JP2009029955A - ナフタロシアニン色素化合物、その製造方法及び近赤外線吸収材料 - Google Patents

ナフタロシアニン色素化合物、その製造方法及び近赤外線吸収材料 Download PDF

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一則 穴澤
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一彦 廣川
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Abstract

【課題】可視画像と共に不可視画像を形成するための光安定性に優れた新規なナフタロシアニン色素化合物の提供。
【解決手段】中心金属が2価の金属、3価の置換金属、4価の置換金属、又はオキシ金属であるナフタロシアニン色素化合物。例えば、三塩化バナジウム存在下に下記一般式(IV)で表される1−(置換フェニル)−2,3−ジシアノナフタレンを環化反応させることによりオキシバナジルナフタロシアニン色素化合物を得られる。
Figure 2009029955

(R1は、ニトロ基、アセトアミド基等である。)
【選択図】なし

Description

本発明は、新規なナフタロシアニン色素化合物及びその製造方法、この化合物を含む近赤外線吸収材料に関する。本発明は、特に記録紙等の画像出力媒体の表面に可視画像と共に不可視画像を形成するための光安定性に優れた新規なナフタロシアニン色素化合物、その製造方法及びこの化合物を含む近赤外線吸収材料に関する。
従来から、コピーやプリントアウトに使用した画像形成装置を特定するため、記録紙等の画像出力媒体の表面に可視画像と共に目視により認識し難い画像、すなわち不可視画像を形成することが知られている。このような不可視画像形成用材料としては、近赤外領域に光吸収性を有し、可視光領域では光吸収性がない物質が用いられ、電子写真法やインクジェット記録法等によって画像出力媒体の表面に記録されている。
このような不可視画像形成用材料としては、無機系のものと有機系のものとが既に知られている。このうち、無機系のものとしては、イッテルビウム等の希土類金属や銅リン酸結晶化ガラス等の赤外線吸収材料からなるものが知られているが、近赤外領域の光の吸収性が十分でないために単位面積あたりに多量の赤外線吸収材料が必要となる。そのため、無機系の赤外線吸収材料によって不可視画像を形成した場合、その表面に通常の画像を形成すると下部の不可視画像の凹凸が表面の可視画像に影響を与えてしまう。
それに対し、有機系のものは、近赤外領域の光の吸収性が十分であるために単位面積あたりの使用量が少なくてすむので、無機系の赤外線吸収材料を使用した場合のような不都合は生じない。しかしながら、可視領域に多少吸収があるために僅かであるが着色が見られる。そのため、現在に至るまで多くの無色の有機系近赤外線吸収材料の開発が進められている。
例えば、下記特許文献1には、近赤外領域に光吸収性を有し、可視光領域では光吸収性がない有機化合物系の物質として、下記一般式(VII)で表されるアミニウム化合物を用いた例が示されている。
Figure 2009029955
(但し、式(VII)中、Rは水素又は炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数2〜5のアルキル基、XはClO 、BF 、CClCOO、CFCOO、SbF 、CSO 、CSO 、PO のいずれか又は混合物からなる。)
また、下記特許文献2には、750〜1100nmにおける分光吸収極大波長を有し、かつ650nmにおける吸光度が、該分光吸収極大波長における吸光度の5%以下である近赤外線吸収材料とし例えば下記一般式(VIII)等で表される化合物が開示されている。
Figure 2009029955
(式(VIII)中、R、R、R、R、R及びRは各々1価の置換基を示す。l、mは0〜4の整数を表す。)
更に、下記特許文献3には、無色の近赤外線吸収材料として下記一般式(IX)で表されるナフタロシアニン色素化合物が開示されている。
Figure 2009029955
(式(IX)において、Metは、2個の水素原子、2価の金属原子、3価もしくは4価の置換金属原子を表し、A〜Aは、同一もしくは異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアルキルチオ基又は置換もしくは非置換のアリールチオ基を表し、但し、AとA、AとA、AとA、AとAの各組み合わせにおいて、その両方が同時に水素原子又はハロゲン原子になることはなく、Y〜Y16は、同一もしくは異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアルキルチオ基、置換もしくは非置換のアリールチオ基、置換もしくは非置換のアルキルアミノ基、置換もしくは非置換のジアルキルアミノ基、置換もしくは非置換のアリールアミノ基、置換もしくは非置換のジアリールアミノ基、置換もしくは非置換のアルキルアリールアミノ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、ニトロ基、ニトリル基、オキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アミノカルボニル基又はモノもしくはジ置換アミノカルボニル基を表す。)
更に、下記特許文献4には、近赤外線吸収能力に優れた下記一般式(X)で表されるニトロナフタロシアニン色素化合物が、また、下記特許文献5には同じく下記一般式(XI)で表されるアミノナフタロシアニン色素化合物が、それぞれ開示されている。
Figure 2009029955
Figure 2009029955
(式(X)及び(XI)中、R、Rは各々独立に置換されていてもよいアルキル基を示し、Mは2価の金属原子、3価又は4価の置換金属、或いはオキシ金属を示す。)
特開平 7−271081号公報 特開2002−146254号公報 特開2007− 3944号公報 特開平11−152413号公報 特開平11−152416号公報
上述のように、近赤外領域に光吸収性を有し、可視光領域では光吸収性がない不可視画像形成用材料として種々の有機化合物が知られている。このうち、ナフタロシアニン色素化合物は、不可視性に優れているとともに近赤外領域での吸光度が大きいために有望な不可視画像形成用材料であるが、光安定性と不可視性との両立が困難である。
発明者は、下記一般式(XII)で表されるテトラフェニル置換バナジルナフタロシアニン色素化合物が従来の不可視画像形成用材料に比べて不可視性が一番優れていることを見出しているが、光安定性の面では実用レベルに達していなかった。不可視画像形成材料の光安定性が劣っていると、近赤外領域の光吸収性が弱くなったり長期保存中に記録紙等の表面に形成された不可視画像が目視できるようになってしまったりするため、不可視画像形成材料の光安定性を高くすることが強く要望されている。
Figure 2009029955
そこで、発明者は、上記のテトラフェニル置換バナジルナフタロシアニン色素化合物の不可視性を維持したまま光安定性が高い不可視画像形成材料を得るべく種々実験を重ねた結果、フェニル基に所定の置換基を導入することにより上記のテトラフェニル置換バナジルナフタロシアニン色素化合物と同等の不可視性を維持しながらもより光安定性に優れた化合物となることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、不可視性を維持しながらもより光安定性に優れた新規なナフタロシアニン色素化合物及びその製造方法を提供することを目的とする。更に、本発明は、新規なナフタロシアニン色素化合物を含む近赤外線吸収材料を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係るナフタロシアニン色素化合物の発明は下記一般式(I)で表されることを特徴とする。
Figure 2009029955
(式(I)中、Rは、置換されていてもよいアミド基、ニトロ基、ハロゲン基又はシアノ基を示し、Mは2価の金属、3価の置換金属、4価の置換金属、又はオキシ金属を示す。)
また、請求項2に係る発明は、記載の請求項1に記載のナフタロシアニン色素化合物において、前記Mを構成する金属は、Mg、Sn、Mn、Co、Ni、Cu、Pd、Pt、Pb、Al、Ga、Si、Ge又はMoであり、前記オキシ金属はTiO又はVOであることを特徴とする。
Mで表される2価の金属としては、Mg(II)、Sn(II)、Mn(II)、Co(II)、Ni(II)、Cu(II)、Pd(II)、Pt(II)、Pb(II)等を例示できる。また、1置換された3価の金属としては、AlF、AlCl、AlBr、AlI、GaF、GaCl、GaBr、GaI、Al−C65、Al−C64(CH3)、Al(OH)、Mn(OH)、Mn(OC65)、Mn〔OSi(CH33〕等を例示できる、
更に、2置換された4価金属としては、SiF、SiCl、SiBr、SiI、GeF、GeCl、GeBr、GeI、SnF、SnCl、SnBr、Si(OH)、Ge(OH)、Mn(OH)、Sn(OH)、SiR、SnR、GeR〔Rはアルキル基、フェニル基、ナフチル基、又はその誘導体を表す〕、Si(OR’)、Sn(OR’)、Ge(OR’)、〔R’はアルキル基、フェニル基、ナフチル基、トリアルキルシリル基、ジアルキルアルコキシシリル基又はその誘導体を表す〕、Si(SR”)、Sn(SR”)、Ge(SR”)(R”はアルキル基、フェニル基、ナフチル基、又はその誘導体を表す〕等が例示される。
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載のナフタロシアニン色素化合物において、前記Rが−NHCORで表されるアミド基であり、前記Rは、水素、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基であることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1に記載のナフタロシアニン色素化合物において、前記Rがニトロ基であり、前記MがVOである下記化学構造式(II)で表されることを特徴とする。
Figure 2009029955
また、請求項5に係る発明は、請求項1に記載のナフタロシアニン色素化合物において、前記Rがアセトアミド基であり、前記MがVOである下記化学構造式(III)で表されることを特徴とする。
Figure 2009029955
更に、請求項6に係る下記一般式(I)で表されるナフタロシアニン色素化合物の製造方法の発明は、下記一般式(IV)で表される1−(置換フェニル)−2,3−ジシアノナフタレンを環化反応させることを特徴とする。
Figure 2009029955
Figure 2009029955
(式(I)及び(IV)中、Rは置換されていてもよいアミド基、ニトロ基、ハロゲン基又はシアノ基を示し、Mは2価の金属、3価の置換金属、4価の置換金属、又はオキシ金属を示す。)
また、請求項7に係る発明は、請求項6に記載のナフタロシアニン色素化合物の製造方法において、前記Mを構成する金属は、Mg、Sn、Mn、Co、Ni、Cu、Pd、Pt、Pb、Al、Ga、Si、Ge又はMoであり、前記オキシ金属はTiO又はVOであることを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、請求項6に記載のナフタロシアニン色素化合物の製造方法において、前記Rが−NHCORで表されるアミド基であり、前記Rは、水素、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基であることを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、請求項6に記載のナフタロシアニン色素化合物の製造方法において、前記Rがニトロ基である下記化学構造式(V)で表される1−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジシアノナフタレンと三塩化バナジウムとを尿素中で環化反応させ、MがVOである下記化学構造式(II)で表されるナフタロシアニン色素化合物を得ることを特徴とする。
Figure 2009029955
Figure 2009029955
また、請求項10に係る発明は、請求項6に記載のナフタロシアニン色素化合物の製造方法において、前記Rがアセトアミド基である下記化学構造式(VI)で表される1−(4−アセトアミドフェニル)−2,3−ジシアノナフタレンと三塩化バナジウムとを尿素中で環化反応させ、MがVOである下記化学構造式(III)で表されるナフタロシアニン色素化合物を得ることを特徴とする。
Figure 2009029955
Figure 2009029955
更に、請求項11に係る近赤外線吸収材料の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載のナフタロシアニン色素化合物を含有することを特徴とする。
また、請求項12に係る発明は、請求項11に記載の近赤外線吸収材料において、前記請求項1〜5のいずれかに記載のナフタロシアニン色素化合物以外のナフタロシアニン色素化合物を含有することを特徴とする。
また、請求項13に係る発明は、請求項11又は12に記載の近赤外線吸収材料において、前記請求項1〜5のいずれかに記載のナフタロシアニン色素化合物を複数種含有することを特徴とする。
本発明によれば、以下に各実施例及び比較例を基に詳細に述べるように、不可視性を維持しながらもより光安定性に優れた新規なナフタロシアニン色素化合物が得られる。また、記録紙等の画像出力媒体の表面に可視画像と共に光安定性に優れた不可視画像を形成用材料として使用し得る近赤外線吸収材料が得られる。
以下、本願発明を実施するための最良の形態を実施例及び比較例を用いて詳細に説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化して例示するものであって、本発明をこの実施例に特定することを意図するものではなく、本発明は特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなく種々の変更を行ったものにも均しく適用し得るものである。
なお、図1は実施例1のナフタロシアニン色素化合物の吸収スペクトル図であり、図2は実施例2のナフタロシアニン色素化合物の吸収スペクトル図であり、また、図3は実施例1、2及び比較例のナフタロシアニン色素化合物のピーク吸光度の相対値(%)と照射時間(hr)との関係を示すグラフである。
((実施例1))
<バナジル 5,14,23,32−テトラキス(4−ニトロフェニル)−2,3−ナフタロシアニナトの製造>
実施例1のナフタロシアニン色素化合物としては、下記化学構造式(II)で表されるバナジル 5,14,23,32−テトラキス(4−ニトロフェニル)−2,3−ナフタロシアニナトを作製した。
Figure 2009029955
[1−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジシアノナフタレンの製造]
窒素ガスの雰囲気中で−10℃まで冷却された濃硫酸(96%)233mlに1−フェニル−2,3−ジシアノナフタレン7.629g(30.0mmol)を溶かした。次に、攪拌されていた前記溶液に、硝酸カリウム3.033g(30.0mmol)と濃硫酸(96%)18mlとの混合溶液を70分間かけて滴下し、できた反応混合液の温度を−19℃〜−8℃にて保っていた。茶色から薄茶黄色に変わった反応液をさらに−10℃〜2℃にて80分間攪拌した。その後、反応液を氷750gに注ぎ込み、できた黄灰色沈殿物を吸引濾過し、水と5wt%炭酸水素ナトリウムの水溶液で洗浄後、再び水で洗浄し、乾燥後黄灰色固体を得た。
この固体は順次にアセトン、テトラヒドロフラン、アセトンとエタノールの混合溶媒から再結晶することにより精製し、乾燥することにより目的の1−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジシアノナフタレン(黄白色固体)3.56g(収率39.7%)を得た。
この際の化学反応式は下記反応式(1)に示すとおりである。
Figure 2009029955
また、得られた1−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジシアノナフタレンの1H−NMRスペクトル(CDCl)は次のとおりである。
δ=8.48(d,J=8.54Hz,2H,Harom),8.34(s,1H,Harom),8.09(d,J=8.05Hz,1H,Harom),7.87〜7.83(m,2H,Harom),7.76(m,1H,Harom),7.67(d,J=8.54Hz,2H,Harom
[バナジル 5,14,23,32−テトラキス(4−ニトロフェニル)−2,3−ナフタロシアニナトの製造]
上述のようにして製造した1−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジシアノナフタレン563mg(1.88mmol)、三塩化バナジウム161mg(1.02mmol)と尿素16gの混合物を窒素ガスの雰囲気中で攪拌しながら、130℃〜140℃にて1時間攪拌してから、210℃まで加熱し、210℃〜215℃にて3時間反応させた。冷却後、暗緑茶色の反応混合物に水50mlを加えて、できた混合液を攪拌しながら加熱し、1時間還流させ、室温まで冷却した。できた暗茶色沈殿物を吸引濾過し、水洗浄により尿素を除去し、乾燥後黄茶色固体を得た。この粗産物は、テトラヒドロフランで抽出し、抽出液を減圧蒸留してから緑茶色固体を得た。この固体は順次にエタノール、テトラヒドロフランとエタノールの混合溶媒から再結晶することにより精製し、乾燥してから、目的のバナジル 5,14,23,32−テトラキス(4−ニトロフェニル)−2,3−ナフタロシアニナト(緑茶色固体)102mg(収率17.2%)を得た。
この際の化学反応式は下記反応式(2)に示すとおりである。
Figure 2009029955
得られたバナジル 5,14,23,32−テトラキス(4−ニトロフェニル)−2,3−ナフタロシアニナトのテトラヒドロフラン溶液中の可視近赤外吸収スペクトルは図1に示すとおりであり、ピーク波長λmax=811nm、モル吸光係数εmax=1.30×10−1cm−1であった。
図1に示す可視近赤外吸収スペクトル図から明らかなように、実施例1で得られたバナジル 5,14,23,32−テトラキス(4−ニトロフェニル)−2,3−ナフタロシアニナトは、一般的に可視領域といわれている400〜700nmの吸光度が小さく、しかも近赤外領域である811nmにピーク吸収が存在するので、良好な不可視性かつ近赤外吸収性を備えていることが分かる。
((実施例2))
<バナジル 5,14,23,32−テトラキス(4−アセトアミドフェニル)−2,3−ナフタロシアニナトの製造>
実施例2のナフタロシアニン色素化合物としては、下記化学構造式(III)で表されるバナジル 5,14,23,32−テトラキス(4−アセトアミドフェニル)−2,3−ナフタロシアニナトを作製した。
Figure 2009029955
[1−(4−アミノフェニル)−2,3−ジシアノナフタレンの製造]
実施例1で製造した1−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジシアノナフタレン336mg(1.12mmol)とエタノール20mlの懸濁液に、攪拌しながら、塩化スズ(II)1.7g(8.97mmol)と濃塩酸(35〜37%)4mlの混合溶液を滴下し、できた反応混合液の温度を25℃〜30℃にて保っていた。滴下終了後、この反応混合液を25℃にてさらに3時間攪拌し、水25mlで希釈した。希釈された白色乳液状反応液に水酸化カリウム(85%)5.2gと水15mlの溶液を滴下し、2時間攪拌した。析出した黄色沈澱物を吸引濾過し、水450mlで洗浄し、乾燥後黄色固体を得た。
この際の化学反応式は下記反応式(3)に示すとおりである。
Figure 2009029955
この粗産物を酢酸エチルで抽出し、抽出物を快速カラムクロマトグラフィー(充填剤:中性シリカゲル;展開溶媒:ヘキサンと酢酸エチル(体積比4:1〜1:1)の混合溶媒)により分離精製し、目的の1−(4−アミノフェニル)−2,3−ジシアノナフタレン(黄白色固体)197mg(収率65.2%)を得た。
[1−(4−アセトアミドフェニル)−2,3−ジシアノナフタレンの製造]
上述のようにして得られた1−(4−アミノフェニル)−2,3−ジシアノナフタレン80.8mg(0.3mmol)と乾燥したピリジン5mlの溶液に、室温及び窒素ガスの雰囲気中で攪拌しながら、塩化アセチル45mg(0.57mmol)を滴下した。この反応混合液を25℃にてさらに3時間攪拌し、水60mlで希釈した。析出した淡黄色沈澱物を吸引濾過し、水で洗浄し、乾燥後目的の淡黄色固体からなる1−(4−アセトアミドフェニル)−2,3−ジシアノナフタレン82.5mg(収率88.3%)を得た。
この際の化学反応式は下記反応式(4)に示すとおりである。
Figure 2009029955
[バナジル 5,14,23,32−テトラキス(4−アセトアミドフェニル)−2,3−ナフタロシアニナトの製造]
上述のようにして得られた1−(4−アセトアミドフェニル)−2,3−ジシアノナフタレン80.8mg(0.26mmol)、三塩化バナジウム40mg(0.25mmol)と尿素4.4gの混合物を窒素ガスの雰囲気中で攪拌しながら、120℃〜140℃にて1時間攪拌してから、210℃まで加熱し、210℃〜215℃にて1時間反応させた。冷却後、暗緑茶色の反応混合物に水35mlを加えて、できた混合液を攪拌しながら加熱し、1時間還流させ、室温まで冷却した。できた茶黄色沈殿物を吸引濾過し、水洗浄により尿素を除去し、乾燥後茶黄色固体を得た。
この粗産物はテトラヒドロフランで抽出し、抽出液を減圧蒸留してから緑茶色固体を得た。この固体は順次にエタノール、テトラヒドロフランとヘキサンの混合溶媒から再結晶することにより精製し、乾燥してから、目的のバナジル 5,14,23,32−テトラキス(4−アセトアミドフェニル)−2,3−ナフタロシアニナト(緑茶色固体)13mg(収率15.3%)を得た。
この際の化学反応式は下記反応式(5)に示すとおりである。
Figure 2009029955
得られたバナジル 5,14,23,32−テトラキス(4−アセトアミドフェニル)−2,3−ナフタロシアニナトのテトラヒドロフラン溶液中の可視近赤外吸収スペクトルは図2に示すとおりであり、ピーク波長λmax=816nm、モル吸光係数εmax=1.10×10−1cm−1であった。
図2に示す可視近赤外吸収スペクトル図から明らかなように、実施例2で得られたバナジル 5,14,23,32−テトラキス(4−アセトアミドフェニル)−2,3−ナフタロシアニナトは、一般的に可視領域といわれている400〜700nmの吸光度が小さく、しかも近赤外領域である816nmにピーク吸収が存在するので、良好な不可視性かつ近赤外吸収性を備えていることが分かる。
((耐光性評価))
実施例1及び2で得られたナフタロシアニン色素化合物と、比較例として下記一般式(XII)で表されるナフタロシアニン色素化合物について下記のようにして耐光性評価を行った。なお、下記一般式(XII)で表されるナフタロシアニン色素化合物のテトラヒドロフラン溶液中のピーク吸収波長λmax及びモル吸光係数εmaxは、それぞれλmax=832nm、εmax=1.55×10−1cm−1である。
Figure 2009029955
[微粒子化]
実施例1、2及び比較例のナフタロシアニン色素化合物のそれぞれ40mgとテトラヒドロフラン10mlとの溶液を、マイクロシリンジを用いて氷冷した蒸留水1000mlと一気に混合した(再沈法)。 数分後に室温に戻してろ過し、蒸留水で洗浄後、真空乾燥した。このようにして得られた実施例1、2及び比較例のそれぞれの微粒子化ナフタロシアニン色素化合物粒子の粒径は、メジアン径d50が約250nmであった。
[スラリー作製]
実施例1、2及び比較例のそれぞれの微粒子化ナフタロシアニン色素化合物9.2mgを非イオン性界面活性剤トリトンX−100の12%水溶液46μl及び蒸留水5.52mlと共に超音波分散(超音波出力:4〜5W、1/4インチホーン使用、照射時間30分)することによりスラリーを作成した。スラリー中の試料濃度は、それぞれ0.165wt%であった。
[スラリー塗布紙の作製と測色計測]
上述のようにして作製した0.165wt%のスラリー40.4μl、40wt%ラテックス(ポリスチレンアクリル酸n−ブチル)15μl、PAC(ポリ塩化アルミニウム)凝集剤8μlと蒸留水5gの混合液を定量刷毛先端の2枚のフィルム間に表面張力で保持させた。定量刷毛をピクトリコ(商品名)photo gloss paper顔料用の上でスライドさせて塗布し(塗布面積3.6cm×3.6cm)、空気乾燥・熱圧着してから樹脂媒体サンプルを得た。
顔料の塗布量は、単位面積当たりの顔料量=0.045g/mであり、ポリマー樹脂に対する顔料の濃度が1wt%であった。この塗布紙をサンプルとして、X−Rite 939(商品名)分光測色計で測定した。この分光測色計を使用すると、L*a*b*色空間で用いられている明度L*を用いることで的確に不可視性を定量化することができる。実施例1及び2で得られたナフタロシアニン色素化合物の塗布紙サンプルのL*値はそれぞれ91.20、91.70であった。対照として、何も塗布されていなかった用紙のL*値は94.57であった。また、比較例のナフタロシアニン色素化合物の塗布紙サンプルのL*値は90.51であった。
[耐光性テスト]
実施例1、2及び比較例のそれぞれの前記塗布紙サンプルに対し、48時間、光照射(光源:キセノンランプ、放射照度:540W/m=100kルクス)を行った。その際のピーク吸光度を日立製作所製の分光光度計U−4100により測定した。図3に、光照射前のピーク吸光度100としたとき、ピーク吸光度の相対値(%)と照射時間との関係を示す。
図3に示した結果から、特定のナフタロシアニン色素化合物を用いた実施例1及び2の試料では、比較例の試料に比べ不可視性を維持したまま、耐光性(光安定性)が大幅に向上していることがわかる。
なお、実施例1及び2では下記一般式(I)で表されるナフタロシアニン色素化合物として、Mがバナジル(VO)であり、Rがニトロ基(実施例1)及びアセトアミド基(実施例2)の場合について述べた。
Figure 2009029955
しかしながら、本発明では、これに限らず、他のものも同様に使用し得る。例えば、Mで表される2価の金属としては、Mg(II)、Sn(II)、Mn(II)、Co(II)、Ni(II)、Cu(II)、Pd(II)、Pt(II)、Pb(II)等を使用し得る。また、1置換された3価の金属としては、AlF、AlCl、AlBr、AlI、GaF、GaCl、GaBr、GaI、Al−C65、Al−C64(CH3)、Al(OH)、Mn(OH)、Mn(OC65)、Mn〔OSi(CH33〕等を使用し得る、
更に、2置換された4価金属としては、SiF、SiCl、SiBr、SiI、GeF、GeCl、GeBr、GeI、SnF、SnCl、SnBr、Si(OH)、Ge(OH)、Mn(OH)、Sn(OH)、SiR、SnR、GeR〔Rはアルキル基、フェニル基、ナフチル基、又はその誘導体を表す〕、Si(OR’)、Sn(OR’)、Ge(OR’)、〔R’はアルキル基、フェニル基、ナフチル基、トリアルキルシリル基、ジアルキルアルコキシシリル基及びその誘導体を表す〕、Si(SR”)、Sn(SR”)、Ge(SR”)(R”はアルキル基、フェニル基、ナフチル基、又はその誘導体を表す〕等を使用し得る。
また、Mがオキシ金属の場合、VO以外にTiOも使用し得る。
更に、Rとしては、ニトロ基及びアセトアミド基以外にも、他の置換されていてもよいアミド基、ハロゲン基又はシアノ基であっても使用し得る。アミド基における置換基としては、水素、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基であればよい。
また、既に述べたように、実施例1、2及び比較例のナフタロシアニン色素化合物の吸収スペクトルにおけるピーク波長は、それぞれ811nm、816nm及び832nmである。一般にナフタロシアニン系色素は鋭い吸収スペクトルを示すことが知られているが、このように吸収スペクトルが鋭いと光源の種類によっては不可視画像の検出感度が悪化する可能性がある。そのため、近赤外線吸収材料の検出感度を向上させるには近赤外領域で広い波長範囲の光を吸収するようにすることが望ましい。
本発明のフタロシアニン系化合物は、上述のように、置換基の種類や位置によって、更にはMの種類によって吸収スペクトルのピーク波長が僅かに異なる。そのため、本発明のナフタロシアニン色素化合物を複数種混合することによって、或いは更には従来例のフタロシアニン系化合物を混合することによって、近赤外領域で所定のピーク波長範囲を備える近赤外線吸収材料を得ることができるようになる。
実施例1のナフタロシアニン色素化合物の吸収スペクトル図である。 実施例2のナフタロシアニン色素化合物の吸収スペクトル図である。 実施例1、2及び比較例のナフタロシアニン色素化合物のピーク吸光度の相対値(%)と照射時間(hr)との関係を示すグラフである。

Claims (13)

  1. 下記一般式(I)で表されるナフタロシアニン色素化合物。
    Figure 2009029955
    (式(I)中、Rは、置換されていてもよいアミド基、ニトロ基、ハロゲン基又はシアノ基を示し、Mは2価の金属、3価の置換金属、4価の置換金属、又はオキシ金属を示す。)
  2. 前記Mを構成する金属は、Mg、Sn、Mn、Co、Ni、Cu、Pd、Pt、Pb、Al、Ga、Si、Ge又はMoであり、前記オキシ金属はTiO又はVOである請求項1に記載のナフタロシアニン色素化合物。
  3. 前記Rが−NHCORで表されるアミド基であり、前記Rは、水素、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基である請求項1に記載のナフタロシアニン色素化合物。
  4. 前記Rがニトロ基であり、前記MがVOである下記化学構造式(II)で表される請求項1に記載のナフタロシアニン色素化合物。
    Figure 2009029955
  5. 前記Rがアセトアミド基であり、前記MがVOである下記化学構造式(III)で表される請求項1に記載のナフタロシアニン色素化合物。
    Figure 2009029955
  6. 下記一般式(IV)で表される1−(置換フェニル)−2,3−ジシアノナフタレンを環化反応させることを特徴とする下記一般式(I)で表されるナフタロシアニン色素化合物の製造方法。
    Figure 2009029955
    Figure 2009029955
    (式(I)及び(IV)中、Rは置換されていてもよいアミド基、ニトロ基、ハロゲン基又はシアノ基を示し、Mは2価の金属、3価の置換金属、4価の置換金属、又はオキシ金属を示す。)
  7. 前記Mを構成する金属は、Mg、Sn、Mn、Co、Ni、Cu、Pd、Pt、Pb、Al、Ga、Si、Ge又はMoであり、前記オキシ金属はTiO又はVOであることを特徴とする請求項6に記載のナフタロシアニン色素化合物の製造方法。
  8. 前記Rが−NHCORで表されるアミド基であり、前記Rは、水素、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基であることを特徴とする請求項6に記載のナフタロシアニン色素化合物の製造方法。
  9. 前記Rがニトロ基である下記化学構造式(V)で表される1−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジシアノナフタレンと三塩化バナジウムとを尿素中で環化反応させ、前記MがVOである下記化学構造式(II)で表されるナフタロシアニン色素化合物を得ることを特徴とする請求項6に記載のナフタロシアニン色素化合物の製造方法。
    Figure 2009029955
    Figure 2009029955
  10. 前記Rがアセトアミド基である下記化学構造式(VI)で表される1−(4−アセトアミドフェニル)−2,3−ジシアノナフタレンと三塩化バナジウムとを尿素中で環化反応させ、前記MがVOである下記化学構造式(III)で表されるナフタロシアニン色素化合物を得ることを特徴とする請求項6に記載のナフタロシアニン色素化合物の製造方法。
    Figure 2009029955
    Figure 2009029955
  11. 請求項1〜5のいずれかに記載のナフタロシアニン色素化合物を含有することを特徴とする近赤外線吸収材料。
  12. 前記請求項1〜5のいずれかに記載のナフタロシアニン色素化合物以外のナフタロシアニン色素化合物を含有することを特徴とする請求項11に記載の近赤外線吸収材料。
  13. 前記請求項1〜5のいずれかに記載のナフタロシアニン色素化合物を複数種含有することを特徴とする請求項11又は12に記載の近赤外線吸収材料。
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