JP4241800B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される車両用シートに係り、特に、ヘッドレストの折り畳みが可能な車両用シートに関する。
車両の室内空間を有効活用するために、シートバックの上端に取り付けられたヘッドレストをシートバックの前方側へ倒し、更に、シートバックとシートクッションとが互いに重なり合う状態までシートバックを倒すことができる車両用シートがある。このような構造の車両用シートは、上記のようにヘッドレストやシートバックを倒すことで大型の荷物を積載できる等、車両の室内空間を最大限活用できる。
一方、このような構造の車両用シートでは、ヘッドレストを倒した状態でもシートクッション上に乗員は着座できるが、ヘッドレストを倒した状態は着座に適した状態ではない。ここで、下記特許文献1に開示された構成では、ヘッドレストを倒すとアラーム等の警報システムが作動し、着座に適した状態ではないことを報知する。
特開2005−73833の公報
しかしながら、上記のように警報システムが作動してもシートクッション上への着座は可能であるため、この意味では改良の余地が多分に残されている。
本発明は上記事実を考慮して、着座に適さない着座不適状態では乗員の着座を規制できる車両用シートを得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る車両用シートは、乗員の着座に適した着座適切状態ではシートバックの上側の保持位置でヘッドレストが保持されて、前記保持位置での前記ヘッドレストの保持を解除して前記ヘッドレストを前記シートバックに対して移動させることで乗員の着座が不適切な着座不適状態に切り替えられるシート本体と、前記ヘッドレストが前記保持位置で保持された状態では前記ヘッドレストに形成された格納部に格納されると共に、前記ヘッドレストの移動による前記着座適切状態から前記着座不適状態への切り替わりに連動して前記格納部から抜け出て、前記シート本体に着座しようとする前記乗員の身体に干渉可能な位置へ移動する干渉手段と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係る車両用シートでは、シート本体を構成するシートバックの上側の保持位置でヘッドレストが保持された状態が乗員の着座に適した着座適切状態とされている。この着座適切状態からヘッドレストの保持を解除し、更に、ヘッドレストをシートバックに対して移動させると乗員の着座が不適切な着座不適状態に切り替わる。このように着座適切状態から着座不適状態に切り替わる際には、ヘッドレストに形成された格納部から干渉手段が抜け出る。このように干渉手段が格納部から抜け出た状態で乗員がシート本体に着座しようとすると干渉手段が乗員の身体に干渉する。これにより、着座不適状態で乗員がシート本体に着座することを規制できる。
なお、本発明において着座不適状態とは、あくまでもシート本体への乗員の着座が不適切な状態をさすのであって、シート本体への乗員の着座が不可能な状態さすものではなく、ましてや、シート本体への乗員の着座が危険な状態をさすものではない。
請求項2に記載の本発明に係る車両用シートは、請求項1に記載の本発明において、前記着座適切状態で前記格納部に格納される干渉部材と、前記着座適切状態から前記着座不適状態への前記シート本体の状態の変化に連動して前記格納部から前記干渉部材を抜け出させて前記着座範囲に前記干渉部材を移動させる連動手段と、を含めて前記干渉手段を構成したことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明に係る車両用シートによれば、着座適切状態ではシート本体に形成された収納部に干渉手段を構成する干渉部材が収納される。シート本体の状態が着座適切状態から着座不適状態に切り替わると、このシート本体の状態の切り替わりに干渉部材と共に干渉手段を構成する連動手段が連動し、連動手段によって格納部から干渉部材が抜け出る。このようにして格納部から干渉部材が抜け出た状態では乗員がシート本体に着座しようとすると干渉手段が乗員の身体に干渉する。これにより、着座不適状態で乗員がシート本体に着座することを規制できる。
このように、本発明に係る車両用シートでは、着座適切状態から着座不適状態に切り替わることで、連動手段が格納部から干渉部材を抜け出させる。このため、着座適切状態では干渉部材がシート本体に着座しようとする乗員の身体に干渉することがなく、乗員は違和感なくシート本体に着座でき、更に、着座適切状態から着座不適状態に切り替えた際には格納部に格納された干渉部材を特に操作することなく、シート本体に着座しようとする乗員の身体に干渉できる位置に移動させることができる。
請求項3に記載の本発明に係る車両用シートは、請求項1又は請求項2に記載の本発明において、前記シートバックの前面側へ前記ヘッドレストを回動可能として前記ヘッドレストが前記シートバックの前面側へ回動した状態を前記着座不適状態とし、この着座不適状態で更に前記シートバックが連結されたシートクッションの座面と前記シートバックの前面とが対向する状態まで前記シートバックを前記シートクッションに対して回動可能としたことを特徴としている。
請求項3に記載の本発明に係る車両用シートでは、シートバックの上側でのヘッドレストの保持を解除した状態では、シートバックの前面側へヘッドレストを回動させることができ、このようにヘッドレストがシートバックの前面側へ回動した状態が着座不適状態となる。さらに、このようにシートバックの前面側へヘッドレストを回動させた状態からシートバックの前面がシートクッションの座面と対向する状態までシートバックをシートクッションに対して回動させることができる。
このため、シートバックの前面とシートクッションの座面とが対向するように折り畳む途中の状態や、このような折り畳み状態から元の状態にする途中の状態で乗員がシート本体に着座しようとすれば、格納部から抜け出た干渉手段が乗員の身体に干渉する。これにより、着座不適状態で乗員がシート本体に着座することを規制できる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係る車両用シートでは、着座不適状態でシート本体に着座しようとする乗員の身体に干渉手段が干渉するため、着座不適状態で乗員がシート本体に着座することを規制できる。
請求項2に記載の本発明に係る車両用シートでは、着座適切状態では干渉部材に乗員の身体が干渉されることなくシート本体に着座でき、着座適切状態から着座不適状態に切り替えた際には格納部に格納された干渉部材を特に操作しなくても乗員の身体に干渉できる位置に移動させることができる。
請求項3に記載の本発明に係る車両用シートでは、シート本体の折り畳み途中の状態や、このような折り畳み状態から元の状態にする途中の状態のような着座不適状態で乗員がシート本体に着座することを規制できる。
〔第1の実施の形態の構成〕
<車両用シート10の基本構成>
図6には本発明の第1の実施の形態に係る車両用シート10の全体構成の概略が側面図によって示されている。
この図に示されるように、車両用シート10はシート本体の座部を構成するシートクッション12を備えている。シートクッション12は、例えば、平面視で矩形枠状のシートクッションフレーム(図示省略)を備えている。このシートクッションフレームは、弾性を有するクッション材等に覆われ、更に、このクッション材が布や皮、更には、合成樹脂材等により形成されたシートクッションカバー14に覆われている。
また、シートクッション12を構成するシートクッションフレームには複数のリンク片16の一端が車両用シート10の幅方向(左右方向)を軸方向とする軸周りに回動可能に連結されている。リンク片16の他端は車両のフロア18よりも低い位置に形成されたシート収容部20の底部の所定位置で車幅方向を軸方向とする軸周りに回動可能に連結されている。
すなわち、シートクッション12、全リンク片16、及びシート収容部20の床部はリンク機構を構成しており、リンク片16の他端部を中心としてリンク片16が軸周り一方へ回動すると、シートクッション12がリンク片16の一端に対して相対的に回動しつつリンク片16の他端部周りにシート収容部20の底部へ接近するように回動する。これにより、図6の二点鎖線にて示されるように、シートクッション12がシート収容部20内に収納される構成である。
一方、シートクッション12の後端側にはシート本体の背凭れを構成するシートバック22が設けられている。シートバック22は、例えば、正面視で矩形枠状又は下方へ向けて開口した凹形状のシートバックフレーム(図示省略)を備えている。このシートバックフレームは、弾性を有するクッション材等に覆われ、更に、このクッション材が布や皮、更には、合成樹脂材等により形成されたシートバックカバー26に覆われている。
シートバック22のシートバックフレームは、その下端側でシートクッション12のシートクッションフレームの後端側に連結されている。シートクッションフレームに連結されたシートバックフレームは、車両用シート10の幅方向(左右方向)を軸方向とする軸周りにシートクッションフレームに対して回動可能とされており、車両用シート10の幅方向を軸方向とする軸周りの一方へシートクッション12に対してシートバックフレームを回動させると、図6の二点鎖線で示されるように、シートクッション12とシートバック22とが互いに重なり合うように折り畳まれる。
また、シートバックフレームの上端側には図3に示される左右一対(図3では左右何れか一方のみを図示している)の支持部28が設けられている。これらの支持部28にはヘッドレストブラケット30が取り付けられている。ヘッドレストブラケット30は全体的に中空の管状部材を適宜に屈曲又は湾曲させることで形成されている。このヘッドレストブラケット30は長手方向が車両用シート10の幅方向(左右方向)に沿った横骨部32を備えている。横骨部32の長手方向両端からは下方へ向けて縦骨部34が延出されており、このため、ヘッドレストブラケット30は全体的に下方へ向けて開口した凹形状となっている(図3では一方の縦骨部34のみを図示している)。
これらの縦骨部34の横骨部32とは反対側の端部(すなわち、縦骨部34の下端部)からは横骨部32の長手方向外方側へ向けて取付部36が形成されている。一方の縦骨部34に形成された取付部36と他方の縦骨部34に形成された取付部36は車両用シート10の幅方向に沿って互いに同軸的に設けられており、これらの取付部36が上記の支持部28に取り付けられている。支持部28は車両用シート10の幅方向を軸方向とする軸周りに取付部36を回動可能に支持しており、このため、ヘッドレストブラケット30は取付部36を中心にしてシートバックフレームに対して回動できる。
図6に示されるように、このヘッドレストブラケット30にはシート本体を構成するヘッドレスト38が支持されている。図6に示されるように、車両用シート10を折り畳む際には、シートバック22の厚さ方向にシートバック22とヘッドレスト38とがシートバック22の厚さ方向に互いに対向するまで取付部36を軸にヘッドレスト38を回動させる。さらに、この状態でシートバック22の厚さ方向がシートクッション12の厚さ方向に概ね沿うまでシートクッション12に対してシートバック22を回動させ、ヘッドレスト38のシートバック22とは反対側の面をシートクッション12に当接させる。このようにして折り畳まれた車両用シート10を後方へ引っ張ると、シートクッション12がリンク片16の一端に対して相対的に回動しつつリンク片16の他端部周りにシート収容部20の底部へ接近するように回動し、図6の二点鎖線にて示されるように、車両用シート10が折り畳まれて格納される。
<着座規制装置50の構成>
一方、図1及び図2に示されるように、本車両用シート10は干渉手段としての着座規制装置50を備えている。着座規制装置50は干渉部材としての干渉バー52を備えている。干渉バー52は上記のヘッドレストブラケット30と同様に全体的に中空の管状部材を適宜に屈曲又は湾曲させることで形成されている。干渉バー52は長手方向が車両用シート10の幅方向(左右方向)に沿った横骨部54を備えている。横骨部54の長手方向両端からは下方へ向けて縦骨部56が延出されており、このため、干渉バー52は全体的に下方へ向けて開口した凹形状となっている。
これらの縦骨部56の横骨部54とは反対側の端部(すなわち、縦骨部56の下端部)からは横骨部54の長手方向外方側へ向けて取付部58(図3参照)が形成されている。一方の縦骨部56に形成された取付部58と他方の縦骨部56に形成された取付部58は車両用シート10の幅方向に沿って互いに同軸的に設けられており、これらの取付部58がヘッドレストブラケット30の縦骨部34に形成された支持部59に回転可能に支持されている。以上の構成の干渉バー52はヘッドレスト38の背面にて開口した収容孔60(図1及び図2参照)に収容されており、取付部58を軸にその軸周り一方へ干渉バー52が回動すると、横骨部54及び縦骨部56の横骨部54側がヘッドレスト38の外側へ移動する。
一方、図3に示されるように、干渉バー52の縦骨部56には連動手段としてのワイヤ62の一端が固定されている。ワイヤ62は収容孔60に収容された干渉バー52がヘッドレスト38の外側へ移動する際の干渉バー52の回動方向とは同方向に取付部58に掛け回された後に取付部58に形成された透孔64を通過して取付部58の内部に入り込んでいる。取付部58の内部に入り込んだワイヤ62は更に縦骨部34の内部を通過して支持部59に形成された透孔66を通過して取付部36の外側(但し、シートバック22の内側)に抜け出ている。
取付部36の外側に抜け出たワイヤ62は、支持部28にヘッドレスト38が折り畳まれる際の取付部36の回転方向とは反対向きに支持部28に掛け回された後に、シートバック22のシートバックフレーム等に固定されている。また、取付部58には図示しない付勢手段としてのリターンスプリングが設けられている。リターンスプリングは、例えば、捩じりコイルばねにより構成されており、その一端はヘッドレストブラケット30の縦骨部34に固定されている。また、このリターンスプリングの他端部は干渉バー52の取付部58や縦骨部56等に固定され、干渉バー52は取付部58周りに収容孔60へ入り込む向きへ付勢されている。
〔第1の実施の形態の作用、効果〕
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
図6において実線で示される着座適切状態の車両用シート10を折り畳んでシート収容部20に収納する際には、取付部36を軸にヘッドレストブラケット30が回動させられ、シートバック22の前方へヘッドレスト38が移動させられる。この状態で乗員は車両用シート10に着座できないわけではないが乗員の頭部の後方にヘッドレスト38が存在しないなど、車両用シート10は着座に適切な状態ではない(すなわち、車両用シート10は着座不適状態になっている)。
ここで、上記のように取付部36を軸にヘッドレスト38がシートバック22の前方側へ回動させられると、これに伴いワイヤ62が支持部28に巻き取られる。ワイヤ62の他端側はシートバック22のシートバックフレーム等に固定されていることから、支持部28よりもワイヤ62の他端側を支持部28が巻き取ることができないため、図4(A)及び(B)に示されるように、支持部28は透孔66からワイヤ62を引き出して巻き取ることになり、これにより、支持部28よりも一端側でワイヤ62が他端側へ引っ張られる。
他端側へ引っ張られたワイヤ62は干渉バー52の縦骨部56を引っ張り、図5(A)及び(B)に示されるように、リターンスプリングの付勢力に抗して干渉バー52を収容孔60から抜け出されるように取付部58周りに干渉バー52を回動させる。図2に示されるように、ヘッドレスト38がシートバック22の前方側へ回動させられると、ヘッドレスト38の背面が車両用シート10の前方側を向く。このため、収容孔60から抜け出た干渉バー52は車両用シート10の前方側を向いたヘッドレスト38の背面よりも前方に位置する。したがって、この状態で車両用シート10に乗員が着座しようとすると、収容孔60から抜け出た干渉バー52が乗員の背中に干渉する。これにより、例えば、図2の仮想線(二点鎖線)にて示されているようなシートバック22の前面とシートクッション12の座面とが対向するように車両用シート10を折り畳む途中や、このような折り畳み状態から元の状態(すなわち、車両用シート10への着座が可能な状態)にする途中の着座不適状態での車両用シート10に対する乗員の着座を規制できる。
なお、本実施の形態では、収容孔60への収納状態で干渉バー52をヘッドレスト38の下方へ向けて開口した凹形状とし、収容孔60から干渉バー52が抜け出る際にはシートバック22の前方へのヘッドレスト38の回動方向とは反対向きに干渉バー52が回動する構成であったが、例えば、図7に示されるように、収容孔60への収納状態で干渉バー52をヘッドレスト38の上方へ向けて開口した凹形状とし、収容孔60から干渉バー52が抜け出る際にはシートバック22の前方へのヘッドレスト38の回動方向と同じ向きに干渉バー52が回動する構成としてもよい。
また、本実施の形態では、干渉部材を凹形状に屈曲又は湾曲した干渉バー52としたが、例えば、図8に示されるように、干渉部材をプレート状の干渉プレート72としてもよい。
〔第2の実施の形態の構成〕
次に、本発明のその他の実施の形態について説明する。なお、以下の各実施の形態を説明するにあたり、前記第1の実施の形態を含めて説明している実施の形態よりも前出の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する
図9には本発明の第2の実施の形態に係る車両用シート90の要部の構成が断面図によって示されている。
この図に示されるように、本車両用シート90は着座規制装置50を備えておらず、代わりに干渉手段としての着座規制装置92を備えている。着座規制装置92は干渉部材としての干渉バー94を備えている。干渉バー94は横骨部54と一対の縦骨部56を備え、収容孔60への収納状態で全体的にヘッドレスト38の下方へ向けて開口した凹形状である点に関しては前記第1の実施の形態における干渉バー52と同じであるが、縦骨部56の横骨部54とは反対側の端部はシートバック22に形成された溝部96に入り込んでいる。
溝部96はシートバック22の上端部及び上端部近傍におけるシートバック22の前面にて開口しており、溝部96の内側で縦骨部56は移動可能である。さらに、縦骨部56の横骨部54とは反対側の端部には取付部98が設けられている。取付部98は車両用シート90の幅(左右)方向に貫通した円筒状に形成されており、その内側にはシートバックフレームを構成する支持シャフト100が貫通している。
この支持シャフト100はヘッドレストブラケット30を構成する縦骨部34の横骨部32とは反対側の端部に取付部36に代わって設けられた取付部102も貫通しており、支持シャフト100は取付部98及び取付部102の双方、すなわち、干渉バー94及びヘッドレスト38の双方を車両用シート90の幅方向を軸方向とする軸周りに回動可能に軸支している。
また、車両用シート90は連動手段としての連動機構104を備えている。連動機構104は揺動アーム106を備えている。揺動アーム106はその長手方向一端側にて車両用シート90の幅方向を軸方向とする軸周りにヘッドレストブラケット30の縦骨部34に回動可能に連結されている。この揺動アーム106の長手方向他端側には揺動アーム108の長手方向一端が車両用シート90の幅方向を軸方向とする軸周りに回動可能に連結されている。揺動アーム108の長手方向他端側は車両用シート90の幅方向を軸方向とする軸周りに回動可能に干渉バー94の縦骨部56に連結されている。
干渉バー94とヘッドレストブラケット30とは基本的に支持シャフト100周りに互いに相対回転が可能あるが、ヘッドレストブラケット30が干渉バー94に対して相対回転することで揺動アーム106と縦骨部34との連結部分、揺動アーム106と揺動アーム108との連結部分、及び揺動アーム108と縦骨部56との連結部分が直線的に並んだ状態では、干渉バー94とヘッドレストブラケット30とが互いに離間する向きへの相対回転が規制され、仮に、この状態から干渉バー94から離間させる向きへヘッドレストブラケット30を回動させようとすると、ヘッドレストブラケット30の回動に干渉バー94が追従する。
また、連動機構104は支持アーム110を備えている。支持アーム110は長手方向一端が揺動アーム106と揺動アーム108との連結部分で車両用シート90の幅方向を軸方向とする軸周りに揺動アーム106及び揺動アーム108の双方に対して相対回転可能に連結されている。支持アーム110の長手方向他端は干渉バー94の縦骨部56に形成されたガイド孔112に入り込んだ状態で縦骨部56に連結されている。ガイド孔112は車両用シート90の幅方向を軸方向とする軸周りに湾曲した長孔で支持アーム110の長手方向他端側はガイド孔112の長手方向一端と他端との間で移動しつつ車両用シート90の幅方向を軸方向とする軸周りに縦骨部56に対して回動できる。
さらに、本車両用シート90では付勢手段としてのリターンスプリングが設けられている。本車両用シート90のリターンスプリングは、捩じりコイルばね等により形成されており、その一端は例えば支持シャフト100に固定されて他端は干渉バー94の縦骨部56に固定され、収容孔60から干渉バー94を抜け出させる向きに干渉バー94を付勢している。
〔第2の実施の形態の作用、効果〕
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本車両用シート90では、上記のように干渉バー94はリターンスプリングによって収容孔60から抜け出る向きに付勢されているため、図9に示される着座適切状態から支持シャフト100を中心にヘッドレスト38をシートバック22の前方へ回動させても、この回動に干渉バー94は追従しない。このように干渉バー94が追従せずにヘッドレスト38をシートバック22の前方へ回動させると、図10に示されるように、収容孔60から干渉バー94が抜け出ると共に、連動機構104の揺動アーム106が縦骨部34との連結部分を中心に回動し、連動機構104の揺動アーム108が縦骨部56との連結部分を中心に回動する。
このように、ヘッドレスト38をシートバック22の前方へ回動させることでヘッドレストブラケット30が干渉バー94に対して離間するように所定角度回動すると、揺動アーム106と縦骨部34との連結部分、揺動アーム106と揺動アーム108との連結部分、及び揺動アーム108と縦骨部56との連結部分が直線的に並ぶ。この状態で更にヘッドレスト38をシートバック22の前方へ回動させると、干渉バー94とヘッドレストブラケット30とが互いに離間する向きへの相対回転が規制される。
このため、リターンスプリングの付勢力に抗して干渉バー94がヘッドレスト38の回動に追従して回動し、図11に示されるように、ヘッドレスト38がシートバック22の前方側へ回動した状態では、収容孔60から抜け出た干渉バー94が車両用シート90の前方側を向いたヘッドレストブラケット30の背面よりも前方に位置する。したがって、この状態で車両用シート90に乗員が着座しようとすると、収容孔60から抜け出た干渉バー94が乗員の背中に干渉する。これにより、例えば、図2の仮想線(二点鎖線)にて示されているようなシートバック22の前面とシートクッション12の座面とが対向するように車両用シート10を折り畳む途中や、このような折り畳み状態から元の状態(すなわち、車両用シート10への着座が可能な状態)にする途中の着座不適状態での車両用シート90に対する乗員の着座を規制できる。
また、この状態で揺動アーム106と揺動アーム108との連結部分が下降すると、干渉バー94が更に回動して下降してしまうが、揺動アーム106と揺動アーム108との連結部分を支持アーム110が支持して揺動アーム106と揺動アーム108との連結部分の下降を規制しているため、干渉バー94が更に回動して下降してしまうことがない。このため、着座不適状態での車両用シート90に対する乗員の着座を確実に規制できる。
〔第3の実施の形態の構成〕
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図12には本実施の形態に係る車両用シート130の要部の構成が斜視図によって示されており、図14には車両用シート130の要部の構成が断面図によって示されている。
図12及び図14に示されるように、本車両用シート130は支持シャフト100を備えておらず、代わりに支持シャフト132を備えている。支持シャフト132は車両用シート130の幅方向に沿って長手の棒状部材である点に関しては支持アーム110と同じであるが、車両用シート130の幅方向を軸方向とする軸周りにシートバック22のシートバックフレームに回転自在に連結されており、この支持シャフト132にヘッドレストブラケット30を構成する縦骨部34の横骨部32とは反対側の端部が一体的に連結されている。
このため、本車両用シート130ではシートバック22の前方側へヘッドレスト38を回動させると、ヘッドレスト38に対して支持シャフト132が一体的に回動する。また、この支持シャフト132が干渉バー94を構成する縦骨部56の横骨部54とは反対側の端部に設けられた取付部98を貫通しており、干渉バー94は支持シャフト132を軸に相対回転可能とされている。
また、本車両用シート130は連動機構104を備えておらず、代わりに連動手段としての差動部材134を備えている。差動部材134は略扇形状の一対の対向壁136を備えている。これらの一対の対向壁136は、車両用シート130の幅方向に沿って干渉バー94の一方の縦骨部56及びヘッドレストブラケット30の一方の縦骨部34を介して互いに対向するように設けられている(換言すれば、一対の対向壁136の間を一方の縦骨部56及び一方の縦骨部34が通過している)。
また、これらの対向壁136(更に詳細に言えば、対向壁136の形状を扇状とみなした場合の扇の要に相等する部分又は扇の要に相等する部分の近傍)には支持シャフト132が貫通しており、差動部材134は支持シャフト132を軸に回動可能とされている。また、差動部材134は当接壁138及び当接壁140を備えている。当接壁138は支持シャフト132を軸とする軸周り方向一方の側で干渉バー94の一方の縦骨部56及びヘッドレストブラケット30の一方の縦骨部34と対向しており、当接壁140は支持シャフト132を軸とする軸周り方向他方の側で干渉バー94の一方の縦骨部56及びヘッドレストブラケット30の一方の縦骨部34と対向している。
また、当接壁138と当接壁140とは対向壁136の外周部に沿って設けられていると共に、対向壁136を扇状とみなした場合の扇の要の部分の側で繋がっており、当接壁138及び当接壁140は全体的に側面視でU字形状に湾曲している。さらに、差動部材134には差動スプリング142が設けられている。差動スプリング142は、捩じりコイルばね等により形成されており、その一端は差動部材134に固定されていると共に他端は干渉バー94の縦骨部56に固定され、当接壁138に干渉バー94を圧接させている。
〔第3の実施の形態の作用、効果〕
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本車両用シート130では、図12及び図14に示される着座適切状態から支持シャフト132を中心にヘッドレスト38をシートバック22の前方へ回動させると、差動部材134の内側でヘッドレストブラケット30の縦骨部34が回動し、縦骨部34が差動部材134の当接壁140に接近する。但し、干渉バー94の縦骨部56は差動スプリング142の付勢力で差動部材134の当接壁138の側へ付勢されているため、縦骨部56が縦骨部34に追従して当接壁140に接近することはない。これにより、ヘッドレストブラケット30と干渉バー94との間に相対回転が生じ、収容孔60から干渉バー94が抜け出る。
次いで、縦骨部34が当接壁140に当接するまでヘッドレスト38が回動させられ、この状態から更にシートバック22の前方へ向けてヘッドレスト38が回動させられると、縦骨部34が当接壁140を押圧して支持シャフト132を軸に差動部材134を回動させる。このように縦骨部34に押圧された差動部材134が回動することで、当接壁138に干渉バー94の縦骨部56が押圧されて支持シャフト132を軸に干渉バー94が回動する。
これにより、図13及び図15に示されるように、ヘッドレスト38がシートバック22の前方側へ回動した状態では、収容孔60から抜け出た干渉バー94が車両用シート130の前方側を向いたヘッドレストブラケット30の背面よりも前方に位置する。したがって、この状態で車両用シート130に乗員が着座しようとすると、収容孔60から抜け出た干渉バー94が乗員の背中に干渉する。これにより、例えば、図2の仮想線(二点鎖線)にて示されているようなシートバック22の前面とシートクッション12の座面とが対向するように車両用シート10を折り畳む途中や、このような折り畳み状態から元の状態(すなわち、車両用シート10への着座が可能な状態)にする途中の着座不適状態での車両用シート130に対する乗員の着座を規制できる。
〔第4の実施の形態の構成〕
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
図16には本発明の第4の実施の形態に係る車両用シート160の要部の構成が斜視図によって示されており、図18には車両用シート160の要部の構成が断面図によって示されている。
これらの図に示されるように、本車両用シート160は干渉手段としての着座規制装置162を備えている。着座規制装置162は干渉部材としての平板状の干渉プレート164を備えている。この干渉プレート164に対応してヘッドレスト38には収納部166が形成されている。収納部166はヘッドレスト38の裏面にて開口するように形成されており、この収納部166の内側に干渉プレート164が入り込むことで干渉プレート164が収納部166に収納される。
また、干渉プレート164の裏面(ヘッドレスト38側の面)には支持ブロック168が一体的に固定されている。また、支持ブロック168の干渉プレート164とは反対側の端部からは当接フランジ170が干渉プレート164に対して略平行に延出されている。
さらに、着座規制装置162は筒体172を備えている。筒体172は上記の支持ブロック168及び当接フランジ170を内側に収容可能な筒形状に形成されている。筒体172の干渉プレート164側の端部には抜止フランジ174が形成されている。抜止フランジ174は筒体172の軸方向に沿って当接フランジ170と対向しており、筒体172の内側に位置した支持ブロック168が抜止フランジ174側に移動した際に、当接フランジ170が抜止フランジ174に当接することでそれ以上の支持ブロック168の移動が規制され、筒体172から支持ブロック168が抜け出ることが防止されている。
また、着座規制装置162は筒体176を備えている。筒体176は上記の筒体172を内側に収容可能な筒形状に形成されている。筒体176の干渉プレート164側の端部には抜止フランジ178が形成されている。抜止フランジ178に対応して筒体172の抜止フランジ174とは反対側の端部には当接フランジ180が形成されている。当接フランジ180は筒体176の軸方向に沿って抜止フランジ178と対向しており、筒体176の内側に位置した支持ブロック168が抜止フランジ178側に移動した際に、当接フランジ180が抜止フランジ178に当接することでそれ以上の筒体172の移動が規制され、筒体176から筒体172が抜け出ることが防止されている。
さらに、着座規制装置162はハウジング182を備えている。ハウジング182は上記の筒体176を内側に収容可能な有底筒形状(若しくは箱形状)に形成されており、ヘッドレスト38の内部に埋設されている。ハウジング182の干渉プレート164側の端部(底部とは反対側の端部)には抜止フランジ184が形成されている。抜止フランジ184に対応して筒体176の抜止フランジ178とは反対側の端部には当接フランジ186が形成されている。当接フランジ186は筒体176の軸方向に沿って抜止フランジ184と対向しており、ハウジング182の内側に位置した筒体176が抜止フランジ184側に移動した際に、当接フランジ186が抜止フランジ184に当接することでそれ以上の筒体176の移動が規制され、ハウジング182から筒体176が抜け出ることが防止されている。
さらに、ハウジング182の内側には連動手段を構成する圧縮コイルばね188が収容されている。圧縮コイルばね188はその一端がハウジング182の底部に当接している。また、圧縮コイルばね188の他端は筒体176、172の内側を通過して支持ブロック168に当接し、支持ブロック168、ひいては干渉プレート164を収納部166から押し出すように付勢している。
また、ハウジング182の内側には連動手段を構成するワイヤ190の一端側が入り込んでいる。ハウジング182の内側に入り込んだワイヤ190は更に筒体176、172の内側を通過し、ワイヤ190の一端は支持ブロック168に固定されている。ワイヤ190の他端側はヘッドレスト38の内側の所定位置を引き回されてヘッドレストブラケット30の内側に入り込んでいる。
さらに、ヘッドレストブラケット30の内側に入り込んだワイヤ190は更に支持シャフト132の内側を通る。シートバック22のシートバックフレームに設けられた巻取部192の近傍で支持シャフト132に形成された透孔(図示省略)を通過して支持シャフト132の外側に抜け出たワイヤ190は巻取部192に他端が係止されている。
巻取部192に係止されたワイヤ190の他端部と、ワイヤ190が通過可能に支持シャフト132に形成された透孔とは、ヘッドレスト38の回動に伴い接離するように設けられており、ヘッドレスト38がシートバック22の上方に位置する着座適切状態では、ワイヤ190の他端部と支持シャフト132に形成された透孔とが最も離間して巻取部192にワイヤ190が巻き取られ、ヘッドレスト38がシートバック22の前方へ回動するにつれて支持シャフト132に形成された透孔がワイヤ190の他端部に接近する。
〔第4の実施の形態の作用、効果〕
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本車両用シート160では、図16及び図18に示される着座適切状態から支持シャフト132を中心にヘッドレスト38をシートバック22の前方へ回動させると、支持シャフト132に形成された透孔が巻取部192におけるワイヤ190の固定部、ワイヤ190の他端部に接近して、ワイヤ190の他端部の支持シャフト132の透孔の接近量に応じた長さだけワイヤ190が緩む。このようにワイヤ190が緩むことでワイヤ190の緩み分だけ圧縮コイルばね188が支持ブロック168をハウジング182の底部から離間する方向へ移動させ、これにより、干渉プレート164が収納部166から抜け出る。
図17及び図19に示されるように、ヘッドレスト38がシートバック22の前方側へ回動した状態では、収納部166が本車両用シート160の前方側を向くため、この着座不適状態の車両用シート160に乗員が着座しようとすると、干渉プレート164が乗員の背中に干渉する。これにより、例えば、図2の仮想線(二点鎖線)にて示されているようなシートバック22の前面とシートクッション12の座面とが対向するように車両用シート10を折り畳む途中や、このような折り畳み状態から元の状態(すなわち、車両用シート10への着座が可能な状態)にする途中の着座不適状態での車両用シート160に対する乗員の着座を規制できる。
また、ヘッドレスト38の裏面が本車両用シート160の前方を向くまでヘッドレスト38が回動した着座不適状態では、できうる限りヘッドレスト38よりも前方側へ干渉プレート164が変位している方がよい。しかしながら、着座適切状態では収納部166に干渉プレート164が収納されていなくてはならず、しかも、支持ブロック168やハウジング182の収納スペースはヘッドレスト38の厚さよりも充分に小さくしなくてはならないという制約がある。
ここで、本車両用シート160の着座規制装置162は筒体172、176を備えているため、筒体172の貫通方向に沿った長さと筒体176の貫通方向に沿った長さとの和の分だけ、ハウジング182から支持ブロック168、ひいては、干渉プレート164を離間させることができる。しかも、ハウジング182の内側に筒体176が収容されて、この筒体176の内側に筒体172が収容され、更に、筒体172の内側に支持ブロック168が収容される。このため、干渉プレート164が収納部166に収納された状態でのハウジング182に対して干渉プレート164が接離する方向に沿った着座規制装置162の寸法を小さくでき、着座規制装置162を構成する各部材をヘッドレスト38に納めることができる。
なお、上記の各実施の形態は、本発明を構成する干渉手段(又は、干渉部材)をヘッドレスト38に設けた構成であったが、請求項1又は請求項2に記載の本発明の観点からすれば、干渉手段(又は、干渉部材)は着座不適状態において車両用シート10、90、130、160に着座しようとする乗員の身体に干渉して、乗員に違和感を与え、車両用シート10、90、130、160の状態が着座不適状態であると気付かせることができればよく、干渉手段を設ける部位がヘッドレスト38に限定されるものではない。
すなわち、例えば、シートバック22の前方側へのヘッドレスト38の回動に連動して、シートバック22の内部に設けられている干渉手段を構成する干渉部材がシートバック22の前方側で乗員の身体に干渉できる位置に移動する構成としてもよいし、シートバック22の前方側へのヘッドレスト38の回動に連動して、シートクッション12の内部に設けられている干渉手段を構成する干渉部材がシートクッション12の上側で乗員の身体に干渉できる位置に移動する構成としてもよい。
また、上記の各実施の形態では、シートバック22の前方側へヘッドレスト38を回動させた状態を着座不適状態としたが、着座不適状態がシートバック22の前方側へヘッドレスト38を回動させた状態に限定されるものではなく、車両用シート10、90、130、160への着座が不適切な状態であれば、車両用シート10、90、130、160の形態を問わず着座不適状態となる。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用シートの要部の斜視図で、着座適切状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用シートの要部の斜視図で、ヘッドレストを折り畳んだ着座不適状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用シートの要部の内部構造を示す正面図である。 図3の一点鎖線の円A内で示される部分を矢印B方向から見た図で、(A)が着座適切状態を示し、(B)が着座不適状態を示す。 図3の一点鎖線の円C内で示される部分を矢印D方向から見た図で、(A)が着座適切状態を示し、(B)が着座不適状態を示す。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用シートの全体構成の概略を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用シートの変形例を示す斜視図で、ヘッドレストを折り畳んだ着座不適状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用シートの別の変形例を示す斜視図で、ヘッドレストを折り畳んだ着座不適状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る車両用シートの要部の側面断面図で、着座適切状態を示す図である。 ヘッドレストが回動している状態を示す図9に対応した側面断面図である。 着座不適状態での図9に対応した側面断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る車両用シートの要部の斜視図で、着座適切状態を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る車両用シートの要部の斜視図で、ヘッドレストを折り畳んだ着座不適状態を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る車両用シートの要部の側面断面図で、着座適切状態を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る車両用シートの要部の側面断面図で、ヘッドレストを折り畳んだ着座不適状態を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る車両用シートの要部の斜視図で、着座適切状態を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る車両用シートの要部の斜視図で、ヘッドレストを折り畳んだ着座不適状態を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る車両用シートの要部の側面断面図で、着座適切状態を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る車両用シートの要部の側面断面図で、ヘッドレストを折り畳んだ着座不適状態を示す図である。
符号の説明
10 車両用シート
12 シートクッション(シート本体)
22 シートバック(シート本体)
38 ヘッドレスト(シート本体)
50 着座規制装置(干渉手段)
52 干渉バー(干渉部材)
62 ワイヤ(連動部材)
72 干渉プレート(干渉部材)
90 車両用シート
92 着座規制装置(干渉手段)
94 干渉バー(干渉部材)
104 連動機構(連動手段)
130 車両用シート
134 差動部材(連動手段)
160 車両用シート
162 着座規制装置(干渉手段)
164 干渉プレート(干渉部材)
188 圧縮コイルスプリング(連動手段)
190 ワイヤ(連動手段)

Claims (3)

  1. 乗員の着座に適した着座適切状態ではシートバックの上側の保持位置でヘッドレストが保持されて、前記保持位置での前記ヘッドレストの保持を解除して前記ヘッドレストを前記シートバックに対して移動させることで乗員の着座が不適切な着座不適状態に切り替えられるシート本体と、
    前記ヘッドレストが前記保持位置で保持された状態では前記ヘッドレストに形成された格納部に格納されると共に、前記ヘッドレストの移動による前記着座適切状態から前記着座不適状態への切り替わりに連動して前記格納部から抜け出て、前記シート本体に着座しようとする前記乗員の身体に干渉可能な位置へ移動する干渉手段と、
    を備える車両用シート。
  2. 前記着座適切状態で前記格納部に格納される干渉部材と、
    前記着座適切状態から前記着座不適状態への前記シート本体の状態の変化に連動して前記格納部から前記干渉部材を抜け出させて前記着座範囲に前記干渉部材を移動させる連動手段と、
    含めて前記干渉手段を構成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記シートバックの前面側へ前記ヘッドレストを回動可能として前記ヘッドレストが前記シートバックの前面側へ回動した状態を前記着座不適状態とし、この着座不適状態で更に前記シートバックが連結されたシートクッションの座面と前記シートバックの前面とが対向する状態まで前記シートバックを前記シートクッションに対して回動可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
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