JP2009035115A - シート構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドレストが格納位置状態となっている時の着座を阻止する阻止構造をヘッドレストに設けても、ヘッドレストが使用位置状態の時には、その頭部の支持態様を変化させることなく、阻止構造との干渉による異物感を着座者に与えないようにする。
【解決手段】ヘッドレスト4は、着座者Pの頭部Phをその後方側の位置で受け止めることのできる使用位置と、この使用位置から下方に外れた格納位置との間を移動可能とされている。ヘッドレスト4には、その格納位置状態時にシートバック2の背凭れ面上に位置して、着座者Pの背部Pbがシートバック2に凭れ掛かる移動を阻止できる着座阻止部材5が連結されている。着座阻止部材5は、ヘッドレスト4に対してヒンジ6により回転移動可能に連結されており、ヘッドレスト4が使用位置状態の時には着座者Pの背部Pbと干渉しない回避姿勢へと回転移動するようになっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、シート構造に関する。詳しくは、着座者の背凭れとなるシートバックと、頭受けとなるヘッドレストと、を有するシート構造に関する。
従来、車両のリヤシートでは、その設置スペースを荷室スペースとして空けられるようにするために、シートバックが可倒構造となっているものがある。
ここで、下記特許文献1には、シートバックが可倒構造となっている構成において、更に、ヘッドレストをシートバックの上部に嵌め込んでコンパクトに格納できるようにした技術が開示されている。この開示では、ヘッドレストが逆L字型の形状とされており、シートバックの上角部にその逆L字型の内角部を当て交うようにしてコンパクトに格納できるようになっている。したがって、シートバックの倒し込み時には、ヘッドレストを上記した格納状態としておくことにより、シートバックを小さな回動奇跡で倒し込むことができる。
ここで、ヘッドレストは、その格納状態時には、着座者の後頭部を受け止める支承部が、シートバックの前面側に位置してシートバックから突出した状態となり、着座者がシートバックに凭れ掛かれないように阻止する構成となっている。これにより、シートバックは、ヘッドレストが使用位置まで引き出された状態でないと、着座者が正常に凭れ掛かることのできない構成とされている。
したがって、上記構成のヘッドレストでは、その使用状態時には、その垂下状に延びる支承部の下端部が着座者の背部と干渉し易い位置にくるため、着座者に異物感を与え易い構成となる。そこで、この開示では、ヘッドレストを、その上方側の端部位置で支柱となるステーとヒンジ連結した構成とし、支承部が着座者の背部に押されることで後方側に逃がされる構成としている。これにより、着座者が支承部との干渉によって受ける異物感を緩和することができる。
特開2004−229969号公報
しかし、上記開示の従来技術では、ヘッドレストは、着座者の背部に押されることで支承部全体が後方側に揺動する構成であるため、支承部による後頭部の支持態様が変化してしまう。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、ヘッドレストが格納位置状態となっている時の着座を阻止する阻止構造をヘッドレストに設けても、ヘッドレストが使用位置状態の時には、その頭部の支持態様を変化させることなく、阻止構造との干渉による異物感を着座者に与えないようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明のシート構造は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、着座者の背凭れとなるシートバックと、頭受けとなるヘッドレストと、を有するシート構造である。ヘッドレストは、その支柱となるステーを介してシートバックの上部箇所に上下移動可能に組み付けられている。これにより、ヘッドレストは、着座者の頭部をその後方側の位置で受け止めることのできる使用位置と、この使用位置から下方に外れた格納位置との間を移動可能とされている。ヘッドレストには、その格納位置状態時にシートバックの背凭れ面上に位置して、着座者の背部がシートバックに凭れ掛かる移動を阻止することのできる着座阻止部材が連結されている。着座阻止部材は、ヘッドレストに対する姿勢を可変とする可変構造により、ヘッドレストが使用位置状態の時には着座者の背部と干渉する干渉位置から外れた回避姿勢をとれるようにヘッドレストに連結されている。
この第1の発明によれば、着座阻止部材は、ヘッドレストが格納位置まで下げられた状態時には、シートバックの背凭れ面上に位置して、着座者の背部がシートバックに凭れ掛かる移動を阻止する。この着座阻止部材は、ヘッドレストが使用位置まで上げられた状態時には、可変構造により、着座者の背部と干渉する干渉位置から外れた回避姿勢をとれるようになっている。したがって、ヘッドレストの姿勢状態はそのままに、着座阻止部材が着座者に干渉による異物感を与えない姿勢状態となる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、着座阻止部材は、ヘッドレストが格納位置状態の時にはヘッドレストの下方に延び出した干渉位置の姿勢となって、着座者の背部がシートバックに凭れ掛かる移動を途中で食い止める当接阻止構造となっている。
この第2の発明によれば、着座阻止部材は、そのヘッドレストの下方に延び出した構造により、ヘッドレストよりも下方側の位置で着座者の背部と当接し、着座者の凭れ掛かる移動を食い止める。
次に、第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、着座阻止部材は、樹脂材料によって形成されており、ヘッドレストよりも硬質に構成されている。
この第3の発明によれば、着座阻止部材は、樹脂材料によって硬質に形成されていることにより、比較的軽量で、かつ、着座者の背凭れ移動を好適に食い止められる構成とされる。
次に、第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、着座阻止部材は、ヘッドレストとの間に設けられた附勢部材の附勢力によって、常時は着座者の背部と干渉する干渉位置に保持されている。この着座阻止部材は、ヘッドレストが使用位置状態となることにより、シートバックの背凭れ面上の位置から外れて、附勢部材の附勢力に抗して着座者の背部に押されることで回避姿勢の位置まで回転移動する。
この第4の発明によれば、着座阻止部材は、その自由状態となる常時は、附勢部材の附勢力によって干渉位置に保持される。したがって、ヘッドレストを使用位置から格納位置に下げる際には、着座阻止部材が干渉位置に戻されていることにより、ヘッドレストの格納位置への移動が阻害されずにスムーズに行われる。
次に、第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、着座阻止部材は、その干渉位置から回避姿勢に向けての移動時に、ヘッドレストのステーとの干渉を回避することのできる回避形状に形成されている。
この第5の発明によれば、着座阻止部材は、その回避形状により、ステーとの干渉を回避した移動が可能となる。これにより、着座阻止部材は、着座者の背部と干渉する干渉位置からより外れた回避姿勢位置への移動が可能とされる。
次に、第6の発明は、上述した第1から第5のいずれかの発明において、ヘッドレストは、その上面と前面とに頭受け面を有する側面視逆L字型の形状に形成されている。シートバックの上部箇所には、その上面と背凭れ面とに跨って、格納位置まで下げられたヘッドレストを内部に収納することのできる収納凹部が形成されている。ヘッドレストが使用位置状態の時には、ヘッドレストの下方に延び出して設けられた着座阻止部材が、収納凹部の空間内を回避移動することのできる構成となっている。
この第6の発明によれば、逆L字型形状をなすヘッドレストは、その格納位置状態では、シートバックの上面箇所に形成された収納凹部内に収納された状態となる。そして、ヘッドレストが使用位置状態とされた時には、このヘッドレストの下方に延びて設けられた着座阻止部材は、収納凹部の空間内を回避移動することのできる状態となる。したがって、着座阻止部材は、シートバックの高さを超える位置まで上げられなくても、後方側に回避移動することが可能となる。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
先ず、第1の発明によれば、ヘッドレストに回避移動が可能な着座阻止部材を設けたことにより、ヘッドレストが格納位置状態となっている時には、着座阻止部材によって着座を阻止することができる。そして、ヘッドレストが使用位置状態の時には、その頭部の支持態様を変化させることなく着座阻止部材を回避移動させ、着座阻止部材との干渉による異物感を着座者に与えないようにすることができる。
更に、第2の発明によれば、着座阻止部材をヘッドレストの下方に延び出してヘッドレストよりも下方側の位置で着座者の背凭れ移動を食い止める当接阻止構造としたことにより、上記第1の発明の構成を具現化することができる。
更に、第3の発明によれば、着座阻止部材を樹脂材料によって硬質に形成したことにより、比較的軽量で、かつ、着座者の背凭れ移動を好適に食い止められる構成とすることができる。
更に、第4の発明によれば、着座阻止部材を干渉位置に附勢する附勢部材を設けたことにより、ヘッドレストを使用位置から格納位置に下げる移動を着座阻止部材に阻害されることなくスムーズに行うことができる。
更に、第5の発明によれば、着座阻止部材をその回避移動時にステーとの干渉を回避することのできる回避形状に形成したことにより、着座阻止部材を着座者の背部と干渉する干渉位置からより外れた回避姿勢位置へ移動させることができる。
更に、第6の発明によれば、シートバックの上部箇所に逆L字型形状のヘッドレストを収納可能な収納凹部を形成したことにより、ヘッドレストをシートバックに対してより低い位置に格納することができる。そして、ヘッドレストを使用位置の状態とする時には、着座阻止部材をシートバックの高さを超える位置まで上げなくても、着座阻止部材を収納凹部の空間内で後方側に回避移動させることができる。したがって、着座阻止部材をヘッドレストの下方に長く延び出すように形成することができるため、ヘッドレストの下方側の位置で着座者の背凭れ移動を好適に食い止めることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート構造の構成について、図1〜図4を用いて説明する。
このシート構造は、車両の後部側座席として配設された車両用シート1を構成するものである。この車両用シート1は、図1に示されるように、背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭受けとなるヘッドレスト4と、を有する。
ここで、シートバック2は、その両サイドの下端部が、シートクッション3の両サイドの後端部と、それぞれ、ロック解除可能に軸支連結された構成となっている。これにより、シートバック2は、図4に示されるように、仮想線で示された起立姿勢の着座使用位置と、実線で示された折畳み姿勢の前倒し位置と、にそれぞれ姿勢を変えることのできる可倒構造とされている。
そして、図1に戻って、上記したヘッドレスト4は、その支柱となる2本の棒状のステー4S,4Sを介して、シートバック2の上部箇所に上下移動可能に組み付けられている。
具体的には、各ステー4S,4Sは、ヘッドレスト4に対して、それらの上端部が一体的に剛結合されて固定されている。そして、各ステー4S,4Sは、図3に示されるように、それらの下端部がシートバック2の形状内部に固定設置された筒状のサポート2S,2Sの筒内に挿通されることにより、シートバック2に対する姿勢状態が保持されている。
これらステー4S,4Sは、各サポート2S,2Sに対して抜挿方向に移動可能に挿通されている。しかし、各ステー4S,4Sは、ヘッドレスト4が図2に示される格納位置や図3に示される使用位置となる時の高さ位置(挿通位置)においては、それぞれ、サポート2S,2Sに対する抜挿方向への移動が解除可能にロックされるようになっている。これにより、ヘッドレスト4は、上記した格納位置と使用位置との間で2段階の高さ位置の調整が可能とされている。
なお、上述した図3に示されるヘッドレスト4の使用位置は、ヘッドレスト4によって着座者Pの頭部Phをその後方側の位置で受け止めることのできる高さ位置となっている。そして、図2に示されるヘッドレスト4の格納位置は、ヘッドレスト4がシートバック2と互いの上面が面一となる位置まで下げられた高さ位置となっている。
ここで、ヘッドレスト4は、図3に良く示されるように、その上面と前面とに頭受け面を有する側面視逆L字型の曲げ板形状に形成されている。そして、このヘッドレスト4の上面をなす天板部分4Rには、上述した各ステー4S,4Sの上端部がその下面側に挿通されて一体的に剛結合されている。
一方、図1に示されるように、シートバック2には、その上部箇所に、その上面と背凭れ面(前面)とに跨って部分的に窪んだ形状の収納凹部2Uが形成されている。この収納凹部2Uは、図2に示されるように、格納位置まで下げられた逆L字型形状のヘッドレスト4の天板部分4Rを、その凹形状の内部に収納することのできる構成となっている。
したがって、この天板部分4Rが収納凹部2Uに収納されたヘッドレスト4の格納位置状態では、ヘッドレスト4がシートバック2と互いの上面が面一となる状態に格納される。そして、このとき、ヘッドレスト4の前面をなす前板部分4Hは、シートバック2の背凭れ面上に位置した配置状態とされる。これにより、前板部分4Hは、シートバック2の背凭れ面形状に対して、部分的な突起を形成した状態に配置されることとなる。
ところで、図1に戻って、ヘッドレスト4の前板部分4Hの下端部には、ヘッドレスト4の格納位置状態時に、着座者Pの背部Pbがシートバック2に凭れ掛かる移動を阻止することのできる着座阻止部材5が連結されている。
この着座阻止部材5は、その形状が前板部分4Hから一続きの形状をなすように、前板部分4Hと同じ幅長と板厚とを有する板形状に形成されている。しかし、この着座阻止部材5は、その先端側となる下端部にかけて、その両サイドが肉抜きされるかたちで、先端側の中心部がテーパー状に先細となった形状に形成されている。ここで、この着座阻止部材5の先細形状が本発明の回避形状に相当する。
ここで、図3に示されるように、着座阻止部材5は、ヒンジ6によって、その上端部が背面側で前板部分4Hの下端部と回転可能に軸支連結されている。これにより、着座阻止部材5は、同図の仮想線で示された着座者Pの背部Pbと干渉する干渉位置と、実線で示された後方側に回転移動した回避姿勢の位置と、の間で姿勢を変えられるようになっている。ここで、ヒンジ6が本発明の可変構造に相当する。
ここで、着座阻止部材5は、その回避姿勢位置に向けての移動時には、その肉抜きされた先細形状によって、各ステー4S,4Sの間を潜るようにして、これらとの干渉を回避した移動が行えるようになっている。これにより、着座阻止部材5は、着座者Pの背部Pbと干渉する干渉位置から、より外れた回避姿勢位置への移動が可能とされている。
そして、着座阻止部材5は、上述したヒンジ6の配設箇所に組み付けられたトーションバネ7の附勢力によって、常時は図示時計回り方向に回動附勢されている。これにより、着座阻止部材5は、その自由状態時には、上記の附勢力によって、前方に回転移動した干渉位置(仮想線位置)にて保持されるようになっている。ここで、トーションバネ7が本発明の附勢部材に相当する。
この着座阻止部材5が干渉位置にある状態では、着座阻止部材5と前板部分4Hとが、互いの前後側の面が面一状に真っ直ぐに延びた一続き状の形状関係をなすようになっている。なお、着座阻止部材5が干渉位置にて係止するストッパ構造は、着座阻止部材5の上面と前板部分4Hの下面とが面当接する当接構造によって構成されている。
したがって、着座阻止部材5は、その自由状態時において、ヘッドレスト4を使用位置から格納位置に下げる際には、常に干渉位置に戻された姿勢状態とされる。これにより、ヘッドレスト4の格納位置への移動が、着座阻止部材5によって阻害されることなく常にスムーズに行えるようになっている。
そして、図2に示されるように、ヘッドレスト4が格納位置に下げられることにより、着座阻止部材5は、シートバック2の背凭れ面上に位置して、着座者Pの背部Pbがシートバック2に凭れ掛かる移動を阻止する。
具体的には、着座阻止部材5は、シートバック2に凭れ掛かろうとした着座者Pの腰部Pwの辺りに当接して、その背凭れ移動を食い止める。このとき、着座阻止部材5は、その背後側に位置するシートバック2の背凭れ面に支持されることにより、後方側に回転移動することなく、着座者Pの腰部Pの背凭れ移動を定位置で好適に食い止めることができる。
ここで、着座阻止部材5は、その支持剛性がヘッドレスト4の支持剛性よりも高く(硬く)なるように、樹脂材料によって形成されている。これにより、着座者Pの腰部Pwの背凭れ移動が、着座阻止部材5への沈み込みを伴うことなく好適に食い止められるようになっている。
この着座者Pの背凭れ移動が着座阻止部材5によって食い止められた状態では、着座者Pは、その背部Pbに、着座阻止部材5との当接による異物感を感じられる状態となる。そして、このときの着座者Pの背部Pbの姿勢角度(トルソ角)は、通常、シートバック2に凭れ掛かった着座姿勢となるときの角度位置(図3参照)よりも、前方に起こし上げられた姿勢角度となる。なお、本実施例では、上記した着座者Pの背部Pbの姿勢角度が、通常の着座姿勢時の角度と比べて、13度前方に起こし上げられるように、着座阻止部材5の配置や寸法が設定されている。
これにより、ヘッドレスト4が格納位置状態となっていて、着座者Pの頭部Phの支持が行えない状態となっている時には、着座者Pの背凭れ移動が阻止されて、着座者Pが車両用シート1に正規の着座姿勢で着座することができないようになっている。
しかし、この着座阻止部材5による着座の阻止状態は、ヘッドレスト4を図3に示される使用位置まで引き上げることによって解除することができる。すなわち、ヘッドレスト4が使用位置まで引き上げられることにより、着座阻止部材5もこれにつられて上方に移動する。これにより、着座阻止部材5は、シートバック2に凭れ掛かった着座者Pの肩部近傍と干渉する高さ位置まで引き上げられた状態となり、着座者Pのシートバック2への背凭れ移動を許容する状態となる。
したがって、このヘッドレスト4が使用位置にある状態で、着座者Pがシートバック2に凭れ掛かると、着座者Pの背部Pbが着座阻止部材5と干渉する。これにより、着座阻止部材5は、着座者Pの背部Pbに押されてトーションバネ7の附勢に抗して後方側に回転移動し、着座者Pに干渉による異物感を与えない回避姿勢の位置状態となる。
このとき、着座阻止部材5は、図3に示されるように、シートバック2の高さを超える位置まで上げられていなくても、その後方側に収納凹部2Uの空間が配置される位置まで引き上げられることによって、後方側への回避移動が可能な状態とされる。
したがって、着座阻止部材5を、より着座者Pの腰部Pwに近い位置で当接するように下方に長く延びる形状に形成することができるため、その板厚を増大させることなく、背凭れ移動の阻止を好適に行える構成とすることができる。そして、着座阻止部材5の板厚を厚くしなくて済むため、図4に示されるようにシートバック2を前倒しした際に、着座阻止部材5が障害となることなく、シートバック2をシートクッション3の上側に好適に畳み込むことができる。
続いて、本実施例の使用方法について説明する。
すなわち、図2に示されるように、ヘッドレスト4が格納位置まで下げられた状態では、着座者Pがシートバック2に凭れ掛かる移動は、着座阻止部材5が着座者Pの腰部Pwに当接することによって阻止される。これにより、ヘッドレスト4が格納位置にある状態時には、着座者Pが車両用シート1に正規の着座姿勢で着座することができないようになっている。
そこで、この着座阻止部材5による着座の阻止状態を解除するために、ヘッドレスト4を図3に示される使用位置の状態まで引き上げる。これにより、着座者Pが車両用シート1に正規の着座姿勢で着座することができるようになる。そして、着座者Pが車両用シート1に着座してシートバック2に凭れ掛かることにより、着座阻止部材5は、着座者Pの背部Pbに押し退けられて、同図の仮想線で示される干渉位置から実線で示される回避姿勢の位置へと回転移動する。このとき、ヘッドレスト4の姿勢状態は、使用位置において変化することがないため、着座者Pの頭部Phの支持態様を変化させることなく、頭部Phの支持を行うことができる。
そして、上述した着座阻止部材5は、着座者Pが車両用シート1から離席することにより、トーションバネ7の附勢によって前方側に回転移動して干渉位置へと戻される。したがって、この状態でヘッドレスト4の高さ位置を下げることにより、ヘッドレスト4を着座阻止部材5に阻害されることなく格納位置までスムーズに下げることができる。
このように、本実施例のシート構造によれば、ヘッドレスト4に回避移動が可能な着座阻止部材5を設けたことにより、ヘッドレスト4が格納位置状態となっている時には、着座阻止部材5によって着座を阻止することができる。そして、ヘッドレスト4が使用位置状態の時には、その頭部Phの支持態様を変化させることなく着座阻止部材5を回避移動させ、着座阻止部材5との干渉による異物感を着座者Pに与えないようにすることができる。
更に、着座阻止部材5を樹脂材料によって硬質に形成したことにより、比較的軽量で、かつ、着座者Pの背凭れ移動を好適に食い止められる構成とすることができる。
更に、着座阻止部材5を干渉位置に附勢するトーションバネ7を設けたことにより、ヘッドレスト4を使用位置から格納位置に下げる移動を、着座阻止部材5に阻害されることなくスムーズに行うことができる。
更に、着座阻止部材5を、その回避移動時に、各ステー4S,4Sとの干渉を回避することのできる先細状の回避形状に形成したことにより、着座阻止部材5を着座者Pの背部Pbと干渉する干渉位置からより外れた回避姿勢位置へ移動させることができる。
更に、シートバック2の上部箇所に逆L字型形状のヘッドレスト4を収納可能な収納凹部2Uを形成したことにより、ヘッドレスト4をシートバック2に対してより低い位置に格納することができる。そして、ヘッドレスト4を使用位置の状態とする時には、着座阻止部材5をシートバック2の高さを超える位置まで上げなくても、着座阻止部材5を収納凹部2Uの空間内で後方側に回避移動させることができる。したがって、着座阻止部材5をヘッドレスト4の下方に長く延び出すように形成することができるため、ヘッドレスト4の下方側の位置で着座者Pの背凭れ移動を好適に食い止めることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例について説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。
例えば、図5に示されるように、着座阻止部材を上記実施例で示したような回転移動ではなく、後方側へのスライド移動によって回避移動させることもできる。また、着座阻止部材の回避移動は、後方側への移動に限らず、側方等の他の方向への移動によって行われるようになっていても良い。
また、着座阻止部材は、ヘッドレストとの間に上記実施例で示したヒンジのような可変構造が設けられていて、回避姿勢位置への移動が可能となっていれば、その板厚を厚くすることも可能である。したがって、着座阻止部材の板厚を厚くすることにより、着座者の背部の姿勢角度をより前方に起こし上げる着座阻止が可能となる。
また、着座阻止部材が金属部品によって形成されていてもよいが、この場合には、着座阻止部材を硬質に形成することはできるが重量が重くなることがあるため留意が必要である。
また、着座阻止部材のステーとの干渉を回避することのできる回避形状は、上記実施例で示した先細形状に限定されるものではない。例えば、着座阻止部材にステーとの干渉を回避することのできるスリットを設けることによっても、回避形状を形成することができる。
実施例1のシート構造の概略構成を表した斜視図である。 ヘッドレストが格納位置とされた状態を表した側面図である。 ヘッドレストが使用位置とされた状態を表した側面図である。 シートバックが前倒しされて折畳み姿勢とされた状態を表した側面図である。 変形実施例としての着座阻止部材の可変構造を表した側面図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 シートバック
2S サポート
2U 収納凹部
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
4R 天板部分
4H 前板部分
4S ステー
5 着座阻止部材
6 ヒンジ(可変構造)
7 トーションバネ(附勢部材)
P 着座者
Ph 頭部
Pb 背部
Pw 腰部

Claims (6)

  1. 着座者の背凭れとなるシートバックと、頭受けとなるヘッドレストと、を有するシート構造であって、
    前記ヘッドレストは、その支柱となるステーを介して前記シートバックの上部箇所に上下移動可能に組み付けられており、着座者の頭部をその後方側の位置で受け止めることのできる使用位置と該使用位置から下方に外れた格納位置との間を移動可能とされており、
    該ヘッドレストには、その格納位置状態時に前記シートバックの背凭れ面上に位置して着座者の背部がシートバックに凭れ掛かる移動を阻止することのできる着座阻止部材が連結されており、
    該着座阻止部材は、前記ヘッドレストに対する姿勢を可変とする可変構造により、該ヘッドレストが使用位置状態の時には着座者の背部と干渉する干渉位置から外れた回避姿勢をとれるように前記ヘッドレストに連結されていることを特徴とするシート構造。
  2. 請求項1に記載のシート構造であって、
    前記着座阻止部材は、前記ヘッドレストが格納位置状態の時には該ヘッドレストの下方に延び出した干渉位置の姿勢となって着座者の背部がシートバックに凭れ掛かる移動を途中で食い止める当接阻止構造となっていることを特徴とするシート構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のシート構造であって、
    前記着座阻止部材は、樹脂材料によって形成されており、前記ヘッドレストよりも硬質に構成されていることを特徴とするシート構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のシート構造であって、
    前記着座阻止部材は、前記ヘッドレストとの間に設けられた附勢部材の附勢力によって常時は着座者の背部と干渉する干渉位置に保持されており、前記ヘッドレストが使用位置状態となることにより前記シートバックの背凭れ面上の位置から外れて前記附勢部材の附勢力に抗して着座者の背部に押されることで回避姿勢の位置まで回転移動することを特徴とするシート構造。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のシート構造であって、
    前記着座阻止部材は、前記干渉位置から回避姿勢に向けての移動時に前記ヘッドレストのステーとの干渉を回避することのできる回避形状に形成されていることを特徴とするシート構造。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のシート構造であって、
    前記ヘッドレストは、その上面と前面とに頭受け面を有する側面視逆L字型の形状に形成されており、
    前記シートバックの上部箇所には、その上面と背凭れ面とに跨って前記格納位置まで下げられたヘッドレストを内部に収納することのできる収納凹部が形成されており、前記ヘッドレストが使用位置状態の時には該ヘッドレストの下方に延び出して設けられた前記着座阻止部材が前記収納凹部の空間内を回避移動することのできる構成となっていることを特徴とするシート構造。
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