JPH09316809A - 踏切路床板及びレール添え部材 - Google Patents
踏切路床板及びレール添え部材Info
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- JPH09316809A JPH09316809A JP28524896A JP28524896A JPH09316809A JP H09316809 A JPH09316809 A JP H09316809A JP 28524896 A JP28524896 A JP 28524896A JP 28524896 A JP28524896 A JP 28524896A JP H09316809 A JPH09316809 A JP H09316809A
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Abstract
れる踏切路床板は、軌道保守に際して、撤去・復旧しな
ければならない。この作業を容易かつ短時間に行えるよ
うにするとともに、車両の通行によって部分的な軌道沈
下が起きないようにする踏切路床板が存在しなかった。 【解決手段】 まくら木1上に設置して路面と同一の高
さに揃える本体10と、本体10の表面に固着した敷板
20とを、ネジ釘のような締結治具30によってまくら
木1に固定する。
Description
叉する踏切において使用される踏切路床板に関し、詳し
くは踏切上を車両が通過した際に、軌道の安定化を図る
とともに、軌道保守に際して、踏切路床板を容易かつ短
時間に撤去・復旧することができるようにしたものであ
る。また本発明は、レールの側部に配されるレール添え
部材に関するものであり、レール添え部材の剛性を向上
させたものである。
は、レールの段差を解消し、路面と略同一の高さに揃え
るための踏切舗装が施されている。踏切舗装の舗装材と
しては石、コンクリートあるいはアスファルトなどが一
般的に使用されている。このような踏切は、鉄道及び道
路交通の安全を確保するため、軌道保守が定期的に行わ
れている。軌道保守はマルタイ(MTT)作業による機
械補修又は、タンパーによる手動補修を基本とするた
め、軌道保守のたびに、踏切舗装を撤去・復旧しなけれ
ばならない。
ートブロック舗装やアスファルト舗装では、舗装材料を
損傷させるため、保守作業のたびに取り替え費用が余分
に必要となるだけでなく、部材が重量物であることか
ら、多大な労力も必要となる。しかも、近年の道路交通
量の増大により、長時間の道路の遮断は許されず、短時
間内に踏切舗装の撤去・復旧を果たさなければならな
い。
撤去・復旧を行えるようにした踏切路床板による踏切舗
装が、定期刊行物「新線路」(発行元は鉄道現業社)の
平成7年10月号の第19頁から第21頁に掲載されて
いる。
から図16に示すような部材から構成される。すなわ
ち、まくら木1の両端縁の位置には、道路幅員と同じ長
さの縁切り部材101を2本、配置する。軌道中心と縁
切り部材101の内側には、図15及び図16に示すよ
うな嵩の低い位置決定部材102を合計3本、まくら木
1に固定し、踏切内のまくら木1が動かないようにす
る。軌道中心に固定した位置決定部材102とレール2
との間には、側面形状が階段状の軌間内用舗装部材10
3を設置する。レール2の外側と位置決定部材102と
の間には、側面形状が階段状の軌間外用舗装部材104
を設置する。
材104(以下、「舗装部材」という。)の底側であっ
てまくら木1上には、図15に示すように大きな切欠部
103a,104aを形成し、レール2をまくら木1に
締結するタイプレート105の障害にならないようにさ
れている。まくら木1間の舗装部材103,104の底
側は、図16に示すようにレール2の底部2aと干渉し
ないように切り欠きが形成されている。舗装部材10
3,104の表面には、砂と樹脂の混合物を吹き付け、
滑り止め対策が施されている。そして3本の位置決定部
材102と、舗装部材103,104の段差上には、押
さえ部材106を着脱自在に固定する。
示すような工程によって敷設される。すなわち、まず図
17に示すように、道床に敷設されたまくら木1にレー
ル2をタイプレート105によって締結した状態で、ま
くら木1の両端縁の位置に縁切り部材101を配置す
る。そして、軌道中心と縁切り部材101の内側に、位
置決定部材102を固定する。つぎに図18に示すよう
に、舗装部材103,104をまくら木1上に設置す
る。舗装部材103,104は固定しないが、レール2
の底部2aに鋼製フック(図示せず)を引っ掛け、浮き
上がり防止対策を施す。最後に図15に示すように、押
さえ部材106と舗装部材103,104との上に押さ
え部材106を、ネジ釘などの締結部材で縫合して固定
すると、踏切舗装が完成する。
などによってネジ釘を緩解し、押さえ部材106及び舗
装部材103,104を踏切内から撤去する。各部材
は、それぞれ分割されているため、少人数でしかも短時
間に撤去することができる。そして、マルタイ(MT
T)作業による機械保守又は、タンパーによる手動作業
を行う。このとき、まくら木1は位置決定部材102に
よって固定されているため、まくら木1がずれるような
不具合は生じない。軌道保守が終了すると、舗装部材1
03,104を元に戻し、押さえ部材106を締結部材
によって締結すると、踏切の復旧が完了する。
ール添え部材がある。レール添え部材とは、踏切内をア
スファルト舗装する場合等に、アスファルトがレール側
に崩れ落ちないように、レールの側部に取り付けられる
長手の部材である。従来技術のレール添え部材120
は、図20の様に、断面形状が「逆L」字状をしてお
り、レール2側の底部は、レール2の底部2a と干渉し
ないように、切り欠かれている。
道保守を容易に行えるようにするため、舗装部材10
3,104はまくら木1上に載せられているだけである
から、舗装部材103は、まくら木1上を若干、滑る状
態となる。したがって、踏切上を車両が通過すると、車
両の車輪が通過した部分に隣接する位置は、舗装部材1
03,104がまくら木1上をずれてしまい、車輪が通
過した部分のまくら木1上にのみに集中荷重が加えられ
た状態となる。
ら木1とが一体に固定されていれば、舗装部材103,
104がまくら木1上を滑ることがないため、踏切上を
車両が通過すると、車輪が通過した部分の舗装部材10
3,104上のまくら木1と車輪が通過した部分に隣接
する部分のまくら木1にも分布荷重が加えられた状態と
なる。したがって、この場合において、車両が通過した
舗装部材103,104は、複数のまくら木1に支承さ
れることになるため、あまり沈下することがない。
ら木1上に載せられているだけであると、車両が通過す
ることにより、集中荷重が加えられた状態となるまくら
木1の部分では、舗装部材103,104が極端に軌道
沈下する。すると、舗装部材103,104に疲労が発
生することから、従来の踏切舗装では長期間の使用に耐
えられないといった不具合があった。
踏切舗装は部品点数が減らされているが、さらに部品点
数の低減を図ることにより、軌道保守をより一層、容易
にしたいといった要請がある。
技術の踏切路床板、特に舗装部材103の耐久性を向上
させたいという要請がある。すなわち従来技術の舗装部
材103は、レール2の底部2a との干渉を避けるた
め、底面のレール側が切り欠かれた形状をしている。そ
のため、当該部分は、片持ち構造となり、上からの荷重
に対して弱い。その結果、踏切を通過する自動車等の荷
重によって、レール2近傍の舗装部材103が割れて欠
け落ちることがあった。また舗装部材103の切り欠き
部分の上を車両が通過すると、例え当該部分が割れない
までも、撓んだり、舗装部材103全体が傾く場合が多
かった。そのため長期の使用によって舗装部材103が
疲労破壊したり、舗装部材103の底面が偏磨耗してが
た付きが生じる問題があった。
も、同様の問題点があり、レール2側の底部が、レール
2の底部2a と干渉しないように、切り欠かれた構造で
あるため、レール2の近傍部分121a が欠けることが
あった。またレール2の近傍部分121a が疲労破壊し
たり、底面が偏磨耗してがた付くことがあった。
際に、軌道の安定化を図るとともに、軌道保守に際し
て、容易かつ短時間に撤去・復旧することができ、また
耐久性も高い踏切路床板を提供することを第一の目的と
する。
の近傍部分121a が欠けたり、底面に偏磨耗が発生す
ることがない、耐久性の高いレール添え部材を提供する
ことにある。
めの第1の手段は、踏切内の複数のまくら木上に路面と
略同一高さに揃える本体を設置し、まくら木上の本体の
底面に、レールの締結装置を収納する切欠部を形成した
踏切路床板において、本体とまくら木とを締結部材によ
って固定したことを特徴とする踏切路床板である。
木とが締結部材によって固定されることにより、踏切路
床板とまくら木とが一体化される。したがって踏切路床
板上を車両が通過した際に、車両の車輪の直下部分に集
中荷重が加えられるのではなく、複数のまくら木に支承
されるため、踏切路床板は極端に軌道沈下しなくなる。
は、上記第1の手段に記載の踏切路床板において、本体
の底面であって、まくら木間の切欠部に、レールの底部
と当接する支承部材を固着したことを特徴とする踏切路
床板である。
に支承部材を固着したことにより、まくら木間に荷重が
加えられても、本体はレールの底部に当接しているた
め、本体が撓むことがない。しかも、支承部材を本体と
別々に形成することも可能であるため、本体の加工が容
易となり、また、敷設現場において支承部材を切削など
して、現場合わせを容易にすることができる。
は、上記の第1の手段又は第2の手段に記載の踏切路床
板において、本体の表面に敷板を固着したことを特徴と
する踏切路床板である。
て、本体が保護されるだけでなく、踏切を通過する車両
のスリップなどを防止することができる。
は、上記第1の手段から第3の手段のいずれかに記載の
踏切路床板において、本体をガラス長繊維と硬質発泡樹
脂とから成形したことを特徴とする踏切路床板である。
長繊維と硬質発泡樹脂とから成形したことにより、本体
が吸水したり腐朽したりすることがなくなる。
は、上記第1から第4の手段のいずれかに記載の踏切路
床板において、本体の裏面で、まくら木及びレールと接
する部分を耐摩耗材で構成したことを特徴とする踏切路
床板である。
裏面の摩耗が起こらず、耐久性が大幅に向上する。
は、上記第1の手段から第5の手段のいずれかに記載の
踏切路床板において、本体の長さを踏切の幅員の幅とし
たことを特徴とする踏切路床板である。
踏切の幅員の幅としたことにより、本体が長尺となる。
したがって、踏切板の車両などが本踏切路床板の上を通
過した際に、多数のまくら木に分布荷重が加えられた状
態となり、踏切路床板は一層、軌道沈下しなくなる。
は、レールの側部に配されるレール添え部材において、
その底面部分であって、レールの締結装置に相対する部
位以外の部分の少なくともいずれかに、レールの底部と
当接する支承部材が設けられたレール添え部材である。
ールの底部と当接する支承部材を設けたことにより、片
持ち構造は解消され、まくら木間に荷重が加えられて
も、撓みが少ない。しかも、支承部材を本体と別々に形
成することも可能であるため、レール添え部材の加工が
容易となり、また、敷設現場において支承部材を切削な
どして、現場合わせをすることもできる。
は、上記第7の手段に記載のレール添え部材において、
支承部材は長手方向に複数設けられ、該支承部材の底部
には、防振部材が設けられていることを特徴とするレー
ル添え部材である。
尺とすることができる。また防振部材が設けられている
ので、振動を吸収することができ、更に耐久性の向上が
期待できる。
を図1から図8を参照しながら説明する。図1は、本発
明に係る踏切路床板を含む踏切の平面図である。図2
は、図1の変形例を示す踏切の平面図である。図3は、
本発明に係る踏切路床板の一部断面斜視図である。図4
は、本発明に係るまくら木上の踏切路床板の断面図であ
る。図5は、本発明に係るまくら木間の踏切路床板の断
面図である。図6は、図1及び図2の変形例を示す踏切
の平面図である。図7は、本発明に係る本体のガラス繊
維の方向を示すための踏切路床板の断面図である。図8
は、図7の変形例であって、本体のガラス繊維の方向を
示すための踏切路床板の断面図である。なお、従来の技
術と同一部分は同一符号を付して、その説明は省略す
る。
と硬質発泡樹脂とから構成される合成まくら木1(以
下、「まくら木」という。)上にレール2の高さよりも
やや嵩の低い本体10を固定し、さらに本体10の上面
には道路舗装と同一の高さになる敷板20を固定し、本
体10と敷板20を固定するのにネジ釘のような固定治
具を使用したことを特徴とするものである。まくら木1
としては、積水化学工業株式会社製の「エスロンネオラ
ンバー FFU」(商品名)を使用することができる。
から構成される合成木材によって成形することにより、
本体10が吸水したり腐朽したりしないようにする。こ
の本体10も積水化学工業株式会社製の「エスロンネオ
ランバー FFU」(商品名)を使用することができ
る。ただし、本体10は薄板状の合成木材を、ガラス長
繊維の方向が交互に直交するように、例えば3層に積層
して接着して形成することにより、本体10の強度を向
上させる(詳しくは後述する。)。
切の道路幅員内に複数列、例えば6列配置し、1つの本
体10が2、3本のまくら木1上に載せられるようにす
るとともに、本体10の境界部がまくら木1上に位置す
るようにする。図1には、レール2間の本体10をそれ
ぞれまくら木1の長さ方向に2分割したものを示し、図
2には、レール2間の本体10をまくら木1の長さ方向
には分割しないものを示す。図1に示すように本体10
を分割することにより、機械補修をする際に、本体10
を搬送しやすくなり、作業性が良好となる。図2に示す
ように本体10を分割しない場合は、本体10を締結部
材30によってまくら木1に固定する箇所を少なくする
ことができる。
から図5に示すように、レール2側に切欠部11を形成
する。レール2は締結装置3によってまくら木1に固定
されるため、本体10の切欠部11は図4に示すよう
に、締結装置3を収納する大きさとする。まくら木1間
の本体10の切欠部11には、図5に示すようにレール
2の底部2aと当接する支承部材12を固着する。支承
部材12の下面には滑り止め13を固着して、レール2
の底部2aと密着するようにすることもできる。また支
承部材12の下面には滑り止めに代わって、防振部材を
固着することも望ましく、さらに滑り止め作用と、防振
作用を併せ持った防振ゴム(例えばSBR)を当該部分
に固着することが最も望ましい。
する部分にゴム板などの耐摩耗材14を貼着させてお
き、砂などによるまくら木1と本体10との摩耗を防止
する。なおこの耐摩耗材14にもSBRが採用可能であ
る。
レール2と当接する部分には薄いゴム板のような耐磨耗
材14を貼付し、まくら木1と本体10との間に入り込
んだ砂などによって、まくら木1や本体10が摩耗しな
いようにする。なお、この耐摩耗材14は、踏切路床板
の高さ調整にも利用される。本体10の上面に固着する
敷板20は、図5の拡大部分に示すように鋼板21の上
下をゴム板22,23が挟んだ構造とし、一定の強度を
確保して本体10を保護する。敷板20の表面には溝
(図示せず)を形成し、表面をゴム板22とすることに
より、防音性、防振性、ノンスリップ性及び耐凍結性を
発揮させる。
さとし、図5の拡大部分に示すような小孔24を多数、
穿設し、この小孔24に挿通するネジ(図示せず)によ
って、敷板20と本体10とを個々に一体化したユニッ
トを形成する。この小孔24の内径は、上側のゴム板2
2内が鋼板21内及び下側のゴム板23内よりも大きく
し、挿通するネジの頭部が鋼板21と当接するようにす
る。したがって上側のゴム板22の小孔24内には、ネ
ジの頭部が位置するが、ネジの頭部の周囲には窪みが形
成されるため、この窪みをキャップ(図示せず)又は、
硬化性樹脂を充填することによって塞ぎ、敷板20の表
面に窪みが形成されないようにする。
4に示すような連通孔25を穿設する。この連通孔25
にネジ釘のような締結部材30を挿通し、締結部材30
の先端部がまくら木1に係入することによって、一体化
した敷板20と本体10とをまくら木1に固定する。し
たがって、連通孔25のピッチは図1及び図2に示すよ
うに、まくら木1のピッチと同じとする。また、連通孔
25は図1及び図2に示すように、幅方向に2箇所ずつ
穿設するほか、図3に示すように適宜、1箇所だけ穿設
してもよい。連通孔25の内径は、敷板20内から本体
10内の上面部分まで同一とし、本体10の上面部分か
ら下側を小さめとする。連通孔25にネジ釘のような締
結部材30を挿通すると、締結部材30の頭部が敷板2
0内に位置し、敷板20に窪みが形成されるため、この
窪みをキャップ26によって塞ぐことにより、敷板20
の表面に窪みが形成されないようにする。
本体10と敷板20を締結部材30によってまくら木1
に固定するだけの少ない部品から構成することができ
る。つぎに、この踏切路床板の敷設方法について説明す
る。
着した本体10上に敷板20をネジによって固定し、ネ
ジの頭部の部分の小孔24をキャップ又は、硬化性樹脂
を充填することによって塞ぎ、踏切路床板のユニットを
形成する。そして、レール2を締結装置3によって取り
付けたまくら木1上に、この踏切路床板のユニットを多
数、設置する。このとき、踏切路床板の連通孔25がま
くら木1上に位置するように設置する。また、本体10
の切欠部11に固着した支承部材12は、まくら木1間
のレール2の底部2a上に当接する。敷設現場におい
て、支承部材12がレール2の締結装置3にも当接する
ようであれば、支承部材12の一部を切削する。そし
て、所期の状態に踏切路床板のユニットをまくら木1上
に設置した状態で、踏切路床板の連通孔25に締結部材
30を挿通し、締結部材30の先端部をまくら木1内に
締め込む。最後に、締結部材30の頭部にキャップ26
をはめ込み、連通孔25の窪みを塞ぐと、踏切舗装が完
成する。
切路床板とまくら木1とが一体構造となる。踏切路床板
のユニットは2、3本のまくら木1上に載せられて、ま
くら木1と一体化するため、踏切舗装上を車両が通行し
た際に、1本のまくら木1上に集中荷重が加えられるの
ではなく、複数のまくら木1に分布荷重が加えられた状
態となる。しかも、まくら木1間の踏切路床板は、本体
10の切欠部11に固着した支承部材12がレール2の
底部2a上に当接しているため、分布荷重が加えられて
も撓むことがない。
に、道路の幅員方向に1本ないし2本の長尺形としても
よく、この場合は、車両などの荷重を更に分布荷重にす
ることができる。すなわち、踏切舗装上を車両が通行し
た際は、踏切路床板とまくら木1とが一体に若干、沈下
する。したがって、踏切舗装上を車両が通行することに
よって、踏切路床板に疲労が生じにくくなる。
いずれであっても、列車通過時、並びに車両通過時にそ
れらの集中荷重によるまくら木1の下面の道床沈下を防
止するためには、路床板全体を高剛性体にするのが最も
好ましい。そのため、FFUのガラス長繊維の方向を考
慮して本体10を成形する。本体10のガラス長繊維の
方向は、図7に示すように長さ方向(道路の幅員方向)
に配置することが基本である。しかし、このように本体
10の全長にわたって、ガラス長繊維を長さ方向に配置
すると、切欠部11の部分で割れるなどの破損が生じや
すくなる。
交互に直交するように積層して成形する。たとえば図8
に示すように、本体10の中間層のガラス長繊維の方向
を幅方向(まくら木1の長さ方向)に、その上下の層の
ガラス長繊維の方向を長さ方向(道路の幅員方向)に配
置し、3層のガラス長繊維の方向が交互に直交するよう
にする。中間層のガラス繊維によって切欠部11に割れ
などの破損が生じにくいようにすることができ、上下の
層のガラス繊維によって路床板全体の剛性が高くするこ
とができる。
械補修をするときは、連通孔25の窪みを塞いだキャッ
プ26を外し、締結部材30を抜き取る。そして、本体
10にフックボルトを取り付けて吊り上げると、踏切路
床板を踏切の外側へ排出することができる。踏切路床板
が排出された後、機械補修によって道床の締め固めをす
ることができる。機械補修が終了すると、踏切路床板を
再度、まくら木1上に載せて、締結部材30によってま
くら木1に固定し、連通孔25の窪みにキャップ26を
すると、元の踏切舗装を復元することができる。
ることなく、本発明の要旨内おいて設計変更することが
できる。例えば、締結部材はネジ釘に代えて、スクリュ
ーボルトであっても実施することができる。また、まく
ら木は合成まくら木のほか、木まくら木であっても実施
することができる。
が、本発明の技術思想、特に支承部材をレールの底部に
当接させて片持ち構造を解消する思想は、レール添え部
材にも応用することができる。つぎに、本発明の技術思
想をレール添え部材に応用した実施形態を、図9から図
13を参照しながら説明する。図9は、本発明に係るレ
ール添え部材を含む踏切の断面図である。図10は、本
発明に係るレール添え部材の一部断面斜視図である。図
11は、本発明に係るまくら木上のレール添え部材の断
面図である。図12は、本発明に係るまくら木間のレー
ル添え部材の断面図である。図13は、本発明に係るレ
ール添え部材の変形例を示す断面図である。ガラス長繊
維方向を直交して積層した構造とすることにより、載荷
時の撓みや変形を受けにくく、耐久性を向上させること
ができる。なお、従来技術および先に踏切路床板で説明
した部材と同一部材は同一符号を付して、その説明を省
略する。
内にアスファルト舗装51を施す場合に利用される。す
なわち本発明のレール添え部材50は、長尺の部材であ
り、図9の様にレール2の側部に設けられ、レール添え
部材50同士の間、およびレール添え部材50の背面側
にアスファルト51が充填される。
態の踏切路床板の本体10と同一であり、特にガラス長
繊維と硬質発泡樹脂とから構成される合成木材の利用が
推奨される。レール添え部材50は、踏切の道路幅員と
ほぼ同一の長さ有し、複数のまくら木1上に載せられ
る。レール添え部材50は、レール添え部材50の上下
に貫通する穴57から下のまくら木1に図示しないスク
リューボルトを挿通し、下のまくら木1に対して固定す
る。なお、レール添え部材50上からスクリューボルト
頭部が突出することの無いように、穴57には適当な座
繰りを設けておくことが望ましい。
記した踏切路床板の本体10に比べて一般に狭いが、そ
の形状は良く似ている。すなわちレール添え部材50の
底部には図8から図10に示すように、レール2側に切
欠部52を形成し、全体の断面形状は、「逆L」形をし
ている。この切欠部52は、レール添え部材50が締結
装置53(犬釘)に干渉しない様に設けられたものであ
り、レール添え部材50の切欠部52は締結装置53を
収納する大きさとする。
部材50の切欠部52には、先の踏切路床板の本体10
と同様にレール2の底部2aと当接する支承部材12を
固着する。レール添え部材50は長尺であり、レールの
締結装置に相対する部位以外の部分、より具体的にはま
くら木1に載置されない部位にそれぞれ支承部材12が
設けられる。支承部材12の取り付けは、工事現場で行
ってもよいが、支承部材12の長さを200mm程度と
し、支承部材12同士の隙間を約300mm程度とし
て、予め支承部材12を一定間隔で多数取り付けておけ
ば、大抵の踏切に対して適用可能である。
防振作用を併せ持った防振ゴム55を固着する。レール
添え部材50は、支承部材12がレール2の底部2aと
当接するために、従来技術で問題となった片持ち構造が
解消され、上からの荷重に対して高い剛性を発揮する。
すなわちレール添え部材50は、支承部材12と、全体
の底部58とによって両端支持された構造となり、剛性
が高い。
路床板と同様に、レール添え部材50の裏面でまくら木
1の表面と接する部分(底部58)にゴム板などの耐摩
耗材14を貼着させておき、砂などによるまくら木1と
レール添え部材50との摩耗を防止する。またこのゴム
板は、レール添え部材50の高さを、レール1の高さに
揃えるためのライナーとしても活用される。前記した防
振ゴム55や耐摩耗材14には、例えばSBRが利用で
きる。
発泡樹脂とから構成される合成木材によって成形する場
合のガラス繊維の方向は、先の踏切路床板の本体10と
全く同一である。すなわちガラス繊維の方向は、長さ方
向(道路の幅員方向)に配置することが基本であり、必
要に応じて、図13のように中間層のガラス長繊維の方
向を幅方向(まくら木1の長さ方向)に、その上下の層
のガラス長繊維の方向を長さ方向(道路の幅員方向)に
配置し、3層のガラス長繊維の方向が交互に直交するま
たレール添え部材50の上に敷板を載置してもよい。
れば、本体とまくら木とを締結部材によって固定したこ
とにより、本体とまくら木とが一体化され、車両が通過
した部分のみ極端な軌道沈下が生じることを防止でき
る。したがって、踏切路床板に疲労が発生しにくくなる
ため、踏切路床板の耐久性が向上する。また、損傷しや
すい締結部材は交換することができるため、踏切路床板
の維持費を低減することができる。
ば、切欠部に支承部材を固着することにより、片持ち構
造が解消され、従来問題となっていたひび割れや底部の
偏磨耗が防止できる。また本体の加工が容易になること
から、製品のコストダウンを図ることができる。さら
に、敷設現場において、支承部材を加工することもでき
るため、汎用性の高い製品を提供することができる。
ば、敷板によって本体が保護されるため、踏切路床板の
寿命を長くすることができる。また、踏切を通過する車
両がスリップしにくくなるため、交通事故の防止にも寄
与することができる。
ば、本体をガラス長繊維と硬質発泡樹脂とから成形した
ことにより、本体にネジ釘などの締結部材をねじ込むこ
とができるため、敷設現場での作業が容易になる。ま
た、本体が吸水したり腐朽したりすることがなくなるた
め、製品の寿命を長くすることができる。
ば、本体の裏面でまくら木の上面及びレールの底部と当
接する部分を、ゴム板などの耐摩耗材で構成したことに
より、砂などによる本体とまくら木との表面摩耗を防止
でき、本踏切路床板の耐久性が大幅に向上する。
ば、本体の長さを踏切の幅員の幅としたことにより、本
体上を通過した車両などの荷重を分布荷重としてまくら
木に加えることができるため、踏切路床板とまくら木の
沈下量が一層、小さくなる。したがって、踏切路床板に
は、疲労がより生じなくなるため、本踏切路床板の耐久
性が大幅に向上する。
よれば、底面部分にレールの底部と当接する支承部材を
設けたことにより、片持ち構造は解消され、レール添え
部材の剛性が向上する。
よれば、レール添え部材を長尺とすることができる他、
振動を吸収することができ、更に耐久性の向上が期待で
きる。
ある。
る。
である。
である。
る。
めの踏切路床板の断面図である。
向を示すための踏切路床板の断面図である。
図である。
図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
る。
る。
図である。
図である。
図である。
である。
Claims (8)
- 【請求項1】 踏切内の複数のまくら木上に路面と略同
一高さに揃える本体を設置し、まくら木上の本体の底面
に、レールの締結装置を収納する切欠部を形成した踏切
路床板において、本体とまくら木とを締結部材によって
固定したことを特徴とする踏切路床板。 - 【請求項2】 請求項1に記載の踏切路床板において、
本体の底面であって、まくら木間の切欠部に、レールの
底部と当接する支承部材を固着したことを特徴とする踏
切路床板。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の踏切路床板にお
いて、本体の表面に敷板を固着したことを特徴とする踏
切路床板。 - 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の踏切
路床板において、本体をガラス長繊維と硬質発泡樹脂と
から成形したことを特徴とする踏切路床板。 - 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の踏切
路床板において、本体の裏面で、まくら木及びレールと
接する部分を耐摩耗材で構成したことを特徴とする踏切
路床板。 - 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の踏切
路床板において、本体の長さを踏切の幅員の幅としたこ
とを特徴とする踏切路床板。 - 【請求項7】 レールの側部に配されるレール添え部材
において、その底面部分であって、レールの締結装置に
相対する部位以外の部分の少なくともいずれかに、レー
ルの底部と当接する支承部材が設けられたレール添え部
材。 - 【請求項8】 請求項7に記載のレール添え部材におい
て、支承部材は長手方向に複数設けられ、該支承部材の
底部には、防振部材が設けられていることを特徴とする
レール添え部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28524896A JP3519885B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-10-28 | 踏切路床板 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-76505 | 1996-03-29 | ||
JP7650596 | 1996-03-29 | ||
JP28524896A JP3519885B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-10-28 | 踏切路床板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09316809A true JPH09316809A (ja) | 1997-12-09 |
JP3519885B2 JP3519885B2 (ja) | 2004-04-19 |
Family
ID=26417653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28524896A Expired - Fee Related JP3519885B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-10-28 | 踏切路床板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3519885B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009040563A (ja) * | 2007-08-09 | 2009-02-26 | Asyst Technologies Japan Inc | 押さえ機構及び搬送装置 |
JP2011500996A (ja) * | 2007-10-17 | 2011-01-06 | グミュンドネル ファーチクタイル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング ウント ツェーオー. カーゲー. | 線路カバー |
CN105599913A (zh) * | 2016-01-27 | 2016-05-25 | 林建凯 | 一种飞机雪地起落毯 |
JP2018188881A (ja) * | 2017-05-09 | 2018-11-29 | サコス株式会社 | 踏切マット |
-
1996
- 1996-10-28 JP JP28524896A patent/JP3519885B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
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CN105599913A (zh) * | 2016-01-27 | 2016-05-25 | 林建凯 | 一种飞机雪地起落毯 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3519885B2 (ja) | 2004-04-19 |
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