JP2009040783A5 - - Google Patents

Claims (14)

1. 粉末Ｘ線回折パターンにおいて、２θで表される下記回折角度にピークを有することを特徴とする、
   

   

   下記化学式で表される塩酸ドネペジルの多形結晶(III)。
   

   
2. 臭化カリウム中の赤外吸収スペクトルにおいて、波数 559、641、648、702、749、765、786、807、851、872、927、949、966、975、982、1007、1034、1071、1080、1111、1119、1131、1177、1190、1205、1217、1230、1250、1265、1292、1313、1367、1389、1420、1438、1453、1461、1470、1500、1589、1605、1697、2407、2419、2461、2624、2641、2651、2667、2837、2848、2873、2924、2954、2961、2993、3007、3377、3433cm^-1に吸収を有することを特徴とする塩酸ドネペジルの多形結晶(III)。
3. ドネペジルをエタノールに溶解し、塩酸または塩化水素を加え、次いでジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、n-ヘキサンまたはｔ−ブチルメチルエーテルから選ばれた溶媒１種を加えることを特徴とする塩酸ドネペジルの多形結晶(III)の製造法。
4. 溶媒がイソプロピルエーテルであり、結晶析出1時間以上後に濾取することを特徴とする請求項３記載の塩酸ドネペジルの多形結晶(III)の製造法。
5. ドネペジルを酢酸エチルに溶解し、塩酸または塩化水素を加え、次いでｔ−ブチルメチルエーテルを加えることを特徴とする塩酸ドネペジルの多形結晶(III)の製造法。
6. 塩酸ドネペジルの多形結晶(I)または(II)を加熱することを特徴とする塩酸ドネペジルの多形結晶(III)の製造法。
7. 塩酸ドネペジルをエタノールに溶解し、t-ブチルメチルエーテルまたはアセトニトリルを加え、10℃以上で撹拌することを特徴とする塩酸ドネペジルの多形結晶(III)の製造法。
8. 塩酸ドネペジルの多形結晶(I)、(II)、(IV)、(V)または非晶質を溶媒中で撹拌し変換することを特徴とする塩酸ドネペジルの多形結晶(III)の製造法。
9. 溶媒がメタノール、エタノール、酢酸エチルまたはアセトンから選ばれた１種以上である、請求項８記載の塩酸ドネペジルの多形結晶(III)の製造法。
10. 塩酸ドネペジルの多形結晶(III)からなる医薬。
11. 塩酸ドネペジルの多形結晶(III)を有効成分とするアセチルコリンエステラーゼ阻害作用が有効な疾患の予防・治療・改善剤。
12. 塩酸ドネペジルの多形結晶(III)を有効成分とする老年性痴呆予防・治療・改善剤。
13. 塩酸ドネペジルの多形結晶(III)を有効成分とするアルツハイマー病予防・治療・改善剤。
14. 塩酸ドネペジルの多形結晶(III)を含有する医薬組成物。