JP2009029161A - 既製ダンプカーにおける荷台の後付け式リヤーゲート脱落防止装置とその後付け工法 - Google Patents

既製ダンプカーにおける荷台の後付け式リヤーゲート脱落防止装置とその後付け工法 Download PDF

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Abstract

【課題】使用者が既成のダンプカーへ、追加的に正しく後付けできる荷台のリヤーゲート脱落防止装置を提供する。
【解決手段】荷台(D)のリヤーゲート(G)が下開きのみならず、上開きも行なえるように枢支連結された既製のダンプカーにおいて、上記荷台(D)における後壁面の中間部へ複数の補助支持ブラケット(18)を後向き張り出し状態に溶接する一方、上記リヤーゲート(G)における下壁面の対応的な中間部へ複数の補助取付ステー(19)を下向き張り出し状態に溶接して、上記リヤーゲート(G)の下部枢支ピン(14)と同じ水平な軸線(X−X)上に並列することとなる抜け止め枢支ピン(20)の複数を、そのリヤーゲート(G)側の補助取付ステー(19)と荷台(D)側の補助支持ブラケット(18)との相互間へ、各々横方向から抜き差し自在に差し込み貫通させたことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は荷台に対して上開き可能なリヤーゲート(煽り戸)を備えた既製ダンプカーにおける後付け式のリヤーゲート脱落防止装置と、そのための後付け工法に関する。
一般に小型や中型の既製ダンプカーでは、荷台に対してゲート用の上部枢支ピンを回動中心とする下開きのみならず、そのゲート用の別個な下部枢支ピンを回動中心とする上開きも行なえるリヤーゲートが装備されている通例である。
即ち、その従来の典型例を示した図30〜32から明白なように、ダンプカーの荷台(D)は車体フレーム(F)に対して、その荷台取付ブラケット(1)と水平な荷台用枢軸(2)により、水平状態から前上がり傾斜状態へダンプ動作できるように連結されている。
(A)は前後方向に沿って延在する一定長さのロックアームであり、その荷台(D)における後壁面の導出口(3)から導出された後端部が、係止フック(4)として下向きに屈曲しているほか、そのロックアーム(A)の中間部を受け持つアームホルダー(5)が上記荷台取付ブラケット(1)へ、水平な枢支ピン(6)を介して揺動自在に連結されている。
又、上記荷台取付ブラケット(1)とロックアーム(A)との上下相互間には、そのロックアーム(A)の係止フック(4)を常時引き上げ方向へ付勢するための引張りコイルバネ(7)が連繋掛架されており、しかもそのコイルバネ(7)の引き上げ付勢力に抗しつつ、上記ロックアーム(A)の前端部を下方から突っ張り支持するストッパーボルト(8)が、車体フレーム(F)に取り付け固定されたボルト受け座(9)から垂立している。ストッパーボルト(8)は上下方向へ進退操作することができ、その調整状態がナット(10)によって固定維持されるようになっている。
そして、上記荷台(D)からはゲート用上部支持ブラケット(11)が上向き一体的に起立しており、その上部支持ブラケット(11)の上端部とリヤーゲート(G)から対応的に起立する上部取付ステー(12)の上端部とが、ゲート用の水平な上部枢支ピン(13)を介して連結されている。
茲に、上部枢支ピン(13)が抜き差し操作可能であるに比して、同じくゲート用の別個な下部枢支ピン(14)はリヤーゲート(G)の下壁面から下向き一体的に張り出す下部取付ステー(15)の下端部に固定横架されており、その水平な下部枢支ピン(14)を上記荷台(D)の後壁面から後向き一体的に張り出すゲート用下部支持ブラケット(16)のピン受け切欠(17)によって、下方から受け止めるようになっている。その下方から受け止められたリヤーゲート(G)の下部枢支ピン(14)が、上記ロックアーム(A)の係止フック(4)によって上方から押さえ付けられて、脱落不能なロック状態に保たれるのである。
このような構成を備えた既製のダンプカーにおいて、その荷台(D)を図30の水平状態から図31の前上がり傾斜状態へダンプ動作させると、上記ロックアーム(A)の前端部がストッパーボルト(8)から浮上するため、その引張りコイルバネ(7)の付勢力を受けているロックアーム(A)の係止フック(4)は、リヤーゲート(G)の下部枢支ピン(14)から自づと離脱し、そのリヤーゲート(G)が図31のような上部枢支ピン(13)を回動中心とする下開き状態になる結果、荷台(D)の土砂や産業廃棄物、その他の各種積載物を円滑に落下させることができる。
更に、リヤーゲート(G)の上部枢支ピン(13)を抜き取り操作することにより、そのリヤーゲート(G)を図32のような上開き状態に保った後、荷台(D)をやはり前上がり傾斜状態へダンプ動作させると、先の下開き状態と同様に、ロックアーム(A)の係止フック(4)はリヤーゲート(G)の下部枢支ピン(14)から自づと離脱するため、そのリヤーゲート(G)が荷台(D)における下部支持ブラケット(16)のピン受け切欠(17)から脱落してしまうおそれがある。
このような脱落の危険性は、リヤーゲート(G)の上部枢支ピン(13)を抜き差し操作する構成に代えて、その上部枢支ピン(13)をリヤーゲート(G)の上部取付ステー(12)に固定横架させる一方、そのピン受け切欠(図示省略)を荷台(D)のゲート用上部支持ブラケット(11)に付与して、上記リヤーゲート(G)の上部枢支ピン(13)を係止する別個な回動レバー(図示省略)の解除操作により、上開き状態に保つ構成を採用しても、全く同様に発生する。
その対策となるリヤーゲート(G)の脱落防止装置については、下記特許文献に各種の先行技術が開示されており、それ自体既に公知である。
実開昭60−169043号公報 実開昭62−58240号公報 実開昭62−141543号公報 特開昭61−30436号公報 特開平8−216768号公報 特開平8−216769号公報 特開2000−62652号公報 特開2006−240338号公報 特開2007−8245号公報
ところが、上記特許文献に開示されている各種先行技術のリヤーゲート脱落防止装置は、すべて既製品としてダンプカーの荷台(D)に先付けされたものであるため、ダンプカーのメーカーでなければ提供することができず、使用者としてはそのリヤーゲート(G)の脱落防止装置が先付けされた特別仕様の高価なダンプカーを、新らたに購入さぜるを得ない。
この点、荷台(D)のリヤーゲート脱落防止装置を具備していないダンプカーが、多量に販売されているにも拘らず、その使用者においてこれを追加的に、しかも正確に後付けすることは難かしく、不便を余儀なくされている現状である。
本発明はこのような課題の解決を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では車体フレームに対して水平状態から前上がり傾斜状態へのダンプ動作可能に枢着された荷台のリヤーゲートが、その荷台に対して水平な上部枢支ピンを回動中心とする下開きのみならず、別個の水平な下部枢支ピンを回動中心とする上開きも行なえるように連結された既製のダンプカーにおいて、
上記荷台における後壁面の中間部へ複数の補助支持ブラケットを後向き張り出し状態に溶接する一方、上記リヤーゲートにおける下壁面の対応的な中間部へ複数の補助取付ステーを下向き張り出し状態に溶接して、
上記リヤーゲートの下部枢支ピンと同じ水平な軸線上に並列することとなる抜け止め枢支ピンの複数を、そのリヤーゲート側の補助取付ステーと荷台側の補助支持ブラケットとの相互間へ、各々横方向から抜き差し自在に差し込み貫通させたことを特徴とする。
又、請求項2の構成では抜け止め枢支ピンの先端部に屈折自在の延長プラグを付属させると共に、その抜け止め枢支ピンの頭部をチェンやワイヤーなどの連繋索条により、車体フレーム又は荷台へ係留させることを特徴とする。
他方、請求項3では請求項1に記載のリヤーゲート脱落防止装置を既製のダンプカーへ後付けする工法として、
先ず、仮止め固定金具と測定金具とが予じめ抜き差し自在に通し込まれた長い調芯軸を、その仮止め固定金具の磁力により荷台の後壁面へ仮止め固定して、その荷台の後壁面からリヤーゲート脱落防止装置の補助支持ブラケットが張り出すことになる予定寸法を、上記測定金具の前後方向に沿う進退操作により測定する第1工程と、
未だ長い粗製状態にある上記補助支持ブラケットと、その後上記調芯軸から抜き出した測定金具とを、別途用意した定盤から垂立する支柱へ上方から順次差し込んで、その補助支持ブラケットを上記測定金具の測定結果に基き、予定どおりの寸法に正しく罫書きカットする第2工程と、
その正しく仕上げられた補助支持ブラケットと、同じくリヤーゲート脱落防止装置の未だ長い粗製状態にある別個な補助取付ステーとを、短かい頭付き中空ボルトとナットとの締結による仮組み状態として、上記調芯軸へ抜き差し自在に通し込んだ上、その仮止め固定金具の磁力により荷台の後壁面へ再度仮止め固定して、上記補助支持ブラケットだけを荷台の後壁面へ仮付け溶接する第3工程と、
その後、上記調芯軸を抜き出すと共に、その仮止め固定金具を荷台の後壁面から取りはずしても、未だ上記補助支持ブラケットと補助取付ステーとを仮組み状態に締結維持している上記中空ボルトの内部へ、上記調芯軸と同じ太さの別個な短かい仮支軸を抜き差し自在に差し込み貫通させた上、その仮支軸へ抜き差し自在に通し込んだ上記測定金具の上下方向に沿う進退操作により、上記補助支持ブラケットがリヤーゲートの下壁面から張り出すことになる予定寸法を測定する第4工程と、
上記中空ボルトとナットとの分解により取りはずした補助取付ステーと、その後上記仮支軸から抜き出した測定金具とを、やはり定盤から垂立する支柱へ上方から順次差し込んで、その補助取付ステーを上記測定金具の測定結果に基き、予定どおりの寸法に正しく罫書きカットする第5工程と、
その正しく仕上げられた補助取付ステーを上記中空ボルトとナットにより、先の補助支持ブラケットと再度仮組みした状態において、リヤーゲートの下壁面へ仮付け溶接する第6工程と、
その後、上記ナットから抜き出し分解した中空ボルトに代えて、これと同じ太さの抜け止め枢支ピンを上記補助支持ブラケットと補助取付ステーとの相互間へ差し込み貫通させた上、その抜け止め枢支ピンが既製ダンプカーの下部枢支ピンと同じ水平な軸線上に並列して、これを回動中心とするリヤーゲートの上開き作用が、正しく円滑に営なまれるか否かを確認できた最後に、上記補助支持ブラケットと補助取付ステーの本付け溶接を行なう第7工程とから成ることを特徴とする。
更に、請求項4では測定金具が長い調芯軸と短かい仮支軸へ互換的に通し込み使用される共通の軸受ブロックと、その軸受ブロックに対して進退操作される直角のL字型定規と、その定規の押さえ付け固定用蝶ボルトと、上記軸受ブロックから円周面の外径寸法が大小相違する向かい合う一対として、一体的に張り出された口金とを備え、
定盤の支柱へ先に差し込まれた補助支持ブラケットのピン受け入れ孔又は補助取付ステーのピン受け入れ口筒へ、その後これと対応する外径寸法の上記口金を各々下向く状態に嵌合させた上、
その補助支持ブラケット又は補助取付ステーを上記定規の基準板に沿って、各々予定寸法のとおりに罫書きカットすることを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、既製ダンプカーにおける荷台の後壁面へ追加的に溶接された複数の補助支持ブラケットと、同じくリヤーゲートの下壁面へ対応的に追加溶接された複数の補助取付ステーとの相互間に亘って、各々横方向から差し込み貫通された抜け止め枢支ピンの複数が、その既製ダンプカーにおけるリヤーゲートの下部枢支ピンと悉く同じ水平な軸線上に並列しているため、上記リヤーゲートを従来例と同じく上開き状態に保った後、荷台を水平状態から前上がり傾斜状態へダンプ動作させても、そのリヤーゲートが荷台から脱落するおそれはなく、これを土砂や産業廃棄物などの積載物と一緒に、その廃棄場所へ落下させて帰って来る事態を確実に予防できるのである。
しかも、上記抜け止め枢支ピンを意図的に抜き出し操作すれば、従来例と同様なリヤーゲートの下開き状態も支障なく得られるのであり、併せて荷台に対するリヤーゲートの支持力を、その並列する複数の抜け止め枢支ピンと補助支持ブラケット並びに補助取付ステーによって、著しく増強でき、開閉作用の安定性にも優れる。
その場合、請求項2の構成を採用するならば、上記抜け止め枢支ピンが連繋索条を介して、ダンプカーの車体フレーム又は荷台に係留されているため、これを抜き出し操作するも紛失してしまうおそれがなく、安心である。
又、既製のダンプカーに対するリヤーゲート脱落防止装置の後付け工法として、請求項3の構成によれば、各々未だ長い粗製状態にある補助支持ブラケットと補助取付ステーとから作業開始するも、その補助支持ブラケットが既製ダンプカーにおける荷台の後壁面から張り出す寸法と、補助取付ステーが同じくリヤーゲートの下壁面から張り出す寸法とを誰でも容易に、しかも高精度に罫書きカットして、その荷台とリヤーゲートへ正しく後付け溶接することができ、既製ダンプカーにおけるリヤーゲートの上開き作用と下開き作用に、爾後的な支障を与えるおそれは一切ない。
そのための長い調芯軸や仮止め固定金具、測定金具、定盤の支柱、中空ボルトとナットなどを、上記補助支持ブラケットと補助取付ステーの加工や仮付け溶接の作業上、互いに兼用して使うこともでき、著しく便利である。
殊更、請求項4の構成を採用するならば、上記測定金具を小型の既製ダンプカーに対するリヤーゲート脱落防止装置の後付け工法と、別な中型の既製ダンプカーに対するそれの後付け工法に、一層便利良く互換使用できる効果がある。
以下、図面に基いて本発明を詳述すると、図1〜7は本発明の後付け式リヤーゲート脱落防止装置(M)を示しており、そのリヤーゲート脱落防止装置(M)を除くダンプカーの構成部材は図30〜32の従来例と実質的に同一であるため、その従来例との共通符号を図1〜7へ記入するにとどめる。
(18)は上記ゲート用下部支持ブラケット(16)と並列する後向きの張り出し状態として、ダンプカーの荷台(D)における後壁面の中間部に溶接された複数(図例では左右対称な位置の2組)の補助支持ブラケットであり、各々向かい合う一対のほぼ半円形金属挟持板片(18a)(18a)から成る。しかも、その各補助支持ブラケット(18)の挟持板片(18a)(18a)には、上記下部支持ブラケット(16)のピン受け切欠(17)と対応位置するピン受け入れ孔(18b)(18b)が貫通形成されている。
他方、(19)は上記リヤーゲート(G)の下部取付ステー(15)と並列する垂下状態として、そのリヤーゲート(G)における下壁面の中間部に溶接された複数(図例ではやはり左右対称な位置の2組)の補助取付ステーであり、各々向かい合う一対の金属フォーク板片(19a)(19a)とその下端部の相互間へ介挿状態に溶接されたピン受け入れ口筒(19b)とから成る。しかも、その各補助取付ステー(19)のピン受け入れ口筒(19b)は、上記リヤーゲート(G)の下部枢支ピン(14)と対応位置している。
そして、このようなリヤーゲート(G)側の補助取付ステー(19)は上記荷台(D)側の補助支持ブラケット(18)により挟まれた関係状態として、その補助支持ブラケット(18)のピン受け入れ孔(18b)(18b)と補助取付ステー(19)のピン受け入れ口筒(19b)との相互間へ、横方向から抜け止め枢支ピン(20)が各々抜き差し自在に差し込み貫通されることにより、後付け式のリヤーゲート脱落防止装置(M)を形作っている。
つまり、抜け止め枢支ピン(20)の複数(図例では左右一対の2本)は悉く上記リヤーゲート(G)の下部枢支ピン(14)と同じ水平な軸線(X−X)上に対応位置しており、その下部枢支ピン(14)を回動中心とするリヤーゲート(G)の上開き作用について、一切の支障を与えないようになっている。リヤーゲート(G)がその下部枢支ピン(14)と抜け止め枢支ピン(20)とによって、荷台(D)へ重畳的に安定良く支持されているのであり、そのため支持力の増強効果も得られる。
その場合、上記抜け止め枢支ピン(20)の先端部には屈折自在の延長プラグ(21)が付属されており、これは自重によって屈折するため、不慮に抜け出すおそれがなく、そ延長プラグ(21)を起し上げ1本化することにより初めて、その抜け止めピン枢支(20)を上記ピン受け入れ孔(18b)(18b)並びにピン受け入れ口筒(19b)から抜き出せるようになっている。(22)は同じく抜け止め枢支ピン(20)の頭部に連繋されたチェンやワイヤーなどの索条であり、これをダンプカーの車体フレーム(F)又は荷台(D)へ係留させることによって、その抜け止め枢支ピン(20)の紛失を予防することができる。
上記リヤーゲート脱落防止装置(M)は荷台(D)側の補助支持ブラケット(18)と、リヤーゲート(G)側の補助取付ステー(19)並びにその相互間に差し込み貫通された水平な抜け止め枢支ピン(20)とから成るため、リヤーゲート(G)を上開き状態に保った後、荷台(D)を水平状態から前上がり傾斜状態へダンプ動作させても、そのリヤーゲート(G)が荷台(D)から脱落してしまうおそれはない。又、上記抜け止め枢支ピン(20)を抜き出すことにより、リヤーゲート(G)の下開き状態も支障なく得られるのである。
本発明では上記リヤーゲート脱落防止装置(M)を図30〜32のような既製のダンプカーへ後付け追加するに当り、次の工程順序に従って作業するのである。
即ち、その作業を開始するための準備として、ダンプカーの荷台(D)を図8の水平状態から前上がり傾斜状態へダンプ動作させ、その荷台(D)におけるゲート用下部支持ブラケット(16)のピン受け切欠(17)から、リヤーゲート(G)の下部枢支ピン(14)を図9のように一旦取りはずし、そのリヤーゲート(G)の下開き状態に保っておく。
先ず、第1工程では予じめ用意した図11のような仮止め固定金具(23)と図12〜14のような測定金具(24)とが、抜き差し自在に通し込まれた長い調芯軸(25)のほぼ中央部を、その仮止め固定金具(23)の台座(26)に付属一体化してある磁石(27)の磁力により、上記荷台(D)の後壁面へ図10、15のように仮止め固定する。茲に、調芯軸(25)は上記抜け止め枢支ピン(20)よりも若干細く、荷台(D)の左右方向に沿って延在する。
そして、上記調芯軸(25)がゲート用下部支持ブラケット(16)のピン受け切欠(17)へ正しく係止することとなるように、その調芯軸(25)の水平な軸線(X−X)と荷台(D)の後壁面との前後相互間隔距離(換言すれば、補助支持ブラケット(18)の挟持板片(18a)(18a)に開口するピン受け入れ孔(18b)(18b)が、荷台(D)の後壁面から張り出すことになる予定寸法)(Y)を、上記仮止め固定金具(23)のスライド軸受ブロック(28)とその調整ボルト(29)の進退操作によって調整する。(30)はその調整状態の固定ナットであり、上記台座(26)から垂立したスライドガイド枠(31)に溶接されている。
その後、上記測定金具(24)の軸受ブロック(32)に対して、直角なL字型定規(33)を前後方向へ進退操作し、その垂直の基準板(33a)を図16のように荷台(D)の後壁面へ押し当てることにより、上記前後相互間隔距離(Y)を正確に測定する。(34)はその定規(33)を押さえ付け固定する蝶ボルトであり、これによって測定状態が保持されるため、図示目盛りの付与を省略してもさしつかえない。
図12〜14の符号(35a)(35b)は測定金具(24)の軸受ブロック(32)から一体的に張り出すことにより、上記補助支持ブラケット(18)のピン受け入れ孔(18b)(18b)又は補助取付ステー(19)のピン受け入れ口筒(19b)と互換的に嵌合される口金の向かい合う一対であって、その円周面の外径寸法(d1)(d2)が意図的に大小相違されている。
引き続き、第2工程として上記調芯軸(25)を仮止め固定金具(23)の磁力に抗しつつ、荷台(D)の後壁面から一旦取りはずし、その調芯軸(25)から上記測定し終えた測定金具(24)だけを抜き出す一方、別途用意された図17のような定盤(36)へ、上記調芯軸(25)と同じ太さ(直径)の短かい支柱(37)を植え付け垂立させる。
その場合、支柱(37)の付け根部には定盤(36)への共通な雄ネジ(37a)を刻設しておくことにより、異なる太さ(直径)のそれと交換して、定盤(36)のネジ穴へ螺合締結できるように定めることが好ましい。
そして、未だ長い粗製状態にある補助支持ブラケット(18)の挟持板片(18a)(18a)に開口するピン受け入れ孔(18b)(18b)と、上記測定金具(24)の軸受ブロック(32)とを定盤(36)の支柱(37)へ、図18のように上方から順次差し込み、その先行する補助支持ブラケット(18)側のピン受け入れ孔(18b)(18b)に、後行する測定金具(24)側の下向く状態となる外径寸法(d1)が小さな口金(35a)を各々嵌合させて、その補助支持ブラケット(18)の挟持板片(18a)(18a)に開口するピン受け入れ孔(18b)(18b)が、荷台(D)の後壁面から張り出すことになる予定寸法(上記前後相互間隔距離)(Y)を、上記測定金具(24)の測定結果に基き、その定規(33)の基準板(33a)に沿って罫書きし、正しくカットすることにより、上記リヤーゲート脱落防止装置(M)の補助支持ブラケット(18)を予定どおりの高精度な寸法に仕上げる。(C−C)はその補助支持ブラケット(18)における長い挟持板片(18a)(18a)のカット線を示唆している。
次に、第3工程として図19、20から明白なように、その正しくカットされている補助支持ブラケット(18)の挟持板片(18a)(18a)と、未だ長い粗製状態にある上記補助取付ステー(19)のフォーク板片(19a)(19a)と、その左右相互間に介在する金属スペーサーリング(38)(38)との複数づつを、上記抜け止め枢支ピン(20)と同じ太さの短かい頭付き中空ボルト(39)とナット(40)との螺合による締結状態として一旦仮組みした上、その中空ボルト(39)を上記調芯軸(25)へ抜き差し自在に通し込み、その調芯軸(25)を再度仮止め固定金具(23)の磁力により、上記荷台(D)の後壁面へ仮止め固定して、その補助支持ブラケット(18)の挟持板片(18a)(18a)だけを荷台(D)の後壁面へ仮付け溶接する。
その後、上記調芯軸(25)を抜き出すと共に、その仮止め固定金具(23)を荷台(D)の後壁面から取りはずすのであり、そうすれば上記補助取付ステー(19)が図21、22のように、中空ボルト(39)とナット(40)の締結作用を介して、補助支持ブラケット(18)との組立状態に残留する結果となる。
そこで、第4工程として予じめ下開き状態に保たれていたリヤーゲート(G)の下部枢支ピン(14)を図23のように、荷台(D)におけるゲート用下部支持ブラケット(16)のピン受け切欠(17)へ係止させる一方、上記調芯軸(25)と同じ太さの別に用意した短かい仮支軸(41)を、その中空ボルト(39)の内部へ抜き差し自在に差し込み貫通させた上、その水平な仮支軸(41)へ上記測定金具(24)を再度通し込む。
その場合、測定金具(24)のL字型定規(33)を図24のように、その基準板(33a)が水平になる姿勢状態として、これを上下方向へ進退操作し、上記リヤーゲート(G)の下壁面へ押し当てることにより、そのリヤーゲート(G)の下壁面と上記仮支軸(41)の水平な軸線(X−X)との上下相互間隔距離(換言すれば、補助取付ステー(19)のフォーク板片(19a)(19a)に開口連通するピン受け入れ口筒(19b)が、リヤーゲート(G)の下壁面から張り出すことになる予定寸法)(Z)を正確に測定し、その測定状態をやはり蝶ボルト(34)によって固定する。
引き続く第5工程では、測定金具(24)を上記仮支軸(41)から抜き出し、その仮支軸(41)も上記中空ボルト(39)の内部から抜き出すと共に、その中空ボルト(39)とナット(40)の締結状態も分解することにより、上記長い粗製状態にある補助取付ステー(19)を取りはずすのである。
そして、その補助取付ステー(19)のフォーク板片(19a)(19a)に開口連通するピン受け入れ口筒(19b)と、上記測定金具(24)の軸受ブロック(32)とを図25、26のように、先の定盤(36)から垂立する支柱(37)へ上方から順次差し込み、その先行する補助取付ステー(19)側のピン受け入れ口筒(19b)に、後行する測定金具(24)側の下向く状態となる外径寸法(d1)が小さな口金(35a)を各々嵌合させて、その補助取付ステー(19)のフォーク板片(19a)(19a)に開口連通するピン受け入れ口筒(19b)が、リヤーゲート(G)の下壁面から張り出すことになる予定寸法(上記上下相互間隔距離)(Z)を、上記測定金具(24)の測定結果に基き、その定規(33)の基準板(33a)に沿って罫書きし、正しくカットすることにより、上記リヤーゲート脱落防止装置(M)の補助取付ステー(19)も予定どおりの高精度な寸法に仕上げる。(C−C)はその補助取付ステー(19)における長いフォーク板片(19a)(19a)のカット線である。
更に第6工程では、その正しくカットされた補助取付ステー(19)を図27のように、上記中空ボルト(39)とナット(40)の再使用により、荷台(D)の後壁面へ既に仮付け溶接されている補助支持ブラケット(18)と組み立てた状態において、その補助取付ステー(19)のフォーク板片(19a)(19a)をリヤーゲート(G)の下壁面へ仮付け溶接するのである。
そして、上記ナット(40)から分割した中空ボルト(39)を抜き出し、その代りにこれと同じ太さの上記抜け止め枢支ピン(20)を、補助支持ブラケット(18)のピン受け入れ孔(18b)(18b)と補助取付ステー(19)のピン受け入れ口筒(19b)へ、横方向から差し込み貫通させた上、その抜け止め枢支ピン(20)が上記リヤーゲート(G)における既製の下部枢支ピン(14)と同じ水平な軸線(X−X)上に並列して、これを回動中心とするリヤーゲート(G)の上開き作用が、正しく円滑に営なまれるか否かを確認するのであり、その確認できたならば最後の第7工程として、上記補助支持ブラケット(18)の本付け溶接と、補助取付ステー(19)の本付け溶接とを行なう。そうすれば、図1〜7のような既製のダンプカーに対するリヤーゲート脱落防止装置(M)の後付け完成状態を得られることとなる。
先の図8〜27では、小型(例えば2〜3トン)の既製ダンプカーに対するリヤーゲート脱落防止装置(M)の後付け工程順序を説示したが、その本発明を中型(例えば4トン)の既製ダンプカーへ適用するような場合には、その既製ダンプカーのゲート用下部枢支ピン(14)が比較的太く、これを受け止めるゲート用下部支持ブラケット(16)のピン受け切欠(17)も、対応的に大きく付与されている。
そのため、これらとの寸法関係上、リヤーゲート脱落防止装置(M)の補助支持ブラケット(18)としては、その挟持板片(18a)(18a)のピン受け入れ孔(18b)(18b)が比較的大きく開口する粗製状態のそれを採用すると共に、同じく補助取付ステー(19)としても、そのフォーク板片(19a)(19a)のピン受け入れ口筒(19b)が比較的大きく開口連通する粗製状態のそれを採用する。
そして、中型の既製ダンプカーへ後付け追加するに当り、その第1工程では比較的太いゲート用下部枢支ピン(14)と同じ太さの別個な調芯ブッシュ(42)(42)を、図28、29のように上記調芯軸(25)へ抜き差し自在に通し込み使用して、これをゲート用下部支持ブラケット(16)の大きなピン受け切欠(17)へ係止させるのである。
又、上記前後相互間隔距離(Y)が測定された測定金具(24)を、第2工程において定盤(36)の支柱(37)へ上方から差し込む際には、その軸受ブロック(32)から張り出す外径寸法(d2)の大きな口金(35b)が下向く状態として、その口金(35b)を補助支持ブラケット(18)の挟持板片(18a)(18a)に大きく開口するピン受け入れ孔(18b)(18b)と各々嵌合させるのである。
その他の作業は先の図10〜18に説示したそれと実質的に同一であり、そうすれば上記調芯軸(25)や仮止め固定金具(23)、測定金具(24)、定盤(36)の支柱(37)をそのまま兼用して、中型の既製ダンプカーに対する第1、2工程の諸作業を支障なく行なうことができる。
更に、第3、4工程では上記頭付き中空ボルト(39)とナット(40)並びにその相互間に介在するスペーサーリング(38)を、やはり比較的太いゲート用下部枢支ピン(14)と同じ太さのそれらに交換して、上記調芯軸(25)や仮支軸(41)へ抜き差し自在に通し込み使用する。
そして、上記上下相互間隔距離(Z)が測定された測定金具(24)を、第5工程において定盤(36)の支柱(37)へ上方から差し込む場合にも、その軸受ブロック(32)から張り出す外径寸法(d2)の大きな口金(35b)がやはり下向く状態として、その口金(35b)を補助取付ステー(19)のフォーク板片(19a)(19a)に大きく開口連通するピン受け入れ口筒(19b)と各々嵌合させるのである。
その他の作業は先の図19〜27に説示したそれと実質的に同一であり、そうすれば上記仮支軸(41)や仮止め固定金具(23)、測定金具(24)、定盤(37)の支柱(37)を兼用して、中型の既製ダンプカーに対する第3〜6工程の諸作業を支障なく行なうことができ、その最後に太い抜け止め枢支ピン(20)を補助支持ブラケット(18)のピン受け入れ孔(18b)(18b)と、補助取付ステー(19)のピン受け入れ口筒(19b)へ抜き差し自在に差し込み貫通させれば良い。
本発明に係るリヤーゲート脱落防止装置を後付けしたダンプカーの側面図である。 図1から荷台をダンプ動作させた状態の側面図である。 リヤーゲート脱落防止装置を拡大して示す図2の背面図である。 図3の一部を抽出して示す拡大背面図である。 図4の5−5線断面図である。 リヤーゲートの上開き状態を示す図3に対応する背面図である。 図6の7−7線断面図である。 ゲート用下部枢支ピンの係止ロック状態を示す背面図である。 同じくロック解除状態を示す背面図である。 小型の既製ダンプカーに対するリヤーゲート脱落防止装置の後付け工法として、調芯軸を荷台の後壁面へ仮止め固定した状態の背面図である。 仮止め固定金具を抽出して示す斜面図である。 測定金具を抽出して示す斜面図である。 図12の平面図である。 図13の側面図である。 図10の15−15線に沿う拡大断面図である。 図10の16−16線に沿う拡大断面図である。 定盤の支柱に対する補助支持ブラケットと測定金具の差し込み順序を示す斜面図である。 図17に後続する補助支持ブラケットの罫書き状況を示す斜面図である。 中空ボルトとナット、補助支持ブラケット、補助取付ステー並びにスペーサーリングの配列状態を示す分解斜面図である。 図19の各種部品が組立状態のもとで通し込まれた調芯軸を、再度荷台の後壁面へ仮止め固定した状態の背面図である。 図20の補助支持ブラケットを荷台へ仮付け溶接後、その調芯軸を抜き出した状態の背面図である。 図21の一部を抽出して示す拡大斜面図である。 図22の中空ボルト内へ仮支軸を差し込み貫通させた上、その仮支軸へ測定金具を通し込んだ状態の背面図である。 図23の24−24線に沿う拡大断面図である。 定盤の支柱に対する補助取付ステーと測定金具の差し込み順序を示す斜面図である。 図25に後続する補助取付ステーの罫書き状況を示す斜面図である。 その補助取付ステーをリヤーゲートへ仮付け溶接後、仮支軸を抜き出した状態の背面図である。 中型の既製ダンプカーに対するリヤーゲート脱落防止装置の後付け工法として、調芯軸に太い調整ブッシュを通し込んだ状態を示す図10に対応する背面図である。 図28の一部を抽出して示す拡大斜面図である。 既製ダンプカーにおける荷台の水平状態を示す側断面図である。 同じく荷台をダンプ動作させて、そのリヤーゲートを下開き状態に保った側断面図である。 更にリヤーゲートを上開き状態に保った側断面図である。
符号の説明
(1)・荷台取付ブラケット
(2)・荷台用枢軸
(4)・係止フック
(7)・引張りコイルバネ
(8)・ストッパーボルト
(11)・ゲート用上部支持ブラケット
(12)・上部取付ステー
(13)・ゲート用上部枢支ピン
(14)・ゲート用下部枢支ピン
(15)・下部取付ステー
(16)・ゲート用下部支持ブラケット
(17)・ピン受け切欠
(18)・補助支持ブラケット
(18a)・挟持板片
(18b)・ピン受け入れ孔
(19)・補助取付ステー
(19a)・フォーク板片
(19b)・ピン受け入れ口筒
(20)・抜け止め枢支ピン
(21)・延長プラグ
(22)・連繋索条
(23)・仮止め固定金具
(24)・測定金具
(25)・調芯軸
(26)・台座
(27)・磁石
(28)・スライド軸受ブロック
(29)・調整ボルト
(30)・固定ナット
(31)・スライドガイド枠
(32)・軸受ブロック
(33)・定規
(33a)・基準板
(34)・蝶ボルト
(35a)(35b)・口金
(36)・定盤
(37)・支柱
(38)・スペーサーリング
(39)・中空ボルト
(40)・ナット
(41)・仮支軸
(42)・調芯ブッシュ
(A)・ロックアーム
(D)・荷台
(F)・車体フレーム
(G)・リヤーゲート
(M)・リヤーゲート脱落防止装置
(d1)(d2)・外径寸法
(Y)・前後相互間隔距離
(Z)・上下相互間隔距離
(C−C)・カット線
(X−X)・水平軸線

Claims (4)

  1. 車体フレーム(F)に対して水平状態から前上がり傾斜状態へのダンプ動作可能に枢着された荷台(D)のリヤーゲート(G)が、その荷台(D)に対して水平な上部枢支ピン(13)を回動中心とする下開きのみならず、別個の水平な下部枢支ピン(14)を回動中心とする上開きも行なえるように連結された既製のダンプカーにおいて、
    上記荷台(D)における後壁面の中間部へ複数の補助支持ブラケット(18)を後向き張り出し状態に溶接する一方、上記リヤーゲート(G)における下壁面の対応的な中間部へ複数の補助取付ステー(19)を下向き張り出し状態に溶接して、
    上記リヤーゲート(G)の下部枢支ピン(14)と同じ水平な軸線(X−X)上に並列することとなる抜け止め枢支ピン(20)の複数を、そのリヤーゲート(G)側の補助取付ステー(19)と荷台(D)側の補助支持ブラケット(18)との相互間へ、各々横方向から抜き差し自在に差し込み貫通させたことを特徴とする既製ダンプカーにおける荷台の後付け式リヤーゲート脱落防止装置。
  2. 抜け止め枢支ピン(20)の先端部に屈折自在の延長プラグ(21)を付属させると共に、その抜け止め枢支ピン(20)の頭部をチェンやワイヤーなどの連繋索条(22)により、車体フレーム(F)又は荷台(D)へ係留させることを特徴とする請求項1記載の既製ダンプカーにおける荷台の後付け式リヤーゲート脱落防止装置。
  3. 請求項1に記載のリヤーゲート脱落防止装置(M)を既製のダンプカーへ後付けする工法として、
    先ず、仮止め固定金具(23)と測定金具(24)とが予じめ抜き差し自在に通し込まれた長い調芯軸(25)を、その仮止め固定金具(23)の磁力により荷台(D)の後壁面へ仮止め固定して、その荷台(D)の後壁面からリヤーゲート脱落防止装置(M)の補助支持ブラケット(18)が張り出すことになる予定寸法(Y)を、上記測定金具(24)の前後方向に沿う進退操作により測定する第1工程と、
    未だ長い粗製状態にある上記補助支持ブラケット(18)と、その後上記調芯軸(25)から抜き出した測定金具(24)とを、別途用意した定盤(36)から垂立する支柱(37)へ上方から順次差し込んで、その補助支持ブラケット(18)を上記測定金具(24)の測定結果に基き、予定どおりの寸法(Y)に正しく罫書きカットする第2工程と、
    その正しく仕上げられた補助支持ブラケット(18)と、同じくリヤーゲート脱落防止装置(M)の未だ長い粗製状態にある別個な補助取付ステー(19)とを、短かい頭付き中空ボルト(39)とナット(40)との締結による仮組み状態として、上記調芯軸(25)へ抜き差し自在に通し込んだ上、その仮止め固定金具(23)の磁力により荷台(D)の後壁面へ再度仮止め固定して、上記補助支持ブラケット(18)だけを荷台(D)の後壁面へ仮付け溶接する第3工程と、
    その後、上記調芯軸(25)を抜き出すと共に、その仮止め固定金具(23)を荷台(D)の後壁面から取りはずしても、未だ上記補助支持ブラケット(18)と補助取付ステー(19)とを仮組み状態に締結維持している上記中空ボルト(39)の内部へ、上記調芯軸(25)と同じ太さの別個な短かい仮支軸(41)を抜き差し自在に差し込み貫通させた上、その仮支軸(41)へ抜き差し自在に通し込んだ上記測定金具(24)の上下方向に沿う進退操作により、上記補助支持ブラケット(18)がリヤーゲート(G)の下壁面から張り出すことになる予定寸法(Z)を測定する第4工程と、
    上記中空ボルト(39)とナット(40)との分解により取りはずした補助取付ステー(19)と、その後上記仮支軸(41)から抜き出した測定金具(24)とを、やはり定盤(36)から垂立する支柱(37)へ上方から順次差し込んで、その補助取付ステー(19)を上記測定金具(24)の測定結果に基き、予定どおりの寸法(Z)に正しく罫書きカットする第5工程と、
    その正しく仕上げられた補助取付ステー(19)を上記中空ボルト(39)とナット(40)により、先の補助支持ブラケット(18)と再度仮組みした状態において、リヤーゲート(G)の下壁面へ仮付け溶接する第6工程と、
    その後、上記ナット(40)から抜き出し分解した中空ボルト(39)に代えて、これと同じ太さの抜け止め枢支ピン(20)を上記補助支持ブラケット(18)と補助取付ステー(19)との相互間へ差し込み貫通させた上、その抜け止め枢支ピン(20)が既製ダンプカーの下部枢支ピン(14)と同じ水平な軸線(X−X)上に並列して、これを回動中心とするリヤーゲート(G)の上開き作用が、正しく円滑に営なまれるか否かを確認できた最後に、上記補助支持ブラケット(18)と補助取付ステー(19)の本付け溶接を行なう第7工程とから成ることを特徴とする既製ダンプカーに対するリヤーゲート脱落防止装置の後付け工法。
  4. 測定金具(24)が長い調芯軸(25)と短かい仮支軸(41)へ互換的に通し込み使用される共通の軸受ブロック(32)と、その軸受ブロック(32)に対して進退操作される直角のL字型定規(33)と、その定規(33)の押さえ付け固定用蝶ボルト(34)と、上記軸受ブロック(32)から円周面の外径寸法(d1)(d2)が大小相違する向かい合う一対として、一体的に張り出された口金(35a)(35b)とを備え、
    定盤(36)の支柱(37)へ先に差し込まれた補助支持ブラケット(18)のピン受け入れ孔(18b)(18b)又は補助取付ステー(19)のピン受け入れ口筒(19b)へ、その後これと対応する外径寸法(d1)(d2)の上記口金(35a)(35b)を各々下向く状態に嵌合させた上、
    その補助支持ブラケット(18)又は補助取付ステー(19)を上記定規(33)の基準板(33a)に沿って、各々予定寸法(Y)(Z)のとおりに罫書きカットすることを特徴とする請求項3記載の既製ダンプカーに対するリヤーゲート脱落防止装置の後付け工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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