止する。一対の弾性係止片49の双方の先端には内側に傾斜する傾斜面53が形成され、傾斜面53は鍔板47の挿入に伴って一対の弾性係止片49を開き、鍔板47の挿入を容易にする。また、鍔板47の中央部にはひけ防止用の凹部55が設けられている。
本実施の形態において、鍔板47の厚みは、矩形穴45の深さ以下に設定されている。また、弾性係止片49は、矩形穴45の深さ内に納められている。つまり、裏板13の表面41に、脱落・回転規制手段43が突出せず、扉11からの鍵座100の突出高さが低く抑えられるとともに、裏板13に対する化粧板15の固定構造において、化粧板15が裏板13に密接可能となる。これにより、化粧板15をガタツキ難く裏板13に取り付けることができる。
また、図4,図6に示すように、裏板13の密接面17には補強筒57が固定用貫通穴37と同軸に突設され、補強筒57は固定用貫通穴37と同一内径を有している。裏板13の密接面17から突出する固定柱19は、裏板13と一体となった補強筒57の内面に基端側が密着支持される。これにより、固定柱19のガタツキを一層生じ難くしている。
固定柱19の外周には図5,図6に示す軸線方向の凸条59が固定柱19の円周方向に少なくとも3つ以上略等間隔に形成され、凸条59は図4に示すように、固定用貫通穴37及び補強筒57の内面に変形して密接する。寸法公差等によって生じた固定用貫通穴37と固定柱19との微小間隙に、固定柱19の挿入に伴って凸条59が変形して挟入状態となる。これにより、固定柱19のガタツキをより一層生じ難くしている。凸条59が、樹脂材料により固定柱19と一体成形されることで、固定柱19の挿入に伴う凸条59の変形が容易に可能となっている。また、凸条59が等間隔であることで、固定柱19の中心と固定用貫通穴37の中心とを略同芯状に配置挿入となる。
上記の構成を有する鍵座100の作用を説明する。
図7は固定用貫通穴に対する固定柱の固定過程を(a)(b)(c)で表した作業工程の説明図である。
鍵座100では、図7(a)に示すように、裏板13の表面41側から固定柱19が固定用貫通穴37へ挿入されると、図7(b)に示すように、凸条59が固定用貫通穴37、補強筒57に順次変形されながら進入する。さらに固定柱19が挿入されると、鍔板47が弾性係止片49の傾斜面53を押圧し、一対の弾性係止片49を押し拡げる。さらに固定柱19が挿入されて鍔板47が爪部51を通過すると、鍔板47が矩形穴45に嵌るとともに、押し拡げられていた一対の弾性係止片49が接近方向へ復元し、図7(c)に示すように、鍔板47の後面に爪部51が係止する。
このように、鍔板47が矩形穴45に嵌ることで、固定柱19の回転が規制されるとともに挿入方向の抜けが規制され、その鍔板47が弾性係止片49によって係止されることで固定柱19の挿入方向と反対方向への抜けも阻止されることとなる。つまり、裏板13の表面41から固定用貫通穴37に固定柱19を挿入することのみにより、脱落・回転規制手段43を介し固定柱19の基端が固定用貫通穴37に固定され、軸線方向の移動及び軸線周りの回転が一度に規制されることとなる。
したがって、本実施の形態による鍵座100によれば、裏板13及び固定柱19を樹脂材料により形成し、裏板13に固定用貫通穴37を穿設し、裏板表面41の固定用貫通穴外周縁と固定柱基端とに固定柱19の抜けを規制しかつ裏板13と固定柱19との相対回転を規制する脱落・回転規制手段43を設けたので、固定柱19を裏板13の表面41から固定用貫通穴37に挿入することのみにより、脱落・回転規制手段43を介し固定柱19の基端が固定用貫通穴37に固定され、軸線方向の移動及び軸線周りの回転が規制され、固定柱19を裏板密接面17からぐらつきのない状態で突出させ、簡単に立設することができる。この結果、安価にして、ぐらつきやガタツキの生じない信頼性の高い鍵座100を得ることができる。
図8は異なる形状の板部材である裏板が用いられた変形例の縦断面図である。
なお、上記の実施の形態では、裏板13が同一厚の平板で形成される場合を例に説明したが、本発明に係る台座の構造である鍵座は、図8に示すように、裏板となる板部材13Aが、左右方向の中央部を上下に延在する稜線部61とした蒲鉾形状で形成してもよく、また、板部材13Aの成形品として、表裏面が平滑な板状ではなく、リブ部分を両面に形成し、両面に複数の凹部を形成して、ひけ防止構造とされることとしてもよい。
また、上記の実施の形態では、固定柱19が円柱形状である場合を例に説明したが、固定柱19は角柱であってもよい。この場合、基端が徐々に太くなるテーパ状の角柱とすれば、鍔板47を省略して、固定柱の抜けと回転とを同時に規制することができる。
本発明に係る座板の構造の縦断面図である。 図1の分解斜視図である。 図2に示した固定柱を立設した板部材の斜視図である。 図3を密接面側から視た斜視図である。 図3の分解斜視図である。 図4の分解斜視図である。 固定用貫通穴に対する固定柱の固定過程を(a)(b)(c)で表した作業工程の説明図である。 異なる形状の板部材が用いられた変形例の縦断面図である。
符号の説明
11…被固定部材(扉)
11a…取付面(扉面)
13…板部材(裏板)
17…密接面
19…固定柱
37…固定用貫通穴
41…表面
43…脱落・回転規制手段
45…矩形穴
47…鍔板
49…弾性係止片
51…爪部
57…補強筒
59…凸条
100…座板(鍵座)

Claims (5)

  1. 被固定部材の取付面に密接する板部材と、該板部材の密接面に垂直に立設されて前記被固定部材を貫通する固定柱と、を具備する座板の構造であって、
    前記板部材に穿設され前記固定柱が挿入される固定用貫通穴と、
    前記密接面と反対側の表面における前記固定用貫通穴の外周縁と前記固定柱の基端とに亘って設けられ前記表面から先端を前記固定用貫通穴に挿入した前記固定柱の該挿入方向と該挿入方向と反対方向の抜けを規制し、かつ前記板部材と前記固定柱との相対回転を規制する脱落・回転規制手段と、
    を具備することを特徴とする座板の構造。
  2. 前記脱落・回転規制手段が、
    前記表面に凹設され前記固定用貫通穴が長手方向の中央部に配置された矩形穴と、
    前記固定柱の基端に設けられ該矩形穴に嵌る矩形状の鍔板と、
    前記矩形穴の長手方向両端にそれぞれ設けられ前記固定柱の挿入方向と反対側に向かって突出し相互の突出先端対向面同士に、前記鍔板に係止する爪部が形成された一対の弾性係止片と、
    を具備することを特徴とする請求項1記載の座板の構造。
  3. 前記鍔板の厚みが、前記矩形穴の深さ以下であり、
    かつ前記弾性係止片が、前記矩形穴の深さ内に納められていることを特徴とする請求項2記載の座板の構造。
  4. 前記密接面には、前記固定用貫通穴と同一内径を有する補強筒が、前記固定用貫通穴と同軸に突設されていることを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1つに記載の座板の構造。
  5. 前記固定柱の外周には、前記固定用貫通穴及び前記補強筒の内面に変形して密接する軸線方向の凸条が形成されていることを特徴とする請求項4記載の座板の構造。
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