JP2009032678A - 正極活物質および非水電解質電池 - Google Patents

正極活物質および非水電解質電池 Download PDF

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Abstract

【課題】 低率放電時に得られる放電容量に対して、高率放電時に得られる放電容量の比率を高くすることのできる非水電解質電池用ポリアニオン系正極活物質、及び該活物質を用いてなる電池を提供することを目的とする。
【解決手段】 オリビン型結晶構造を有し且つ化学組成が下記一般式(1)
LiFePO4 (1)
で表される多結晶粒子の結晶粒界の少なくとも一部にAl化合物が存在してなる一次粒子を含有することを特徴とする非水電解質電池用の正極活物質による。
【選択図】 図4

Description

本発明は、オリビン型結晶構造を有するリン酸遷移金属リチウム化合物を含有する正極活物質、及び該正極活物質を用いてなる非水電解質電池に関する。
従来、リチウムイオン電池に代表される非水電解質電池は、小型軽量化が進む携帯通信機器等の民生用途向けの電池として多用されてきた。このような用途においては、該非水電解質電池に、高電圧、高エネルギー密度といった特性が求められるため、正極活物質としては、LiCoO2等の遷移金属酸化物系材料が多用されてきた。
近年、HEV(ハイブリッド車)用、電力貯蔵用など、大容量、高出力が要求される産業用途向けの電池として、非水電解質電池を採用する検討が盛んになっている。このような用途においては、機器の小型化が課題ではない一方、多数の電池を集合して用いることが多いことや、電池の交換に人件費等のコストがかかることから、高電圧、高エネルギー密度といった特性よりもむしろ、充放電サイクル性能の点で長寿命であること、及び、高い安全性が求められるため、正極活物質として、リン酸鉄リチウムに代表されるオリビン型結晶構造を有するポリアニオン型材料が注目され、検討されている。
しかしながら、上記産業用途向けの電池に用いる正極活物質として、オリビン型結晶構造を有するポリアニオン系材料は、高出力性能に課題があった。即ち、上記産業用途向けの電池においては、上述したように、高エネルギー密度性能が必ずしも重要でないことから、活物質容量の点については、電池が備える活物質を増量することで対応できる。しかしながら、高出力性能の点においては、具体的には、低率放電時に得られる放電容量に対して、高率放電時に得られる放電容量が大きく低下しないことが求められる。
下記特許文献1には、「充放電サイクル特性に優れた高容量で安価なリチウム二次電池を提供すること」(段落0011)を目的として、「組成式LiFe1-xxPO4で表される電極材料」(請求項1)が記載され、「元素MとしてAlやMg等の、Feより軽い元素を用いると、高エネルギー密度を有する電極材料を合成することができる。」(段落0017)と記載され、「(実施例3)置換元素Mに対応する原料としてアルミニウムの酢酸塩とマグネシウムの酢酸塩を使用し、Li:Fe:Al:Mg:Pの元素比が1:0.9:0.05:0.05:1となるように秤量したこと以外は実施例1と同様にして本発明の電極材料を得た。得られた電極材料のエックス線回折パターンより、結晶が単一相で得られていることが分かった。」(段落0028)と記載されている。
また、特許文献2には、「LixFe1-yyPO4炭素複合体(但し、式中、0.05≦x≦1.2、0≦y≦0.8であり、MはMn、Cr、Co、Cu、Ni、V、Mo、TI、Zn、Al、Ga,Mg、B、Nbのうち少なくとも1種以上である。)を確実に単相合成し、優れた電池性能を実現する正極活物質の製造方法を提供すること」(段落0014)を目的として、「正極活物質として、LiFe0.3Al0.7PO4炭素複合体を合成し」(段落0137)てコイン型テストセルを作製した(実施例14)ことが記載されている。
特許文献3には、LixyzPO4を主成分とするリチウム電池用正極活物質の生産効率を向上させることを目的として、「LixyzPO4(但し、AはCo、Ni、Mn、Fe、Cu、Crから選択された1種、DはMg、Ca、Fe、Ni、Co、Mn、Zn、Ge、Cu、Cr、Ti、Sr、Ba、Sc、Y、Al、Ga、In、Si、B、希土類元素から選択された1種または2種以上かつ前記Aと異なる、0<x<2、0<y<1.5、0≦z<1.5)にて表されるリチウム電池用正極活物質を連続して製造する方法であって、前記LixAyDzPO4の原料となるリチウム(Li)成分、A成分及びD成分のうち1種または2種以上を、常温常圧下で水を主成分とする溶媒に不溶なリン化合物とし、前記溶媒に、前記リチウム(Li)成分、A成分及びD成分を加えて温度(1)のスラリーとし、次いで、このスラリーを前記温度(1)より高い温度(2)に保持して結晶核を析出させ、次いで、このスラリー中の結晶核を温度(3)にて成長させることを特徴とするリチウム電池用正極活物質の製造方法。」(請求項1)が記載され、「このD成分としては、上記の金属塩の他、例えば、水を主成分とする溶媒に不溶でありかつDを含むリン化合物であってもよく、例えば、リン酸アルミニウム(AlPO4)、リン酸マグネシウム(Mg3(PO42)、(オルト)リン酸マンガン(II)(Mn3(PO42)、(オルト)リン酸マンガン(III)(MnPO4)等であってもよい。」(段落0038)との記載がある。
非特許文献1には、Li2CO3、NH42PO4及びFeC24・2H2Oと共にドーパント(Al3+)として金属アルコキシドであるAl(OC253を加え、固相反応により材料を合成したことが記載されている。また、焼成に先立ち、原料はアセトンを溶媒とし、ジルコニア製ボールミルを用いて24時間粉砕し、乾燥後、さらに粉砕したことが記載されている。なお、焼成後の降温速度については記載がない。
特許文献4には、Li(Al0.002Fe0.998)PO4(試料2a1)や、(Li0.99Al0.01)FePO4(試料2b6)を合成したこと(表5)が記載され、「表5」の「XRD/TEM/STEM観察」欄には「ドーパント可溶」と記載され、「微少相(XRDによる)」欄には「検出されない」と記載されている。また、この試料のエックス線回折図とみられる図が「図6−B」に記載されている。
また、これらの試料の合成原料には、NH42PO4、Li2CO3及びFeC24・2H2O(表2)と共に、「Alドープ試料を調製するためにアルミニウムエトキシド、Al(OC253をドーパント塩として用い」(段落0090)たことが記載されている。また、「試料2b6」の合成時の熱処理条件は、1気圧下「350℃、10時間、Ar」後「700℃、20時間、Ar」(表8)であったことが記載されている。
特許文献5には、「LiNiO2やLiMn24等のリチウム含有複合酸化物粉末をリチウムイオン二次電池の正極活物質に使用した場合には、高電圧時の充放電サイクルの進行に伴う放電容量の低下、高温保存時における容量劣化など、サイクル特性や安定性に問題があり、また、常温溶融塩を電解質に使用した場合にも、電池電圧やサイクル特性等が充分でないといった問題」(段落0012)を解決するために、「リチウムを用いた負極材と正極材との間に、電解質である常温溶融塩とリチウム塩との混合物を介在させたリチウムイオン二次電池において、正極を構成する正極活物質粒子が一般式LixMOy(式中のMは、主として遷移金属からなり、Co、Mn、Ni、V、Feの少なくとも一種を含む。また、式中のx、yの値の範囲はx=0.02〜2.2、y=1.4〜3である。)で表されるリチウム含有複合酸化物粉末であり、該正極活物質粒子の表面が、正極活物質粒子の表面において容易に価数変化しないイオン伝導性および電子伝導性を有する付着物により少なくともその一部が被覆されている、ことを特徴とする常温溶融塩を用いたリチウムイオン二次電池。」(請求項1)なる発明が記載され、前記付着物は、「Al23、TiO2、ZrO2、B23、SiO2、AlPO4のいずれか、又はこれらの2以上の混合物」(請求項7)やLiMPO4(M=Mn、Fe、Co、Ni)等(請求項5)であってもよいことが記載されている。また、実施例には、正極に「正極活物質:ZrO2を3wt%被覆したLiCoO2」を用いた電池が記載されている。
特開2001−307726号公報 特開2003−117849号公報 特開2006−331992号公報 特表2005−514304号公報 特開2007−005267号公報 Sung-Yoon Chung, Jason T. Bloking & Yet-Ming Chiang,"Electronically conductive phospho-olivines as lithium storage electrodes", nature materials,2002, vol.1 pp123-128.
しかしながら、上記の如き従来の電池は、何れも低率放電時に得られる放電容量に対して高率放電時に得られる放電容量の比率が低く、例えば、上述のような産業用途向けの電池として、充分な性能を有するものでないという問題を有していた。
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑み、低率放電時に得られる放電容量に対して、高率放電時に得られる放電容量の比率を高くすることのできる非水電解質電池用正極活物質、及び該活物質を用いてなる非水電解質電池を提供することを目的とする。
本発明の技術的構成及びその作用効果は以下の通りである。ただし、作用機構については推定を含んでおり、その正否は、本発明を制限するものではない。また、本発明は、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、後述の実施の形態若しくは実施例はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、それによって本発明を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、請求の範囲によって示されるものであって、明細書本文になんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、すべて本発明の範囲内のものである。
本発明は、オリビン型結晶構造を有し且つ化学組成が下記一般式(1)
LiFePO4 (1)
で表される多結晶粒子の結晶粒界の少なくとも一部にAl化合物が存在してなる一次粒子を含有することを特徴とする非水電解質電池用の正極活物質を提供する。
また、本発明は、前記一次粒子を含む全正極活物質中に含まれる前記Fe元素と前記Al元素との元素比率が、Fe:Al=1−y:y(但し、yは0.007以上0.05未満である)を満たすことを特徴とする前記非水電解質電池用の正極活物質を提供する。
また、本発明は、CuKα線を用いたエックス線回折において2θ=26°〜27°に回折ピークを有することを特徴とする前記非水電解質電池用の正極活物質を提供する。
また、本発明は、Al原料であるアルミニウムイソプロポキシドを他の活物質原料とともに焼成することにより、前記結晶粒界の少なくとも一部にAl化合物が存在する一次粒子が生成されてなることを特徴とする前記非水電解質電池用の正極活物質を提供する。
さらに、本発明は、上記何れかに記載の正極活物質を用いて構成されたことを特徴とする非水電解質電池を提供する。
尚、本発明において、CuKα線を用いたエックス線回折において2θ=26°〜27°に回折ピークを有するとは、CuKα線を用い、2θ=15°〜60°の範囲で測定された最大ピーク強度を縦軸のフルスケールとしたエックス線回折図上において、少なくとも目視でピークを認識できるか、又は波形処理装置がバックグラウンドノイズと明確に区別してピークと認識できる場合をいい、好ましくは、最大回折ピークに対し、少なくとも0.5%のピーク強度を有するものをいう。
また、本発明において、前記結晶中のPO4(ポリアニオン)の一部には、SiO4が固溶していてもよく、Si04の固溶したものが権利範囲から除かれるものではない。
本発明に係る非水電解質電池用の正極活物質を用いた非水電解質電池によれば、低率放電時に得られる放電容量に対する高率放電時に得られる放電容量の比率を高くすることができる。
本発明に係る正極活物質は、オリビン型結晶構造を有し且つ化学組成が下記一般式(1)
LiFePO4 (1)
で表される多結晶粒子を一次粒子として含有するものである。
また、該一次粒子は、その結晶粒界の少なくとも一部にAl化合物が存在するように構成されたものである。
前記正極活物質は、通常、粒子の最小単位である一次粒子の一部が凝集し、二次粒子を形成した状態となっている。該二次粒子は、乳鉢等を用いて粉砕すると一部は一次粒子にほぐれる性質を有し、また、一次粒子は溶媒を混合すること等により容易に二次粒子に凝集する性質を有する。なお、前記一次粒子は、その殆どが多結晶体である。
上記一般式(1)で表される多結晶粒子は、リン酸遷移金属リチウム化合物であり、Fe元素は、その一部が遷移金属元素によって置換されうるものである。遷移金属元素としては、Fe以外の任意の遷移金属元素を1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。該遷移金属元素の好ましい例としては、Co、Mn、V等が挙げられる。
また、このようなオリビン型結晶構造を有するLiFePO4としては、LiFePO4のほか、Fe元素が遷移金属元素によって置換されてなるもの、具体的には、LiFe0.9Co0.1PO4、LiFe0.5Mn0.5PO4、LiFe0.10.9PO4やこれらの混合物を挙げることができる。
前記Fe元素を置換する遷移金属元素の割合は、0原子%以上10原子%未満であることが好ましく、0原子%以上5原子%未満であることがより好ましい。
遷移金属元素の量が上記範囲内であれば、リチウムの挿入脱離反応に伴う可逆電位が高くなりすぎることがなく、3.4V付近という比較的低い可逆電位を有するリン酸鉄リチウム化合物の特徴を生かすことができる。よって、電解液の酸化分解等を引き起こす虞を低減でき、低率放電時及び高率放電時の何れに於いても充放電サイクル性能に優れた非水電解質電池とすることができる。
また、本発明において、前記Al化合物は、多結晶粒子を構成する結晶とともに一次粒子中に含まれたものであり、言い換えると、前記一次粒子を構成する結晶粒界の少なくとも一部に存在するように分布している。
前記Al化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、AlPO4、Al23、AlP、Al(PO33、LiAlO2、Al(OH)3、Al43、AlLiO2、Li3Al2(PO43等を挙げることができる。中でも、低率放電時に得られる放電容量に対する高率放電時に得られる放電容量の比率を高くするという観点から、AlPO4が好適である。
尚、本発明において、LiFe1-zAlzPO4は、結晶粒界に存在するAl化合物とはみなさないものとする。
また、該Al化合物は、後述の如きAl原料を他の活物質原料とともに焼成することにより、前記結晶粒界の少なくとも一部に好適に生成させることができる。
また、該Al化合物は、前記多結晶粒子を構成する結晶100質量部に対して、1〜9質量部の比率で前記正極活物質中に含有させることが好ましく、同じく1〜4質量部の比率で前記正極活物質中に含有させることがより好ましい。
尚、該Al化合物は、実施例に示すようなCuKα線を用いたエックス線回折によってその存在の有無を確認することができ、また、実施例に示すICP発光分光分析によってAl含有量を測定することができる。
具体的には、下記の実施例に示した方法によってCuKα線を用いたエックス線回折測定を行い、2θ=26°〜27°の範囲に回折ピークを有する場合に、該Al化合物、特に、AlPO4が存在するものと考えられる。
本発明の正極活物質は、該エックス線回折により得られた回折図上において、2θ=26°〜27°の範囲で観察される回折ピークのピーク強度が、該回折図上においてオリビン構造の(020)面に対応して測定される2θ=17.0〜17.5°におけるピーク強度の、3%以上12%以下であることが好ましく、3%以上5%以下であることがより好ましい。
なお、本明細書において、エックス線回折図上でのピーク強度とは、ピーク面積に対応するピーク積算強度(cps)を指すものとする。
このように、前記オリビン型結晶構造を有し且つ化学組成が上記一般式(1)で表される多結晶粒子の結晶粒界の少なくとも一部に前記Al化合物が存在するように構成された一次粒子は、該一次粒子の生成過程において前記結晶構造を有する相の結晶成長が抑制されて複数の結晶粒が多数存在する状態となったものである。したがって、該結晶構造を有する相の表面積は従来のものより増大し、その結果、電気化学的反応性が増大したものとなるため、斯かる構成の一次粒子を用いて正極活物質を構成することにより、低率放電時に得られる放電容量に対する高率放電時に得られる放電容量の比率が高くなるものと考えられる。
また、本発明に係る正極活物質中に含まれるFe元素(遷移金属元素によって置換された部分を含むものとする)とAl元素との元素比率は、Fe:Al=1−y:y(但し、yは0.007以上0.05未満である)を満たすことが好ましい。
尚、ここでいう元素数の比率は、オリビン型結晶構造を有する相へのAlの固溶量を示すものではなく、正極活物質全体、より具体的には、前記オリビン型結晶構造を有する結晶相、該構造を有する結晶中にAlが固溶して生成されたLiFe1-xAlxPO4相、および、前記Al化合物を含めた正極活物質全体における比率を意味するものである。
正極活物質がこのような元素比率を満たす場合には、鉄および遷移金属の減少割合(yの値)に応じてオリビン型結晶構造を有する結晶相の生成量が減少し、同時に、余ったリン(P)がAlとともにAlPO4等のAl化合物を生成させ、上述の如き作用によって電気化学的反応性を増大させるものと考えられる。
本発明の非水電解質電池用の正極活物質は、原料を混合する工程及び混合した原料を焼成する工程とを経る固相法、金属化合物を含む溶液をゲル化する工程を経るゾル−ゲル法、水溶液中に金属イオンを沈殿させたのちに、ろ過物を熱分解する工程を経る共沈法、密閉容器中に原料の水溶液を投入したのちに、容器外部より加熱する工程を経る水熱法など、合成後に得られた活物質中にオリビン構造のLiFePO4を骨格とするものが含まれていればどのような方法によって合成しても良い。
従って、その原料も、例えば、Fe源としてはシュウ酸鉄、硝酸鉄、酸化鉄、酢酸鉄、Li源としては炭酸リチウム、水酸化リチウム、PO4源としては、リン酸二水素アンモニウム、リン酸リチウムなど、その合成法に適したものを使用できる。
また、Al源としては、アルミニウムイソプロポキシド、シュウ酸アルミニウム、水酸化アルミニウムなど、合成時にオリビン型結晶構造の骨格形成を妨げないものが好ましく、特にアルミニウムイソプロポキシドが好ましい。
正極活物質の原料を混合する際には、上記のような元素比率となるように原料を混合することが好ましく、具体的には、Fe元素、Fe以外の遷移金属元素M、Al元素、及びP元素の元素比率を、[(Fe1-xx1-yAly]:P=1:1(ここで、xは0以上1未満であり、yは0.007以上0.05未満である)となるように配合することが好ましい。
このような元素比率で原料を配合することにより、Al元素がLi元素と置換するように固溶した前記特許文献4や前記非特許文献1記載のような結晶(具体的には、(Li0.99Al0.01)FePO4や、Li1-xAlxFePO4)とはならず、本発明においては、Fe及び遷移金属の減少量に応じて前記オリビン型結晶構造を有する結晶相の生成量が減少し、余ったLi元素やP元素と、Al元素とにより、前記Al化合物やLiFe1-xAlxPO4相が生成されるものと考えられる。
合成時の条件としては、鉄(III)の形成を回避するために、窒素、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気下、あるいはそれらの不活性ガスに水素などの還元性ガスを含む雰囲気下とすることが好ましい。
また、焼成前に原料を混合する工程では、メカニカルアロイングの生じないように混合することが好ましく、例えば、ボールミルにより原料の粉砕混合を行う際には、回転速度150〜200rpm、粉砕時間0.5〜3時間という条件で行うことが好ましい。
さらに、焼成後の降温速度が早すぎると、前記非特許文献1記載のように、AlがLiFe1-xAlxPO4の結晶構造中のLiと置換するように固溶してLi3PO4が生じてしまうと推察されるため、焼成後の降温は、このようなことが起こらないように緩やかに実施することが好ましく、具体的には、−(マイナス)1℃/分を超えないようにゆっくりと降温することが好ましい。
本発明に係る非水電解質電池用の正極活物質は、平均粒子サイズ100μm以下の粉体として用いることが好ましい。特に、本発明の効果を有効に引き出すためには粒径が小さい方が好ましく、前記結晶粒界の少なくとも一部にAl化合物が存在する多結晶体として構成された前記一次粒子の粒径が50〜500nmであり、該一次粒子が凝集してなる二次粒子の平均粒子径が0.5〜20μmであることがより好ましい。
また、該粉体粒子の比表面積は、正極のハイレート性能を向上させるために大きい方が良く、1〜100m2/gが好ましく、10〜100m2/gがより好ましい。
粉体を所定の形状で得るため、粉砕機や分級機を用いることができる。例えば、乳鉢、ボールミル、サンドミル、振動ボールミル、遊星ボールミル、ジェットミル、カウンタージェットミル、旋回気流型ジェットミルや篩等を用いることができる。粉砕時には、水、あるいはアルコール、ヘキサン等の有機溶剤を共存させた湿式粉砕を用いても良い。分級方法としては、特に限定はなく、必要に応じて篩や風力分級機などを乾式あるいは湿式にて用いることができる。
一般に、リン酸鉄リチウムは、LiCoO2等に比べて電子伝導度が低いことが知られており、リン酸鉄リチウム系材料にあらかじめカーボンコート処理を行ってから非水電解質電池用正極活物質として用いる方法が知られている。後述する実施例においては、本発明の効果を詳細に確認するため、故意にカーボンコート処理を行わずに正極板を作成して評価したが、本発明の正極活物質を用いて本発明の非水電解質電池を製造するにあたっては、公知技術を用いてカーボンコート処理等の処方を適用することが好ましい。
電極合剤にさらに混合する導電剤、結着剤については周知のものを周知の処方で用いることができる。
本発明の正極活物質を含有する正極中に含まれる水分量は少ない方が好ましく、具体的には5000ppm未満であることが好ましい。
また、電池のエネルギー密度との兼ね合いから、電極合材層の厚みは20〜500μmが好ましい。
本発明に係る非水電解質電池の一実施形態としては、正極、負極、電解質塩が非水溶媒に含有された非水電解質から構成され、正極と負極との間に、セパレータとこれらを包装する外装体が設けられたものを挙げることができる。
非水溶媒としては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート等の環状炭酸エステル類;γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等の環状エステル類;ジメチルカーボネート;ジエチルカーボネート;エチルメチルカーボネート等の鎖状カーボネート類;ギ酸メチル、酢酸メチル、酪酸メチル等の鎖状エステル類;テトラヒドロフランまたはその誘導体;1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジブトキシエタン、メチルジグライム等のエーテル類;アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類;ジオキソランまたはその誘導体;エチレンスルフィド、スルホラン、スルトンまたはその誘導体等を単独、またはそれら2種以上の混合物等として用いることができるが、これらに限定されるものではない。
電解質塩としては、例えば、LiClO4、LiBF4、LiPF6、LiBOB等のイオン性化合物が挙げられ、これらのイオン性化合物を単独、あるいは2種以上混合して用いることが可能である。非水電解質における電解質塩の濃度としては、高い電池特性を有する非水電解質電池を確実に得るために、0.5mol/l〜5mol/lが好ましく、1mol/l〜2.5mol/lがより好ましい。
以下、試験例を例示することによって本発明を更に具体的に説明する。
(試験例1)
シュウ酸鉄(II)二水和物(FeC24・2H2O)、炭酸リチウム(Li2CO3)、及びリン酸二水素アンモニウム(NH42PO4)をモル比が2.0:1.0:2.0となるように秤量し、混合用の溶媒としての2−プロパノールと共にボールミル容器に投入し、回転速度180rpmで2時間混合して、前駆体の混合物を得た。次に、前記混合物をセラミック容器に移したのち、チャンバー式卓上真空ガス置換炉(デンケン社製、型番:KDF75)に設置し、窒素ガス気流(2リットル/分)中で、350℃で2時間、続いて700℃に昇温し、さらに2時間の焼成を行った後、自然放冷(平均50℃/時間)により降温した。このようにして、オリビン型結晶構造相を有するリン酸鉄化合物(LiFePO4)を得た。
(試験例2)
シュウ酸鉄(II)二水和物(FeC24・2H2O)、炭酸リチウム(Li2CO3)、リン酸二水素アンモニウム(NH42PO4)及びアルミニウムイソプロポキシド[(CH32CHO]3Alをモル比が1.99:1.00:2.00:0.01となるように混合したこと以外は、試験例1と同様にして、オリビン型結晶構造相を有し、FeとAlの原子数の合計量(Fe+Al)に対するAlの原子数が0.005(0.5原子%)であるリン酸鉄化合物を得た。
(試験例3)
まず、シュウ酸鉄(II)二水和物(FeC24・2H2O)、炭酸リチウム(Li2CO3)、リン酸二水素アンモニウム(NH42PO4)及びアルミニウムイソプロポキシド[(CH32CHO]3Alをモル比が1.986:1.000:2.000:0.014となるように混合したこと以外は、試験例1と同様にして、オリビン型結晶構造相を有し、FeとAlの原子数の合計量(Fe+Al)に対するAlの原子数が0.007(0.7原子%)であるリン酸鉄化合物を得た。
(試験例4)
シュウ酸鉄(II)二水和物(FeC24・2H2O)、炭酸リチウム(Li2CO3)、リン酸二水素アンモニウム(NH42PO4)及びアルミニウムイソプロポキシド[(CH32CHO]3Alをモル比が1.98:1.00:2.00:0.02となるように混合したこと以外は、試験例1と同様にして、オリビン型結晶構造相を有し、FeとAlの原子数の合計量(Fe+Al)に対するAlの原子数が0.01(1原子%)であるリン酸鉄化合物を得た。
(試験例5)
シュウ酸鉄(II)二水和物(FeC24・2H2O)、炭酸リチウム(Li2CO3)、リン酸二水素アンモニウム(NH42PO4)及びアルミニウムイソプロポキシド[(CH32CHO]3Alをモル比が1.94:1.00:2.00:0.06となるように混合したこと以外は、試験例1と同様にして、オリビン型結晶構造相を有し、FeとAlの原子数の合計量(Fe+Al)に対するAlの原子数が0.03(3原子%)であるリン酸鉄化合物を得た。
(試験例6)
シュウ酸鉄(II)二水和物(FeC24・2H2O)、炭酸リチウム(Li2CO3)、リン酸二水素アンモニウム(NH42PO4)及びアルミニウムイソプロポキシド[(CH32CHO]Alをモル比が1.9:1.0:2.0:0.1となるように混合したこと以外は、試験例1と同様にして、オリビン型結晶構造相を有し、FeとAlの原子数の合計量(Fe+Al)に対するAlの原子数が0.05(5原子%)であるリン酸鉄化合物を得た。
(試験例7)
シュウ酸鉄(II)二水和物(FeC24・2H2O)、炭酸リチウム(Li2CO3)、リン酸二水素アンモニウム(NH42PO4)及びアルミニウムイソプロポキシド[(CH32CHO]Alをモル比が1.6:1.0:2.0:0.4となるように混合したこと以外は、試験例1と同様にして、オリビン型結晶構造相を有し、FeとAlの原子数の合計量(Fe+Al)に対するAlの原子数が0.2(20原子%)であるリン酸鉄化合物を得た。
TEM観察
試験例により得られた活物質を透過型電子顕微鏡(TEM)により観察したところ、一次粒子は、多結晶体となっていることが確認された。また、試験例2〜7で得られた活物質では、多結晶体の結晶粒界の一部には、結晶相とは異なる他の化合物が存在していることが認められた。
構造解析
さらに、試験例で得られた各化合物について、エックス線回折測定による構造解析を行った。
具体的には、得られた活物質を乳鉢で粉砕した後、粉末X線回折装置(リガク社製、RINT2400)を用い、ゴニオ半径185mm、発散スリット1deg.、散乱スリット1deg.、受光スリット0.15mm、X線源CuKα線、管電圧50kV、 管電流200mAの条件で測定した。なお、回折角は、2θ=15.0〜85.0°の範囲とし、スキャンスピードは4.000°/min.、スキャンステップは0.020°とした。
その結果、試験例の何れの結果においてもオリビン型結晶構造に起因するピークが観察され、オリビン型結晶構造を有するリン酸遷移金属リチウム化合物が存在していることが確認された。
具体的には、例えば図1に示した試験例1の回折図では、オリビン型結晶構造に起因するピーク(図中*で示す)が観察され、また、図2に示した試験例6の回折図及び図3に示した試験例4の回折図では、オリビン型結晶構造に起因するピークの他に、2θ=26°〜27°の範囲に、オリビン型結晶構造に起因しないピーク(図中▼で示す)が観察された。
Al原料を添加しない試験例1の回折図(図1)ではこのような2θ=26°〜27°の範囲にピークが観測されないことから、該ピークは、オリビン型結晶構造を有さない他の化合物、具体的には、Al化合物に起因するものと推定される。
質量分析
さらに、得られた活物質をICP発光分光分析により測定した。
具体的には、先ず、合成した活物質0.2gを5mol/lの塩酸水溶液20ml中で30分間煮沸処理したのち、この溶液を水で100mlに希釈し、測定用の溶液を調製した。次に、この溶液を、CID高周波プラズマ発光分光分析装置(日本ジャーレルアッシュ社製、IRIS−AP)を用い、プラズマ出力1150W、ネブライザー流量28.0psi、補助ガス流量0.51min-1の条件下で測定を行った。
その結果、試験例の活物質中には、表1に示すような量のAl元素が含まれていることが確認された。
さらに、前記エックス線回折法により2θ=26°〜27°の範囲に観察されるピーク強度は、該ICP発光分光分析により測定されたAlの含有率(原子%)と概ね相関していることが判明した。
2θ=26°〜27°においてピークを有するAl化合物は、AlPO4であると考えられるため、試験例2〜7の活物質中に含まれるAl元素は、いずれもAlPO4として存在し、該AlPO4は前記TEMにより観察されたように、結晶粒界に存在しているものと推測される。
高率放電容量比の測定
試験例1〜7で得られた化合物をそれぞれ正極活物質として用い、N−メチルピロリドンを溶媒とし、ミキサー混合工程を経て、該正極活物質、アセチレンブラック及びポリフッ化ビニリデン(PVdF)を80:8:12の質量比で含有する正極ペーストを得た。基材としてのアルミメッシュに前記正極ペーストを塗布後、150℃での真空乾燥を経て、正極板を作製した。得られた正極板を用い、対極及び参照極としてLi板を用い、電解液としてエチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)の1:1の溶媒にLiClO4を1mol/lの濃度で溶解したものを用いて、アルゴン雰囲気下のグローブボックス中で三極式のガラスセルを作製し、評価用非水電解質電池とした。
試験例1〜7のそれぞれに対応する7種類の評価用非水電解質電池について、電流0.2ItmAで充電を行ったのち、電流0.1ItmAで放電を行った。さらに、電流0.2ItmAで充電を行ったのち、電流2.0ItmAで放電を行った。ここで、充電は全て定電流定電圧充電であり、充電電位3.8V(vs.Li/Li+)、充電時間7.5時間である。また、放電は全て定電流放電であり、放電終止電圧は2.0V(vs.Li/Li+)である。また、これらの試験はすべて25℃の条件下で実施した。0.1ItmA放電時に得られた放電容量に対する2.0ItmA放電時に得られた放電容量の比率を「高率放電容量比(%)」として表1及び図4に示す。
Figure 2009032678
表1及び図4に示すように、AlとFeの合計量に対するAlの量(原子%)が0.7%、1%、及び3%の場合には、65%以上という特に高い高率放電容量比が得られており、高率放電特性が顕著に改善されていることが認められる。
試験例1で得られた化合物についてのエックス線回折図である。図中、*印はオリビン型結晶構造に由来するピークを示す。 試験例6で得られた化合物についてのエックス線回折図である。図中、*印はオリビン型結晶構造に由来するピーク、▼印は、オリビン型結晶構造に由来しないピークを示す。 試験例4で得られた化合物についてのエックス線回折図である。図中、▼印は、オリビン型結晶構造に由来しないピークを示す。 本発明の非水電解質電池の高率放電容量比を示したグラフである。

Claims (5)

  1. オリビン型結晶構造を有し且つ化学組成が下記一般式(1)
    LiFePO4 (1)
    で表される多結晶粒子の結晶粒界の少なくとも一部にAl化合物が存在してなる一次粒子を含有することを特徴とする非水電解質電池用の正極活物質。
  2. 前記一次粒子を含む全正極活物質中に含まれる前記Fe元素と前記Al元素の元素比率が、Fe:Al=1−y:y(但し、yは0.007以上0.05未満である)を満たすことを特徴とする請求項1記載の非水電解質電池用の正極活物質。
  3. CuKα線を用いたエックス線回折において2θ=26°〜27°に回折ピークを有することを特徴とする請求項1又は2記載の非水電解質電池用の正極活物質。
  4. Al原料であるアルミニウムイソプロポキシドを他の活物質原料とともに焼成することにより、前記結晶粒界の少なくとも一部にAl化合物が存在する一次粒子が生成されてなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の非水電解質電池用の正極活物質。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の正極活物質を用いて構成されたことを特徴とする非水電解質電池。
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