JP2008137412A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートクッションのクッションの厚みを低減することなくより小幅に折り畳むことのできる車両用シートを提供する。
【解決手段】シートクッション30の一側部を回動操作することにより着座面30aが水平状態に配設される使用位置状態と、直立状態に配設される収納位置状態とに配置切替え可能な車両用シート20において、回動操作される一側部とは反対側の他側部で四点リンク機構40を介してシートクッション30を支持構成体(支持アーム46)に取付ける。シートクッション30の前後方向又は左右方向の他方に面する周面と、該面の下方位置に配設された支持アーム46の支持部位46aとの間に2本のリンク42、44を配設してリンク機構40を構成し、2本のリンク42、44をシートクッション30の収納位置状態では交差可能に前後方向に位置をずらして配置する。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用シートに関する。より具体的には、シートクッションの着座面が水平状態に配設される使用位置状態と、直立状態に配設される収納位置状態とに、該シートクッションの一側方を回動操作することにより配置切替え可能とされる車両用シートに関する。
シートクッションの一側方を跳ね上げて回動させ折り畳み状態とすることのできる折り畳み可能な車両用シートとして例えば特許文献1に開示される補助シートがある。特許文献1によれば、3列のシートが備えられたワンボックス型の乗用車において2列目のシートが左右両側のメインシートと、メインシート間に配置された折り畳み可能な補助シートで構成されている。この補助シートは、シートクッションの裏面中央において床面から上方へ延びる1本の主脚によりリンク構造を介して支持されている。シートクッションはリンク構造により跳ね上げ可能に構成されており、必要に応じて補助シートを跳ね上げて垂直にすることにより折り畳んでメインシート間に通路を設けることができる。このような折り畳み式の補助シートによれば、シートアレンジの自由度や車室内の移動性を向上させることができる。
特許第3768428号公報
上記特許文献1に記載の補助シートは、シートクッションの裏面がリンク構造で支持されているため、シートクッションを跳ね上げて垂直にすると、跳ね上げた際のシートの幅はシートクッションの厚みにリンク構造の厚みを加えた幅となる。したがって、折り畳み時に設けられる通路をより広くするために更に小幅にシートを折り畳もうとした場合、リンク構造を小さくするか、あるいはシートクッションを薄くすることが考えられる。しかしながらリンク構造を小さくするとシートクッションの支持強度が低下し、着座時の安定性が損なわれる可能性があるため好ましくない。一方、シートクッションを薄くすればクッション性が低下し乗り心地が損なわれる可能性がある。したがって、クッション性を損なうことなくシートを更に小幅に折り畳み可能とするのは困難であった。
そこで本発明は、シートクッションのクッションの厚みを低減することなくより小幅に折り畳むことのできる車両用シートを提供することを課題とした。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段をとる。
まず、第1の発明は、シートクッションの着座面が水平状態に配設される使用位置状態と、直立状態に配設される収納位置状態とに、該シートクッションの前後方向又は左右方向の一方における一側部を回動操作することにより配置切替え可能とされる車両用シートであって、前記シートクッションは前記一側部とは反対側の他側部でシートクッションを支持する支持構成体に四節リンク機構を介して前記使用位置状態と収納位置との間で回動可能に取付けられており、該四節リンク機構はシートクッションの使用位置状態で該シートクッションの前後方向又は左右方向の他方に面する周面と、該面の下方位置に配設された支持構成体の支持部位との間に配設された2本のリンクで構成されており、該2本のリンクは回動操作されたシートクッションの収納位置状態では交差可能に前後方向又は左右方向の他方で位置がずらされて配置されていることを特徴とする車両用シートである。
この第1の発明の車両用シートによれば、シートクッションの前後方向又は左右方向の一方における一側部を回動することにより、シートクッションの着座面が水平状態に配設される使用位置状態と、直立状態に配設される収納位置状態とに、容易に配置切替えすることができる。特に、シートクッションは回動操作される一側部とは反対側の他側部でシートクッションを支持する支持構成体に四節リンク機構を介して取付けられており、その四節リンク機構がシートクッション前後方向又は左右方向の他方に面する周面と、その面の下方位置に配設された支持構成体の支持部位との間に配設された2本のリンクで構成されていることにより、収納位置状態において2本のリンクをシートクッションの厚み範囲内に配置可能とすることができる。更に、この2本のリンクが回動操作されたシートクッションの収納位置状態では交差可能な構成をとることにより、2本のリンクをより幅狭に配置可能であり、より確実に収納位置状態において2本のリンクをシートクッションの厚み範囲内に配置可能とすることができる。したがって、シートクッションの厚みを低減することなくより小幅にシートを折り畳み可能とすることができる。
次に、第2の発明は、前記シートクッションの一側部に、該シートクッションが使用位置状態のときに該シートクッションを支持することができる脚部材を備えることを特徴とする上記第1の発明に記載の車両用シートである。
この第2の発明の車両用シートによれば、シートクッションが使用位置状態のときにそのシートクッションを支持することができる脚部材を備えていることにより、使用位置状態においてシートクッションは一側部が脚部材、他側部が四節リンク機構を介して支持構成体に支持され、その両側方で支持されることにより一側部に設けられたリンクのみで支持する場合と比較して四節リンク機構を小型化できる。それにより、より確実に収納位置状態において2本のリンクをシートクッションの厚み範囲内に配置可能とすることができる。
次に、第3の発明は、前記脚部材は前記シートクッションに取付けられており、前記シートクッションの使用位置状態と収納位置状態との配置切替えに伴って回動可能に、前記支持構造体にリンクを介して連結されており、該シートクッションの収納位置状態ではシートクッション下面に折り畳まれて収納可能とされていることを特徴とする上記第2の発明に記載の車両用シートである。
この第3の発明の車両用シートによれば、シートクッションの収納位置状態ではシートクッション下面に折り畳まれて収納可能とされているため、脚部材を含むシート全体を小幅に収納することができる。また、脚部材がシートクッションの配置切替えに伴って回動可能にリンク連結されてシートクッションに取付けられているため、シートクッションを回動操作させると同時に脚部材の配置をも容易に切替え可能であり、シートクッショが使用位置状態のときシートクッションの他側方を支持する配置とし、収納位置状態のときシートクッション下面に折り畳まれて収納された配置とすることができる。
上記第1の発明によれば、シートクッションの厚みを低減することなく小幅に折り畳み可能なシートを構成することができる。
上記第2の発明によれば、四節リンク機構をより小型化することができ、よりコンパクトに折り畳み可能なシートを構成することができる。
上記第3の発明によれば、脚部材を含むシート全体を小幅に収納することができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について説明する。本実施形態では、図1に示すように、前後方向に3列の座席12a〜12cを備えたワンボックス型の車両10において、前から2列目の座席12bにおいて車両の両側方位置に固定されたメインシート22,23の間に本発明のシートがサブシート20として設置されている。このサブシート20は、座面となるシートクッション30と背凭れとなるシートバック32とを備えている。図2及び図3に示すように、シートバック32はヒンジ34を介して回動可能にシートクッション30に連結されており、背凭れとなる起立位置状態と前倒させてシートクッション30の着座面30aに重ね合わせた前倒位置状態とに配置切替え可能に構成されている。シートクッション30は四節リンク機構40,41を介してメインシート22に回動可能に連結されており、着座面30aが水平状態に配設される使用位置状態と直立状態に配設される収納位置状態とに配置切替え可能に構成されている。サブシート20は、シートクッション30の使用位置状態のときにシートバック32を起立位置状態とすることにより着座面30aに着座可能であり(図2参照)、メインシート22,23に連続して2列目の座席12bを構成する(図1参照)。シートクッション30を収納位置状態とするときはシートバック32を前倒位置状態としてシートバック32を併せてシートクッション30を直立状態とさせることによりサブシート20がメインシート22の側面に沿った起立状態となり、メインシート22とメインシート23の間に間隔を設け通路14を設定することができる(図3参照)。
図5には、シートクッション30の使用位置状態を実線で示し、収納位置状態を二点鎖線で示した。なお、シートバック32は前倒位置状態として示した。シートクッション30は、使用位置状態からそのメインシート22側とは反対側に位置する左右方向の一側部(図5中実線で示すシートクッション30の右側の側部)を上方へ跳ね上げることにより回動させて収納位置状態へ切替えることができる。逆に収納位置状態からシートクッション30の一側部を押し下げることによりシートクッション30を水平状態に戻して使用位置状態へ切替えることができる。このようにシートクッション30のを跳ね上げ又は押し下げる回動操作により一側部とは反対側の他側部(図5中実線で示すシートクッション30の左側の側部)を中心としてシートクッション30を回動させ、使用位置状態と収納位置状態とに切替え可能となっている。
シートクッション30は、他側部が前後に配置された四節リンク機構40,41を介して支持アーム46,47に取付けられ回動可能に支持されている。一方、シートクッション30の一側部の下面30bにはシートクッション30が使用位置状態のときにシートクッション30を支持することのできる脚部材50が設けられている。
支持アーム46はL字状に屈曲して形成されており(図7参照)、支持部位46aと固定部位46bとにより構成されている。支持アーム46は、固定部位46bが隣接するメインシート22の下方に位置するフレーム部22aの前部側面にネジ止めされて固定されており、支持部位46aがシートクッション30の他側部の下方位置において先端側が下方にやや傾いて延びている。この支持アーム46が本発明の支持構成体に相当する。四節リンク機構40は、長尺な扁平形状の2本のリンク42,44で構成されている。リンク42,44はそれぞれシートクッション30の前面30cと支持アーム46の支持部位46aに対して回動可能に連結されている。
四節リンク機構40を構成する2本のリンク42,44は、互いに回動を妨げないよう前後方向に位置がずらされて配置されており、収納位置状態で交差可能とされている。以下、説明の便宜上支持アーム46に対する連結位置が図5中左側のリンク42を第1リンク、右側のリンク44を第2リンクと称する。図4に示すように第1リンク42は、アーム連結部42aが支持アーム46の支持部位46aの後面側に位置し、支持アーム46に図5で見て相対的に左側で回動可能に取付けられている。第2リンク44は、アーム連結部44aが支持部位46aの前面側に位置し、支持アーム46に図5で見て相対的に右側で回動可能に取付けられている。このように第1リンク42と第2リンク44とが支持アーム46の相反する面に配置されて互いに前後方向に位置がずらされて配置されている。シートクッション30の前面30cには、シートクッション30の使用位置状態において左右に並んだ位置関係で形成された取付け部48a,48bを有し、図5で見て右側に位置する取付け部48bが左側に位置する取付け部48aよりも前方に位置するように段違いに形成された段違いブラケット48が配設されている。第1リンク42と第2リンク44は前後方向にずれた位置関係を保ったまま、シートクッション連結部42b,44bのそれぞれが対応する段違いブラケット48の取付け部48a,48bに対して段付きボルト49a,49bで回動可能に取付けられている。図5に示すように第1リンク42と第2リンク44は、第2リンク44が相対的に長く形成されており、シートクッション30が水平状態(使用位置状態)では幅方向に重なり合わない位置関係で配置されているが、図3に示すように直立状態(収納位置状態)ではシートクッション連結部42b,44bが上下に並んだ位置関係となり、第1リンク42と第2リンク44とが交差して配置されている。
図7に示すように、支持アーム47は支持アーム46と前後方向で対称構造であり、メインシート22のフレーム部22aの後部側面に固定されている。シートクッション30の後面30eには段違いブラケット48と前後方向で対称構造の段違いブラケット(図示省略)が設けられている。四節リンク機構41は四節リンク機構40と前後方向で対称構造であり、2つのリンク43,45で構成されている。
図2及び図4によく示されるように、使用位置状態のときにシートクッション30の一側部を支持する脚部材50はU字状のパイプからなり、その両端50a,50bがシートクッション30の一側部の下面30bに回動可能に取付けられている。図5に示すようにシートクッション30が使用位置状態のときはシートクッション30の一側部の下方位置において真下に垂下した状態でシートクッション30を支持することができる支持状態をとり、図3に示すようにシートクッション30が収納位置状態のときはシートクッション30の下面30bに沿って垂下し、下面30bに形成された格納凹部30d内に折り畳まれて収納された格納状態をとる。脚部材50は、シートクッション30の使用位置状態と収納位置状態との配置切替えに伴って支持状態と格納状態との配置切替え可能に脚部材格納用リンク52を介して支持アーム46に連結されている。すなわち、脚部材格納用リンク52は、その一端が脚部材50の前方中間部に設けられた段付きボルト51aにナット51bで回動可能に連結されており、他端が支持アーム46に第2リンク44と同軸で回動可能に連結されており、脚部材50の回動を規制して配置切替えを案内可能に設けられている。
以上の構成の四節リンク機構40,41及び脚部材格納用リンク52により、シートクッション30の回動操作に伴い以下のとおりシートクッション30と脚部材50の配置が切替えられる。
まず、四節リンク機構40,41によるシートクッション30の使用位置状態から収納位置状態への配置切替えについて説明する。シートクッション30を一定方向に回動させる際、四節リンク機構40,41を構成する2本のリンクのうち、相対的にシートクッション30の他側部側に位置する第1リンク42,44は一定方向に回動し、相対的にシートクッション30の一側部側に位置する第2のリンク43,45は途中で回動方向を変えて回動する。四節リンク機構40,41は前後方向で対称構造とされており、シートクッションの配置切替えに際しても対称に動くため、ここでは図5を用いてシートクッション30の前面30cに設けられた四節リンク機構40を取り上げてその動きを具体的に説明する。図5に実線で示されるように、シートクッション30の使用位置状態では、第1リンク42,第2リンク44はともに図5中向かって左側にやや傾いて配置されている。第1リンク42はシートクッション30を跳ね上げて回動させるとアーム連結部42aを回動中心として一定方向、すなわち図5で見て時計回りに回動し、シートクッション30の収納位置状態では二点鎖線で42cとして示すように図5中右側に傾いて配置される。第2リンク44は、シートクッション30を回動させると、アーム連結部44aを回動中心として途中で回動方向を変えて回動する。すなわち先ず図5で見て時計回りに回動して二点鎖線で44cとして示すように図5中右側に傾いて配置され、次いで反時計回りに回動しシートクッション30の収納位置状態では二点鎖線で44dとして示すように略直立した位置まで戻り、各シートクッション連結部42b,44bが上下に並んだ位置関係をとる。
このようにシートクッション30が直立状態のとき第1リンク42と第2リンク44とが交差するように構成されていることにより、第1リンク42と第2リンク44の左右方向の間隔を狭くしても第1リンク42と第2リンク44とを干渉させることなくシートクッション30を直立状態まで回動させることができ、シートクッション30が直立状態の際にシートクッション30の厚み幅内に第1リンク42と第2リンク44とを納めることが可能となる。それにより、シートクッション30の収納位置状態においては、第1リンク42と第2リンク44のいずれもシートクッション30の厚みを超えて下面30bより突出せずに配置される。
なお、シートクッション30を収納位置状態から使用位置状態へ配置を切替える時は第1リンク42と第2リンク44は、上記の使用位置状態から収納位置状態への配置切替えとは逆の動きをする。このとき、第1リンクは図5で見て向かって反時計回りに回動し、支持アーム46の内面に突出して設けられたストッパ46cに当接して回動が止められて位置決めされる。
次に脚部材格納用リンク52による脚部材50の配置切替えについて説明する。図5に実線で示されるように、シートクッション30の使用位置状態では、脚部材格納用リンク52はシートクッション30の下方において略水平に張り出して配置されており、脚部材50は真下に垂下して配置されている(支持状態)。シートクッション30を跳ね上げて回動させると、脚部材格納用リンク52は図5で見て反時計回り、脚部材50はシートクッション30に対して相対的に時計回りに回動し、シートクッション30が直立状態となったとき、脚部材格納用リンク52はシートクッション30の下面30bに沿って略直立し、脚部材50は下面30bに沿って垂下した状態となる(格納状態)。このように、シートクッション30を跳ね上げる又は押し下げる回動操作をすることにより同時に脚部材50を支持状態又は格納状態とに配置を切替え、その配置を維持することができる。
既に詳述したしたように、サブシート20は、基本構成としてシートクッション30を回動操作することによりシートクッション30の配置切替え可能に構成されているが、その配置切替え機構に加え、シートクッション30を一定方向に回動させる際にシートクッション30に対する力の方向を切替える、いわゆるターンオーバー機構を備えている。本実施形態では、シートクッション30を一定方向に回動させる際に途中で回動方向を変えて回動するリンク(第2リンク44,45)の回動範囲において、一定の回動方向に作用する弾性力を発揮可能な弾性体を設けることによりターンオーバー機構が設定されている。すなわち、図7に示すように第2リンク44,45の回動軸と同軸の支軸58が前方の支持アーム46と後方の支持アーム47との間に掛架されており、その支軸58の前後両端に渦巻きバネ60,62が配設されていることによりターンオーバー機構が設定されている。前後の各四節リンク機構に設定されたターンオーバー機構の基本原理は同じであるから、ここでは図6及び図7を参照しながら前側の四節リンク機構40に設定されたターンオーバー機構を取り上げて詳細に説明する。
支軸58は、支持アーム46に溶接されて一体的とされている。渦巻きバネ60は、支軸58に巻きつけられた状態で一端60aが第2リンク44に固定されており、他端60bが支軸58に固定されている。渦巻きバネ60は、第2リンク44に固定された一端60aを図6で見て時計回りに変位させると巻きが緩み、反時計回りに変位させると巻きが締まるように支軸58に巻きつけられており、第2リンク44に対して一定の回動方向、すなわち図6で見て反時計回り方向に作用する弾性力を発揮可能に配設されている。シートクッション30が回動する際に第2リンク44が配置変化するのに伴い第2リンク44に固定された渦巻きバネ60の一端60aが変位させられてターンオーバー機構が作用する。
図6には図5に示されるシートクッション30の回動に伴う四節リンク機構の動きについて、ターンオーバー機構を説明するために第2リンク44の動きのみ示した。実線で示されるのは、シートクッション30が使用位置状態のときの第2リンク44の配置である。このとき渦巻きバネ60は弾性力を発揮しない自然状態として配置されている。シートクッション30を跳ね上げて回動させると第2リンク44は渦巻きバネ60は弾性力に抗して図6で見て時計回りに回動し、それにより渦巻きバネ60は巻きが緩まされる。第2リンク44が二点鎖線で示される44cの配置まで時計回りに回動し、シートクッション30が所定の角度に傾くと、第2リンク44は図6で見て反時計回りに回動しはじめる(図6中二点鎖線で示す矢印参照)。このとき巻きが緩まされていた渦巻きバネ60が巻き締まる方向、すなわち反時計回り方向に作用するに弾性力を発揮し、その弾性力により第2リンク44が反時計回りに回動させられる。第2リンク44が回動させられることによりシートクッション30は直立状態となる。このとき、第2リンク44は、二点鎖線で示す略直立した44dの配置であり、渦巻きバネ60が自然状態となる実線で示す位置まで巻き戻っていないため、第2リンク44は渦巻きバネ60の弾性力により図6で見て時計回り方向に付勢された状態となっている。したがって、渦巻きバネ60の弾性力によりシートクッション30は直立姿勢を保ち収納位置状態を保つことができる。
逆にシートクッション30を収納位置状態から使用位置状態に配置切替える回動操作に際しては、まず第2リンク44が図6で見て時計回りに回動するから渦巻きバネ60の弾性力に抗してシートクッション30を押し下げる。第2リンク44が渦巻きバネ60の弾性力に抗して巻きを緩ませながら二点鎖線で示す44cの配置となり、シートクッション30が所定の角度に傾くと、第2リンク44は図6で見て反時計回りに回動しはじめる。このとき、巻きが緩まされていた渦巻きバネ60が巻き締まる方向、すなわち反時計回りに弾性力を発揮し、その弾性力により第2リンク44が反時計回りに回動させられる。それによりシートクッション30が水平状態に戻されて使用位置状態となる。
以上の構成のターンオーバー機構により、シートクッション30は、使用位置状態と収納位置状態とに配置切替える回動操作の際に、先ず渦巻きバネ60の弾性力に抗してシートクッション30を所定角度まで跳ね上げ又は押し下げなければならない。したがって、車両10が振動したとしても振動によりシートクッション30が回動して不必要に配置切替えされにくい。また、配置を切替える場合には所定角度までシートクッション30を跳ね上げ又は押し下げさえすれば、渦巻きバネ60の弾性力により使用位置状態あるいは収納位置状態に切替えられて位置決めされるので、容易に配置切替えを行うことができる。
以上の構成のサブシート20によれば、以下の作用効果を奏する。
まず、四節リンク機構40がシートクッション30の直立状態で交差するように構成されていることにより、リンク42,44の間隔およびリンク43,45の間隔を狭くすることが可能であり、四節リンク機構40,41を小型化することができる。しかも、リンク42,44およびリンク43,45がシートクッション30の下面30bではなく前面30cおよび後面30eに取付けられていることにより、シートクッション30の収納位置状態においてはリンク42,44およびリンク43,45をシートクッション30の厚みを超えて下面30bより突出せずに配置させることができ、シートクッション30の厚みを減らすことなくサブシート20を小幅に折り畳むことが可能となる。それにより通路14をより広く確保することができる。
次に、シートクッション30が使用位置状態のときには、シートクッション30の他側部が支持アーム46,47に片持ちされているのみならず、シートクッション30の一側部が脚部材50により支持されるため、リンク42,44およびリンク43,45を小型化することができる。
次に、脚部材50を支持状態と格納状態とに配置切替え可能であり、脚部材格納用リンク52が設けられているため、シートクッション30を跳ね上げる又は押し下げる回動操作をすることにより同時に脚部材50を支持状態と格納状態とに配置切替えてその配置を維持することができる。したがって、一の配置切替え操作によりシートクッション30と脚部材50同時に配置切替え可能である。
次に、上記した構成のターンオーバー機構を有することにより、車両10が振動したとしても振動によりシートクッション30が回動して不必要に配置切替えされることがない。また、配置を切替える場合には所定角度までシートクッション30を跳ね上げ又は押し下げれば、渦巻きバネ60の弾性力により使用位置状態あるいは収納位置状態に切替えられて位置決めされるので、容易に配置切替えを行うことができる。しかも、このターンオーバー機構を構成する渦巻きバネ60は、支持アーム間に掛架された支軸58に巻きつけられて配設されているため、ターンオーバー機構を設けても四節リンク機構が大型化しない。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内でその他種々の実施形態が考えられるものである。
例えば、回動操作の方向を変更してもよい。すなわち、上記実施形態では、シートクッション30の左右方向の一側部を回動操作し他側部が回動中心となる例を示した。この場合、シートクッション30の左右方向の他側部において前後方向に面する周面(前面30c及び後面30e)に四節リンク機構40,41が配設されている。この実施形態とは回動操作の方向を変更して、シートクッションの前後方向の一側部を回動操作して前後方向の他側部を回動中心とすることもできる。その場合、シートクッションの前後方向の他側部において、左右方向に面する周面(左側面及び/又は右側面)に四節リンク機構が配設される。なお、シートクッションの回動操作の方向に関わらず、本発明のシートの車両に対する配設方向は限定されず、シートクッションの前後方向を車両の前後方向に配設しても車両の左右方向に配設してもよい。
また、上記実施形態では支持構成体としてメインシート22に一端が固定された支持アーム46,47を用いたが、床面からシートクッションの他側方の下方位置に直立する柱状部材を支持構成体として用いてもよい。
また、脚部材50は必ずしも設ける必要はない。脚部材を設ける場合、その形状はU字状だけでなく逆T字状や棒状等でもよい。脚部材格納用リンク52を設けずに、シートクッション30の回動に伴い脚部材を重力により相対的に回動させて配置を切替え、ストッパ等によりその配置で維持してもよい。また、脚部材はシートバックの下面のみならず、前面、後面又は側面に取付けてもよい。
本実施形態に係るシートがサブシートとして設置された車両の室内の斜視図である。 本実施形態に係るサブシートの使用位置状態の斜視図である。 図2に示すサブシートの収納位置状態の斜視図である。 図2に示すサブシートの四節リンク機構及び脚部材を拡大して示す分解斜視図である。 図2に示すサブシートの正面図である。 図5に示すサブシートの四節リンク機構を示す正面図であり、ターンオーバー機構を説明するための図である。 図6に示すサブシートの四節リンク機構の平面図である。
符号の説明
10 車両
14 通路
20 サブシート
22 メインシート
22a フレーム部
23 メインシート
30 シートクッション
30a 着座面
30b 下面
30c 前面
32 シートバック
40 四節リンク機構
41 四節リンク機構
42 第1リンク
43 (シートクッションの後面に設けられた第1)リンク
44 第2リンク
45 (シートクッションの後面に設けられた第2)リンク
46 支持アーム
47 支持アーム
48 段違いブラケット
50 脚部材
52 脚部材格納用リンク
58 支軸
60 渦巻きバネ

Claims (3)

  1. シートクッションの着座面が水平状態に配設される使用位置状態と、直立状態に配設される収納位置状態とに、該シートクッションの前後方向又は左右方向の一方における一側部を回動操作することにより配置切替え可能とされる車両用シートであって、
    前記シートクッションは前記一側部とは反対側の他側部でシートクッションを支持する支持構成体に四節リンク機構を介して前記使用位置状態と収納位置との間で回動可能に取付けられており、
    該四節リンク機構はシートクッションの使用位置状態で該シートクッションの前後方向又は左右方向の他方に面する周面と、該面の下方位置に配設された支持構成体の支持部位との間に配設された2本のリンクで構成されており、
    該2本のリンクは回動操作されたシートクッションの収納位置状態では交差可能に前後方向又は左右方向の他方で位置がずらされて配置されていることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記シートクッションの一側部に、該シートクッションが使用位置状態のときに該シートクッションを支持することができる脚部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記脚部材は前記シートクッションに取付けられており、前記シートクッションの使用位置状態と収納位置状態との配置切替えに伴って回動可能に、前記支持構造体にリンクを介して連結されており、該シートクッションの収納位置状態ではシートクッション下面に折り畳まれて収納可能とされていることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
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