JP2603394Y2

JP2603394Y2 - 自動車用アウトドアハンドル装置

Info

Publication number: JP2603394Y2
Application number: JP6969493U
Authority: JP
Inventors: 寿和木曽
Original assignee: Alpha Corp
Current assignee: Alpha Corp
Priority date: 1993-12-27
Filing date: 1993-12-27
Publication date: 2000-03-06
Anticipated expiration: 2008-12-27
Also published as: JPH0738486U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は取付構造、特にシリン
ダ錠を強固に固定できる自動車用アウトドアハンドル装
置に関連する。

【０００２】

【従来の技術】シリンダ錠をアウトサイドハンドル装置
に取り付ける場合、例えば、実開平２―６２０６２号公
報に示されるように、弾性リング又はストッパが使用さ
れている。即ち、支持円筒部に形成した切欠き部にスト
ッパの一部又はリング部を装着した後、ハンドルエスカ
ッションに形成した支持円筒部にシリンダ錠を装着する
ことにより、シリンダ錠の突出部がスナップ作用により
自動的に弾性リング又はストッパに係止され、シリンダ
錠を支持円筒部内に固定していた。この固定方法ではハ
ンドルエスカッションに取り付けられた固定ボルトをド
アパネルの孔に挿入することのみによりアウトドアハン
ドル装置をドアパネルに固定している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】前記の取付構造ではハ
ンドルエスカッションに取り付けられたシリンダ錠が強
固に固定されず、取付後ガタが発生する欠点があった。

【０００４】そこで、この考案はハンドルエスカッショ
ンに取り付けたシリンダ錠を強固にドアパネルに固定で
きる自動車用アウトドアハンドル装置を提供することを
目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この考案による自動車用
アウトドアハンドル装置は、支持円筒部(11c)及びねじ
孔(11b)を有するハンドルエスカッション(11)と、貫通
孔(12a)を有するエンドカバー(12)と、ドアパネル(13)
に設けられかつ支持孔(13b)が形成された舌片部(13a)
と、ハンドルエスカッション(11)の支持円筒部(11c)に
装着されるシリンダ錠(14)と、シリンダ錠(14)のケース
(14a)に設けられかつ取付孔(14c)を有するアーム部(14
b)とを備え、アーム部(14b)の取付孔(14c)、ドアパネル
(13)の舌片部(13a)の支持孔(13b)及びハンドルエスカッ
ション(11)のねじ孔(11b)に１本のねじ(15)を装着して
ハンドルエスカッション(11)、エンドカバー(12)及びシ
リンダ錠(14)をドアパネル(13)に固定する。更に、爪部
(12b)をエンドカバー(12)に形成すると共に、爪部(12b)
に対応する凸部(14d)をシリンダ錠(14)のケース(14a)に
形成し、凸部(14d)は、シリンダ錠(14)を支持円筒部(11
c)に挿入するときにエンドカバー(12)の爪部(12b)と当
接するテーパ面(14e)と、シリンダ錠(14)を支持円筒部
(11c)に装着したときに爪部(12b)を係止する係止面(14
f)とを有する。

【０００６】この考案の他の実施例では、ハンドルエス
カッション(11)に埋設したボルトを、エンドカバー(12)
に設けた貫通孔(12a)と、ドアパネル(13)の舌片部(13a)
に形成された支持孔(13b)と、ハンドルエスカッション
(11)に形成された支持円筒部(11c)に装着するシリンダ
錠(14)のケース(14a)に形成した取付孔(14c)とに挿通し
た後、ボルトの端部にナットをねじ連結することにより
ハンドルエスカッション(11)、エンドカバー(12)及びシ
リンダ錠(14)をドアパネル(13)に固定する。

【０００７】

【作用】アウトドアハンドル装置の組立の際、エンドカ
バー(12)をハンドルエスカッション(11)に装着した後、
ハンドルエスカッション(11)の支持円筒部(11c)内にシ
リンダ錠(14)を挿入するとき、シリンダ錠(14)のケース
(14a)に形成した凸部(14d)のテーパ面(14e)をエンドカ
バー(12)の爪部(12b)と当接させつつスナップ作用によ
って爪部(12b)を凸部(14d)の係止面(14f)に係止させる
ことができる。エンドカバー(12)の爪部(12b)が凸部(14
d)の係止面(14f)に係止することにより、シリンダ錠(1
4)の軸方向移動を防止して支持円筒部(11c)内の所定の
位置にシリンダ錠(14)を保持できるので、シリンダ錠(1
4)を容易かつ確実に装着することができる。また、ハン
ドルエスカッション(11)の支持円筒部(11c)内に装着し
たシリンダ錠(14)のケース(14a)のアーム部(14b)をドア
パネル(13)の舌片部(13a)に強固に固定することができ
る。

【０００８】

【実施例】以下、この考案による自動車用アウトドアハ
ンドル装置の実施例を図１〜図７について説明する。

【０００９】図１及び図４に示すように、本実施例で
は、外側から内側に向かってハンドルエスカッション１
１と、エンドカバー１２と、ドアパネル１３と、シリン
ダ錠１４とが設けられる。ハンドルエスカッション１１
のボス１１ａには鍔付きナット１６がインサート成形さ
れたねじ孔１１ｂと、支持円筒部１１ｃとが形成され
る。エンドカバー１２には貫通孔１２ａと一対の爪部１
２ｂとが設けられる。ドアパネル１３に形成された舌片
部１３ａには支持孔１３ｂが設けられる。シリンダ錠１
４のケース１４ａにはアーム部１４ｂが形成され、アー
ム部１４ｂには取付孔１４ｃが形成されている。また、
ケース１４ａには凸部１４ｄが設けられる。凸部１４ｄ
は一対の爪部１２ｂに対応して一対形成される。一対の
凸部１４ｄは、シリンダ錠１４を支持円筒部１１ｃに挿
入するときにエンドカバー１２の一対の爪部１２ｂと当
接するテーパ面１４ｅと、シリンダ錠１４を支持円筒部
１１ｃに装着したときに一対の爪部１２ｂを係止する係
止面１４ｆとを有する。

【００１０】アウトドアハンドル装置の組立の際に、エ
ンドカバー１２の周辺部１２ｃをハンドルエスカッショ
ン１１の周縁部に装着した後、図５に示すように、ハン
ドルエスカッション１１の支持円筒部１１ｃ内に所定の
シリンダ錠１４を挿入する。このとき、シリンダ錠１４
のケース１４ａに形成した凸部１４ｄのテーパ面１４ｅ
をエンドカバー１２の爪部１２ｂと当接させつつスナッ
プ作用によって爪部１２ｂを凸部１４ｄの係止面１４ｆ
に係止させることができる。その結果、図３に示すよう
に、エンドカバー１２の爪部１２ｂが凸部１４ｄの係止
面１４ｆに係止することにより、シリンダ錠１４の軸方
向移動を防止して支持円筒部１１ｃ内の所定の位置にシ
リンダ錠１４を保持できる。従って、ドアパネル１３へ
のアウトドアハンドル装置の取付時にシリンダ錠１４を
支持円筒部１１ｃ内に装着しかつ保持する作業を必要と
せず、シリンダ錠１４を容易かつ確実に装着することが
できる。その後、図１及び図４に示すように、取付孔１
４ｃ、支持孔１３ｂ、貫通孔１２ａ及びねじ孔１１ｂに
１本のねじ１５を装着してハンドルエスカッション１
１、エンドカバー１２及びシリンダ錠１４をドアパネル
１３に固定することができる。

【００１１】図６及び図７はドアパネル１３の舌片部１
３ａをケース１４ａのアーム部１４ｂの内側に延在させ
たこの考案の他の実施例を示す。このように構成するこ
とにより、シリンダ錠１４を支持円筒部１１ｃ内に配置
した状態でエスカッションをドアパネルに取り付けかつ
アーム部１４ｂを舌片部１３ａに確実に固定することが
できる。この構造では取付工数の削減が得られ、水漏れ
の心配もない。

【００１２】この考案の実施態様は上記の実施例に限定
されず、変更が可能である。例えば、図１及び図５の実
施例では、ハンドルエスカッション１１のボス１１ａに
鍔付きナット１６をインサート成形によりねじ孔１１ｂ
を設ける例を示したが、その代わりに、ハンドルエスカ
ッション１１のボス１１ａにボルトの頭部又は軸部の一
部をインサート成形により埋設し、ボルトのねじ切り端
部にエンドカバー１２の貫通孔１２ａと、ドアパネル１
３の舌片部１３ａの支持孔１３ｂと、ハンドルエスカッ
ション１１に形成された支持円筒部１１ｃに装着するシ
リンダ錠１４のケース１４ａに形成した取付孔１４ｃと
に挿通した後、ボルトの端部にナットをねじ連結するこ
とによりてハンドルエスカッション１１、エンドカバー
１２及びシリンダ錠１４をドアパネル１３に固定しても
よい。また、爪部と凸部との組み合わせを１組又は３組
以上とすることができる。

【００１３】

【考案の効果】上記のように、この考案では、アウトド
アハンドル装置のハンドルエスカッションに取り付けた
シリンダ錠のケースをドアパネルの舌片部に強固に固定
できるので、シリンダ錠にガタが発生しない利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案による自動車用アウトドアハンドル
装置を示す図２のＢ―Ｂ線に沿う断面図

【図２】この考案による自動車用アウトドアハンドル
装置の部分背面図

【図３】図２のＡ―Ａ線に沿う断面図

【図４】この考案による自動車用アウトドアハンドル
装置の分解斜視図

【図５】シリンダ錠をハンドルエスカッションに取り
付ける状態を示す分解図

【図６】この考案の他の実施例を示す断面図

【図７】図６に示す実施例の分解斜視図

【符号の説明】

１１・・ハンドルエスカッション、１１ｂ・・ねじ
孔、１１ｃ・・支持円筒部、１２・・エンドカバ
ー、１２ａ・・貫通孔、１２ｂ・・爪部、１３・
・ドアパネル、１３ａ・・舌片部、１３ｂ・・支持
孔、１４・・シリンダ錠、１４ａ・・ケース、１
４ｂ・・アーム部、１４ｃ・・取付孔、１４ｄ・・凸
部、１４ｅ・・テーパ面、１４ｆ・・係止面、１
５・・ねじ、

フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) E05B 1/00 301 B60J 5/00 B60J 5/04 E05B 65/20

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】支持円筒部及びねじ孔を有するハンドル
エスカッションと、貫通孔を有するエンドカバーと、ド
アパネルに設けられかつ支持孔が形成された舌片部と、
ハンドルエスカッションの支持円筒部に装着されるシリ
ンダ錠と、シリンダ錠のケースに設けられかつ取付孔を
有するアーム部とを備え、アーム部の取付孔、ドアパネ
ルの舌片部の支持孔及びハンドルエスカッションのねじ
孔に１本のねじを装着してハンドルエスカッション、エ
ンドカバー及びシリンダ錠をドアパネルに固定する自動
車用アウトドアハンドル装置において、爪部をエンドカバーに形成すると共に、爪部に対応する
凸部をシリンダ錠のケースに形成し、凸部は、シリンダ錠を支持円筒部に挿入するときにエン
ドカバーの爪部と当接するテーパ面と、シリンダ錠を支
持円筒部に装着したときに爪部を係止する係止面とを有
することを特徴とする自動車用アウトドアハンドル装
置。
【請求項２】ハンドルエスカッションに埋設したボル
トを、エンドカバーに設けた貫通孔と、ドアパネルの舌
片部に形成された支持孔と、ハンドルエスカッションに
形成された支持円筒部に装着するシリンダ錠のケースに
形成した取付孔とに挿通した後、ボルトの端部にナット
をねじ連結することによりハンドルエスカッション、エ
ンドカバー及びシリンダ錠をドアパネルに固定する自動
車用アウトドアハンドル装置において、爪部をエンドカバーに形成すると共に、爪部に対応する
凸部をシリンダ錠のケースに形成し、凸部は、シリンダ錠を支持円筒部に挿入するときにエン
ドカバーの爪部と当接するテーパ面と、シリンダ錠を支
持円筒部に装着したときに爪部を係止する係止面とを有
することを特徴とする自動車用アウトドアハンドル装
置。