JPH0570919U - ベント式射出成形機の樹脂材料供給装置 - Google Patents

ベント式射出成形機の樹脂材料供給装置

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JPH0570919U
JPH0570919U JP1919792U JP1919792U JPH0570919U JP H0570919 U JPH0570919 U JP H0570919U JP 1919792 U JP1919792 U JP 1919792U JP 1919792 U JP1919792 U JP 1919792U JP H0570919 U JPH0570919 U JP H0570919U
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雅央 中野
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ベント式射出成形機において、樹脂材料をベ
ントアップしない限度で可能な限り多く供給できるよう
にする。 【構成】 ホッパ4の下側に材料絞り部材を設けてこれ
に絞り孔12を形成し、その下側開口を加熱シリンダ1
内のスクリュー2に対向させる。かつ、その絞り孔12
下側開口の、スクリュー2中心線に対する垂直距離およ
び水平偏心距離の少なくとも一方を可変調節する絞り孔
位置調節機構を設ける。これらを大きく、あるいは小さ
くすることにより材料供給量を増加または減少させて、
その供給量の微調整を行い、ベントアップしない範囲で
供給量を最大値に近づける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、可塑化された樹脂中の水分を脱気するベントを備えたベント式射 出成形機の分野に関し、特に樹脂材料をホッパから加熱シリンダ内へ供給する樹 脂材料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
射出成形のための樹脂材料は、程度の差こそあれ、一般に吸水性を有している 。その水分を除去しないで射出成形が行われると製品に気泡が生じるため、その 水分除去が必要となる。
【0003】 単一種大量生産を主とする一般的な射出成形機では、予備乾燥工程で十分に乾 燥された樹脂材料がホッパから加熱シリンダ内へ供給され、加熱シリンダ内のス クリューによって可塑化(溶融)されつつ前方へ送られる。この乾燥には、専用 の予備乾燥装置が設けられる。
【0004】 一方、ベント式射出成形機では、スクリューが収容された加熱シリンダ内にホ ッパから樹脂材料が供給され可塑化されるとともに、その可塑化された樹脂に含 まれた水分が、加熱シリンダに設けられたベント(脱気孔)から脱気されるよう になっている。したがって、専用の予備乾燥装置が必要なく、また樹脂材料の吸 湿性の違いにも対応できるため、多種少量生産に向いている。
【0005】 ただ、ベント式射出成形機では加熱シリンダ内にベントが存在しているため、 供給樹脂量が多すぎると、ベント孔からの樹脂漏洩(ベントアップ)が生じる。 そのため、樹脂材料供給量は、一般的なノンベント式の射出成形機に比べて、5 0〜90%程度に制御する必要がある。
【0006】 従来、このような材料供給量の制御のために、図9に示すようにホッパ100 の下側にスクリューフィーダ101を設け、これによって供給量が制御された樹 脂材料を加熱シリンダ102のスクリュー103上へ供給したり、あるいはスク リューフィーダ101の代わりに、図10に示すように、ロータリフィーダ10 5を設けることも行われている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
このようなベント式射出成形機の材料供給において、いわゆるベントアップし ない範囲で最大量の材料供給を行なうことが望ましい。ここで、ベント式押出成 形機であれば、押出用スクリューの回転数に対応して回転フィーダ(101、1 05)の回転数を制御すればよいが、射出成形機では、スクリューの回転に加え て、計量工程ではスクリューが回転しながら後退し、射出工程ではスクリューが 回転しないで前進することまで考慮する必要がある。しかし、これら全てを包含 して、上記回転フィーダ(101、105)を電気的に制御することは実際問題 として困難である。そのため、実際の回転フィーダ(101、105)の制御は 、ベントアップしないよう安全範囲を十分に取って、その範囲内で行わざるを得 ない。このことが射出成形システムにおける樹脂材料の可塑化能力を低下させる 原因となり、ひいては射出製品の生産能力の低下につながっている。
【0008】 本考案の課題は、ベント式射出成形機のための、構造が簡単で可塑化能力を高 め得る樹脂材料供給装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案の要旨とするところは、第1に、ベント式射出成形機のホッパの下側に 、加熱シリンダ内のスクリューへ供給される樹脂材料の通路に絞りを与える絞り 孔を有する材料絞り部材を設けること、第2に、その材料絞り部材における絞り 孔の下側開口の、上記スクリューの中心線に対する垂直距離およびその中心線に 対する水平偏心距離の少なくとも一方を調節する絞り孔位置調節機構を設けるこ とにある。
【0010】 ここで、その絞り孔位置調節機構の具体的な態様としては、スクリューの中 心線に対して絞り孔を偏心させる構造を有する態様、あるいは、スクリューの 中心線に対して絞り孔を上下方向に接近・離間させる構造を有する態様、さら には、スクリューの中心線に対して絞り孔を偏心させる構造と接近・離間させる 構造との双方を有する態様がある。
【0011】
【作用】
絞り孔の下側開口を加熱シリンダ内のスクリューの中心線から偏心(オフセッ ト)させれば、スクリューから樹脂材料が落下し易くなって供給量は増加する。 一方、絞り孔の下側開口を中心線から上方へ遠ざければ、樹脂材料の落下が促進 されて供給量が増加する。このようなスクリュー中心線に対する絞り孔の偏心距 離および離間距離の少なくとも一方を調節することにより、樹脂材料の供給が微 妙に制御されてベントアップを回避しつつ供給量の増大が可能となる。
【0012】
【実施例】
図8は、ベント式射出成形機の一例を示すもので、加熱シリンダ1内のスクリ ュー2がスクリュー駆動部3によって回転および前進・後退するようになってい る。加熱シリンダ1の一端部にはホッパ4が設けられ、ここから供給される樹脂 材料(粉状または粒状等のもの)が加熱シリンダ1内で可塑化(溶融)されると ともに、スクリュー2の後退しつつの回転で前方へ送られる。加熱シリンダ1の 中間部にはベント5が設けられ、またスクリュー2の中間部にはスクリュー溝が 深くなっている部分があって、この部分で溶融樹脂の圧力が低下することにより 水分や揮発分がベント5から大気中に抜けるか、あるいは負圧吸引で強制的に排 出される。そして、加熱シリンダ1の前部へ送られた溶融樹脂がスクリュー2の 非回転状態での前進により所定の金型に射出される。樹脂材料は、ホッパ4から 樹脂材料供給装置10、20または30を経て加熱シリンダ1内のスクリュー2 に供給される。
【0013】 (実施例1) その材料供給装置10を図1〜図3に示す。図2、図3から明らかなように、 ホッパ4の下側にはスクリュー2との間に位置して、円柱状の材料絞りブロック 11が設けられている。この材料絞りブロック11は、円筒外周面を有し、加熱 シリンダ1によって垂直軸回りに回転可能に支持されるとともに、垂直方向に貫 通するテーパ状の絞り孔12を有している。絞り孔12はホッパ4から加熱シリ ンダ1へ至る樹脂材料通路に絞りを与えるもので、その上側開口12aは、ホッ パ4の下部に形成された円筒面状の材料投入口13の下端と合致させられ、また 下側開口12bは、上側開口12aより小径の円状に形成されて、加熱シリンダ 1内のスクリュー2に対向している。そして、上側開口12aの中心に対して下 側開口12bの中心は一定寸法偏心しており、これら上側開口12aと下側開口 12bとが滑らかにつながって、上述の絞り孔12とされている。
【0014】 このような材料絞りブロック11の上端はフランジ状に形成され、ここに回転 操作用のレバー14が取り付けられ、ホッパ4と加熱シリンダ1との間に形成さ れたスペースから横方向に延びている。
【0015】 そして、図1に示すように、このレバー14の回転操作により材料絞りブロッ ク11は角度θ(90度)の範囲でその回転位置が変更されるようになっており 、レバー14の操作角が0度の状態では、絞り孔12の下側開口12bの中心は スクリュー2の中心線Oの真上に位置するが、レバー14の操作角が90度の状 態では、絞り孔下側開口12bの中心はスクリュー2の中心線Oから距離eだけ 偏心する。この偏心量eが大きくなるほど、材料絞りブロック11の絞り孔12 を通過する樹脂材料が下方へ移行し易いため、スクリュー2に対する材料供給量 は増大する。この供給量の微妙な調整をレバー14の回転操作によって行うこと ができる。
【0016】 (実施例2) 図4および図5は、本考案の実施例2を示すものである。この実施例2の樹脂 材料供給装置20においては、ホッパ4の下側に、上下の開口22a、22bが 同心的に位置する絞り孔22を備えた材料絞りブロック21が設けられている。 大径の上側開口22aはホッパ4の材料投入口13に連なり、小径の下側開口2 2bはその中心線がスクリュー2の中心線Oと交わる位置においてスクリュー2 の真上に開口している。
【0017】 この材料絞りブロック21は、ホッパ4および加熱シリンダ1に対し、突起2 1aにより回り止めされた状態で垂直方向に移動可能に支持され、この外側にネ ジカラー23が回転可能かつ垂直方向に移動不能に設けられている。材料絞りブ ロック21とネジカラー23とはネジ嵌合しており、したがってネジカラー23 が回転操作されることにより材料供給ブロック21が垂直方向に移動し、絞り孔 22の下側開口22bとスクリュー2の中心線Oとの距離Lが増減するようにな っている。
【0018】 ネジカラー23には回転操作用のレバー24が設けられ、このレバー24の所 定角度範囲の回転で、材料絞りブロック21の垂直方向の位置が規定される。た だし、ネジカラー23を所定の工具で回転するようにし、かつその回転量を表示 する表示手段(例えば目盛等)を設けることも可能である。
【0019】 このネジカラー23の回転操作により、材料絞りブロック21とスクリュー2 との垂直距離Lを大きくすれば、材料供給量が増え、小さくすれば材料供給量は 減ることとなる。
【0020】 (実施例3) 本考案の実施例3を図6および図7に示す。この実施例3の樹脂材料供給装置 30は、前述の実施例1と実施例2とを組み合せたものである。すなわち、上側 開口32aと下側開口32bとが互いに偏心した絞り孔32が材料絞りブロック 31に形成され、この絞りブロック31がブロックホルダ33によって回転可能 に支持されるとともに、さらにブロックホルダ33の外側にネジカラー34がネ ジ嵌合されていて、ブロックホルダ33は回り止めされた状態で垂直方向に移動 可能とされている。
【0021】 そして、図6に示すレバー35を介して材料絞りブロック31を角度θの範囲 で回転させることにより、絞り孔下側開口32bの中心線とスクリュー中心線O との水平偏心距離eを調節できるとともに、レバー36を介してネジカラー34 を回転させれば、図7に示すように、絞り孔下側開口32bとスクリュー中心線 Oとの垂直距離Lを調節することもでき、これらを単独または組み合せて、材料 供給量の微調整を行うことができる。
【0022】 (実験データ) 以上のような実施例1〜3により、材料供給の制御、微調節を行った試験デー タを以下に示す。
【0023】 *スクリュー径;φ63mm *使用材料;MI30ナチュラルPP. MI10無機材充填PP. ※なお、PP.はポリプロピレンの略。 上記の試験の結果、材料供給量は、ともに、ベントアップしない限度の1 00〜90%まで制御可能であることが確認された。
【0024】
【考案の効果】
本考案によれば、ベント式射出成形機の樹脂材料供給装置において、材料絞り 部材の下側開口とスクリュー中心線との垂直距離および水平偏心距離の少なくと も一方を調整するという簡単な構造で、樹脂材料供給量をベントアップしない最 大限度に近づけることができる。このことが、設備の可塑化能力を向上させ、ひ いては生産能力を高める結果となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1の平面図。
【図2】図1の縦断面図。
【図3】図1の横断面図。
【図4】本考案の実施例2の平面図。
【図5】図4の縦断面図。
【図6】本考案の実施例3の簡略な平面図。
【図7】図6の縦断面図。
【図8】本考案が適用されるベント式射出成形機の一例
を示す縦断面図。
【図9】ベント式射出成形機における材料供給の従来例
1を示す断面図。
【図10】同じく従来例2を示す断面図。
【符号の説明】
1 加熱シリンダ 2 スクリュー 4 ホッパ 5 ベント 10、20、30 樹脂材料供給装置 11、21、31 材料絞りブロック 12、22、32 絞り孔 23、33 ネジカラー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリューが収容された加熱シリンダ内
    にホッパから樹脂材料が供給されて可塑化されるととも
    に、その可塑化された樹脂中の水分が前記加熱シリンダ
    に設けられたベントから脱気される構造のベント式射出
    成形機における前記樹脂材料の供給装置において、 前記ホッパの下側に、前記加熱シリンダへ供給される樹
    脂材料の通路に絞りを与える絞り孔を有する材料絞り部
    材が設けられるとともに、 その材料絞り部材における絞り孔の下側開口の、前記ス
    クリューの中心線に対する垂直距離およびその中心線に
    対する水平偏心距離の少なくとも一方を調節する絞り孔
    位置調節機構が設けられていることを特徴とするベント
    式射出成形機の樹脂材料供給装置。
JP1919792U 1992-02-28 1992-02-28 ベント式射出成形機の樹脂材料供給装置 Expired - Lifetime JP2543410Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009028999A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Sumitomo Heavy Ind Ltd 成形機の材料供給装置
JP2016203615A (ja) * 2015-04-27 2016-12-08 株式会社山本製作所 ベント式射出成形装置及び射出成形方法

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JP2009028999A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Sumitomo Heavy Ind Ltd 成形機の材料供給装置
JP2016203615A (ja) * 2015-04-27 2016-12-08 株式会社山本製作所 ベント式射出成形装置及び射出成形方法

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