JP2009027612A - 映像信号処理装置、映像信号処理方法及び表示装置 - Google Patents

映像信号処理装置、映像信号処理方法及び表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ソフトウェア処理や設定回数の増大を抑制する。
【解決手段】映像信号処理装置11は、入力される映像信号のダイナミックレンジに対し複数設定されるサンプル点間の距離が異なっている不等間隔区間を検出する不等間隔区間判定回路26と、各サンプル点に対する補正された後の映像信号の信号レベル(補正レベル)を保持するサンプルデータレジスタ21と、補正レベルを参照してキュービック補間演算を行うことによって、補正後の映像信号の信号レベルを求める補間演算回路25とを有する。補間演算回路26は、信号レベルの低レベル側であって各サンプル点の距離がX(X>0)の第1区間と、高レベル側であって各サンプル点の距離がY(Y>0、X≠Y)の第2区間との境界点について、低レベル側に第2区間及び/又は高レベル側に第1区間を形成できるよう追加されたサンプル点の補正レベルを使用し補正後の映像信号の信号レベルを求める。
【選択図】 図1

Description

本発明は、映像信号に対してガンマ補正又は逆ガンマ補正を行う映像信号処理装置及び映像信号処理方法、並びに、使用するディスプレイのガンマ特性が、入力された映像信号に行われているガンマ補正の特性と異なる場合に、使用するディスプレイに応じたガンマ補正を行う表示装置に関する。特に、ブラウン管ディスプレイ、液晶表示装置又はプラズマディスプレイパネルなどの表示装置、その表示画像の良好な階調やコントラストを実現する映像信号処理装置及び映像信号処理方法に関する。
映像信号を表示する液晶ディスプレイ、又は、プラズマ及びブラウン管(CRT)などの各表示装置は、それぞれ異なったガンマ特性を有している。ところが、テレビジョン放送信号はCRTに対するガンマ特性であるため、液晶ディスプレイやプラズマの表示装置に表示する場合は、映像信号に対して、送信側で施したガンマ補正を除去すると共に、使用している表示装置に対応したガンマ補正を施す必要である。したがって、受信側において、複数種類のディスプレイに対応した映像出力を行なう場合には、夫々のディスプレイに対応したガンマ補正が必要となる。
また、コントラスト設定や画質、明るさ、白黒レベル調整等にもガンマ補正同様の補正が行われている。近年のソフトウェア処理量増大により、回路とソフトウェア処理量を共に小規模でかつ、より鮮明で自然な画像を実現するために、より平滑な補正曲線の実現を可能にする回路設計の要求が高まり、非常に高度な技術が必要である。
従来、映像信号処理システムにおいて、映像信号を表示する液晶ディスプレイやプラズマ及びブラウン管(CRT)などの表示装置に対応するため、一度に複数の表示装置へ対応が可能なガンマ補正装置が提供されてきている。しかし、ガンマ特性曲線を正確に近似することができない問題や、正確に近似するためには非常に大規模な回路を必要としていた。この問題を解決するための従来技術として特許文献1に記載の技術がある。
図13は、特許文献1に記載の従来例の逆ガンマ補正装置を示すブロック図である。図13に示すように、逆ガンマ補正装置111は、サンプルデータレジスタ121と、サンプルデータ選択回路122と、カーネル係数メモリ123と、係数選択回路124と、補間演算回路125とを備えている。
補正前の映像データ(6bit)が入力される端子131から、係数選択回路124と、サンプルデータ選択回路122に映像信号が入力されている。係数選択回路124はカーネル係数メモリ123と双方向に接続され、係数選択信号及び係数値信号をやり取りする。カーネル係数メモリ123には係数群の端子134からの係数メモリ書き込み信号が入力される。サンプルデータ選択回路122はサンプルデータレジスタ121と双方向に接続され、サンプルデータ選択信号及びサンプルデータ信号をやり取りする。サンプルデータレジスタ121はガンマ特性選択の端子132から、サンプルデータレジスタ書き込み信号が入力される。そして、係数選択回路124の出力とサンプルデータ選択回路122の出力は共に補間演算回路125の入力となり、補間演算回路125の出力が補正後の映像データ出力端子133に接続される構成を有する。
この従来の逆ガンマ補正装置111は、入力される映像信号のビット数がmビット(mは自然数)であった場合、mビットのうち上位のpビット(p<mの自然数)をサンプルデータ選択回路22に供給し、mビットのうちqビット(p+q=m)を係数選択回路24に供給する機能を有する。
次に、図13乃至図15を使用して従来のガンマ補正処理の動作について説明する。図14は、従来例の逆ガンマ補正装置に設定されるサンプルデータの説明図であり、図15は、従来例の逆ガンマ補正装置のカーネル係数メモリ123に格納される係数を示す図である。図13に示す逆ガンマ補正装置111では、補正前の映像データの端子131から入力された映像信号の最小から最大の信号レベルを等間隔に分割し、複数のサンプルポイントをサンプルデータ選択回路122及びサンプルデータレジスタ121に設定する。サンプルポイントとは、サンプルデータ選択回路122に入力された映像信号レベルを、等間隔に分割した入力値と比較されるデータを示し、入力値に対して補正されるデータを示している。サンプルポイントを図14に示す入力映像信号の信号レベルであるx座標とし、サンプルデータを図14に示す出力映像信号の信号レベルであるy座標とした場合の関係を、以下の式1にて示す。
(x,y)=(サンプルポイント,サンプルデータ)・・・(1)
この従来の逆ガンマ補正装置111は、サンプルデータを平滑な曲線として結ぶためにキュービック補間演算を用いることを特徴としている。次に、キュービック補間演算について詳細に説明する。
キュービック補間演算は、3次の多項式を用いた補間アルゴリズムであり、そのカーネル関数h(x)は、下記式(2)にて表される。図15は、式(2)においてa=−0.5の場合のグラフであり、aは補間関数の性質を制御するための変数で、通常−0.5〜−2程度が用いられる。
Figure 2009027612
キュービック補間演算を用いて、入力映像信号の信号レベルに対して、逆ガンマ補正後の出力映像信号の信号レベルを求める処理を図14、図15を用いて説明する。図14は、入力映像信号の信号レベルA点で、出力映像信号の信号レベル(●で表記する逆ガンマ補正曲線上の点)が補間される時の逆ガンマ補正装置111に設定されるサンプルデータを表している。横軸の入力映像信号の信号レベルは、最小から最大の信号レベルを等間隔に分割されて、サンプルポイントが設定されている。ここで補間されるA点に隣接する前後4つのサンプルポイント(図14の中にて破線で囲まれた○表記の4つのポイントC−2,C−1,C,C)をサンプルデータとして抽出する。上記式(2)におけるx値(以下、距離xという。)は、隣接するサンプル点のレベル差が、距離"1"に対応している。すなわち、入力映像信号の信号レベルから上記の4つのサンプル点までのレベル差を、隣接するサンプル点間のレベル差で除算すれば、距離xが求められる。
ここで算出された距離xを式(2)に代入して、4つのサンプルデータに対する重み係数(図15に示すh−2,h−1,h,h)を求める。重み係数とは補間演算等で一般的に用いられる用語であって、重み付き平均を重みの総数で割った値のことである。式(3)に示すように、重み係数を4つのサンプルデータに乗算し、乗算結果の総和yを求める。
y=h−2・C−2+h−1・C−1+h・C+h・C・・・(3)
式(3)にて求めた総和yが逆ガンマ補正されたA点の映像信号レベルとなる。この補間処理において必要となるサンプルデータは、距離xが、−2≦x<−1、−1≦x<0、0≦x<1、1≦x<2の4つの範囲から、それぞれ1つであり、係数値は、選択されたサンプルデータに対応した図15に示す(h−2,h−1,h,h)のカーネル係数値(係数値(h))で取得される。
よって、図13の従来技術の逆ガンマ補正装置111においては、修正前の映像データ入力端子131から入力される映像信号を、係数選択回路124及びサンプルデータ選択回路122へ入力し、係数選択回路124で取得したカーネル係数値と、サンプルデータ選択回路122にて選択したサンプルデータとを使用し、補間演算回路125において上記式(3)で示すキュービック補間演算を行う。そして出力端子133より補正後の映像データを出力する。
特開2004−140702号公報
しかしながら、従来の逆ガンマ補正装置111は、キュービック補間演算を行なうため、サンプルポイントの設定は、等間隔でしか行なうことができない。よって、従来の逆ガンマ補正装置111は、ガンマ補正を行うためのサンプルポイントを等間隔に設定するよう制限する必要があり、間隔が異なるサンプルポイントを設定してガンマ補正を実施することができないという問題点がある。
すなわち、ガンマ補正処理において、補正曲線の傾きが急峻である場合は変化量が大きくなる。このため、正確に近似するには傾きが緩やかな場合に比べてサンプリングの間隔を小さくし、サンプルポイントを増やす必要がある。しかし、従来技術ではサンプリング間隔が一定である。このため、急峻な傾きと緩やかな傾きの部分が混在する補正曲線においてサンプリングを設定する場合、急峻な傾きの部分に合わせてサンプリング間隔を設定すると、緩やかや傾き部分に冗長なサンプルポイントが設定されることとなり、サンプルポイントを設定するためのソフトウェア処理や設定回数の増大を招く。一方、緩やかな傾きに合わせてサンプリング間隔を設定すると、急峻な傾きの部分のサンプルポイントが不足することとなり、正確に近似することができないという問題がある。
この問題点について図16乃至図18を用いて説明する。図16は、傾きが異なる部分を有する補正曲線を示す図である。図17は、急峻な傾きに合わせてサンプリング間隔を設定した例を示す図である。図18は、緩やかな傾きに合わせてサンプリング間隔を設定した例を示す図である。
図16に示すように、補正曲線に傾きの急峻でかつ高い精度が求められる部分と、緩やかでかつ高い精度が求められない部分がある場合、急峻な部分は、曲線を高い精度で補間するためにサンプリング間隔を細かく設定する必要がある。一方、緩やかな部分は、変化の量が少なく、高精度の必要がないために、サンプリング間隔を細かくする必要はなく、粗く設定しても曲線の近似が可能である。
しかし、従来技術は、入力映像信号の最低の信号レベルから最大の信号レベルの間を等間隔に分割して複数のサンプルポイントを設定し、サンプルポイントに対応するサンプルデータを用いてキュービック補間演算を行うものである。このため、傾きに依存したサンプリング間隔の設定ができない。よって、図16のような補正曲線を近似する場合に上述の、冗長なサンプルポイントが発生したり、サンプルポイントが不足したりするという問題が生じる。
すなわち、図16の傾きが急峻でかつ高い精度が求められる部分を近似するためにサンプリング間隔の設定を行う場合は、図17に示すように、細かいサンプリング間隔で等間隔にサンプリングする必要がある。しかし、曲線の傾きが緩やかでかつ高い精度が求められない部分には冗長なサンプルポイントができてしまい、サンプルデータを設定するためのソフトウェア処理や設定回数の増大を招く。一方、サンプルポイント数を削減するために、傾きが緩やかでかつ高い精度が求められない部分に合わせてサンプリング間隔を粗く等間隔に設定すると、図18に示すように、傾きが急峻でかつ高い精度が求められる部分の曲線を近似するためのサンプルポイントが不足し、曲線を正確に近似することができない。
本発明にかかる映像信号処理装置は、映像信号が入力され、入力された映像信号に対してガンマ補正又は逆ガンマ補正を行なう映像信号処理装置であって、入力される映像信号の最低の信号レベルから最大の信号レベルまでの間に複数設定されるサンプル点について、各サンプル点間の距離が異なっている不等間隔区間を検出する区間判定部と、各サンプル点に対する補正された後の映像信号の信号レベルを補正レベルとして保持する補正レベル保持部と、前記補正レベル保持部に保持されている前記補正レベルを参照してキュービック補間演算を行うことによって、入力された映像信号の信号レベルに対応した補正後の映像信号の信号レベルを求める補間演算部とを有し、前記補間演算部は、信号レベルが低い側であって各サンプル点の距離がX(X>0)の第1区間と、信号レベルが高い側であって各サンプル点の距離がY(Y>0、X≠Y)の第2区間との境界となるサンプル点である境界点について、信号レベルが低い側に第2区間及び/又は信号レベルが高い側に第1区間を形成できるよう追加又は指定されたサンプル点の補正レベルを使用し前記補正後の映像信号の信号レベルを求めるものである。
本発明にかかる映像信号処理方法は、映像信号が入力され、入力された映像信号に対してガンマ補正又は逆ガンマ補正を行なう映像信号処理方法であって、入力される映像信号の最低の信号レベルから最大の信号レベルまでの間に複数設定される各サンプル点間の距離が異なっている不等間隔区間において、信号レベルが低い側であって各サンプル点の距離がX(X>0)の第1区間と、信号レベルが高い側であって各サンプル点の距離がY(Y>0、X≠Y)の第2区間との境界となるサンプル点である境界点を検出し、各サンプル点に対する補正された後の映像信号の信号レベルを補正レベルとして保持する補正レベル保持部に保持されている前記補正レベルを参照し、前記境界点に対し、信号レベルが低い側に第2区間及び/又は信号レベルが高い側に第1区間を形成できるよう追加又は指定されたサンプル点の補正レベルを使用し、キュービック補間演算を行うことによって、入力された映像信号の信号レベルに対応した補正後の映像信号の信号レベルを求める
本発明にかかる表示装置は、入力された映像信号を表示する表示装置であって、前記入力された映像信号に対してガンマ補正又は逆ガンマ補正を行なうガンマ補正部を備え、前記ガンマ補正部は、入力される映像信号の最低の信号レベルから最大の信号レベルまでの間に複数設定されるサンプル点について、各サンプル点間の距離が異なっている不等間隔区間を検出する区間判定部と、各サンプル点に対する補正された後の映像信号の信号レベルを補正レベルとして保持する補正レベル保持部と、前記補正レベル保持部に保持されている前記補正レベルを参照してキュービック補間演算を行うことによって、入力された映像信号の信号レベルに対応した補正後の映像信号の信号レベルを求める補間演算部とを有し、前記補間演算部は、信号レベルが低い側であって各サンプル点の距離がX(X>0)の第1区間と、信号レベルが高い側であって各サンプル点の距離がY(Y>0、X≠Y)の第2区間との境界となるサンプル点である境界点について、信号レベルが低い側に第2区間及び/又は信号レベルが高い側に第1区間を形成できるよう追加又は指定されたサンプル点の補正レベルを使用し前記補正後の映像信号の信号レベルを求めるものである。
本発明においては、サンプル点の間隔が異なる不等間隔区間に追加された、又は外部から指定することにより追加されたサンプル点の補正レベルを参照して補正後の映像信号の信号レベルを求めるため、サンプル点の間隔を等間隔に制限されることなく変更することが可能となる。よって、緩やかな補正曲線の場合は、間隔を大きくとり、冗長なサンプル点を追加することなくサンプルデータを設定することができる。
本発明によれば、ソフトウェア処理や設定回数の増大を抑制することができる映像信号処理装置及び映像信号処理方法を提供することができる。
本発明の実施の形態1.
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態1にかかるガンマ補正装置を示すブロック図である。ガンマ補正装置11は、サンプルデータレジスタ21と、サンプルデータ選択回路22と、カーネル係数メモリ23と、係数選択回路24と、補間演算回路25と、不定間隔区間判定回路26とを有する。
本実施の形態にかかるガンマ補正装置11は、補正曲線の変化量に応じて異なる間隔でサンプルポイント(サンプリング点)を設定し、これを使用してキュービック補間により補正後の映像データを生成することを可能とする。これにより、緩やかな傾きの部分に冗長なサンプルポイントを設定することがなく、また急峻な傾き部分にはサンプルポイントを多く設定して精度よく補間することが可能となる。異なる間隔でのサンプルポイント設定を可能とするため、本実施の形態にかかるガンマ補正装置は、次の2つの処理を行う機能を有する。
本明細書においては、隣合うサンプルポイント間隔が異なる領域を不等間隔区間という。第1の機能は、不等間隔区間内にサンプルポイントを追加し、追加したサンプルポイントに対するサンプルデータ(補正データ)を作成する処理を行う機能である。第2の機能は、第1の機能にて追加されたサンプルデータを用いてガンマ補正の処理を行う機能である。
次に、各ブロックについて説明する。不等間隔区間判定回路26には補正前の映像データ入力端子31から映像信号が入力される。この不等間隔区間判定回路26は、入力される映像信号の最低の信号レベルから最大の信号レベルまでの間に複数設定されるサンプル点について、各サンプル点間の距離が異なっている不等間隔区間を検出する。ここで、信号レベルが低い側であって各サンプル点の距離がX(X>0)の第1区間と、信号レベルが高い側であって各サンプル点の距離がY(Y>0、X≠Y)の第2区間とがある場合、第1区間と第2区間との間のサンプルポイントを境界点という。不等間隔区間判定回路26は、後述するように、この境界点に対し、信号レベルが低い側に第2区間を形成できるようサンプルポイントを追加したり、境界点に対し信号レベルが高い側に第1区間を形成できるようサンプルポイントを追加したりする。
不等間隔区間判定回路26と係数選択回路24とは双方向に接続される。そして、不等間隔区間判定回路26より、係数選択回路24へサンプルポイント(追加サンプルポイントを含む。)の係数を取得するためのサンプルポイント係数信号が入力される。また、係数選択回路24から、不等間隔区間判定回路26に対し、サンプルポイントの間隔を示すサンプルポイント間隔情報及び不等間隔区間判定開始のトリガとなる係数設定情報信号が入力される。
また、不等間隔区間判定回路26とサンプルデータ選択回路22とは双方向に接続される。そして不等間隔区間判定回路26からサンプルデータ選択回路22に対し、サンプルポイント(追加サンプルポイントを含む。)を取得するためのサンプルポイント選択信号が入力される。また、サンプルデータ選択回路22から不等間隔区間判定回路26に対し、サンプルポイントの間隔を示すサンプルポイント間隔情報及び不等間隔区間判定開始のトリガとなるサンプルデータ設定情報信号が入力される。
係数選択回路24とカーネル係数メモリ23とは双方向に接続される。そして、係数選択回路24からカーネル係数メモリ23へ後述する距離Xを示す係数選択信号が入力され、カーネル係数メモリ23から係数選択回路24へ距離Xに対応する係数値信号(h−2,h−1,h,h)が入力される。係数選択回路24は、隣接する2つのサンプル点の間の距離で変数が正規化されたカーネル関数に基づき、キュービック補間演算のための係数を係数値信号により係数メモリ23から取得する。この場合、4つの係数は、入力された映像信号の信号レベルから、サンプルデータ選択回路24が選択した各サンプルポイントまでの距離Xを、カーネル関数の変数に入力することにより算出されるものである。
カーネル係数メモリ23は、カーネル関数に対応した係数群を格納したメモリである。このカーネル係数メモリ23は、外部装置から係数群を書き込み可能に構成される。本例においては、係数群の端子32から係数値をメモリに書き込む係数メモリ書き込み信号が入力される。係数値をメモリに書き込むのは外部のCPUや他の装置などである。
サンプルデータ選択回路22とサンプルデータレジスタ21とは双方向に接続される。そして、サンプルデータ選択回路22からサンプルデータレジスタ21に対し、入力映像信号に対する4つのサンプルデータを選択するためのサンプルデータ選択信号が入力され、サンプルデータレジスタ21からサンプルデータ選択回路22に対し、選択されたサンプルデータからなるサンプルデータ信号(C−2,C−2,C,C)が入力される。サンプルデータ選択回路は、入力された映像信号の信号レベルに対し、信号レベルが高い側に位置する近傍の2つのサンプルポイント及び入力された映像信号の信号レベルに対し、信号レベルが低い側に位置する近傍の2つのサンプルポイントを選択し、選択した4つのサンプルポイントに対応した各サンプルデータをサンプルデータレジスタ21からサンプルデータ信号により取得する。
サンプルデータレジスタ21は、各サンプルポイントに対する補正された後の映像信号の信号レベルである補正レベルを保持する補正レベル保持部として機能し、ガンマ特性選択の端子32からサンプルデータレジスタ28へサンプルデータの値を書き込むサンプルデータレジスタ書き込み信号が入力される。サンプルデータを書き込むのは外部のCPUや他の装置などである。
補間演算回路25は、係数選択回路24からの係数値信号(h−2,h−1,h,h)と、サンプルデータ選択回路22からのサンプルデータ信号(C−2,C−2,C,C)が入力され、これらのデータに基づきキュービック補間を行ない、補正後の映像データ(12bit)を生成する。この補正後の映像データは、出力端子33から映像データとして出力される。また、追加のサンプルポイントのサンプルデータを生成した際には、当該サンプルデータをサンプルデータレジスタ21に入力する。これにより、補間演算回路25は、上述の境界点について、信号レベルが低い側に第2区間を形成できるよう追加された、及び/又は、信号レベルが高い側に第1区間を形成できるように追加された追加のサンプルポイントのサンプルデータ(補正レベル)を使用し補正後の映像信号の信号レベルを求めることができる。なお、後述するように、追加のサンプルポイント及びそのサンプルデータは、外部から入力することで追加することも可能である。
ここで、第1の機能であるサンプルポイント及びサンプルデータを追加する処理は、先ず、ガンマ特性選択端子32及び係数群端子34へのそれぞれサンプルデータレジスタ書き込み信号又は係数メモリ書き込み信号の入力より開始する。すると、不等間隔区間判定回路26は、各サンプルポイント間隔を判定し、追加すべきサンプルポイントを決定する。そして、追加ポイントを生成するために、カーネル係数メモリ23、及び係数選択回路24でカーネル係数選択が行われ、サンプルデータレジスタ21、及びサンプルデータ選択回路22でサンプルデータ選択が行われる。そして、選択された追加サンプルデータ作成のためのカーネル係数及びサンプルデータを用いて補間演算回路25でキュービック補間演算を行い、補間演算回路25のキュービック補間演算結果を追加のサンプルデータとしてサンプルデータレジスタ21に格納する。以下、この処理をポイント追加処理という。
そして第2の機能であるガンマ補正の処理は、補正前の映像データ入力端子31から入力された映像信号のレベルによって、不等間隔区間判定回路26、カーネル係数メモリ23、及び係数選択回路24でカーネル係数選択を行う。そして、第1の機能にてサンプルデータレジスタ21に入力された追加のサンプルデータ及び既存のサンプルデータを用いて、不等間隔区間判定回路26、サンプルデータレジスタ21、及びサンプルデータ選択回路22でサンプルデータ選択を行なう。そして選択されたカーネル係数、及びサンプルデータを用いて補間演算回路25でキュービック補間演算を行い、ガンマ補正後の映像データ出力端子33から映像信号データを出力する。以下、この処理をガンマ補正処理という。
すなわち、本実施の形態にかかるガンマ補正装置は、先ず、不等間隔区間判定回路26が不等間隔区間を構成する境界点を検出する。そして、サンプルデータレジスタ21に保持されているサンプルデータを参照し、境界点に対して信号レベルが低い側に第2区間及び/又は信号レベルが高い側に第1区間を形成できるようサンプルポイントを追加する。そして、補間演算回路25がこの追加のサンプルの補正レベルを生成し、サンプルデータレジスタ21にフィードバックする(ポイント追加処理)。そして、補間演算回路25は、追加サンプルポイント及び既存のサンプルポイント、並びにそれらのサンプルデータを使用してキュービック補間演算を行うことによって、入力された映像信号の信号レベルに対応した補正後の映像信号の信号レベルを求める(ガンマ補正処理)。これにより、サンプル点の間隔を等間隔に制限されることなく変更することが可能となる。よって、間隔が大きな範囲に対し冗長なサンプルポイントの追加する必要がなくなり、必要な箇所のみサンプルデータを追加設定することができる。
次に、本実施の形態にかかるガンマ補正装置11におけるサンプルデータレジスタ21乃至補間演算回路25の構成及び動作の詳細について、図2を参照して説明する。図1のガンマ補正装置11に入力される映像信号は、12ビットで表されている場合を例として説明する。また、入力される映像信号の最小レベルは"800(16進数)"(2の補数表記。10進では−2048。)であり、入力される映像信号の最大レベルは"7FF(16進数)"(2の補数表記。10進では2047。)であるものとする。
図2は本発明の実施の形態1のガンマ補正曲線を示す図である。サンプルデータレジスタ21は、この補正曲線上のサンプルデータを保持している。図2の横軸は、補正前の映像データ入力端子31より入力される入力映像信号の信号レベルを示し、縦軸は補正後の映像データ出力端子33より出力される出力映像信号の信号レベルを示す。そして、入力映像信号の信号レベル−256(10進数。16進数2の補数表示でF00)を最小のサンプルポイントとして、64(10進数、16進数表示で040)の入力レベルの間隔で等間隔に256レベル(10進数、16進数表示で100)まで9つのサンプルポイントを設定している。そして、−256(10進数)レベルのサンプルポイントに対応するサンプルデータをpoint0として、−192(10進数)レベルのサンプルポイントのサンプルデータはpoint1というように、256レベル(10進数)のサンプルポイントに対応するサンプルデータpoint8まで、point0〜8までの9個のサンプルデータを設定する。さらに、384レベル(10進数、16進数表示で180)から1536レベル(10進数、16進数表示で600)までは128(10進数、16進数表示で080)の入力レベルの間隔で等間隔にサンプルポイントを設定している。そして、384レベル(10進数)のサンプルポイントに対応するサンプルデータをpoint10として、1536レベル(10進数)のサンプルポイントに対応するサンプルデータpoint19まで、point10〜19までの10個のサンプルデータを設定する。
すなわち、ガンマ補正装置11では、入力映像信号のダイナミックレンジを6又は7ビット幅毎に分割することによりサンプル点が設定されている。サンプルデータpoint8のサンプルポイント256レベル(10進数)とサンプルデータpoin10のサンプルポイント384レベル(10進数)の区間は、64レベル(10進数)の間隔と128レベル(10進数)の間隔が変化する区間であり、不等間隔区間となる。このため、ガンマ補正装置11は、上述のポイント追加処理により、追加のサンプルポイントを320レベル(10進数、16進数表示で140)に設定し、サンプルデータpoint9を追加する処置(ポイント追加処置)を行い、サンプルデータpoint0からpoint19までを平滑につないだ曲線を用いて、映像信号のガンマ補正処理を行う。
サンプルデータレジスタ21には、サンプルデータpoint0〜point9の入力レベルの間隔64(10進数)に対応した出力映像信号の信号レベルとサンプルデータpoint10〜point19の入力レベルの間隔128(10進数)に対応した出力映像信号の信号レベルが格納されている。このように、本例のガンマ補正曲線は、サンプルポイントの間隔が、入力映像信号の信号レベルが低い方が高い方より小さい間隔となっている。なお、サンプルポイントの間隔が入力映像信号の信号レベルの高い方が低い方より小さくなっている場合につては、後述する。
サンプルデータ選択回路22には、図1の補正前の映像データ(12bit)の上位6ビットから、不等間隔区間判定回路26によって選択されたサンプルポイントの情報が、サンプルポイント選択情報として入力される。サンプルデータ選択回路22は、入力されたサンプルポイントの情報に従って、例えば図14に示すように、●で示すA点がサンプルポイント選択情報として入力されるサンプルポイントとすると、これに隣接する前後の点線で囲まれた○表記の4つのサンプルポイントC−2,C−1,C,Cを検出する。
すなわち、サンプルデータ選択回路22は、入力映像信号の信号レベルに対して高レベル側の近傍に位置する2つのサンプル点及び低レベル側の近傍に位置する2つのサンプル点を検出し、サンプルデータ選択信号としてサンプルデータレジスタ21に入力し、検出した4つのサンプル点に対応した4つのサンプルデータを選択する処理を行う。これにより、検出した4つのサンプルポイントに対応する4つのサンプルデータをサンプルデータレジスタ21に格納されているサンプルデータからサンプルデータ信号にて取得し、取得したサンプルデータを補間データ(C−2,C−1,C,C)として補間演算回路25に出力する。
カーネル係数メモリ23は、キュービック補間演算に用いる式2に示すカーネル関数の具体的な係数群が格納されている。カーネル係数メモリ23に格納されている係数は、カーネル関数に入力される距離xが、隣接するサンプルポイント間の距離で正規化されている。つまり、カーネル関数に入力される距離xが、127(10進数)又は63(10進数)で正規化されている。従って、カーネル関数に入力される距離xは、元々−2≦x<2の範囲をとるので、127(10進数)で正規化された場合には、距離xが、−256(10進数)≦x<256(10進数)の範囲をとることになる。63(10進数)で正規化された場合には、距離xが、−128(10進数)≦x<128(10進数)の範囲をとることになる。
係数選択回路24は、不等間隔区間判定回路26からサンプルポイント係数信号が入力される。サンプルポイント係数信号は、不等間隔区間判定回路26が、補正前の映像データ入力端子31より入力される入力映像信号の信号レベルの下位7ビットから決定される信号である。係数選択回路24に入力される7ビットのサンプルポイント係数信号によって、サンプルデータ選択回路22から出力される4つのサンプルデータ(C−2,C−1,C,C)のサンプルポイントまでの距離を算出し、算出した距離に基づき距離xを求める。そして、係数選択回路24は、距離xを係数選択信号としてカーネル係数メモリ23に入力し、カーネル係数メモリ23から4つの係数値(h−2,h−1,h,h)を受け取り、補間演算回路25にその係数値信号(h−2,h−1,h,h)を出力する。
係数選択回路24に入力されるサンプルポイント係数信号は、補正前の映像データ入力端子31より入力される入力映像信号の信号レベルが128レベル(10進数)間隔のサンプルポイントの間にある場合は、補正前の映像データ入力端子31より入力される入力映像信号の信号レベルの下位7ビットである。
カーネル係数メモリ23は、−2≦x<2の範囲が、127(10進数)を乗ずることにより、−256(10進数)≦x<256(10進数)の範囲に正規化されているので、係数選択回路24に入力される7ビットのサンプルポイント係数信号は、0≦x<128の距離を表している。よって、サンプルポイント係数信号をiとすると、サンプルデータC−2に対応する−256≦x<−128の係数値h−2はx=i+128の係数値となり、サンプルデータC−1に対応する−128≦x<0の係数値h−1はx=iの係数値となり、サンプルデータCに対応する0≦x<128の係数値hはx=128−iの係数値となり、サンプルデータCに対応する128≦x<256の係数値hはx=256−iの係数値となる。
但し、補正前の映像データ入力端子より入力される入力映像信号の信号レベルが63レベル(10進数)間隔のサンプルポイントの間にある場合は、不等間隔区間判定回路26から係数選択回路24へ入力されるサンプルポイント係数信号は、下位6ビットを2倍した7ビットの値であり、係数選択回路24への入力は、補正前の映像データ入力端子より入力される入力映像信号の信号レベルが、128レベル(10進数)間隔及び、64レベル(10進数)間隔のどちらにあっても同じ7ビットの信号が入力されることとなる。
補間演算回路25は、サンプルデータ選択回路22から出力された補間データ(C−2,C−1,C,C)及び係数値(h−2,h−1,h,h)に基づき、式(3)に示す補間演算を行う。式(3)で求められた出力値yは、ガンマ補正の際に、図4の補正後の映像データ(12bit)出力端子33より出力され、本実施の形態のポイント追加処理の際に、サンプルデータレジスタ21へ出力される。
y=h−2・C−2+h−1・C−1+h・C+h・C・・・(3)
次に、図1に示す本実施の形態にかかるガンマ補正装置11の第1の機能であるポイント追加処理の詳細について、図3乃至図5を用いて説明する。図3乃至図5は、本実施の形態にかかるガンマ補正装置11において、補正処理を行うガンマ曲線のサンプルデータ設定をガンマ特性選択の端子32から行う場合、及び係数群の端子34からカーネル係数メモリ23の変更を行う場合のポイント追加処理を示す。
具体的には、図3は本実施の形態にかかる不等間隔区間のポイント追加処理を示す図である。入力映像信号の信号レベルを軸にサンプルポイントを並べたものであり、追加ポイントとしてサンプルポイントA5を作成する処理を表している。図4は本実施の形態にかかる不等間隔区間のポイント追加処理手順のフローチャートである。図5は間隔A×2<間隔Bの場合のポイント追加処理を示す図である。
図3(a)は、サンプルポイントA1〜A4までのAレベルの間隔(以下、間隔Aという。)で設定されるサンプルポイントと、サンプルポイントA4、B2〜B4までのBレベルの間隔(以下、間隔Bという。)で設定されるサンプルポイントであり、例えば図2の256レベル(10進数)のサンプルポイントの前後のサンプルポイントをイメージ図として表したものである。図3(a)のサンプルポイント間の双方向矢印は、キュービック補間演算が行われる補間区間である。
図3(a)では、サンプルポイントの間隔が等間隔ではなく、サンプルポイントA4から入力映像信号の信号レベルが高レベル側の範囲Xで間隔が変化する。本例はポイント追加処置を行う前の状態であり、従来例と同様に区間Xについては等間隔のサンプルポイントがないため、キュービック補間演算を行うことができない。本実施の形態にかかるガンマ補正装置11は、上述したように、図3(a)の設定の状態においてキュービック補間演算の実行を可能とするための、サンプルポイント及びサンプルデータを追加する機能(ポイント追加処理)を有している。
図3(b)は、図3(a)で設定されたサンプルポイントを参照して、キュービック補間演算が行われる区間を示しており、入力映像信号レベルがサンプルポイントA4より低レベル側にある区間を示している。入力映像信号レベルが補間区間A10にある時、キュービック補間演算回路はA1〜A4のサンプルポイントが選択され、それに対応したサンプルデータ、カーネル係数値を使用して行われる。補間区間A10で選択されるサンプルポイントは間隔Aの間隔で、全て同一であるため、キュービック補間演算を行うことが可能である。
補間区間A11は、図3(a)で存在するサンプルポイントを選択すると、A2、A3、A4、B2となる。この場合、サンプルポイントA2〜A4の間隔は間隔Aであるが、サンプルポイントA4とB2の間隔は間隔Bであり、4つのサンプルポイントが等間隔ではない。このため、キュービック補間演算を行うことができない。
ここで、本実施の形態にかかるガンマ補正装置11は、図3(b)破線の○で示されるサンプルポイントA5をポイント追加機能により追加することで補間区間A11のキュービック補間演算を可能としている。サンプルポイントA5はサンプルポイントA4から入力映像信号レベルの高レベル側に間隔Aを有するサンプルポイントである。よってサンプルポイントA5のレベルは、(A4のレベル+間隔A)である。サンプルポイントA5に対応するサンプルデータは、図3(d)で示される選択サンプルポイントに対応するサンプルデータ、及びカーネル係数値を用いて、キュービック補間演算回路25によって求めることができる。図3(d)に示すように、補間区間B10において、サンプルポイントB1、A4、B2、B3は、間隔Bで等間隔である。したがって、これらのサンプルポイントを選択し、選択したサンプルポイントに対応するサンプルデータ、及びカーネル係数値によってキュービック補間演算を行い、サンプルポイントA5に対応するサンプルデータを求めることができる。図3(d)の補間区間B10のキュービック補間演算を行うためには、図3(d)の破線の○でされるサンプルポイントB1が必要である。次に、サンプルポイントB1の生成方法について図3(c)参照して説明する。
図3(c)は図3(a)で設定されるサンプルポイントを用いて、キュービック補間演算が行われる区間を示しており、入力映像信号レベルがサンプルポイントA4より高レベル側にある区間を示している。入力映像信号レベルが補間区間B11にあるとき、キュービック補間演算はA4、B2〜B4のサンプルポイントが選択され、選択されたサンプルポイントに対応したサンプルデータ、及びカーネル係数値を使用してキュービック補間演算が行われる。補間区間B11で選択されるサンプルポイントは間隔Bで等間隔にあるため、キュービック補間演算を行うことが可能である。
補間区間B10は図3(a)で存在するサンプルポイントを選択すると、A3、A4、B2、B3となるが、サンプルポイントA3とA4の間隔は間隔Aであり、サンプルポイントA4、B2、B3の間隔は間隔Bであり、前記4つのサンプルポイントが等間隔ではないので、キュービック補間演算を行うことができない。
本実施の形態にかかるガンマ補正装置11は、図3(c)破線の○で示されるサンプルポイントB1を生成することで補間区間B10のキュービック補間演算を可能としている。サンプルポイントB1はサンプルポイントA4から入力映像信号レベルの低レベル側に間隔Bの間隔を有するサンプルポイントである。よってサンプルポイントB1のレベルは、(A4のレベル−間隔B)である。サンプルポイントB1に対応するサンプルデータは、キュービック補間演算回路により求められる。サンプルポイントB1のレベル(A4のレベル−間隔B)がサンプルポイントA2と等しい又はより高く、サンプルポイントA3より低い入力映像信号レベルにあるとした場合、サンプルポイントB1は補間区間A10に存在するため、間隔Aで等間隔なサンプルポイントA1〜A4を選択し、サンプルポイントA1〜A4に対応するサンプルデータ、及びカーネル係数値を用いてキュービック補間演算を行い、サンプルポイントB1のレベルに対応するサンプルデータを求めることができる。
こうして図3(c)に示すサンプルポイントB1を生成したことにより、図3(d)で、間隔Bで等間隔なサンプルポイントB1、A4、B2、B3を用いて、キュービック補間演算を実行することが可能となり、サンプルポイントA5に対応するサンプルデータを決定することができる。
図3(b)、(c)、(d)に示すサンプルポイントA5及びサンプルポイントA5に対応するサンプルデータを追加する手順について図4を用いて説明する。ここでは、図3(a)で示すように間隔AでサンプルポイントA1〜4、間隔BでサンプルポイントA4、B2〜4が設定されているものとする。なお、ここでは、サンプルポイントB1及びサンプルポイントB1に対応するサンプルデータもサンプルポイントA5の追加に必要なため合わせて生成する。
図1のガンマ特性選択端子32からサンプルデータレジスタ21へサンプルデータの設定が行われた際、サンプルデータレジスタ21からサンプルデータ選択回路22を経由して不等間隔区間判定回路26へサンプルポイント間隔情報及びサンプルデータ設定情報が入力される。サンプルデータ選択回路122からのサンプルポイント間隔情報は、全てのサンプルポイントの情報からなる。また、ガンマ特性選択端子32からは図2に示す補正曲線の各サンプルポイントの値を示すサンプルデータがサンプルデータレジスタ書き込み信号にて書き込まれ、これに応じてサンプルポイント間隔情報及びサンプルデータ設定情報が不等間隔区間判定回路26に入力される。
また、係数群の端子34からカーネル係数メモリ23へカーネル係数値の設定が行われた際、カーネル係数メモリ23から係数選択回路24を経由して不等間隔区間判定回路26へサンプルポイント間隔情報及び係数設定情報が入力される。係数選択回路124からのサンプルポイント間隔情報は、係数値がどのような数で正規化されているかを示す情報からなる。図2に示す例では、ポイント間隔は63及び127であるため、63及び127により正規化されているという情報が入力される。また、係数群端子34から図15を127で正規化した係数値が書き込まれる。これに応じてサンプルポイント間隔情報及び係数設定情報が不等間隔区間判定回路26へ入力される。不等間隔区間判定回路26は、サンプルデータ選択回路122からの全てのサンプルポイントの情報から、各サンプルポイント間の差分をとり、係数選択回路124からの情報と比較し、これらの情報を合わせてサンプルポイント間隔とする。すなわち、不等間隔区間判定回路26は、2つのサンプルポイント間隔情報から、各サンプルポイントがどのような間隔であるかを確認し、網羅的に不等間隔区間を判定する。
こうして、不等間隔区間判定回路26は、サンプルポイント間隔情報及びサンプルデータ設定情報と、サンプルポイント間隔情報及び係数設定情報の入力により、ポイント追加処理を開始する。なお、本実施の形態においては、ガンマ特性選択端子32からサンプルデータが書き込まれ、係数群端子34から係数値が書き込まれて、以下の処理が開始されるとして説明するが、ガンマ特性選択端子32からのサンプルデータの書き込み、又は係数群端子34からの係数値の書き込みのいずれか一方があった場合にも以下の処理は開始される。
図4に示すように、ポイント追加処理を開始すると、不等間隔区間判定回路26は係数選択回路24及びサンプルデータ選択回路22からサンプルポイント間隔情報を取得し(ステップS100)、このサンプルポイント間隔情報に基づきサンプルポイントの間隔が変化する区間があるかどうかを判定するする(ステップS101)。サンプルポイントの間隔が変化する区間がなければサンプルポイント及びサンプルデータを追加する必要がないので処理を終了する。
ステップS101にてサンプルポイント間隔の変化する不等間隔区間がある場合は、サンプルポイントの間隔の設定が変更されているかどうかを確認する(ステップS102)。ステップS101にてサンプルポイントの間隔が変更されている場合、サンプルポイント間隔が変化する境界を探し(ステップS103)、間隔が変化する境界にあるサンプルポイント(以下Pnという。)を取得する(ステップS104)。Pnは、入力映像信号レベルの最小から最大までを、図1のガンマ特性選択端子32及び係数群端子34から設定されたサンプルポイント間隔で分割したサンプルポイントの、低レベル側に隣り合うサンプルポイントまでの間隔と高レベル側に隣り合うサンプルポイントまでの間隔が異なるサンプルポイントである。これは例えば図3(a)に示すサンプルポイントA4である。Pnのnは追加されるサンプルポイント数によって決定される0≦nの整数である。ステップS102で、サンプルポイントの間隔が変更されていない場合は、不等間隔区間判定回路26に保持しているPnを使用するため、ステップS103、S104は行わない。
次に、ステップS105以降の手順について説明する。不等間隔区間判定回路26はPnの入力映像信号レベルのレベルから低レベル側の(Pn−間隔B)の位置にサンプルポイントがあるかどうかを確認する(ステップS105)。ステップS105でPn−間隔Bのレベルにサンプルポイントがある場合は、サンプルポイント追加の必要がないためS108へ移る。ステップS105でPn−間隔Bのレベルにサンプルポイントがない場合、Pn−間隔Bのレベルにサンプルポイントを追加し、ステップS106、S107にてキュービック補間演算を行い、サンプルデータを作成する。
先ず、ステップS106で、不等間隔区間判定回路26はPn−間隔Bのレベルにサンプルポイント(例えば図3(c)のサンプルポイントB1)を追加する。そして、サンプルポイントB1のサンプルデータを作成するために、不等間隔区間判定回路26は、サンプルデータ選択回路22にサンプルポイント選択信号を、係数選択回路24にサンプルポイント係数信号をそれぞれ出力する。
サンプルデータ選択回路22はサンプルポイント選択信号から、入力映像信号レベルの低レベル側の近傍に位置するPa−間隔AのレベルのサンプルポイントとPaのレベルのサンプルポイントの2つのサンプルポイントを選択する。Paは、Pn−間隔Bのレベルから入力映像信号レベルの低レベル側でかつ最近傍に位置するサンプルポイントを示し、例えば図3(c)では、PnがサンプルポイントA4であり、A4−間隔BのサンプルポイントはB1であり、このサンプルポイントB1に対し低レベル側でかつ最近傍に位置するサンプルポイントPaはサンプルポイントA2である。サンプルデータ選択回路22は、サンプルポイント選択信号から、さらに、高レベル側の近傍に位置するPa+間隔AのレベルのサンプルポイントとPa+間隔A×2のレベルのサンプルポイントの2つのサンプルポイントを選択する。こうしてサンプルデータ選択回路22は、計4つのサンプルポイントを選択し、この4つのサンプルポイントに対応するサンプルデータ(C−2,C−1,C,C)をサンプルデータ信号としてサンプルデータレジスタ21より取得する。
係数選択回路24はサンプルポイント係数信号に基づき係数選択を行い、カーネル係数メモリ23からカーネル係数値(h−2,h−1,h,h)を係数値信号として取得する。ステップS106にてサンプルデータ選択回路22が取得したサンプルデータ信号(C−2,C−1,C,C)は補間演算回路25へ出力され、係数選択回路24が取得したカーネル係数値信号(h−2,h−1,h,h)は補間演算回路25へ出力される。補間演算回路25は、これらサンプルデータ信号(C−2,C−1,C,C)及び係数値信号(h−2,h−1,h,h)を使用してキュービック補間演算を行い、補間演算の結果がPn−間隔Bのレベルのサンプルデータとしてサンプルデータレジスタ21に格納され(ステップS107)、ステップS108へ移る。
ステップS108以降は、Pnに対して高レベル側に間隔Aレベルのサンプルポイント、サンプルデータを作成する手順である。ステップS108以降で追加されるサンプルポイントは、例えば図3(b)のA5である。
入力映像信号レベルのPn−間隔Bのレベルのサンプルポイント(B1)のサンプルデータをC−2、Pnのレベルのサンプルポイント(A4)のサンプルデータをC−1、Pn+間隔Bのレベルのサンプルポイント(B2)のサンプルデータをC、Pn+(間隔B×2)のレベルのサンプルポイント(B3)のサンプルデータをCとしてサンプルデータ、カーネル係数を取得する(ステップS108)。ステップS108にて取得したデータを用いてキュービック補間演算を行い、Pn+間隔Aのサンプルデータ(追加ポイント)を生成し(ステップS109)、新しい追加ポイントとしてサンプルデータレジスタ21に格納する(ステップS110)。追加するサンプルポイントはサンプルポイントが(Pn+間隔A=A5)のレベル、サンプルデータはキュービック補間演算の結果となる。
ステップS110以降は再びステップS101に戻り、さらにポイントを追加する必要があれば手順を繰り返してポイントの作成を行う。間隔が異なる箇所がなければ、ポイントを追加する必要がなくなり、終了となる。
図5は、高レベル側の間隔が広い場合のポイント追加処理を示すイメージ図であり、その処理を以下に説明する。図5の間隔Aと間隔Bの関係は、下記の式(4)にて表される。
間隔A×2<間隔B・・・(4)
サンプルポイントA4からサンプルポイントB2の補間区間B10において、例えば破線の○のサンプルポイントA5、A6に示す2つ以上の追加ポイントを設定する。より多くの追加ポイントを設定することにより、より平滑な曲線が得られることは当然であり、図5においても2つ以上のサンプルポイントを追加することが可能である。
次に、図1に示す本発明のガンマ補正装置11における第2の機能であるガンマ補正の詳細について、図6、図7を用いて説明する。
図6は、本実施の形態における不等間隔区間のポイント選択処理を示す図である。不等間隔区間のキュービック補間演算を追加のサンプルポイントを境界とし、ポイント追加処理によって追加されたサンプルポイント及びサンプルデータを用いて、複数回のガンマ補正を行う際、キュービック補間演算の区間で間隔に応じたサンプルポイントを選択する。
図7は、本実施の形態における不等間隔区間のポイント選択及び本実施の形態にかかるガンマ補正の処理手順のフローチャートである。図6(a)は、入力映像信号の信号レベルを軸に間隔Aと間隔Bのサンプルポイントを並べたものである。図6(a)のサンプルポイントA1、A2、A3、A4の間隔は、間隔Aである。図6(a)のサンプルポイントA4、B2、B3、B4の間隔は、間隔Bである。図6(a)における間隔A、間隔Bの関係は、間隔A:間隔B=1:2であり、Xで示す区間が不等間隔区間であることを示している。
図6(b)は本実施の形態による不等間隔区間におけるキュービック補間演算に用いる4つのサンプルポイントを選択して本実施の形態のガンマ補正を行う処理を示している。図6(b)のサンプルポイントA1〜A4、B2〜B4は図6(a)と同じである。前記図3〜図5で示した追加サンプルポイントB1、A5、A6(破線の○で示す)が存在し、サンプルポイントB1は、サンプルポイントA4から入力映像信号レベルの低レベル側に間隔Bの間隔にあるサンプルポイントで、サンプルポイントA5は、サンプルポイントA4から入力映像信号レベルの高レベル側に間隔Aの間隔にあるサンプルポイント、サンプルポイントA6は、サンプルポイントA5から入力映像信号レベルの高レベル側に間隔Aのレベルにあるサンプルポイントである。図6(b)は、図6(a)と同様に間隔A:間隔B=1:2であるので、サンプルポイントB1はサンプルポイントA2と同じサンプルポイントである。同様にサンプルポイントA6はサンプルポイントB2と同じサンプルポイントである。そのため、新たにサンプルポイントA6の追加は行わない。
図6(b)において、補間区間A10は、A1〜A4の4つのサンプルポイントを選択してガンマ補正が行われる。補間区間B11はA4、B2〜B4の4つのサンプルポイントを選択してガンマ補正が行われる。補間区間A10で選択するサンプルポイントA1〜A4は間隔Aで等間隔にあるサンプルポイントであり、補間区間B11で選択するサンプルポイントA4、B2〜B4は間隔Bで等間隔にあるサンプルポイントである。
サンプルポイントA3からサンプルポイントB2までの補間区間A11、補間区間A12、補間区間B12は、本実施の形態のポイント追加処理による追加のサンプルポイントを選択して、ガンマ補正が行われる区間である。補間区間A11はA2、A3、A4、A5のサンプルポイントを選択してガンマ補正を行う。よって、補間区間A11は間隔Aで等間隔なサンプルポイントを用いてガンマ補正を行う。
補間区間B10は、追加されたサンプルポイントA5を境にして、サンプルポイントA4−A5間の補間区間A12とサンプルポイントA5−B2間の補間区間B12に分割してガンマ補正を行う。補間区間A12は、サンプルポイントA3〜A5、B2を用いて、間隔Aで等間隔にあるサンプルポイントでガンマ補正を行う。補間区間B12は、サンプルポイントA2、A4、B2、B3を用いて、間隔Bで等間隔にあるサンプルポイントでガンマ補正を行う。
図1のガンマ補正装置11は、補正前の映像データ入力端子31から映像信号を不等間隔区間判定回路26へ入力し、ガンマ補正処理を開始する。不等間隔区間判定回路26はガンマ補正処理開始すると、n=0として(S200)間隔が変化する境界のサンプルポイントPnが存在するかどうかを確認する(S201)。Pnは、上述したように、入力映像信号レベルの最小から最大までを、図1のガンマ特性選択端子32及び係数群端子34から設定されたサンプルポイント間隔で分割したサンプルポイントの、低レベル側に隣り合うサンプルポイントまでの間隔と高レベル側に隣り合うサンプルポイントまでの間隔が異なるサンプルポイントであり、Pnのnは追加されるサンプルポイント数によって決定される0≦nの整数である。不等間隔区間判定回路26はPnが存在しない場合、サンプルポイントの間隔は全て等間隔であるので、等間隔のサンプルポイントを選択するステップS202へ移る。
不等間隔区間判定回路26は、補正前の映像データ入力端子31から入力された信号のレベルにより、サンプルデータ選択回路22にサンプルポイント選択信号と係数選択回路24にサンプルポイント係数信号を出力する。これに応じて、サンプルデータ選択回路22は4つのサンプルデータ(C−2,C−1,C,C)をサンプルデータレジスタ21から取得、係数選択回路24は4つのカーネル係数値(h−2,h−1,h,h)をカーネル係数メモリ23から取得する(ステップS202)。4つのサンプルデータ(C−2,C−1,C,C)及び4つのカーネル係数値(h−2,h−1,h,h)ついては上述の図4の場合と同様である。
サンプルデータ選択回路22で取得したサンプルデータ(C−2,C−1,C,C)と係数選択回路24で取得したカーネル係数値(h−2,h−1,h,h)は、補間演算回路25へ入力され、キュービック補間演算を行い(ステップS203)、処理を終了する。これにより、ガンマ補正処理結果として図1の補正後の映像データ(12bit)が出力端子33より出力される。
ステップS201において、Pnが存在する場合、不等間隔区間判定回路26はPnの間隔X、間隔Y、Nmaxの情報を取得する(ステップS204)。間隔XはPnの低レベル側にあるサンプルポイントの間隔であり、間隔YはPnの高レベル側にあるサンプルポイントの間隔である。Nmaxは、PnのレベルからPn+間隔Yのレベルの区間に間隔Xの間隔で追加されたポイントの個数−1を表し、例えば図6(d)のサンプルポイントA5、A6の個数である。例えば図6(b)では、PnはサンプルポイントA4であり、間隔Xは間隔A、間隔Yは間隔B、A4+間隔Bの間に追加されたポイントは、A5の1つのみであるので、Nmax=0である。
次に、不等間隔区間判定回路26は、補正前の映像データ入力端子31から入力された信号(以下inと表記)とPnのレベルを比較する(ステップS205)。ステップS205において、映像信号inがPnのレベルより小である場合、例えば図6(b)で示すようにサンプルポイントA4より低レベル側の区間は間隔Aで等間隔であるサンプルポイントが存在し、等間隔のサンプルポイントを用いてキュービック補間演算を行うことができるので、補間区間B10のように分割する必要がない。よって、ステップS202に移る。
ステップS205において、映像信号inがPnのレベルより大きい場合、ステップS206で映像信号inがPn+間隔Yのレベルと等しいかそれ以上であるかを確認する。例えば、図6(b)のサンプルポイントB2と等しいレベルか、又は高レベルにあることを示している。(Pn+間隔Y)≦inが成り立つ場合は、例えば図6(b)に示すように間隔Bで等間隔であるサンプルポイントが存在するので、補間区間B10のように分割する必要がない。よって、ステップS207に移動し、nに1を加算(S207)し、Pnが存在するかどうかを確認する(ステップS201)。例えば図6(a)、(b)はn=0、PnはサンプルポイントA4の1つのみである。
ステップS205において、映像信号inがPnのレベル未満である場合、映像信号inの入力映像信号レベルの高低近傍2ポイントずつのサンプルポイントを選択してサンプルデータ、及びカーネル係数を取得(ステップS202)し、キュービック補間演算を行い(ステップS203)、処理を終了する。これによりガンマ補正処理結果が出力される。ステップS205において、映像信号inがPnのレベル未満である場合は、ステップS202で選択されるサンプルポイントは、例えば図6(b)の間隔Aで等間隔にあるサンプルポイント(補間区間A10ではA1〜A4、補間区間A11ではA2〜A5)である。
ステップS206に示す(Pn+間隔Y)≦inが成り立つ場合、映像信号inの入力映像信号レベルの高低近傍2ポイントずつのサンプルポイントを選択してサンプルデータ及びカーネル係数を取得(ステップS202)し、キュービック補間演算を行い(ステップS203)、処理を終了する。これによりガンマ補正処理結果が出力される。ステップS206に示す(Pn+間隔Y)≦inが成り立つ場合は、ステップS202で選択されるサンプルポイントは、例えば図6(b)の間隔Bで等間隔にあるサンプルポイント(補間区間B11のA4、B2〜B4)である。
ステップS206に示す(Pn+間隔Y)≦inが成り立たない場合、すなわちPn≦in<(Pn+間隔Y)である場合、ステップS208以降の処理を行う。Pn≦in<(Pn+間隔Y)である場合は、図6(b)の補間区間B10のレベルに映像信号inのレベルがあることを示している。
ステップS208は映像信号inがPn+間隔X×Nmaxと等しいかそれ以上でPn+間隔Yのレベルより小さいかどうかを判定している。ステップS208に示す(Pn+間隔X×Nmax)≦in<(Pn+間隔Y)が成り立つ場合、例えば図6(b)は、Nmax=0のため、Pn+間隔X×NmaxがサンプルポイントA5、Pn+間隔YがサンプルポイントB2を示しており、映像信号inが補間区間B12にあることを示している。
ステップS208に示す(Pn+間隔X×Nmax)≦in<(Pn+間隔Y)が成り立つ場合、不等間隔区間判定回路26は、映像信号inのレベルを判定し、サンプルデータ選択回路22にサンプルポイント選択信号を出力し、係数選択回路24にサンプルポイント係数信号を出力する。これは、例えば図6(b)に示す例においては、入力映像信号inがA5とB2の間のレベルである場合である。サンプルデータ選択回路22は、サンプルデータレジスタ21から、サンプルデータC−2にはPn−間隔Yのサンプルポイント(A2)のサンプルデータを選択し、サンプルデータC−1にはPnのサンプルポイントのサンプルデータ(A4)を選択し、サンプルデータCにはPn+間隔Yのサンプルポイント(B2)のサンプルデータを選択し、サンプルデータCにはPn+(間隔Y×2)(B3)のサンプルポイントのサンプルデータを選択する。係数選択回路24は4つのカーネル係数値(h−2,h−1,h,h)をカーネル係数メモリ23から取得し(S209)、キュービック補間演算を行い(S203)、処理を終了する。これにより、ガンマ補正処理結果が図1の補正後の映像データ(12bit)出力端子33より出力される。ステップS209のサンプルポイント選択は、このように、例えば映像信号inが図6(b)の補間区間B12のレベルにある場合、サンプルポイントA2、A4、B2、B3が選択され、間隔Bで等間隔にあるサンプルポイントA2、A4、B2、B3を用いてキュービック補間演算が行われることを示している。
ステップS208に示す(Pn+間隔X×Nmax)≦in<(Pn+間隔Y)が成り立たない場合、inはステップS211に示す(Pn+間隔X×N)≦in<(Pn+間隔X×(N+1))に一致する。次に、整数N=0として(ステップS210)、inが(Pn+間隔X×N)と等しいかそれ以上、(Pn+間隔X×(N+1))より小であるかの比較を行う(S211)。ステップS211に示す(Pn+間隔X×N)≦in<(Pn+間隔X×(N+1))が成り立てば、ステップS213へ移動し、成り立たなければNに1を加算して(S212)、ステップS211に示す(Pn+間隔X×N)≦in<(Pn+間隔X×(N+1))の比較を繰り返す。ステップS211は、Pnのレベルから(Pn+間隔X×Nmax)のレベルまで間隔A毎に区間を判定することを意味する。例えば図6(b)では、追加するサンプルポイントはA5のみであるため、ステップS211の繰り返しはなく、N=0の時のみ比較が行われる。N=0のとき、Pn≦in<Pn+間隔X(図6では間隔A)が図6(b)で成り立つのは、映像信号inが補間区間A12にある場合である。
ステップS211に示す(Pn+間隔X×N)≦in<(Pn+間隔X×(N+1))が成り立つ場合、不等間隔区間判定回路26は、映像信号inのレベルを判定し、サンプルデータ選択回路22にサンプルポイント選択信号を出力し、係数選択回路24にサンプルポイント係数信号を出力する。そして、ステップS213でサンプルデータ及びカーネル係数値の取得が行われる。ステップS213では、サンプルデータC−2には(Pn+間隔X×N)−間隔Xのサンプルポイントのサンプルデータが選択され、サンプルデータC−1にはPn+間隔X×Nのサンプルポイントのサンプルデータが選択され、サンプルデータCには(Pn+間隔X×N)+間隔Xのサンプルポイントのサンプルデータが選択され、サンプルデータCには(Pn+間隔X×N)+(間隔X×2)のサンプルポイントのサンプルデータが選択される。ステップS213でサンプルデータ及びカーネル係数値取得後に、キュービック補間演算を行い(ステップS202)、処理を終了する。これにより、ガンマ補正処理結果が図1の補正後の映像データ(12bit)出力端子33より出力される。
ステップS213のサンプルポイント選択は、例えば図6(b)の補間区間A12の映像信号inが入力され、N=0でサンプルポイントA3〜A5、B2が選択され、間隔Aで等間隔にあるサンプルポイントA3〜A5、B2を使用してキュービック補間演算が行われることを示している。
次に、不等間隔区間にサンプルポイント、サンプルデータを追加する手順と、不等間隔区間のキュービック補間演算を追加のサンプルポイントを境界として、複数回に分割して行う手順を行うことによって、ガンマ補正が可能となる理由を、図6を用いて説明する。
図6(b)において、サンプルポイント間の間隔が変化するために、等間隔のサンプルポイントを選択することができない区間は、上述したように、補間区間A11及び補間区間B10である。補間区間A11を等間隔のサンプルポイントを選択するためにサンプルポイントA5を作成することで、間隔Aで等間隔な4つのサンプルポイントを選択してガンマ補正を行うことが可能となる。サンプルデータを追加する手順を行うことにより、サンプルポイントA5を用いてキュービック補間演算を行った補間区間A11は、平滑な曲線を用いてガンマ補正が可能となる。
次に、補間区間B10は、サンプルポイントA5で補間区間をA12と区間B12に分割してガンマ補正を行う。補間区間A12は、サンプルポイントA3〜A5、B2を選択して、間隔Aで等間隔なサンプルポイントによってキュービック補間演算が行われる。補間区間B12は、サンプルポイントA2、A4、B2、B3を選択して、間隔Bで等間隔なサンプルポイントによってキュービック補間演算が行われる。つまり、補間区間A12と補間区間B12は、補間区間B10において、サンプルポイントA3〜A5の間隔Aのサンプルポイントのサンプルデータと、サンプルポイントB2、B3の間隔Bのサンプルポイントのサンプルデータの情報を含んでいる。よって、不等間隔区間のキュービック補間演算を追加のサンプルポイントA5を境界として複数回に分割して行う手順を行うことにより、補間区間B10ただ1つの区間としてキュービック補間を行なうより平滑な曲線を用いたガンマ補正が可能となる。
本実施の形態においては、端子31から補正前の映像信号を不等間隔区間判定回路26の入力とし、不等間隔区間判定回路26の出力を係数選択回路24とサンプルデータ選択回路22の入力とする。そして、係数選択回路24とサンプルデータ選択回路22の出力を補間演算回路25へ入力し、補間演算回路25の出力を修正後の映像データ出力端子33へ接続すると共に、サンプルデータレジスタ21へ入力する。さらに、不等間隔区間にサンプルポイント、及びサンプルデータを追加する工程と、不等間隔区間のキュービック補間演算を追加のサンプルポイントを境界として、複数回に分割して行う工程とを有することによって、サンプルポイントの間隔を自由に変更することが可能となる。よって、間隔が異なるサンプルポイントの設定を行う場合において、間隔が大きな範囲に対し冗長なサンプルポイントの追加を行わなければガンマ補正を実施することができないという問題を解決することができ、且つサンプルポイントを冗長に追加することなくサンプルデータを設定することができるため、ソフトウェア処理や設定回数の増大を招くという問題を解決することができる。
本発明の実施の形態2.
実施の形態1は、信号レベルが低い側のサンプルポイントの間隔が狭く、信号レベルが高い側のサンプルポイントの間隔が広い場合にポイント追加及びガンマ補正を行なう場合について説明したが、この逆の場合、すなわち、信号レベルが低い側のサンプルポイントの間隔が広く、信号レベルが高い側のサンプルポイントの間隔が狭い場合にポイント追加及びガンマ補正を行なう場合について説明する。なお、実施の形態1及び本実施の形態2においては、説明の簡単のためそれぞれを場合分けして説明しているが、実際には、信号レベルが低い側のサンプルポイントの間隔と高い側のサンプルポイントの間隔の大小関係を判断するステップを有し、当該判断結果に応じて実施の形態1にかかる処理を実行するか、実施の形態2にかかる処理を実行するかが選択される。
図8は、実施の形態2における補正曲線を示す図である。ここでは、入力映像信号の信号レベル0(10進数)から1152(10進数)までを128レベルの間隔で等間隔に分割し、1152(10進数)から1536(10進数)までを64レベルの間隔で等間隔に分割してサンプルポイントを設定した例を示す。実施の形態2におけるポイント追加処理により追加するポイントは1088(10進数)のサンプルポイントとサンプルデータpoint9で、その他の構成は実施の形態1の図5と同じであるので説明を省略する。
図9は、実施の形態2の不等間隔区間を示す図であり、図8の128レベルの間隔を間隔B、64レベルの間隔を間隔Aとして、不等間隔区間のサンプルポイント設定を示している。ここで図9は、入力映像信号の信号レベルを軸として、低レベル側から、サンプルポイントB1〜B3、B5が間隔Bで設定され、サンプルポイントB5、A2〜A4が間隔Aで設定されている。不等間隔区間は図9に示す区間Xであり、不等間隔の境界のサンプルポイントは、サンプルポイントB5である。実施の形態2のポイント追加処理により追加するサンプルポイントは、破線の○で示すB4である。例えば、B5は、図8におけるpoint10であり、B4は、上述したようにpoint9である。サンプルポイントB4とサンプルポイントB5の間隔は間隔Aである。実施の形態2では、間隔B>間隔Aであり、広いサンプルポイントの間隔(間隔B)が不等間隔の境界のサンプルポイントB5より低レベル側にある。
図10は、実施の形態2の不等間隔区間のポイント追加手順を示したフローチャートであり、図11は、実施の形態2の不等間隔区間のポイント選択及びガンマ補正の処理手順を示したフローチャートである。図10のステップS305、ステップS306、ステップS307、ステップS308、ステップS309について説明する。図10のPnは、例えば図9で示すサンプルポイントB5である。その他のステップ及び構成は、実施の形態1の図4と同じであるため説明を省略する。
ステップS305では、Pn+間隔Bのレベルにあるサンプルポイントがあるかを確認し、サンプルポイントがなければステップS306へ、サンプルポイントがあればステップS308へ移る。
ステップS306では、不等間隔区間判定回路26はPn+間隔Bのレベルにサンプルポイントを追加する。これは例えば図9のサンプルポイントB6である。そして、この追加したサンプルポイントB6のサンプルデータを作成するために、不等間隔区間判定回路26は、サンプルデータ選択回路22にサンプルポイント選択信号を、係数選択回路24にサンプルポイント係数信号をそれぞれ出力する。
サンプルデータ選択回路22はサンプルポイント選択信号から、Pn+間隔Bの入力映像信号レベルの低レベル側の近傍に位置するPa−間隔Aのレベルのサンプルポイント(図9では、サンプルポイントB5)とPaのレベルのサンプルポイント(図9ではサンプルポイントA2)の2つのサンプルポイントを選択する。Paは、Pn+間隔Bのレベルから入力映像信号レベルの低レベル側でかつ最近傍に位置するサンプルポイントを示し、例えば図9では、PnがサンプルポイントB5であり、Pn+間隔BのサンプルポイントはB6であり、このサンプルポイントB6に対し低レベル側でかつ最近傍に位置するサンプルポイントPaはサンプルポイントA2である。また、Pa−間隔A=B5、Pa+間隔A=A3、Pa+間隔A×2=A4となる。サンプルデータ選択回路22は、サンプルポイント選択信号から、さらに、高レベル側の近傍に位置するPa+間隔AのレベルのサンプルポイントA3とPa+間隔A×2のレベルのサンプルポイントA4の2つのサンプルポイントを選択する。こうしてサンプルデータ選択回路22は、計4つのサンプルポイントを選択し、この4つのサンプルポイントに対応するサンプルデータ(C−2,C−1,C,C)をサンプルデータ信号としてサンプルデータレジスタ21より取得する。
係数選択回路24はサンプルポイント係数信号に基づき係数選択を行い、カーネル係数メモリ23からカーネル係数値(h−2,h−1,h,h)を係数値信号として取得する。ステップS306にてサンプルデータ選択回路22が取得したサンプルデータ信号(C−2,C−1,C,C)は補間演算回路25へ出力され、係数選択回路24が取得したカーネル係数値信号(h−2,h−1,h,h)は補間演算回路25へ出力される。補間演算回路25は、これらサンプルデータ信号(C−2,C−1,C,C)及び係数値信号(h−2,h−1,h,h)を使用してキュービック補間演算を行い、補間演算の結果がPn+間隔Bのレベルのサンプルデータとしてサンプルデータレジスタ21に格納され(ステップS307)、ステップS308へ移る。
ステップS308において、図1のサンプルデータ選択回路22は、図1のサンプルデータレジスタ21から、サンプルデータC−2にはPn−(間隔B×2)のサンプルポイントのサンプルデータを選択し、サンプルデータC−1にはPn−間隔Bのサンプルポイントのサンプルデータを選択し、サンプルデータCにはPnのサンプルポイントのサンプルデータを選択し、サンプルデータCにはPn+間隔Bのサンプルポイントのサンプルデータを選択する。ステップS308におけるその他の手順は、図3のステップS108と同じであるため説明を省略する。ステップS308でサンプルデータとカーネル係数を取得し、ステップS309で、Pn−間隔Aのレベルにサンプルポイントを追加する。
次に、図11のステップS405、ステップS408、ステップS409、ステップS411、ステップS413について説明する。その他のステップ及び構成は、実施の形態の図7と同じであるため説明を省略する。
ステップS405は、映像信号inが(Pn−間隔X)のレベル未満であるかを確認し、未満であればステップS202へ、未満でなければステップS206へ移る。ステップS408は、(Pn−間隔X)≦in<(Pn−(間隔Y×Nmax))を確認する。ステップS408に示す(Pn−間隔X)≦in<(Pn−(間隔Y×Nmax))が成り立つ場合はステップS409へ移り、成り立たない場合はステップS210へ移る。
ステップS409において、図1のサンプルデータ選択回路22は、図1のサンプルデータレジスタ21から、サンプルデータC−2にはPn−(間隔X×2)のサンプルポイントのサンプルデータを選択し、サンプルデータC−1にはPn−間隔Bのサンプルポイントのサンプルデータを選択し、サンプルデータCにはPnのサンプルポイントのサンプルデータを選択し、サンプルデータCにはPn+間隔Xのサンプルポイントのサンプルデータを選択する。ステップS409におけるその他の手順は、図7のステップS209と同じであるため説明を省略する。ステップS409でサンプルデータとカーネル係数を取得し、ステップS203へ移る。
ステップS411は、(Pn−(間隔Y×(N+1)))≦in<(Pn−(間隔Y×N))を確認する。ステップS411に示す(Pn−(間隔Y×(N+1)))≦in<(Pn−(間隔Y×N))が成り立つ場合はステップS413へ移り、成り立たない場合はステップS212へ移る。
ステップS413において、図1のサンプルデータ選択回路22は、図4のサンプルデータレジスタ21から、サンプルデータC−2にはPn−(間隔Y×(N+1))−間隔Yのサンプルポイントのサンプルデータを選択し、サンプルデータC−1にはPn−(間隔Y×(N+1))のサンプルポイントのサンプルデータを選択し、サンプルデータCにはPn−(間隔Y×(N+1))+間隔Yのサンプルポイントのサンプルデータを選択し、サンプルデータCにはPn−(間隔Y×(N+1))+(間隔Y×2)のサンプルポイントのサンプルデータを選択する。ステップS413におけるその他の手順は、図7のステップS213と同じであるため説明を省略する。ステップS413でサンプルデータとカーネル係数を取得し、ステップS203へ移る。
本実施の形態2においては、図10のポイント追加処理の手順及び、図11のガンマ補正の手順を有することで、不等間隔区間において、入力映像信号レベルを軸にして、境界点のサンプルポイントより低いレベルにあるサンプルポイントの間隔が、境界点のサンプルポイントより高いレベルにあるサンプルポイントの間隔よりも広い場合にもキュービック補間演算によるガンマ補正を行うことが可能となる。
本発明の実施の形態3.
図12は本発明の実施の形態3にかかるガンマ補正装置を示すブロック図である。実施の形態1では、不等間隔区間判定回路26が追加ポイントを設定していたが、本実施の形態3にかかるガンマ補正装置41は、追加サンプルポイント設定端子35を設け、不等間隔区間判定回路27は、追加のサンプルポイント設定端子35からの追加サンプルポイント信号を入力する。そして、サンプルデータレジスタ28は、追加のサンプルデータを含むガンマ特性選択端子36からのサンプルデータレジスタ書き込み信号として追加サンプルデータを入力することで、補間演算回路29からの補正後の映像データの入力を不要としている。すなわち、補間演算回路29は、補正後の映像データ入力端子へのみ映像信号出力する。その他、不等間隔区間判定回路27が、係数選択回路24へサンプルポイント係数信号を出力し、サンプルデータレジスタ28へサンプルポイント選択信号を出力する点等は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する
実施の形態3にかかるガンマ補正装置41の動作を説明する。実施の形態3にかかるガンマ補正装置41は、追加のサンプルポイント設定端子35からサンプルポイント情報を不等間隔区間判定回路27へ直接入力し、追加サンプルデータを含むガンマ特性選択端子36からサンプルデータレジスタ28に対し、書き込み信号及び追加サンプルデータを直接入力することで、ポイント追加処理を行う。追加のサンプルポイント設定端子35から入力するサンプルポイント情報及び追加サンプルデータを含むガンマ特性選択端子36から入力する追加サンプルデータは、ガンマ補正装置41の外部でソフトウェアなどにより作成される。
実施の形態3においては、ガンマ補正装置41は、追加サンプル情報及び追加サンプルデータをガンマ補正装置41内で作成するのではなく、追加のサンプルポイント設定端子35及び追加サンプルデータを含むガンマ特性選択端子36より外部から直接入力することでポイント追加処理を行うことができる。よって、実施の形態1と同等の効果を有し、更に回路規模を削減する効果がある。
また、実施の形態3にかかるガンマ補正装置41は、上述の実施の形態1と同様、入力された映像信号を1サンプル毎にレベル変換を行い、逆ガンマ補正がされた映像信号を出力する。従って、ガンマ補正装置41では、大規模なルックアップテーブルや高次の演算を行うことなく、回路規模や演算量が少ない簡易な構成によって、映像信号のガンマ補正を行うことができる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
例えば、上述の実施の形態では、ハードウェアの構成として説明したが、これに限定されるものではなく、任意の処理を、CPU(CentralProcessingUnit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。この場合、コンピュータプログラムは、記録媒体に記録して提供することも可能であり、また、インターネットその他の伝送媒体を介して伝送することにより提供することも可能である。
また、上述の実施の形態においては、ガンマ補正装置として説明したが、ガンマ補正が施された映像信号からそのガンマ補正を除去する逆ガンマ補正処理にも適用することができる。
さらに、ガンマ補正装置11は、サンプルデータレジスタ21に格納するサンプルデータを適宜外部から変更するようにしてもよい。例えば、外部から新たなサンプルデータを入力してもよいし、又は、サンプルデータレジスタ21に複数パターンのサンプルデータを格納しておいて外部からの制御信号に基づき切り換えてもよい。このため、例えば、特性が異なったガンマ補正が施された映像信号が入力されたり、又はガンマ特性の異なるディスプレイを接続したりしたとしても、これらの映像信号の違いに対し容易に対応することが可能となる。また、さらに、R信号、G信号、B信号のそれぞれでガンマ補正量が異なる場合にも、入力される信号の種類に応じてサンプルデータのパターンを切り換えれば、適宜対応をとることが可能となる。
また、ガンマ補正装置11のカーネル係数メモリ23をRAM又はROMで構成することも可能である。RAMで構成した場合には、外部のコントローラから適宜係数群を格納することが可能となる。そのため、例えば、サンプルデータの間隔が変更された場合などには、そのサンプルデータの間隔に適応したカーネル係数を外部から格納することができる。
さらに、ガンマ補正装置11のカーネル係数メモリ23に格納している係数の数は、上述の実施の形態の場合であれば、入力される映像信号の量子化ステップに対応した数だけ格納している。これに対し、カーネル係数メモリ23に格納している係数の数を、入力される映像信号の量子化ステップに対応した数より少なくすることも可能である。この場合、係数選択回路24が選択する係数が、カーネル係数メモリ23内に存在しない場合が生じるが、係数選択回路24とカーネル係数メモリ23との間に直線補間等を行なう補間回路(不図示)を設け、必要なカーネル係数が存在しない場合には、他の係数から直線補間等の補間により近似した係数を算出するようにすればよい。
さらにまた、本実施の形態のガンマ補正装置11では、入力される映像信号のビット数が12ビットである場合について説明をしたが、12ビットに限らず他のビットあってもよい。例えば、映像信号のビット数がmビット(mは自然数)であった場合には、mビットのうち上位のpビット(pはmより小さい自然数)をサンプルデータ選択部22に供給し、mビットのうち下位qビット(p+q=m)を係数選択回路24に供給すればよい。その場合、サンプルデータの分割数はqとなる。
本発明の実施の形態1にかかるガンマ補正装置を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1のガンマ補正曲線を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる不等間隔区間のポイント追加処理を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる不等間隔区間のポイント追加処理手順のフローチャートである。 本発明の実施の形態1における間隔が広い場合のポイント追加処理を示す図である。 本発明の実施の形態1における不等間隔区間のポイント選択処理を示す図である。 本発明の実施の形態1における不等間隔区間のポイント選択及びガンマ補正の処理手順のフローチャートである。 本発明の実施の形態2における補正曲線を示す図である。 本発明の実施の形態2の不等間隔区間を示す図である。 本発明の実施の形態2の不等間隔区間のポイント追加手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2の不等間隔区間のポイント選択及びガンマ補正の処理手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態3にかかるガンマ補正装置を示すブロック図である。 特許文献1に記載の従来例の逆ガンマ補正装置を示すブロック図である。 従来例の逆ガンマ補正装置に設定されるサンプルデータの説明図である。 従来の逆ガンマ補正装置のカーネル係数メモリに格納される係数のを示す図である。 傾きが異なる部分を有する補正曲線を示す図である。 急峻な傾きに合わせてサンプリング間隔を設定した例を示す図である。 緩やかな傾きに合わせてサンプリング間隔を設定した例を示す図である。
符号の説明
21、28 サンプルデータレジスタ
22 サンプルデータ選択回路
23 カーネル係数メモリ
24 係数選択回路
25、29 補間演算回路
26、27 不等間隔区間判定回路
31 映像データ入力端子
32、36 ガンマ特性選択端子
33 映像データ出力端子
34 係数群端子
35 追加サンプルポイント設定端子
111 逆ガンマ補正装置
121 サンプルデータレジスタ
122 サンプルデータ選択回路
123 カーネル係数メモリ
124 係数選択回路
125 補間演算回路
131−34 端子

Claims (15)

  1. 映像信号が入力され、入力された映像信号に対してガンマ補正又は逆ガンマ補正を行なう映像信号処理装置であって、
    入力される映像信号の最低の信号レベルから最大の信号レベルまでの間に複数設定されるサンプル点について、各サンプル点間の距離が異なっている不等間隔区間を検出する区間判定部と、
    各サンプル点に対する補正された後の映像信号の信号レベルを補正レベルとして保持する補正レベル保持部と、
    前記補正レベル保持部に保持されている前記補正レベルを参照してキュービック補間演算を行うことによって、入力された映像信号の信号レベルに対応した補正後の映像信号の信号レベルを求める補間演算部とを有し、
    前記補間演算部は、信号レベルが低い側であって各サンプル点の距離がX(X>0)の第1区間と、信号レベルが高い側であって各サンプル点の距離がY(Y>0、X≠Y)の第2区間との境界となるサンプル点である境界点について、信号レベルが低い側に第2区間及び/又は信号レベルが高い側に第1区間を形成できるよう追加又は指定されたサンプル点の補正レベルを使用し前記補正後の映像信号の信号レベルを求める映像信号処理装置。
  2. 前記区間判定部は、前記信号レベルが低い側に第2区間及び/又は信号レベルが高い側に第1区間を形成できるようサンプル点を追加し、
    前記補間演算部は、前記追加されたサンプル点の補正レベルを生成して前記補正レベル保持部に入力し、当該生成した補正レベルを参照して前記補正後の映像信号の信号レベルを求める
    ことを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
  3. 前記信号レベルが低い側に第2区間及び/又は信号レベルが高い側に第1区間を形成できるようサンプル点及びその補正レベルを外部から入力することで追加し、
    前記補間演算部は前記追加されたサンプル点及びその補正レベルを参照して前記補正後の映像信号の信号レベルを求める
    ことを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
  4. X≧nY(n>1の整数)の場合、前記境界点から信号レベルの低い側に前記境界点からの距離がYのサンプル点を追加し、前記境界点から信号レベルが高い側に前記境界点からの距離がXのサンプル点を追加し、
    nX≦Y(n>1の整数)の場合、前記境界点から信号レベルの高い側に前記境界点からの距離がXのサンプル点を追加し、前記境界点から信号レベルの低い側に前記境界点からの距離がYのサンプル点を追加する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の映像信号処理装置。
  5. 前記補間演算部は、
    前記境界点から信号レベルの低い側に前記境界点からの距離がYの第1の追加サンプル点の補正レベル、及び前記境界点から信号レベルの高い側に前記境界点からの距離がXの第2の追加サンプル点の補正レベルを求め、
    X≧nY(n>1で、X≧nYを満たす最大の整数)の場合、(境界点−X)乃至(境界点−Y)の区間は、前記第2の追加サンプル点及びその補正レベルを参照して補間演算を行い、(境界点−Y)乃至境界点の区間は、前記第1の追加サンプル点及びその補正レベルを参照して補間演算を行い、
    mX≦Y(m>1で、mX≦Yを満たす最大の整数)の場合、境界点乃至境界点+Xの区間は、前記第2の追加サンプル点及びその補正レベルを参照して補間演算を行い、境界点+X乃至(境界点+Y)の区間は、前記第1の追加サンプル点及びその補正レベルを参照して補間演算を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の映像信号処理装置。
  6. 前記入力された映像信号の信号レベルに対し、信号レベルが高い側に位置する近傍の2つのサンプル点及び前記入力された映像信号の信号レベルに対し、信号レベルが低い側に位置する近傍の2つのサンプル点を選択し、選択した4つのサンプル点に対応した各補正レベルを前記補正レベル保持部から取得するサンプルデータ選択回路と、
    隣接する2つのサンプル点の間の距離で変数が正規化されたカーネル関数に基づき、キュービック補間演算のための係数を取得する係数選択回路とを有し、
    前記係数選択回路は、入力された映像信号の信号レベルから、前記サンプルデータ選択回路が選択した各サンプル点までの距離を、前記カーネル関数の変数に入力することにより算出される4つの係数を取得し、
    前記補間演算部は、サンプルデータ選択回路が取得した4つの補正レベルと、前記係数選択回路により取得された係数とに基づきキュービック補間演算を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の映像信号処理装置。
  7. 前記カーネル関数に対応した係数群を格納した係数メモリを有し、
    前記係数選択回路は、前記係数メモリに格納された係数群の中から前記距離に対応した係数を読み出す
    ことを特徴とする請求項6項記載の映像信号処理装置。
  8. 前記係数メモリは、外部装置から前記係数群を書き込み可能に構成される
    ことを特徴とする請求項7記載の映像信号処理装置。
  9. 映像信号が入力され、入力された映像信号に対してガンマ補正又は逆ガンマ補正を行なう映像信号処理方法であって、
    入力される映像信号の最低の信号レベルから最大の信号レベルまでの間に複数設定される各サンプル点間の距離が異なっている不等間隔区間において、信号レベルが低い側であって各サンプル点の距離がX(X>0)の第1区間と、信号レベルが高い側であって各サンプル点の距離がY(Y>0、X≠Y)の第2区間との境界となるサンプル点である境界点を検出し、
    各サンプル点に対する補正された後の映像信号の信号レベルを補正レベルとして保持する補正レベル保持部に保持されている前記補正レベルを参照し、前記境界点に対し、信号レベルが低い側に第2区間及び/又は信号レベルが高い側に第1区間を形成できるよう追加又は指定されたサンプル点の補正レベルを使用し、キュービック補間演算を行うことによって、入力された映像信号の信号レベルに対応した補正後の映像信号の信号レベルを求める映像信号処理方法。
  10. 前記境界点に対し信号レベルが低い側に第2区間及び/又は信号レベルが高い側に第1区間を形成できるようサンプル点を追加し、
    前記補正レベル保持部に保持されている前記補正レベルを参照し、前記追加されたサンプル点の補正レベルを生成し、
    前記生成された補正レベルを前記補正レベル保持部に入力し、
    前記補正レベル保持部の前記生成された補正レベルを参照して前記補正後の映像信号の信号レベルを求める
    ことを特徴とする請求項9記載の映像信号処理方法。
  11. 前記信号レベルが低い側に第2区間及び/又は信号レベルが高い側に第1区間を形成できるようサンプル点及びその補正レベルを外部から入力することで追加し、
    前記追加したサンプル点及びその補正レベルを参照して前記補正後の映像信号の信号レベルを求める
    ことを特徴とする請求項9記載の映像信号処理方法。
  12. X≧nY(n>1の整数)の場合、前記境界点から信号レベルの低い側に前記境界点からの距離がYのサンプル点を追加し、前記境界点から信号レベルが高い側に前記境界点からの距離がXのサンプル点を追加し、
    nX≦Y(n>1の整数)の場合、前記境界点から信号レベルの高い側に前記境界点からの距離がXのサンプル点を追加し、前記境界点から信号レベルの低い側に前記境界点からの距離がYのサンプル点を追加する
    ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項記載の映像信号処理方法。
  13. 前記境界点から信号レベルの低い側に前記境界点からの距離がYの第1の追加サンプル点の補正レベル、及び前記境界点から信号レベルの高い側に前記境界点からの距離がXの第2の追加サンプル点の補正レベルを求め、
    X≧nY(n>1で、X≧nYを満たす最大の整数)の場合、(境界点−X)乃至(境界点−Y)の区間は、前記第2の追加サンプル点及びその補正レベルを参照して補間演算を行い、(境界点−Y)乃至境界点の区間は、前記第1の追加サンプル点及びその補正レベルを参照して補間演算を行い、
    mX≦Y(m>1で、mX≦Yを満たす最大の整数)の場合、境界点乃至境界点+Xの区間は、前記第2の追加サンプル点及びその補正レベルを参照して補間演算を行い、境界点+X乃至(境界点+Y)の区間は、前記第1の追加サンプル点及びその補正レベルを参照して補間演算を行う
    ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項記載の映像信号処理方法。
  14. 前記入力された映像信号の信号レベルに対し、信号レベルが高い側に位置する近傍の2つのサンプル点及び前記入力された映像信号の信号レベルに対し、信号レベルが低い側に位置する近傍の2つのサンプル点を選択し、選択した4つのサンプル点に対応した各補正レベルを取得し、
    隣接する2つのサンプル点の間の距離で変数が正規化されたカーネル関数の変数に対し、入力された映像信号の信号レベルから、前記選択した各サンプル点までの距離を入力することにより、キュービック補間演算のための係数を取得し、
    前記4つの補正レベルと、前記係数とに基づきキュービック補間演算を行う
    ことを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項記載の映像信号処理方法。
  15. 入力された映像信号を表示する表示装置であって、
    前記入力された映像信号に対してガンマ補正又は逆ガンマ補正を行なうガンマ補正部を備え、
    前記ガンマ補正部は、
    入力される映像信号の最低の信号レベルから最大の信号レベルまでの間に複数設定されるサンプル点について、各サンプル点間の距離が異なっている不等間隔区間を検出する区間判定部と、
    各サンプル点に対する補正された後の映像信号の信号レベルを補正レベルとして保持する補正レベル保持部と、
    前記補正レベル保持部に保持されている前記補正レベルを参照してキュービック補間演算を行うことによって、入力された映像信号の信号レベルに対応した補正後の映像信号の信号レベルを求める補間演算部とを有し、
    前記補間演算部は、信号レベルが低い側であって各サンプル点の距離がX(X>0)の第1区間と、信号レベルが高い側であって各サンプル点の距離がY(Y>0、X≠Y)の第2区間との境界となるサンプル点である境界点について、信号レベルが低い側に第2区間及び/又は信号レベルが高い側に第1区間を形成できるよう追加又は指定されたサンプル点の補正レベルを使用し前記補正後の映像信号の信号レベルを求める表示装置。
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