JP2009028999A - 成形機の材料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、フィードシリンダから送出される樹脂の単位時間当たりの供給量を調整することのできる成形機の材料供給装置を提供することを課題とする。
【解決手段】成形機の材料供給装置10は、成形材料を送るフィードスクリュ20を内部に有し、供給された成形材料を送出する送出口17を有するフィードシリンダ16を有する。供給する成形材料の形状に基づいてフィードシリンダ16の送出口17の構造を変更することにより、フィードシリンダ16から供給する成形材料の供給量を調整する。
【選択図】図2

Description

本発明は材料供給装置に係り、より詳細には、射出成形機の加熱シリンダに粒状の成形材料を供給するための材料供給装置に関する。
射出成形機の加熱シリンダには、粒状の成形材料(樹脂ペレット等)を供給するためのホッパが設けられる。ホッパに蓄積された樹脂ペレットは、加熱シリンダ内のスクリュに形成されたフライトにより画成される空間に供給され、スクリュの回転により加熱シリンダの前方に送られる。
通常、ホッパに蓄積された樹脂ペレットは、加熱シリンダに形成された樹脂供給孔を介して加熱シリンダ内に供給される。樹脂供給孔は垂直方向に延在し、ホッパの出口から加熱シリンダ内のスクリュまで連通する。ホッパ内に供給された樹脂ペレットは重力により樹脂供給孔に充填され、スクリュのフライトにより画成される空間に充填される。したがって、通常、ホッパからスクリュのフライトにより画成される空間までの間には、重力により樹脂ペレットが密に充填された状態となる。
上述のような樹脂ペレット供給方法によると、加熱シリンダ内に供給される樹脂ペレットの量は、スクリュのフライトにより画成される空間に重力により充填される量に決定され、樹脂ペレットの供給量を調節することはできない。
そこで、加熱シリンダ内に供給する樹脂ペレットの供給量を制御することのできる樹脂供給装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この樹脂供給装置では、ホッパ内の樹脂ペレットを、一旦フィードシリンダに供給し、フィードシリンダ内で回転するフィードスクリュにより樹脂を一定の速度で一定量連続的に移動させ、フィードシリンダの先端から加熱シリンダの樹脂供給孔に供給する。加熱シリンダの樹脂供給孔には樹脂ペレットが密に充填されることはない。すなわち、フィードシリンダから供給された樹脂ペレットは樹脂供給孔内で滞留することなく、そのまま加熱シリンダ内に落下し、加熱シリンダ内のスクリュにより直ちに加熱シリンダの前方に送られる。
特開2003−300211号公報
上述の特許文献1に開示されているような樹脂供給装置において、供給する樹脂ペレットのサイズや形状が異なると、フィードシリンダから送出されて落下する樹脂ペレットの供給条件が異なってしまうという問題がある。
例えば、比較的小さな粒径の樹脂ペレットでは、フィードシリンダから送出される際に、連続的に水が流れ落ちるように落下する。このような状態では、単位時間当たりに一定の量の樹脂ペレットを加熱シリンダに供給することができる。
ところが、比較的大きな粒径の樹脂ペレットや、粒形状が不揃いな樹脂ペレットの場合、フィードシリンダから送出される樹脂はある程度の塊となって間欠的に落下する。すなわち、複数の樹脂ペレットが数段の層状に重なって溜まった時点で一度に落下し、次に樹脂ペレットが溜まってからまた一度に落下するといった状態となる。短い単位時間でみると、複数個の樹脂ペレットの塊が落ちる時点での単位時間には多量の樹脂が供給され、その後の単位時間では樹脂が全く供給されず、再び樹脂ペレットが溜まって落下する時点での単位時間にはまた多量の樹脂が供給されるというように、単位時間当たりの樹脂の供給量が一定ではなくなる。
単位時間当たりの樹脂の供給量が一定ではないと、加熱シリンダ内で回転して樹脂を前方に送るスクリュに供給される樹脂が、スクリュのある部分では多く、ある部分では少ないか、全く供給されないといった状態となる。このような状態となると、加熱シリンダ内で樹脂を一様に加熱することができなくなり、部分的に樹脂が過熱状態となったり、加熱シリンダが部分的に過熱するといた問題が生じるおそれがある。
また、フィードシリンダの送出口から落下する樹脂は、落下する位置がほぼ一定となり、スクリュのフライトの間に均一な量の樹脂を供給することができないといった問題もある。すなわち、加熱シリンダ内で回転するスクリュのフライトは、加熱シリンダの樹脂供給孔の上から見ると連続的に前方に移動しているような状態となる。樹脂は前方に移動する隣接したフライトの間にできた溝に供給され、フライトの移動に伴って加熱シリンダの前方にフィードされる。加熱シリンダの樹脂供給孔に隣接するフライトにより形成された溝の内部が露出したときに、樹脂が落下してくればその空間に樹脂が供給されるが、その溝内での樹脂の位置は制御することができず、隣接するフライトにより形成された溝の一部に樹脂が偏って供給されるおそれがある。加熱シリンダには樹脂が一様に(一様な密度で)供給されている際に最適な加熱状態(溶融状態)が達成されるように構成されているため、加熱シリンダ内で樹脂の偏りがあると、樹脂を最適な加熱状態に維持することができないという問題が発生する。
本発明は上述の問題に鑑みなされたものであり、フィードシリンダから送出される成形材料の単位時間当たりの供給量を調整することのできる成形機の材料供給装置を提供することを目的とする。また、本発明は、フィードシリンダから送出する成形材料の落下位置を制御することのできる成形機の材料供給装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明によれば、加熱シリンダにより成形材料樹脂を溶融して射出する成形機の材料供給装置であって、成形材料を送るフィードスクリュを内部に有し、供給された成形材料を送出する送出口を有するフィードシリンダと、供給する成形材料の形状に基づいて該フィードシリンダの該送出口の抵抗を変更することにより、前記フィードシリンダから供給する成形材料の供給量を調整する成形材料供給調整機構とを有することを特徴とする成形機の材料供給装置が提供される。
本発明による成形機の材料供給装置において、前記成形材料供給調整機構は前記フィードシリンダの取り付け角度を変更するフィードシリンダ回転機構を有し、前記フィードシリンダの取り付け角度を変更することで前記送出口の構造を変更することとしてもよい。また、前記成形材料供給調整機構は前記送出口に回動可能に設けられた第1の案内部材を有し、前記成形材料は該第1の案内部材上を移動しながら送出され、該第1の案内部材の角度を変更することで前記送出口の構造を変更することとしてもよい。
上述の成形機の材料供給装置において、前記成形材料供給調整機構は、前記加熱シリンダ内のスクリュの回転数若しくは供給する成形材料の種類に応じて前記送出口の構造を変更することとしてもよい。また、前記成形材料供給調整機構は、前記加熱シリンダへの成形材料の供給状態に応じて前記送出口の構造を変更することとしてもよい。さらに、前記成形材料供給調整機構は、前記加熱シリンダ内のスクリュの回転に同期して前記送出口の構造を変更することとしてもよい。また、前記成形材料供給調整機構は、前記送出口と前記加熱シリンダの成形材料供給孔との間に回動可能に設けられた第2の案内部材を有し、前記加熱シリンダ内のスクリュのフライトの位置変化に同期して該第2の案内部材の角度を変更することで、前記送出口から送出された成形材料が前記加熱シリンダ内のスクリュに供給される位置を変更することとしてもよい。
また、本発明によれば、加熱シリンダにより成形材料を溶融して射出する成形機の材料供給装置であって、成形材料を送るフィードスクリュを内部に有し、供給された成形材料を送出する送出口を有するフィードシリンダと、前記送出口と前記加熱シリンダの成形材料供給孔との間に回動可能に設けられた案内部材とを有し、前記加熱シリンダ内のスクリュの回転に同期して該案内部材の角度を変更することで、前記送出口から送出された成形材料が前記加熱シリンダ内のスクリュに供給される位置を変更することを特徴とする成形機の材料供給装置が提供される。
本発明によれば、フィードシリンダの取り付け角度を調整したり、あるいはフィードシリンダの送出口に設けられた第1の案内部材の角度を調整することで、加熱シリンダの成形材料供給孔に落下する成形材料の量を単位時間当たりに一定とすることができる。
また、フィードシリンダの送出口から落下してきた成形材料を第2の案内部材に当ててからさらに落下させることにより、加熱シリンダの成形材料供給孔での成形材料の落下位置を調整することができる。
まず、本発明の一実施例による成形機の材料供給装置について、図1を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施例による材料供給装置である樹脂供給装置が取り付けられた射出装置の断面図である。
図1において、樹脂供給装置10は、射出装置100の加熱シリンダ102に樹脂ペレットを供給するために、射出装置100に取り付けられる。
射出成形機は、金型装置(図示せず)、型締装置(図示せず)及び上述の射出装置100を有する。金型装置は、固定金型及び可動金型を備える。型締装置は、固定金型が取り付けられた固定プラテン、及び可動金型が取り付けられた可動プラテンを備え、型締用シリンダが可動プラテンを進退させることによって金型装置の型閉じ、型締め及び型開きが行われる。
射出装置100は、加熱シリンダ102、加熱シリンダ102の前端に取り付けられた射出ノズル104、加熱シリンダ102内において、回転自在に、かつ、進退自在に配設されたスクリュ106、加熱シリンダ102の外周に取り付けられたヒータh1〜h3、加熱シリンダ102の後方に配設された図示されない駆動装置108を備える。
スクリュ106は、棒状の本体部分の外周面から突出するように形成された螺旋状のフライト110を備え、フライト110に沿って螺旋状の溝112が形成される。スクリュ106の前端には、圧力部材114が取り付けられ、その前側に逆流防止装置116が取り付けられる。
駆動装置108は、計量用の駆動部としての計量用モータ、及び射出用の駆動部としての射出用モータを備える。
加熱シリンダ102の後端の近傍の所定の位置には、成形材料供給孔としての樹脂供給孔102aが形成される。樹脂供給孔102aは、スクリュ106が加熱シリンダ102内における前進限位置にある状態において、溝112の後端部と対向する位置に形成される。そして、樹脂供給孔102aが形成された部分に、樹脂供給装置10が取り付けられる。
樹脂供給装置10は、成形材料である樹脂ペレットを収容する収容部としてのホッパ12を有する。ホッパ12に収容された樹脂ペレットは、投入部14を介して樹脂供給孔102aに送られ、樹脂供給孔102aから加熱シリンダ102内に供給される。
投入部14は、水平方向から所定角度傾斜して配置されたフィードシリンダ16と、フィードシリンダ16の前端から下方に延在する筒状の案内部18とを有する。フィードシリンダ16内には、フィードスクリュ20が回転自在に設けられる。フィードシリンダ16の後端部には、フィードスクリュ20を回転させるための駆動機構としてフィードモータ22が設けられる。フィードシリンダ16の後端はホッパ12に連結され、前端は案内部18に固定される。
本実施例では、フィードシリンダ16の前端部の送出口に第1の案内部材としてフラッパ24が設けられている。フラッパ24はフィードシリンダ16のシリンダ壁の延長方向に延在し、フィードシリンダ16に接続された端部を支点として回転可能に支持されている。後述するフラッパ24の駆動部は制御部200に接続され、制御部200によりフラッパ24の角度が制御される。
また、筒状の案内部18の内壁に第2の案内部材としてフラッパ26が設けられている。フラッパ26は案内部18の内壁に取り付けられる端部を支点として回動可能に指示されている。後述するフラッパ26の駆動部は制御部200に接続され、制御部200によりフラッパ26の角度が制御される。
フィードモータ22を駆動してフィードスクリュ20を回転させると、ホッパ12内の樹脂ペレットは、フィードシリンダ16内に供給され、フィードスクリュ20の外周面に形成された溝に沿って前進させられる。樹脂ペレットは、フィードスクリュ20の前端からフラッパ24上に移動し、フラッパ24の先端から案内部18内に送られ、案内部18内を落下し、樹脂供給孔102aを介して加熱シリンダ102内に供給される。
加熱シリンダ102内に供給された樹脂ペレットは、溝112に沿って前進させられるとともに、ヒータh1〜h3によって加熱され、溶融する。溶融した樹脂は、スクリュ106の前方に送られる。スクリュ106が加熱シリンダ17内における後退限位置にある状態で、逆流防止装置116の前方に1ショット分の溶融した樹脂が蓄えられる。逆流防止装置116の前方に溶融した樹脂が蓄えられたら、射出用モータが駆動されて、スクリュ106が前進させられる。これにより、逆流防止装置116の前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズル104から射出され、金型装置のキャビティ空間に充填される。
なお、射出成形機を制御し、駆動装置108の射出用モータ及び計量用モータ、樹脂供給装置10のフィードモータ22等を駆動したり、ヒータh1〜h3に通電したりするために、制御部200が設けられる。制御部200は、演算装置としてのCPU、記録装置としてのメモリ等を備えるほかに、表示部、操作部等を備え、所定のプログラム、データ等に従って各種の演算を行い、コンピュータとして機能する。
次に、図1に示す樹脂供給装置10について、図2を参照しながらさらに詳細に説明する。図2は樹脂供給装置10の断面図である。図2において、図1に示す構成部品と同等な部品には同じ符号を付し、その説明は適宜省略する。
樹脂供給装置10は、フィードシリンダ16と、フィードシリンダ16の先端が接続された案内部18と、フィードシリンダ16の後端に取り付けられたホッパ12とを有する。本実施例では、フィードシリンダ16と案内部18とが一体となっているが、別個の部品として製作した後、これらを互いに接続することとしてもよい。
フィードシリンダ16の内部には、フィードスクリュ20が回転可能に設けられる。フィードシリンダ16の後端部には、フィードスクリュ20を駆動するフィードスクリュ駆動機構として、フィードモータ22が取り付けられる。フィードモータ22の回転部であるモータ軸は、フィードスクリュ20と一体に成形され、フィードモータ22を駆動することでフィードスクリュ20を回転させることができる。
本実施例では、フィードシリンダ16が案内部18に接続された部分は送出口17であり、上述のように第1の案内部材であるフラッパ24が、回動可能に支持されている。また、フラッパ24の下方には、第2の案内部材であるフラッパ26が回動可能に支持されている。
図3は図2に示す案内部18の側面図である。フラッパ24の回動軸に対応する位置に、減速機構付きのモータ30が取り付けられ、モータ30の回転軸がフラッパ24の回動軸に接続されている。モータ30を駆動することで、フラッパ24の傾斜角度を変更することができる。モータ30にはフラッパ24の傾斜角度を検出する角度検出器32が取り付けられている。モータ30及び角度検出器32は、図1に示す制御部200に接続される。制御部200は、角度検出器32からの検出信号によりフラッパ24の傾斜角度を求める。また、制御部200からの指令によりモータ30が駆動され、フラッパ24が適当な傾斜角度に設定される。
また、フラッパ26の回動軸に対応する位置に、減速機構付きのモータ34が取り付けられ、モータ34の回転軸がフラッパ26の回動軸に接続されている。モータ34を駆動することで、フラッパ26の傾斜角度を変更することができる。モータ34にはフラッパ26の傾斜角度を検出する角度検出器36が取り付けられている。モータ34及び角度検出器36は、図1に示す制御部200に接続される。制御部200は、角度検出器36からの検出信号によりフラッパ26の傾斜角度を求める。また、制御部200からの指令によりモータ34が駆動され、フラッパ26が適当な傾斜角度に設定される。
図2において、ホッパ12に収容された樹脂ペレットは、供給口16aを通ってフィードシリンダ16内に供給される。フィードシリンダ16内に供給された樹脂ペレットは、フィードスクリュ20の回転に伴って移動し、フィードシリンダ16の先端の送出口17からフラッパ24上に移動する。フラッパ24上に移動した樹脂ペレットは、後から移動してくる樹脂ペレットにより押されながらフラッパ24の先端に移動し、フラッパ24の先端から案内部18内に次々と落下する。なお、フラッパ24の傾斜角度は樹脂ペレットのサイズ、形状、種類によって予め設定されている。
フラッパ24の先端から案内部18内に落下した樹脂ペレットは、フラッパ24と樹脂供給孔102aの間に設けられたフラッパ26にぶつかり、落下位置が変えられながら、フラッパ26の先端から樹脂供給孔102a内に落下する。フラッパの傾斜角度を変えてフラッパ26の先端の位置を変えることにより、樹脂供給孔102a内での樹脂ペレットの落下位置を変更することができる。フラッパ26の傾斜角度を固定しておけば、常に一定の位置に樹脂ペレットを落下させることができる。また、後述のようにフラッパ26の傾斜角度を変えて揺動させることにより、樹脂ペレットの落下する位置を変えながら樹脂ペレットを加熱シリンダ102の樹脂供給孔102aに供給することができる。
樹脂供給孔102a内にはスクリュ106が露出しており、樹脂ペレットはスクリュ106のフライト110の間に形成された溝112内に落下して、フライト110により加熱シリンダ102の前方へと移動される。
ここで、フィードシリンダ16の送出口17に設けられたフラッパ24の傾斜角度について検討する。フラッパ24の傾斜角度は、樹脂ペレットのサイズ、形状、種類等により最適な角度に設定される。本実施例では、フラッパ24の傾斜角度は、水平方向とフラッパ24の面とにより形成された角度とする。
樹脂ペレットを一粒ずつ連続的に落下させたい場合は、図4に示すように、フラッパ24を、樹脂ペレットが一列となって樹脂ペレットの上に他の樹脂ペレットが積み重ならないような傾斜角度に設定する。この傾斜角度は樹脂ペレットのサイズや形状により決定される。
反対に樹脂ペレットを間欠的に落下させたい場合は、図5に示すように、フラッパ24の傾斜角度を小さくして樹脂ペレット上に樹脂ペレットが積み重なるようにしておく。これにより、下側の樹脂ペレットが落下すると上側の樹脂ペレットも落下することとなり、一回の落下で複数の樹脂ペレットが落下し、間欠的に樹脂ペレットを落下させることができる。
また、例えば、図6に示すように真円度が悪い樹脂ペレットの場合は、移動が円滑でなく、フラッパ24の先端から落下する際に複数の樹脂ペレットがほぼ同時に落下するようなこと(なだれ現象)がある。このようなときは、フラッパ24の傾斜角度を急にする(水平からの角度を大きくする)ことにより、樹脂ペレットのなだれ現象を防止することができる。
以上のように、第1の案内部材であるフラッパ24の傾斜角度を成形材料の形態に応じて変更してフィードシリンダ16の送出口17の構造を変更することにより、フィードシリンダ16から加熱シリンダ102に供給する樹脂の供給量を調整することができる。すなわち、フラッパ24とフラッパ24を回転させるモータ30とが成形材料供給調整機構として機能することで、フィードシリンダ16の送出口17の構造を変更して樹脂の供給量を調整することができる。つまり、成形材料の送出口の抵抗を変えることで成形材料の供給量を調整することができる。このような樹脂の供給量の調整は、供給する樹脂ペレットの種類(サイズ、形状、材質等)に基づいて行われる。また、加熱シリンダ102内のスクリュ106の回転数(回転速度)に基づいて樹脂の供給量の調整を行うことが好ましい。スクリュ106の回転数により、加熱シリンダ102の内部に送られる樹脂の量が決まるため、回転数に基づいて適当な樹脂の供給量にする必要があるためである。
次に、樹脂ペレットの落下位置を変更するための第2の案内部材であるフラッパ26の動作について、加熱シリンダ102内のスクリュ106(メインスクリュと称する)とフィードシリンダ16内のフィードスクリュ20の動作に関連して説明する。図7はフラッパ26,スクリュ106及びフィードスクリュ20の動作を示す図である。
加熱シリンダ102のメインスクリュ106が樹脂の充填動作を行っているときは、樹脂ペレットの供給は必要ないので、フィードスクリュ20は停止されている。この時、フラッパ26も動作していない。また、メインスクリュ106による充填が完了して保圧工程に入っても、樹脂ペレットの供給は必要ないので、フィードスクリュ20は停止され、フラッパ26も動作していない。
保圧工程が完了して樹脂の計量工程に入ると、フィードスクリュ20が回転し、フィードシリンダ16から樹脂ペレットが送出される。このとき、フラッパ26は揺動を始め、次々と落下してくる樹脂ペレットの落下位置が変えられる。すなわち、各樹脂ペレットがフラッパ26上に落ちてフラッパ26に沿って移動しフラッパ26の先端からさらに落下する際に、フラッパ傾斜角度が変化してフラッパ26の先端の水平方向位置が異なるため、各樹脂ペレットは樹脂供給孔102a内で重ならないように異なる位置に落下する。
樹脂ペレットの落下位置はフラッパ26の傾斜角度で決まるので、メインスクリュ106の回転とフラッパ26の傾斜角度の変化(すなわちフラッパ26の揺動)を同期させておけば、メインスクリュ106のフライト間の溝112の決まった位置に樹脂を落下させることができる。これにより、フライト間の溝112内に常に一定量の樹脂ペレットが均一に配置されることとなり、加熱シリンダ102内で一定量の樹脂を一様に溶融させることができ、常に一定量の溶融樹脂を計量し射出することができる。
上述の実施例では、フィードシリンダ16の送出口17に設けたフラッパ24の傾斜角度を変更することで送出口17の構造を変更しているが、フィードシリンダの取り付け角度を変更することで、送出口17の構造を変更することもできる。
図8はフィードシリンダが回転可能に案内部に取り付けられた樹脂供給装置の断面図である。図8において図2に示す構成部品と同等な部品には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図8に示す樹脂供給装置40において、フィードシリンダ16Aは案内部18Aに対して軸42の回りに回転可能に支持されている。すなわち、フィードシリンダ16Aを案内部18Aに対して角度θの範囲で軸42を支点として回転させることができる。回転駆動機構としては、図9に示すように減速機構付きのモータ44を軸42に接続し、軸42を回転させることでフィードシリンダ16A全体を回転させる。モータ44にはフィードシリンダ16Aの傾斜角度を検出する角度検出器46が取り付けられている。モータ44及び角度検出器46は、図1に示す制御部200に接続される。制御部200は、角度検出器46からの検出信号によりフィードシリンダ16Aの傾斜角度を求める。また、制御部200からの指令によりモータ44が駆動され、フィードシリンダ16Aが適当な傾斜角度に設定される。
このように、フィードシリンダ16Aの傾斜角度を変更することにより、上述のフラッパ24の傾斜角度を変更することによる効果と同様な効果を得ることができる。
以上のように、フィードシリンダ16Aの傾斜角度を変更してフィードシリンダ16Aの送出口17Aの構造を変更することにより、フィードシリンダ16Aから加熱シリンダ102に供給する樹脂の供給量を調整することができる。すなわち、フィードシリンダ16Aを回転可能に支持する軸42及び軸42を回転させるモータ44が樹脂供給調整機構として機能することで、フィードシリンダ16Aの送出口17Aの構造を変更して樹脂の供給量を調整することができる。
本発明の一実施例による成形機の材料供給装置である樹脂供給装置が取り付けられた射出装置の断面図である。 図1に示す樹脂供給装置の断面図である。 図2に示す案内部の側面図である。 樹脂ペレットがフラッパから落下する状態を示す図である。 樹脂ペレットがフラッパから落下する状態を示す図である。 樹脂ペレットがフラッパから落下する状態を示す図である。 メインスクリュ、フィードスクリュ及びフラッパの動作を示す図である。 フィードシリンダが回転可能に案内部に取り付けられた樹脂供給装置の断面図である。 図8に示す樹脂供給装置の側面図である。
符号の説明
10,40 樹脂供給装置
12 ホッパ
14 投入部
16,16A フィードシリンダ
17,17A 送出口
18,18A 案内部
20 フィードスクリュ
22 フィードモータ
24,26 フラッパ
30,34,44 モータ
32,36,46 回転検出器
42 軸
100 射出装置
102 加熱シリンダ
102a 樹脂供給孔
104 射出ノズル
106 スクリュ
108 駆動装置
110 フライト
112 溝
200 制御部

Claims (8)

  1. 加熱シリンダにより樹脂を溶融して射出する成形機の材料供給装置であって、
    樹脂を送るフィードスクリュを内部に有し、供給された成形材料を送出する送出口を有するフィードシリンダと、
    供給する成形材料の形状に基づいて該フィードシリンダの該送出口の抵抗を変更することにより、前記フィードシリンダから供給する成形材料の供給量を調整する成形材料供給調整機構と
    を有することを特徴とする成形機の材料供給装置。
  2. 請求項1記載の成形機の材料供給装置であって、
    前記成形材料供給調整機構は前記フィードシリンダの取り付け角度を変更するフィードシリンダ回転機構を有し、前記フィードシリンダの取り付け角度を変更することで前記送出口の構造を変更することを特徴とする成形機の材料供給装置。
  3. 請求項1記載の成形機の材料供給装置であって、
    前記成形材料供給調整機構は前記送出口に回動可能に設けられた第1の案内部材を有し、前記成形材料は該第1の案内部材上を移動しながら送出され、該第1の案内部材の角度を変更することで前記送出口の構造を変更することを特徴とする成形機の材料供給装置。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の成形機の材料供給装置であって、
    前記成形材料供給調整機構は、前記加熱シリンダ内のスクリュの回転数若しくは供給する成形材料の種類に応じて前記送出口の構造を変更することを特徴とする成形機の材料供給装置。
  5. 請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の成形機の材料供給装置であって、
    前記成形材料供給調整機構は、前記加熱シリンダへの成形材料の供給状態に応じて前記送出口の構造を変更することを特徴とする成形機の材料供給装置。
  6. 請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の成形機の材料供給装置であって、
    前記成形材料供給調整機構は、前記加熱シリンダ内のスクリュの回転に同期して前記送出口の構造を変更することを特徴とする成形機の材料供給装置。
  7. 請求項6記載の成形機の材料供給装置であって、
    前記成形材料供給調整機構は、前記送出口と前記加熱シリンダの成形材料供給孔との間に回動可能に設けられた第2の案内部材を有し、前記加熱シリンダ内のスクリュのフライトの位置変化に同期して該第2の案内部材の角度を変更することで、前記送出口から送出された成形材料が前記加熱シリンダ内のスクリュに供給される位置を変更することを特徴とする成形機の材料供給装置。
  8. 加熱シリンダにより成形材料を溶融して射出する成形機の材料供給装置であって、
    成形材料を送るフィードスクリュを内部に有し、供給された成形材料を送出する送出口を有するフィードシリンダと、
    前記送出口と前記加熱シリンダの成形材料供給孔との間に回動可能に設けられた案内部材と
    を有し、
    前記加熱シリンダ内のスクリュの回転に同期して該案内部材の角度を変更することで、前記送出口から送出された成形材料が前記加熱シリンダ内のスクリュに供給される位置を変更することを特徴とする成形機の材料供給装置。
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