JP5289288B2 - ノイズ除去装置及びノイズ除去方法 - Google Patents
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Description
ここでは、画像入出力装置であるディジタルカメラが、混入したノイズを除去する一般的な方法について説明する。
しかしながら、この方法を実施する場合、ノイズ以外の画像に存在している有意なエッジに対しても、一律にローパスフィルタをかけることになるため、画像の解像度が低下することがある。
しかしながら、画像入出力装置において、上記の方法でノイズを除去する場合、孤立点のような高周波ノイズを低減することは可能であるが、中低周波ノイズを低減するためには、非常に大きな画素サイズの画素ウィンドウを用意して、ローパスフィルタをかける必要がある。
しかしながら、この方法では、段階的な縮小画像を生成する画像生成処理と、複数の縮小画像に対するフィルタ処理とを行う必要があるため、実時間処理が困難である。
困難な実時間処理を達成するためには、段階的な縮小画像を生成する画像生成処理と、縮小画像数分のフィルタ処理と並列に行える電子回路を備える必要があり、回路規模が増大することになる。
図1はこの発明の実施の形態1によるノイズ除去装置を示す構成図である。
図1において、信号レベル差算出部1は2次元画像を構成している複数の画素の画素値(信号レベル)を示す2次元画像データを入力すると、M×N画素(例えば、5×5画素)からなる画素ウィンドウを2次元画像上に形成し、その画素ウィンドウの中心に存在している処理対象画素(例えば、図3に示すように、画素ウィンドウが5×5画素から構成されている場合、処理対象画素はP22)と、その処理対象画素P22の周辺に存在している画素ウィンドウ内の各参照画素Pxy(5×5画素からなる画素ウィンドウであれば、0≦x≦4、0≦y≦4)との信号レベル差ΔPxyを算出する処理を実施する。
なお、信号レベル差算出部1及び相関度α算出部2から第1の相関度算出手段が構成されている。
相関度β算出部4は例えば距離Dxyに対する相関度特性が記録されている図5のルックアップテーブルを参照することにより、画素間距離算出部3により算出された距離Dxyから、処理対象画素P22と各参照画素Pxy間の相関度βxyを算出する処理を実施する。
なお、画素間距離算出部3及び相関度β算出部4から第2の相関度算出手段が構成されている。
相関度保持部7はメモリなどの記録媒体等から構成されており、相関度Γ算出部6により今回算出された処理対象画素P22の相関度Γを記憶する一方、相関度Γ算出部6により前回算出されて既に記憶している処理対象画素P22の相関度Γ−1を出力する処理を実施する。なお、相関度保持部7は相関度記憶手段を構成している。
図2はこの発明の実施の形態1によるノイズ除去装置の処理内容(ノイズ除去方法)を示すフローチャートである。
信号レベル差算出部1は、2次元画像を構成している複数の画素の画素値(信号レベル)を示す2次元画像データを入力すると、M×N画素の画素ウィンドウを2次元画像上に形成する。
ここでは、説明の便宜上、図3に示すような5×5画素からなる画素ウィンドウを2次元画像上に形成するものとする。
図3の例では、画素ウィンドウの中心に存在している画素P22が処理対象画素であり、処理対象画素P22の周辺に存在している画素ウィンドウ内の画素Pxy(0≦x≦4、0≦y≦4)が参照画素である。ただし、この例では、処理対象画素P22は、参照画素Pxyにも該当する。
その後、画素ウィンドウは、水平右方向にずらされながら、フィルタ処理が繰り返され、1ライン分のフィルタ処理が完了すると、垂直下方向にずらされて、全ラインのフィルタ処理が完了するまで、同様のフィルタ処理が繰り返される。
ΔPxy=|P22−Pxy| (1)
ただし、式(1)において、P22は処理対象画素の信号レベル(画素値)を示し、Pxyは参照画素の信号レベル(画素値)を示しているものとする。
また、|X|はXの絶対値を示す数学記号である。
ただし、図4では、信号レベル差ΔPxyの値が0〜255の範囲である例を示しており、信号レベル差ΔPxyの値が大きくなると、相関度αxyが急激に低下する相関度特性が記録されている。
なお、信号レベル差ΔPxy=0のとき、相関度αxyが最大の“1”になり、信号レベル差ΔPxy=255のとき、相関度αxyが最小の“0”になる。
このように、信号レベル差ΔPxyの値が大きくなると、相関度αxyが急激に低下するように設定することで、微妙な階調差の信号も、ローパスフィルタで消してしまわないように解像度を調整することが可能になる。
例えば、2次元画像における隣り合う画素間の距離が“1”であるとすると、処理対象画素P22と各参照画素Pxyとの距離Dxyは下記のようになる。
・D12,D21,D23,D32 → 1
・D11,D13,D31,D33 → (12+12)1/2=√2
・D02,D20,D24,D42 → 2
・D01,D03,D41,D43 → (12+22)1/2=√5
・D10,D14,D30,D34 → (22+12)1/2=√5
・D00,D04,D40,D44 → (22+22)1/2=2√2
ただし、図5では、距離Dxyの値が0〜3の範囲である例を示しており、距離Dxyの値が大きくなると、相関度βxyが徐々に低下する相関度特性が記録されている。
このように、距離Dxyの値が大きくなると、相関度βxyが徐々に低下することで、図3の画素ウィンドウのサイズを大きくする場合と同様に、より低周波のノイズを除去することが可能になる。
γxy=A×αxy+B×βxy (2)
A+B=1
ただし、A,Bは相関度αxy,βxyに対する加重係数(0≦A≦1、0≦B≦1)である。
ただし、図6では、相関度γxyの値が0〜1の範囲である例を示しており、相関度γxyの値が大きくなると、フィルタ係数fxyが徐々に低下するフィルタ係数特性が記録されている。
なお、相関度γxy=0のとき、フィルタ係数fxyが最大の“255”になり、相関度γxy=1のとき、フィルタ係数fxyが最小の“0”になる。
このように、相関度γxyの値に応じて、フィルタ係数fxyを設定することで、ノイズの周波数特性が変化しても対処することが可能になる。
フィルタ係数fxyは、画素ウィンドウ内の全画素Pxyについて算出される。
相関度Γ算出部6は、各参照画素Pxyにおける相関度γxyを算出すると、例えば、下記の式(3)に示すように、各参照画素Pxyにおける相関度γxyを統合し、統合後の相関度γxyと相関度保持部7により記憶されている処理対象画素P22の相関度Γ−1(相関度Γ算出部6により前回算出された処理対象画素P22の相関度Γ−1)から、処理対象画素P22の相関度Γを算出する(ステップST6)。
相関度保持部7は、相関度Γ算出部6により今回算出された処理対象画素P22の相関度Γを記憶する一方、相関度Γ算出部6により前回算出されて既に記憶している処理対象画素P22の相関度Γ−1をフィルタ処理部8に出力する。
したがって、式(4)では、前画素処理時に算出された相関度Γ−1が大きい場合(周辺画素の平滑性が高い場合)、処理対象画素P22以外の画素Pxyのフィルタ出力値を出力する比重が大きくなり、強いローパスフィルタがかかる。
一方、前画素処理時に算出された相関度Γ−1が小さい場合(高周波成分が多い領域の場合)、処理対象画素P22のフィルタ出力値を出力する比重が大きくなる。
また、図5に示すように、距離Dxyの値が大きくなると、相関度βxyが徐々に低下するように設定することで、図3の画素ウィンドウのサイズを大きくする場合と同様に、より低周波のノイズを除去することが可能になる。
また、式(2)における加重係数A,Bを調整することで、相関度αxy,βxyの特性を変更することなく、解像度とノイズ低減特性の調整を行うことが可能になる。
さらに、相関度γxyに対するフィルタ係数特性(図6)を調整することで、ノイズの周波数特性が変化しても対処することが可能になる。
例えば、より低周波のノイズを低減する必要がある場合などでは、領域の特徴を伝える相関度Γの伝搬だけでなく、前画素処理時のフィルタ出力値P’21と現在の処理対象画素P22のフィルタ出力値P’22を、相関度Γと相関度Γ−1の差に応じて重み付け加算して、直接的に前画素処理時のフィルタ出力値P’21をフィードバックするIIRの構成としてもよい。
この場合、相関度Γと相関度Γ−1の差が大きい場合は、前画素と現在の処理対象画素P22の相関性が低いと判断して、前画素処理時のフィルタ出力値P’21の重みを小さくする制御を行う。
この場合、画素ウィンドウ内に存在する高周波ノイズ画素(相関度γxyが他の画素と著しく異なる画素)の影響が排除されるため、高周波ノイズに影響されない高精度の相関度Γを算出することができる。
図7はこの発明の実施の形態2によるノイズ除去装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
ただし、この実施の形態2では、相互に画素サイズが異なる複数の画素ウィンドウが用意されているものについて説明するため、図7のノイズ除去装置では、複数の画素ウィンドウ毎に、信号レベル差算出部1、相関度α算出部2、画素間距離算出部3、相関度β算出部4、フィルタ係数算出部5、相関度Γ算出部6、相関度保持部7及びフィルタ処理部8が、各々の処理を実施するものとする。
なお、最小相関度特定部11及びフィルタ処理結果選択部12からフィルタ処理結果選択手段が構成されている。
信号レベル差算出部1は、2次元画像を構成している複数の画素の画素値(信号レベル)を示す2次元画像データを入力すると、3×3画素の画素ウィンドウ(図8(a)を参照)、5×5画素の画素ウィンドウ(図8(b)を参照)及び7×7画素の画素ウィンドウ(図8(c)を参照)を2次元画像上に形成する。
図8の例では、画素P33が処理対象画素であり、処理対象画素P33以外の画素Pxy(0≦x≦6、0≦y≦6)が参照画素である。ただし、この例では、処理対象画素P33は、参照画素Pxyにも該当する。
この実施の形態2では、3×3画素の画素ウィンドウに係る信号レベル差をΔP3xyで表し、5×5画素の画素ウィンドウに係る信号レベル差をΔP5xyで表し、7×7画素の画素ウィンドウに係る信号レベル差をΔP7xyで表すものとする。
この実施の形態2では、3×3画素の画素ウィンドウに係る相関度をα3xyで表し、5×5画素の画素ウィンドウに係る相関度をα5xyで表し、7×7画素の画素ウィンドウに係る相関度をα7xyで表すものとする。
この実施の形態2では、3×3画素の画素ウィンドウに係る距離をD3xyで表し、5×5画素の画素ウィンドウに係る距離をD5xyで表し、7×7画素の画素ウィンドウに係る距離をD7xyで表すものとする。
この実施の形態2では、3×3画素の画素ウィンドウに係る相関度をβ3xyで表し、5×5画素の画素ウィンドウに係る相関度をβ5xyで表し、7×7画素の画素ウィンドウに係る相関度をβ7xyで表すものとする。
この実施の形態2では、3×3画素の画素ウィンドウに係る相関度をγ3xyで表し、5×5画素の画素ウィンドウに係る相関度をγ5xyで表し、7×7画素の画素ウィンドウに係る相関度をγ7xyで表すものとする。
この実施の形態2では、3×3画素の画素ウィンドウに係るフィルタ係数をf3xyで表し、5×5画素の画素ウィンドウに係るフィルタ係数をf5xyで表し、7×7画素の画素ウィンドウに係るフィルタ係数をf7xyで表すものとする。
また、相関度Γ算出部6は、各参照画素Pxyにおける相関度γ3xy,γ5xy,γ7xyを算出すると、上記実施の形態1と同様にして、3個の画素ウィンドウ毎に、処理対象画素P33の相関度Γを算出する。
この実施の形態2では、3×3画素の画素ウィンドウに係る相関度をΓ3で表し、5×5画素の画素ウィンドウに係る相関度をΓ5で表し、7×7画素の画素ウィンドウに係る相関度をΓ7で表すものとする。
この実施の形態2では、3×3画素の画素ウィンドウに係るフィルタ出力値をP3’33で表し、5×5画素の画素ウィンドウに係るフィルタ出力値をP5’33で表し、7×7画素の画素ウィンドウに係るフィルタ出力値をP7’33で表すものとする。
例えば、前画素の処理時点から現在の処理対象画素に移動したときに、新たに被写体のエッジが画素ウィンドウに含まれるようになると、処理対象画素P33の相関度Γが、前画素処理時の相関度Γ−1と大きく異なる値になる。即ち、最も画素サイズが大きい7×7画素の画素ウィンドウに係る処理対象画素P33の相関度Γ7が、前画素処理時の相関度Γ−1から大きく変動することになる。
したがって、仮に、7×7画素の画素ウィンドウに係るフィルタ出力値P7’33をローパスフィルタの出力値に適用すると、被写体のエッジがぼける可能性がある。
そして、最小相関度特定部11は、処理対象画素P33の相関度Γ3,Γ5,Γ7の中で、最小の変化量に係る相関度を特定する。
これにより、例えば、変化量|Γ3−Γ−1|が最小であれば、フィルタ処理部8から3×3画素の画素ウィンドウに係るフィルタ出力値P3’33が選択されて出力され、変化量|Γ5−Γ−1|が最小であれば、フィルタ処理部8から5×5画素の画素ウィンドウに係るフィルタ出力値P5’33が選択されて出力される。
また、変化量|Γ7−Γ−1|が最小であれば、フィルタ処理部8から7×7画素の画素ウィンドウに係るフィルタ出力値P7’33が選択されて出力される。
図9はこの発明の実施の形態3によるノイズ除去装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
ただし、この実施の形態3では、相互に画素サイズが異なる複数の画素ウィンドウが用意されているものについて説明するため、上記実施の形態2と同様に、図9のノイズ除去装置では、複数の画素ウィンドウ毎に、信号レベル差算出部1、相関度α算出部2、画素間距離算出部3、相関度β算出部4、フィルタ係数算出部5、相関度Γ算出部6、相関度保持部7及びフィルタ処理部8が、各々の処理を実施するものとする。
重み付け加算部22は変化量算出部21により算出された変化量|Γ3−Γ−1|,|Γ5−Γ−1|,|Γ7−Γ−1|に応じて、フィルタ処理部8における画素ウィンドウ毎のフィルタ出力値P3’33,P5’33,P7’33を重み付け加算して出力する処理を実施する。
なお、変化量算出部21及び重み付け加算部22から重み付け加算手段が構成されている。
上記実施の形態2では、最小相関度特定部11が、相関度Γ算出部6により今回算出された相関度Γ3,Γ5,Γ7の中で、前回算出されて相関度保持部7により記憶されている相関度Γ−1との変化量が最小の相関度を特定すると、フィルタ処理結果選択部12が、最小相関度特定部11により特定された最小の相関度の算出に用いられた画素ウィンドウに対応するフィルタ出力値の選択をフィルタ処理部8に指示するものについて示したが、今回算出された相関度Γ3,Γ5,Γ7と、前回算出されて相関度保持部7により記憶されている相関度Γ−1との変化量|Γ3−Γ−1|,|Γ5−Γ−1|,|Γ7−Γ−1|を算出し、その変化量|Γ3−Γ−1|,|Γ5−Γ−1|,|Γ7−Γ−1|に応じて、フィルタ処理部8における画素ウィンドウ毎のフィルタ出力値P3’33,P5’33,P7’33を重み付け加算して出力するようにしてもよい。
変化量算出部21は、例えば、3個の画素ウィンドウ毎に、相関度Γ算出部6により今回算出された相関度Γ3,Γ5,Γ7と、前回算出されて相関度保持部7により記憶されている相関度Γ−1との変化量|Γ3−Γ−1|,|Γ5−Γ−1|,|Γ7−Γ−1|を算出する。
G+H+K=1
ただし、加重係数Gは変化量|Γ3−Γ−1|が大きいほど小さな値になる係数であり(0≦G≦1)、加重係数Hは変化量|Γ5−Γ−1|が大きいほど小さな値になる係数である(0≦H≦1)。
また、加重係数Kは変化量|Γ7−Γ−1|が大きいほど小さな値になる係数である(0≦K≦1)。
P’33=G×P3’33+H×P5’33+K×P7’33 (5)
上記実施の形態1〜3では、相関度α算出部2、相関度β算出部4及びフィルタ処理部8が各々の処理を実施する際、画素ウィンドウ内の画素のうち、処理対象画素P22(または、処理対象画素P33)に隣接する画素(例えば、画素P21,P23など)も参照画素Pxyに含めているものを示したが、図10に示すように、画素ウィンドウ内の画素のうち、処理対象画素P22に隣接している画素(例えば、画素P21,P23など)を除く画素を参照画素Pxyとして取り扱うようにしてもよい。
このように、参照画素Pxyから処理対象画素P22に隣接している画素を除くことにより、処理対象画素P22にローパスフィルタをかけたときに、高周波のノイズが中低周波のノイズに変移する状況の発生を防止することができる効果を奏する。
図11の画素ウィンドウでは、処理対象画素が参照画素P22と参照画素P24の間に位置している画素(黒く塗りつぶされている画素)であり、この処理対象画素は、参照画素に含まれていない。
このように、処理対象画素が参照画素に含まれていない場合、処理対象画素が孤立点ノイズ(処理対象画素の周辺に存在している画素との関連性がいずれも低く、孤立している画素)であっても、処理対象画素が孤立点として残留してしまう状況の発生を防止することができる効果を奏する。
なお、このような画素ウィンドウを使用するに際しては、輝度と比較して、解像度の低下が知覚され難い色信号に対して、適用することがより効果的である。
この場合、画素間隔をあけるほど、隣接画素の処理時に共通して参照する画素が減るため、中低周波のノイズを人間が知覚し難い高周波に変移させることが可能となる。
上記実施の形態1〜4では、相関度保持部7が相関度Γ算出部6により前回算出された相関度Γ−1(前画素処理時の相関度Γ21)を記憶するものについて示したが、図12に示すように、相関度保持部7が前画素処理時の相関度Γ21のほかに、処理対象画素P22を含むラインより1ライン前の各画素P11,P12,P13の相関度Γ11,Γ12,Γ13を記憶するようにしてもよい。
この場合、相関度Γ算出部6は、前画素処理時の相関度Γ21と1ライン前の各画素P11,P12,P13の相関度Γ11,Γ12,Γ13との平均値Γave(=(Γ21+Γ11+Γ12+Γ13)/4)を求め、その平均値Γaveを処理対象画素P22の相関度Γ−1としてフィルタ処理部8に出力するようにする。
これにより、領域の特徴量である相関度を、左方向だけでなく、4方向(左方向、左上方向、上方向、右上方向)について参照することが可能になり、時定数制御に伴う方向性を緩和することが可能になる。
そのため、上記実施の形態1〜4よりも、フィルタ処理後の画像に処理固有のムラや周波数分布の偏りを低減することができる。
Claims (6)
- 2次元画像を構成している複数の画素のうち、相互に画素ウィンドウのサイズが異なる複数の画素ウィンドウの全ての中心である処理対象画素と、上記複数の画素ウィンドウの中に存在しており、かつ上記処理対象画素の周辺に存在している各参照画素との信号レベル差を算出し、上記信号レベル差から上記複数の画素ウィンドウ毎に上記処理対象画素と上記各参照画素との間の第1の相関度を算出する第1の相関度算出手段と、
上記処理対象画素と上記各参照画素との距離を算出し、上記距離から上記処理対象画素と上記各参照画素との間の第2の相関度を上記複数の画素ウィンドウ毎に算出する第2の相関度算出手段と、
上記第1の相関度と上記第2の相関度とから上記各参照画素のフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出手段と、
上記第1の相関度と上記第2の相関度とから第3の相関度を上記複数の画素ウィンドウ毎に計算し出力する第3の相関度算出手段と、
上記第3の相関度を上記複数の画素ウィンドウ毎に記憶する相関度記憶手段と、
上記処理対象画素の信号レベル、上記各参照画素の信号レベル、上記各参照画素のフィルタ係数及び上記相関度記憶手段に記憶された第3の相関度を用いて、上記処理対象画素に重畳されているノイズが除去されたフィルタ処理結果を上記複数の画素ウィンドウ毎に算出するフィルタ処理手段と、
上記フィルタ処理結果を選択して出力するフィルタ処理結果選択手段とを備え、
上記2次元画像内の連続して処理する2つの画素のうち先に処理する上記処理対象画素を第1の処理対象画素とし、続いて処理する上記処理対象画素を第2の処理対象画素とすると、上記相関度記憶手段は、記憶している上記第1の処理対象画素の第3の相関度を上記複数の画素ウィンドウ毎に出力し、
上記フィルタ処理結果選択手段は、上記相関度記憶手段から出力された上記第1の処理対象画素の第3の相関度と上記第3の相関度算出手段から出力された上記第2の処理対象画素の第3の相関度との変化量が最小となる上記画素ウィンドウの上記フィルタ処理結果を選択して出力するノイズ除去装置。 - 相互に画素サイズが異なる複数の画素ウィンドウが用意されている場合、複数の画素ウィンドウ毎に、第1から第3の相関度算出手段が相関度の算出処理を実施するとともに、フィルタ係数算出手段がフィルタ係数の算出処理を実施して、フィルタ処理手段がフィルタ処理を実施し、
複数の画素ウィンドウ毎に、上記第3の相関度算出手段により今回算出された相関度と前回算出されて相関度記憶手段により記憶されている相関度との変化量を算出し、上記変化量に応じて、上記フィルタ処理手段における画素ウィンドウ毎のフィルタ処理結果を重み付け加算して出力する重み付け加算手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のノイズ除去装置。 - 第1及び第2の相関度算出手段とフィルタ処理手段は、画素ウィンドウ内の画素のうち、処理対象画素に隣接している画素を除く画素を参照画素として取り扱うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のノイズ除去装置。
- 相関度記憶手段は、第3の相関度算出手段により前回算出された相関度のほかに、処理対象画素を含むラインより1ライン前の各画素の相関度を記憶して、前回算出された相関度と1ライン前の各画素の相関度との平均値を求め、上記平均値を上記処理対象画素の相関度としてフィルタ処理手段に出力することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のノイズ除去装置。
- 相関度記憶手段は、第3の相関度算出手段により前回算出された相関度のほかに、処理対象画素を含むラインより1ライン前の各画素の相関度を記憶して、前回算出された相関度と1ライン前の各画素の相関度とを重み付け加算し、その重み付け加算値を上記処理対象画素の相関度としてフィルタ処理手段に出力することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のノイズ除去装置。
- 2次元画像を構成している複数の画素のうち、相互に画素ウィンドウのサイズが異なる複数の画素ウィンドウの全ての中心である処理対象画素と、上記複数の画素ウィンドウの中に存在しており、かつ上記処理対象画素の周辺に存在している各参照画素との信号レベル差を算出し、上記信号レベル差から上記複数の画素ウィンドウ毎に上記処理対象画素と上記各参照画素との間の第1の相関度を算出する第1の相関度算出処理ステップと、
上記処理対象画素と上記各参照画素との距離を算出し、上記距離から上記処理対象画素と上記各参照画素との間の第2の相関度を上記複数の画素ウィンドウ毎に算出する第2の相関度算出処理ステップと、
上記第1の相関度と上記第2の相関度とから上記各参照画素のフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出処理ステップと、
上記第1の相関度と上記第2の相関度とから第3の相関度を上記複数の画素ウィンドウ毎に計算し出力する第3の相関度算出処理ステップと、
上記第3の相関度を上記複数の画素ウィンドウ毎に記憶する一方、上記第3の相関度算出処理ステップにて算出されて既に記憶している処理対象画素の相関度を出力する相関度記憶処理ステップと、
上記処理対象画素の信号レベル、上記各参照画素の信号レベル、上記各参照画素のフィルタ係数及び上記相関度記憶処理ステップから出力された第3の相関度を用いて、上記処理対象画素に重畳されているノイズが除去されたフィルタ処理結果を上記複数の画素ウィンドウ毎に算出するフィルタ処理ステップと、
上記フィルタ処理結果を選択して出力するフィルタ処理結果選択処理ステップとを備え、
上記2次元画像内の連続して処理する2つの画素のうち先に処理する上記処理対象画素を第1の処理対象画素とし、続いて処理する上記処理対象画素を第2の処理対象画素とすると、上記相関度記憶処理ステップは、記憶している上記第1の処理対象画素の第3の相関度を上記複数の画素ウィンドウ毎に出力し、
上記フィルタ処理結果選択処理ステップは、上記相関度記憶処理ステップにより記憶されている上記第1の処理対象画素の第3の相関度と上記第3の相関度算出処理ステップにより算出された上記第2の処理対象画素の第3の相関度との変化量が最小となる上記画素ウィンドウの上記フィルタ処理結果を選択して出力するノイズ除去方法。
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