JP2009035018A - 車両のサンルーフ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】
ルーフ部の剛性を維持しつつ、部品点数を削減しても、ルーフリッド駆動用モータのノイズを遮蔽出来る車両のサンルーフ構造を提供する。
【解決手段】
ルーフリッド駆動用モータ4を、車体15の屋根部14に車幅方向に沿って設けられるルーフレール部材26の近傍に設けてなる車両のサンルーフ構造である。
ルーフレール部材26には、ルーフリッド駆動用モータ4の後側面4b側に、近接して少なくとも一部を覆う縦フランジ部31が一体に延設されている。
また、ルーフレール部材26の後方に位置するリヤウインドウガラス11に、アンテナ12が設けられている。
そして、ルーフレール部材26は、ルーフリッド駆動用モータ4と、アンテナ12とに、少なくとも一部が重複するように介装されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の屋根部に、開閉可能なサンルーフ装置が設けられたルーフ部構造で、特に、ルーフリッド駆動用のモータが、リヤルーフレール近傍に設けられている車両のサンルーフ構造に関するものである。
従来の車両のサンルーフ構造としては、例えば、図6に示すようなものが知られている。
このようなものでは、屋根部上面側を覆うルーフパネル部材3の一部に、図示省略のルーフ開口部が、開口形成されている。
このルーフ開口部には、前後方向へスライド移動することにより、このルーフ開口部を開閉可能とするルーフリッドが設けられている。
このルーフリッドを駆動するルーフリッド駆動用モータ4は、このルーフ開口部3の後方に車幅方向に沿って設けられたルーフレール部材5の前側に位置している。
このルーフレール部材5は、主に、車室内側に位置するルーフレールインナパネル5aと、車外側に位置するルーフレールアウタパネル5bとの二枚が、上下方向で重ね合わせられて、構成されている。
また、このルーフレール部材5の後方に位置するリヤウインドウガラス11には、アンテナ12…が、設けられている。
そして、このアンテナ12…に、前記ルーフリッド駆動用モータ4のラジオノイズが入らないように、前記ルーフリッド駆動用モータ4の上面側4aの一部から下面側4cの一部に渡り、後側面4bを覆う金属製のモータノイズキャンセル用カバー部材6が、設けられている。
このモータノイズキャンセル用カバー部材6は、上面部6a及び下面部6c間を後側面部6bで連結する断面略コ字状を呈して、前記ルーフリッド駆動用モータ4毎に設けられている。
このルーフリッド駆動用モータ4は、前記ルーフパネル部材3と、前記ルーフレール部材5との間に介装されるサンルーフユニットモジュール7の下面側取付面7aに取り付けられている。
また、このルーフレール部材5の下面側には、ヘッドライニング部材8が、張設されている。
そして、このヘッドライニング部材8と、前記サンルーフユニットモジュール7との間には、このヘッドライニング部材8の面内,外方向へのベコツキを防止すると共に、衝撃を吸収するパッド部材9,10が設けられている。
次に、この従来の車両のサンルーフ構造の作用効果について説明する。
このように構成された従来の車両のサンルーフ構造では、前記モータノイズキャンセル用カバー部材6によって、前記ルーフリッド駆動用モータ4のノイズが遮蔽される。
このため、ルーフリッド駆動用モータ4のノイズが、前記リヤウインドウガラス11のアンテナ12によって、拾われる虞を減少させることができる。
また、前記ヘッドライニング部材8と、前記サンルーフユニットモジュール7との間に設けられたパッド部材9,10によって、このヘッドライニング部材8の面内,外方向へのベコツキが防止されると共に、衝撃が吸収される。
なお、他のサンルーフ装置が設けられたルーフ部構造としては、ルーフレール部材の上面側に上下方向で重複配置されているものも知られている(特許文献1.2参照)。
特許第2889451号公報 実公平3−12572号公報
近年、車両のサンルーフ構造では、ルーフ部2の開口部の面積を増大させたり、或いは、前後に2個の開口部を形成すると共に、上面側のルーフパネル部材3を、全面透明ガラス材料或いは、透明合成樹脂材料で構成して、一体感が演出されているものが知られている。
このようなものでは、開口部の面積の増大に伴い低下するルーフ部2の剛性を向上させるために、最も後方に位置するルーフレール部材5の各ルーフレールインナパネル5a及びルーフレールアウタパネル5bの板厚を増大させて対応していた。
また、前記ルーフリッド駆動用モータ4から生じるノイズを、遮蔽する為のモータノイズキャンセル用カバー部材6を、各ルーフリッド駆動用モータ4に装着しなければならない。
更に、前記パッド部材9,10を用いて、前記ヘッドライニング部材8の面内,外方向へのベコツキを防止すると共に、衝撃を吸収するようにしている。
このため、更に、ルーフ部2のサンルーフ装置の開口部と、前記ルーフレール部材5の前端縁5cとの間のスペースL1が減少し、開口部の開口面積を減少させるか、或いは、ルーフレール部材5の車両前後方向寸法L2を減少させなければならず、更に、ルーフ部2の剛性を確保することが困難なものとなっていた。
しかも、これらのモータノイズキャンセル用カバー部材6及びパッド部材9,10を追加する分、部品点数及び、組立工数が増大して、製造コストの上昇を抑制することが困難であるといった問題もあった。
そこで、本発明の目的は、ルーフ部の剛性を維持しつつ、部品点数を削減しても、ルーフリッド駆動用モータのノイズを遮蔽出来る車両のサンルーフ構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載されたものは、ルーフリッド駆動用モータを、車体の屋根部に車幅方向に沿って延設されるルーフレール部材の近傍に設けてなる車両のサンルーフ構造であって、前記ルーフレール部材には、前記ルーフリッド駆動用モータの後面側の少なくとも一部を覆う縦フランジ部を一体に延設したことを特徴とする車両のサンルーフ構造。
本発明によれば、車体の屋根部に延設されるルーフレール部材の近傍に設けられているルーフリッド駆動用モータが、該ルーフレール部材から延設された縦フランジ部によって、後面側の少なくとも一部が覆われている。
このため、後面側に放出されるノイズが、前記縦フランジ部によって、遮蔽されて、車体後方へ到達しない。
したがって、例えば、アンテナ等が、該ルーフレール部材よりも後方位置に装着されていても、前記ルーフリッド駆動用モータを該ルーフレール部材に近接させて設けて、前記ルーフ開口部の開口面積を拡大することができる。
また、別途、従来のようなモータノイズキャンセル用カバー部材が、不要となり、部品点数を削減することができる。
しかも、前記ルーフレール部材から、一体に延設された縦フランジ部によって、ルーフレール部の剛性が維持されるので、鋼板の板厚を増大させることなく、該ルーフレール部材の車両前後方向寸法を減少させることができる。
このため、更に、前記ルーフ開口部の開口面積を拡大したり、或いは、ルーフパネルとして、全面透明ガラス材料や透明合成樹脂材料で構成する等、造形の自由度を向上させることができる。
以下、本発明の最良の実施の形態の車両のサンルーフ構造を図面に基づいて説明する。
なお、前記従来の車両のサンルーフ構造と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
図1乃至図5は、この発明の実施の形態の車両のサンルーフ構造を示すものである。
まず、全体の構成を図2を用いて説明すると、この実施の形態の車両のサンルーフ構造では、車両13の屋根部14には、車体15のルーフ開口部16に、サンルーフユニット17が、上方から載置されて装着されるように構成されている。
この車体15のルーフ開口部16は、図3に示すように、車両前側に位置して、車幅方向に延設されるフロントルーフレール18と、このフロントルーフレール18の左,右側端部18a,18aが、内側縁19a,19aに接続されて、車両前後方向に向けて延設される左,右サイドルーフレール部19,19と、車両後側に位置して、車幅方向に延設されることにより、この左,右サイドルーフレール部19,19の内側縁19a,19aに、左,右側端部20a,20aを接続するリヤルーフレール部20とによって、周囲を囲まれて、屋根部14略全面に渡り、屋根部14上面の面積の半分以上となる比較的広い面積の開口が形成されている。
このルーフ開口部16には、車体15のセンタピラー21,21の上端部が、前記左,右サイドルーフレール部19,19に接続されている部分の近傍で、内側縁19a,19aには、車幅方向に長手方向を沿わせて延設されるセンタルーフレール部材22及びセンタルーフレインフォース23が、左,右両端部22a,22a及び23a,23aを各々接続することにより、車幅方向に沿って延設されている。
そして、このセンタルーフレール部材22によって、前記ルーフ開口部16は、前後に二分割されて、上面視略長方形形状の前側ルーフ開口部16aと、後側ルーフ開口部16bとが形成されている。
これらのセンタルーフレール部材22、フロントルーフレール18及びリヤルーフレール部20の下面側には、ヘッドライニング部材8が、張設されている。
そして、このヘッドライニング部材8と、前記サンルーフユニット17を構成するルーフモジュール骨格部材24との間には、このヘッドライニング部材8の面内,外方向へのベコツキを防止すると共に、衝撃を吸収するパッド部材9が、一部設けられている。
また、前記サンルーフユニット17には、ルーフリッド駆動用モータ4,4等が、装着される前記ルーフモジュール骨格部材24と、このルーフモジュール骨格部材24の上面側を覆う全面透明ガラス材料製のルーフパネル部材25とを有している。
このうち、前記ルーフモジュール骨格部材24には、前記前側ルーフ開口部16aと、後側ルーフ開口部16bとに対応して、前側開口部24a及び後側開口部24bが開口形成されると共に、後側開口部24bの後側縁24cには、左,右に独立して、下側に開口部を有する凹状のモータ取付凹部24d,24dが設けられている。
更に、前記ルーフパネル部材25には、前記前側ルーフ開口部16a及び前側開口部24aに対応して、前側開口部25aを有している。
この前側開口部25aには、サンルーフリッド25bが、前記ルーフリッド駆動用モータ4のうち、一方の回転駆動によって、車両前後方向にスライド移動することによって、開閉可能となるように設けられている。
また、前記ルーフリッド駆動用モータ4のうち、他方は、このサンルーフリッド25bの内側に位置する図示省略のサンシェードを、車両前後方向にスライド移動させることによって、この前側開口部25aを開閉塞可能とするように構成されている。
なお、図3中、二点鎖線で示す略長方形の枠線25cは、前記後側開口部24bの周縁に対応する明かり取り部25dの境界を示していて、前記ルーフパネル部材25の略全面と、前記サンルーフリッド25bとに、同一系色のスモーク塗装を施すことにより、屋根部14略全面に渡り一体感が醸し出されるように演出されている。
また、前記サンルーフリッド25b及びサンシェードを駆動するルーフリッド駆動用モータ4,4は、図1に示すように、各々前記ルーフモジュール骨格部材24のモータ取付凹部24d,24dの下面側に設けられた台座部24e,24eに固定されると共に、このルーフ開口部16の後方に車幅方向に沿って設けられたリヤルーフレール部20のルーフレール部材26の前側近傍に位置している。
このルーフレール部材26は、車室内側に位置するルーフレールインナパネル27と、車外側に位置するルーフレールアウタパネル28との二枚が、上下方向で重ね合わせられて、主に構成されている。
また、このルーフレール部材26の後方には、シール部材29を介在させて、リヤウインドウガラス11が装着されて位置している。このリヤウインドウガラス11には、アンテナ12…が、埋設されて設けられている。
そして、前記ルーフレール部材26のルーフレールアウタパネル28の前側フランジ部30が、前記ルーフリッド駆動用モータ4と、前記アンテナ12…との間に、少なくとも一部が介装されている。
この前側フランジ部30には、前記ルーフリッド駆動用モータ4の後面側4bに、一定の間隔を有しながら近接して対向し、上下方向で、少なくとも一部を覆う縦フランジ部31が一体に延設されている。
この実施の形態の前記縦フランジ部31は、前記ルーフレール部材26を構成する上側の一枚のルーフレールアウタパネル28の前記前側フランジ部30の前縁部を、プレス成型を施す際に、一体のまま、下方に向けて屈曲することにより構成されている。
この前側フランジ部30の縦フランジ部31は、車幅方向に沿って、前記屋根部14の略全幅に渡って設けられていて、図1に示すように、屈曲点30aにおけるこの縦フランジ部31の下方への折れ曲がりにより、この縦フランジ部31と、前記ルーフレールアウタパネル28の上面部28aとの間に形成される角度α(α=約90度以上)が、前記ヘッドライニング部材8からの上方への荷重入力で、弾性変形可能となるように、屈曲点30aから下方へ延設される縦壁面31aを車両前側に向けて傾斜させる角度となるように構成されている。
また、図4に示すように、この縦フランジ部31の車幅方向略中央には、上面部32aを前記ルーフレールアウタパネル28の上面部28aと略面一とすると共に、車両前方に向けて、上面視及び水平断面形状を略山型とするように、膨出されたビード部32が設けられている。
更に、この上面部32aには、上下方向に貫通されることにより、前記サンルーフユニット17の下面側から凸設されるロケートピンと係合するサンルーフロケート用孔33dが、開口形成されている。
この実施の形態では、前記ビード部32が、車幅方向略中央に設けられることにより、前記縦フランジ部31が、左,右に略対称形状に分割されて、一対の左,右縦フランジ部31a,31aが形成されている。
更に、この実施の形態では、図1に示す様に、前記縦フランジ部31の下縁部が、前記屋根部14の車室内側に貼設されるヘッドライニング部材8の上面側8aに近接されて、車両前方へ向けて一体に屈曲形成されて、ベコツキ防止部としての水平フランジ部33が設けられている。
この実施の形態の水平フランジ部33は、図4に示すように、前記ルーフ開口部16の後側ルーフ開口部16bの左,右コーナ部16c,16cに設けられて、前記左,右サイドルーフレール19,19と、このリヤルーフレール部20との間を連結する上面視略三角形形状の左,右コーナ水平フランジ部33a,33aを有している。
また、この水平フランジ部33は、前記ビード部32の下縁部に、上面視略弓状に形成される中央水平フランジ部33cを有している。
更に、この水平フランジ部33は、前記各左,右コーナ水平フランジ部33a,33aと、中央水平フランジ部33cとの間を、車幅方向で一体に連結するように、前記モータ収納凹部24d,24dに対応する位置に設けられて、前記ルーフリッド駆動用モータ4の下面側4cを一部覆うモータ収納部水平フランジ部33b,33bを有している。
次に、この実施の形態の車両のサンルーフ構造の作用効果について説明する。
この実施の形態では、車体15の屋根部14に延設されるリヤルーフレール部20の前側近傍に設けられているルーフリッド駆動用モータ4が、このリヤルーフレール部20を構成するルーフレールアウタパネル28の前縁部に形成された前側フランジ部30及び、前側フランジ部30から、車両下方へ向けて、傾斜角度を与えられて延設された縦フランジ部31が、上下方向で、後側面4b側の少なくとも一部を覆うように設けられて、これらの前記ルーフリッド駆動用モータ4と、前記アンテナ12との間に、少なくとも一部が介装されている。
このため、前記ルーフリッド駆動用モータ4から後側面4b側に放出されるノイズ(電磁波)が、この前側フランジ部30及び縦フランジ部31によって、遮蔽されて、車体後方へ到達しない。
したがって、例えば、前記リヤウインドウガラス11に埋設されたアンテナ12等が、リヤルーフレール部20よりも、車体15の後方位置に装着されていても、このアンテナ12に近接する方向である車両後方へ寄せて、前記リヤルーフレール部20に、前記ルーフリッド駆動用モータ4を近接させて設けることにより、前記ルーフ開口部16の開口面積を拡大することができる。
また、別途、従来のようなモータノイズキャンセル用カバー部材6及びこのモータノイズキャンセル用カバー部材6の取付に必要となるボルト部材等の固定具が、不要となり、部品点数を削減することができる。
しかも、前記ルーフレール部材26のルーフレールアウタパネル28から、一体に延設された縦フランジ部31によって、リヤルーフレール部20の剛性が維持されるので、鋼板の板厚を増大させることなく、ルーフレール部材26の車両前後方向寸法L3を減少させることができる。
このため、更に、前記ルーフ開口部16の開口面積を拡大したり、或いは、ルーフパネル部材25として、この実施の形態のように、全面透明ガラス材料を用いたり、或いは、透明合成樹脂材料で、このルーフパネル部材25を構成する等、造形の自由度を向上させることができる。
また、前記縦フランジ部31は、前記ルーフレール部材26を構成する一枚のルーフレールアウタパネル28の前縁部に位置する前側フランジ部30を、屈曲点30aから、下方に向けて屈曲されることにより、一体に形成されている。
したがって、前記ルーフレールインナパネル27との間に形成される断面形状の上下方向寸法を増大させること無く、前記ルーフレールアウタパネル28の剛性を向上させることができる。
このため、左,右の座席部のヘッドクリアランスを増大させる等、スペース効率を良好なものとすることができる。
更に、この実施の形態では、前記水平フランジ部33が、車幅方向略全域に渡り形成されているので、前記ヘッドライニング部材8の上面側8aが、この水平フランジ部33の近接によって、内側から当接支持されて、ベコツキ感を減少させることができる。
このため、従来のようなパッド部材10等を減少させることが出来て、この点においても、部品点数を減少させることができる。
更に、前記パッド部材10を省略できるので、ルーフ開口部16の後側縁から、ルーフレール部材26の前端縁までの寸法L4を減少させることができる。
このため、前記ルーフリッド駆動用モータ4,4が固定される位置を、前記縦フランジ部31の縦壁面31a,31aに近接させることができるので、この点においても、ルーフ開口部16の開口面積を増大させることができる。
しかも、この屈曲点30aの縦フランジ部31と、前記ルーフレールアウタパネル28の上面部28aとの間に形成される折り曲がり角度αが、約90°以上となるように設定されて、車両前側に向けて、この縦壁面31aが、車両前方に傾斜する角度が与えられて、前記縦フランジ部31が延設されている。
このため、車室内側から加わる前記ヘッドライニング部8の下面側から上方へ向けての荷重入力で、図1中二点鎖線で示されるように、この縦フランジ部31の縦壁面31aが、車両前方へ向けて、折れ曲がり角度αを拡大させながら弾性変形する。
この際、前記車両前方方向へ延出された水平フランジ部33が、前記ヘッドライニング部8の上面側8aに対して、面当たりされている。
このため、前記荷重入力が、有効に前記縦フランジ部31から屈曲点30aまで、伝達されて、この屈曲点30a廻りに、図1中時計回りのモーメントの発生を促すことができる。
従って、常に、前記縦壁面31aの変形方向が、車両前方となるようにコントロールされるので、荷重入力に対する吸収量の設定等を容易に行うことができる。
更に、この実施の形態では、前記ビード部32が、前記縦フランジ部31の車幅方向略中央から、上面部32aを前記ルーフレール部材26のうち、ルーフレールアウタパネル28の上面部28aと、略面一とすると共に、車両前方に向けて膨出されている。
このビード部32の上面部32aと、膨出された側面部32bとの間に形成される上面視略弓形形状の前記曲線32cによって、縦フランジ部31の車両前後方向へのバタツキが、抑制されて、車幅方向略中央で、前記リヤルーフレール部20に高剛性を与えることができる。
従って、前記左,右の座席部の上方に位置する前記縦壁面31a,31aの弾性変形に最も影響を与えること少ない車幅方向略中央部で、ルーフレール部材26の剛性を向上させることができる。
また、剛性が向上した前記ビード部32の上面部32aは、前記サンルーフロケート用孔33dが、開口形成されているので、前記ルーフモジュール骨格部材24の取付時の位置精度を向上させることができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
即ち、前記実施の形態では、前側フランジ部30の特に、縦フランジ部31が、前記ルーフレール部材26の一部として、前記ルーフリッド駆動用モータ4と、前記アンテナ12との間に、介装されているが、特にこれに限らず、後側フランジ部等、ルーフレール部材26のどの部分であってもよいことは当然である。
また、前記縦フランジ部31は、前記ルーフレール部材26の前側フランジ部30に設けられているが、特にこれに限らず、例えば、後側フランジ部から、下方へ向けて延設されている縦フランジ部等、前記ルーフリッド駆動用モータ4の後側面4b側を覆うものであれば、形状、寸法及び材質が特に限定されるものではない。
本発明の実施の形態の車両のサンルーフ構造で、図4中A−A線に沿った位置での断面図である。 実施の形態の車両のサンルーフ構造で、車両のルーフ部の外観を説明し、車体左側面側の上方から見た斜視図である。 実施の形態の車両のサンルーフ構造で、車両のルーフ部の分解斜視図であるる 実施の形態の車両のサンルーフ構造で、リヤルーフレール部材の斜視図である。 実施の形態の車両のサンルーフ構造で、図4中B−B線に沿った位置での断面図である。 従来例の車両のサンルーフ構造で、図4中A−A線に沿った位置に相当する位置での断面図である。
符号の説明
4,4 ルーフリッド駆動用モータ
4b 後側面
11 リヤウインドウガラス
12 アンテナ
14 屋根部
15 車体
16 ルーフ開口部
17 サンルーフユニット
25b サンルーフリッド
26 ルーフレール部材
28 ルーフレールアウタパネル
28a 上面部
30 前側フランジ部
31 縦フランジ部
31a,31a 縦壁面
32 ビード部
33 水平フランジ部

Claims (7)

  1. ルーフリッド駆動用モータを、車体の屋根部に車幅方向に沿って延設されるルーフレール部材の近傍に設けてなる車両のサンルーフ構造であって、
    前記ルーフレール部材には、前記ルーフリッド駆動用モータの後面側の少なくとも一部を覆う縦フランジ部を一体に延設したことを特徴とする車両のサンルーフ構造。
  2. 車体の屋根部に開口形成されたルーフ開口部に設けられて、前後方向へスライド移動するルーフリッドを有し、該ルーフ開口部の後方に車幅方向に沿って設けられたルーフレール部材の近傍に、該ルーフリッドを駆動するルーフリッド駆動用モータが設置されると共に、該ルーフレール部材の後方に位置するリヤウインドウガラスにアンテナが設けられた車両のサンルーフ構造であって、
    前記ルーフレール部材は、前記ルーフリッド駆動用モータと、前記アンテナとの間に、少なくとも一部が介装されるよう、縦フランジ部が一体に延設されていることを特徴とする車両のサンルーフ構造。
  3. 前記縦フランジ部は、前記ルーフレール部材を構成する少なくとも一枚のパネルの前縁部を下方に向けて屈曲することにより構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の車両のサンルーフ構造。
  4. 前記縦フランジ部の下縁部を、前記屋根部の車室内側に貼設されるヘッドライニング部材に近接させたベコツキ防止部とすることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の車両のサンルーフ構造。
  5. 前記縦フランジ部の下方への折れ曲がり角度が、前記ヘッドライニング部からの上方への荷重入力で、弾性変形可能となるように、屈曲点から下方へ延設される縦壁面を傾斜させるように構成されていることを特徴とする請求項4記載の車両のサンルーフ構造。
  6. 該縦フランジ部の下縁部には、車両前方へ向けて一体に屈曲形成される水平フランジ部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項記載の車両のサンルーフ構造。
  7. 前記縦フランジ部は、車幅方向に沿って、前記屋根部の略全幅に渡って設けられると共に、該縦フランジ部の車幅方向略中央には、上面部を前記ルーフレール部材の上面部と略面一とすると共に、車両前方に向けて膨出するビード部を設けたことを特徴とする請求項2乃至6の何れか一項記載の車両のサンルーフ構造。

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