JP2009031673A - 光走査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズなどの光学素子の配置の自由度を増し、安価な、かつ、性能の良好な光走査装置を得る。
【解決手段】タンデム方式の画像形成装置に搭載される光走査装置。ポリゴンミラー5の後段に、光束Ba,Bbを反射して光路を2本ずつに分離する第1のミラー7と、光束Baを反射する第2のミラー9aと、第1のミラー7で反射されない光束Bcを反射する第3のミラー9bと、光束Baが透過する第1のレンズ10aと、光束Bbが透過する第2のレンズ10bと、光束Bcが透過する第3のレンズ10cと、光束Bdが透過する第4のレンズ10dとを備えている。光束Ba,Bdはポリゴンミラー5によって偏向された後に主光線が交差し、光束Bb,Bcはポリゴンミラー5によって偏向される前に主光線が交差する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光走査装置、特に、画像データに基づいて変調された複数の光束を単一の偏向器を用いて複数の被走査面上を走査する光走査装置に関する。
近年、フルカラーの複写機やプリンタなどの画像形成装置にあっては、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色に対応して四つの感光体を並置し、各感光体上に形成された各色の画像を中間転写ベルトに転写して合成するタンデム方式が主流となっている。そして、この種のタンデム方式の画像形成装置には、例えば、各感光体上に単一の偏向器(ポリゴンミラー)を用いて4本の光束を同時に走査して画像を描画する光走査装置が搭載されている。
この種の光走査装置としては、特許文献1,2に、偏向器の同一反射面に四つの光束を入射させ、偏向後に四つの光束が透過する共通のレンズと、ミラーによって光路を分離した後に四つの光束のそれぞれが透過する個別のレンズを設けることによって、4色に対応した感光体のそれぞれに光束を同時に照射し、カラー画像を高速に印字する技術が提案されている。
しかしながら、前記光走査装置では、四つの光束を偏向器上で副走査方向に同じ高さに集光させると、それぞれの光束の光路を偏向器の前で合成して偏向器での偏向後に再び分離する場所で互いの光路を分離しておくことが必要になるため、偏向器に入射する光束の副走査方向の傾き(以下、副走査方向入射角と称する)が大きくなり、偏向器の面倒れによるジッタや偏向器の軸面間距離誤差に伴うピッチむらが発生し、画質が悪化するという問題点を有していた。
一方、偏向器に入射する四つの光束を互いに平行に設定すれば、偏向器の面倒れによるジッタや偏向器の軸面間距離誤差に伴うピッチむらは発生しないが、偏向器を大型化することが必要となり、コストアップを招来する問題点を有していた。また、四つの光束を偏向器上で副走査方向に同じ高さに集光させつつ、偏向器での偏向後の各光路の分離を容易にする目的で、副走査方向入射角を不等間隔にして、最上位と最下位の光束のうち、偏向器に近い側で光路を分離する光束について、隣接する光束との角度差を大きくした場合、前記個別のレンズをそれぞれ最適化すると、レンズ製作用の金型の種類を増やさざるを得ず、初期投資が増大するという問題点を生じ、金型の種類を減らすとレンズを個別最適化した場合に比べて走査線湾曲や結像性能が低下し、画質が悪化するという問題点を生じていた。
特開2003−75751号公報 特開2004−70190号公報
そこで、本発明の目的は、レンズなどの光学素子の配置の自由度を増し、安価な、かつ、性能の良好な光走査装置を提供することにある。
以上の目的を達成するため、本発明に係る光走査装置は、
四つの光源と、
前記四つの光源からそれぞれ放射された光束を同一面で同時に反射する反射面を有する偏向器と、
前記偏向器によって偏向された四つの光束のうち二つの光束を反射する第1のミラーと、
前記第1のミラーによって反射された二つの光束のうち一つの光束を反射する第2のミラーと、
前記第1のミラーで反射されない二つの光束のうち一つの光束を反射する第3のミラーと、
前記第1のミラーで反射され前記第2のミラーで反射された光束が透過する第1のレンズと、
前記第1のミラーで反射され前記第2のミラーで反射されない光束が透過する第2のレンズと、
前記第1のミラーで反射されず前記第3のミラーで反射された光束が透過する第3のレンズと、
前記第1のミラーで反射されず前記第3のミラーで反射されない光束が透過する第4のレンズと、
を備え、
前記偏向器は、一つの軸を中心に回転し、その反射面は平面でかつ該回転中心軸と平行であり、
前記第1のミラーで反射される二つの光束は、前記偏向器に入射するときの回転中心軸に垂直な平面となす角度が0°ではなく互いに異なっており、かつ、向きが互いに等しく、
前記第1のミラーで反射されない二つの光束のうちの一つの光束は、前記偏向器に入射するときの回転中心軸に垂直な平面となす角度の絶対値が前記第1のミラーで反射される二つの光束のうち前記角度の絶対値が大きい光束の角度と等しく、かつ、向きが逆であり、偏向器によって偏向された後に主光線が交差し、
前記第1のミラーで反射されない二つの光束のうちの他の一つの光束は、前記偏向器に入射するときの回転中心軸に垂直な平面となす角度の絶対値が前記第1のミラーで反射される二つの光束のうち前記角度の絶対値が小さい光束の角度と等しく、かつ、向きが逆であり、偏向器によって偏向される前に主光線が交差すること、
を特徴とする。
即ち、本発明に係る光走査装置においては、四つの光束のうち、副走査方向入射角の大きい二つの光束を偏向器での偏向後に交差するようにし、副走査方向入射角の小さい二つの光束を偏向器の前で交差するようにし、さらに、第1のミラーで前者の一つの光束と後者の一つの光束を反射するようにしたため、第1のミラーによる光路分離の際の余裕を大きく設定することができる。それゆえ、副走査方向入射角を等間隔にした場合に比べて、四つの光束の副走査方向入射角の最大値を小さめに設定しても十分な光路分離マージンを確保することができ、副走査方向入射角に起因するジッタやピッチむらを小さく抑えることが可能になる。また、副走査方向入射角の絶対値は2種類であるので、四つの光路のそれぞれに配置される個別レンズも2種類で済み、副走査方向入射角を不等間隔にして四つの個別レンズをそれぞれ最適化した場合に比較してレンズ製作用金型の種類を少なくでき、コストダウンを図ることができる。
以下、本発明に係る光走査装置の実施例について、添付図面を参照して説明する。
(第1実施例、図1〜図7参照)
本発明に係る光走査装置の第1実施例について、図1に立体配置関係を示し、図2にポリゴンミラー5から各感光体ドラム13a〜13dまでの副走査方向断面の光路を示す。
この光走査装置は、タンデム方式の電子写真法による画像形成装置の露光ユニットとして構成され、四つの感光体ドラム13a〜13d上にそれぞれの色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像を形成するように構成されている。なお、感光体ドラム13a〜13d上に形成された4色の画像(静電潜像)はトナーにて現像された後、図示しない中間転写ベルト上に1次転写/合成され、記録材上に2次転写される。この種の画像形成プロセスは周知であり、その説明は省略する。
この光走査装置において、光源部は四つのレーザダイオード1a〜1d、コリメータレンズ2a〜2dにて構成されている。各レーザダイオード1a〜1dから放射された光束(拡散光)はコリメータレンズ2a〜2dにより平行光とされ、合成ミラー3によって主走査方向Yについて各光束の進行方向が同じになるように反射された後、シリンドリカルレンズ4によって副走査方向Zにのみ収束され、ポリゴンミラー5の同一の反射面上に入射する。ポリゴンミラー5は中心軸5aを中心に図示しないモータによって回転駆動され、6面で構成された反射面は中心軸5aと平行である。
ポリゴンミラー5から光束の進行方向に関しては、第1のレンズ6、第1のミラー7、第2及び第3のレンズ8a,8b、第2及び第3のミラー9a,9b、第4〜第7のレンズ10a〜10d、第4〜第7のミラー11a〜11d、防塵用のウインドウガラス12a〜12dが配置されている。
ポリゴンミラー5の同一反射面で同時に偏向された四つの光束は、それぞれ、第1のレンズ6によって屈折された後、第1のミラー7によって光束Ba,Bbと光束Bc,Bdに分離される。光束Ba,Bbは第1のミラー7によって折り返され、第2のレンズ8aによって屈折される。また、第1のミラー7によっては折り返されない光束Bc,Bdは第3のレンズ8bによって屈折される。第2のレンズ8aと第3のレンズ8bは同一形状である。
第2のレンズ8aを透過した光束Ba,Bbのうち光束Baは第2のミラー9aによって折り返され、光束Ba,Bbに分離される。第3のレンズ8bを透過した光束Bc,Bdのうち光束Bcは第3のミラー9bによって折り返され、光束Bc,Bdに分離される。
その後、各光束Ba,Bb,Bc,Bdは各光路に個別に配置された第4〜第7のレンズ10a〜10dを透過するとともに、第4〜第7のミラー11a〜11dで折り返され、ウインドウガラス12a〜12dを介して感光体ドラム13a〜13d上に結像し、主走査方向Yに走査される。第4〜第7のレンズ10a〜10dの光学面は全て同一形状である。
なお、各符号の添え字a〜dは、レーザダイオード1a〜1d及びコリメータレンズ2a〜2dに付けたものと個別レンズ10a〜10d以降に付けたものを対応させているため、光源側ではa〜dが順に並んでいるが感光体ドラム13a〜13d側ではaとbの並びが入れ替わっている。
図3はポリゴンミラー5から第1のミラー7までの光路を拡大して各光束Ba,Bb,Bc,Bdの主光線のみを示している。各光束Ba,Bb,Bc,Bdは、ポリゴンミラー5の反射面近傍で副走査方向Zのみに集光している。その集光位置では二つずつの光束Ba,Bc及びBb,Bdが副走査方向Zの高さがほぼ一致しており、かつ、副走査方向入射角が逆向きになっている。また、主光線に着目すると、回転中心軸5aに垂直な平面に対して、光束Bb,Bcは1.0°、光束Ba,Bdは2.6°とされている。
タンデム方式に対応した光走査装置の場合、各光束をポリゴンミラー5に入射する高さを揃えることにより、ポリゴンミラー5の厚みを小さくかつ軽量にでき、ミラー5自体や駆動モータのコストを低減できる。
図4は本第1実施例における副走査方向Zの光路で、合成ミラー3からポリゴンミラー5までを示している。合成ミラー3は反射面が平面状をなし、各光束ごとに副走査方向Zにおいて異なる角度を有している。
図5はポリゴンミラー5の反射面近傍を拡大して各光束Ba,Bb,Bc,Bdの主光線のみを示している。各光束は合成ミラー3上で副走査方向Zについてほぼ等間隔である。シリンドリカルレンズ4によって各光束の集光位置が異なるのは、合成ミラー3が副走査方向Zに僅かに傾きを持っているためである。
以上説明した第1実施例において、以下に示す表1〜表4に各光路を構成するそれぞれの光学素子のコンストラクションデータを示す。合成ミラー3はXベクトルのZ成分が0でないことにより、副走査方向Zに傾きを持っていることが分かる。シリンドリカルレンズ4の副走査方向Zの焦点距離は90mmであり、ポリゴンミラー5上では集光高さが0.4mm離れている。このため、必要なシリンドリカルレンズ4への入射光の副走査方向Zの傾き角は、±0.2/90(単位はラジアン)である。
また、合成ミラー3への入射光が水平なとき、合成ミラー3の傾き角は、主走査方向Yについて入射光とミラー面法線とのなす角度をα、副走査方向Zについての射出光の傾き角をβとしたとき、β/(2cosα)で表すことができる。傾き角が小さいため、図4では分かりにくいが、合成ミラー3で反射した後、光束Bd,Bbは上向き、光束Bc,Baは下向きに傾きを持っている。ポリゴンミラー5上において、上向きの二つは上側、下向きの二つは下側に集光している。
なお、各コリメータレンズ2a〜2dの後にシリンドリカルレンズを一つずつ配置し、その後に合成ミラー3を配置しても同様の効果を得ることが可能である。但し、本第1実施例のごとく、合成ミラー3の後段に共通のシリンドリカルレンズ4を設けたほうが部品点数を減らすことができる。
また、図5に示しているように、副走査方向入射角が小さい二つの光束Bb,Bcはポリゴンミラー5への入射前に副走査方向Zにおいて交差している。また、図3に示しているように、副走査方向入射角が大きい二つの光束Ba,Bdはポリゴンミラー5での反射後に副走査方向Zにおいて交差している。
このように構成したことで、合成ミラー3上では副走査方向Zについてほぼ等間隔であった各光束は、第1のミラー7上では上側の二つの光束Ba,Bbと下側の二つの光束Bc,Bdとの間隔が若干開いている。合成ミラー3上では四つの光束を合成しなければならないために等間隔になっていることが好都合である。第1のミラー7上では上側の二つの光束のみを反射しなければならないので、上側の光束Ba,Bbと下側の光束Bc,Bdの間が開いていることが好都合である。
仮に、ポリゴンミラー5上で四つの光束を同じ高さに集光させたとすると、副走査方向入射角を同じにすれば、第1のミラー7での分離余裕が小さくなってしまう。逆に、分離余裕を同じだけ設定しようとすると、副走査方向入射角を大きくせざるを得ない。副走査方向入射角が大きくなると、ポリゴンミラー5の軸面間距離誤差によるピッチむらと面倒れによるジッタとが大きくなり、画質が低下することは従来から知られている。
また、四つの光束全てをポリゴンミラー5の前段で副走査方向Zに交差するように構成した場合、第1のミラー7での分離余裕を同じだけ設定したとすると、副走査方向入射角を変えなければ合成ミラー3上での余裕が上側の光束Ba,Bbと下側の光束Bc,Bdの間で減ってしまう。逆に、合成ミラー3上での間隔を同じにすれば、副走査方向入射角が大きくなって前述の問題が発生するのに加え、ポリゴンミラー5上での副走査方向Zの差が増大してしまい、ポリゴンミラー5を厚くすることが必要となり、コストアップを招来する。ポリゴンミラー5の厚みをなるべく薄くするためには、前述のように、ポリゴンミラー5の反射面近傍で副走査方向Zに集光する位置では、上下二つずつの光束の副走査方向Zの高さがほぼ一致するように構成することが望ましい。
図6は第1のミラー7上において、光束の通過範囲を示している。通過範囲が主走査方向Yに長いのは、画像形成範囲分ポリゴンミラー5を回転させているためである。上側の光束Ba,Bbと下側の光束Bc,Bdの間は開いているも、光束Ba,Bbの間及び光束Bc,Bdの間は通過範囲がいわばつながっている。
図7は第3のミラー9b上において、第1のミラー7では反射されなかった光束Bc,Bdの通過範囲を示している。第3のミラー9b上では二つの光束Bc,Bdの通過範囲が離れているので、両者の分離が可能である。この光束Bc,Bdは、図3で明らかなように、ポリゴンミラー5と第1のレンズ6との間で副走査方向Zについて交差している。本第1実施例では、副走査方向入射角の小さい光束Bb,Bcについて、第1のミラー7上で間隔をなるべく開くことによって光束分離を有利にすることを意図している。それゆえ、副走査方向入射角の大きい光束Ba,Bdは第1のミラー7よりも前で副走査方向入射角の小さい光束Bb,Bcと交差して外側に出していたほうが好ましい。
また、表5に第1のレンズ6の入射面の自由曲面係数データを示し、表6に第1のレンズ6の射出面の自由曲面係数データを示す。さらに、表7に第2及び第3のレンズ8a,8bの射出面の自由曲面係数データを示し、表8に第4〜第7のレンズ10a〜10dの射出面の自由曲面係数データを示す。これらの表中において、E−nは×10-nである。
第1のレンズ6は入射面、射出面ともに自由曲面であり、その他のレンズは入射面が平面で射出面が自由曲面である。これらの自由曲面は式(1)に示す自由曲面式にて算出される。また、各表で標記のない係数は0である。
Figure 2009031673
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ところで、ポリゴンミラー5の後段に配置された第1のレンズ6、第2及び第3のレンズ8a,8b及び第4〜第7のレンズ10a〜10dは、いずれも樹脂製で、使用波長における屈折率は1.572である。ウインドウガラス12a〜12dの使用波長における屈折率は1.511である。
第1のレンズ6は副走査方向Zについて偶数次項しか使用しておらず、副走査方向Zについて対称な形状である。その対称面は、ポリゴンミラー5の回転中心軸5aに垂直であり、また、図3に示した副走査方向入射角の小さい二つの光束Bb,Bcの副走査方向Zの交点や、図5に示した副走査方向入射角の大きい二つの光束Ba,Bbの交点と、副走査方向Zの高さが同じになっている。従って、第1のレンズ6の後段の上側の光束Ba,Bbと下側の光束Bc,Bdもまた前記対称面に対して対称になっている。第1のミラー7によって上側の光束Ba,Bbが反射された後、光束Ba,Bbと光束Bc,Bdは光学的には等価になる。
第2及び第3のレンズ8a,8bは前述のように同一形状であり、光学面だけでなく外形形状も含めて同一形状とされている。従って、同じ金型で製造したレンズを使用することができ、性能差を小さく抑えることができる。
また、第4〜第7のレンズ10a〜10dは、光学面は同一形状であるが、外形形状は第4のレンズ10aと第6のレンズ10cが同一で、第5のレンズ10bと第7のレンズ10dが同一とされており、前2者と後2者とでは副走査方向Zにずれている状態になっている。
(第2実施例、図8〜図14参照)
本発明に係る光走査装置の第2実施例について、図8に立体配置関係を示し、図9にポリゴンミラー5から各感光体ドラム13a〜13dまでの副走査方向断面の光路を示す。
この光走査装置は、タンデム方式の電子写真法による画像形成装置の露光ユニットとして構成されている点は前記第1実施例と同様であり、光学部品点数の削減を意図したものである。従って、第1実施例との相違は、合成ミラー3とシリンドリカルレンズ4に代えて自由曲面ミラーアレイ14を使用している点と、第2及び第3のレンズ8a,8bを省略した点にある。さらに、後述するように、ミラーの配置と枚数を工夫したため、第3のミラー9bでの反射態様が第1実施例とは異なっており、感光体ドラム13c,13dが第1実施例とは逆に配置されている。
図10はポリゴンミラー5から第1のミラー7までの光路を拡大して各光束Ba,Bb,Bc,Bdの主光線のみを示し、図3に対応している。
図11は本第2実施例における副走査方向Zの光路で、自由曲面ミラーアレイ14からポリゴンミラー5までを示し、図4に対応している。
図12はポリゴンミラー5の反射面近傍を拡大して各光束Ba,Bb,Bc,Bdの主光線のみを示し、図5に対応している。
図13は第1のミラー7上において、光束の通過範囲を示している。図14は第3のミラー9b上において、第1のミラー7では反射されなかった光束Bc,Bdの通過範囲を示している。それぞれ図6及び図7に対応している。
次に、第2実施例において、以下に示す表9〜表12に各光路を構成するそれぞれの光学素子のコンストラクションデータを示す。自由曲面ミラーアレイ14のそれぞれの座標を参照すると、副走査方向Zの座標値が0.2又は−0.2となっており、これはそれぞれの反射面による焦線の副走査方向Zの高さを示している。
各コリメータレンズ2a〜2dを透過した後の光路は水平であり、自由曲面ミラーアレイ14の各反射面の高さも各コリメータレンズ2a〜2dの高さと等しくなっている。
また、表13に第1のレンズ6の入射面の自由曲面係数データを示し、表14に第1のレンズ6の射出面の自由曲面係数データを示す。さらに、表15に第4及び第7のレンズ10a,10dの射出面の自由曲面係数データを示し、表16に第5及び第6のレンズ10b,10cの射出面の自由曲面係数データを示す。
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第1のレンズ6は入射面、射出面ともに自由曲面であり、その他のレンズは入射面が平面で射出面が自由曲面である。第1のレンズ6の自由曲面では、両面とも、Zは0次の項だけが使用されている。Z1次以上の項が使用されていないということは、面形状の副走査方向Zの断面が直線であることを示している。本第2実施例においても、第1のレンズ6の後段において上側二つの光束Ba,Bbと下側二つの光束Bc,Bdは対称であり、第1のミラー7によって上側の光束Ba,Bbが反射された後、光束Ba,Bbと光束Bc,Bdは光学的には等価になる。
第4〜第7のレンズ10a〜10dの自由曲面では、Zは0次と1次と2次が使用されている。Z1次の項を使用することで、副走査方向入射角によって発生する走査線湾曲と波面のねじれを補正している。副走査方向入射角が異なる場合には、それらの収差の発生量が異なるため、異なるレンズを使用することが必要になる。
また、本第2実施例ではミラーの配置と枚数を工夫している。即ち、副走査方向入射角の絶対値の等しい2本の光束Bb,Bdと光束Ba,Bcについて、前者を奇数、後者を偶数とすることによって、第4のレンズ10a及び第7のレンズ10dについて入射前の光束が等価となるようにし、また、第5のレンズ10b及び第6のレンズ10cについて入射前の光束が等価となるようにしている。従って、第4のレンズ10aと第7のレンズ10dは同一形状であり、第5のレンズ10bと第6のレンズ10cは同一形状である。副走査方向入射角を四つの光束でそれぞれ異ならせた場合には、4種類のレンズが必要になることに比べると、2種類で済むので金型投資額が少なくて高精度を達成できる。
(他の実施例)
なお、本発明に係る光走査装置は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できることは勿論である。
本発明に係る光走査装置の第1実施例を示す立体配置図である。 第1実施例におけるポリゴンミラーから感光体ドラムまでの光路構成を示す副走査方向の断面図である。 第1実施例におけるポリゴンミラーから第1のミラーまでの光路図である。 第1実施例における合成ミラーからポリゴンミラーまでの光路図である。 第1実施例におけるポリゴンミラーの反射面近傍の光路図である。 第1実施例における第1のミラー上での光束通過範囲を示す説明図である。 第1実施例における第3のミラー上での光束通過範囲を示す説明図である。 本発明に係る光走査装置の第2実施例を示す立体配置図である。 第2実施例におけるポリゴンミラーから感光体ドラムまでの光路構成を示す副走査方向の断面図である。 第2実施例におけるポリゴンミラーから第1のミラーまでの光路図である。 第2実施例における自由曲面ミラーアレイからポリゴンミラーまでの光路図である。 第2実施例におけるポリゴンミラーの反射面近傍の光路図である。 第2実施例における第1のミラー上での光束通過範囲を示す説明図である。 第2実施例における第3のミラー上での光束通過範囲を示す説明図である。
符号の説明
1a〜1d…レーザダイオード
5…ポリゴンミラー(偏向器)
6…第1のレンズ
7…第1のミラー
8a…第2のレンズ
8b…第3のレンズ
9a…第2のミラー
9b…第3のミラー
10a〜10d…第4〜第7のレンズ
11a〜11d…第4〜第7のミラー
13a〜13d…感光体ドラム

Claims (8)

  1. 四つの光源と、
    前記四つの光源からそれぞれ放射された光束を同一面で同時に反射する反射面を有する偏向器と、
    前記偏向器によって偏向された四つの光束のうち二つの光束を反射する第1のミラーと、
    前記第1のミラーによって反射された二つの光束のうち一つの光束を反射する第2のミラーと、
    前記第1のミラーで反射されない二つの光束のうち一つの光束を反射する第3のミラーと、
    前記第1のミラーで反射され前記第2のミラーで反射された光束が透過する第1のレンズと、
    前記第1のミラーで反射され前記第2のミラーで反射されない光束が透過する第2のレンズと、
    前記第1のミラーで反射されず前記第3のミラーで反射された光束が透過する第3のレンズと、
    前記第1のミラーで反射されず前記第3のミラーで反射されない光束が透過する第4のレンズと、
    を備え、
    前記偏向器は、一つの軸を中心に回転し、その反射面は平面でかつ該回転中心軸と平行であり、
    前記第1のミラーで反射される二つの光束は、前記偏向器に入射するときの回転中心軸に垂直な平面となす角度が0°ではなく互いに異なっており、かつ、向きが互いに等しく、
    前記第1のミラーで反射されない二つの光束のうちの一つの光束は、前記偏向器に入射するときの回転中心軸に垂直な平面となす角度の絶対値が前記第1のミラーで反射される二つの光束のうち前記角度の絶対値が大きい光束の角度と等しく、かつ、向きが逆であり、偏向器によって偏向された後に主光線が交差し、
    前記第1のミラーで反射されない二つの光束のうちの他の一つの光束は、前記偏向器に入射するときの回転中心軸に垂直な平面となす角度の絶対値が前記第1のミラーで反射される二つの光束のうち前記角度の絶対値が小さい光束の角度と等しく、かつ、向きが逆であり、偏向器によって偏向される前に主光線が交差すること、
    を特徴とする光走査装置。
  2. 前記光束のうち任意の一つは、前記偏向器に入射するときの回転中心軸に垂直な平面となす角度の絶対値が異なり、かつ、向きが逆である光束と、偏向器に入射する副走査方向の高さが等しいことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記第1のミラーで反射される二つの光束の主光線が、前記第1ミラーで反射される前に交差することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記偏向器と前記第1ミラーとの間の光路中に前記四つの光束が透過する第5のレンズが配置され、該第5のレンズは偏向器の回転中心軸を含む平面内でパワーを持たないことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光走査装置。
  5. 前記偏向器と前記第1のミラーとの間の光路中に前記四つの光束が透過する第5のレンズが配置され、該第5のレンズは偏向器の回転中心軸に垂直な平面のうちの一つに対して対称な形状であり、該対称面は偏向器に入射するときの前記平面となす角度の絶対値が等しい2組の光束のそれぞれの交点を二つとも含むことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光走査装置。
  6. 前記第1のミラーで反射される二つの光束の第1のミラーの後の光路中に第6のレンズが配置され、
    前記第1のミラーで反射されない二つの光束の第1のミラーの通過後の光路中に第7のレンズが配置され、
    前記第6のレンズ及び前記第7のレンズが同一形状であること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の光走査装置。
  7. 前記偏向器に入射する四つの光束が、円筒面と平面とからなる第8のレンズを透過することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の光走査装置。
  8. 前記偏向器に入射する四つの光束が、個別の自由曲面反射面によってそれぞれ線状に集光され、かつ、四つの自由曲面反射面が一体的に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の光走査装置。
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