JP2009032578A - スイッチボタン取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケース等を分解したりすることなく、スイッチボタンをケースへ容易に着脱可能なスイッチボタン取付構造を提供する。
【解決手段】スイッチボタン2に、押込操作を可能とするため押込操作方向とは直交する方向へ突出した軸部11、11を設ける一方、前ケース3に、軸部11を軸支する軸支部12と、前ケース3前面に開口し、軸支部12へ連通するスリット16とを設け、スイッチボタン2を、軸部11を前ケース3の前面側からスリット16を介して軸支部12に軸支させることで、前ケース3に取り付け可能とした。
【選択図】図6

Description

本発明は、スイッチ回路をON/OFF操作すべく電気機器のケースに押込操作可能に取り付けられるスイッチボタンの取付構造に関するものである。
従来、インターホン親機等といった電気機器のケースにスイッチボタンを押込操作可能に取り付けるためのスイッチボタン取付構造としては、ケースの内面側にスイッチボタンを回動可能に取り付ける取付構造が周知となっている。つまり、たとえば特許文献1や特許文献2に開示されているように、ケースに開口を開設するとともに開口周縁のケース内面側に軸支部を設けており、スイッチボタンの軸部をケース内面側から軸支部に軸支させ、ケース開口からスイッチボタンの押込操作部が露出するような姿勢で固定して、スイッチボタンをケースに取り付けていた。
実開昭64−10930号公報 実開平5−65029号公報
一般的に、電気機器は、上述の如くしてスイッチボタンが取り付けられたものが製品として、ユーザー等に販売されることになる。ここで、当該販売時や設置時等に、ユーザーの変更要求によりスイッチボタンが不要となり、スイッチボタンの取り外しが望まれる場合がある。しかしながら、上記スイッチボタン取付構造では、組み立て状態にあるケースや基板等を一々分解し、ケース内面側からスイッチボタンを取り外した後、再びケースや基板等を組み立てる必要があるため、手間がかかる。また、スイッチボタンを一旦取り外した後に、再び取り付ける必要が生じた際にも同様の手間がかかる等、スイッチボタンの着脱作業が非常に煩わしいという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、ケース等を分解したりすることなく、スイッチボタンをケースへ容易に着脱可能なスイッチボタン取付構造を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、スイッチ回路をON/OFF操作するために押込操作されるスイッチボタンを、電子機器のケース前面に取り付けるためのスイッチボタン取付構造であって、スイッチボタンに、押込操作を可能とするため押込操作方向とは直交する方向へ突出した軸部を設ける一方、ケースに、軸部を軸支する軸支部と、ケース前面に開口し、軸支部へ連通するスリットとを設け、スイッチボタンを、軸部をケースの前面側からスリットを介して軸支部に軸支させることで、ケースに取り付け可能としたことを特徴とするものである。
この構成によれば、基台へ組み付け状態にあるケースを一々取り外したり等することなくスイッチボタンを着脱することができ、スイッチボタンの着脱に係る工数の低減、すなわち着脱作業の簡易化を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、左右方向がスイッチボタンの軸方向となるスイッチボタン取付構造にあっては、スリットを、軸支部よりも上方に開口するL字状に形成し、軸部をスリットに沿った下方へのスライドにより軸支部に軸支可能とするとともに、ケースに、軸支状態にあるスイッチボタンの上面に当接し、軸部の軸支部からの上方への移動を阻止する阻止部を設けたことを特徴とする。
この構成によれば、軸支部と阻止部とにより軸部を確実に軸支することができ、押込操作時にスイッチボタンにガタが生じたりしない。
本発明によれば、スイッチボタンに、押込操作を可能とするため押込操作方向とは直交する方向へ突出した軸部を設ける一方、ケースに、軸部を軸支する軸支部と、ケース前面に開口し、軸支部へ連通するスリットとを設け、スイッチボタンを、軸部をケースの前面側からスリットを介して軸支部に軸支させることで、ケースに取り付け可能としている。したがって、基台へ組み付け状態にあるケースを一々取り外したり等することなくスイッチボタンを着脱することができ、スイッチボタンの着脱に係る工数の低減、すなわち着脱作業の簡易化を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態となるスイッチボタン取付構造について、図面をもとに説明する。尚、本実施形態では、スイッチボタンが取り付けられる電子機器をインターホン親機(以下、単に親機と称す)とし、該親機におけるスイッチボタン取付構造について説明する。
図1は、親機1を正面から示した説明図であり、図2は、スイッチボタン2が取り付けられた状態にある親機1の前ケース3を正面から示した説明図である。また、図3は、スイッチボタン2が取り外された状態にある前ケース3の斜視説明図であり、図4は、図3における要部拡大説明図である。さらに、図5は、スイッチボタン2の説明図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は正面側を示した斜視説明図、(d)は背面側を示した斜視説明図である。
親機1は、図示しない基台に前ケース3を組み付けてなるもので、住居の玄関等に設置される図示しない玄関子機との間で通話可能に構成されており、ハンドセット4、スピーカ5aやマイク5b等からなるハンズフリー通話部5、モニタ部6、及びスイッチボタン2を含む各種操作ボタン等が備えられている。
前ケース3は、後面に開口を有し、基台の前方を覆うように装着可能に構成された合成樹脂製のカバー体であって、中央稍上部には、基台内部に設置されるモニタを露出するための窓7が開設されている。また、窓7の下方で、基台内部に搭載される回路基板のスイッチ回路に対応する位置には、スイッチボタン2を押込操作可能に取り付けるためのスイッチボタン収容部8が設けられている。さらに、窓7の周縁(スイッチボタン収容部8も含む)には、スイッチボタン2の取り付け後、スイッチボタン収容部8を被覆して外的美観を向上するためのパネル9を装着可能な凹部10が設けられている。
ここで、本発明の要部となるスイッチボタン収容部8及びスイッチボタン2について説明する。
スイッチボタン収容部8は、スイッチボタン2を収容すべく、スイッチボタン2と略同様の形状に開設された開口部となっており、スイッチボタン2の軸部11を軸支するための軸支部12、スイッチボタン2の収容後に軸部11の軸支部12からの移動を阻止するための阻止リブ13、スイッチボタン2を反押込操作方向へ付勢する一対の押し上げリブ14、14、スイッチボタン2のスイッチボタン収容部8からの脱落を防止するための係止爪片15等からなる。
軸支部12は、スイッチボタン収容部8を構成する開口部の両側縁上部に設けられており、スイッチボタン2は、当該軸支部12に軸支された軸部11を中心として前後方向へ回動操作、すなわち押込操作可能となる。また、該軸支部12へは、前ケース3前面で且つ軸支部12よりも上方位置に開口するL字状のスリット16が連通しており、軸部11は、開口を介してスリット16内へ挿入させた後、スリット16に沿って下方へスライドさせることで軸支部12へ導かれる。
阻止リブ13は、正面視が門状となるリブ片であり、スイッチボタン収容部8を構成する開口部の上縁から下方(開口部内方)へ突設された支持リブ17前面に突設されている。該阻止リブ13は、スイッチボタン収容部8に収容されたスイッチボタン2の上面に当接して、スイッチボタン2の上方への移動、すなわち軸部11がスリット16に沿って軸支部12から上方へ移動することを阻止し、軸部11を軸支部12にて軸支可能としている。
押し上げリブ14は、支持リブ17から更に下方へ一体的に突設されてなるもので、合成樹脂製の薄板状部として形成され、弾性を有している。また、押し上げリブ14の先端(下端)部には、前方へ突出する突起部14aが設けられており、収容状態にあるスイッチボタン2が押込操作された際、該突起部14aがスイッチボタン2を反押込操作方向へ押圧し、押込操作前の初期位置へ復帰させるようになっている。
係止爪片15は、スイッチボタン収容部8を構成する開口部の下縁中央部に一体的に設けられた合成樹脂製の爪片であり、スイッチボタン収容部8に収容状態にあるスイッチボタン2に係止してスイッチボタン収容部8から脱落を防止、特に上記押し上げリブ14、14によって初期位置へ復帰されるスイッチボタン2の初期位置を越えた反押込操作方向への回動を防止可能としている。尚、18は、開口部内方へ突出する押込防止リブであり、係止爪片15の左右両側に設けられている。
一方、スイッチボタン2は、ユーザー等が押込操作するための押圧部21と、上記阻止リブ13や押し上げリブ14の突起部14aが当接するフランジ部22とを一体的に有する合成樹脂製部材であって、押圧部21は立体的に形成されており、フランジ部22は該押圧部21の後面周縁に周設されている。また、フランジ部22の上部左右両端には、上記軸支部12に軸支される軸部11、11がフランジ部22上面よりも上方へ突出した位置から左右夫々外方へ突設されている。さらに、フランジ部22の下部中央には、スイッチボタン収容部8の後方に配設されるスイッチ回路をON/OFF操作するためのスイッチ用リブ23が後方へ突設されているとともに、上記係止爪片15が係止する被係止片24がスイッチ用リブ23から下方へ突設されている。
次に、上述の如き構成を有するスイッチボタン2のスイッチボタン収容部8への着脱について、図6をもとに説明する。図6は、スイッチボタン2を取り付ける様子を示した説明図である。
まず、スイッチボタン2を前ケース3前面に対して起立した姿勢(すなわち、スイッチボタン2下部を前方へ向けた姿勢)とし、前ケース3の前面側から開口を介して軸部11、11をスリット16、16内へ挿入する(図6(a))。このとき、軸部11、11が、フランジ部22上面よりも上方へ突出して設けられているため、フランジ部22の上面が阻止リブ13等に接触する等して取付作業の邪魔となるようなことがない。
次に、該起立状態のままスイッチボタン2を下方へスライドさせ、軸部11、11を軸支部12、12に位置させる。その後、スイッチボタン2を押込操作方向へ回動させ、クリック作用により係止爪片15が被係止片24に係止すれば(図6(b))、スイッチボタン2のスイッチボタン収容部8への収容、すなわちスイッチボタン2の取り付けは完了となる。
一方、スイッチボタン2を取り外す際には、係止爪片15を撓ませて、被係止片24との係止状態を解除とした後、スイッチボタン2を起立させ、スリット16、16から軸部11、11を抜き取ればよい。
そして、当該収容状態にあっては、阻止リブ13の上面がフランジ部22上面に当接しており、スイッチボタン2の上方への移動が阻止されるとともに、スイッチボタン2の軸部11、11を軸とした押込操作が可能となる。また、フランジ部22の後面には、押し上げリブ14の突起部14aや支持リブ17等が当接しており、スイッチボタン2をスイッチボタン収容部8内で支持している。さらに、スイッチボタン2を押込操作すると、押し上げリブ14、14の弾性力によりスイッチボタン2は反押込操作方向へ付勢され、自然と押込操作前の初期位置へ復帰する。この時、初期位置にて係止爪片15が被係止片24に係止するため、スイッチボタン2の初期位置を越えた反押込操作方向への回動は防止される。加えて、所定の押し込み量を超えてスイッチボタン2を押込操作しようとすると、押込防止リブ18がフランジ部22の後面に当接し、スイッチボタン2の更なる押込操作が禁止される。
以上のような構成を有するスイッチボタン2及びスイッチボタン収容部8からなるスイッチボタン取付構造によれば、スイッチボタン2に、押込操作を可能とするため押込操作方向とは直交する左右方向へ突出した軸部11、11を設ける一方、前ケース3に、軸部11、11を軸支する軸支部12、12と、前ケース3前面に開口し、軸支部12、12へ連通するスリット16、16とを設け、スイッチボタン2を、その軸部11、11を前ケース3の前面側からスリット16、16を介して軸支部12、12に軸支させることで、前ケース3に取り付けることができる。また、係止爪片15を撓ませて被係止片24との係止状態を解除とした後、スイッチボタン2を起立させ、スリット16、16から軸部11、11を抜き取れば、スイッチボタン2を取り外すことができる。したがって、基台へ組み付け状態にある前ケース3を一々取り外したりすることなくスイッチボタン2を着脱することができ、スイッチボタン2の着脱に係る工数の低減、すなわち着脱作業の簡易化を図ることができる。
また、各スリット16を、各軸支部12よりも上方に開口するL字状に形成し、軸部11をスリット16に沿った下方へのスライドにより軸支部12に軸支可能とするとともに、前ケース3に、軸支状態にあるスイッチボタン2のフランジ部22上面に当接し、軸部11の軸支部12からの上方への移動を阻止する阻止リブ13を設けている。したがって、軸支部12と阻止リブ13とにより軸部11を確実に軸支することができ、押込操作時にスイッチボタン2にガタが生じたりしない。
さらに、阻止リブ13や押し上げリブ14、14、支持リブ17、押込防止リブ18等の各構成要素を前ケース3と一体的に設けているため、部品点数を削減することができ、構成の簡素化を図ることができる。
なお、本発明に係るスイッチボタン取付構造に係る構成は、上記実施形態に記載の態様に何ら限定されるものではなく、スイッチボタンやスイッチボタン収容部の各構成要素、及びスイッチボタン取付構造を設ける対象等を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、スイッチボタン2の形状や前ケース3におけるスイッチボタン収容部8の設置位置等を適宜変更可能であることは言うまでもないし、一つの前ケース3に対して複数のスイッチボタン取付構造を設けることも可能である。
また、上記実施形態では、スイッチボタン取付構造を設ける対象となる電気機器を親機1としているが、インターホン子機や電気錠を施錠/解錠するための錠装置等、スイッチボタン2を有する電気機器であれば他の電気機器に当然適用することができる。
親機を正面から示した説明図である。 スイッチボタンが取り付けられた状態にある親機の前ケースを正面から示した説明図である。 スイッチボタンが取り外された状態にある前ケースの斜視説明図である。 図3における要部拡大説明図である。 スイッチボタンの説明図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は正面側を示した斜視説明図、(d)は背面側を示した斜視説明図である。 スイッチボタンを取り付ける様子を示した説明図である。
符号の説明
1・・インターホン親機(電気機器)、2・・スイッチボタン、3・・前ケース(ケース)、8・・スイッチボタン収容部、11・・軸部、12・・軸支部、13・・阻止リブ(阻止部)、14・・押し上げリブ、15・・係止爪片、16・・スリット、17・・支持リブ、18・・押込防止リブ、21・・押圧部、22・・フランジ部、23・・スイッチ用リブ、24・・被係止片。

Claims (2)

  1. スイッチ回路をON/OFF操作するために押込操作されるスイッチボタンを、電子機器のケース前面に取り付けるためのスイッチボタン取付構造であって、
    前記スイッチボタンに、
    前記押込操作を可能とするため押込操作方向とは直交する方向へ突出した軸部を設ける一方、
    前記ケースに、
    前記軸部を軸支する軸支部と、
    前記ケース前面に開口し、前記軸支部へ連通するスリットとを設け、
    前記スイッチボタンを、前記軸部を前記ケースの前面側から前記スリットを介して前記軸支部に軸支させることで、前記ケースに取り付け可能としたことを特徴とするスイッチボタン取付構造。
  2. 左右方向が前記スイッチボタンの軸方向となるスイッチボタン取付構造にあっては、
    前記スリットを、前記軸支部よりも上方に開口するL字状に形成し、前記軸部を前記スリットに沿った下方へのスライドにより前記軸支部に軸支可能とするとともに、
    前記ケースに、
    軸支状態にある前記スイッチボタンの上面に当接し、前記軸部の前記軸支部からの上方への移動を阻止する阻止部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のスイッチボタン取付構造。
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