JP5668039B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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本発明は、車体の前面を覆うフロントグリルにおける左右のヘッドライト周辺部分が改良された車体前部構造に関する。
一般的な乗用車等の車両の前部は、エンジンルームの上部開口がエンジンフードによって開閉可能に覆われ、該エンジンフードの前端部の下方に左右のヘッドライトが設けられている。また、車体の前面はフロントグリルによって覆われている。車体の前部の車幅方向外面は左右のフロントフェンダによって覆われている。このような車体前部構造は、特許文献1〜2によって知られている。
特許文献1で知られている車体前部構造では、エンジンフードの前端部全体にわたり裏側にウェザストリップが設けられている。エンジンフードの前端部と左右のヘッドライトの間には隙間がある。この隙間は、エンジンフードを閉じることによってシールされる。
特許文献2で知られている車体前部構造では、エンジンフードを閉じた際、エンジンフードの前端部のなかの左右のヘッドライトに対向する位置に、シール部材が設けられている。エンジンフードを閉じることにより、エンジンフードの前端部と左右のヘッドライトとの間がシールされる。このようにシールすることにより、雨水などの水の浸入を防ぐとともに、エンジンフードの前端部と左右のヘッドライトとの間の間隙が見えなくなり、見栄えが向上する。
特許文献1及び特許文献2に係る技術では、エンジンフードを上から閉じることにより、シール部材は圧着方向のシール機能を発揮する。
ところで、一般に、フロントグリルは車体に対して車体前後方向に脱着することが可能な構成である。該フロントグリルを脱着するときには、左右のフロントフェンダに擦れないように、細心の注意を払う必要があり、組み付け性を高める上で改良の余地がある。また、車両が走行風を受けたときに、該走行風の風圧によりフロントグリルが変位した場合であっても、左右のフロントフェンダに擦れないような、何らかの配慮が必要である。しかも、擦れ現象を回避しつつ、車両の外観性を高めることが求められる。車両の外観性を高めるには、フロントグリルと左右のフロントフェンダとの間の間隙がないことが求められる。
しかし、特許文献1〜2で知られている車体前部構造では、フロントグリルを車両前後方向にスライドさせて車体に取り付ける場合の、左右のフロントフェンダに対する擦れ対策や、フロントグリルと左右のフロントフェンダとの間の間隙対策に関して、考慮されていない。
特開平07−117723号公報 特開2005−324587公報
本発明は、例えば、フロントグリルを車両前後方向にスライドさせて脱着したり、走行風によりフロントグリルが変位しても、フロントグリル及びフロントフェンダが傷付くことがないと共に装着時にフロントフェンダとの隙間を埋めることができる車両前部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体の前面を覆うフロントグリルと、前記車体の前部の車幅方向外面を覆う左右のフロントフェンダと、前記車体の前上部を覆うフードと、を含む車体前部構造において、前記フロントグリルは、意匠面を形成する意匠面部に、前記左右のライトの照射面の周縁を取り囲むための環状の左右のライト周縁部を有し、該左右のライト周縁部の各々の一部は、前記左右のライトと前記左右のフロントフェンダとの間隙に位置するとともに、該左右のフロントフェンダに対向する部位に、前記車体の前後方向に延びる左右の縦壁部を有し、該左右の縦壁部には、該左右の縦壁部と前記左右のフロントフェンダとの間の間隙を埋めるための左右の弾性部材が配設され、前記左右の弾性部材は、前記左右のフロントフェンダと前記フードとの間の隙間に位置する部位に遮光用の遮光片を有していることを特徴とする。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記左右の弾性部材は、前記左右の縦壁部に沿って車両後方へ真っすぐに延びた左右ガイド部と、該左右のガイド部の前端に設けられた左右の突起部とを有し、該左右の突起部は、前記左右のフロントフェンダ側へ隆起していることを特徴とする。
請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記左右のガイド部は、後端に左右の縁部を有し、該左右の縁部は、左右の縦壁部の後端部を覆うように延びていることを特徴とする。
請求項4に記載のごとく、好ましくは、前記左右の遮光片は、前記左右のライト周縁部の裏面に重ね合わせることが可能な左右の重ね合わせ部を有し、該重ね合わせ部は、前記裏面に形成されているリブに嵌め込み可能な凹部を有していることを特徴とする。
請求項5に記載のごとく、好ましくは、前記左右のライト周縁部の裏面には、前記左右のライトの照射面に当接することが可能なスペーサーが設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、車体に対して、フロントグリルを車体前後方向に脱着するときに、左右の縦壁部と左右のフロントフェンダとの間に、左右の弾性部材が介在する。このため、左右のライト周縁部がフロントフェンダに直接に接触して擦れることはない。車体に対するフロントグリルの組み付け性を高めることができる。また、車両が走行風を受けたときに、該走行風の風圧によりフロントグリルが変位した場合であっても、左右のライト周縁部がフロントフェンダに直接に接触して擦れることはない。従って、フロントグリルとフロントフェンダとが互いに擦れることによる、傷付きや塗膜の剥がれを、より一層防止することができる。しかも、左右の縦壁部と左右のフロントフェンダとの間の間隙を、左右の弾性部材によって塞ぐので、車両の外観性をより高めるとともに、間隙の部分のシール性を高めることができる。
又左右の弾性部材は、左右のフロントフェンダとフードとの間の隙間に位置する部位に、遮光用の遮光片を有している。左右のライトの照射面(レンズ面)の断面内を透過したライトの光が、左右のフロントフェンダとフードとの間の隙間から漏れないように、遮光片によって規制することができる。このため、フロントグリルを大きくしたり、左右のライトの配置を変更することなく、ライトの光が外部漏洩を簡単に防止することができる。
請求項2に係る発明では、左右の弾性部材のガイド部の前端に設けられた左右の突起部が、左右のフロントフェンダ側へ隆起している。車体にフロントグリルが組み付けられた状態において、左右の突起部は左右のフロントフェンダに強く接触することができる。このため、左右の縦壁部と左右のフロントフェンダとの間のシール性をより高めることができるとともに風切り音が低減でき、更には車両の外観性をより高めることができる。
請求項3に係る発明では、左右のガイド部の後端に、左右の縁部が設けられている。該左右の縁部は、左右の縦壁部の後端部を覆うように延びている。このため、車体に対して、フロントグリルを車体前後方向に脱着するときに、左右の縦壁部の後端が左右のフロントフェンダに接触することはない。従って、左右のフロントフェンダに対する左右の縦壁部の後端部の擦れに注意を払う必要がない。車体に対するフロントグリルの組み付け性を一層高めることができる。
請求項4に係る発明では、左右の遮光片は、左右のライト周縁部の裏面に重ね合わせることが可能な左右の重ね合わせ部を有している。該重ね合わせ部は、左右のライト周縁部の裏面に形成されているリブに嵌め込み可能な凹部を有している。このため、左右の遮光片の左右の重ね合わせ部を、左右のライト周縁部の裏面に重ね合わせことによって、該裏面に形成されているリブに対し、左右の重ね合わせ部の凹部を嵌め込むことができる。従って、左右のライト周縁部に対して左右の遮光片がバタツクことなく、確実に固定することができる。
請求項5に係る発明では、左右のライト周縁部の裏面には、左右のライトの照射面に当接することが可能なスペーサーが設けられている。このため、車体にフロントグリルを組み付けるときや、走行風の風圧によるフロントグリルの変位の発生時に、左右のライト周縁部の裏面がライトの照射面に直接に当たらないように、スペーサーによって規制することができる。また、フロントグリルを手で押した場合のライト周縁部の変形や、車両の走行中の振動によるライト周縁部の振れを、スペーサーによって抑制することができる。
本発明に係る車両前部の斜視図である。 図1に示された車両のフードを若干開けた状態の斜視図である。 図1示された車両前部の分解斜視図である。 図3に示された車両前部の平面図である。 図3に示された車両の要部斜視図である。 図5に示された車両の要部平面図である。 図6に示されたフロントグリルの要部を説明する図である。 図7に示されたフロントグリルにシール部材を取り付ける手順を説明する図である。 図8に示されたシール部材を説明する図である。 図6の10−10線断面図である。 図10に示された要部の分解図である。 図6の12−12線断面図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例に係る自動車の車体側部について説明する。図1〜図4に示されるように、車両10は例えば乗用車である。車体11は、モノコックボディからなり、車両10の車幅方向中心に対し、左右対称形に形成されている。車体11の内側には、前部のエンジンルーム12と、該エンジンルーム12の後方に位置する車室13とが、形成されている。
エンジンルーム12と車室13とは、ダッシュボードロアパネル14によって仕切られている。
車体11の前部は、左右のフロントサイドフレーム21,21と、左右のアッパメンバ22,22と、左右のダンパハウジング24と、左右のホイールハウス26と、フロントバルクヘッド15とを含む。
左右のフロントサイドフレーム21,21は、車体11の前部の左右両側に位置して車両前後方向へ延びている。
左右のアッパメンバ22,22は、左右のフロントサイドフレーム21,21よりも車幅方向外側に位置し、左右のフロントピラー23,23から前方へ延び、車体10の前端部で下方に湾曲し、さらに下方へほぼ垂直に延びている。
左右のダンパハウジング24は、左右のフロントサスペンションの左右のダンパを支持するものであって、左右のフロントサイドフレーム21,21と左右のアッパメンバ22,22とに掛け渡されている。左右のダンパハウジング24の上端には、横板状の左右のダンパベース25が設けられている。左右のダンパベース25は、左右のダンパの上端部を支持する部材である。左右のダンパハウジング24の下部には、左右のホイールハウス26が連なっている。
フロントバルクヘッド15は、左右のアッパメンバ22,22の車幅方向内側に位置して上下に延びる左右のサイドメンバ16,16と、左右のサイドメンバ16,16の上端間を繋ぐアッパクロスメンバ17と、左右のサイドメンバ16,16の下端間を繋ぐロアクロスメンバ18と、からなる。左右のフロントサイドフレーム21,21の前端間にフロントバンパビーム19が掛け渡されている。
ロアクロスメンバ18は、左右のサイドメンバ16,16よりも車幅方向外方へ延びており、ロアクロスメンバ18の左右の外端は、それぞれ左右のアッパメンバ22,22の前側下端に接続されている。
左右のフロントサイドフレーム21,21の前端は、左右のサイドメンバ16,16に接合されると共に、左右のアッパメンバ22,22にも接合されている。さらに、左右のフロントサイドフレーム21,21の前端は、車幅方向に延びるフロントバンパビームに接合されている。
また、車体11の前部は、左右のフロントフェンダ31,31と、フロントバンパフェイス32と、フロントグリル33と、フード34と、を含む。左右のフロントフェンダ31,31は、左右のアッパメンバ22,22の車幅方向外面を覆うものである。
左右のフロントフェンダ31,31と、フロントグリル33と、フード34との間に左右のライト51,51が配置される。左右のライト51,51は、フード34の前端37の下から左右のフロントフェンダ31,31の前端38,38までにわたって設けられている。
アッパクロスメンバ17の車幅方向両端部には、左右のライト51,51の車幅方向内側を固定するための左右の内側ブラケット81,81(詳細後述)が設けられている。フード34には、左右の内側ブラケット81,81が位置している部位89,89から、左右のフロントフェンダ31,31の前端38,38までにわたって、上方へ隆起した左右の隆起部39,39が形成されている。
つまり、フード34には、上方へ隆起した左右の隆起部39,39が形成され、該左右の隆起部39,39は、フード34の前部の中央部分(左右のライト51,51間)のなかの、左右の内側ブラケット81,81に対向する部位から、左右のフロントフェンダ31,31の前端38,38までにわたって、上方へ隆起するように形成されている。
換言すると、フード34には、平面視において左右の内側ブラケット81,81が位置している部位から、左右のフロントフェンダ31,31の前端38,38までにわたって、上方へ隆起した隆起部39,39が形成されている。
また、フード34の下には、車体11の前面を覆うフロントグリル33が配置されており、該フロントグリル33は、金属に比較して容易に成形可能な樹脂製の材料で構成されている。フロントグリル33は、フード34の前端37に隣接するように配置され、車体11の前面中央付近を覆う本体部33aと、該本体部33aの車幅方向端部に設けられ、左右のライト51,51の照射面(レンズ面)の周縁51a,51aを取り囲む左右のライト周縁部33b,33bと、を有する。
フード34及び左右のフロントフェンダ31,31と、左右のライト51,51との間には、フロントグリル33の左右のライト周縁部33b,33bが介在している。
次に左右のフロントグリル33及びフロントフェンダ31,31を外した状態について説明する。図3に示されるように、フロントバルクヘッド15のアッパクロスメンバ17と、左右のアッパメンバ22,22とには、左右のライト51,51に位置決めされた状態の左右の連結部材61,61が取り付けられている。
左右のライト51,51は、左右の連結部材61,61を利用することで、アッパクロスメンバ17及び左右のアッパメンバ22,22に取り付けることができる。
また、左右のアッパメンバ22,22には、左右のヒンジ42,42によってフード34が開閉自在に取り付けられている。フード34の後端部が、左右のヒンジ42,42に取り付けられており、フード34の前端部を持ち上げることで、エンジンルーム12を開閉することができる。
フード34の前部裏面には、ストライカ43が設けられている。フロントバルクヘッド15のアッパクロスメンバ17には、フード34を閉じたときにストライカ43に対峙するようにラッチ機構44が設けられている。フード34を閉じた際、ストライカ43がラッチ機構44に施錠され、フード34が浮くことを防止することができる。
エンジンルーム12の上部には、フード34を開状態に支持するオープンステー45が収納されている。オープンステー45の基端部は、左のアッパメンバ22に揺動可能に設けられており、フード34を開けたときにオープンステー45の先端を起こし、フード34の引掛け部46に掛け止めることで、フード34を開状態に保つことができる。
なお、実施例では、オープンステー45を左のアッパメンバ22に設けたが、これに限定されず、オープンステー45を右のアッパメンバ22やアッパクロスメンバ17に揺動可能に設けてもよく、オープンステー45を起こすことでフード34を開状態に支持することができれば、オープンステー45を車体11の他の場所に設けても差し支えない。
樹脂製のフロントグリル33を車体11に組み付けることで、フロントグリル33の左右のライト周縁部33b、33bによって、左右のライト51,51の照射面の周縁51a,51aが覆われる。また、左右のライト周縁部33b、33bにより、左右のライト51,51を囲うことで、左右のライト51,51が強調されて外観性が向上する。
フロントグリル33の組付は、先ず、左右のフロントフェンダ31,31及び左右のライト51,51を車体11に組み付け、次に、フロントグリル33を車体11に組み付ける。フロントグリル33を、車両10の前方から後方へ斜めに移動させて組み付けようとすると、左右のライト51,51や左右のフロントフェンダ31,31に干渉して組み付けることができない。このため、フロントグリル33を、車両10の前方から後方へ向けて真っすぐに移動させて、車体11に組み付ける必要がある。
次に左のライト51が車体11に組み付けられた状態について説明する。図5に示されるように、アッパクロスメンバ17の左端部に、左のライト51の車幅方向内側且つ上部を車体11に固定するための左の内側ブラケット81が設けられている。左の内側ブラケット81に、左の連結部材61の車幅方向内側部が固定される。
左のアッパメンバ22の上面22aに、左のライト51の車幅方向外側且つ上部を車体11に固定するための左の外側ブラケット91が設けられている。左の外側ブラケット91に、左の連結部材61の車幅方向外側部が固定される。
左の連結部材61は、剛性を有し、左の内側ブラケット81及び左の外側ブラケット91を介して、アッパクロスメンバ17と左のアッパメンバ22を繋ぐので、車体11前部の剛性の向上を図ることができる。
また、フロントグリル33は、本体部33aの上部に第1の取付部33cが設けられ、ライト周縁部33bの上部に第2の取付部33dが設けられている。第1の取付部33cは、ボルト62により左の内側ブラケット81に締結される。第2の取付部33dは、ボルト63によりハウジング53に締結される。フロントグリル33は、左のライト周縁部33bの車幅外方に縦壁部33eを有し、該縦壁部33eに弾性部材41が配設されている。(詳細後述)
次にフロントグリル33から弾性部材41を外した場合における、車両平面視の状態について説明する。図6に示されるように、フロントグリル33の本体部33aの端部に、左のライト51の照射面52の周縁を取り囲むように左のライト周縁部33bが設けられている。該左のライト周縁部33bの一部に、左の縦壁部33eが設けられている。左の縦壁部33eは、左のフロントフェンダ31に対向する部位に設けられている。左のライト51と左のフロントフェンダ31との間隙72に、左のライト周縁部33bが配置される。
左のライト周縁部33bの上部に、左のフロントフェンダ31の内縁31aに沿って、第2の取付部33dが延びている。該第2の取付部33dと、左のフロントフェンダ31の内縁31aとの間には、隙間73が生じている。該隙間73において、縦壁部33eの車両前後方向の長さよりも、照射面の周縁51a(レンズ面の周縁51a)の車両前後方向の長さが長い。
また、左のフロントフェンダ31の内縁31aと、想像線で示すフード34との間にも、隙間73が生じている。このため、フロントグリル33から弾性部材41を外した場合、フード34を閉めた状態においても、平面視で隙間73から照射面の周縁51a(レンズ面の周縁51a)が見える。
次にフロントグリル33に弾性部材41を取り付けた状態について説明する。図7(a)に示されるように、フロントグリル33の左の縦壁部33eは、左のライト周縁部33bの車幅方向外側に沿って設けられている。左の縦壁部33eに、両面テープ(詳細後述)により左の弾性部材41が貼り付けられている。
左の弾性部材41は、左の縦壁部33eに沿って車両後方へ真っすぐに延びた左のガイド部41aと、該左のガイド部41aの上部に設けられる左の遮光片41bとを有する。該左の遮光片41bは、第2の取付部33dに沿って車両後方に延びている。
フロントグリル33の左のライト周縁部33bの下部に、第3の取付部33fが設けられている。また、左のライト周縁部33bの裏面には、図6に示す左のライト51の照射面52(レンズ面52)のなかのライト周縁部33bに隠された部分に当接することが可能なスペーサー54が設けられている。
図7(b)に示されるように、左の遮光片41bは、左のライト周縁部33bの第2の取付部33dの裏面に重ね合わせることが可能な重ね合わせ部41cを有する。左の遮光片41bと第2の取付部33dとの間に隙間が生じないように、左の遮光片41bは、第2の取付部33dに接触するか、又は若干重なっている。
次に弾性部材41の取付について説明する。図8(a)に示されるように、重ね合わせ部41は、第2の取付部33dの延びる方向に沿って、凹部41dを有している。また、フロントグリル33は、左のライト周縁部33bの裏面33gに、第2の取付部33dの延びる方向に沿ってリブ33hが設けられている。リブ33h,33hを設けることで、第2取付部の剛性を向上させることができる。
左の重ね合わせ部41cの裏面33gには、左のライト周縁部33bの対向する位置に、両面テープ64の一方の面が予め貼られている。重ね合わせ部41cを、矢印bのようにライト周縁部33bの裏面33gに貼り付ける。両面テープ64の他方の面は、裏面33gの2つのリブ33h,33hの間に貼られる。2つのリブ33h,33hの間は、狭いためデッドスペースになりがちであるが、重ね合わせ部41cを貼り付けるための両面テープ64を配置するスペースとなるので、スペースを有効に活用することができる。
また、左のガイド部41aには、左の縦壁部33eに対向する位置に、両面テープ65の一方の面が予め貼られている。左のガイド部41aを、矢印cのように縦壁部33eの表面33jに貼り付ける。
図8(b)に示されるように、左の遮光片41bは、第2の取付部33dに重なっているので、左の遮光片41bと第2の取付部33dとの間に隙間は生じない。また、リブ33hに凹部41dを嵌めることで、左の遮光片41bを左のライト周縁部33bに固定することができる。
次に左の弾性部材41について説明する。図9(a)に示されるように、左の弾性部材41は弾性を有する部材であり、左のガイド部41aは、左の遮光片41bから図下方へ延びている。なお、ガイド部41aは、直線的であっても、湾曲していても差し支えない。また、左の重ね合わせ部41cの凹部41dは、左のガイド部41aの長手方向に直交する向きに形成されている。
また、図9(b)に示されるように、重ね合わせ部41dの裏側には凹部41dは形成されていない。
次にフロントグリル33を組み付けた状態の要部を断面図に基づいて説明する。図10に示されるように、左のライト周縁部33bの外端部から、左の縦壁部33eが車体11の後方に延びている。左の弾性部材41は、両面テープ65により、左の縦壁部33eに貼り付けられている。
左の弾性部材41は、左の縦壁部33eに沿って車両後方へ真っすぐに延びたガイド部41aと、該左のガイド部41aの前端に設けられた左の突起部41eと、左のガイド部41aの後端に設けられた縁部41fとを有する。該縁部41fは、左の縦壁部33eの後端部33kを覆うように延びている。突起部41eは、左のフロントフェンダ31の前端部31bに当接している。
次に要部を分解図に基づいて説明する。図11に示されるように、左の縦壁部33eの車幅方向外側に両面テープ65が設けられ、該両面テープ65の車幅方向外側に左弾性部材41のガイド部41aが設けられ、該左のガイド部41aの車幅方向外側に左のフロントフェンダ31が設けられている。左の弾性部材41の突起部41eは、左のフロントフェンダ31側へ隆起している。フロントグリル33を車体11に組み付けることにより、左の突起部41eは左のフロントフェンダ31の前端部31bに当接し、図10に示したように弾性変形する。
以上に述べた車体前部構造の作用について説明する。図12に示されるように、ライト51の光源55から照射された光は、レンズ面52(照射面52)の断面内を矢印dのように通過する。該通過した光は、フロントグリル33のライト周縁部33bの後方にて上方に照射されるが、矢印eのように遮光片41bにより遮光される。このため、図6に示した隙間73から、光が漏れることを防止できる。
以上に述べた車体前部構造をまとめて以下に記載する。
図5、図6に示されるように、車体11に対して、フロントグリル33を車体前後方向に脱着するときに、左右の縦壁部33eと左右のフロントフェンダ31との間に、左右の弾性部材41が介在する。このため、左右のライト周縁部33bがフロントフェンダ31に直接に接触して擦れることはない。車体11に対するフロントグリル33の組み付け性を高めることができる。また、車両10が走行風を受けたときに、該走行風の風圧によりフロントグリル33が変位した場合であっても、左右のライト周縁部33bがフロントフェンダ31に直接に接触して擦れることはない。従って、フロントグリル33とフロントフェンダ31とが互いに擦れることによる、傷付きや塗膜の剥がれを、より一層防止することができる。しかも、左右の縦壁部33eと左右のフロントフェンダ31との間の間隙72を、左右の弾性部材41によって塞ぐので、車両11の外観性をより高めるとともに、間隙72の部分のシール性を高めることができる。
図10に示されるように、左右の弾性部材41のガイド部41aの前端に設けられた左右の突起部41eが、左右のフロントフェンダ31側へ隆起している。車体11にフロントグリル33が組み付けられた状態において、左右の突起部41eは左右のフロントフェンダ31に強く接触することができる。このため、左右の縦壁部33eと左右のフロントフェンダ31との間のシール性をより高めることができるとともに風切り音が低減でき、更には車両の外観性をより高めることができる。
図10に示されるように、左右のガイド部41aの後端に、左右の縁部41fが設けられている。該左右の縁部41fは、左右の縦壁部33eの後端部33kを覆うように延びている。このため、車体11に対して、フロントグリル33を車体前後方向に脱着するときに、左右の縦壁部33eの後端部33kが左右のフロントフェンダ31に接触することはない。従って、左右のフロントフェンダ31に対する左右の縦壁部33eの後端部33kの擦れに注意を払う必要がない。車体11に対するフロントグリル33の組み付け性を一層高めることができる。
図6、図12に示されるように、左右の弾性部材41は、左右のフロントフェンダ31とフード34との間の隙間73に位置する部位に、遮光用の遮光片41bを有している。左右のライト51の照射面52(レンズ面52)の断面内を透過したライト51の光が、左右のフロントフェンダ31とフード34との間の隙間73から漏れないように、遮光片41bによって規制することができる。このため、フロントグリル33を大きくしたり、左右のライト51の配置を変更することなく、ライト51の光が外部漏洩を簡単に防止することができる。
図8、図9に示されるように、左右の遮光片41bは、左右のライト周縁部33bの裏面33gに重ね合わせることが可能な左右の重ね合わせ部41cを有している。該重ね合わせ部41cは、左右のライト周縁部33bの裏面33gに形成されているリブ33hに嵌め込み可能な凹部41dを有している。このため、左右の遮光片41bの左右の重ね合わせ部41cを、左右のライト周縁部33bの裏面33gに重ね合わせことによって、該裏面33gに形成されているリブ33hに対し、左右の重ね合わせ部41cの凹部41dを嵌め込むことができる。従って、左右のライト周縁部33bに対して左右の遮光片41bがバタツクことなく、確実に固定することができる。
図7、図8に示されるように、左右のライト周縁部33bの裏面33gには、左右のライト51の照射面52に当接することが可能なスペーサー54が設けられている。このため、車体11にフロントグリル33を組み付けるときや、走行風の風圧によるフロントグリル33の変位の発生時に、左右のライト周縁部33bの裏面33gがライト51の照射面52に直接に当たらないように、スペーサー54によって規制することができる。また、フロントグリル33を手で押した場合のライト周縁部33bの変形や、車両10の走行中の振動によるライト周縁部33bの振れを、スペーサー54によって抑制することができる。
尚、実施例においては、車幅方向左側の部品について説明したが、車幅方向右側であっても同様である。
本発明の車体前部構造は、左右のフロントフェンダの間にフロントグリルを有する、自動車に好適である。
10…車両、11…車体、31…左右のフロントフェンダ、33…フロントグリル、33b…左右のライト周縁部、33e…左右の縦壁部、33g…裏面、33h…リブ、33k…左右の縦壁部の後端部、34…フード、41…左右の弾性部材、41a…左右のガイド部、41b…左右の遮光片、41c…左右の重ね合わせ部、41d…凹部、41e…左右の突起部、41f…左右の縁部、51…左右のライト、52…照射面(レンズ面)、54…スペーサー、72…間隙、73…隙間。

Claims (5)

  1. 車体の前面を覆うフロントグリルと、前記車体の前部の車幅方向外面を覆う左右のフロントフェンダと、前記車体の前上部を覆うフードと、を含む車体前部構造において、
    前記フロントグリルは、意匠面を形成する意匠面部に、前記左右のライトの照射面の周縁を取り囲むための環状の左右のライト周縁部を有し、
    該左右のライト周縁部の各々の一部は、
    前記左右のライトと前記左右のフロントフェンダとの間隙に位置するとともに、
    該左右のフロントフェンダに対向する部位に、前記車体の前後方向に延びる左右の縦壁部を有し、
    該左右の縦壁部には、該左右の縦壁部と前記左右のフロントフェンダとの間の間隙を埋めるための左右の弾性部材が配設され、
    前記左右の弾性部材は、前記左右のフロントフェンダと前記フードとの間の隙間に位置する部位に遮光用の遮光片を有している、
    ことを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記左右の弾性部材は、前記左右の縦壁部に沿って車両後方へ真っすぐに延びた左右ガイド部と、該左右のガイド部の前端に設けられた左右の突起部とを有し、
    該左右の突起部は、前記左右のフロントフェンダ側へ隆起していることを特徴とする請求項1記載の車体前部構造。
  3. 前記左右のガイド部は、後端に左右の縁部を有し、
    該左右の縁部は、左右の縦壁部の後端部を覆うように延びていることを特徴とする請求項2記載の車体前部構造。
  4. 前記左右の遮光片は、前記左右のライト周縁部の裏面に重ね合わせることが可能な左右の重ね合わせ部を有し、
    該重ね合わせ部は、前記裏面に形成されているリブに嵌め込み可能な凹部を有していることを特徴とする請求項1記載の車体前部構造。
  5. 前記左右のライト周縁部の裏面には、前記左右のライトの照射面に当接することが可能なスペーサーが設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車体前部構造。
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