JP2009033040A - スプレー処理装置 - Google Patents

スプレー処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009033040A
JP2009033040A JP2007197737A JP2007197737A JP2009033040A JP 2009033040 A JP2009033040 A JP 2009033040A JP 2007197737 A JP2007197737 A JP 2007197737A JP 2007197737 A JP2007197737 A JP 2007197737A JP 2009033040 A JP2009033040 A JP 2009033040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
spray
downstream
processing
upstream
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007197737A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Tomiyama
浩二 冨山
Yoshinori Miyamoto
芳範 宮本
Ryo Murachi
亮 村地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Engineering Co Ltd
Original Assignee
Toray Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Engineering Co Ltd filed Critical Toray Engineering Co Ltd
Priority to JP2007197737A priority Critical patent/JP2009033040A/ja
Publication of JP2009033040A publication Critical patent/JP2009033040A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Circuit Boards (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

【課題】スプレーした処理液が外部へ漏れ出したり、次槽へ持ち出されたり、前槽から持ち込まれたりすることなく、液切り及び処理液の回収を効率良くできる装置を提供する。
【解決手段】基板搬送機構(451,452,453)により処理槽(41a)内に搬送された被処理基板(K)に処理液(W)をスプレーすることで被処理基板(K)の表面に所定の処理を行うスプレー処理装置であって、処理槽(41a)内を主処理室(R3)と下流液止め室(R2)とに区分けすると共に被処理基板(K)の表面との間に下流微少間隙(D2)を形成するように立設した下流邪魔板(462)と、主処理室(R3)に配設され被処理基板(K)の表面に向けて処理液をスプレーする主スプレー機構(473)と、下流液止め室(R2)に配設され下流微少間隙(D2)の斜め上方から下流微少間隙(D2)に向けて処理液をスプレーする下流スプレー機構(472)とを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明はスプレー処理装置に関する。より詳しくは、基板搬送機構により処理槽内に搬送された被処理基板に処理液をスプレーすることで被処理基板の表面に所定の処理を行う装置に関する。
プリント配線基板の製造工程では、処理対象となるプリント配線基板材を搬送しつつ、その表面に現像液、エッチング液、剥離液等の薬液を順次スプレーし、表面処理することで回路を形成していく。その際、各薬液による表面処理毎に、事後、洗浄液をスプレーすることで、プリント配線基板材に付着した薬液を、それぞれ除去している。すなわち、プリント配線基板の製造工程は、現像、洗浄、エッチング、洗浄、剥離及び洗浄という順の処理工程を辿る。
配線基板材の洗浄工程に使用される従来の洗浄装置の一例を図5に示す。図5に示すように、従来の洗浄装置80は、配線基板材81の搬送方向X1に複数段配設した洗浄槽82a〜82dと、各洗浄槽の真下にそれぞれ配設した貯水槽83a〜83dとを備え、互いに隣合う貯水槽の壁には、それぞれ上流から下流に向かうに連れて段階的に高位置とされた溢出穴85a〜85cを備える。水タンク86から供給され最下流の洗浄槽82dでスプレーノズル84dからスプレーすることにより配線基板材81の洗浄に使用した水Wは、下方にある貯水槽83dで回収された後、溢出穴85cから溢出される。そして一段上流の洗浄槽82cにおけるスプレーノズル84cからスプレーすることにより配線基板材81の洗浄に再利用される。以下、最上流の洗浄槽82aまで、同様な要領で、再利用した水による洗浄を行う。このように、現像液の残液の多い上流では純度の低い水で洗浄し、残液の少なくなった下流では純度の高い水で洗浄するという方式をとることで、節水及び洗浄の効率向上を図っている(特許文献1参照)。
特開2002−355622号公報
このように複数段の洗浄槽を配設した洗浄装置では、スプレーした洗浄水がスプレー処理装置の外部へ漏れ出したり、次槽へ持ち出されたり、前槽から持ち込まれたりするという問題がある。この問題は、処理液の回収及び液切りが非効率的になることにつながり、洗浄装置に限らず、スプレーする処理液がそれぞれ現像液、エッチング液、剥離液、メッキ液である現像装置、エッチング装置、剥離装置、メッキ装置であっても同じことがいえる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、スプレーした処理液がスプレー処理装置の外部へ漏れ出したり、次槽へ持ち出されたり、前槽から持ち込まれたりすることなく、液切り及び処理液の回収を効率良く行うことのできるスプレー処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1のスプレー処理装置は、基板搬送機構(451,452,453)により処理槽(41a)内に搬送された被処理基板(K)に処理液(W)をスプレーすることで被処理基板(K)の表面に所定の処理を行うスプレー処理装置であって、処理槽(41a)内を主処理室(R3)と下流液止め室(R2)とに区分けすると共に被処理基板(K)の表面との間に下流微少間隙(D2)を形成するように立設した下流邪魔板(462)と、主処理室(R3)に配設され被処理基板(K)の表面に向けて処理液(W)をスプレーする主スプレー機構(473)と、下流液止め室(R2)に配設され下流微少間隙(D2)の斜め上方から下流微少間隙(D2)に向けて処理液(W)をスプレーする下流スプレー機構(472)とを備えることを特徴とする。
請求項1のスプレー処理装置によると、主処理室(R3)において、主スプレー機構(473)から被処理基板(K)の表面にスプレーされた処理液(W)の一部は、下流微少間隙(D2)から下流液止め室(R2)の側へ流れ出ようとする。しかし、下流液止め室(R2)の下流スプレー機構(472)が、下流微少間隙(D2)に向けて処理液(W)をスプレーするので、下流微少間隙(D2)から下流液止め室(R2)の側へ流れ出ようとする処理液(W)は、下流微少間隙(D2)から主処理室(R3)の内側に押しやられる形になり、処理液(W)が主処理室(R3)から下流液止め室(R2)の側へ流れ出ることを阻止する。これにより、処理槽(41a)で処理に使用された処理液(W)が、処理槽(41a)の下流外側に漏れ出すことが防止される。請求項1のスプレー処理装置では、下流側だけに液止めの手段を設けた構成としている。処理液(W)の持ち出し量は上流より下流側の方が多いため、下流側の液止めだけでも十分な効果が得られる。
請求項2のスプレー処理装置は、前記処理槽(41a)内を上流液止め室(R1)と主処理室(R3)とに区分けすると共に被処理基板(K)の表面との間に上流微少間隙(D1)を形成するように立設した上流邪魔板(461)と、上流液止め室(R1)に配設され上流微少間隙(D1)の斜め上方から上流微少間隙(D1)に向けて処理液(W)をスプレーする上流スプレー機構(471)とを備える。
請求項2のスプレー処理装置によると、主処理室(R3)において、主スプレー機構(473)から被処理基板(K)の表面にスプレーされた処理液(W)の一部は、上流微少間隙(D1)から上流液止め室(R1)の側へ流れ出ようとする。しかし、上流液止め室(R1)の上流スプレー機構(471)が、上流微少間隙(D1)に向けて処理液(W)をスプレーするので、上流微少間隙(D1)から上流液止め室(R1)の側へ流れ出ようとする処理液(W)は、上流微少間隙(D1)から主処理室(R3)の内側に押しやられる形になり、処理液(W)が主処理室(R3)から上流液止め室(R1)の側へ流れ出ることを阻止する。これにより、処理槽(41a)で処理に使用された処理液(W)が、処理液槽(41a)の上流外側に漏れ出すことが防止される。
請求項3のスプレー処理装置は、前記被処理基板(K)がプリント配線基板の製造に用いられる基板材である。
請求項4のスプレー処理装置は、前記処理液(W)が現像液、エッチング液、剥離液、メッキ液または洗浄水のいずれかである。
請求項5のスプレー処理装置は、前記下流微少間隙(D2)の長さが1mm以上且つ10mm以下である。
請求項6のスプレー処理装置は、前記下流微少間隙(D2)の入口近傍に、被処理基板(K)を押圧するための押さえロール(462R)を設置してある。
請求項7のスプレー処理装置は、前記上流微少間隙(D1)の長さが1mm以上且つ10mm以下である。
請求項8のスプレー処理装置は、前記上流微少間隙(D1)の入口近傍に、被処理基板(K)を押圧するための押さえロール(461R)を設置してある。
請求項9のスプレー処理装置は、請求項1から請求項8のいずれかに記載のスプレー処理装置を被処理基板(K)の搬送方向(X1)に沿って複数段配設してなる。
請求項10のスプレー処理装置は、処理槽(41a〜41d)とこれら処理槽(41a〜41d)にそれぞれ配設された貯液槽(42a〜42d)とを備え、互いに隣合う貯液槽の壁には、それぞれ上流から下流に向かうに連れて段階的に高位置とされた溢出穴(H1〜H4)を備え、下流側で被処理基板(K)の処理に用いた処理液(W)を、下流側で被処理基板(K)の処理に用いた処理液(W)を、各溢出穴(H1〜H4)から順次溢出させて回収した後、上流側での被処理基板(K)の処理に再利用するように構成されてなる。
なお、本欄「課題を解決するための手段」において各構成要素に付した括弧書きの符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明によると、スプレーした処理液がスプレー処理装置の外部へ漏れ出したり、次槽へ持ち出されたり、前槽から持ち込まれたりすることなく、処理液の液切りを効率良く行うことができる。特に請求項3から6の発明は、プリント配線基板の製造装置の一部として好適である。また、特に請求項8の発明は、処理液の回収を効率良く行うことができるという点で好適である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は現像処理システムの全体正面図、図2は本発明に係る洗浄装置1の内部正面図、図3は本発明に係る洗浄装置1の内部平面図、図4は本発明の要部を示す図である。各図において、直交座標系の3軸をX、Y、Zとし、水平面をXY平面、鉛直方向をZ軸方向とする。また、各図においてシート状基板Kは、X1方向に搬送され、図の左側が上流であり、右側が下流である。
図1に示すように、本発明に係る現像処理システム1は、基板繰出部2、現像部3、洗浄部4、乾燥部5及び基板巻取部6などからなる。
基板繰出部2は、ロール状に巻かれた長尺のシート状基板Kを繰り出すための回転駆動軸21を備える。シート状基板Kは、プリント配線基板の基板材であり、例えば厚さ0.5mm〜2mm程度のポリイミド樹脂などである。
現像部3は、チャンバー31、現像液タンク32、回転ローラ33及びスプレーノズル34などからなる。チャンバー31は、シート状基板Kの被現像部を収容した状態で密閉可能とされ、内部に回転ローラ33及びスプレーノズル34を備える。現像液タンク32は、内部に現像液を貯留しており、ポンプ35を介してスプレーノズル34に配管接続される。回転ローラ33は、水平軸周りに回転自在とされ、基板繰出部2から繰り出されたシート状基板Kを水平支持しながらX1方向に搬送するように、X1方向に沿って複数個配設される。スプレーノズル34は、回転ローラ33上に水平支持されたシート状基板Kの上方位置に配設される。このようなスプレーノズル34は、X方向及びY方向の双方にそれぞれ複数個配設される。
洗浄部4は、図2,3に示すように、プレ洗浄槽40、プレ貯水槽42、主洗浄槽41a,41b,41c,41d、主貯水槽42a,42b,42c,42d及び水タンク48を備える。水タンク48は、洗浄液(洗浄水)となる純度の高い水Wを貯留しており、最下流の主貯水槽41dにおける各スプレーノズルにポンプP5を介して配管接続される。
プレ洗浄槽40は、内部に回転ローラ431,432及びスプレーノズル441,442を備える。回転ローラ431,432は、水平軸周りに回転自在とされ、現像部3から搬送されたシート状基板Kを水平支持しながらX1方向に搬送するように、X1方向に沿って順に配設される。なお、下流側の回転ローラ432は、上流側の回転ローラ431に比べて径が小さく、シート状基板Kは下流に向けて若干下向きに傾いて支持される(詳細は図示せず)。スプレーノズル441は、シート状基板Kの上方からその上面に水をスプレーするように配設される。スプレーノズル442は、シート状基板Kの下方からその下面に水をスプレーするように配設される。スプレーノズル441及びスプレーノズル442は、プレ貯水槽42に貯留された水を吸い上げるポンプP0に配管接続される。
プレ貯水槽42は、プレ洗浄槽40の真下に配設される。プレ洗浄槽40とプレ貯水槽42とを隔てる底板には、プレ洗浄槽40でスプレーした水をプレ貯水槽42へ落下させるための落水穴h0を備える。プレ貯水槽42の上流壁面は、所定水位を超えた水を溢出させるための溢水穴H0を備える。
主洗浄槽41aは、内部に回転ローラ451,452,453、邪魔板461,462及びスプレーノズル471,472,473,474を備える。回転ローラ451,452,453は、水平軸周りに回転自在とされ、シート状基板Kを水平支持しながらX1方向に搬送するように、X1方向に沿って順次配設される。なお、中央の回転ローラ453は、その両側の回転ローラ451,452に比べて径が小さく、シート状基板Kは中央に向けて若干下向きに傾いて支持される。
邪魔板461,462は、塩化ビニール樹脂を材質とし、搬送方向X1に垂直となるように互いに対向立設した構成とされる。邪魔板461,462の材質としては、上記樹脂以外であっても、現像液によって腐食しないものであればよい。各邪魔板461,462は、それぞれその下側エッジとシート状基板Kとが微少間隙D1,D2を持つように配設される。微少間隙D1,D2の長さとしてはいずれも1mm以上且つ10mm以下であることが好ましいが、より好ましくは、1mm以上且つ3mm以下である。その理由は、1mm未満とすると、搬送中のシート状基板Kに接触して、その上面を損傷する虞があり、3mmを超えると、本発明の作用効果を奏するためには、スプレーノズル471,472として流量または流速の大きいものが必要となり、装置コストが高くなるからである。
なお、微少間隙D1,D2は上記のように小さいため、シート状基板Kがカールしている場合に、カール部分が邪魔板461,462に接触する可能性があるが、例えば図4の破線で示すように、微少間隙D1,D2の入口近傍に、それぞれシート状基板Kを上方から押圧するための押さえロール461R,462Rを設置することで、上記接触が防止可能となる。
2枚の邪魔板461,462により、主洗浄槽41a内におけるシート状基板Kの上方空間は、上流液止め室R1、主洗浄室R3及び下流液止め室R2に区分けされる。上流液止め室R1は邪魔板461よりも上流側の空間であり、主洗浄室R3は邪魔板461と邪魔板462との間の空間であり、下流液止め室R2は邪魔板462よりも下流側の空間である。
スプレーノズル471は、上流液止め室R1において、邪魔板461により形成される微少間隙D1の斜め上方からこの微少間隙D1に向けて水をスプレーするように配設される。スプレーノズル472は、下流液止め室R2において、邪魔板462により形成される微少間隙D2の斜め上方からこの微少間隙D2に向けて水をスプレーするように配設される。スプレーノズル471,472の傾き角度は、それぞれ鉛直軸から反時計回り方向に45度、鉛直軸から時計回り方向に45度とされる。本形態では、スプレーノズル471,472の傾き角度の絶対値をそれぞれ45度としたが、40度〜80度としてもその効果は期待できる。
スプレーノズル473は、主洗浄室R3においてシート状基板Kの上方からその上面に水をスプレーするように配設される。スプレーノズル474は、シート状基板Kの下方からその下面に水をスプレーするように配設される。これらのスプレーノズル471,472,473,474は、主貯水槽42a内に貯留された水を吸い上げるポンプP1に配管接続される。
主貯水槽42aは、主洗浄槽41aの真下に配設される。主洗浄槽41aと主貯水槽42aとを隔てる底板には、主洗浄槽41aでスプレーした水を主貯水槽42aへ落下させるための落水穴h1を備える。主貯水槽42aの上流壁面は、所定水位を超えた水を溢出させるための溢出穴H1を備える。
他の主洗浄槽41b,41c,41d及び主貯水槽42b,42c,42dについても、それぞれ主洗浄槽41a及び主貯水槽42aと同様な構成とされる。但し、溢出穴H2,H3,H4はそれぞれ下流に向かうに連れて段階的に高位置となる。
図1に戻って、乾燥部5は、チャンバー51、圧空タンク52、回転ローラ53及びスプレーノズル54,55などからなる。チャンバー51は、シート状基板Kの被乾燥部を収容した状態で密閉可能とされ、内部に回転ローラ53及びスプレーノズル54,55を備える。圧空タンク52は、内部に圧縮空気を貯留しており、バルブ56を介してスプレーノズル54,55に配管接続される。回転ローラ53は、水平軸周りに回転自在とされ、洗浄部4から搬送されたシート状基板Kを水平支持しながらX1方向に搬送するように、X1方向に沿って複数個配設される。スプレーノズル54は、シート状基板Kの上方からその上面に圧縮空気をスプレーするように配設される。スプレーノズル55は、シート状基板Kの下方からその下面に圧縮空気をスプレーするように配設される。このようなスプレーノズル54,55はX方向及びY方向の双方にそれぞれ複数本配設される。
巻取部6は、現像から洗浄を経て乾燥までの一連の処理を終えたシート状基板Kを巻き取るための回転駆動軸61を備える。
次に、以上のように構成された現像処理システム1の動作について説明する。
繰出部2には、ロール状に巻かれた長尺のシート状基板Kが装着されている。回転駆動軸21が回転することによりシート状基板Kが繰り出され、間欠的または連続的に搬送方向X1へ搬送される。また、ポンプP5が駆動され、水タンク48から主貯水槽41dの各スプレーノズルに純度の高い水が供給される。
現像部3において、スプレーノズル34は、現像液タンク32から配管及びポンプ35を介して供給された現像液を、搬送中のシート状基板Kの上面にスプレーする。これにより、チャンバー31におけるシート状基板Kの上面は現像処理される。現像処理されたシート状基板Kは、X1方向に搬送されて洗浄部4に入る。
洗浄部4に入ったシート状基板Kは、まずプレ洗浄槽40で洗浄される。スプレーノズル441,442は、ポンプP0により供給されたプレ貯水槽42内の水を、それぞれ現像処理されたシート状基板Kの上面と下面とに向けてスプレーする。このときスプレーされる水は、一段下流隣の主貯水槽42aにおける溢水穴H1からプレ貯水槽42に溢出した水である。この水は、主洗浄槽41d,41c,41b,41aにおいてこの順で洗浄に使用した水の再利用水であり、その汚染度は最も高い。プレ洗浄槽40に入ったシート状基板Kは、現像液が最も多く残留しているため、プレ洗浄槽40では、その現像液を大まかに洗い落とす程度であるため、汚染度が多少高い水でよい。プレ洗浄槽40では、回転ローラ432は回転ローラ431に比べて径が小さく、シート状基板Kは下流に向けて若干下向きに傾いて支持されるため、スプレーされてシート状基板Kの上面に滞留した水が下流に向かい、洗浄部4から現像部2の側へ漏れ出ることを抑制する効果を高めることができる。プレ洗浄されたシート状基板Kは、X1方向に搬送されて主洗浄槽41aに入る。
主洗浄槽41aの主洗浄室R3において、スプレーノズル473は、ポンプP1により供給された主貯水槽42a内の水を、プレ洗浄されたシート状基板Kの上面に向けてスプレーする。また、スプレーノズル474は、ポンプP1により供給された主貯水槽42a内の水を、プレ洗浄されたシート状基板Kの下面に向けてスプレーする。このときスプレーされる水は、主貯水槽42aの一段下流隣の主貯水槽42bにおける溢水穴H2から主貯水槽42aに溢出した水であり、プレ貯水槽42内の水に比べて汚染度は低い。
主洗浄槽41aの上流液止め室R1において、スプレーノズル471は、ポンプP1により供給された主貯水槽42a内の水を、邪魔板461とシート状基板Kの上面との間に形成される微少間隙D1に向けてスプレーする。
主洗浄室R3において、スプレーノズル473からシート状基板Kの上面にスプレーされた水の一部は、微少間隙D1から上流液止め室R1の側へ流れ出ようとする。しかし、上流液止め室R1のスプレーノズル471が、微少間隙D1に向けて水をスプレーするので、微少間隙D1から上流液止め室R1の側へ流れ出ようとする水は、微少間隙D1から主洗浄室R3の内側に押しやられる形になり(押しやるときに水を剥離させている)、水が主洗浄室R3から上流液止め室R1の側へ流れ出ることを阻止(邪魔)する。これにより、主洗浄槽41aで洗浄に使用された水が、上流側のプレ洗浄槽40に漏れ出すことが防止される。
主洗浄槽41aの下流液止め室R2において、スプレーノズル472は、ポンプP1により供給された主貯水槽42a内の水を、邪魔板462とシート状基板Kの上面との間に形成される微少間隙D2に向けてスプレーする。
主洗浄室R3において、スプレーノズル473からシート状基板Kの上面にスプレーされた水の一部は、微少間隙D2から下流液止め室R2の側へ流れ出ようとする。しかし、下流液止め室R2のスプレーノズル472が、微少間隙D2に向けて水をスプレーするので、微少間隙D2から下流液止め室R2の側へ流れ出ようとする水は、微少間隙D2から主洗浄室R3の内側に押しやられる形になり、水が主洗浄室R3から下流液止め室R2の側へ流れ出ることを阻止する。これにより、主洗浄槽41aでの洗浄に使用された水が、下流側の主洗浄槽41bに漏れ出すことが防止される。
また、主洗浄槽41aでは、回転ローラ453は、その両側の回転ローラ451,452に比べて径が小さく、シート状基板Kは中央に向けて若干下向きに傾いて支持されるため、スプレーされてシート状基板Kの上面に滞留した水が中央に向かい、洗浄部4の外方へ漏れ出ることを抑制する効果を高めることができる。
主洗浄槽41aで洗浄されたシート状基板Kは、上記記載と同様な要領で、主洗浄槽41b,41c,41dで順次洗浄されていく。主洗浄槽41dでスプレーされる水は、水タンク48から供給されて以降、一度も洗浄に使われていなく、他の貯水槽42,42a,42b,42cの水に比べると、最も純度が高い。主洗浄槽41cでスプレーされる水は、主洗浄槽41c,41dで洗浄に使った水の再利用水である。このように、下流側の洗浄槽で洗浄に用いた水を回収し、上流側の槽で再度洗浄に用いるように構成される。シート状基板Kが搬送されるに従って、純度の高い水による洗浄を可能としてある。つまり、現像液の残液の多い上流では純度の低い水で洗浄し、残液の少なくなった下流では純度の高い水で洗浄するという方式をとることで、節水及び洗浄の効率向上を図ることができる。
洗浄部4で洗浄されたシート状基板Kは、X1方向に搬送されて乾燥部5に入る。乾燥部5において、スプレーノズル54,55は、圧空タンク52から供給された圧縮空気を、主洗浄されたシート状基板Kのそれぞれ上面と下面とに向けてスプレーする。これにより、主洗浄されたシート状基板Kが乾く。
乾かされたシート状基板Kは、X1方向に搬送されて、巻取部6に到来し、回転駆動軸61の回転によりロール状に巻き取られる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、上に開示した実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこの実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、更に特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むことが意図される。
例えば、本形態の現像処理システムは、シート状基板Kの上面だけに現像する現像処理用のシステムとしたが、シート状基板Kの上下両面に現像する現像処理システムとしてもよい。その場合は、各主洗浄槽41a〜41dにおける邪魔板及びスプレーノズルを、それぞれシート状基板Kを境に上下対象となるように配設する構成とすることで、効率の良い洗浄を行うことができる。
また、上述の実施の形態では、現像処理システムにおける洗浄装置としたが、エッチングシステムまたは剥離システムにおける洗浄装置として用いてもよい。また、現像処理システムにおける現像液スプレー用の処理装置として、エッチングシステムにおけるエッチング液スプレー用の処理装置として、剥離システムにおける剥離液スプレー用の処理装置として、あるいは非電解メッキシステムにおけるメッキ液スプレー用の処理装置として用いてもよい。
本発明に係る現像処理システムの全体正面図である。 本発明に係る洗浄装置の内部正面図である。 本発明に係る洗浄装置の内部平面図である。 本発明の要部を示す図である。 従来の洗浄装置を示す内部正面概略図である。
符号の説明
41a 主洗浄槽(処理槽)
41b 主洗浄槽(処理槽)
41c 主洗浄槽(処理槽)
41d 主洗浄槽(処理槽)
42a 主貯水槽
42b 主貯水槽
42c 主貯水槽
42d 主貯水槽
451 回転ローラ(基板搬送機構)
452 回転ローラ(基板搬送機構)
453 回転ローラ(基板搬送機構)
461 邪魔板(上流邪魔板)
462 邪魔板(下流邪魔板)
471 スプレーノズル(上流スプレー機構)
472 スプレーノズル(下流スプレー機構)
473 スプレーノズル(主スプレー機構)
D1 微少間隙(上流微少間隙)
D2 微少間隙(下流微少間隙)
H1 溢出穴
H2 溢出穴
H3 溢出穴
H4 溢出穴
R1 上流液止め室
R2 下流液止め室
R3 主洗浄室(主処理室)
K シート状基板(被処理基板)
W 水(処理液)
X1 方向(搬送方向)

Claims (10)

  1. 基板搬送機構により処理槽内に搬送された被処理基板に処理液をスプレーすることで被処理基板の表面に所定の処理を行うスプレー処理装置であって、
    処理槽内を主処理室と下流液止め室とに区分けすると共に被処理基板の表面との間に下流微少間隙を形成するように立設した下流邪魔板と、
    主処理室に配設され被処理基板の表面に向けて処理液をスプレーする主スプレー機構と、
    下流液止め室に配設され下流微少間隙の斜め上方から下流微少間隙に向けて処理液をスプレーする下流スプレー機構と
    を備えることを特徴とするスプレー処理装置。
  2. 前記処理槽内を上流液止め室と主処理室とに区分けすると共に被処理基板の表面との間に上流微少間隙を形成するように立設した上流邪魔板と、上流液止め室に配設され上流微少間隙の斜め上方から上流微少間隙に向けて処理液をスプレーする上流スプレー機構とを備える請求項1に記載のスプレー処理装置。
  3. 前記被処理基板がプリント配線基板の製造に用いられる基板材である請求項1または請求項2に記載のスプレー処理装置。
  4. 前記処理液が現像液、エッチング液、剥離液、メッキ液または洗浄水のいずれかである請求項3に記載のスプレー処理装置。
  5. 前記下流微少間隙の長さが1mm以上且つ10mm以下である請求項1から請求項4のいずれかに記載のスプレー処理装置。
  6. 前記下流微少間隙の入口近傍に、被処理基板を押圧するための押さえロールを設置した請求項5に記載のスプレー処理装置。
  7. 前記上流微少間隙の長さが1mm以上且つ10mm以下である請求項2から請求項5のいずれかに記載のスプレー処理装置。
  8. 前記上流微少間隙の入口近傍に、被処理基板を押圧するための押さえロールを設置した請求項7に記載のスプレー処理装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載のスプレー処理装置を被処理基板の搬送方向に沿って複数段配設したスプレー処理装置。
  10. 前記スプレー処理装置は、処理槽とこれら処理槽にそれぞれ配設された貯液槽とを備え、互いに隣合う貯液槽の壁には、それぞれ上流から下流に向かうに連れて段階的に高位置とされた溢出穴を備え、下流側で被処理基板の処理に用いた処理液を、各溢出穴から順次溢出させて回収した後、上流側での被処理基板の処理に再利用するように構成されてなる請求項9に記載のスプレー処理装置。
JP2007197737A 2007-07-30 2007-07-30 スプレー処理装置 Pending JP2009033040A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007197737A JP2009033040A (ja) 2007-07-30 2007-07-30 スプレー処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007197737A JP2009033040A (ja) 2007-07-30 2007-07-30 スプレー処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009033040A true JP2009033040A (ja) 2009-02-12

Family

ID=40403198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007197737A Pending JP2009033040A (ja) 2007-07-30 2007-07-30 スプレー処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009033040A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014069127A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板洗浄装置
TWI503910B (zh) * 2011-03-25 2015-10-11 Screen Holdings Co Ltd 基板處理裝置及基板處理方法
WO2017164126A1 (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 東レ株式会社 現像装置及び回路基板の製造方法
CN114682548A (zh) * 2020-12-28 2022-07-01 芝浦机械电子装置股份有限公司 基板处理装置
JP2022104543A (ja) * 2020-12-28 2022-07-08 芝浦メカトロニクス株式会社 基板処理装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI503910B (zh) * 2011-03-25 2015-10-11 Screen Holdings Co Ltd 基板處理裝置及基板處理方法
US9230836B2 (en) 2011-03-25 2016-01-05 SCREEN Holdings Co., Ltd. Substrate treatment method
JP2014069127A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板洗浄装置
WO2017164126A1 (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 東レ株式会社 現像装置及び回路基板の製造方法
CN114682548A (zh) * 2020-12-28 2022-07-01 芝浦机械电子装置股份有限公司 基板处理装置
JP2022104543A (ja) * 2020-12-28 2022-07-08 芝浦メカトロニクス株式会社 基板処理装置
JP7429216B2 (ja) 2020-12-28 2024-02-07 芝浦メカトロニクス株式会社 基板処理装置
CN114682548B (zh) * 2020-12-28 2024-06-11 芝浦机械电子装置股份有限公司 基板处理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101371818B1 (ko) 얇은 평면 기판을 연속적으로 습식 화학적 가공하기 위한장치 및 방법
JP5133428B2 (ja) 基板処理装置
JP4776380B2 (ja) 処理装置及び処理方法
KR101217371B1 (ko) 기판 처리 장치
JP2009033040A (ja) スプレー処理装置
JP2006278606A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2011071385A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
TWI364069B (en) Apparatus for treating substrates
KR100717866B1 (ko) 평판 디스플레이용 기판 전달장치
JP2006026549A (ja) 洗浄方法及びそれを実施するための洗浄装置
JP2009141182A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
TWI343842B (ja)
JP2006196784A (ja) 基板表面処理装置
JP2021044536A (ja) ミスト回収装置および基板処理装置
KR101149455B1 (ko) 기판의 처리 장치, 반송 장치 및 처리 방법
JP5202400B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP5785454B2 (ja) 基板処理装置
JP2005064312A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP2018073960A (ja) エッチング装置
KR20130058946A (ko) 기판 처리 장치
JP2005268572A (ja) 基板処理装置
JP2011077264A (ja) エッチング処理装置
JP3595606B2 (ja) 基板表面処理装置
JP2007019347A (ja) 基板処理装置
JP2007194546A (ja) 処理装置