JP2009039839A - クランプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 シリンダ5、シリンダ5が固定される基台部4と、シリンダヘッド52に固定されワークWを狭持する可動狭持部21を有する可動クランプ把持部2と、一端にワークWを狭持する揺動狭持部34を形成し他端に倣いローラ33を設け中間部31には基台部4と係止可能な揺動基部32を形成する揺動クランプ把持部3と、シリンダヘッド52に固定され揺動クランプ把持部3をガイドする倣いガイド溝61を施した倣いガイド6とからなり、
倣いガイド溝61は、シリンダヘッド2の伸縮方向と角度を有して設ける傾斜部61および同方向と平行に設ける平行部63とから形成され、倣いローラ63がシリンダヘッド53の伸張に伴って倣いガイド溝61の傾斜部62に案内された後平行部63に案内される。
【選択図】 図1
Description
Wは、クランプ対象となるワークである。ワークWは、自動車製造において部品として用いられるもの等があり、流れ作業による製造工程中で、ワークWを把持固定して溶接や他の部品の組み付けなどの作業が行われる。
この製造工程中で、ワークWはクランプ100によって位置決め・把持固定される。
シリンダ110は、シリンダ本体111が腕部131の先端に固定されており、シリンダ本体に対して摺動可能なシリンダロッド112の先端に、クランプ把持部120の可動把持部121が揺動自在に取付けられている。また、シリンダ本体111には可動把持部121と対向して位置され、可動把持部121との間でワークWをシリンダ110の推力によって把持する固定把持部122を設けてある。
次いで、該位置に於て、クランプ100のシリンダ110を作動させてシリンダロッド112を移動させ、クランプ把持部120の可動把持部121をワークWを挟んで固定把持部122側へ移動させる。すると、可動把持部121は、固定把持部122との間でシリンダ110の推力によりワークWを把持する。
更にまた、この問題点を解決するために、両把持部121、122を、同時に移動するのではなく、一方の把持部121を先に移動させておき、該移動した一方の把持部121位置に他方の把持部122を時間差を持って移動させることで、ワークWを把持するように構成したクランプも存在したが、該機構では、それぞれの把持部121、122を移動させるために、シリンダ110に加えて固定把持部122をも移動させるためのシリンダを用意する必要があり、クランプ100の構成にシリンダが2本必要になってしまい、装置全体が大きくなったり不要な動力源が増えることでクランプそのものが複雑になってしまうという問題点を有した。
からなり、倣いガイドの倣いガイド溝は、シリンダヘッドの伸縮方向と角度を有して設ける傾斜部と、シリンダヘッドの伸縮方向と平行に設ける平行部とから形成され、揺動クランプ把持部の倣いローラが、シリンダヘッドの伸張に伴って倣いガイド溝の傾斜部に案内された後平行部に案内されることを特徴とするクランプ、
すると揺動クランプ把持部の倣いローラは、倣いガイドの移動に伴い倣いガイド溝も移動するので、倣いガイド溝の傾斜部に倣って移動する。このとき揺動クランプ把持部は、中間部に形成した揺動基部が基台部と揺動可能に固定されているので、揺動基部を揺動端として揺動される。
さらにシリンダヘッドが伸張すると、揺動クランプ把持部の倣いローラはやがて平行部へ進入することとなり、平行部への進入とともに揺動クランプ把持部の揺動動作が終了される。揺動動作の終了した位置における揺動クランプ把持部の揺動狭持部位置がワークの狭持基準位置となる。
そしてさらにシリンダヘッドが伸張し可動クランプ把持部の可動狭持部がワークに当接しシリンダの推力を持ってワークを可動狭持部および揺動狭持部の間で狭持固定する。
図1はこの発明の実施例を表す上方斜視説明図であり、図2はワーク狭持状態を表す上方斜視説明図であり、図3はワーク狭持状態を表す側方斜視説明図である。
従って倣いガイド溝61は、揺動クランプ把持部3が傾斜部62に案内された際には、揺動クランプ把持部3が揺動移動され、平行部63に案内された際には揺動クランプ把持部3は揺動移動しないように案内可能であり、しかも、揺動クランプ把持部3が可動クランプ把持部2のクランプ位置到達より先に揺動を終了してクランプ位置に到達するように倣い制御可能である。
また、腕部31の他端は、揺動狭持部34を形成する。揺動狭持部34は、倣いローラ33が倣いガイド6に案内されて倣いガイド溝61の平行部63に位置したときに、シリンダヘッド53に固定された可動クランプ把持部2の可動狭持部21と対抗する位置となるように設けてあり、可動狭持部21と共にワークWを狭持固定する。揺動狭持部34の形状は、ワークWの狭持位置形状に合わせて設ける。
図1は、クランプ1がワークWを狭持する前の状態であり、可動クランプ把持部2および揺動クランプ把持部3の間にワークWが位置されている。
この状態では、シリンダ5は縮小状態であり、可動クランプ把持部2の可動狭持部21はシリンダヘッド53が伸張していない状態なので、可動狭持部21も未だ狭持位置に到達していない状態であり、倣いガイド6もシリンダヘッド53が位置している縮小時位置にある。
従って、揺動クランプ把持部3の倣いローラ33も、倣いガイド6の傾斜部62に位置しており、揺動クランプ把持部3が開いて未だ狭持位置に達していない状態である。
倣いローラ33がシリンダ5から遠ざかる方向へ移動すると、揺動クランプ把持部3は、揺動基部32を中心に腕部31が揺動され、揺動狭持部34はワークW狭持位置へ近づくこととなる。
倣いローラ33が倣いガイド溝61の平行部63に入り込むと、平行部63がシリンダロッド52の伸縮方向と平行に設けてあるので、揺動クランプ把持部3は以後揺動しないこととなる。従って、揺動クランプ把持部3は、倣いローラ33が平行部63に入り込んだ位置で揺動狭持部34が以後移動しなくなるので、該位置が揺動狭持部34のワーク狭持位置となる。
さらにシリンダロッド52が伸張すると、やがて可動クランプ把持部2の可動狭持部21もワークW狭持位置に到達する。また、倣いガイド6もシリンダロッド52の伸張に伴い移動するが、すでに揺動クランプ把持部3の倣いローラ33は平行部63に入り込んでいるので、倣いガイド6が移動しても揺動クランプ把持部3の位置は変化しない。図2はこの時の状態を表している。
そして、可動クランプ把持部2および揺動クランプ把持部3は、先に説明したシリンダロッド52伸張時とは逆の行程をたどって再びワークW狭持前の状態に戻ることとなる。
そして、揺動クランプ把持部3が先にワークW狭持位置に到達し、ワークW狭持位置で待機状態となり、これに遅れてシリンダロッド52によって移動された可動クランプ把持部2の可動狭持部21がワークWに到達しワークWを狭持するので、ワークWの狭持位置は揺動クランプ把持部3によって正確に決定されることとなる。
また、可動狭持部21および揺動狭持部34がワークWを狭持した際には、可動狭持部21のみがシリンダ5の推力によって動作しており、揺動狭持部34は可動狭持部21がワークWを狭持するシリンダ5の推力を倣いローラ33が倣いガイド溝61の側壁で受けることとなる。
2 可動クランプ把持部
21 可動狭持部
3 揺動クランプ把持部
31 腕部
32 揺動基部
33 倣いローラ
34 揺動狭持部
35 当接部
4 基台部
41 固定部
42 脚部
43 固定プレート
44 ストッパー
5 シリンダ
51 シリンダ本体
52 シリンダロッド
53 シリンダヘッド
6 倣いガイド
61 倣いガイド溝
62 傾斜部
63 平行部
Claims (1)
- ワークをクランプする推力を供給可能なシリンダと、シリンダが固定される基台部と、
シリンダヘッドに固定され、先端がワークを狭持する可動狭持部を形成し、シリンダの伸縮に伴いシリンダヘッドと共に移動可能な可動クランプ把持部と、
可動クランプ把持部の伸縮延長上に、ワークを狭持する揺動狭持部を形成し、他端には倣いガイドに倣って移動可能な倣いローラを設け、中間部には基台部に回動自在に係止される揺動基部を形成してなる揺動クランプ把持部と、
シリンダヘッドに固定され、シリンダヘッドの伸縮に伴って移動可能であり、揺動クランプ把持部の揺動動作をガイドする倣いガイド溝を施した倣いガイドと、
からなり、
倣いガイドの倣いガイド溝は、シリンダヘッドの伸縮方向と角度を有して設ける傾斜部と、シリンダヘッドの伸縮方向と平行に設ける平行部とから形成され、揺動クランプ把持部の倣いローラが、シリンダヘッドの伸張に伴って倣いガイド溝の傾斜部に案内された後平行部に案内されることを特徴とするクランプ。
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