JP2009040563A - 押さえ機構及び搬送装置 - Google Patents

押さえ機構及び搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009040563A
JP2009040563A JP2007208301A JP2007208301A JP2009040563A JP 2009040563 A JP2009040563 A JP 2009040563A JP 2007208301 A JP2007208301 A JP 2007208301A JP 2007208301 A JP2007208301 A JP 2007208301A JP 2009040563 A JP2009040563 A JP 2009040563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressing
pair
conveyed
arm
foup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007208301A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5169065B2 (ja
Inventor
Hideki Kato
秀樹 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asyst Technnologies Japan Inc
Original Assignee
Asyst Technnologies Japan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asyst Technnologies Japan Inc filed Critical Asyst Technnologies Japan Inc
Priority to JP2007208301A priority Critical patent/JP5169065B2/ja
Publication of JP2009040563A publication Critical patent/JP2009040563A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5169065B2 publication Critical patent/JP5169065B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】例えば、FOUP等の被搬送物を搬送するビークル等の搬送装置において、搬送装置に被搬送物を速やかに且つ確実に固定する。
【解決手段】搬送装置(5)は、搬送用の定位置へ移動された被搬送物(11)の下側の脇から該下側へ伸びることで、その落下を防止する落下防止手段(100)と、被搬送物を搬送する搬送手段(3)とを備える。被搬送物を定位置に固定するために用いられる押さえ機構は、被搬送物を介して相対向する一対の押さえ部(42a)と、落下防止手段が伸びるのに連動して、一対の押さえ部により被搬送物が挟持されるように、一対の押さえ部の少なくとも一方を被搬送物側に移動させると共に付勢する移動付勢手段(43a、44a)とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、半導体製造工程においてシリコンウェハを収納する収納箱(Front Opening Unified Pod:以下、FOUPと称す。)を搬送するビークル等の搬送装置に適用可能な押さえ機構の技術分野に関する。
この種の搬送装置は、例えば、半導体製造工程において、シリコンウェハ等の半導体基板を収納したFOUP等の収納箱を昇降可能な状態で保持しつつ、当該収納箱を搬送する。特許文献1は、被把持物である収納箱の回転モーメントに伴って発生する上下方向及び左右方向における震動を抑制可能な懸垂型搬送台車を開示している。
特開2005−194009号公報
しかしながら、特許文献1に開示された懸垂型搬送台車によれば、懸垂型搬送台車が把持するFOUP拘束力の向きは垂直方向のみであり、緩衝部材への押し付け力も垂直方向となる。一方搬送台車の発進、加速走行、停止時に伴い発生する慣性力は水平方向である。この慣性力は搬送台車のFOUP把持部および緩衝部材のFOUP接点部の3箇所で支持される。同様に、搬送台車の発進、加速走行、停止時に発生するFOUPの慣性モーメントもFOUP把持部および緩衝部材とFOUPの接点部からなる支持モーメントと釣合う。しかし従来技術ではFOUP本体を水平方向に支持する機構はなく、搬送台車の把持部には大きな拘束力が必要とされる。この結果搬送台車の把持部及び、FOUPの被把持部には繰返し大きな拘束応力が発生し、疲労破壊に至る場合があった。また、搬送台車の発進、加速走行、停止時に発生するFOUPの慣性力や慣性モーメントは加速度、即ち搬送速度を上げる程大きくなるので、搬送台車の高速化を図る上での障害にもなっていた。
加えて、懸垂型搬送台車によって収納箱が保持された際に、被把持部及び当該被把持部を把持する把持部間で滑りが生じ、FOUPの搬送時に搬送装置にFOUPを固定することが困難になる問題点がある。更に、搬送装置によるFOUPの搬送時に発生する揺れや振動によってFOUPを搬送装置に確実に固定することが困難になる問題点もある。
また、製造工程において製造期間を短縮することによって製品の生産性を高めるためには、FOUPを各工程に順次移動させる移動時間だけでなく、各工程に載置されたFOUPを搬送装置が持ち上げて保持する保持動作を速やかに行うと共に、FOUPが落下しないように確実に搬送装置にFOUPを保持させることも重要になる。
よって、本発明は上記問題点等に鑑みてなされたものであり、例えば、半導体製造工程においてFOUP等の被搬送物を搬送するビークル等の搬送装置に用いられる押さえ機構であって、搬送装置に被搬送物を速やかに且つ確実に固定することが可能な押さえ機構、及びそのような押さえ機構を備える搬送装置を提供することを課題とする。
本発明に係る押さえ機構は上記課題を解決するために、搬送用の定位置へ移動された被搬送物の下側の脇から該下側へ伸びることで前記被搬送物の落下を防止する落下防止手段と、前記被搬送物を前記落下が防止された状態で搬送する搬送手段とを備えた搬送装置において、前記被搬送物を前記定位置に固定するために用いられる押さえ機構であって、前記被搬送物を介して相対向する一対の押さえ部と、前記落下防止手段が前記下側に伸びるのに連動して、前記一対の押さえ部により前記被搬送物が挟持されるように、前記一対の押さえ部の少なくとも一方を前記被搬送物側に移動させると共に付勢する移動付勢手段とを備える。
本発明に係る押さえ機構によれば、被搬送物は、例えば、半導体製造工程におけるシリコンウェハ等の加工対象物を搬送する際に当該加工対象物を収納するFOUP等の収納箱である。搬送装置は、例えば、天井に敷設されたレールなどの軌道部に沿って配置された荷台上に置かれた被搬送物の被把持部を把持し、持ち上げる即ち上方へ移動させることによって、その収容部内などの定位置に、被搬送物を収容する。この状態で、例えばリニアモータなどの搬送手段によって、被搬送物を軌道部上で搬送する。落下防止手段は、被搬送物を搬送するに先んじて当該被搬送物が定位置へ移動された際に、例えば被搬送物が有する複数の側面のうち互いに向かい合う一対の側面の夫々の側から被搬送物の下側に伸び、被搬送物の落下を防止する。即ち、落下防止手段は、一対の側面の夫々の側から伸びることによって、鉛直下方から見て被搬送物に重なるなど、定位置へ移動された被搬送物の下側の脇から、該下側へ伸びることで被搬送物の落下を防止する。
本発明では特に、一対の押さえ部は、被搬送物を介して相対向しており、典型的には、被搬送物における向かい合う一対の側面の夫々に対向する。ここで押さえ機構の動作時には、落下防止手段が被搬送物の下側に伸びるのに連動して、移動付勢手段によって、一対の押さえ部の少なくとも一方は、被搬送物側に移動させられ、被搬送物側に付勢される。この際、両方の押さえ部が移動されてもよいし、片方の押さえ部が移動されてもよい。この移動付勢手段の動作によって、一対の押さえ部の間に、被搬送物が挟持され、被搬送物は、定位置に固定される。移動付勢手段により付勢する押し付け力を高めれば、被搬送物を定位置に強固に固定することも容易である。
これにより、搬送台車の発進、加速走行、停止時に伴い水平方向に発生する慣性力は、押さえ機構で支えられる。同様に、搬送台車の発進、加速走行、停止時に発生するFOUPの慣性モーメントも押さえ機構での支持モーメントと釣合う。この結果搬送台車の把持部及び、FOUPの被把持部に繰返し発生する拘束応力は大幅に軽減され、疲労破壊の懸念はほぼ解消される。また、これにより搬送台車の高速化も可能になる。
従って、搬送装置が被搬送物を搬送する際には、被搬送物は、一対の押し付け部間に挟持された状態にあるので、搬送装置の移動に伴って被搬送物に生じる振動及び揺れを極めて有効に低減できる。
特に、押し付け手段は、落下防止手段が被搬送物の下側に伸びるのに連動して、一対の押さえ部を被搬送物に押し付ける。従って、落下防止手段の駆動及び一対の押さえ部の押し付け動作を互いに異なるタイミングで別々に実行する場合に比べて、短時間で被搬送物の落下を防止する状態が得られると共に被搬送物を搬送装置に固定する状態が得られる。
以上のように、本発明に係る押さえ機構によれば、搬送装置に被搬送物を速やかに且つ確実に固定することが可能となる。これにより、例えば、FOUP等の被搬送物に収納されたシリコンウェハ等の加工対象の生産性を高めることが可能になる。しかも、搬送装置による被搬送物の搬送時に発生する揺れや振動を低減でき、これにより更にシリコンウエハとFOUPのシリコンウエハ載置面との間での滑りに伴い発生する塵埃の発生を防止することで製品の歩留まりの向上が図れる。これに加え、装置自身や製品等の生産物の故障を防止することも可能となる。
本発明に係る押さえ機構の一の態様では、前記搬送装置は、前記被搬送物を把持して上昇させることで前記定位置へ移動させる把持手段を更に備え、前記落下防止手段は、前記脇として、前記被搬送物の上昇を妨げない第1待機位置から前記下側に伸び、前記移動付勢手段は、前記一対の押さえ部の少なくとも一方を、前記被搬送物の上昇を妨げないと共に前記第1待機位置の上方に位置する第2待機位置から前記被搬送物側に移動させる。
この態様によれば、例えば荷台上に置かれた被搬送物は、把持手段によって、上昇され定位置へ移動される。「把持手段」は、定位置に移動した後に、そのまま被配送物を把持し続けてもよい。或いは、定位置にて把持することを止め、更にそこから移動可能であってもよい。落下防止手段は、このような把持手段による被搬送物の上昇を妨げない第1待機位置から、被搬送物の下側に伸びることで、落下防止する。同様に、押し付け部は、このような把持手段による被搬送物の上昇を妨げない第2待機位置から、被搬送物側に移動される。この際、第2待機位置は、第1待機位置の上方に位置するので、単純な移動動作により、押し付け部は、被搬送物側(典型的には、その側面)に移動される。このように、昇降される被搬送物に対して、比較的簡単な構成及び動作によって、落下防止手段による落下防止が可能となり且つ押し付け部及び移動付勢手段による固定が可能となる。
本発明に係る押さえ機構の他の態様では、前記搬送装置は、前記定位置を内部に有すると共に、鉛直下方側に収容口が開いており該収容口を介して前記定位置へ移動された被搬送物を収容可能な収容部を更に備えており、前記落下防止手段は、前記脇として前記収容口の縁部から、前記下側に伸び、前記移動付勢手段は、前記一対の押さえ部の少なくとも一方を、前記収容部における前記被搬送物の側面に対面する位置から該側面に向かって移動させる。
この態様によれば、被搬送物を固定する際には先ず、被搬送物は、鉛直下方側に開いている収容口を介して、上昇により定位置へ移動される。続いて、落下防止手段は、この収容口の縁部から被搬送物の下側に伸びて、落下防止を行う。これに連動して、押さえ部は、収容部における被搬送物の側面に対面する位置から該側面に向かって移動され、被搬送物は挟持される。このように、上昇されて収容部に収容される被搬送物に対して、比較的簡単な構成及び動作によって、落下防止手段による落下防止が可能となり且つ押し付け部及び移動付勢手段による固定が可能となる。
本発明に係る押さえ機構の他の態様では、前記落下防止手段は、複数のアーム部を含む平行四辺形のリンク機構を有し、前記複数のアームのうち、相対向する一対のアーム部は前記リンク機構の開く動作において各々の先端が前記下側に向かって立ち上がるように回動され、前記複数のアームのうち前記一対のアーム部の先端間に架橋された他のアーム部は、前記下側に向かって平行に移動され、前記移動付勢手段は、前記開く動作に連動して、前記一対の押さえ部の少なくとも一方を平行に移動させる。
この態様によれば、複数のアーム部を含む平行四辺形のリンク機構が開く動作によって、他のアーム部が、被搬送物の下側に向かって平行に移動され、落下防止が図られる。ここに「開く動作」とは、平行四辺形が長方形に近付く動作を意味する。落下防止前の初期或いは待機状態では、平行四辺形は細長く閉じられて、即ち畳まれていてもよい。このリンク機構が開く動作に連動して、押さえ部が、被搬送物側に平行に移動させられ、被搬送物は挟持される。このように、平行四辺形のリンク機構を利用することで、比較的簡単な構成及び動作によって、落下防止手段による落下防止が可能となり且つ押し付け部及び移動付勢手段による固定が可能となる。
尚、リンク機構は、例えば、パンタグラフの如き、ひし形のリンク機構など、落下防止機構が被搬送物の下側に伸びることを可能ならしめる他のリンク機構でもよい。或いは、リンク機構を利用することなく、他のアクチュエータ、モータ等による機械的な駆動によって、落下防止手段を伸ばしてもよい。また、落下防止手段を伸ばす際の軌道も、直線に限らず曲線であってもよい。
この落下防止手段がリンク機構を有する態様では、前記移動付勢手段は、前記開く動作における上死点に向かって前記他のアーム部が移動されるのに連動して、前記一対の押さえ部の少なくとも一方を、前記被搬送物側に向かう動き終わりの速度成分が、漸減するように移動させてもよい。
このように構成すれば、押さえ部の動き終わりの速度が漸減するので、押さえ部によって、被搬送物をスムーズ且つ静かに挟持することが可能となる。この際特に、平行四辺形のリンク機構の開く動作にて上死点に向かう際の、他のアーム部におけるその伸びる方向に沿った速度成分が漸減する性質を利用すれば、これに連動する移動として、比較的簡単且つ容易にして、かかる押さえ部における動き終わりの速度を漸減させることが可能となる。
このように構成する場合には更に、前記他のアーム部は、前記上死点に至るまで移動され、前記移動付勢手段は、前記他のアーム部が前記上死点に至った状態で、前記一対の押さえ部の少なくとも一方を前記被搬送物側に付勢してもよい。
このように構成すれば、他のアーム部が上死点に至る際に、その伸びる方向の速度が漸減し終にはゼロになる性質を利用して、押さえ部をゆっくりと被搬送物の表面まで至らせた上で、付勢させることが可能となる。
上述の落下防止手段がリンク機構を有する態様では、前記リンク機構は、前記平行四辺形において前記他のアーム部に対向する一辺をなす押さえ機構本体部を有し、前記移動付勢手段は、前記一対のアーム部の一方の途中に設けられた穴部に嵌合され且つ前記一対の押さえ部の少なくとも一方に接するローラ部と、前記押さえ機構本体部から前記被搬送物側に向かう押し付け力を前記一対の押さえ部の少なくとも一方に加える押し付け機構とを有してもよい。
このように構成すれば、平行四辺形のリンク機構を利用して、他のアーム部が被搬送物の下側に伸びる際に、一対のアーム部の一方及びローラ部を介して機械的に連動する形で、押し付け部を被搬送物側に移動させると共に付勢させることが可能となる。よって、落下防止機構の伸びる動作と移動付勢手段による移動及び付勢動作とを、機械的な連動により確実に連動させることが可能となる。
尚、このような機械的な連動によらずに、電気的な連動であってもよい。
このように構成した場合更に、前記一対の押さえ部の少なくとも一方は、前記一対のアーム部の一方における押さえ機構本体部側の回転軸から前記被搬送物の側面に向かって前記側面に直交するように延びる軸線を基準として、前記搬送装置が移動する向きに向かって前記一対のアーム部各々の長手方向が傾くように、前記一対の押さえ部の少なくとも一方に対する前記ローラ部の移動を規制する凸部を有してもよい。
このように構成すれば、凸部は、リンク機構が被搬送物の下側に伸びた状態で、押さえ部の表面におけるローラ部の移動を規制する。したがって、他のアーム部が被搬送物の下側に伸びるように一対のアーム部を回転させた際に、押さえ部の表面におけるローラ部の移動が凸部によって止められることによって一対のアーム部の回転動作が停止する。この一対のアーム部の回転動作の停止に連動して、他のアーム部が被搬送物の下側に伸びる動作も停止する。
加えて、凸部によれば、他のアーム部が伸びた後におけるリンク機構の形状を固定でき、搬送装置の移動に伴って生じる被搬送物の位置ずれを低減できる。より具体的には、一対のアーム部の押さえ機構本体部側にある回転軸から、被搬送物の側面に向かって当該側面に直交するように延びる軸線を基準として、搬送装置が移動する向きに向かって一対のアーム部各々の長手方向が傾くように、ローラ部の移動を規制する。このことから、被搬送物の側面に沿った方向、即ち、搬送装置が移動する向きに沿って、一対のアーム部各々からローラ部に加わる力のうち当該移動する向きに沿った力の成分と、被搬送物の慣性力に起因して凸部からローラ部に加わる力とが釣り合った状態が維持される。したがって、搬送装置が移動した場合でも、一対のアーム部及び凸部の夫々からローラ部に加わる力のつり合い状態が維持され、当該押さえ機構によって搬送装置に被搬送物を確実に固定できる。
上述の落下防止手段がリンク機構を有する態様では、前記押さえ部は、第1押さえ板部と、前記第1押さえ板部に接着された第2押さえ板部と、前記被搬送物に臨む表面と反対側の面において前記第2押さえ板部に接着された第3押さえ板部とを有しており、前記第1押さえ板部及び前記第3押さえ板部の少なくとも一方は、弾性体で構成されており、前記第3押さえ板部における前記被搬送物に臨む側の表面の摩擦係数は、前記第2押さえ板部の表面の摩擦係数より大きくてもよい。
このように構成すれば、第1押さえ板部及び第3押さえ板部の少なくとも一方は、例えば、ゴム、或いはゲル状の部材からなる弾性体であり、被搬送物に押さえ部が押し付けられる際に発生する衝撃或いは震動を低減できる。加えて、被搬送物に接する第3押さえ板部における被搬送物に臨む側の表面の摩擦係数は、第2押さえ板部の表面の摩擦係数より大きいため、第2押さえ板部を被搬送物に直接接触させる場合に比べて、被搬送物及び押さえ部間のすべりを低減できる。加えて、第3押さえ板部及び被搬送物の夫々の接触部における摩耗も低減できる。
本発明に係る搬送装置は上記課題を解決するために、搬送用の定位置へ移動された被搬送物の下側の脇から該下側へ伸びることで前記被搬送物の落下を防止する落下防止手段と、前記被搬送物を前記落下が防止された状態で搬送する搬送手段と、前記被搬送物を前記定位置に固定するために用いられる押さえ機構とを備え、前記押さえ機構は、(i)前記被搬送物を介して相対向する一対の押さえ部と、(ii)前記落下防止手段が前記下側に伸びるのに連動して、前記一対の押さえ部により前記被搬送物が挟持されるように、前記一対の押さえ部の少なくとも一方を前記被搬送物側に移動させると共に付勢する移動付勢手段とを備える。
本発明に係る搬送装置は、上述した本発明に係る押さえ機構を備えるので、被搬送物を速やかに且つ確実に固定した状態で、搬送可能となる。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る押さえ機構の一実施形態が適用された搬送装置を説明する。
<1:搬送装置及び押さえ機構の構成>
先ず、図1乃至図5を参照しながら、本発明に係る押さえ機構の一実施形態を備えた搬送装置の構成を説明しつつ、本実施形態に係る押さえ機構を説明する。図1は、本実施形態に係る押さえ機構を備えた搬送装置の概略構成及びその周辺に配置された配置物を示した側面図である。図2は、図1中のZ方向に沿って搬送装置を下側から見た搬送装置の平面図である。図3は、図2の一部を拡大して示した拡大図である。図4は、図3に示した搬送装置の一部の概略構成を示した側面図である。尚、図1では、搬送装置5が、その内部にFOUP1を保持している状態を示している。
先ず、図1を参照しながら、搬送装置5の構成を説明する。図1において、搬送装置5は、懸垂型搬送台車或いは懸垂型ビークルであるOHT(Overhead Hoist Transport)搬送台車であり、天井9に敷設された走行レール6に懸垂され、本発明の「被搬送物」の一例であるFOUP1を搬送する。FOUP1は、半導体製造工程におけるシリコンウェハ等の加工対象物を収納可能であり、搬送装置5は、加工対象部を工程内で搬送する際に用いられる。搬送装置5は、FOUP1を昇降可能に保持する把持機構部2、位置調整部4、走行部3、本発明に係る「押さえ機構」の一例である押さえ機構51、及び本発明の「落下防止手段」の一例である伸縮機構100を備えて構成されている。
把持機構部2は、ベルト14、把持部15、及び不図示のスペーサ及びベルト昇降機構から構成されている。FOUP1は、加工対象物を収納可能な本体部11、本体部11の下面に設けられた一対のコンベアレール40、及びFOUP1の上面に設けられたフィンガー部16を備えている。FOUP1は、本発明の「被把持部」の一例であるフィンガー部16が把持部15に把持されることによって、荷受け台8に載置された状態から把持機構部2に保持される。尚、ベルト14が不図示のベルト昇降機構によって駆動されることによって、FOUP1は搬送装置5に対して昇降可能とされる。FOUP1は、図1の示す、本発明に係る「収容部」の一例としてのカバー部20内における定位置まで上昇されると、把持機構部2に保持されたまま、その位置が固定される。
位置調整部4は、搬送装置5の位置を微調整し、荷受け台8に対して搬送装置5を正確に位置合わせする。
走行部3は、1次側積層鉄心コイル23、台車懸垂部材24、2次側鉄心コイル25、分岐ローラ29、及び走行ローラ30を備えている。
1次側積層鉄心コイル23は、走行レール6に固定された2次側永久磁石22と共にリニアモータ機構を構成する。台車懸垂部材24は、位置調整部4に結合して把持機構部2と位置調整部4を懸垂する。2次側鉄心コイル25は、走行レール6に敷設された1次側電源線27と共に非接触給電機構を構成しており、1次側電源線27に印加される高周波電力を2次側鉄心コイル25に誘導し、非接触で電力を伝達する。搬送装置5を駆動するために必要な電力は、2次側鉄心コイル25及び1次側電源線27から構成される非接触給電機構によって賄われる。走行ローラ30は走行レール6を走行し、走行レール6の分岐部では走行レール6の左右に配置された分岐用ガイド28の一方を分岐ローラ29が選択することによって走行レール6の軌道が選択される。
伸縮機構100は、FOUP1が有する複数の側面のうち互い向かい合う一対の側面11a及び11bの夫々の側に配置された一対の伸縮機構100a及び100bから構成されている。伸縮機構100a及び100bは、カバー部20の下方に開かれた収容口の縁にも設けられており、その動作時に、平行四辺形リンク機構の開く動作として、側面11a及び11bの夫々の側からFOUP1の下側に伸び、カバー部20の収容口からの、FOUP1の落下を防止する。伸縮機構100a及び100bは、その非動作時に、即ち、FOUP1を定位置(図1参照)まで上昇させる又は定位置から下降させる際には、平行四辺形リンク機構の閉じる動作として、側面11a及び11bの夫々の側から離間して、FOUP1の昇降を妨げない。
押さえ機構51は、FOUP1に対して側面11a及び11bの夫々の側に配置された一対の押さえ機構51a及び51bを備えて構成されている。押さえ機構51a及び51bは、本発明の「一対の押さえ部」の一例を構成する押さえ部42a及び42b、後述するローラ部45a及び45bと共に本発明の「移動付勢手段」の一例を構成する押し付け機構43a及び43b、並びに押さえ機構本体部44a及び44bを備えている。押さえ機構51a及び51b、並びに、一対の伸縮機構100a及び100bは、FOUP1を収納する空間を規定するカバー部20に固定されている。押さえ機構51a及び51bは、制御回路等の制御手段による制御下で互いに動作を協調させながら、側面11a及び11bの夫々の側から一対のコンベアレール40の夫々を押さえ、FOUP1を搬送装置5に固定する。このように本実施形態では、コンベアレール40における押さえ部42a及び42bに対向する側面が、本発明に係る「被搬送物の側面」の一例を構成している。また、コンベアレール40における下面が、本発明に係る「被搬送物の下側」の一例を構成している。
次に、図2乃至図4を参照しながら、押さえ機構51によってFOUP1が搬送装置5に固定された状態を説明しつつ、押さえ機構51の構成を説明する。
図2において、伸縮機構100aは、各々の端部において回転可能なように相互に接続された複数のアーム部47a、48a及び49aを備えており、図中X方向に沿って伸縮可能な、平行四辺形リンク型の伸縮機構である。伸縮機構100aは、押さえ機構51aが動作することによって側面11aの側からFOUP1に、鉛直下方から見て重なるようにFOUP1の下側(図中紙面に対して手前側)に伸びている。伸縮機構100aと同様に、伸縮機構100bは、各々の端部において回転可能なように相互に接続された複数のアーム部47b、48b及び49bを備えて構成されており、図中X方向に沿って伸縮可能な、平行四辺形リンク型の伸縮機構である。伸縮機構100bは、押さえ機構51bが動作することよって側面11bの側からFOUP1に重なるようにFOUP1の下側(図中紙面に対して手前側)に伸びており、伸縮機構100aと共に、FOUP1の下側からFOUP1の落下を防止する。尚、搬送装置5にFOUP1が保持されていない状態において、伸縮機構100a及び100bの夫々は折りたたまれている。即ち、折りたたまれることで、FOUP1の昇降の妨げとはならない。
押さえ機構51a及び51bの夫々は、側面11a及び11bの夫々の側からFOUP1を挟み込むようにして一対のコンベアレール40の夫々を押さえており、搬送装置5に保持されたFOUP1を搬送装置5に固定している。したがって、搬送装置5は、FOUP1を保持した状態で移動する際にFOUP1を確実に固定でき、搬送装置5の移動に伴ってFOUP1に生じる振動及び揺れ、並びにFOUP1の位置ずれを低減できる。
押し付け機構43aは、例えば電動式、電磁式、機械式などのモータ、アクチュエータ等の駆動手段から供給される駆動力によって図中X方向に沿って駆動可能な棒状部材57a、棒状部材57aを支持する支持部58a、及び押し当て部56aを有している。押し付け機構43aは、その駆動時に、棒状部材57aの駆動に応じて押さえ部42aに押し当て部56aを押し付ける。同様に、押し付け機構43bは、モータ等の駆動手段から供給される駆動力によって図中X方向に沿って駆動可能な棒状部材57b、棒状部材57bを支持する支持部58b、及び押し当て部56bを有しており、押さえ部42bに押し当て部56bを押し付ける。このような押し付け機構43a及び43bの駆動によって、押さえ部42a及び42bがコンベアレール40に押し付けられ、FOUP1が搬送装置5に固定されている。
ここで、押し付け機構43a及び43bは、ローラ部45a及び45bと共に本発明の「移動付勢手段」の一例を構成しており、FOUP1が搬送装置5に保持された後、搬送装置5が移動を開始するに先んじて、押し当て部56a及び56bを介して押さえ部42a及び42bの夫々をコンベアレール40に押し付ける。このような押し付け動作と並行して、押し付け機構43a及び43b、並びにローラ部45a及び45bは、伸縮機構100a及び100bの夫々がFOUP1の下側に伸びるように、これら伸縮機構を駆動し、FOUP1の搬送中にFOUP1が搬送装置5から落下することを防止している。
したがって、押さえ機構51によれば、FOUP1の落下防止が可能になるように伸縮機構100a及び100bを設定する処理と、FOUP1を搬送装置5に固定する処理とを並行して実行可能であり、伸縮機構100a及び100bの駆動及び一対の押さえ部42a及び42bの押し付け動作を互いに異なるタイミングで別々に実行する場合に比べて、これら処理を短時間で行うことが可能である。
次に、図3及び図4を参照しながら、FOUP1が搬送装置5に固定された状態における押さえ機構51及び伸縮機構100の構成を詳細に説明する。尚、押さえ機構51a及び51bは、図2中においてFOUP1に対して左右対称に配置され、且つその動作も左右対称であるため、以下では、押さえ機構51a及び51bのうち主に押さえ機構51aを説明する。これと同様の理由により、伸縮機構100a及び100bについても、伸縮機構100aを中心に説明する。
図3及び図4において、押さえ部42aは、板状部材52及び53、並びに板状部材53から押さえ機構本体部44aに向かって突出した凸部53aを備えて構成されている。凸部53aは、図中Y方向、即ち搬送装置5が移動する向きに沿って板状部材53の端に設けられている。
アーム部47aは、本発明の「一対のアーム部」或いは「一対のアーム部の一方」の一例であり、伸縮機構100aの一部を構成している。アーム部47aは、アーム部47aの一端に設けられた穴部55において回転可能な回転機構54を介して押さえ機構本体部44aに支持されている。アーム部47aは、回転機構54の中心軸を回転軸として、押さえ機構51aの動作に応じて回転可能である。アーム部48aは、本発明に係る「他のアーム部」の一例として、アーム部47a及び48aの夫々に設けられた穴部61及び62に形成された回転機構60を中心として回転可能なようにアーム部47aに接続されている。また、図3及び図4に図示していないアーム部49aも、アーム部47a及び48aと同様に押さえ機構本体部44aに支持されており、回転機構を介してアーム部48aに接続されている。
ローラ部45aは、アーム部47aに設けられた穴部59に嵌合され、且つ板状部材53に接している。ローラ部45aは、アーム部47aの動作時において、回転機構54の中心軸を回転軸としたアーム部45aの回転動作が可能になるように板状部材53の表面を図中Y方向に沿って移動可能である。凸部53aは、伸縮機構100aがFOUP1の下側に伸びた状態で、板状部材53の表面におけるローラ部45aの移動を規制する。したがって、伸縮機構100aがFOUP1の下側に伸びるようにアーム部47aを回転させた際に、板状部材53の表面におけるローラ部45aの移動が凸部53aによって止められることによってアーム部47aの回転動作が停止し、アーム部47aの回転動作の停止に連動して、伸縮機構100aがFOUP1の下側に伸びる動作も停止する。
図3に示すように、ローラ部45aが凸部53aに接した状態において、アーム部47aの長手方向に沿って延びるアーム部47aの中心軸L1は、アーム部47aの回転軸となる回転機構54から側面11aに向かって側面11aに直交するように延びる軸線L0を基準として傾いている。より具体的には、軸線L1は、軸線L0に対して角度αをなすように、図中矢印Aで示した搬送装置5が移動する向きに向かって軸線L0に対して傾いている。
したがって、押さえ機構51aによれば、FOUP1を保持した搬送装置5の移動時において、搬送装置5が移動する向きを示す矢印Aに沿ってアーム部47aからローラ部45aに加わる力の成分F1と、FOUP1の慣性力に起因して凸部53aからローラ部45aに加わる力F2とが釣り合った状態が維持される。
このようにアーム部47aの回転動作を規制する凸部53aによれば、搬送装置5の移動時にアーム部47aの位置決めが可能となるため、アーム部47aの回転動作に連動して駆動される伸縮機構100aがFOUP1に重なるように伸縮機構100aを位置決めすることが可能である。
次に、図5を参照しながら、板状部材52の詳細な構成を説明する。図5は、板状部材52の断面構造を図式的に示した断面図である。
図5において、板状部材52は、板状部材53に接着された第1押さえ板部52a、第1押さえ板部52aに接着された第2押さえ板部52b、FOUP1に臨む表面70と反対側の面において第2押さえ板部52bに接着された第3押さえ板部52cから構成されている。
第1押さえ板部52a及び第3押さえ板部52cのうち少なくとも一方は、弾性体で構成されている。より具体的には、第3押さえ板部52cがゴム材で構成されており、押さえ部42aがコンベアレール40に押し付けられた際に発生する衝撃或いは震動を低減できる。特に、本実施形態では、第1押さえ板部52aがゲル材、或いは防震ゴム材で構成されているため、板状部材53から板状部材52に加わる衝撃を緩和する効果は、第3押さえ板部52cのみを弾性体で構成した場合より大きくなる。
第3押さえ板部52cにおけるFOUP1に臨む側の表面70の摩擦係数は、第2押さえ板部52bの表面71の摩擦係数より大きい。より具体的には、第2押さえ板部52bは板金等の金属板であり、ゴム材で構成された第3押さえ板部52cの表面70の摩擦係数は、金属板である第2押さえ板部52bの表面71の摩擦係数より大きい。したがって、第2押さえ板部52bをFOUP1に直接接触させる場合に比べて、FOUP1及び押さえ部42a間のすべりを低減できる。加えて、第3押さえ板部52c及びFOUP1の夫々の接触部における摩耗も低減できる。
尚、押さえ機構51bも押さえ機構51aと同様の構成を有しているため、押さえ機構51aと同様の効果が得られる。
したがって、本実施形態に係る押さえ機構51によれば、FOUP1を搬送するに先んじて、FOUP1を搬送装置5に短時間で固定できるため、FOUP1に収納されたシリコンウェハ等の加工対象物の生産性を高めることが可能になる。加えて、搬送装置5によるFOUP1の搬送時に発生する揺れや振動を低減でき、搬送装置5にFOUP1が保持された状態を確実に維持できる。
<2:搬送装置の動作>
次に、図6乃至図8を参照しながら、本実施形態に係る押さえ機構51の動作及び押さえ機構51の動作に伴って駆動される伸縮機構100の動作を説明する。図6乃至図8は、押さえ機構及び伸縮機構の夫々の動作を順に示した平面図である。尚、以下では、図3及び図4と同様に、押さえ機構51a及び伸縮機構100aの動作を主に説明する。
図6に示すように、押さえ機構本体部44aは、押さえ機構51aの動作前において、アーム部47a、48a及び49aの夫々の長手方向が側面11aに沿うようにたたまれた伸縮機構100aを支持している。たたまれた状態の伸縮機構100aは、搬送装置5にFOUP1を保持する際の保持動作を邪魔しない。
次に、図7に示すように、押し付け機構43aが動作することによって、押し当て部56aから図中X方向に沿って力F3が押さえ部42aに加えられると、ローラ部45aは矢印Sで示す向きに沿って板状部材53の表面を移動する。ローラ部45aの移動に並行して、アーム部47aは、その長手方向が側面11aに交わるように回転機構54の中心を回転軸として図中矢印R1に沿って回転する。
アーム部48aは、穴部61及び62に形成された回転機構60、及び、穴部64に形成された回転機構63を介して、アーム部47a及び49aの夫々に接続されている。アーム部49aは、穴部66に形成された回転機構65の夫々を介して押さえ機構本体部44aに支持されている。したがって、アーム部47a、48a及び49aから構成さる伸縮機構100aは、アーム部47aの回転動作に連動して押さえ機構本体部44aからFOUP1に向かって伸びる。即ち、伸縮機構100aは、押さえ機構51aの動作に応じて回転動作するアーム部47aに連動して図中X方向に沿って伸縮可能である。
次に、図8に示すように、押さえ部42aがコンベアレール40に接し、且つローラ部45aが凸部53aに接すると、アーム部47aの回転動作が止まり、これに連動して伸縮機構100aの動作も停止し、押さえ機構51a、及び図8において図示していない押さえ機構51bによってFOUP1が搬送装置1に固定される。
ここで、本実施形態に係る押さえ機構51によれば、図8に示した押さえ部42aがコンベアレール40に接触する直前におけるアーム部47aの動作速度は、アーム部47aが動き出す際のアーム部47aの動作速度、即ち図7に示した矢印R1に沿ってアーム部47aが回転し始めた初期段階における速度に比べて遅い。これは、平行四辺形のリンク機構におけるその上辺をなすアーム部48aにおける、コンベアレール40へ向かう速度成分が、上死点に近付くにつれて、漸減する性質による。例えば、アーム部47aを一定速度で回転させれば、アーム部48aのコンベアレール40へ向かう速度成分は、上死点に近付くにつれて漸減し、上死点にてゼロになる。加えて、押し付け機構43aは、不図示の制御回路の制御下で、押さえ部42aがコンベアレール40に接触する直前にアーム部47aの動作速度が遅くなるように押さえ部42aに加える押し付け力を制御してもよい。
したがって、押さえ機構51aによれば、伸縮機構100aが駆動される初期段階、即ち伸縮機構100aがたたまれた状態からFOUP1に向かって伸びる初期段階において伸縮機構100aの動作速度を高めることによってFOUP1の下側に伸縮機構100aを伸ばすために要する時間を低減できると共に、押さえ部42aがFOUP1に接触する際に押さえ部42aからコンベアレール40に加わる衝撃を低減できる。尚、押さえ機構51bも押さえ機構51aと同様に、FOUP1の下側に伸縮機構100aを伸ばすために要する時間を低減できると共に、押さえ部42bがFOUP1に接触する際に押さえ部42bからコンベアレール40に加わる衝撃を低減できる。
よって、本実施形態に係る押さえ機構51によれば、一対の押さえ部42a及び42bがFOUP1を押さえる動作に要する時間を短縮できると共に、押さえ部42a及び42bがFOUP1に接触する際にFOUP1に加わる衝撃を低減できるため、FOUP1に収納されたシリコンウェハ等の加工対象物の品質低下を抑制できる。
本発明に係る押さえ機構の一実施形態を備えた搬送装置の概略構成及びその周辺に配置された配置物を示した側面図である。 図1中のZ方向に沿って搬送装置を下側から見た搬送装置の平面図である。 図2の一部を拡大して示した拡大図である。 図3に示した搬送装置の一部の概略構成を示した側面図である。 本発明に係る押さえ機構の一実施形態が備える板状部材の断面構造を図式的に示した断面図である。 本発明に係る押さえ機構の一実施形態、及び当該押さえ機構と並行して駆動される伸縮機構の夫々の動作を示した平面図(その1)である。 本発明に係る押さえ機構の一実施形態、及び当該押さえ機構と並行して駆動される伸縮機構の夫々の動作を示した平面図(その2)である。 本発明に係る押さえ機構の一実施形態、及び当該押さえ機構と並行して駆動される伸縮機構の夫々の動作を示した平面図(その3)である。
符号の説明
1・・・FOUP、5・・・搬送装置、42a,42b・・・押さえ部、43a,43b・・・押し付け機構、44a,44b・・・押さえ機構本体部、45a,45b・・・ローラ部、47a,47b,48a,48b,49a,49b・・・アーム部、51,51a,51a・・・押さえ機構、52a・・・第1押さえ板部、52b・・・第2押さえ板部、52c・・・第3押さえ板部、53a・・・凸部、100,100a,100b・・・伸縮機構

Claims (10)

  1. 搬送用の定位置へ移動された被搬送物の下側の脇から該下側へ伸びることで前記被搬送物の落下を防止する落下防止手段と、前記被搬送物を前記落下が防止された状態で搬送する搬送手段とを備えた搬送装置において、前記被搬送物を前記定位置に固定するために用いられる押さえ機構であって、
    前記被搬送物を介して相対向する一対の押さえ部と、
    前記落下防止手段が前記下側に伸びるのに連動して、前記一対の押さえ部により前記被搬送物が挟持されるように、前記一対の押さえ部の少なくとも一方を前記被搬送物側に移動させると共に付勢する移動付勢手段と
    を備えたことを特徴とする押さえ機構。
  2. 前記搬送装置は、前記被搬送物を把持して上昇させることで前記定位置へ移動させる把持手段を更に備え、
    前記落下防止手段は、前記脇として、前記被搬送物の上昇を妨げない第1待機位置から前記下側に伸び、
    前記移動付勢手段は、前記一対の押さえ部の少なくとも一方を、前記被搬送物の上昇を妨げないと共に前記第1待機位置の上方に位置する第2待機位置から前記被搬送物側に移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の押さえ機構。
  3. 前記搬送装置は、前記定位置を内部に有すると共に、鉛直下方側に収容口が開いており該収容口を介して前記定位置へ移動された被搬送物を収容可能な収容部を更に備えており、
    前記落下防止手段は、前記脇として前記収容口の縁部から、前記下側に伸び、
    前記移動付勢手段は、前記一対の押さえ部の少なくとも一方を、前記収容部における前記被搬送物の側面に対面する位置から該側面に向かって移動させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の押さえ機構。
  4. 前記落下防止手段は、複数のアーム部を含む平行四辺形のリンク機構を有し、前記複数のアームのうち、相対向する一対のアーム部は前記リンク機構の開く動作において各々の先端が前記下側に向かって立ち上がるように回動され、前記複数のアームのうち前記一対のアーム部の先端間に架橋された他のアーム部は、前記下側に向かって平行に移動され、
    前記移動付勢手段は、前記開く動作に連動して、前記一対の押さえ部の少なくとも一方を平行に移動させる
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の押さえ機構。
  5. 前記移動付勢手段は、前記開く動作における上死点に向かって前記他のアーム部が移動されるのに連動して、前記一対の押さえ部の少なくとも一方を、前記被搬送物側に向かう動き終わりの速度成分が、漸減するように移動させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の押さえ機構。
  6. 前記他のアーム部は、前記上死点に至るまで移動され、
    前記移動付勢手段は、前記他のアーム部が前記上死点に至った状態で、前記一対の押さえ部の少なくとも一方を前記被搬送物側に付勢する
    ことを特徴とする請求項5に記載の押さえ機構。
  7. 前記リンク機構は、前記平行四辺形において前記他のアーム部に対向する一辺をなす押さえ機構本体部を有し、
    前記移動付勢手段は、前記一対のアーム部の一方の途中に設けられた穴部に嵌合され且つ前記一対の押さえ部の少なくとも一方に接するローラ部と、前記押さえ機構本体部から前記被搬送物側に向かう押し付け力を前記一対の押さえ部の少なくとも一方に加える押し付け機構とを有する
    ことを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載の押さえ機構。
  8. 前記一対の押さえ部の少なくとも一方は、前記一対のアーム部の一方における押さえ機構本体部側の回転軸から前記被搬送物の側面に向かって前記側面に直交するように延びる軸線を基準として、前記搬送装置が移動する向きに向かって前記一対のアーム部各々の長手方向が傾くように、前記一対の押さえ部の少なくとも一方に対する前記ローラ部の移動を規制する凸部を有すること
    を特徴とする請求項7に記載の押さえ機構。
  9. 前記押さえ部は、第1押さえ板部と、前記第1押さえ板部に接着された第2押さえ板部と、前記被搬送物に臨む表面と反対側の面において前記第2押さえ板部に接着された第3押さえ板部とを有しており、
    前記第1押さえ板部及び前記第3押さえ板部の少なくとも一方は、弾性体で構成されており、
    前記第3押さえ板部における前記被搬送物に臨む側の表面の摩擦係数は、前記第2押さえ板部の表面の摩擦係数より大きいこと
    を特徴とする請求項4から8のいずれか一項に記載の押さえ機構。
  10. 搬送用の定位置へ移動された被搬送物の下側の脇から該下側へ伸びることで前記被搬送物の落下を防止する落下防止手段と、
    前記被搬送物を前記落下が防止された状態で搬送する搬送手段と、
    前記被搬送物を前記定位置に固定するために用いられる押さえ機構と
    を備え、
    前記押さえ機構は、(i)前記被搬送物を介して相対向する一対の押さえ部と、(ii)前記落下防止手段が前記下側に伸びるのに連動して、前記一対の押さえ部により前記被搬送物が挟持されるように、前記一対の押さえ部の少なくとも一方を前記被搬送物側に移動させると共に付勢する移動付勢手段とを備えた
    ことを特徴とする搬送装置。
JP2007208301A 2007-08-09 2007-08-09 押さえ機構及び搬送装置 Expired - Fee Related JP5169065B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007208301A JP5169065B2 (ja) 2007-08-09 2007-08-09 押さえ機構及び搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007208301A JP5169065B2 (ja) 2007-08-09 2007-08-09 押さえ機構及び搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009040563A true JP2009040563A (ja) 2009-02-26
JP5169065B2 JP5169065B2 (ja) 2013-03-27

Family

ID=40441732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007208301A Expired - Fee Related JP5169065B2 (ja) 2007-08-09 2007-08-09 押さえ機構及び搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5169065B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012111221A1 (ja) 2011-02-15 2012-08-23 村田機械株式会社 天井搬送車
CN108466811A (zh) * 2017-02-23 2018-08-31 株式会社大福 物品搬运车
CN109305552A (zh) * 2018-10-24 2019-02-05 太仓博宏机械有限公司 用于自动化模板叠料机中的下料机构
WO2019146276A1 (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 村田機械株式会社 搬送車
CN111994584A (zh) * 2019-05-27 2020-11-27 株式会社大福 物品输送体
CN113808981A (zh) * 2021-09-30 2021-12-17 弥费实业(上海)有限公司 防掉落装置及空中运输车
KR20220032841A (ko) * 2020-09-08 2022-03-15 주식회사 에스에프에이 이송대차 및 이를 구비하는 이송대차 시스템

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09316809A (ja) * 1996-03-29 1997-12-09 Sekisui Chem Co Ltd 踏切路床板及びレール添え部材
JP2003165687A (ja) * 2001-11-30 2003-06-10 Murata Mach Ltd 天井搬送車
JP2005040818A (ja) * 2003-07-28 2005-02-17 Amada Co Ltd 成形ダイ駆動装置
JP2006298535A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Murata Mach Ltd 天井走行車

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09316809A (ja) * 1996-03-29 1997-12-09 Sekisui Chem Co Ltd 踏切路床板及びレール添え部材
JP2003165687A (ja) * 2001-11-30 2003-06-10 Murata Mach Ltd 天井搬送車
JP2005040818A (ja) * 2003-07-28 2005-02-17 Amada Co Ltd 成形ダイ駆動装置
JP2006298535A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Murata Mach Ltd 天井走行車

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012111221A1 (ja) 2011-02-15 2012-08-23 村田機械株式会社 天井搬送車
JP2012166911A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Murata Machinery Ltd 天井搬送車
CN103370272A (zh) * 2011-02-15 2013-10-23 村田机械株式会社 天车
EP2676916A1 (en) * 2011-02-15 2013-12-25 Murata Machinery, Ltd. Overhead transport vehicle
US8726811B2 (en) 2011-02-15 2014-05-20 Murata Machinery, Ltd. Overhead transport vehicle
EP2676916A4 (en) * 2011-02-15 2014-09-17 Murata Machinery Ltd HOCHBAHN TRANSPORT VEHICLE
CN103370272B (zh) * 2011-02-15 2015-04-15 村田机械株式会社 天车
KR101532993B1 (ko) * 2011-02-15 2015-07-01 무라다기카이가부시끼가이샤 천정 반송차
CN108466811A (zh) * 2017-02-23 2018-08-31 株式会社大福 物品搬运车
CN108466811B (zh) * 2017-02-23 2022-04-05 株式会社大福 物品搬运车
KR20200106958A (ko) * 2018-01-24 2020-09-15 무라다기카이가부시끼가이샤 반송차
TWI772592B (zh) * 2018-01-24 2022-08-01 日商村田機械股份有限公司 搬送車
WO2019146276A1 (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 村田機械株式会社 搬送車
CN111565993B (zh) * 2018-01-24 2023-02-17 村田机械株式会社 搬送车
JPWO2019146276A1 (ja) * 2018-01-24 2021-01-28 村田機械株式会社 搬送車
CN111565993A (zh) * 2018-01-24 2020-08-21 村田机械株式会社 搬送车
KR102392495B1 (ko) 2018-01-24 2022-04-29 무라다기카이가부시끼가이샤 반송차
CN109305552A (zh) * 2018-10-24 2019-02-05 太仓博宏机械有限公司 用于自动化模板叠料机中的下料机构
CN109305552B (zh) * 2018-10-24 2024-03-08 太仓博宏机械有限公司 用于自动化模板叠料机中的下料机构
CN111994584A (zh) * 2019-05-27 2020-11-27 株式会社大福 物品输送体
KR20220032841A (ko) * 2020-09-08 2022-03-15 주식회사 에스에프에이 이송대차 및 이를 구비하는 이송대차 시스템
KR102412362B1 (ko) * 2020-09-08 2022-06-23 주식회사 에스에프에이 이송대차 및 이를 구비하는 이송대차 시스템
CN113808981A (zh) * 2021-09-30 2021-12-17 弥费实业(上海)有限公司 防掉落装置及空中运输车
CN113808981B (zh) * 2021-09-30 2022-10-21 弥费实业(上海)有限公司 防掉落装置及空中运输车

Also Published As

Publication number Publication date
JP5169065B2 (ja) 2013-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5169065B2 (ja) 押さえ機構及び搬送装置
KR102202077B1 (ko) Oht 장치의 비히클
US20120000875A1 (en) Gripper device for transport vehicle, transport vehicle and overhead hoist transport vehicle
JP4904722B2 (ja) 基板搬送装置
JP6690709B2 (ja) 搬送システム
CN100377326C (zh) 零件供给头装置、零件供给装置、零件安装装置、以及安装头部的移动方法
TWI714809B (zh) 搬送系統
KR102289021B1 (ko) 카세트 고정 유닛 및 이를 갖는 비히클
WO2014119458A1 (ja) シート材取扱方法、及びシート材取扱装置
JP2019111608A (ja) ワーク固定治具、ワーク搬送装置およびロボットシステム
JP5668340B2 (ja) 天井搬送車
KR20210012121A (ko) 대상물 이송 장치
JP7215457B2 (ja) 物品搬送設備
JP2005194009A (ja) 懸垂型搬送台車
JP7234754B2 (ja) 天井搬送車
JP7177123B2 (ja) キャリア搬送装置およびそれを備える搬送体制御システム
KR20210075168A (ko) 물품 이송탑재 설비
JP5151276B2 (ja) 搬送システム
KR20210116999A (ko) 천장 반송 장치
CN111352305A (zh) 一种基板交接装置及基板交接方法
KR102221114B1 (ko) 천장 반송 장치
KR102247447B1 (ko) 대상물 이송 장치
JP7363713B2 (ja) 物品搬送車
TW202227353A (zh) 物品搬送車
KR20220071902A (ko) 반송차

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20091022

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20091120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100108

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100809

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121217

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees