JP4532764B2 - 線路軌間外舗装構造、及び線路軌間外の舗装方法 - Google Patents

線路軌間外舗装構造、及び線路軌間外の舗装方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、線路の軌間外においてレールの外側とアスファルト舗装道路との間に設けられ道路の路面を構成する線路軌間外舗装構造、及び線路の軌間外において道路の路面を構成する線路軌間外の舗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、レール(軌条)とまくらぎを有する鉄道線路と道路が平面交差する踏切道においては、歩行者や自動車等の通行のため、線路の軌間内及び軌間外に舗装を行っていた。このような踏切構造の一つとして、いわゆる「連接軌道」が知られている。
【0003】
連接軌道とは、踏切部の軌道のまくらぎをてっ去し、そのかわりに、幅の広い板状のコンクリート部材(以下、「連接版」という。)を道床砕石上に敷き並べ、複数の連接版をPC鋼棒等によって緊結し、これらの連接版にレールを締結して踏切部の軌道を構成するとともに、連接版の上面を踏切部の道路として利用するようにしたものである。
【0004】
この連接軌道は、従来の踏切道における敷板、敷石等の舗装部材に比べ、高い強度と耐久性を有している。このため、道路幅員が広く、大型車両が通行する大型踏切において使用される例が多かった。
【0005】
しかし、上記した従来の連接軌道には、以下のような課題があった。
【0006】
(a)連接軌道は、材料費、工事費ともに高額であり、中小規模の踏切においては、連接軌道よりも低廉な費用で建設でき、同等の強度や耐久性を有する軌道舗装構造軌道が望まれていた。
【0007】
(b)軌道保守を機械的に行うマルチプル・タイタンパー(以下、「MTT」という。)により道床砕石の突き固めを行う場合、MTTのタンピング・ツール(道床砕石突き固めを行うために砕石中に差し込み振動を付加するむ部分)を道床砕石中に差し込む必要があるが、上記の連接軌道においては、連接版はレールを支持するまくらぎの機能を果たしており、取り外すことはできなかった。このため、連接軌道形式の踏切では、踏切地点をMTTの作業上の「固定箇所」とし、道床砕石の突き固め作業は、踏切地点の手前でいったん終了し、踏切を越えた地点から改めて道床砕石突き固め作業を再開していた。しかし、中小踏切も連接軌道構造とすると、MTTによる道床砕石突き固め作業は、踏切箇所ごとに中断した後に再開する必要があり、作業の効率が低下し、機械化の利点が生かせない、という問題があった。
【0008】
上記の問題を解決するため、出願人は、踏切部の軌道のまくらぎはてっ去せず、まくらぎの上に、幅の広い板状部材(以下、「軌道舗装部材」という。)を敷き並べて取り付け、これらの軌道舗装部材の上面を踏切部の道路として利用するようにした軌道舗装構造(以下、「舗装部材着脱式踏切」という。)を提案している(特開2000−265409号公報を参照)。
【0009】
この舗装部材着脱式踏切によれば、連接軌道よりも構造が簡素であるため、材料費、工事費ともに連接軌道よりも低廉であり、MTTによる道床砕石突き固め作業に際しても、軌道舗装部材を取り外せば道床が露出するため、踏切前後の軌道と連続して作業が行え、効率の良い機械化軌道保守作業が可能となる、という利点を有している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の舗装部材着脱式踏切においては、線路の軌間外の道路面を構成する軌間外軌道舗装部材と、アスファルト舗装道路部分との間には、薄板状の舗装絶縁部材や、間隙を埋めるスペーサー部材等が配置されているだけであるため、舗装絶縁部材に接し踏切との境界となるアスファルト舗装道路部分が、ダンプトラックのような大型自動車の走行等によって摩損して段差が生じ、自動車の走行時に、タイヤが軌間外軌道舗装部材等をレールへ向かう方向に水平に衝撃する場合があり、これに伴って軌間外軌道舗装部材にバタツキが発生したり、軌間外軌道舗装部材を取り付けるボルト等に過大な力が作用して変形や折損等が生じる、という問題が発生していた。
【0011】
また、図13に示す軌間外軌道舗装部材11Aをレール2の外側に設置する場合には、まず、図13(A)に示すように、軌間外軌道舗装部材11Aを傾斜状態とし、その先端部をレール2の顎下部に食い込ませるようにした後、軌間外軌道舗装部材11Aを後部を回動させ、図13(B)に示すように、軌間外軌道舗装部材11Aを水平状態で設置する。この場合には、図13(A)に示すように軌間外軌道舗装部材11Aの後部に余裕代δが必要となる。このため、軌間外軌道舗装部材11Aの後部に接続するアスファルト舗装道路部分(図13における軌間外軌道舗装部材11Aの左端に接続する部分)を切断し除去しなければならない場合も発生する。その場合には、軌間外軌道舗装部材11Aを設置した後に、アスファルト舗装道路部分と軌間外軌道舗装部材11Aの間に空隙が残ることがあり、その空隙はアスファルトを填充して埋め戻す作業が必要となるが、このアスファルト填充作業に相当な時間がかかるため、作業時間、及び工事コストの点から舗装部材着脱式踏切の問題となっていた。なお、図13において、52Aは、線路の軌間内の道路面を構成する軌間内軌道舗装部材を示している。
【0012】
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、本発明の解決しようとする課題は、自動車等の走行によりアスファルト舗装道路との境界部に衝撃力が作用しても軌間外軌道舗装部材への影響が少なく、境界部のアスファルト舗装道路の切断が不要な線路軌間外舗装構造、及び線路軌間外の舗装方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る線路軌間外舗装構造は、
線路の軌間外においてレールの外側とアスファルト舗装道路との間に設けられる線路軌間外舗装構造であって、
前記アスファルト舗装道路に密着して設置され道路の路面の一部を構成するブロック部材と、
前記レールの外側と前記ブロック部材の間に着脱設置可能で道路の路面の他の一部を構成する軌間外軌道舗装部材と、
前記軌間外軌道舗装部材の外側と前記ブロック部材との間の調整間隙の内部に収容されて前記調整間隙を充填するとともに前記道路の路面の前記以外の一部を構成する間隙調整部材と、
前記ブロック部材に取り付けられるとともに前記間隙調整部材の道路側方の端部を支持する調整部材第1支持手段を
備えることを特徴とする。
【0014】
上記の線路軌間外舗装構造において、好ましくは、前記間隙調整部材は、複数の板状部材を有し、前記板状部材の厚さ又は枚数が調整可能である。
【0015】
また、上記の線路軌間外舗装構造において、好ましくは、地盤に支持されるとともに前記間隙調整部材の道路内方の端部を支持する調整部材第2支持手段を備える。
【0016】
また、上記の線路軌間外舗装構造において、好ましくは、前記調整部材第2支持手段は第1嵌合部を有し、前記間隙調整部材の道路内方の端部は前記嵌合部と嵌合する第2嵌合部を有する。
【0017】
また、上記の線路軌間外舗装構造において、好ましくは、調整部材第2支持手段を複数備えるとともに、両端を前記調整部材第2支持手段により支持される中間間隙調整部材を備え、前記中間間隙調整部材は両端に前記第2嵌合部を有する。
【0018】
また、上記の線路軌間外舗装構造において、好ましくは、前記中間間隙調整部材の前記2つの第2嵌合部のうちの一方は、略L字状の開口を有する。
【0019】
また、上記の線路軌間外舗装構造において、好ましくは、前記軌間外軌道舗装部材の前記レールに対向する側には、前記軌間外軌道舗装部材の設置時に弾性変形可能な可撓性材料からなり前記レールと前記軌間外軌道舗装部材の間のレール外側間隙をほぼ被覆するレール外側間隙被覆部材が取り付けられる。
【0020】
また、上記の線路軌間外舗装構造において、好ましくは、前記レール外側間隙被覆部材の下方には、前記レール外側間隙被覆部材の上部の平滑性を維持する平滑維持部材が取り付けられる。
【0021】
また、上記の線路軌間外舗装構造において、好ましくは、前記間隙調整部材は、前記調整部材第2支持手段の構成部材を収容する密着用空間を有し、前記調整部材第2支持手段の箇所において前記調整部材第2支持手段の構成部材と前記軌間外軌道舗装部材を密着させる。
【0022】
また、上記の線路軌間外舗装構造において、好ましくは、前記ブロック部材の底部には、地盤との噛み合い性能を高める凹部又は凸部が形成される。
【0023】
また、本発明に係る線路軌間外の舗装方法は、
線路の軌間外においてレールの外側とアスファルト舗装道路との間に設けられる線路軌間外の舗装方法であって、
道路の路面の一部を構成するブロック部材を前記アスファルト舗装道路に密着して設置し、
調整部材第1支持手段を前記ブロック部材に取り付け、
前記ブロック部材のレール側に間隙調整部材を配置して調整間隙を充填させるとともに前記道路の路面の他の一部を構成させ、前記間隙調整部材の道路側方の端部を調整部材第1支持手段により支持させ、
道路の路面の前記以外の一部を構成する軌間外軌道舗装部材を前記レールの外側と前記間隙調整部材の間に設置することを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態である線路軌間外舗装構造を用いた踏切道の構成を示す平面図である。また、図2は、図1に示す線路軌間外舗装構造のさらに詳細な構成を示す図であり、レール外側の箇所Aの部分の拡大平面図である。また、図3は、図1に示す線路軌間外舗装構造のさらに詳細な構成を示す図であり、レール外側の箇所Aの部分を線路長手方向から見た拡大正面図である。また、図4は、図1に示す線路軌間外舗装構造のさらに詳細な構成を示す図であり、図1におけるB−B断面図である。
【0026】
図1に示すように、この踏切道1は、踏切の線路の軌間外の一方(図1における上方)に設けられる線路軌間外舗装構造10と、線路の軌間内に設けられる線路軌間内舗装構造5と、線路の軌間外の他方(図1における下方)に設けられる線路軌間外舗装構造10´を備えて構成されている。
【0027】
上記した線路軌間外舗装構造10は、踏切の線路の一方(図1における上方)のレール2の外側と、踏切に接続する一方(図1における上方)のアスファルト舗装道路4との間に設けられている。また、線路軌間外舗装構造10´は、踏切の線路の他方(図1における下方)のレール2´の外側と、踏切に接続する他方(図1における下方)のアスファルト舗装道路4´との間に設けられている。
【0028】
線路軌間内舗装構造5は、複数の軌間内軌道舗装部材51及び52を有している。これらの軌間内軌道舗装部材51及び52は、上記した従来の舗装部材着脱式踏切における線路の軌間内の道路面を構成する軌間内軌道舗装部材と同様の構成及び作用を有している。また、図1における符号3は、まくらぎを示している。
【0029】
また、線路軌間外舗装構造10´は、線路軌間外舗装構造10と同様の構成を有しているため、以下の説明は線路軌間外舗装構造10について行う。
【0030】
図1〜図4に示すように、線路軌間外舗装構造10は、複数の軌間外軌道舗装部材11と、複数のブロック部材12A及び12Bと、間隙調整部材13と、調整板端部支持金具14と、調整板中間支持部材15と、角材16を備えている。
【0031】
上記したブロック部材12A及び12Bは、アスファルト舗装道路4に密着して固定設置され、踏切道1の軌間外(レール2の外側)の踏切道路の路面の一部を構成している。また、軌間外軌道舗装部材11は、レール2の外側とブロック部材12A及び12Bの間に着脱設置可能であり、踏切道1の軌間外の踏切道路の路面の他の一部を構成している。また、間隙調整部材13は、軌間外軌道舗装部材11の外側とブロック部材12A及び12Bとの間の調整間隙の内部に収容されて調整間隙を充填するとともに、踏切道路の路面の上記以外の一部を構成している。また、調整板端部支持金具14は、ブロック部材12Aに取り付けられるとともに、間隙調整部材13の道路側方の端部を支持しており、調整部材第1支持手段に相当している。また、調整板中間支持部材15と角材16は、地盤6c(図4参照)に支持されるとともに、間隙調整部材13の道路内方の端部を支持しており、調整部材第2支持手段に相当している。
【0032】
次に、図2ないし図7を参照し、線路軌間外舗装構造10のさらに詳細な構成と作用について説明を行う。図5は、図1に示す線路軌間外舗装構造に用いる調整板中間支持部材の詳細な構成を示す斜視図である。また、図6は、図1に示す線路軌間外舗装構造に用いるブロック部材の詳細な構成を示す斜視図である。また、図7は、図1に示す線路軌間外舗装構造に用いる端部調整板の詳細な構成を示す斜視図である。また、図8は、図1に示す線路軌間外舗装構造に用いる中間調整板の構成を示す側面図である。また、図9は、図1に示す線路軌間外舗装構造における調整板中間支持部材と各調整板との関係を示す斜視図である。また、図10は、図1に示す線路軌間外舗装構造に用いる軌間外軌道舗装部材の詳細な構成を示す横断面図である。
【0033】
まず、図6に基き、ブロック部材12Aのさらに詳細な構成と作用について説明する。図6は、ブロック部材12Aの斜視図であり、図の斜め左右方向が線路長手方向(図1における左右方向)である。図6に示すように、ブロック部材12Aは、無筋コンクリート、鉄筋コンクリート、プレストレストコンクリート、鉄骨コンクリート、繊維補強コンクリート等からなり、直方体状又は厚板状に形成されている。また、ブロック部材12Aの一つの側部には、断面が台形状で、ブロック内部に陥没した凹部である収容凹部12aが設けられている。また、ブロック部材12Aの側部のうち、収容凹部12aが形成された側部に対して垂直となる側部の一方には、2本の埋込ボルト21が設置されている。
【0034】
また、ブロック部材12Bは、図示はしていないが、上記したブロック部材12Aから、埋込ボルト21を除いた構成となっている。
【0035】
上記したブロック部材12A及び12Bは、図4に示すように、収容凹部12aの背後となる側部が、アスファルト舗装道路4の端部に密着し、収容凹部12aが形成された側部が、レール2と対向するように、地盤6a上に設置される。この際、地盤6a上には、小砕石等が敷設され、転圧機械等によって転圧され、十分な地盤強度を発揮するように調整される。アスファルト舗装道路4は、地盤6aと同様に転圧等の処理がなされた地盤6b上に設置されている。
【0036】
また、複数個のブロック部材12A及び12Bは、図1に示すように並べられたのち、図1の左右方向にPC鋼線又はPC鋼棒等(図示せず)を挿入して締め付け、一体化するようにしてもよい。このようにすれば、ブロック部材12A又は12Bが沈下して表面が凹凸状になることを防止することができる。
【0037】
また、図2及び図3に示すように、調整板端部支持金具14は、鋼材等からなり、第1取付板部14aと、第2取付板部14bと、受板部14cと、補強板部14dを有している。第1取付板部14aと第2取付板部14bは板状で、互いに垂直となるように結合され、「L」字状の断面を形成し、第1取付板部14aの底部と第2取付板部14bの底部には、補強板部14dが溶接等によって接合されている。また、第2取付板部14bの底部には、補強板部14dとは逆の方向(図2、3における右方向)に、受板部14cが突出するような状態で、溶接等によって接合されている。
【0038】
また、第1取付板部14aには、ボルトを挿通させるためのボルト挿通孔14eが上下に2個設けられている。この2つのボルト挿通孔14eには、上記した2つの埋込ボルト21が挿通される。また、第2取付板部14bには、ボルトを挿通させるためのボルト挿通孔14fが1個設けられている。このボルト挿通孔14fには、後述する締付ボルト25が挿通される。
【0039】
上記した調整板端部支持金具14をブロック部材12Aに取り付ける場合は、まず、ブロック部材12Aの埋込ボルト21を含む部分に、ゴムパッド39(図2参照)を配置する。ゴムパッド39は、弾性を有するゴム材料からなり、第1取付板部14aと同様の形状を有し、ボルト挿通孔14eと同様のボルト挿通孔が2個設けられており、これらのボルト挿通孔に、ブロック部材12Aの埋込ボルト21を挿通させる。次に、第1取付板部14aの2つのボルト挿通孔14eに、それぞれブロック部材12Aの埋込ボルト21を挿通させ、ナット22と、バネ座金24と、平座金23を用いて、締め付ける。これにより、調整板端部支持金具14は、ブロック部材12Aに取り付けられる。
【0040】
次に、間隙調整部材13の構成について説明する。図2、図3、及び図4に示すように、間隙調整部材13は、端部調整板13A、13Bと、中間調整板13C、13Dを有している。
【0041】
図7(A)に示すように、端部調整板13Aは、木材、木質集成材、合成樹脂、繊維強化プラスチック等からなる板状部材である。端部調整板13Aの一方の端部付近には、ボルト挿通孔13aが開設されている。また、図7(B)に示すように、ボルト挿通孔13aとは反対側となる端部調整板13Aの端部付近には、段差13bが設けられ、この段差部分には、嵌合用凹部13dが設けられている。嵌合用凹部13dは、断面が略「U」字状で、板の前後を貫通する開口であり、その終端は、ほぼ半円形の断面となっている。
【0042】
また、端部調整板13Bは、図示はしていないが、上記した端部調整板13Aに、段差13bを設けず平板状とした構成となっている。
【0043】
また、中間調整板13Cは、図8(A)に示すように、木材、木質集成材、合成樹脂、繊維強化プラスチック等からなる板状部材である。中間調整板13Cの両方の端部付近には、嵌合用凹部13e、13fが設けられている。嵌合用凹部13e、13fは、断面が略「U」字状で、板の前後を貫通する開口であり、その終端は、ほぼ半円形の断面となっている。なお、嵌合用凹部13e、13fの付近には、段差は設けられていない。
【0044】
また、中間調整板13Dは、上記した中間調整板13Cの嵌合用凹部13e、13fの付近に、段差(図7における13bと同様の構造。例えば、図9に示す13i。)を設けた構成となっている。
【0045】
上記のような構成により、端部調整板13A及び13Bは、ボルト挿通孔13a等の設けられている端部を、調整板端部支持金具14の受板部14cの上に乗せて支持させ、ボルト挿通孔13a等に締付ボルト25を挿通し、ナット26と、バネ座金28と、平座金27を用いて、締め付けことにより、調整板端部支持金具14の第2取付板部14bに取り付けられる。
【0046】
一方、端部調整板13A及び13Bの、嵌合用凹部13d等の設けられている端部は、調整板中間支持部材15により支持される。調整板中間支持部材15は、図5に示すように、鋼材等からなり、底板部15aと、第1立設部15bと、第2立設部15cと、横棒部15d、15eを有している。
【0047】
底板部15aと第1立設部15bと第2立設部15cは板状で、底板部15aの側部の一方に第1立設部15bが垂直に立設され、底板部15aの側部の他方に第2立設部15cが垂直に立設されている。底板部15aと第1立設部15b、底板部15aと第2立設部15cは、溶接等によって接合されている。第2立設部15cの厚さは、端部調整板13Aの段差13bの段差高さと同じ値となるように設定されている。
【0048】
また、第1立設部15bと第2立設部15cとの間には、円柱状の横棒部15d、15eが水平に架設されている。横棒部15d、15eの円の半径は、嵌合用凹部13d、13e、又は13fの終端の略半円形部分の半径よりも小さな値に設定されている。
【0049】
図5に示すように、底板部15aと、第1立設部15bは、ブロック部材12A又は12Bに設けられた収容凹部12aの内部に収容可能となっている。しかし、第2立設部15cの高さは、ブロック部材12A又は12Bに設けられた収容凹部12aの高さよりも高く、収容凹部12aの内部には、収容できない。
【0050】
上記のような構成により、図4及び図9に示すように、端部調整板13Aと13Bの嵌合用凹部13d等を、調整板中間支持部材15の横棒部15dと嵌合させ、中間調整板13Cと13Dの嵌合用凹部13e等を、調整板中間支持部材15の横棒部15eと嵌合させることにより、端部調整板13Aと13Bの嵌合用凹部13d等の側の端部と、中間調整板13Cと13Dの嵌合用凹部13e等の側の端部は、中間支持部材15により支持される。
【0051】
この場合、調整板中間支持部材15は、図4に示すように、角材16を介して地盤6c上に設置される。この際、地盤6c上には、小砕石等が敷設され、転圧機械等によって転圧され、十分な地盤強度を発揮するように調整される。角材16は、木材、木質集成材、合成樹脂、繊維強化プラスチック等からなる角柱状部材である。角材16の幅は、間隙調整部材13(例えば、13Cと13Dを合わせたもの)の幅と同じか、それよりも小さな値となるように設定される。
【0052】
また、この際、調整板中間支持部材15の第2立設部15cは、端部調整板13Aに設けられた段差13bと、中間調整板13Dに設けられた段差13iの内部の空間に収容されるため、端部調整板13Aの線路側(図9における手前側)の面と、調整板中間支持部材15の第2立設部15cの線路側(図9における手前側)の面と、中間調整板13Dの線路側(図9における手前側)の面は、ほぼ同一平面となる。
【0053】
したがって、図4に示すように、まくらぎ3の上に板状のゴム受け部材20を載置し、ゴム受け部材20の上に軌間外軌道舗装部材11を載置して、図4の左方向へ押圧することにより、軌間外軌道舗装部材11と間隙調整部材13(例えば、13Cと13Dを合わせたもの)、あるいは、調整板中間支持部材15の第2立設部15cと軌間外軌道舗装部材11を密着させることができる。
【0054】
この場合、図4に示すように、間隙調整部材13の厚さに応じて、調整板中間支持部材15の第1立設部15bと底板部15aの一部は、ブロック部材12の収容凹部12aの中へ入り込む。このため、調整板中間支持部材15は、収容凹部12aと、段差13bにより、線路長手方向へズレ移動しないように規制されている。
【0055】
また、軌間外軌道舗装部材11は、繊維強化合成樹脂複合材料、あるいは繊維強化合成樹脂複合材料と鋼材等からなり、図2〜4に示すように、まくらぎ3の上にゴム受け部材20を介して載置されているが、まくらぎ3以外の箇所では、図10に示すように、連結部材19によって、軌間外軌道舗装部材11は、レール2及び軌間内軌道舗装部材52と連結されるようになっている。
【0056】
図10に示すように、軌間外軌道舗装部材11と連結部材19は、第1連結ボルト29によって連結される。軌間外軌道舗装部材11には、凹部11aと、ボルト挿通孔11bが設けられており、ボルト挿通孔11bは、図10の左右方向(線路直角方向)に長い長孔となっている。また、連結部材19の図10における左端部付近には、内壁に雌ネジが形成された雌ネジ孔19aが設けられており、第1連結ボルト29を回動させて締め付けることにより、軌間外軌道舗装部材11と連結部材19が連結されるようになっている。
【0057】
図10において、符号30は平座金を、符号31は皿バネを示している。また、符号32は、第1連結ボルト29の頭部を被覆する蓋部材を示している。蓋部材32は、ゴム材料又は合成樹脂材料により形成されている。また、符号40は、ゴム材料からなる板状のパッドである。
【0058】
上記のような構成により、軌間外軌道舗装部材11を、図4の左方向へ押圧して移動させると、第1連結ボルト29は、長孔状のボルト挿通孔11bの中を移動する。その後、軌間外軌道舗装部材11と間隙調整部材13(例えば、13Cと13Dを合わせたもの)を密着させた場合には、第1連結ボルト29を回動して締め付けることにより、その位置で軌間外軌道舗装部材11を固定することができる。
【0059】
図10に示すように、レール2の底部は、ゴム材料又は合成樹脂材料等の電気的絶縁材料からなる絶縁部材36を介して、連結部材19によって支持されている。また、連結部材19の図10における右端部付近には、収容凹部19bとボルト挿通孔19cが設けられている。一方、軌間内軌道舗装部材52の図10における左端部付近には、鋼材等からなる連結部52aが設けられ、連結部52aには、ボルト挿通孔19cと同径のボルト挿通孔52cが設けられている。このような構成により、T字状の頭部を有する第2連結ボルト33を収容凹部19bからボルト挿通孔19c及び52cに挿入し、第2連結ボルト33に竹の子状のVバネ35を取り付け、ナット34を螺合させて締め付けることにより、連結部材19と軌間内軌道舗装部材52が連結される。図10において、符号37は、レール2の軌間内側に異物等が入り込むことを防止するために被覆するレール内側間隙被覆部材を示している。
【0060】
上記した実施形態の線路軌間外舗装構造10によれば、アスファルト舗装道路4と軌間外軌道舗装部材11の間には、重量の大きなブロック部材12A、12Bが設置されている。したがって、ブロック部材12A等とアスファルト舗装道路4の境界部分が、ダンプトラックのような大型自動車の走行等によって摩損して段差が生じ、自動車の走行時に、タイヤが軌間外軌道舗装部材等をレールへ向かう方向に水平に衝撃した場合であっても、ブロック部材12A等が衝撃力を吸収するため、軌間外軌道舗装部材11にバタツキが発生することはなく、軌間外軌道舗装部材11を取り付けるボルト(例えば、図10における第1連結ボルト29など)に過大な力が作用することもない、という利点を有している。
【0061】
また、上記した実施形態の線路軌間外舗装構造10においては、図10に示すように、軌間外軌道舗装部材11のレール2に対向する側には、取付ボルト38により、レール外側間隙被覆部材17が取り付けられている。レール外側間隙被覆部材17は、ゴム材料や軟質プラスチックス材料等の弾性変形可能な可撓性材料からなり、曲面板状の先端部17aと、平板状の張出部17bと、平板状の取付部17cと、平板状の係止部17dを有し、全体の断面が略「L」字状又は略「コ」字状に形成された部材であり、取付部17cに設けられたボルト挿通孔17eに取付ボルト38を挿通し、取付ボルト38を回動することにより、軌間外軌道舗装部材11に取り付けられる。
【0062】
このような構成により、軌間外軌道舗装部材11を設置する時に、レール外側間隙被覆部材17の先端部17aを、レール2の頭部側面又は顎下部に押し付けることにより、先端部17aが図10に示すdの方向へ変形する。この変形により、図13における距離δは吸収可能である。このため、従来のように、軌間外軌道舗装部材11Aの後部に接続するアスファルト舗装道路部分(図13における軌間外軌道舗装部材11Aの左端に接続する部分)を切断し除去する作業は不要となり、作業時間が短縮されるとともに、工事コストを低減することができる。さらに、レール2と軌間外軌道舗装部材11の間のレール外側間隙をほぼ被覆することができ、レール外側間隙に異物等が入り込むことを防止することができる、という利点を有している。
【0063】
また、レール外側間隙被覆部材17の張出部17bの下方は、平滑維持部材18により支持されている。平滑維持部材48は、取付ボルト38により取り付けられている。平滑維持部材18は、鋼材等からなり、「L」字状の断面を有する部材である。この平滑維持部材18により、レール外側間隙被覆部材17の張出部17bの上部は、波打つことなく平滑性を維持することができるようになっている。
【0064】
本発明は、上記実施形態以外の構成によっても実現可能である。図8(B)は、上記実施形態における中間調整板13Cとは異なる構成の中間調整板13Eの構成を示したものである。
【0065】
図8(B)に示すように、この中間調整板13Eは、木材、木質集成材、合成樹脂、繊維強化プラスチック等からなる板状部材である。中間調整板13Eの一方の端部付近には、嵌合用凹部13gが設けられている。嵌合用凹部13gは、断面が略「U」字状で、板の前後を貫通する開口である。また、中間調整板13Eの他方の端部付近には、嵌合用凹部13hが設けられている。嵌合用凹部13hは、断面が略「L」字状で、板の前後を貫通する開口であり、鉛直方向に延びる開口である鉛直部13h1と、鉛直部13h1に直角に接続する開口である水平部13h2により構成されている。また、水平部13h2の終端は、ほぼ半円形の断面となっている。
【0066】
次に、図11を参照しつつ、上記した中間調整板13Eの作用について説明を行う。
【0067】
まず、調整板中間支持部材(図5に示す15と同様のもの)を、2個、図4に示すような状態で、ブロック部材12A又は12Bと軌間外軌道舗装部材11の間に設置する。この場合、一方の調整板中間支持部材(図5に示す15と同様のもの)の右側の横棒部を15e1とし、他方の調整板中間支持部材(図5に示す15と同様のもの)の左側の横棒部を15d2とする。
【0068】
また、上記した中間調整板13Eの外縁13kと、嵌合用凹部13hの鉛直部13h1の内縁13mとの距離が、上記の横棒部15e1と15d2の中心間距離に等しく、かつ、嵌合用凹部13gの最奥部(半円形部の最凹部)と嵌合用凹部13hの水平部13h2の最奥部(半円形部の最凹部)の間の距離が、上記の横棒部15e1と15d2の中心間距離に等しいように設定しておく。
【0069】
次に、図11(A)のようにして、外縁13kと横棒部15e1の右端を合わせるとともに、嵌合用凹部13hの鉛直部13h1と横棒部15d2の位置を合わせ、図11(B)に示すようにして、中間調整板13Eを図11(A)、図11(B)における下向き方向へスライド移動させる。
【0070】
次に、図11(C)に示すように、嵌合用凹部13gの中心と横棒部15e1の中心が合致するとともに、嵌合用凹部13hの水平部13h2の中心と横棒部15d2の中心が合致した時点で、中間調整板13Eを図11(C)における左向き方向へスライド移動させる。
【0071】
これにより、嵌合用凹部13gの最奥部(半円形部の最凹部)が横棒部15e1の右端と接触し、嵌合用凹部13hの水平部13h2の最奥部(半円形部の最凹部)が横棒部15d2の右端と接触してそれぞれ係止される(図11(D)参照)。
【0072】
この中間調整板13Eのような構成を採用すると、あらかじめ2個の調整板中間支持部材(図5に示す15と同様のもの)を設置しておいた場合であっても、中間調整板13Eを上方から落とし込み、水平方向に少しスライドさせるだけで、中間調整板13Eを調整板中間支持部材(図5に示す15と同様のもの)の横棒部15d2等に嵌合させて取り付けることができ、作業が非常に簡易であり、作業員1名程度でも容易に作業を行うことができる。
【0073】
これに対し、図8(A)に示した構成の中間調整板13Cの場合には、片方の嵌合用凹部(例えば13e)と一方の調整板中間支持部材(図5に示す15と同様のもの)の横棒部を嵌合させた後、その状態を仮に保持しながら、他方の嵌合用凹部(例えば13f)と横棒部が嵌合するような状態で、他の調整板中間支持部材(図5に示す15と同様のもの)を図8(A)の右方から移動させ、両者を嵌合させ、他の調整板中間支持部材(図5に示す15と同様のもの)を据え付ける必要がある。このため、作業員は、少なくとも2名が必要となる。すなわち、図8(B)に示した構成の中間調整板13Eの場合には、作業の省力化、作業時間の短縮化がはかれ、工事コストを低減することができる。
【0074】
本発明は、さらに上記実施形態以外の構成によっても実現可能である。図12は、上記実施形態におけるブロック部材12A、12Bとは異なる構成のブロック部材の構成を示したものである。
【0075】
すなわち、図12(A)に示すブロック部材12Cを備えた線路軌間外舗装構造10Aのように、ブロック部材の底部にキー凹部12bを設け、地盤6aとの噛み合い性能を高めるように構成し、ブロック部材12Cに左方からの水平力が作用した場合の抵抗力をさらに高めるようにしてもよい。
【0076】
また、図12(B)に示すブロック部材12Dを備えた線路軌間外舗装構造10Bのように、ブロック部材の底部にキー凸部12cを設け、地盤6aとの噛み合い性能を高めるように構成し、ブロック部材12Dに左方からの水平力が作用した場合の抵抗力をさらに高めるようにしてもよい。また、これらのキー凹部12bやキー凸部12cは、適宜組み合わせてもよく、その個数も2以上であってもよい。
【0077】
上記した各実施形態において、横棒部15d、15d2、15e、15e1は、第1嵌合部に相当している。また、各調整板の嵌合用凹部13d、13e、13f、13g、13hは、第2嵌合部に相当している。また、中間調整板13C、13Eは、中間間隙調整部材に相当している。また、調整板中間支持部材15の第2立設部15cは、調整部材第2支持手段の構成部材に相当している。また、段差13b、13iの内部の空間は、密着用空間に相当している。
【0078】
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0079】
例えば、上記実施形態においては、軌間外軌道舗装構造として鉄道線路と道路との平面交差部である踏切付近の路面を構成する例について説明したが、本発明はこれには限定されず、軌道は、鉄道線路以外の軌道、例えば路面電車の軌道等であってもよい。また、舗装を行う箇所についても、踏切以外の箇所、例えば路面電車の停留所付近、路面電車の道路交差点付近等であってもよい。
【0080】
また、上記実施形態においては、軌間外軌道舗装部材として、繊維強化合成樹脂複合材料からなるもの、あるいは繊維強化合成樹脂複合材料と鋼材等からなるものを例に挙げて説明したが、本発明はこれには限定されず、他の構成の軌間外軌道舗装部材、例えば、繊維強化を行わず所定の強度を有する合成樹脂材料からなるもの、木材や石材等からなる敷材等を用いたもの、ゴム材料からなるもの、ゴム材料と鋼材からなるもの、コンクリート部材からなるもの、コンクリート部材と鋼材からなるもの等であってもよい。また、上記実施形態においては、軌間外軌道舗装部材が線路長手方向に複数個並設される例について説明したが、本発明はこれには限定されず、軌間外軌道舗装部材の個数は1個であってもよい。その場合には、間隙調整部材は、両端付近にボルト挿通孔(図7の13aを参照。)を設けた板状部材とすればよい。
【0081】
また、上記した各調整板13A〜13Eのほか、各種の板状部材等が使用可能である。要は、間隙調整部材は、その厚さ、又は枚数を調整することにより、軌間外軌道舗装部材11の外側とブロック部材12A等との間の調整間隙を充填可能な部材であれば、どのような構成のものであってもよいのである。
【0082】
また、上記実施形態においては、軌間外軌道舗装構造として、図1に示すような直線区間の鉄道線路と道路との平面交差部である踏切付近の路面を構成する例について説明したが、本発明はこれには限定されず、曲線区間の鉄道線路においても適用可能である。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、以下のような利点を有している。
【0084】
(イ)アスファルト舗装道路に密着させてブロック部材を設けたので、ブロック部材とアスファルト舗装道路の境界部分が、ダンプトラックのような大型自動車の走行等によって摩損して段差が生じ、自動車の走行時に、タイヤが軌間外軌道舗装部材等をレールへ向かう方向に水平に衝撃した場合であっても、重量の大きなブロック部材が衝撃力を吸収するため、軌間外軌道舗装部材にバタツキが発生することはなく、軌間外軌道舗装部材を取り付けるボルトに過大な力が作用することもない。
【0085】
(ロ)MTTの軌道保守作業によりレール位置が線路の長手方向に直角な方向にずれても、間隙調整部材を適宜に付加、除去することにより、ブロック部材との間の調整間隙を容易に充填でき、接続道路のアスファルト舗装道路等を切断・除去する必要がなくなる。
【0086】
(ハ)弾性変形可能な可撓性材料からなるレール外側間隙被覆部材を軌間外軌道舗装部材のレール側に設けたので、レール外側間隙被覆部材の先端部を、レールの頭部側面又は顎下部に押し付けることにより、先端部が変形する。このため、従来のように、軌間外軌道舗装部材の後部に接続するアスファルト舗装道路部分を切断し除去する作業は不要となり、作業時間が短縮されるとともに、工事コストを低減することができる。さらに、レールと軌間外軌道舗装部材の間のレール外側間隙をほぼ被覆することができ、レール外側間隙に異物等が入り込むことを防止することができる。
【0087】
(ニ)中間間隙調整部材の2つの第2嵌合部のうちの一方を、略L字状の開口としたので、あらかじめ2個の調整部材第2支持手段を設置しておいた場合であっても、中間間隙調整部材を上方から落とし込み、水平方向に少しスライドさせるだけで、中間間隙調整部材を調整部材第2支持手段の第1嵌合部に嵌合させて取り付けることができ、作業が非常に簡易であり、作業員1名程度でも容易に作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である線路軌間外舗装構造を用いた踏切道の構成を示す平面図である。
【図2】図1に示す線路軌間外舗装構造のさらに詳細な構成を示す図であり、レール外側の箇所Aの部分の拡大平面図である。
【図3】図1に示す線路軌間外舗装構造のさらに詳細な構成を示す図であり、レール外側の箇所Aの部分を線路長手方向から見た拡大正面図である。
【図4】図1に示す線路軌間外舗装構造のさらに詳細な構成を示す図であり、図1におけるB−B断面図である。
【図5】図1に示す線路軌間外舗装構造に用いる調整板中間支持部材の詳細な構成を示す斜視図である。
【図6】図1に示す線路軌間外舗装構造に用いるブロック部材の詳細な構成を示す斜視図である。
【図7】図1に示す線路軌間外舗装構造に用いる端部調整板の詳細な構成を示す斜視図である。
【図8】図1に示す線路軌間外舗装構造に用いる中間調整板の構成を示す側面図である。
【図9】図1に示す線路軌間外舗装構造における調整板中間支持部材と各調整板との関係を示す斜視図である。
【図10】図1に示す線路軌間外舗装構造に用いる軌間外軌道舗装部材の詳細な構成を示す横断面図である。
【図11】図8(B)に示す中間調整板の取り付け方法を説明する図である。
【図12】本発明の他の実施形態である線路軌間外舗装構造の構成を示す線路長手方向から見た正面図である。
【図13】従来の舗装部材着脱式踏切における軌間外軌道舗装部材の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1 踏切道
2、2´ レール
3 まくらぎ
4、4´ アスファルト舗装道路
5 線路軌間内舗装構造
6a〜6c 地盤
7 道床砕石
10、10´、10A、10B 線路軌間外舗装構造
11 軌間外軌道舗装部材
11a 凹部
11b ボルト挿通孔
12A〜12D ブロック部材
12a 収容凹部
12b キー凹部
12c キー凸部
13 間隙調整部材
13A、13B 端部調整板
13C〜13E 中間調整板
13a ボルト挿通孔
13b 段差
13d〜13h 嵌合用凹部
13h1 鉛直部
13h2 水平部
13i 段差
13k 外縁
13m 凹部内縁
14 調整板端部支持金具
14a 第1取付板部
14b 第2取付板部
14c 受板部
14d 補強板部
14e、14f ボルト挿通孔
15 調整板中間支持部材
15a 底板部
15b 第1立設部
15c 第2立設部
15d、15d2、15e、15e1 横棒部
16 角材
17 レール外側間隙被覆部材
17a 先端部
17b 張出部
17c 取付部
17d 係止部
17e ボルト挿通孔
18 平滑維持部材
19 連結部材
19a 雌ネジ孔
19b 収容凹部
19c ボルト挿通孔
20 ゴム受け部材
21 埋込ボルト
22 ナット
23 平座金
24 バネ座金
25 締付ボルト
26 ナット
27 平座金
28 バネ座金
29 第1連結ボルト
30 平座金
31 皿バネ
32 蓋部材
33 第2連結ボルト
34 ナット
35 Vバネ
36 絶縁部材
37 レール内側間隙被覆部材
38 取付ボルト
39、40 ゴムパッド
51、52 軌間内軌道舗装部材
52a 連結部
52b ボルト挿通孔
d 変形方向
δ 余裕

Claims (11)

  1. 線路の軌間外においてレールの外側とアスファルト舗装道路との間に設けられる線路軌間外舗装構造であって、
    前記アスファルト舗装道路に密着して設置され道路の路面の一部を構成するブロック部材と、
    前記レールの外側と前記ブロック部材の間に着脱設置可能で道路の路面の他の一部を構成する軌間外軌道舗装部材と、
    前記軌間外軌道舗装部材の外側と前記ブロック部材との間の調整間隙の内部に収容されて前記調整間隙を充填するとともに前記道路の路面の前記以外の一部を構成する間隙調整部材と、
    前記ブロック部材に取り付けられるとともに前記間隙調整部材の道路側方の端部を支持する調整部材第1支持手段を
    備えることを特徴とする線路軌間外舗装構造。
  2. 請求項1記載の線路軌間外舗装構造において、
    前記間隙調整部材は、複数の板状部材を有し、前記板状部材の厚さ又は枚数が調整可能であること
    を特徴とする線路軌間外舗装構造。
  3. 請求項1記載の線路軌間外舗装構造において、
    地盤に支持されるとともに前記間隙調整部材の道路内方の端部を支持する調整部材第2支持手段を備えること
    を特徴とする線路軌間外舗装構造。
  4. 請求項3記載の線路軌間外舗装構造において、
    前記調整部材第2支持手段は第1嵌合部を有し、前記間隙調整部材の道路内方の端部は前記嵌合部と嵌合する第2嵌合部を有すること
    を特徴とする線路軌間外舗装構造。
  5. 請求項4記載の線路軌間外舗装構造において、
    調整部材第2支持手段を複数備えるとともに、両端を前記調整部材第2支持手段により支持される中間間隙調整部材を備え、前記中間間隙調整部材は両端に前記第2嵌合部を有すること
    を特徴とする線路軌間外舗装構造。
  6. 請求項5記載の線路軌間外舗装構造において、
    前記中間間隙調整部材の前記2つの第2嵌合部のうちの一方は、略L字状の開口を有すること
    を特徴とする線路軌間外舗装構造。
  7. 請求項1記載の線路軌間外舗装構造において、
    前記軌間外軌道舗装部材の前記レールに対向する側には、前記軌間外軌道舗装部材の設置時に弾性変形可能な可撓性材料からなり前記レールと前記軌間外軌道舗装部材の間のレール外側間隙をほぼ被覆するレール外側間隙被覆部材が取り付けられること
    を特徴とする線路軌間外舗装構造。
  8. 請求項1記載の線路軌間外舗装構造において、
    前記レール外側間隙被覆部材の下方には、前記レール外側間隙被覆部材の上部の平滑性を維持する平滑維持部材が取り付けられること
    を特徴とする線路軌間外舗装構造。
  9. 請求項3記載の線路軌間外舗装構造において、
    前記間隙調整部材は、前記調整部材第2支持手段の構成部材を収容する密着用空間を有し、前記調整部材第2支持手段の箇所において前記調整部材第2支持手段の構成部材と前記軌間外軌道舗装部材を密着させること
    を特徴とする線路軌間外舗装構造。
  10. 請求項1記載の線路軌間外舗装構造において、
    前記ブロック部材の底部には、地盤との噛み合い性能を高める凹部又は凸部が形成されること
    を特徴とする線路軌間外舗装構造。
  11. 線路の軌間外においてレールの外側とアスファルト舗装道路との間に設けられる線路軌間外の舗装方法であって、
    道路の路面の一部を構成するブロック部材を前記アスファルト舗装道路に密着して設置し、
    調整部材第1支持手段を前記ブロック部材に取り付け、
    前記ブロック部材のレール側に間隙調整部材を配置して調整間隙を充填させるとともに前記道路の路面の他の一部を構成させ、前記間隙調整部材の道路側方の端部を調整部材第1支持手段により支持させ、
    道路の路面の前記以外の一部を構成する軌間外軌道舗装部材を前記レールの外側と前記間隙調整部材の間に設置すること
    を特徴とする線路軌間外の舗装方法。
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