JPH0796540B2 - フタロシアニン化合物およびその中間体 - Google Patents
フタロシアニン化合物およびその中間体Info
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- JPH0796540B2 JPH0796540B2 JP1165233A JP16523389A JPH0796540B2 JP H0796540 B2 JPH0796540 B2 JP H0796540B2 JP 1165233 A JP1165233 A JP 1165233A JP 16523389 A JP16523389 A JP 16523389A JP H0796540 B2 JPH0796540 B2 JP H0796540B2
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- phthalocyanine
- toluene
- phthalonitrile
- compound
- tetra
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なフタロシアニン化合物、およびその中
間体に関し、詳しくは、極性溶媒に可溶な近赤外吸収色
素、あるいは染料、顔料として有用な新規フタロシアニ
ン化合物およびその中間体に関する。
間体に関し、詳しくは、極性溶媒に可溶な近赤外吸収色
素、あるいは染料、顔料として有用な新規フタロシアニ
ン化合物およびその中間体に関する。
光記録媒体を製造する方法、すなわち基板上にフタロシ
アニン化合物等の近赤外吸収剤を含む層を形成する方法
には、光学的に透明な基板、例えばガラス、アクリル樹
脂、ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂等の基板上に近
赤外吸収剤を塗布する方法、または蒸着する方法があ
る。塗布法には、バインダー樹脂20重量%以下、近赤外
吸収剤0.05〜20重量%となるように溶媒に溶解し、スピ
ンコーター等で塗布する方法がある。塗布に用いる溶媒
としては、ハロゲン化炭化水素(例えばジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラクロロエチレ
ン、ジクロロエタン等)、ケトン類(例えばアセトン、
メチルエチルケトン等)、アルコール類(例えばメタノ
ール、エタノール、プロパノール等)、セロソルブ類
(例えばメチルセロソルブ、エチルセロソルブ等)、炭
化水素類(例えばヘキサン、シクロヘキサン、オクタ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン等)が一般に広く用
いられている。
アニン化合物等の近赤外吸収剤を含む層を形成する方法
には、光学的に透明な基板、例えばガラス、アクリル樹
脂、ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂等の基板上に近
赤外吸収剤を塗布する方法、または蒸着する方法があ
る。塗布法には、バインダー樹脂20重量%以下、近赤外
吸収剤0.05〜20重量%となるように溶媒に溶解し、スピ
ンコーター等で塗布する方法がある。塗布に用いる溶媒
としては、ハロゲン化炭化水素(例えばジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラクロロエチレ
ン、ジクロロエタン等)、ケトン類(例えばアセトン、
メチルエチルケトン等)、アルコール類(例えばメタノ
ール、エタノール、プロパノール等)、セロソルブ類
(例えばメチルセロソルブ、エチルセロソルブ等)、炭
化水素類(例えばヘキサン、シクロヘキサン、オクタ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン等)が一般に広く用
いられている。
蒸着法には、10-5〜10-7torr、100〜300℃にて基板上に
近赤外吸収剤を堆積させる方法があるが、光記録媒体を
工業的規模で製造する場合、塗布法の方が大量生産が容
易で、しかも安価であり、製品間の品質の差異が少いと
いう点で有利である。
近赤外吸収剤を堆積させる方法があるが、光記録媒体を
工業的規模で製造する場合、塗布法の方が大量生産が容
易で、しかも安価であり、製品間の品質の差異が少いと
いう点で有利である。
塗布法で光記録媒体を製造する場合、近赤外吸収色素、
つまりフタロシアニン化合物等には種々の有機用媒に対
する高溶解性が要求される。最近は基板損傷の少ない溶
剤としてアルコール類を使用するという傾向にある。ま
たアルコール類は毒性が少ない等の点からも優れた溶媒
である。
つまりフタロシアニン化合物等には種々の有機用媒に対
する高溶解性が要求される。最近は基板損傷の少ない溶
剤としてアルコール類を使用するという傾向にある。ま
たアルコール類は毒性が少ない等の点からも優れた溶媒
である。
しかしながら、アルコール類に対して高溶解性を有する
フタロシアニン化合物は少なく、近赤外領域に吸収を有
するフタロシアニン化合物を使用した光記録媒体の例と
して、特開昭61−154888号や特開昭61−197281号公報等
ではフタロシアニンのベンゼン環に酸素、硫黄等の元素
を介して置換基を導入したフタロシアニン化合物が提案
されているが、これらにおいても極性溶媒に対する溶解
度が十分とはいえない。
フタロシアニン化合物は少なく、近赤外領域に吸収を有
するフタロシアニン化合物を使用した光記録媒体の例と
して、特開昭61−154888号や特開昭61−197281号公報等
ではフタロシアニンのベンゼン環に酸素、硫黄等の元素
を介して置換基を導入したフタロシアニン化合物が提案
されているが、これらにおいても極性溶媒に対する溶解
度が十分とはいえない。
本発明の目的は、上記した欠点を解決した、極性溶媒に
も十分な溶解性を有する新規なフタロシアニン化合物を
提供することにある。
も十分な溶解性を有する新規なフタロシアニン化合物を
提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した
結果、フタロシアニン骨格へジアルキルアミノアルコキ
シ基、あるいはジアルキルアミノアルキルチオ基のみを
導入することにより、有機溶剤に対して高溶解性のフタ
ロシアニン化合物、特に極性溶媒に対しても高溶解性を
示すフタロシアニン化合物を提供するに至った。すなわ
ち、本発明は、 一般式(II)で表されるフタロシアニン化合物 [式(II)中、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1〜4
のアルキル基を示し、mは1〜8の整数、nは1〜3の
整数を示し、Mは2個の水素原子、VO,MnOH,Zn,InClま
たは元素周期律表第VIII族第4、第5周期の2価の金属
原子、3価または4価の置換金属原子を表す。]およ
び、一般式(I)で表される中間体化合物 [式(I)中、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1〜4
のアルキル基を示し、mは1〜8の整数、nは1〜3の
整数を示す。]である。
結果、フタロシアニン骨格へジアルキルアミノアルコキ
シ基、あるいはジアルキルアミノアルキルチオ基のみを
導入することにより、有機溶剤に対して高溶解性のフタ
ロシアニン化合物、特に極性溶媒に対しても高溶解性を
示すフタロシアニン化合物を提供するに至った。すなわ
ち、本発明は、 一般式(II)で表されるフタロシアニン化合物 [式(II)中、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1〜4
のアルキル基を示し、mは1〜8の整数、nは1〜3の
整数を示し、Mは2個の水素原子、VO,MnOH,Zn,InClま
たは元素周期律表第VIII族第4、第5周期の2価の金属
原子、3価または4価の置換金属原子を表す。]およ
び、一般式(I)で表される中間体化合物 [式(I)中、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1〜4
のアルキル基を示し、mは1〜8の整数、nは1〜3の
整数を示す。]である。
一般式(I)で表わされる本発明のフタロニトリル化合
物として好ましい化合物としては、例えば、 4−(2−ジメチルアミノエトキシ)フタロニトリル、 4−(4−ジメチルアミノブトキシ)フタロニトリル、 4−(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)フタロニト
リル、 4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フタロニトリル、 4−(2−ジブチルアミノエトキシ)フタロニトリル、 4−[2−(2−ジエチルアミノエトキシ)エトキシ]
フタロニトリル、 3−(2−ジエチルアミノエトキシ)フタロニトリル、 3−[2−(2−ジエチルアミノエトキシ)エトキシ]
フタロニトリル、 等が挙げられる。
物として好ましい化合物としては、例えば、 4−(2−ジメチルアミノエトキシ)フタロニトリル、 4−(4−ジメチルアミノブトキシ)フタロニトリル、 4−(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)フタロニト
リル、 4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フタロニトリル、 4−(2−ジブチルアミノエトキシ)フタロニトリル、 4−[2−(2−ジエチルアミノエトキシ)エトキシ]
フタロニトリル、 3−(2−ジエチルアミノエトキシ)フタロニトリル、 3−[2−(2−ジエチルアミノエトキシ)エトキシ]
フタロニトリル、 等が挙げられる。
このようなフタロニトリル化合物は以下の方法により製
造することができる。
造することができる。
原料としてニトロフタロニトリルとジアルキルアミノア
ルコールとを、反応溶媒に非プロトン性極性溶媒、例え
ばジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミ
ド(DMAC)、ジメチルスルホキシド(DMSO)等を用い、
触媒として例えば水素化ナトリウム、1,4−ジアザビシ
クロ[2,2,2]オクタン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,
0]−5−ノネン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7
−ウンデセン(DBU)等の存在下、50〜120℃にて加熱撹
拌し、水に排出、有機溶剤例えばトルエン等で抽出、再
結晶、あるいはカラム精製することによって、油状物、
粉末状物として得られる。
ルコールとを、反応溶媒に非プロトン性極性溶媒、例え
ばジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミ
ド(DMAC)、ジメチルスルホキシド(DMSO)等を用い、
触媒として例えば水素化ナトリウム、1,4−ジアザビシ
クロ[2,2,2]オクタン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,
0]−5−ノネン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7
−ウンデセン(DBU)等の存在下、50〜120℃にて加熱撹
拌し、水に排出、有機溶剤例えばトルエン等で抽出、再
結晶、あるいはカラム精製することによって、油状物、
粉末状物として得られる。
一方、本発明の一般式(II)で表されるフタロシアニン
化合物は、前記一般式(I)のフタロニトリル化合物を
その中間体として、一般式(II)中のMに相当しうる好
ましい金属誘導体と、適当な溶媒中で反応させることに
より得ることができるものである。
化合物は、前記一般式(I)のフタロニトリル化合物を
その中間体として、一般式(II)中のMに相当しうる好
ましい金属誘導体と、適当な溶媒中で反応させることに
より得ることができるものである。
例えば、一般式(I)のフタロニトリル化合物と金属誘
導体を尿素、アルコールあるいは高沸点溶媒(例えばト
リクロロベンゼン、クロロナフタレン、スルフォラン
等)中、触媒にモリブデン酸アンモニウム、あるいはDB
Uを用いて、100〜250℃にて反応させ、溶媒除去後、カ
ラム精製等により処理することにより青色または緑色の
結晶または粉末として得られるものである。
導体を尿素、アルコールあるいは高沸点溶媒(例えばト
リクロロベンゼン、クロロナフタレン、スルフォラン
等)中、触媒にモリブデン酸アンモニウム、あるいはDB
Uを用いて、100〜250℃にて反応させ、溶媒除去後、カ
ラム精製等により処理することにより青色または緑色の
結晶または粉末として得られるものである。
一般式(II)中のMの好ましい具体例としてはVO,MnOH,
FeCl,Co,Ni,Ru,Rh,Pd,Cu,Zn,InCl等を挙げることができ
る。
FeCl,Co,Ni,Ru,Rh,Pd,Cu,Zn,InCl等を挙げることができ
る。
本発明のフタロシアニン化合物の好ましい具体例として
は、例えば、 テトラ(2−ジメチルアミノエトキシ)VOフタロシアニ
ン、 テトラ(2−ジエチルアミノエトキシ)VOフタロシアニ
ン、 テトラ(2−ジエチルアミノエトキシ)Cuフタロシアニ
ン、 テトラ(2−ジエチルアミノエトキシ)Niフタロシアニ
ン、 テトラ(2−ジエチルアミノエトキシ)MnOHフタロシア
ニン、 テトラ(2−ジメチルアミノブトキシ)Coフタロシアニ
ン、 テトラ(4−ジメチルアミノブトキシ)Cuフタロシアニ
ン、 テトラ(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)VOフタロ
シアニン、 テトラ(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)Cuフタロ
シアニン、 テトラ(6−ジエチルアミノヘキシルオキシ)VOフタロ
シアニン、 テトラ(2−ジブチルアミノブトキシ)Coフタロシアニ
ン、 テトラ(2−ジブチルアミノブトキシ)FuClフタロシア
ニン、 テトラ(2−ジブチルアミノブトキシ)Rhフタロシアニ
ン、 テトラ(2−ジブチルアミノブトキシ)Ruフタロシアニ
ン、 テトラ[2−(2−ジエチルアミノエトキシ)エトキ
シ]Niフタロシアニン、 テトラ[2−(2−ジエチルアミノエトキシ)エトキ
シ]Pdフタロシアニン、 等が挙げられる。
は、例えば、 テトラ(2−ジメチルアミノエトキシ)VOフタロシアニ
ン、 テトラ(2−ジエチルアミノエトキシ)VOフタロシアニ
ン、 テトラ(2−ジエチルアミノエトキシ)Cuフタロシアニ
ン、 テトラ(2−ジエチルアミノエトキシ)Niフタロシアニ
ン、 テトラ(2−ジエチルアミノエトキシ)MnOHフタロシア
ニン、 テトラ(2−ジメチルアミノブトキシ)Coフタロシアニ
ン、 テトラ(4−ジメチルアミノブトキシ)Cuフタロシアニ
ン、 テトラ(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)VOフタロ
シアニン、 テトラ(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)Cuフタロ
シアニン、 テトラ(6−ジエチルアミノヘキシルオキシ)VOフタロ
シアニン、 テトラ(2−ジブチルアミノブトキシ)Coフタロシアニ
ン、 テトラ(2−ジブチルアミノブトキシ)FuClフタロシア
ニン、 テトラ(2−ジブチルアミノブトキシ)Rhフタロシアニ
ン、 テトラ(2−ジブチルアミノブトキシ)Ruフタロシアニ
ン、 テトラ[2−(2−ジエチルアミノエトキシ)エトキ
シ]Niフタロシアニン、 テトラ[2−(2−ジエチルアミノエトキシ)エトキ
シ]Pdフタロシアニン、 等が挙げられる。
本発明の一般式(II)で表わされるフタロシアニン化合
物は650〜850nmの近赤外光を吸収する能力に優れ、また
耐光性、耐熱性、耐酸性、耐アルカリ性に優れ、しかも
種々の有機溶剤、液晶、樹脂等の有機媒体に良く溶解
し、近赤外吸収色素として有用である。
物は650〜850nmの近赤外光を吸収する能力に優れ、また
耐光性、耐熱性、耐酸性、耐アルカリ性に優れ、しかも
種々の有機溶剤、液晶、樹脂等の有機媒体に良く溶解
し、近赤外吸収色素として有用である。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明の実施の態様はこれにより限定されるものではない。
明の実施の態様はこれにより限定されるものではない。
実施例1 4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フタロニトリルの
合成 4−ニトロフタロニトリル5g、2−ジエチルアミノエタ
ノール17.5gをDMF50mlに溶解し、窒素雰囲気下にDBU4.4
gを添加した後、70〜80℃にて3時間撹拌した。反応混
合物を水1へ排出し、トルエン200mlにて抽出後、ト
ルエン層を分取、湯洗、濾過し、溶媒を留去した。残留
物をカラム精製(シリカゲル/トルエン:エタノール=
20:1)し、精製物7gを淡褐色油状物として得た。下記分
析結果より目的物であることを確認した。
合成 4−ニトロフタロニトリル5g、2−ジエチルアミノエタ
ノール17.5gをDMF50mlに溶解し、窒素雰囲気下にDBU4.4
gを添加した後、70〜80℃にて3時間撹拌した。反応混
合物を水1へ排出し、トルエン200mlにて抽出後、ト
ルエン層を分取、湯洗、濾過し、溶媒を留去した。残留
物をカラム精製(シリカゲル/トルエン:エタノール=
20:1)し、精製物7gを淡褐色油状物として得た。下記分
析結果より目的物であることを確認した。
元素分析 C14H17N3O C H N 計算値(%) 69.10 7.06 17.27 実測値(%) 68.98 7.07 17.31 MS m/e:243(M+) IR(neat):2230cm-1(−C≡N) 実施例2 4−(2−ジブチルアミノエトキシ)フタロニトリルの
合成 4−ニトロフタロニトリル17.3g、2−ジブチルアミノ
エタノール43.3gをDMF150mlに溶解し、窒素雰囲気下にD
BU15.2gを添加した後、70〜80℃にて5時間撹拌した。
反応混合物を水1.5へ排出し、トルエン300mlにて抽出
後、トルエン層を分取、湯洗、濾過し、溶媒を留去し
た。残留物をカラム精製(シリカゲル/トルエン:エタ
ノール=20:1)し、精製物10gを淡褐色油状物として得
た。下記分析結果より目的物であることを確認した。
合成 4−ニトロフタロニトリル17.3g、2−ジブチルアミノ
エタノール43.3gをDMF150mlに溶解し、窒素雰囲気下にD
BU15.2gを添加した後、70〜80℃にて5時間撹拌した。
反応混合物を水1.5へ排出し、トルエン300mlにて抽出
後、トルエン層を分取、湯洗、濾過し、溶媒を留去し
た。残留物をカラム精製(シリカゲル/トルエン:エタ
ノール=20:1)し、精製物10gを淡褐色油状物として得
た。下記分析結果より目的物であることを確認した。
元素分析 C18H25N3O C H N 計算値(%) 72.19 8.43 14.04 実測値(%) 71.96 8.46 14.10 MS m/e:299(M+) IR(neat):2230cm-1(−C≡N) 実施例3 4−(4−ジメチルアミノブトキシ)フタロニトリルの
合成 4−ニトロフタロニトリル17.3g、4−ジメチルアミノ
ブタノール35.1gをDMF150mlに溶解し、窒素雰囲気下にD
BU15.2gを添加した後、70〜80℃にて4時間撹拌した。
反応混合物を水1.5へ排出し、トルエン300mlにて抽出
後、トルエン層を分取、湯洗、濾過し、溶媒を留去し
た。残留物をカラム精製(シリカゲル/トルエン:エタ
ノール=20:1)し、精製物11.5gを淡褐色油状物として
得た。
合成 4−ニトロフタロニトリル17.3g、4−ジメチルアミノ
ブタノール35.1gをDMF150mlに溶解し、窒素雰囲気下にD
BU15.2gを添加した後、70〜80℃にて4時間撹拌した。
反応混合物を水1.5へ排出し、トルエン300mlにて抽出
後、トルエン層を分取、湯洗、濾過し、溶媒を留去し
た。残留物をカラム精製(シリカゲル/トルエン:エタ
ノール=20:1)し、精製物11.5gを淡褐色油状物として
得た。
下記分析結果より目的物であることを確認した。
元素分析 C14H17N3O C H N 計算値(%) 69.10 7.06 17.27 実測値(%) 69.25 7.18 17.12 MS m/e:243(M+) IR(neat):2230cm-1(−C≡N) 実施例4 4−(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)フタロニト
リルの合成 4−ニトロフタロニトリル17.3g、6−ジメチルアミノ
ヘキサノール29gをDMF200mlに溶解し、窒素雰囲気下にD
BU15.2gを添加した後、70〜80℃にて3時間撹拌した。
反応混合物を水1.5へ排出し、トルエン300mlにて抽出
後、トルエン層を分取、湯洗、濾過し、溶媒を留去し
た。残留物をカラム精製(シリカゲル/トルエン:エタ
ノール=20:1)し、精製物8gを淡褐色油状物として得
た。
リルの合成 4−ニトロフタロニトリル17.3g、6−ジメチルアミノ
ヘキサノール29gをDMF200mlに溶解し、窒素雰囲気下にD
BU15.2gを添加した後、70〜80℃にて3時間撹拌した。
反応混合物を水1.5へ排出し、トルエン300mlにて抽出
後、トルエン層を分取、湯洗、濾過し、溶媒を留去し
た。残留物をカラム精製(シリカゲル/トルエン:エタ
ノール=20:1)し、精製物8gを淡褐色油状物として得
た。
下記分析結果より目的物であることを確認した。
元素分析 C16H21N3O C H N 計算値(%) 70.80 7.82 15.49 実測値(%) 70.56 7.87 15.39 MS m/e:271(M+) IR(neat):2230cm-1(−C≡N) 実施例5 4−[2−(2−ジエチルアミノエトキシ)エトキシ]
フタロニトリルの合成 4−ニトロフタロニトリル20.2g、2−(2−ジエチル
アミノエトキシ)エタノール23.2gをDMF100mlに溶解
し、窒素雰囲気下にDBU20.4gを添加した後、70〜80℃に
て3時間撹拌した。反応混合物を水1.5へ排出し、ト
ルエン300mlにて抽出後、トルエン層を分取、湯洗、濾
過し、溶媒を留去した。残留物をカラム精製(シリカゲ
ル/トルエン:エタノール=20:1)し、精製物8.3gを淡
褐色油状物として得た。
フタロニトリルの合成 4−ニトロフタロニトリル20.2g、2−(2−ジエチル
アミノエトキシ)エタノール23.2gをDMF100mlに溶解
し、窒素雰囲気下にDBU20.4gを添加した後、70〜80℃に
て3時間撹拌した。反応混合物を水1.5へ排出し、ト
ルエン300mlにて抽出後、トルエン層を分取、湯洗、濾
過し、溶媒を留去した。残留物をカラム精製(シリカゲ
ル/トルエン:エタノール=20:1)し、精製物8.3gを淡
褐色油状物として得た。
下記分析結果より目的物であることを確認した。
元素分析 C16H21N3O2 C H N 計算値(%) 66.86 7.38 14.62 実測値(%) 66.71 7.33 14.60 MS m/e:287(M+) IR(neat):2230cm-1(−C≡N) 実施例6 3−[2−(2−ジエチルアミノエトキシ)エトキシ]
フタロニトリルの合成 3−ニトロフタロニトリル7g、2−(2−ジエチルアミ
ノエトキシ)エタノール9.8gをDMF50mlに溶解し、窒素
雰囲気下にDBU6.2gを添加した後、70〜80℃にて5時間
撹拌した。反応混合物を水800mlへ排出し、トルエン200
mlにて抽出後、トルエン層を分取、湯洗、濾過し、溶媒
を留去した。残留物をカラム精製(シリカゲル/トルエ
ン:エタノール=20:1)し、精製物3gを淡褐色油状物と
して得た。
フタロニトリルの合成 3−ニトロフタロニトリル7g、2−(2−ジエチルアミ
ノエトキシ)エタノール9.8gをDMF50mlに溶解し、窒素
雰囲気下にDBU6.2gを添加した後、70〜80℃にて5時間
撹拌した。反応混合物を水800mlへ排出し、トルエン200
mlにて抽出後、トルエン層を分取、湯洗、濾過し、溶媒
を留去した。残留物をカラム精製(シリカゲル/トルエ
ン:エタノール=20:1)し、精製物3gを淡褐色油状物と
して得た。
下記分析結果より目的物であることを確認した。
元素分析 C16H21N3O2 C H N 計算値(%) 66.86 7.38 14.62 実測値(%) 66.71 7.33 14.60 MS m/e:287(M+) IR(neat):2230cm-1(−C≡N) 実施例7 テトラ(2−ジエチルアミノエトキシ)Niフタロシアニ
ンの合成 4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フタロニトリル3
g、塩化ニッケル(II)0.8g、尿素3.7g、モリブデン酸
アンモニウム0.1g、トリクロロベンゼン20mlを混合した
後、170〜180℃にて2時間撹拌した。冷却後、トルエン
150mlを加えて抽出し、湯洗、濾過し、トルエン溶液を
硫酸マグネシウムにて乾燥後、カラム精製(シリカゲル
/トルエン:エタノール=50:1)し、精製物1gを青緑色
粉末として得た。
ンの合成 4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フタロニトリル3
g、塩化ニッケル(II)0.8g、尿素3.7g、モリブデン酸
アンモニウム0.1g、トリクロロベンゼン20mlを混合した
後、170〜180℃にて2時間撹拌した。冷却後、トルエン
150mlを加えて抽出し、湯洗、濾過し、トルエン溶液を
硫酸マグネシウムにて乾燥後、カラム精製(シリカゲル
/トルエン:エタノール=50:1)し、精製物1gを青緑色
粉末として得た。
下記分析結果より目的物であることを確認した。また金
属の分析には原子吸光法を用いた。
属の分析には原子吸光法を用いた。
元素分析 C56H68N12NiO4 C H N Ni 計算値(%) 65.17 6.65 16.29 5.69 実測値(%) 65.13 6.70 16.10 5.65 このようにして得られた化合物のトルエン溶液は673nm
に極大吸収を示し、分子吸光係数は9.87×104/mol・c
mであった。また得られた化合物のメタノールに対する2
5℃における溶解度は10%以上であった。
に極大吸収を示し、分子吸光係数は9.87×104/mol・c
mであった。また得られた化合物のメタノールに対する2
5℃における溶解度は10%以上であった。
実施例8 テトラ(2−ジエチルアミノエトキシ)Znフタロシアニ
ンの合成 4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フタロニトリル2.
43g、塩化亜鉛(II)0.34g、DBU1.52g、n−アミルアル
コール60mlを混合した後、還流下6時間撹拌した。溶媒
留去後、残留物をカラム精製(アルミナ/トルエン:エ
タノール=20:1)し、精製物1.9gを青緑色粉末として得
た。
ンの合成 4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フタロニトリル2.
43g、塩化亜鉛(II)0.34g、DBU1.52g、n−アミルアル
コール60mlを混合した後、還流下6時間撹拌した。溶媒
留去後、残留物をカラム精製(アルミナ/トルエン:エ
タノール=20:1)し、精製物1.9gを青緑色粉末として得
た。
下記分析結果より目的物であることを確認した。
元素分析 C56H68N12ZnO4 C H N Zn 計算値(%) 64.75 6.61 16.18 6.29 実測値(%) 64.58 6.67 16.08 6.20 このようにして得られた化合物のトルエン溶液は682nm
に極大吸収を示し、分子吸光係数は1.31×105/mol・c
mであった。また得られた化合物のメタノールに対する2
5℃における溶解度は10%以上であった。
に極大吸収を示し、分子吸光係数は1.31×105/mol・c
mであった。また得られた化合物のメタノールに対する2
5℃における溶解度は10%以上であった。
実施例9 テトラ(2−ジエチルアミノエトキシ)MnOHフタロシア
ニンの合成 4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フタロニトリル2.
4g、塩化マンガン(II)0.5g、DBU1.52g、n−アミルア
ルコール50mlを混合した後、還流下6時間撹拌した。溶
媒留去後、残留物をカラム精製(アルミナ/トルエン:
エタノール=20:1)し、精製物0.9gを青緑色粉末として
得た。
ニンの合成 4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フタロニトリル2.
4g、塩化マンガン(II)0.5g、DBU1.52g、n−アミルア
ルコール50mlを混合した後、還流下6時間撹拌した。溶
媒留去後、残留物をカラム精製(アルミナ/トルエン:
エタノール=20:1)し、精製物0.9gを青緑色粉末として
得た。
下記分析結果より目的物であることを確認した。
元素分析 C56H69N12MnO5 C H N Mn 計算値(%) 64.34 6.67 16.08 5.26 実測値(%) 64.56 6.53 16.01 5.13 このようにして得られた化合物のトルエン溶液は725nm
に極大吸収を示し、分子吸光係数は1.01×105/mol・c
mであった。また得られた化合物のメタノールに対する2
5℃における溶解度は10%以上であった。
に極大吸収を示し、分子吸光係数は1.01×105/mol・c
mであった。また得られた化合物のメタノールに対する2
5℃における溶解度は10%以上であった。
実施例10 テトラ(4−ジメチルアミノブトキシ)Coフタロシアニ
ンの合成 4−(4−ジメチルアミノブトキシ)フタロニトリル2
g、塩化コバルト(II)0.4g、DBU1.3g、n−アミルアル
コール50mlを混合した後、還流下6時間撹拌した。溶媒
留去後、残留物をカラム精製(アルミナ/トルエン:エ
タノール=50:1)し、精製物0.6gを青緑色粉末として得
た。
ンの合成 4−(4−ジメチルアミノブトキシ)フタロニトリル2
g、塩化コバルト(II)0.4g、DBU1.3g、n−アミルアル
コール50mlを混合した後、還流下6時間撹拌した。溶媒
留去後、残留物をカラム精製(アルミナ/トルエン:エ
タノール=50:1)し、精製物0.6gを青緑色粉末として得
た。
下記分析結果より目的物であることを確認した。
元素分析 C56H68N12CoO4 C H N Co 計算値(%) 65.15 6.65 16.29 5.71 実測値(%) 65.01 6.73 16.50 5.50 このようにして得られた化合物のトルエン溶液は674nm
に極大吸収を示し、分子吸光係数は1.21×105/mol・c
mであった。また得られた化合物のメタノールに対する2
5℃における溶解度は10%以上であった。
に極大吸収を示し、分子吸光係数は1.21×105/mol・c
mであった。また得られた化合物のメタノールに対する2
5℃における溶解度は10%以上であった。
実施例11 テトラ(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)Cuフタロ
シアニンの合成 4−(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)フタロニト
リル2.7g、塩化銅(II)1g、尿素4.6g、トリクロロベン
ゼン20mlを混合した後、190〜200℃にて5時間撹拌し
た。冷却後、トルエン100mlを加えて抽出、濾過し、そ
のままカラム精製(アルミナ/トルエン:エタノール=
50:1)し、精製物0.8gを青緑色粉末として得た。下記分
析結果より目的物であることを確認した。
シアニンの合成 4−(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)フタロニト
リル2.7g、塩化銅(II)1g、尿素4.6g、トリクロロベン
ゼン20mlを混合した後、190〜200℃にて5時間撹拌し
た。冷却後、トルエン100mlを加えて抽出、濾過し、そ
のままカラム精製(アルミナ/トルエン:エタノール=
50:1)し、精製物0.8gを青緑色粉末として得た。下記分
析結果より目的物であることを確認した。
元素分析 C64H84N12CuO4 C H N Cu 計算値(%) 66.89 7.38 14.63 5.53 実測値(%) 66.78 7.46 14.49 5.43 このようにして得られた化合物のトルエン溶液は682nm
に極大吸収を示し、分子吸光係数は1.02×105/mol・c
mであった。また得られた化合物のメタノールに対する2
5℃における溶解度は5%以上であった。
に極大吸収を示し、分子吸光係数は1.02×105/mol・c
mであった。また得られた化合物のメタノールに対する2
5℃における溶解度は5%以上であった。
実施例12 テトラ(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)VOフタロ
シアニンの合成 4−(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)フタロニト
リル2.7g、三塩化バナジル1.3g、モリブデン酸アンモニ
ウム1g、尿素4.6g、トリクロロベンゼン20ml、DBU3.5g
を混合した後、180〜190℃にて5時間撹拌した。冷却
後、トルエン200mlを加えて抽出、濾過し、そのままカ
ラム精製(アルミナ/トルエン:エタノール=50:1)
し、精製物0.7gを青緑色粉末として得た。下記分析結果
より目的物であることを確認した。
シアニンの合成 4−(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)フタロニト
リル2.7g、三塩化バナジル1.3g、モリブデン酸アンモニ
ウム1g、尿素4.6g、トリクロロベンゼン20ml、DBU3.5g
を混合した後、180〜190℃にて5時間撹拌した。冷却
後、トルエン200mlを加えて抽出、濾過し、そのままカ
ラム精製(アルミナ/トルエン:エタノール=50:1)
し、精製物0.7gを青緑色粉末として得た。下記分析結果
より目的物であることを確認した。
元素分析 C64H84N12O5V C H N V 計算値(%) 66.69 7.36 14.59 4.42 実測値(%) 66.71 7.27 14.61 4.30 このようにして得られた化合物のトルエン溶液は703nm
に極大吸収を示し、分子吸光係数は1.15×105/mol・c
mであった。また得られた化合物のメタノールに対する2
5℃における溶解度は5%以上であった。
に極大吸収を示し、分子吸光係数は1.15×105/mol・c
mであった。また得られた化合物のメタノールに対する2
5℃における溶解度は5%以上であった。
実施例13 テトラ(2−ジブチルアミノエトキシ)Coフタロシアニ
ンの合成 4−(2−ジブチルアミノエトキシ)フタロニトリル3.
0g、塩化コバルト(II)0.7g、モリブデン酸アンモニウ
ム0.1g、尿素3.0g、トリクロロベンゼン20ml、DBU3.5g
を混合した後、180〜190℃にて4時間撹拌した。冷却
後、トルエン100mlを加えて抽出、濾過し、そのままカ
ラム精製(アルミナ/トルエン:エタノール=20:1)
し、精製物1.1gを青緑色粉末として得た。下記分析結果
より目的物であることを確認した。
ンの合成 4−(2−ジブチルアミノエトキシ)フタロニトリル3.
0g、塩化コバルト(II)0.7g、モリブデン酸アンモニウ
ム0.1g、尿素3.0g、トリクロロベンゼン20ml、DBU3.5g
を混合した後、180〜190℃にて4時間撹拌した。冷却
後、トルエン100mlを加えて抽出、濾過し、そのままカ
ラム精製(アルミナ/トルエン:エタノール=20:1)
し、精製物1.1gを青緑色粉末として得た。下記分析結果
より目的物であることを確認した。
元素分析 C72H100N12CoO4 C H N Co 計算値(%) 68.80 8.04 13.38 4.69 実測値(%) 68.59 7.98 13.51 4.39 このようにして得られた化合物のトルエン溶液は673nm
に極大吸収を示し、分子吸光係数は9.83×104/mol・c
mであった。また得られた化合物のメタノールに対する2
5℃における溶解度は5%以上であった。
に極大吸収を示し、分子吸光係数は9.83×104/mol・c
mであった。また得られた化合物のメタノールに対する2
5℃における溶解度は5%以上であった。
実施例14 テトラ[2−(2−ジエチルアミノエトキシ)エトキ
シ]Niフタロシアニンの合成 4−[2−(2−ジエチルアミノエトキシ)エトキシ]
フタロニトリル8.3g、塩化ニッケル(II)1.9g、尿素8.
7g、モリブデン酸アンモニウム0.1g、トリクロロベンゼ
ン30mlを混合した後、170〜180℃にて3時間撹拌した。
冷却後、トルエン150mlを加えて抽出し、湯洗、濾過
し、トルエン溶液を硫酸マグネシウムにて乾燥後、カラ
ム精製(アルミナ/トルエン:エタノール=50:1)し、
精製物3.5gを青緑色粉末として得た。下記分析結果より
目的物であることを確認した。
シ]Niフタロシアニンの合成 4−[2−(2−ジエチルアミノエトキシ)エトキシ]
フタロニトリル8.3g、塩化ニッケル(II)1.9g、尿素8.
7g、モリブデン酸アンモニウム0.1g、トリクロロベンゼ
ン30mlを混合した後、170〜180℃にて3時間撹拌した。
冷却後、トルエン150mlを加えて抽出し、湯洗、濾過
し、トルエン溶液を硫酸マグネシウムにて乾燥後、カラ
ム精製(アルミナ/トルエン:エタノール=50:1)し、
精製物3.5gを青緑色粉末として得た。下記分析結果より
目的物であることを確認した。
元素分析 C64H84N12NiO8 C H N Ni 計算値(%) 63.61 7.02 13.91 4.86 実測値(%) 63.38 7.11 13.96 4.75 このようにして得られた化合物のトルエン溶液は673nm
に極大吸収を示し、分子吸光係数は1.15×105/mol・c
mであった。また得られた化合物のメタノールに対する2
5℃における溶解度は12%以上であった。
に極大吸収を示し、分子吸光係数は1.15×105/mol・c
mであった。また得られた化合物のメタノールに対する2
5℃における溶解度は12%以上であった。
実施例15 テトラ[2−(2−ジエチルアミノエトキシ)エトキ
シ]Pdフタロシアニンの合成 3−[2−(2−ジエチルアミノエトキシ)エトキシ]
フタロニトリル1.6g、塩化パラジウム(II)0.5g、尿素
2g、モリブデン酸アンモニウム0.1g、トリクロロベンゼ
ン20mlを混合した後、190〜200℃にて5時間撹拌した。
冷却後、トルエン100mlを加え濾過し、そのままカラム
精製(アルミナ/トルエン:エタノール=20:1)し、精
製物0.6gを青緑色粉末として得た。下記分析結果より目
的物であることを確認した。
シ]Pdフタロシアニンの合成 3−[2−(2−ジエチルアミノエトキシ)エトキシ]
フタロニトリル1.6g、塩化パラジウム(II)0.5g、尿素
2g、モリブデン酸アンモニウム0.1g、トリクロロベンゼ
ン20mlを混合した後、190〜200℃にて5時間撹拌した。
冷却後、トルエン100mlを加え濾過し、そのままカラム
精製(アルミナ/トルエン:エタノール=20:1)し、精
製物0.6gを青緑色粉末として得た。下記分析結果より目
的物であることを確認した。
元素分析 C64H84N12PdO8 C H N Pd 計算値(%) 61.20 6.75 13.39 8.47 実測値(%) 60.95 6.81 13.50 8.33 このようにして得られた化合物のトルエン溶液は686nm
に極大吸収を示し、分子吸光係数は1.12×105/mol・c
mであった。また得られた化合物のメタノールに対する2
5℃における溶解度は12%以上であった。
に極大吸収を示し、分子吸光係数は1.12×105/mol・c
mであった。また得られた化合物のメタノールに対する2
5℃における溶解度は12%以上であった。
以上説明したように、本発明により有機溶媒、特に極性
溶媒に対する溶解度の高い新規なフタロシアニン化合物
が提供し得るようになった。
溶媒に対する溶解度の高い新規なフタロシアニン化合物
が提供し得るようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 泰久 大阪府八尾市弓削町南1丁目43番地 山本 化成株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−31692(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】一般式(I)で表されるフタロニトリル化
合物。 [式(I)中、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1〜4
のアルキル基を示し、mは1〜8の整数、nは1〜3の
整数を示す。] - 【請求項2】一般式(II)で表されるフタロシアニン化
合物。 [式(II)中、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1〜4
のアルキル基を示し、mは1〜8の整数、nは1〜3の
整数を示し、Mは2個の水素原子、VO,MnOH,Zn,InClま
たは元素周期律表第VIII族第4、第5周期の2価の金属
原子、3価または4価の置換金属原子を表す。]
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1165233A JPH0796540B2 (ja) | 1989-06-29 | 1989-06-29 | フタロシアニン化合物およびその中間体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1165233A JPH0796540B2 (ja) | 1989-06-29 | 1989-06-29 | フタロシアニン化合物およびその中間体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0331247A JPH0331247A (ja) | 1991-02-12 |
JPH0796540B2 true JPH0796540B2 (ja) | 1995-10-18 |
Family
ID=15808391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1165233A Expired - Lifetime JPH0796540B2 (ja) | 1989-06-29 | 1989-06-29 | フタロシアニン化合物およびその中間体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0796540B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5380842A (en) * | 1991-06-20 | 1995-01-10 | Mitsui Toatsu Chemicals, Incorporated | Phthalocyanine compounds and usage thereof |
DE69228502T2 (de) * | 1991-06-19 | 1999-08-12 | Mitsui Chemicals Inc | Phthalocyaninverbindungen und ihre Verwendung |
JP2001315611A (ja) * | 2000-02-28 | 2001-11-13 | Daicel Chem Ind Ltd | エアバッグ用ガス発生器のクーラント/フィルター |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6431692A (en) * | 1987-07-29 | 1989-02-01 | Toyo Boseki | Optical record medium |
-
1989
- 1989-06-29 JP JP1165233A patent/JPH0796540B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0331247A (ja) | 1991-02-12 |
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