JP2003219182A - 空間フィルタリング処理方法 - Google Patents

空間フィルタリング処理方法

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JP2003219182A JP2002017478A JP2002017478A JP2003219182A JP 2003219182 A JP2003219182 A JP 2003219182A JP 2002017478 A JP2002017478 A JP 2002017478A JP 2002017478 A JP2002017478 A JP 2002017478A JP 2003219182 A JP2003219182 A JP 2003219182A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷物の縮小画像である表示画像上で印刷物に
施されるシャープネス処理を忠実に再現する。 【解決手段】入力画像信号(原画像信号)CMYに対し
てマスクサイズMによりシャープネス処理を施して得ら
れるシャープネス処理後の画像の確認用表示画像を得る
際に、入力画像信号CMYに対する確認用表示画像信号
RGB1、RGBの変倍率kに応じてマスクサイズMを
変倍し、変倍後の実数のマスクサイズAにより、縮小変
換された入力画像信号CMYに対するアンシャープ信号
CMY(U)を求める。このアンシャープ信号CMY
(U)に基づいてシャープネスがかけられた確認用表示
画像信号RGB1に基づく表示画像は、原画像信号であ
る3色の入力画像信号CMYに対するマスクサイズMの
シャープネス処理を忠実に再現することができるという
効果が達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば画像を
強調したり平滑化するための空間フィルタリング処理方
法に関し、特に、画素の集合として得られる原画像に対
して所定のマスクサイズでシャープネス処理を行って得
られたシャープネス処理後の画像の、画面上での確認用
表示画像、いわゆるシャープネスプルーフ画像を生成す
る際に適用して好適な空間フィルタリング処理方法に関
する。
【0002】なお、この明細書において、用語「信号」
は、用語「データ」と同じ意味である。
【0003】
【従来の技術】従来から、画像処理分野において、画像
を強調したり平滑化するために空間フィルタリング処理
をすることが行われている。平滑化処理は、たとえば画
像中のノイズ成分をぼかすために行われる。
【0004】また、図7に示すように、元の画像102
を所望の大きさの画像104にするための拡大縮小処理
(1画素の大きさは処理前後で不変。)や、画像出力装
置の解像度に応じた画素密度を有する画像106にする
ための画素密度変換処理(画像の大きさは同じである
が、1画素の大きさが異なる。)が行われている。この
明細書では、これら拡大縮小処理および画素密度変換処
理を変倍処理という。
【0005】ところで、たとえば同じ画像を解像度の異
なるプリンタとディスプレイに出力して確認したい場合
等には、変換処理前後の画像に同じ特性の空間フィルタ
リング処理を行いたい場合がある。
【0006】また、たとえば、医用画像分野において、
血管等が撮影された放射線デジタル画像の一部を切り出
した場合、切り出し前後の画像の一部(血管部)に対し
て同一のシャープネス処理を行いたい場合がある。この
場合、切り出し前の画像は、放射線画像処理装置内でシ
ャープネス処理が施されて観測されるが、切り出し後の
画像は、たとえば一旦記憶媒体に記憶され、空間フィル
タリング処理を含む画像処理アプリケーションがインス
トールされたパーソナルコンピュータ等に導入され、そ
のパーソナルコンピュータ上で拡大縮小処理・画素密度
変換処理等がなされ、かつ所定のフィルタによりシャー
プネス処理が施される。
【0007】この場合、放射線画像処理装置およびパー
ソナルコンピュータで同じフィルタ特性とするために
は、変倍率に応じてマスクサイズを変える必要がある。
たとえば、図7の場合においては、元の画像102のマ
スクサイズが2(太線枠)であるのに対し、拡大処理し
た画像104および画素密度変換処理した画像では、そ
れぞれマスクサイズを4(太線枠)に変更している。
【0008】その一方、図8に示すように、同じフィル
タ特性となるようなマスクサイズが画素の大きさの整数
倍とならない場合がある。すなわち、画像102のマス
クサイズは2であるが、その画像102を7/4倍に拡
大した画像108の場合、正確にはマスクサイズが3.
5{=2×(7/4)}となるが、慣習的に、マスクサ
イズを画素の大きさの整数倍となるようにマスクサイズ
を3に丸めている。
【0009】すなわち、従来の空間フィルタリング処理
では、マスクサイズに対応する空間フィルタの各画素に
対応して割り当てられたフィルタ係数と画素値との積和
演算しか知られていない。
【0010】しかしながら、印刷画像に施す空間フィル
タリング処理を前もってディスプレイ上で確認したい場
合などには厳密な空間フィルタリング処理が要求される
ので、マスクサイズを丸めたことによる処理結果の違い
が問題となる。
【0011】特に、マスクサイズが小さい場合には、マ
スクサイズを整数値に丸めた場合の影響が大きくなる。
【0012】この問題を、印刷・製版の分野の一例を参
照してさらに詳しく説明する。
【0013】たとえば、印刷・製版の分野においては、
スキャナによりカラー原稿を画素分解して読み取ること
でC、M、Y(若しくはR、G、B)の3色からなる入
力画像信号を得、この入力画像信号に対して所望の画像
処理を施すことにより、C、M、Y、Kの4色からなる
出力画像信号を生成し、カラー印刷画像を得るための各
色毎の印刷用原版を作成するようにした画像入出力シス
テムが利用されている。
【0014】図9は、このような画像入出力システム2
の構成ブロック図である。以下、必要に応じて、C、
M、Y、K、R、G、B等の画像信号を、その構成色の
記号を用いてC、M、Y、CMY、CMYK、RGB等
と表すものとする。
【0015】この画像入出力システム2では、スキャナ
等の画像入力部4によって取得された3色の入力画像信
号CMYが、色処理部6において、印刷条件に応じて設
定された変換テーブル(3色から4色に変換する3−4
変換テーブル)を用いて4色の出力画像信号CMYKに
変換される。一方、シャープネス処理部8では、3色の
入力画像信号CMYがマスクサイズ入力部7により設定
されるマスクサイズM等の所望のシャープネス処理パラ
メータに基づいて後述するように処理され、4色のアン
シャープマスク(Unsharp Mask、略してUSM)信号Δ
CMYKが生成される。
【0016】そして、色処理部6によって生成された4
色の出力画像信号CMYKに対して、加算部10におい
て、4色のUSM信号ΔCMYKが加算されることによ
り、シャープネス処理の施された出力画像信号CMYK
1が得られる。画像出力部12は、この出力画像信号C
MYK1に基づき、4色の印刷用原版を出力する。
【0017】図10は、図9に示すシャープネス処理部
8の構成ブロック図である。シャープネス処理部8で
は、3色の入力画像信号CMYが信号変換部14に設定
された変換テーブル(3色から4色に変換する3−4変
換テーブル)を用いて4色の入力画像信号CMYK
(S)に変換され、アンシャープ信号生成部18および
減算部20に供給される。
【0018】アンシャープ信号生成部18では、注目す
る4色の入力画像信号CMYK(S)のそれぞれを、マ
スクサイズMで指定されるその周辺の複数の入力画像信
号CMYK(S)を用いて相加平均等の平滑化処理する
ことにより、4色のアンシャープ信号CMYK(U)が
生成される。
【0019】減算部20において入力画像信号CMYK
(S)からアンシャープ信号CMYK(U)が減算さ
れ、4色のUSM信号ΔCMYKとして加算部10に出
力される。
【0020】ところで、前記のようにして4色の印刷用
原版を形成する際、各印刷用原版を用いて印刷機により
最終的に作成されるカラー印刷物を事前に予測できるこ
とが望まれる。
【0021】図11は、カラー印刷物を事前に確認する
ためのカラー表示画像(カラープルーフ画像)を得るこ
とのできる画像処理表示装置24の構成ブロック図であ
る。
【0022】この画像処理表示装置24では、画像入出
力システム2と同一の機能である画像入力部4、色処理
部6、マスクサイズ入力部7、シャープネス処理部8お
よび加算部10を用いて、シャープネス処理された出力
画像信号CMYK1を生成する。次いで、得られた4色
の出力画像信号CMYK1を、表示画像生成部26に設
定された変換テーブル(4色から3色に変換する4−3
変換テーブル)を用いて3色の表示画像信号RGBに変
換する。
【0023】次に、倍率変換部27により、画像表示部
28の表示画素数に合うように倍率を変換し(通常、縮
小変換し)、変倍後の表示画像信号RGBに基づきカラ
ー表示画像をCRT等の画像表示部28に表示する。
【0024】このようにして表示された画像を用いるこ
とにより、シャープネス処理の施されたカラー印刷物を
事前に予測確認し、必要に応じて画像処理条件等を調整
することができる。
【0025】この場合、画像処理表示装置24を前記の
ように構成し、印刷用原版を得る場合と同一の画像処理
を行って出力画像信号CMYK1を生成し、この出力画
像信号CMYK1からカラー表示画像を表示するように
すれば、カラー印刷物を高精度に予測することが可能で
あるように考えられる。
【0026】しかしながら、画像表示部28上に表示さ
れたカラー画像上で予測されたシャープネス効果と、カ
ラー印刷物上で実際に現れるシャープネス効果との一致
度が余りよくないという問題がある。
【0027】また、入力画像信号CMYに対する画像処
理の中、シャープネス処理部8におけるシャープネス処
理は、注目する4色の入力画像信号CMYK(S)のそ
れぞれをその周辺の複数の入力画像信号CMYK(S)
を用いてアンシャープ信号CMYK(U)を作成するた
めの平滑化処理を含むため、相当な処理時間を要してい
るという問題もある。
【0028】従って、従来は、カラー印刷物を予測する
ためのカラー表示画像を表示する際、処理時間を要する
シャープネス処理を省いたカラー表示画像を表示し、シ
ャープネス処理の効果については、オペレータの経験に
委ねる方法が主流であった。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の課
題を考慮してなされたものであり、変倍処理する前後の
画像に同じ特性の空間フィルタリング処理を行う場合
に、変倍後の画像に略同一特性の空間フィルタリング処
理を行うことを可能とする空間フィルタリング処理方法
を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】この発明の空間フィルタ
リング処理方法は、所定マスクサイズのフィルタを用い
て原画像信号に施す空間フィルタリング処理と略同じ特
性の空間フィルタリング処理を、前記原画像信号を所定
の変倍率により変倍した変倍画像信号に対して施して処
理画像を得る際に、前記所定マスクサイズのフィルタと
前記変倍率に基づき、前記変倍画像信号に対して施され
る空間フィルタリング処理に用いるための実数(整数は
除く)のマスクサイズのフィルタを求め、前記実数のマ
スクサイズのフィルタと、前記実数のマスクサイズで指
定されるマスク領域の整数部に対応する変倍画像信号お
よび小数部に対応する変倍画像信号とに基づいて、前記
処理画像を得ることを特徴とする(請求項1記載の方
法)。
【0031】ここで、略同じ特性とは、変倍後の画像信
号上の構成物を、原画像信号中の画像上の構成物と同じ
スケールに換算した場合に、略同じ空間周波数特性であ
ることを表す。たとえば、x[cm]の大きさの被写体
が撮影された画像の場合、原画像信号と変倍画像信号
は、両方とも被写体の大きさx[cm]に相当する空間
周波数におけるフィルタの応答が略同じであることを意
味する。
【0032】実数(整数を除く)のマスクサイズとは、
変倍画像信号の画素の大きさの実数倍(整数を除く)で
あることを表す。
【0033】マスク領域の整数部および小数部とは、画
像上でマスク領域を走査してフィルタリング処理を行う
際に、画像信号の1画素全てがマスク領域に重なる部分
を整数部といい、1画素のうちの一部が重なる部分を小
数部と定義する。
【0034】この場合、前記実数のマスクサイズのマス
ク領域が重なる面積に応じた重み付けを画素毎に行っ
て、前記変倍画像信号に対して空間フィルタリング処理
を施すようにするとよい(請求項2記載の発明)。
【0035】この内容は、たとえばフィルタ係数と画像
信号値との積和演算において、たとえばマスク領域が1
画素全てにかかる場合には重み1とし、1/4だけかか
る場合には重み1/4とする、といったことを表す。
【0036】また、前記実数のマスクサイズで指定され
るマスク領域は、1画素の1/N(Nは2以上の整数)
に量子化した領域を単位領域とし、前記処理画像を得る
際にN倍して整数演算を行うようにすることで、演算時
間を短縮できる(請求項3記載の発明)。
【0037】さらに、前記Nが N=2n ただし、nは(2×m)≦n≦[b1−b2−Σ{log
(Mi)/log2}]/2を満たす整数(Σの積算範囲
はi=1〜m)、mはフィルタの次元数、Miはm次元
フィルタの各方向のマスクサイズ、b1は整数演算で扱
う整数のビット数、b2は、画像信号に割り当てるビッ
ト数として表されるようにする(請求項4記載の発
明)。
【0038】この場合、整数nの値が小さいと丸め誤差
が大きくなり、たとえば1画素の長さの1/2を単位領
域とするのでは十分な演算精度が得られない。
【0039】逆に、整数nが大きいほど演算の精度は向
上するが、大きすぎると整数演算がオーバーフローして
しまうことから、整数nの値を適切な値に制限する。
【0040】さらに、1つの画素の量子化数(分割数)
であるN倍して整数演算を行った後、Nで除算する必要
があるが、N=2n(nは1以上の整数)であれば、除
算を単純なビットシフトで行えるので、演算を高速化す
ることができる。
【0041】以上のことから、N=2nを満足するNを
採用することが好ましい。なお、通常、整数nは32ビ
ット以下、画像信号は16ビット以下で扱われること、
およびある程度nが大きくなれば画質的にほとんど変わ
らなくなることから、m=2の2次元フィルタであれ
ば、n=4(N=2n=16)程度が好ましい。
【0042】ここで、nの下限の意味は、単位領域とし
て1画素の1/4程度あれば十分な演算精度が得られる
ことから、m次元フィルタで考えると、N≧4m=2(2
×m)となるので、nの下限を上記条件式のように決定す
る。たとえば、1次元フィルタで考えると、nの下限値
は、n=2であり、分割数NはN=4となる。
【0043】nの上限の意味は、1画素当たりのとり得
る信号値の最大値は2b2、フィルタリング演算に必要な
データ数は、マスク領域内の画素数に量子化数Nを乗ず
ることになるので、(M1×…×Mm)×N=(M1×
…×Mm)×2n、整数演算するために信号値をN倍=
n倍する。以上のことから、演算がオーバーフローし
ないための条件は、次式となる。
【0044】 2b2×(M1×…×Mm)×2n×2n×2n≦2b1 両辺のlog2をとると、b2+Σlog2Mi+(2×n)≦
b1となる。
【0045】nについてまとめるとともに、logの底を
任意とすると、次式となる。
【0046】n≦[b1−b2−Σ{log(Mi)/log
2}]/2を満たす整数(Σの積算範囲はi=1〜
m)。
【0047】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の形態が
適用された画像処理表示装置30の構成ブロック図であ
る。この画像処理表示装置30では、図9に示した画像
入出力システム2によって作成される印刷原版に基づく
カラー印刷物を事前に確認するためのカラー表示画像
(カラープルーフ画像)が表示される。
【0048】すなわち、このカラー表示画像は、カラー
印刷物に対して施されている色処理効果およびシャープ
ネス処理効果を印刷の前に確認するためにカラープルー
フ画像として表示するための画像であり、カラー印刷物
に対して施されている色処理に対応する処理、およびカ
ラー印刷物に対して施されているシャープネス処理に対
応するシャープネス処理が施されている。
【0049】図1において、画像処理表示装置30は、
基本的には、3色の入力画像信号CMYを取得するスキ
ャナ等の画像入力部32と、カラー印刷物を得るための
印刷条件およびカラー表示画像を得るための表示条件を
考慮した変換テーブルからなり、3色の入力画像信号C
MYを3色の表示画像信号RGBに変換する色処理部3
4と、3色の入力画像信号CMYに対してシャープネス
処理を施し、3色のUSM信号ΔRGBを生成するシャ
ープネス処理部36と、表示画像信号RGBにUSM信
号ΔRGBを加算し、補正された3色の表示画像信号R
GB1を生成する加算部38と、表示画像信号RGB1
に基づきカラー表示画像をCRT等に表示する画像表示
部40とを備える。
【0050】なお、画像入力部32の出力側には、倍率
入力部35に接続された倍率変換部33が設けられ、こ
の倍率変換部33では、画像入力部32から出力される
画像の画素数を、倍率入力部35から設定された変倍率
kに従い画像表示部40で表示可能な画素数に倍率変換
する。
【0051】ここで、倍率変換部33、色処理部34、
倍率入力部35、シャープネス処理部36、マスクサイ
ズ入力部37および加算部38は、CPU等を有する本
体部と、CRT等の表示装置と、マウス・キーボード等
の入力装置を備えるパーソナルコンピュータ等により構
成することが可能である。
【0052】倍率変換部33は、たとえば、画像入力部
32から出力される3色の入力画像信号CMYの画素数
が2000×1600であるとき、変倍率kをk=1/
4として、500×400の表示画素数に間引き処理等
により変換する。
【0053】一般的には、カラー印刷物上の画像(実画
像)の画素数は、数千×数千画素程度であり、表示画素
数は、500×500画素程度であるので、変倍率k、
この場合、表示倍率は、1/4〜1/8程度に選択され
る。
【0054】シャープネス処理部36には、マスクサイ
ズ入力部37が接続され、倍率変換前の2000×16
00画素数の入力画像信号CMYに設定されるシャープ
ネスパラメータであるマスクサイズMが設定されるよう
になっている。
【0055】この実施の形態で設定されるマスクサイズ
Mは、M=11であるものとする。このマスクサイズM
で指定されるマスク領域は、2次元のM×Mの正方領域
であるものとする。マスク領域を正方形以外の長方形あ
るいは円形等で指定することもできるが、この発明の理
解を容易化するために、ここではマスクサイズMにより
M×Mの正方領域が指定されるものとして説明する。
【0056】色処理部34に設定される変換テーブル
は、図9に示した画像入出力システム2を構成する色処
理部6に設定された第1変換テーブル(3色の入力画像
信号CMYを印刷条件に応じた4色の出力画像信号CM
YKに変換する3−4変換テーブル)と、図11に示し
た画像処理表示装置24を構成する表示画像生成部26
に設定された第2変換テーブル(4色の出力画像信号C
MYKを画像表示部40の表示条件に応じた3色の表示
画像信号RGBに変換する4−3変換テーブル)とを合
成することにより得られる。
【0057】また、シャープネス処理部36は、図2に
示すように、信号調整部42、階調変換部44、アンシ
ャープ信号生成部46、マスクサイズ補正部47、減算
部48、コントラスト調整部50および信号変換部52
を備える。
【0058】信号調整部42は、倍率変換された(変倍
された)3色の入力画像信号CMYを3色の入力画像信
号CMY1に変換する。なお、画像入力部32から供給
される入力画像信号がC、M、Yの場合には、入力画像
信号CMYがそのまま入力画像信号CMY1として出力
される。また、画像入力部32から供給される入力画像
信号がR、G、Bの場合には、入力画像信号RGBが入
力画像信号CMY1に変換されて出力される。
【0059】階調変換部44は、3色の入力画像信号C
MY1を階調変換し、入力画像信号CMY(S)を生成
する。なお、階調変換部44では、図11に示した従来
の画像処理表示装置24のシャープネス処理部8でシャ
ープネス処理して得られるカラー表示画像の処理結果に
近似したカラー表示画像が得られるように、階調変換カ
ーブが設定される。
【0060】マスクサイズ補正部47は、マスクサイズ
入力部37で設定されたマスクサイズMを倍率入力部3
5で設定された変倍率kに対応して補正された値のマス
クサイズAとして、空間フィルタリング処理部としての
アンシャープ信号生成部46に供給する。
【0061】アンシャープ信号生成部46は、注目する
3色の入力画像信号CMY(S)をマスクサイズAで決
定されるその周辺の複数の入力画像信号CMY(S)を
用いてそれぞれ平滑化処理、いわゆる平均縮小処理をす
ることにより、3色のアンシャープ信号CMY(U)を
生成する。
【0062】コントラスト調整部50は、減算部48に
おいてアンシャープ信号CMY(U)が減算された入力
画像信号CMY(S)に対してコントラスト調整を行
い、3色のUSM信号ΔCMYを生成する。信号変換部
52は、3色のUSM信号ΔCMYを色処理部34の出
力である表示画像信号RGBに対応するUSM信号ΔR
GBに変換する。
【0063】この実施の形態に係る画像処理表示装置3
0は、基本的には以上のように構成されるものであり、
次にそれを用いた画像処理表示方法およびアンシャープ
信号SMY(U)の作成方法について説明する。
【0064】まず、スキャナ等の画像入力部32によっ
て取得された3色の入力画像信号CMYは、倍率入力部
35により設定された変倍率kに応じて倍率変換部33
で倍率変換された、この実施の形態では間引き処理等に
より縮小変換された入力画像信号CMYとされる。この
倍率変換された入力画像信号CMYは、色処理部34に
おいて、印刷条件および画像表示部40での表示条件に
応じて設定された変換テーブルにより、3色の表示画像
信号RGBに変換される。
【0065】一方、シャープネス処理部36に供給され
た倍率変換後の3色の入力画像信号CMYは、信号調整
部42において3色の入力画像信号CMY1とされ、次
いで、階調変換部44において各色の階調変換が行わ
れ、入力画像信号CMY(S)が生成される。この3色
の入力画像信号CMY(S)は、減算部48およびアン
シャープ信号生成部46に供給される。
【0066】アンシャープ信号生成部46では、設定さ
れたマスクサイズM等のシャープネス処理パラメータに
基づき、注目する3色の入力画像信号CMY(S)をそ
の周辺の複数の入力画像信号CMY(S)を用いてそれ
ぞれ平滑化処理することにより、3色の各色毎のアンシ
ャープ信号CMY(U)が生成される。
【0067】ここで、便宜上、3色の各色毎の入力画像
信号CMY(S)を、それぞれ、C色について入力画像
信号C(S)、M色について入力画像信号M(S)、お
よびY色について入力画像信号Y(S)と表現する。
【0068】同様に、CMY各色毎のアンシャープ信号
CMY(U)を、それぞれ、C色についてアンシャープ
信号C(U)、M色についてアンシャープ信号M
(U)、およびY色についてアンシャープ信号Y(U)
と表現する。
【0069】マスクサイズ補正部47は、次の(1)式
により、倍率入力部35で設定された変倍率kに基づき
マスクサイズ入力部37で設定されたマスクサイズM
を、補正されたマスクサイズAに変換する。
【0070】 A=(M−1)×k+1 …(1) この実施の形態では、マスクサイズMとしてM=11が
設定されているので、補正されたマスクサイズAは、A
=(11−1)×(1/4)+1=3.5とされる。マ
スクサイズAの値が整数ではなく、実数であることに留
意する。
【0071】次に、3色の各色毎のアンシャープ信号C
MY(U)が、アンシャープ信号生成部46で生成され
る。
【0072】ここでは、式の煩雑さを避けるため、図3
A〜図3Cを参照して、代表例として、C色の入力画像
信号C(S)について、このC色の入力画像信号C
(S)についてのC色のアンシャープ信号C(U)の作
成について説明する。
【0073】図3Aに示す一部のC色の入力画像信号C
(S)の中央の画素c2のアンシャープ信号C(U)
は、斜線を施した3.5×3.5画素からなるマスク領
域(フィルタ領域ともいう。)100の画素値の平均値
で計算される。なお、マスクサイズを整数部の値3と小
数部の値0.5から構成されると考えると、整数部3
は、中央部の9画素に相当し、小数部0.5は、中央部
の9画素を除いた残りの3.25(=0.25×12+
0.0625×4)画素に対応する。また、整数部3の
各画素に対応するフィルタ係数を1とし、小数部0.5
の各画素部に対するフィルタ係数(重み)は、「斜線部
の面積/1画素の面積」とする{後述する(15)式参
照}。すなわち、実数のマスクサイズ3.5で指定され
るマスク領域100は、1画素の1/16(=1/N)
に量子化した領域を単位領域とし、処理画像を得る際に
は、後述するように、N倍して整数演算を行うようにし
ている。
【0074】ここでは、斜線を施した3.5×3.5画
素からなるマスク領域100の画素値の合計値(総和)
Sを、以下のように計算量(演算量)がマスクサイズA
に依存しない処理で行い、さらに整数演算を行うことに
よりアンシャープ信号C(U)を短時間で求めるように
している。
【0075】たとえば、図3Bに示すように、中央の横
一列の画素a(画素値もaとする。)、画素b(画素値
もbとする。)、画素c1(画素値もc1とする。)、
画素c2(画素値もc2とする。)、画素d(画素値も
dとする。)、および画素e(画素値もeとする。)に
ついて考えると、注目画素c2の一つ前の画素c1での
画素値の斜線部の横方向の合計をS1と置くと、次の
(2)式で表される。
【0076】 S1=0.25×a+b+c1+c2+0.25×d …(2) この合計S1が既に計算されているものと考えると、注
目画素c2での画素値の図3Cに示す斜線部の横方向の
合計(総和ともいう。)S2は、この合計S1を用いて
次の(3)式で表すことができる。
【0077】 S2=S1−0.25a−0.75b+0.75d+.025e =S1+0.75(d−b)+0.25(e−a) …(3) この場合、1画素を1/16画素で量子化しているの
で、S2、S1をそれぞれ16倍して整数演算を行うこ
とを考えると、16×S2=S2’、16×S1=S
1’とすれば、(3)式は、(4)式で表される。
【0078】 S2’=S1’+12(d−b)+4(e−a) …(4) このように合計演算を、差分と整数化で行うことにより
アンシャープ信号C(U)の生成の高速化が図れる。
【0079】注目画素c2でのアンシャープ信号C
(U)を生成する場合には、図4に示すように、i行
(i=1,2,3,4,5)とj列(j=1,2,3,
4,5)について、まず、i=1、j=3の画素での横
方向の斜線部の合計を求め、図示していない作業メモリ
に記憶させる。
【0080】同様に、i=2,3,4,5について、j
=3の画素での各横方向の斜線部の合計を求め、図示し
ていない作業メモリに記憶させる。
【0081】同様に縦方向にも畳み込みを行いマスクサ
イズA分に対応するマスク領域100の合計画素値を得
る。この例では、作業メモリは数ライン分確保してお
き、交替に使用すればよい。
【0082】マスクサイズAに対応するマスク領域10
0の合計画素値が求められたとき、その合計画素値を、
2×16(この場合、3.5×3.5×16)で除算
することにより、注目画素c2でのアンシャープ信号C
(U)を得ることができる。除算を最後に1回のみする
ようにしているので、演算の高速化が図れる。
【0083】なお、上述した補正マスクサイズAを求め
る(1)式の演算式A=(M−1)×k+1は、変倍率
kがk=1の場合に、A=1となることを考慮して定め
た実験式であるが、この(1)式に代えて、原理的な次
の(5)式を採用することも可能である。
【0084】 A=M×k …(5) これら(1)式および(5)式の2つの場合について、
簡単な実験では、両者の画面上での見え方には差はなか
った。しかし、原理的な式である(5)式の場合には、
たとえば設定マスクサイズMがM=11で、変倍率kが
k=1/16のとき、補正マスクサイズAがA=11×
(1/16)=0.6825となって、マスクサイズが
1より小さい値になってしまうのでアンシャープ信号C
MY(U)を計算することができないのに対し、(1)
式の場合には、A=(11−1)×(1/16)+1=
1.625となって、マスクサイズが1より大きくなる
のでアンシャープ信号CMY(U)を計算することがで
きるという利点がある。
【0085】なお、マスクサイズAの値が2以上の場合
には、(5)式を採用し、値が2未満の場合には、
(1)式を採用することもできる。
【0086】次に、上記のアンシャープ信号CMY
(U)の一般的な求め方(演算方法)について説明す
る。
【0087】注目する画素信号をSijとし、その周辺の
アンシャープ信号Uijを求める場合について説明する。
中心画素からマスク領域100の端がかかる画素との間
にある画素数をt、マスクサイズをAとすると、次の
(6)式、(7)式が成立し、(8)式を定義する。
【0088】 t=[(A−1)/2] …(6) β={(A−1)/2}−t …(7) α=1−β …(8) (6)式において、記号[(A−1)/2]は、数値
(A−1)/2の整数部分を意味する。また、パラメー
タβは、マスク領域100の端がかかる画素上のマスク
の端数を示す。αは、パラメータαと呼ぶ。
【0089】第i行の画素信号Sij周辺の横方向のマス
クサイズ分の画素値の合計をBijとすると、第i行j列
の合計Bijは、直前の第(j−1)列の計算結果と、マ
スク端の画素値を使用し、以下の(9)式のように計算
される。
【0090】 Bij=Bi,j-1 +α×(Si,j+m − Si,j-m-1) +β×(Si,j+m+1 − Si,j-m-2) …(9) 行毎に、合計Bij(j=0〜幅−1)を計算し、メモリ
に記憶する。
【0091】ここで、画像の端の処理方法が必要である
が、端点の画素が(m+1)画素分、同じ画素値が連続
するものとして計算する。
【0092】ここで、第i行の画素信号Sij周辺の横方
向のマスクサイズ分の画素値の合計Bijをラインバッフ
ァメモリに格納する場合、最低m×2+4ライン分確保
し、交替で使用すればよい。
【0093】アンシャープ信号Uijを記憶するラインバ
ッファメモリは、1ライン分確保すればよい。
【0094】第(i+k+1)行の横方向のマスクサイ
ズ分の和が計算された後、同様に縦方向に畳み込みを行
う。
【0095】第i行のアンシャープ信号Uijを求めるた
めの合計(総和)Vijは、第(i−1)行の結果を用い
て以下の(10)式で計算することができる。
【0096】 Vij=Vi,j-1 + α×(Bi,j+m − Bi,j-m-1) +β×(Bi,j+m+1 − Bi,j-m-2) …(10) ここで、実際には、マスクサイズAは、上述したよう
に、1/16画素単位に近似し、係数であるパラメータ
α、βは、16倍のスケールとして整数演算する。
【0097】すなわち、アンシャープ信号Uijを求める
ための合計(総和)Vijは、16×16(=256)倍
されたスケールで計算されるので、アンシャープ信号U
ijは、次の(11)式で求められ、最終的にUSM信号
USMijは、次の(12)式で求められる。
【0098】 Uij=Vij/(A2×256) …(11) USMij=Sij−Uij …(12) 上記した図3の具体例で(6)式〜(12)式を検証す
る。
【0099】補正マスクサイズAは、A=3.5である
ので、上記(6)式、(7)式、(8)式に代入して、
それぞれ、画素数tがt=1、パラメータαがα=1
2、パラメータβがβ=4と計算される。
【0100】この例では、横方向マスクサイズ分の合計
Bijを保持するラインバッファメモリは、6ライン必要
である。
【0101】そして、横方向についての各ラインの合計
Bijは、次の(13)式で得られる。
【0102】 Bij=Bi,j-1 +12×(Si,j+1 − Si,j-2)+4×(Si,j+2 − Si,j- 3) …(13) 第i+2ラインの横方向のマスクサイズ分の和が計算さ
れた後、第i行のアンシャープ信号Uij用の総和信号V
ijは、第(i−1)行の結果を用いて次の(14)式で
得られる。
【0103】 Vij=Vi,j-1 +12×(Bi,j+1 − Bi,j-2)+4×(Bi,j+2 − Bi,j -3) …(14) アンシャープ信号Uijは、上述した(11)式で求める
ことができる。
【0104】このように、本計算手法は、1行前までの
総和Bi,j-1を用いて、当該行の総和Bijを求めるとと
もに、その計算を整数演算で求めるようにしているの
で、結果として短時間にアンシャープ信号Uijを求める
ことができる。
【0105】計算時間(計算の煩雑さ)の比較のため
に、一般的なアンシャープ信号Uijの計算方法につい
て、たとえば、マスクサイズAがA=3.5で、5×5
の空間フィルタFを用いた場合について説明する。
【0106】ここで、空間フィルタFp,qは、(15)
式で示すフィルタ係数から構成されるとすると、アンシ
ャープ信号Uijは、(16)式で求めることができる。
なお、p,qは、座標位置を表し、空間フィルタFp,q
の中央の画素の座標を(p,q)=(0,0)としてい
る。
【0107】
【数1】
【0108】
【数2】
【0109】この(16)式を用いた方式によれば、フ
ィルタサイズの2乗オーダーの計算量が必要となるた
め、計算に時間がかかる。
【0110】さらに、図2例のアンシャープ信号生成部
46では、3色の入力画像信号CMY(S)に対して平
滑化処理(アンシャープ処理)が施されるため、図10
に示す従来のアンシャープ信号生成部18における4色
の入力画像信号CMYK(S)に対する平滑化処理に比
較して、略3/4の時間で処理を完了することができ
る。
【0111】次に、図2に示す減算部48において、ア
ンシャープ信号生成部46で生成された3色のアンシャ
ープ信号CMY(U)が減算された3色の入力画像信号
CMY(S)は、コントラスト調整部50において各色
に対するコントラスト調整が行われた後、3色のUSM
信号ΔCMYとして信号変換部52に供給される。そし
て、3色のUSM信号ΔCMYは、信号変換部52に設
定された変換テーブルにより表示画像信号RGBに対応
する3色のUSM信号ΔRGBに変換される。
【0112】シャープネス処理部36から出力された3
色のUSM信号ΔRGBは、図1に示す加算部38にお
いて色処理部34から出力された3色の表示画像信号R
GBに加算され、補正された3色の表示画像信号RGB
1として画像表示部40に供給される。画像表示部40
は、この表示画像信号RGB1に基づき、カラー印刷物
に対するカラープルーフ表示画像をCRT等に表示す
る。
【0113】このように、上述した実施の形態では、3
色の入力画像信号CMYに基づき、色処理部34での色
変換処理と、シャープネス処理部36でのシャープネス
処理とを行うため、所望のシャープネス処理の施された
カラー表示画像を迅速に得ることができる。
【0114】しかも、原画像信号である3色の入力画像
信号CMYに対して所定マスクサイズMによりシャープ
ネス処理を施して得られるシャープネス処理後の画像信
号の確認用表示画像信号RGB1を得る際に、原画像信
号である3色の入力画像信号CMYに対する確認用表示
画像信号RGB1、RGBの変倍率kに応じて所定マス
クサイズMを変倍し、変倍後の実数のマスクサイズAに
より、原画像信号の変倍後の変倍画像信号、この実施の
形態では、縮小変換された入力画像信号CMYに対する
アンシャープ信号CMY(U)を求めるようにしている
ので、このアンシャープ信号CMY(U)によりシャー
プネスがかけられた確認用表示画像信号RGB1、RG
Bは、原画像信号である3色の入力画像信号CMYに対
する所定マスクサイズMのシャープネス処理を忠実に再
現することができるという効果が達成される。すなわ
ち、画像表示部40に表示された表示画像上のシャープ
ネス効果と、図示していない印刷機により印刷されるカ
ラー印刷画像上のシャープネス効果の一致度を高くする
ことができる。結果として、カラー印刷物上のシャープ
ネス効果をカラー表示画像上で忠実に予測することがで
きる。
【0115】さらに、アンシャープ信号CMY(U)を
求める過程における実数のマスクサイズAは、1画素の
1/16単位に量子化したマスクサイズとし、前記アン
シャープ信号CMY(U)を得る際、16倍して整数演
算を行うことにより、アンシャープ信号CMY(U)を
得る演算時間を短縮することができる。
【0116】次に、図5に示す構成ブロック図に基づ
き、この発明の他の実施の形態の画像処理表示装置54
を説明する。なお、図1例と同一の構成要素には、同一
の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0117】画像処理表示装置54は、画像入力部32
と、倍率変換部33と、倍率入力部35と、マスクサイ
ズ入力部37と、シャープネス処理部56と、加算部3
8と、色処理部34と、画像表示部40とを備える。
【0118】図1に示した画像処理表示装置30では、
色処理部34およびシャープネス処理部36が並列に接
続されているのに対して、図5に示す画像処理表示装置
54では、色処理部34およびシャープネス処理部56
が直列に接続される。なお、加算部38は、画像入力部
32の出力である3色の入力画像信号CMYと、シャー
プネス処理部56の出力である3色のUSM信号ΔCM
Yとを加算して3色の入力画像信号CMY1を生成し、
色処理部34に供給する。
【0119】また、シャープネス処理部56は、図2に
示すシャープネス処理部36から信号変換部52を省略
したもので、その他の構成は、シャープネス処理部36
と同一である。
【0120】次に、以上のように構成される画像処理表
示装置54における画像処理方法について説明する。
【0121】先ず、画像入力部32によって取得された
3色の入力画像信号CMYは、シャープネス処理部56
に供給されることで、3色のUSM信号ΔCMYが生成
される。このUSM信号ΔCMYは、加算部38におい
て入力画像信号CMYと加算され、シャープネス処理さ
れた入力画像信号CMY1として色処理部34に供給さ
れる。
【0122】色処理部34では、印刷条件および画像表
示部40での表示条件に応じて設定された変換テーブル
により、補正された3色の入力画像信号CMY1が3色
の表示画像信号RGBに変換される。この表示画像信号
RGBは、画像表示部40に供給され、カラー印刷物に
対するカラープルーフ画像が表示される。
【0123】ここで、画像処理表示装置54では、画像
処理表示装置30の場合と同様に、迅速なシャープネス
処理が施されるとともに、シャープネス処理の施された
カラー表示画像を得ることができる。
【0124】また、画像処理表示装置54を図6に示す
ように構成することにより、たとえば、C、M、Y、K
の印刷用原版の各版毎にシャープネス処理されたカラー
出力画像を予測することができる。
【0125】たとえば、C色の印刷用原版のカラー出力
画像に対するシャープネス処理を予測する場合、色処理
部34に設定される変換テーブルを図4に示すようにし
て作成する。すなわち、入力画像信号CMY1を図9に
示す画像入出力システム2の色処理部6によって変換し
て得られる出力画像信号CMYKの中、出力画像信号M
YKを0とし、この出力画像信号CMYK(M=Y=K
=0)を図11に示す画像処理表示装置24の表示画像
生成部26によって変換して得られる表示画像信号RG
Bを求める。そして、このようにして求めた入力画像信
号CMY1と表示画像信号RGBとの関係をCの印刷用
原版に対する変換テーブルとして色処理部34に設定す
る。
【0126】前記のようにして設定された変換テーブル
を用いて入力画像信号CMY1を表示画像信号RGBに
変換し、画像表示部40においてカラー表示画像を表示
することにより、Cの印刷用原版のみに係るシャープネ
ス処理されたカラー表示画像を得ることができる。
【0127】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、変倍
処理する前後の画像に同じ特性の空間フィルタリング処
理を行う場合に、変倍後の画像に変倍前の画像に対する
空間フィルタリング処理と略同一特性の空間フィルタリ
ング処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る画像処理表示装
置の構成ブロック図である。
【図2】図1に示す画像処理表示装置におけるシャープ
ネス処理部の構成ブロック図である。
【図3】図3Aは、実数マスクサイズの説明図である。
図3Bは、一列前の総和の求め方の説明図である。図3
Cは、当該列の総和の求め方の説明図である。
【図4】アンシャープ信号の求め方の説明図である。
【図5】この発明の他の実施の形態に係る画像処理表示
装置の構成ブロック図である。
【図6】図5に示す画像処理表示装置における色処理部
に設定される変換テーブルの作成方法の説明図である。
【図7】拡大処理や画素密度変換処理の説明に供される
線図である。
【図8】マスクサイズの丸め処理の説明に供される線図
である。
【図9】画像入出力システムの構成ブロック図である。
【図10】図9に示す画像入出力システムにおけるシャ
ープネス処理部の構成ブロック図である。
【図11】従来の画像処理表示装置の構成ブロック図で
ある。
【符号の説明】
2…画像入出力システム 4、32…画
像入力部 6、34…色処理部 7、37…マ
スクサイズ入力部 8、36…シャープネス処理部 10、38…
加算部 12…画像出力部 14、52…
信号変換部 18、46…アンシャープ信号生成部 20、48…
減算部 24、30、54…画像処理表示装置 27、33…
倍率変換部 28、40…画像表示部 35…倍率入
力部 42…信号調整部 44…階調変
換部 47…マスクサイズ補正部 50…コント
ラスト調整部 100…マスク領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CD08 CE03 CE06 CE18 5C076 AA21 AA22 AA26 BA06 BB06 CB01 CB02 5C077 LL19 MP08 PP02 PP03 PP20 PP33 PP68 PQ12 RR19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定マスクサイズのフィルタを用いて原画
    像信号に施す空間フィルタリング処理と略同じ特性の空
    間フィルタリング処理を、前記原画像信号を所定の変倍
    率により変倍した変倍画像信号に対して施して処理画像
    を得る際に、 前記所定マスクサイズのフィルタと前記変倍率に基づ
    き、前記変倍画像信号に対して施される空間フィルタリ
    ング処理に用いるための実数(整数は除く)のマスクサ
    イズのフィルタを求め、 前記実数のマスクサイズのフィルタと、前記実数のマス
    クサイズで指定されるマスク領域の整数部に対応する変
    倍画像信号および小数部に対応する変倍画像信号とに基
    づいて、前記処理画像を得ることを特徴とする空間フィ
    ルタリング処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の空間フィルタリング処理方
    法において、 前記実数のマスクサイズのマスク領域が重なる面積に応
    じた重み付けを画素毎に行って、前記変倍画像信号に対
    して空間フィルタリング処理を施すことを特徴とする空
    間フィルタリング処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の空間フィルタリン
    グ処理方法において、 前記実数のマスクサイズで指定されるマスク領域は、1
    画素の1/N(Nは2以上の整数)に量子化した領域を
    単位領域とし、前記処理画像を得る際にN倍して整数演
    算を行うことを特徴とする空間フィルタリング処理方
    法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の空間フィルタリング処理方
    法において、 前記Nが N=2n ただし、 nは(2×m)≦n≦[b1−b2−Σ{log(Mi)
    /log2}]/2を満たす整数(Σの積算範囲はi=1
    〜m)、mはフィルタの次元数、Miはm次元フィルタ
    の各方向のマスクサイズ、b1は整数演算で扱う整数の
    ビット数、b2は、画像信号に割り当てるビット数とし
    て表されることを特徴とする空間フィルタリング処理方
    法。
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